JPH09234886A - インクジェット記録装置、及びメンテナンス方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、及びメンテナンス方法

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JPH09234886A
JPH09234886A JP8356295A JP35629596A JPH09234886A JP H09234886 A JPH09234886 A JP H09234886A JP 8356295 A JP8356295 A JP 8356295A JP 35629596 A JP35629596 A JP 35629596A JP H09234886 A JPH09234886 A JP H09234886A
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tank
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利雄 熊谷
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豊彦 蜜澤
Kenichi Kanbayashi
憲一 官林
Kazuhiko Hara
和彦 原
Hiroe Niimura
博恵 新村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カートリッジの正常なインクの排出を最小限
に抑えつつ、記録ヘッドやサブタンク内の劣化インクを
選択的に排出させる。 【解決手段】 ノズルからインクを選択的に吐出する記
録ヘッド8と、少なくとも一部を可撓性フィルムにより
構成され、インクの充填状態を検出する手段を備えたサ
ブタンク10と、記録ヘッド8とサブタンク10とをサ
ブタンク10が記録ヘッド8よりも高所となるように搭
載して記録用紙に対して相対的に移動するキャリッジ1
と、キャリッジ外に配置され、記録ヘッド8と一方のイ
ンク供給口を介してインク供給路により連通し、また他
方のインク供給口を介してサブタンク10と連通するイ
ンクカートリッジ6と、インクカートリッジ6のインク
を記録ヘッド8へ圧送するポンプ50と、記録ヘッド8
のノズル開口を封止するキャップ部材40とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録ヘッドとサブタンクをキャリッジに搭載し、また、
インク貯蔵手段をケース側に載置してインク供給路を介
してインク貯蔵手段から記録ヘッドにインクを供給する
インクジェット記録装置、及びそのメンテナンス技術に
関する。
【0002】
【従来技術】インクジェット式記録装置は、圧力発生手
段によりインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッ
ドをキャリッジに搭載し、インクタンクからインクの補
給を受けながら印刷を行うもので、記録ヘッドを搭載す
るキャリッジにインクカートリッジ等のインクタンクを
も搭載させて、インク圧送用のポンプを不要として構造
の簡素化を図ることが行われている。一方、インクジェ
ット式記録ヘッドの性能の向上にともなってドット密度
が飛躍的に大きくなり、フルカラーでの印刷が可能とな
り、より一層の印刷品質の向上を図るために記録媒体上
での滲みを可及的に抑制する努力がなされている。その
1つの手段としてインクにエマルジョンや糖を含有させ
て、記録媒体上のインク滴を速やかに造膜させて滲みを
防止する等の技術が提案されている。
【0003】このような造膜性を有するインクは、オン
キャリッジタイプのインクカートリッジに充填されてい
る圧力変動の抑制のための多孔質体によって記録ヘッド
への流動性が低下する虞があるため、特公平4-43785号
公報に見られるようにキャリッジに可撓性膜を一部に備
えた圧力ダンパーを兼ねるサブタンクを搭載し、函体に
載置されたインクカートリッジのインクをこのサブタン
クに汲み上げ、サブタンクを介して記録ヘッドにインク
を供給する方式が提案されている。
【0004】これによれば、インクの造膜性等のインク
の特性に関わりなく記録ヘッドに確実にインクを供給す
ることができるばかりでなく、キャリッジの全体の重量
を軽量化して高速印刷と、大容量インクカートリッジの
使用が可能となってインク補充のサイクルを延長するこ
とができるメリットがあるものの、キャリッジの往復動
によりサブタンク内で発生した気泡が記録ヘッドに侵入
して印刷のためのインク滴の吐出を阻害するという問題
