JPH09235242A - 2−フェニル−1−プロペン類の製造法 - Google Patents
2−フェニル−1−プロペン類の製造法Info
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- JPH09235242A JPH09235242A JP31356896A JP31356896A JPH09235242A JP H09235242 A JPH09235242 A JP H09235242A JP 31356896 A JP31356896 A JP 31356896A JP 31356896 A JP31356896 A JP 31356896A JP H09235242 A JPH09235242 A JP H09235242A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/093—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
- C07C17/16—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydroxyl groups
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 医薬、農薬の合成中間体として有用な2−フ
ェニル−1−プロペン類を選択性が高く、収率の良い製
造法を提供する。 【解決手段】下記一般式(I) 【化1】 (式中、nは0〜2を表わし、R1 はハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基等を表わし、nが2のときはR
1 は同一または相異なってもよい。)で表わされる3−
ヒドロキシ−2−フェニル−1−プロペン類をハロゲン
化またはスルホニル化し、下記一般式(II) 【化2】 〔式中、R2 はCl、Br、R3 SO2O−(式中、R3
はアルキル基または置換されてもよいフェニル基を表わ
す)を表わし、n、R1は前述と同義。但しR2 がCl、
nが0の化合物は除く。〕で表わされる2−フェニル−
1−プロペン類を製造する。
ェニル−1−プロペン類を選択性が高く、収率の良い製
造法を提供する。 【解決手段】下記一般式(I) 【化1】 (式中、nは0〜2を表わし、R1 はハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基等を表わし、nが2のときはR
1 は同一または相異なってもよい。)で表わされる3−
ヒドロキシ−2−フェニル−1−プロペン類をハロゲン
化またはスルホニル化し、下記一般式(II) 【化2】 〔式中、R2 はCl、Br、R3 SO2O−(式中、R3
はアルキル基または置換されてもよいフェニル基を表わ
す)を表わし、n、R1は前述と同義。但しR2 がCl、
nが0の化合物は除く。〕で表わされる2−フェニル−
1−プロペン類を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬、農薬の除草剤
(特開平2−304043号公報、フランス公開特許2
645−536−A号)または殺菌剤(米国特許534
9009号)の合成中間体として有用な2−フェニル−
1−プロペン類を、高い選択率にて製造する方法を提供
するものである。
(特開平2−304043号公報、フランス公開特許2
645−536−A号)または殺菌剤(米国特許534
9009号)の合成中間体として有用な2−フェニル−
1−プロペン類を、高い選択率にて製造する方法を提供
するものである。
【0002】本発明で得られる2−フェニル−1−プロ
ペン類から除草剤(特開平2−304043号公報)を
製造する経路を以下に示す。
ペン類から除草剤(特開平2−304043号公報)を
製造する経路を以下に示す。
【0003】
【化4】
【0004】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】従来、3
−ハロゲノ−2−(置換フェニル)−1−プロペンを製
造する方法としては、2−(置換フェニル)−1−プロ
ペンにN−ハロゲノコハク酸イミドを作用させて得る方
法(J.Amer.Chem.Soc.,76,270
5(1954))、1,2−ハロゲノ−2−(置換フェ
ニル)プロパンより得る方法(J.Chem.Sec
t.B22(1983))、1−ハロゲノ−2−(置換
フェニル)−プロパン−2−オールの脱水反応で得る方
法(J.Phys.Org.Chem.,7,96−1
04(1994))、米国特許5349099号)等が
知られている。しかし、いずれの場合も分離が困難な異
性体である1−クロロ−2−(置換フェニル)−1−プ
ロペンが、相当量副生するため、選択性が良く、目的物
が高い純度で得られる反応が必要とされていた。
−ハロゲノ−2−(置換フェニル)−1−プロペンを製
造する方法としては、2−(置換フェニル)−1−プロ
ペンにN−ハロゲノコハク酸イミドを作用させて得る方
法(J.Amer.Chem.Soc.,76,270
5(1954))、1,2−ハロゲノ−2−(置換フェ
ニル)プロパンより得る方法(J.Chem.Sec
t.B22(1983))、1−ハロゲノ−2−(置換
フェニル)−プロパン−2−オールの脱水反応で得る方
法(J.Phys.Org.Chem.,7,96−1
04(1994))、米国特許5349099号)等が
知られている。しかし、いずれの場合も分離が困難な異
性体である1−クロロ−2−(置換フェニル)−1−プ
ロペンが、相当量副生するため、選択性が良く、目的物
が高い純度で得られる反応が必要とされていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、3−ヒドロキシ−
2−フェニル−1−プロペン類をハロゲン化またはスル
ホニル化することにより医薬、農薬の合成中間体として
有用な2−フェニル−1−プロペン類を選択性が高く、
収率良く製造できることを見出し、本発明に到達した。
を解決するために鋭意検討した結果、3−ヒドロキシ−
2−フェニル−1−プロペン類をハロゲン化またはスル
ホニル化することにより医薬、農薬の合成中間体として
有用な2−フェニル−1−プロペン類を選択性が高く、
収率良く製造できることを見出し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、下記一般式
(I)
(I)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、nは0〜2を表わし、R1 はハロ
ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ
基、置換されていてもよいベンジルオキシ基、ピリジル
オキシ基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル
基、またはアルキルアミノ基を表わし、nが2のときは
R1 は同一または相異なってもよい。)で表わされる3
−ヒドロキシ−2−フェニル−1−プロペン類をハロゲ
ン化またはスルホニル化する下記一般式(II)
ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ
基、置換されていてもよいベンジルオキシ基、ピリジル
オキシ基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル
基、またはアルキルアミノ基を表わし、nが2のときは
R1 は同一または相異なってもよい。)で表わされる3
−ヒドロキシ−2−フェニル−1−プロペン類をハロゲ
ン化またはスルホニル化する下記一般式(II)
【0009】
【化6】
【0010】〔式中、R2 は塩素原子、臭素原子、また
は下記一般式(III)
は下記一般式(III)
【0011】
【化7】R3 SO2 O− (III) (式中、R3 はアルキル基または置換されてもよいフェ
ニル基を表わす)の基を表わし、n,R1 は前述と同義
を示す。但しR2 が塩素原子及びnが0の化合物は除
く。〕で表わされる2−フェニル−1−プロペン類の製
造法に存する。
ニル基を表わす)の基を表わし、n,R1 は前述と同義
を示す。但しR2 が塩素原子及びnが0の化合物は除
く。〕で表わされる2−フェニル−1−プロペン類の製
造法に存する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施態様
について説明する。原料である上記一般式(I)の化合
物は、例えば特開平7−61945号公報記載の方法に
準じて置換−ハロベンゼンのグリニヤル試薬をハロゲン
化銅の存在下、プロパルギルアルコールと反応させるこ
とにより得られる。
について説明する。原料である上記一般式(I)の化合
物は、例えば特開平7−61945号公報記載の方法に
準じて置換−ハロベンゼンのグリニヤル試薬をハロゲン
化銅の存在下、プロパルギルアルコールと反応させるこ
とにより得られる。
【0013】上記一般式(I)の化合物をハロゲン化す
る反応に於て、反応に用いられる溶媒としては、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の炭化水素;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;N,N−ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシ
ド、アセトニトリル等の極性溶媒;クロロホルム、ジク
ロロメタン等のハロゲン化炭化水素;酢酸エチル等のエ
ステル類;水、酢酸等が挙げられる。これらの溶媒は単
一でもまた2種類以上のものを混合しても用いることが
できる。これらの溶媒の中でも、安価で、取り扱いが容
易であるn−ヘプタン、トルエンが工業的製造に適す
る。
る反応に於て、反応に用いられる溶媒としては、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の炭化水素;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;N,N−ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシ
ド、アセトニトリル等の極性溶媒;クロロホルム、ジク
ロロメタン等のハロゲン化炭化水素;酢酸エチル等のエ
ステル類;水、酢酸等が挙げられる。これらの溶媒は単
一でもまた2種類以上のものを混合しても用いることが
できる。これらの溶媒の中でも、安価で、取り扱いが容
易であるn−ヘプタン、トルエンが工業的製造に適す
る。