を抱えている。このような問題を解消するため、記録ヘ
ッド、サブタンク、及びインクカートリッジを循環流路
により接続してインクを循環させて、記録ヘッドの気泡
を排除するインク供給方式も提案されているが、記録ヘ
ッドとインクカートリッジとの間に往路用の流路と復路
用の流路との2つの流路を必要するため、インク供給の
ための流路構造が複雑になるという問題を抱えている。
【0005】このような問題を解消するため、本出願人
等は、圧力発生室の両側に連通する2つのリザーバと、
各リザーバにそれぞれ外部と接続するインク供給口とを
備えたインクジェット式記録ヘッドとサブタンクとをキ
ャリッジに搭載し、またケース側にはインクタンクと、
インクタンクのインクを記録ヘッドに間欠的に圧送する
インク供給手段とを設け、記録ヘッドを中継点とするよ
うにしてインクタンクとサブタンクとの間でインクを往
復動させながら記録ヘッドにインクを供給するインクジ
ェット式記録装置を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構成によれ
ばインク供給のための流路構成を簡素化できるものの、
サブタンクにインクを充填した状態で長期間放置される
と、サブタンクを構成するフィルムからインク溶媒が蒸
発してサブタンク内のインクの粘度が上昇したり、また
印字時のインク吐出の安定性を得るために脱気処理した
インクを用いたとしても、サブタンク内への気体の浸入
によりサブタンク内のインクの脱気度が低下する。この
ようにして劣化したインクは、印字の安定性を損なうだ
けでなく、印字不吐出の原因となる。このような不都合
をを防止するためにはサブタンク内の劣化インクだけを
選択的に排出することが良策であるが、上述のような単
一流路によるインク供給方法では、インクカートリッジ
からサブタンクの方向への一方向にしか能動的にインク
を移動させることができず、サブタンク内のインクを排
出することが不可能である。もとより、吸引等により記
録ヘッドを介してカートリッジ側に積極的に吸引するこ
とも考えられるが、構成が複雑になる。また中継点とな
る記録ヘッドからインクを吸引して排出することも考え
られるが、インク貯蔵手段から印刷に適したインクをも
多量に排出してインクの浪費を招くといった問題を抱え
ている。本発明はこのような問題に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところはカートリッジ内の正
常なインクの排出を最小限に抑えつつ、サブタンク内の
劣化インクを選択的に排出させることができるインクジ
ェット記録装置を提供することである。
【0007】また本発明の他の目的は、同上装置に適し
たインク滴吐出能力を回復させるためのメンテナンス方
法を提案することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、圧力発生室の両側に連通す
る2つのリザーバと、前記各リザーバにそれぞれ外部か
らインクが流入する複数のインク供給口とを備え、ノズ
ルからインクを選択的に吐出する記録ヘッドと、少なく
とも一部を可撓性フィルムにより構成され、インクの充
填状態を検出する手段を備えたサブタンクと、前記記録
ヘッドと前記サブタンクとを前記サブタンクが前記記録
ヘッドよりも高所となるように搭載して記録用紙に対し
て相対的に移動するキャリッジと、前記キャリッジ外に
配置され前記記録ヘッドと前記一方のインク供給口を介
してインク供給路により連通し、また前記他方のインク
供給口を介して前記サブタンクと連通するインク貯蔵手
段と、前記インク貯蔵手段のインクを前記記録ヘッドへ
圧送するインク供給手段と、前記キャリッジの印刷領域
外に、前記記録ヘッドのノズル開口を封止するキャッピ
ング手段と、前記インク供給手段の動作、及び前記キャ
ッピング手段の動作を制御する制御手段とを備えるよう
にした。
【0009】
【作用】記録ヘッドのノズルを封止した状態でインク貯
蔵手段を加圧することによりサブタンクの内圧を高く
し、ついでノズルを開放してサブタンクのインクを選択
的に記録ヘッドから流出する。
【0010】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図1は本発明のインク
ジェット式記録装置の一実施例を示すものであって、図
中符号1は、キャリッジで、ガイド部材2、3に支持さ
れて後述するプラテン4の回転軸5に平行に移動するよ
うに構成されている。キャリッジ1には記録ヘッド8
と、記録ヘッド8にインクを供給するサブタンク10と
が搭載されている。記録ヘッド8は、後述する2つのイ