【0014】溶媒の使用量は特に制限されるものではな
いが、上記一般式(I)の化合物に対して0〜100倍
量、好ましくは0〜20倍量用いる。使用されるハロゲ
ン化剤としては、塩素化剤としてホスゲン;オキシ塩化
リン、三塩化リン等の塩化リン化合物;塩化チオニル;
塩素;塩化リチウム等の無機塩化物;塩酸;N−クロロ
コハク酸イミド;メタンスルホニルクロライド、トルエ
ンスルホニルクロライド等のスルホニルクロライド;四
塩化炭素;トリフェニルホスフィン等が挙げられる。こ
れらの塩素化剤の中でも、安価であるホスゲン、塩化チ
オニルが工業的製造に適する。臭素化剤としてオキシ臭
化リン、三臭化リン等の塩化リン化合物;臭化リチウム
等の無機臭化物;臭素;臭化水素;N−ブロモコハク酸
イミド;四臭化炭素、その他トリフェニルホスフィン等
が挙げられる。
いが、上記一般式(I)の化合物に対して0〜100倍
量、好ましくは0〜20倍量用いる。使用されるハロゲ
ン化剤としては、塩素化剤としてホスゲン;オキシ塩化
リン、三塩化リン等の塩化リン化合物;塩化チオニル;
塩素;塩化リチウム等の無機塩化物;塩酸;N−クロロ
コハク酸イミド;メタンスルホニルクロライド、トルエ
ンスルホニルクロライド等のスルホニルクロライド;四
塩化炭素;トリフェニルホスフィン等が挙げられる。こ
れらの塩素化剤の中でも、安価であるホスゲン、塩化チ
オニルが工業的製造に適する。臭素化剤としてオキシ臭
化リン、三臭化リン等の塩化リン化合物;臭化リチウム
等の無機臭化物;臭素;臭化水素;N−ブロモコハク酸
イミド;四臭化炭素、その他トリフェニルホスフィン等
が挙げられる。
【0015】スルホニル化剤としては、メタンスルホニ
ルクロライド、無水メタンスルホン酸、p−トルエンス
ルホニルクロライド等が挙げられる。本反応を良好に進
行させるために、以下に示す化合物を加えても良い。化
合物としては、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド等の塩基性物質;水
酸化テトラメチルアンモニム、水酸化テトラエチルアン
モニウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニウム、臭
化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラエチルアンモ
ニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、臭化トリエチ
ルベンジルアンモニウム、臭化トリメチルフェニルアン
モニウム、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、塩化
テトラメチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルア
ンモニウム、塩化トリブチルベンジルアンモニウム、塩
化トリメチルベンジルアンモニウム、沃化テトラメチル
アンモニウム、沃化テトラ−n−ブチルアンモニウム、
テトラブチルアンモニウムハイドロゲンサルフェート等
の4級アンモニウム塩が挙げられる。
ルクロライド、無水メタンスルホン酸、p−トルエンス
ルホニルクロライド等が挙げられる。本反応を良好に進
行させるために、以下に示す化合物を加えても良い。化
合物としては、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド等の塩基性物質;水
酸化テトラメチルアンモニム、水酸化テトラエチルアン
モニウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニウム、臭
化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラエチルアンモ
ニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、臭化トリエチ
ルベンジルアンモニウム、臭化トリメチルフェニルアン
モニウム、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、塩化
テトラメチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルア
ンモニウム、塩化トリブチルベンジルアンモニウム、塩
化トリメチルベンジルアンモニウム、沃化テトラメチル
アンモニウム、沃化テトラ−n−ブチルアンモニウム、
テトラブチルアンモニウムハイドロゲンサルフェート等
の4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0016】これらの化合物の使用量は上記一般式
(I)の化合物に対して0〜2倍量、好ましくは0〜
0.4倍量用いる。反応温度は通常−20〜200℃、
好ましくは−10〜150℃の範囲であり、反応時間は
通常0.1〜48時間、好ましくは0.5〜12時間で
ある。本発明方法によれば分離困難な1−クロロ−2−
(置換フェニル)−1−プロペンが副生しないので、反
応後は有機化学的な通常の精製法で純度良く目的物を得
ることができる。
(I)の化合物に対して0〜2倍量、好ましくは0〜
0.4倍量用いる。反応温度は通常−20〜200℃、
好ましくは−10〜150℃の範囲であり、反応時間は
通常0.1〜48時間、好ましくは0.5〜12時間で
ある。本発明方法によれば分離困難な1−クロロ−2−
(置換フェニル)−1−プロペンが副生しないので、反
応後は有機化学的な通常の精製法で純度良く目的物を得
ることができる。
【0017】本発明方法に使用される原料及び本発明の
生成物の中、下記一般式(IV)〜(VIII)で示される化
合物は新規化合物である。下記一般式(IV)
生成物の中、下記一般式(IV)〜(VIII)で示される化
合物は新規化合物である。下記一般式(IV)
【0018】
【化8】
【0019】(式中、R4 はフッ素原子、臭素原子、C
1〜C6のアルキル基、C2〜C6のアルコキシ基、C1〜
C6のチオアルコキシ基、置換されていてもよいベンジ
ルオキシ基、置換されていてもよいピリジルオキシ基、
シアノ基、トリフルオロメチル基、アルキルアミノ基を
示す。)で表わされる、3−ヒドロキシ−2−置換フェ
ニル−1−プロペン。
1〜C6のアルキル基、C2〜C6のアルコキシ基、C1〜
C6のチオアルコキシ基、置換されていてもよいベンジ
ルオキシ基、置換されていてもよいピリジルオキシ基、
シアノ基、トリフルオロメチル基、アルキルアミノ基を
示す。)で表わされる、3−ヒドロキシ−2−置換フェ
ニル−1−プロペン。
【0020】下記一般式(V)
【0021】
【化9】
【0022】(式中、R5 は臭素素子、ヨウ素原子、C
2〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ基、C1〜
C6のチオアルコキシ基、置換されていてもよいベンジ
ルオキシ基、置換されていてもよいピリジルオキシ基、
シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルキル
アミノ基を示す。)で表わされる、3−ハロゲノ−2−
置換フェニル−1−プロペン。
2〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ基、C1〜
C6のチオアルコキシ基、置換されていてもよいベンジ
ルオキシ基、置換されていてもよいピリジルオキシ基、
シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルキル
アミノ基を示す。)で表わされる、3−ハロゲノ−2−
置換フェニル−1−プロペン。
【0023】下記一般式(VI)
【0024】
【化10】
【0025】(式中、R6 はC1〜C6のアルキル基、C
2〜C6のアルコキシ基、C1〜C6のチオアルコキシ基、
置換されていてもよいベンジルオキシ基、置換されてい
てもよいピリジルオキシ基、アルキルアミノ基を示
す。)で表わされる、3−ハロゲノ−2−置換フェニル
−1−プロペン。下記一般式(VII)
2〜C6のアルコキシ基、C1〜C6のチオアルコキシ基、
置換されていてもよいベンジルオキシ基、置換されてい
てもよいピリジルオキシ基、アルキルアミノ基を示
す。)で表わされる、3−ハロゲノ−2−置換フェニル
−1−プロペン。下記一般式(VII)
【0026】
【化11】
【0027】(式中、R7はヒドロキシル基、塩素原子
または臭素原子を表し、R8およびR 9はそれぞれ独立に
ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアル
コキシ基、C1〜C6のチオアルコキシ基、シアノ基、ニ
トロ基、トリフルオロメチル基を示す。)で表わされ
る、2−フェニル−1−プロペン類。下記一般式(VII
I)
または臭素原子を表し、R8およびR 9はそれぞれ独立に
ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアル
コキシ基、C1〜C6のチオアルコキシ基、シアノ基、ニ
トロ基、トリフルオロメチル基を示す。)で表わされ
る、2−フェニル−1−プロペン類。下記一般式(VII
I)
【0028】
【化12】
【0029】(式中、R3はすでに定義したとおりであ
り、R10およびR11はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ
基、C1〜C6のチオアルコキシ基、置換されていてもよ
いベンジルオキシ基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオ
ロメチル基、アルキルアミノ基を示す。)で表わされ
る、3−スルホニルオキシ−2−置換フェニル−1−プ
ロペン。
り、R10およびR11はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ
基、C1〜C6のチオアルコキシ基、置換されていてもよ
いベンジルオキシ基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオ
ロメチル基、アルキルアミノ基を示す。)で表わされ
る、3−スルホニルオキシ−2−置換フェニル−1−プ
ロペン。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例について更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 <実施例1> 3−ヒドロキシ−2−(3−イソプロポ
キシフェニル)−1−プロペンの合成 エーテル400ml、マグネシウム4.0g、3−イソ
プロポキシブロモベンゼン34.8gより調製したグリ