ンク供給口の一方がチューブを介してインクカートリッ
ジ6に接続され、また他方のインク供給口が流路9を介
してサブタンク10に接続されている。
【0011】また、記録ヘッド8の移動経路の非印刷領
域には、記録ヘッド8に当接して記録ヘッド8のノズル
開口面を封止する後述するキャッピング装置11や、記
録ヘッド8から排出されたインクを収容する廃インクタ
ンク12が設けられている。
【0012】プラテン4は、給紙トレー13からピック
アップローラ14により取り出された記録用紙を爪部材
15で表面に保持し、記録ヘッド8からのインク滴を記
録用紙で受け止めてドットを形成させるとともに、内蔵
しているヒータによりインクを乾燥させながら排紙口1
6に排出させるように構成されている。
【0013】インクカートリッジ6は、本体ケース17
の外から操作可能なレバー18によりインク供給針が挿
入され、この針に接続するインクチューブ7を介して記
録ヘッド8にインクを供給できるようになっている。な
お、図中符号19は、排気ファンを示す。
【0014】図2、図3、図4、図5は、それぞれ上述
したインクジェット式記録ヘッド8の一実施例を、カラ
ーインクジェットヘッドに例を採って示すものであっ
て、図中符号20は、ノズルプレートで、複数のノズル
開口21が穿設されていて、後述するスペーサ22の一
方の面を封止する部材となるものである。22はスペー
サで、隣接するノズル開口21、21、21を分離する
ように隔壁23、23、23が等間隔に形成されてい
て、ノズル開口21、21、21‥‥に連通する圧力発
生室24、24、24‥‥を形成し、一方の面をノズル
プレート20により、また他方の面を振動板25により
封止されている。
【0015】圧力発生室24、24、24‥‥の両側に
は、図5に示したように圧力発生室24の並び方向に延
びる2つのリザーバ26、27が設けられていて、一方
のリザーバ26から圧力発生室24を経由して他方のリ
ザーバ27にインクが移動できるようになっている。ま
たリザーバ26、27にはインクカートリッジ6にチュ
ーブ7を介して接続する第1のインク供給口30と、サ
ブタンク10に接続する第2のインク供給口31が形成
されている。
【0016】図中符号28は、圧電振動子で、縦振動モ
ードでの振動を発生するように電極と圧電振動材料とを
サンドイッチ状に積層して構成され、ノズル開口21、
21、21と少なくも同数、その先端を振動板25に当
接させ、他端を基台29に固定して印字信号により伸長
されてノズル開口21からインク滴を吐出させるもので
ある。
【0017】図6はキャッピング装置及びこれの周辺の
構造の一実施例を示すものであって、この実施例におい
てはキャッピング装置11に付属させて、記録ヘッド8
から排出されたインクを収容する廃インクタンク12が
設けられ、これらは図7に示したように共にキャリッジ
1の印刷領域から外れた位置に配置されていて、キャッ
ピング装置11が記録ヘッド8に対向する高さに、また
廃インクタンク12がキャッピング装置11の下方に位
置するように配置されている。
【0018】キャッピング装置11についてさらに説明
する。図6において記録ヘッド8を封止するキャップ部
材40は、耐薬品性を備えたシリコン系ゴム等によりノ
ズル開口を封止可能な形状として構成されていて、軸4
2を中心としてキャップ部材駆動手段73(図10)に
より矢印A、Bで示す方向に回動するキャップ部材駆動
機構41に取付けられている。駆動機構41は、キャッ
プ部材40が記録ヘッド8に当接する位置と、待避した
位置との間を移動させ、またキャップ部材40の支持体
に接続する軸43を長溝44でガイドして、クランク4
5の回動によりキャップ部材40を記録ヘッド8に対向
させる高さから、下方の廃インクタンク12に配置され
たブレード47まで降下させるように構成されている。
【0019】このような構成により、非印刷状態では、
キャップ部材40を記録ヘッド8に対向する位置まで上
昇させた状態で、駆動手段73により矢印A方向に駆動
機構41を回動させて記録ヘッド8に当接させ、また記
録ヘッド8を開放する場合には駆動機構41を矢印Bの
方向に回動させて記録ヘッド8との間に間隙を形成さ
せ、さらにノズル開口21をクリーニングする場合に
は、クランク45を大きく回動させて、キャップ部材4
0の上部に設けられているワイパ46をノズルプレート
20に当接させながら微速で降下させることにより、ラ
ビング動作やワイピング動作を行うことができる。
【0020】さらにキャップ部材40を大きく降下させ
ると、キャップ部材40及びワイパ46がブレード47
に弾接しながら移動して、キャップ部材40及びワイパ