ニャール試薬中にヨウ化銅2.6gを加えた後、氷水冷
却下プロパルキルアルコール3.9gを添加した。室温
にて1時間反応した後、氷水冷却下塩酸水を加え、分液
抽出を行ない、有機層を芒硝乾燥した後濃縮し、液状の
物質を得た。これを単蒸留にて精製し、3−ヒドロキシ
−2−(3−イソプロポキシフェニル)−1−プロペン
13.8g(表1中の化合物No.7)を得た。上記と
同様の方法にて、表1に示す化合物を合成した。表中、
Meはメチル基、Prはプロピル基、Phはフェニル基
を表す。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 <実施例1> 3−ヒドロキシ−2−(3−イソプロポ
キシフェニル)−1−プロペンの合成 エーテル400ml、マグネシウム4.0g、3−イソ
プロポキシブロモベンゼン34.8gより調製したグリ
ニャール試薬中にヨウ化銅2.6gを加えた後、氷水冷
却下プロパルキルアルコール3.9gを添加した。室温
にて1時間反応した後、氷水冷却下塩酸水を加え、分液
抽出を行ない、有機層を芒硝乾燥した後濃縮し、液状の
物質を得た。これを単蒸留にて精製し、3−ヒドロキシ
−2−(3−イソプロポキシフェニル)−1−プロペン
13.8g(表1中の化合物No.7)を得た。上記と
同様の方法にて、表1に示す化合物を合成した。表中、
Meはメチル基、Prはプロピル基、Phはフェニル基
を表す。
【0031】
【表1】
【0032】<実施例2> 2−(3−クロロフェニ
ル)−3−クロロ−1−プロペンの合成 2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−プ
ロペン159g、トルエン470ml、N,N−ジメチ
ルホルムアミド0.47gの混合溶液を加熱還流し、こ
れに塩化チオニル156.6gを30分間で添加した。
添加終了後、さらに1時間加熱還流したのち、トルエン
を留去し、2−(3−クロロフエニル)−3−クロロ−
1−プロペン(表2中の化合物No.11)180gを
得た。
ル)−3−クロロ−1−プロペンの合成 2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−プ
ロペン159g、トルエン470ml、N,N−ジメチ
ルホルムアミド0.47gの混合溶液を加熱還流し、こ
れに塩化チオニル156.6gを30分間で添加した。
添加終了後、さらに1時間加熱還流したのち、トルエン
を留去し、2−(3−クロロフエニル)−3−クロロ−
1−プロペン(表2中の化合物No.11)180gを
得た。
【0033】上記と同様の方法にて、表2に示す化合物
を合成した。
を合成した。
【0034】
【表2】
【0035】<実施例3> 2−(3−クロロフエニ
ル)−1−メタンスルホニルオキシ−2−プロペンの合
成 100mlフラスコ中に2−(3−クロロフェニル)−
2−プロペン−1−オール8.43g、ピリジン20m
lおよびメタンスルホニルクロリド6.01gを仕込
み、室温に一夜放置して反応を行なった。酢酸エチル2
00mlを添加し、水、希塩酸、水(×2)で洗浄し
た。減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーでヘキサン
/酢酸エチルを20/1、10/1、4/1の順で流
し、分離精製し、下記物性を示す1.1gの2−(3−
クロロフェニル)−1−メタンスルホニルオキシ−2−
プロペンを得た。 淡褐色液体 nD24=1.5486 NMR(δ,CDCl3 ):2.98(3H,s),
5.08(2H,s),5.56(1H,s),5.7
0(1H,s),7.3〜7.4(4H,m) IR(cm-1,KBr disk):3025,294
0,1590,1560,1470,1410,135
0,1170
ル)−1−メタンスルホニルオキシ−2−プロペンの合
成 100mlフラスコ中に2−(3−クロロフェニル)−
2−プロペン−1−オール8.43g、ピリジン20m
lおよびメタンスルホニルクロリド6.01gを仕込
み、室温に一夜放置して反応を行なった。酢酸エチル2
00mlを添加し、水、希塩酸、水(×2)で洗浄し
た。減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーでヘキサン
/酢酸エチルを20/1、10/1、4/1の順で流
し、分離精製し、下記物性を示す1.1gの2−(3−
クロロフェニル)−1−メタンスルホニルオキシ−2−
プロペンを得た。 淡褐色液体 nD24=1.5486 NMR(δ,CDCl3 ):2.98(3H,s),
5.08(2H,s),5.56(1H,s),5.7
0(1H,s),7.3〜7.4(4H,m) IR(cm-1,KBr disk):3025,294
0,1590,1560,1470,1410,135
0,1170
【0036】<実施例4> 3−ブロモ−2−(3−ク
ロロフェニル)−1−プロペンの合成 2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−プ
ロペン1.68g、ジクロロメタン20mlの混合溶液
に、水冷却下、三臭化リン3.0gを加えた。室温で1
時間反応した後、水、続けて重曹水にて水洗し、更に芒
硝乾燥、濾過、濃縮し、粗な3−ブロモ−2−(3−ク
ロロフェニル)−1−プロペン(表3中の化合物No.
16)を1.30g得た。上記と同様の方法にて、表3
に示す化合物を合成した。
ロロフェニル)−1−プロペンの合成 2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−プ
ロペン1.68g、ジクロロメタン20mlの混合溶液
に、水冷却下、三臭化リン3.0gを加えた。室温で1
時間反応した後、水、続けて重曹水にて水洗し、更に芒
硝乾燥、濾過、濃縮し、粗な3−ブロモ−2−(3−ク
ロロフェニル)−1−プロペン(表3中の化合物No.
16)を1.30g得た。上記と同様の方法にて、表3
に示す化合物を合成した。
【0037】
【表3】
【0038】
【発明の効果】3−ヒドロキシ−2−フェニル−1−プ
ロペン類をハロゲン化またはスルホニル化することによ
り医薬、農薬の合成中間体として有用な2−フェニル−
1−プロペン類を選択性が高く、収率良く製造できる。
ロペン類をハロゲン化またはスルホニル化することによ
り医薬、農薬の合成中間体として有用な2−フェニル−
1−プロペン類を選択性が高く、収率良く製造できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、nは0〜2を表わし、R1 はハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、置換され
ていてもよいベンジルオキシ基、ピリジルオキシ基、シ
アノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、またはアル
キルアミノ基を表わし、nが2のときはR1 は同一また
は相異なってもよい。)で表わされる3−ヒドロキシ−
2−フェニル−1−プロペン類をハロゲン化またはスル
ホニル化する下記一般式(II) 【化2】 〔式中、R2 は塩素原子、臭素原子、または下記一般式
(III) 【化3】R3 SO2 O− (III) (式中、R3 はアルキル基または置換されてもよいフェ
ニル基を表わす)の基を表わし、n、R1 は前述と同義
を示す。但しR2 が塩素原子及びnが0の化合物は除
く。〕で表わされる2−フェニル−1−プロペン類の製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31356896A JPH09235242A (ja) | 1995-12-26 | 1996-11-25 | 2−フェニル−1−プロペン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-338904 | 1995-12-26 | ||
JP33890495 | 1995-12-26 | ||
JP31356896A JPH09235242A (ja) | 1995-12-26 | 1996-11-25 | 2−フェニル−1−プロペン類の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09235242A true JPH09235242A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=26567621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31356896A Pending JPH09235242A (ja) | 1995-12-26 | 1996-11-25 | 2−フェニル−1−プロペン類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09235242A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108484535A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-09-04 | 河北科技大学 | 一种制备茚草酮的方法 |
WO2020050339A1 (ja) | 2018-09-07 | 2020-03-12 | 住友化学株式会社 | シクロプロパン化合物の製造方法 |
-
1996
- 1996-11-25 JP JP31356896A patent/JPH09235242A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108484535A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-09-04 | 河北科技大学 | 一种制备茚草酮的方法 |
WO2020050339A1 (ja) | 2018-09-07 | 2020-03-12 | 住友化学株式会社 | シクロプロパン化合物の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060317 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060808 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070116 |