46に付着しているインクやインクカスをブレード47
により払拭することができる。
【0021】第8図は、上述のように構成されたインク
ジェット式記録装置へのインク供給流路の概要を示すも
のであって、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド8の
第1インク供給口30は、チューブ7によりカートリッ
ジ6に収容されているインク袋6aに、また同じくキャ
リッジ1に搭載されているサブタンク10は、これを終
端とするようにして記録ヘッド8の第2インク供給口3
1に接続されている。
【0022】このようなインク供給流路を形成すること
により、キャップ部材40によりノズル開口21を封止
した状態で、送液手段、この実施例ではカートリッジ6
の気密空間6bを加圧するエアポンプ50により加圧す
ると、インク袋6aが圧縮されてインクがチューブ7を
経由して記録ヘッド8の第1インク供給口30に流入す
る。インクは一方のリザーバ26から圧力発生室24を
通過して他方のリザーバ27に排出され、このリザーバ
27から第2インク供給口31を通過してサブタンク1
0に流入する。この過程でリザーバ26、27や圧力発
生室24に残留している気泡や、またノズル開口21近
傍で濃度が高くなったインクがサブタンク10に排出さ
れ、カートリッジ6から流れ込んでくるインクによりノ
ズル開口21や圧力発生室24が洗浄を受ける。
【0023】サブタンク10へのインクの充填が進ん
で、サブタンク10の空間の圧力が上昇すると、空気抜
きバルブ63がバネ63a(図9)の付勢力に打勝って
開弁し、空気だけが大気に放出される。サブタンク10
に所定量のインクが充填されると、インクフルセンサー
66から信号が出力して、エアポンプ50が停止し、ま
た空気抜き用バルブ63もバネ63aの付勢力を受けて
閉弁する。その後、サブタンク10のインクは、キャリ
ッジ1とカートリッジ6との高低差に基づく水頭差によ
り記録ヘッド8に流れ込み、さらにインクカートリッジ
6へと逆流する。インクカートリッジ6へのインクの逆
流が進んで、サブタンク10のインク量が少なくなる
と、インクエンプテイセンサー64から信号が出力す
る。これによりエアポンプ50が作動してインクカート
リッジ6を加圧して記録ヘッド8を経由してサブタンク
10にインクが供給される。
【0024】このように記録ヘッド8を中継点とするサ
ブタンク10とインクカートリッジ6との往復循環を繰
り返して、記録ヘッド8の圧力発生室24、リザーバ2
6、27及びノズル開口21をインクカートリッジ6の
比較的粘度の低いインクで洗浄するるとともに、インク
の濃度を印刷に最適な値に調整する。
【0025】図9は、上述したインク供給経路を構成す
るのに適したサブタンクの一実施例を示すものであっ
て、図中符号60は、高分子等により上部60a、下部
60bが舟形状に形成された封止部を兼ねる基体で、3
辺が封止された可撓性を有する高分子フィルムの表面
に、酸化珪素を蒸着して酸化珪素層を形成し、これの表
面を熱溶着性に優れた高分子フィルムを積層して構成さ
れた光透過性を備えた袋体61の開口部が溶着されてい
る。
【0026】基体60には一端が袋体61の底部に延
び、また上端が記録ヘッド8のインク供給口31に接続
する接続口62が形成され、また上部空間に連通させて
バネ63aにより常時閉弁状態を維持する空気抜きバル
ブ63が設けられている。
【0027】袋体61の後端側には光透過領域61aが
形成され、ここにインクエンプテイセンサー64が配置
され、また一端65aが基体60に固定され、中央部6
5bが袋体61に弾接して他端に遮光部65cが形成さ
れたインクフル検出板65が設けられ、遮光部65cに
対向する位置に光路を有するインクフルセンサー66を
配置して構成されている。
【0028】図10は、インク供給動作、及びキャッピ
ング動作を制御するためのシステムの一実施例を示すも
のであって、制御装置70はメンテナンス指令スイッチ
71からのメンテナンス指令信号と、インクエンプテイ
センサー64及びインクフルセンサー66からの信号を
受け、後述するフローチャートに基づいてインクカート
リッジ加圧用のエアポンプ50、大気開放弁51、及び
キャップ部材駆動手段73を作動させたり、またヘッド
駆動手段72によりフラッシングのための駆動信号を記
録ヘッド8に出力するように構成されている。
【0029】次にこのように構成した装置の動作を図1
1、図12、図13に示したフローチャートに基づいて
説明する。 (初期充填動作)工場から出荷される記録装置は、記録
ヘッド8やサブタンク10等の品質を維持するために、
顔料や色素を含まずインク溶媒と同等の性状を備えたメ
ンテナンス液が充填されており、このメンテナンス液
は、時間の経過とともに僅かではあるが蒸発して粘度が
上昇する。
【0030】記録装置を購入したユーザは、インクカー
トリッジ6を装着して通常は使用しない形態でのスイッ
チ操作、例えばクリーニングスイッチ71を押圧しなが
ら電源スイッチを投入すると、制御装置70は初期充填
指令が発せられたと判断し(図11 ステップ イ)、
駆動手段72を作動させてキャップ部材40を記録ヘッ
ド8に弾接させて記録ヘッド8を封止する(図11 ス
テップ ロ)。
【0031】次いでエアポンプ50を作動させて(図1
1 ステップ ハ)インクカートリッジ6のインクを記
録ヘッド8に供給する。これにより記録ヘッド8を経由
してサブタンク10にインクが流入する。サブタンク1
0に所定量のインクが流入すると、検出板がインクフル
センサー66の光路に移動してインクフルセンサー66
からインクフル信号が出力する(図11 ステップ
ニ)。制御装置70は、この状態ではエアポンプ50を
停止させることなく、タイマを作動させて時間T1が経
過した段階で(図11 ステップ ホ)、キャップ駆動
手段72に信号を出力してキャップ部材40を記録ヘッ
ド8から離間させ(図11 ステップ ヘ)、エアポン
プ50を停止させてインクカートリッジ6の加圧を停止
する(図11 ステップ ト)。
【0032】これにより、サブタンク10にインクフル
の状態からさらに過剰に注入されたインクによる高い圧
力によりサブタンク10の液が記録ヘッド8に逆流す
る。いうまでもなく、この状態ではインクカートリッジ
6もポンプ停止直前までの圧力に加圧されているから、
サブタンク10のインクはインクカートリッジ6に逆流
することができず、開放されているノズル開口21から
流出することになる。これにより、主として記録ヘッド
8やサブタンク10のメンテナンス液がノズル開口21
から流れ出す。
【0033】ノズル開口21からのインクの流出により
サブタンク10の圧力が正常な圧力に戻るのに要する時
間T2、例えば10秒が経過した段階で(図11 ステ
ップチ)、ヘッド駆動手段72にフラッシング指令を出
力する。ヘッド駆動手段72は、印刷時の加圧力よりも
20%程度高い圧力を発生させることができる駆動信号
を記録ヘッド8の全ての圧電振動子28に出力するに印
加する。これにより圧力発生室24が高い圧力で加圧さ
れ、記録装置の流通過程で増粘したメンテナンス液でも
確実にノズル開口21から液滴として吐出される(図1
1 ステップリ)。このフラッシング動作においては、
サブタンク10の容量の50〜80%に相当する量、ま
たはサブタンク10のインク量がインク充填時の20〜
50%程度に減少するまで行うのが望ましい。このフラ
ッシング動作により記録ヘッド8の圧力発生室24の隅
に付着しているメンテナンス液であってもインクに溶存
したり、また単独ででもノズル開口21から排出され
る。
【0034】所定時間T3が経過した段階で(図11
ステップ ヌ)、制御装置70は、記録ヘッド8への駆
動信号の供給を停止してフラッシング動作を停止する
(図11 ステップ ル)。次いでキャップ部材40に
より記録ヘッド8を封止し(図11 ステップ オ)、
続いてキャップ部材40を記録ヘッド8から離間させて
記録ヘッド8を開放する(図11 ステップ ワ)。こ
のキャップ部材40のノズルプレートへの当接、離間に
よる機械的圧力により、ノズル開口21やノズル開口近
傍にこびり付いている残留物が物理的に剥離されたり、
剥離されないまでも付着力が低下する。
【0035】そして回数Mをインクリメントして再び前
述のステップ(リ)に戻ってフラッシング動作を実行す
る。このようにキャップ部材40を当接させ、次いで離
間させてからフラッシング動作を実行するという工程を
複数回、この実施例では3回繰返した後、再び最初のス
テップ(ロ)に戻り、前述のステップ(ロ)乃至(カ)
を複数回、この実施例では3回繰返す(図11 ステッ
プ ヨ)。このようにメンテナンス動作の複数回の繰り
返しにより記録ヘッド8、チューブ7、サブタンク10
等に充満していたメンテナンス液が確実に経路外に排出
される。
【0036】(通常メンテナンス動作1)クリーニング
スイッチ71を押圧すと、御装置70はメンテナンス指
令が発せられたと判断し(図12 ステップ イ)、駆
動手段72を作動させてキャップ部材40を記録ヘッド
8に弾接させて記録ヘッド8を封止する(図12 ステ
ップ ロ)。
【0037】次いでエアポンプ50を作動させて(図1
2 ステップ ハ)インクカートリッジ6のインクを記
録ヘッド8に供給する。これにより記録ヘッド8を経由
してサブタンク10にインクが流入する。サブタンクに
所定量のインクが流入すると、検出板がインクフルセン
サー66の光路に移動してインクフルセンサー66から
インクフル信号が出力する(図12 ステップ ニ)。
制御装置70は、この状態ではエアポンプ50を停止さ
せることなく、タイマを作動させて時間T4が経過した
段階で(図12 ステップ ホ)、キャップ駆動手段7
2に信号を出力してキャップ部材40を記録ヘッド8か
ら離間させ(図12 ステップ ヘ)、エアポンプ50
を停止させてインクカートリッジ6の加圧を停止する
(図12ステップ ト)。
【0038】これにより、サブタンク10にインクフル
の状態からさらに過剰に注入されたインクによる高い圧
力によりサブタンク10の液が記録ヘッド8に逆流す
る。いうまでもなく、この状態ではインクカートリッジ
6もポンプ停止直前までの圧力に加圧されているから、
サブタンク10のインクはインクカートリッジ6に逆流
することができず、開放されているノズル開口21から
流出することになる。これにより、サブタンク10や記
録ヘッド8の増粘したインクが系外に排出され、またノ
ズル開口近傍の印刷に障害となる異物等がインクにより
洗い流される。
【0039】ノズル開口21からのインクの流出により
サブタンク10の圧力が正常な圧力に戻るのに要する時
間T5、例えば10秒が経過した段階で(図12 ステ
ップチ)、ヘッド駆動手段72にフラッシング指令を出
力する。ヘッド駆動手段72は、印刷時の加圧力よりも
20%程度高い圧力を発生させることができる駆動信号
を記録ヘッド8の全ての圧電振動子28に出力するに印
加する。これにより圧力発生室24が高い圧力で加圧さ
れ、増粘したインクであっても確実にノズル開口21か
ら液滴として吐出させる(図12 ステップ リ)。こ
のフラッシング動作においては、高所に配置されたサブ
タンク10からインクが記録ヘッド8に流れ込むから、
サブタンク10のインクが選択的に排出される。そして
サブタンク10の容量の50〜80%に相当する量、ま
たはサブタンク10のインク量がインク充填時の20〜
50%程度に減少するまで行うと、後述するインクの充
填により印刷に適したインクをサブタンク10に充填す
ることが可能となる。
【0040】所定時間T6が経過した段階で(図12
ステップ ヌ)、制御装置70は、記録ヘッド8への駆
動信号の供給を停止してフラッシング動作を停止する
(図12 ステップ ル)。再び最初のステップ(ロ)
に戻り、前述のステップ(ロ)乃至(ル)を複数回、こ
の実施例では3回繰返す(図12 ステップ オ)。こ
のようにメンテナンス動作の複数回の繰り返しにより記
録ヘッド8、チューブ7、サブタンク10の増粘したイ
ンクが確実に経路外に排出される。
【0041】(通常メンテナンス動作2)クリーニング
スイッチ71を押圧すと、御装置70はメンテナンス指
令が発せられたと判断し(図13 ステップ イ)、駆
動手段72を作動させてキャップ部材40を記録ヘッド
8に弾接させて記録ヘッド8を封止する(図13 ステ
ップ ロ)。このとき、駆動手段73は、キャップ部材
40を1.0乃至2.0mm/秒程度の微速でノズルプ
レート20に当接させる。これにより、ノズル開口21
に形成させているメニスカスが不用意に破壊されるのを
防止することができる。
【0042】次いでエアポンプ50を高速駆動して(図
13 ステップ ハ)インクカートリッジ6のインクを
記録ヘッド8に供給する。これにより記録ヘッド8を経
由してサブタンク10にインクが流入する。インク供給
開始からの時間T7、例えば30秒が経過する以前に
(図13 ステップ ニ)、検出板がインクフルセンサ
ー66の光路に移動してインクフルセンサー66からイ
ンクフル信号が出力するが(図13 ステップ ホ)、
制御装置70は、この状態ではエアポンプ50を停止さ
せることなく、さらに時間T8の間余分にポンプ50を
駆動させて(図13 ステップ ヘ)、ポンプ50を停
止する(図13 ステップ ト)。これにより大気圧に
対して0.15乃至0.3×10の5乗パスカル程度高
い圧力でサブタンク10にインクを注入することができ
る。このインクの注入により、チューブ7や、記録ヘッ
ド8の圧力発生室24やリザーバ26、27に侵入して
いる気泡をインクとともにサブタンク10に押し流し
て、サブタンク10の上部空間に集合させて、過圧分、
つまり0.15乃至0.3×10の5乗パスカル程度圧
力でもって空気抜き弁63から系外に排出する。
【0043】制御装置70は、キャップ駆動手段72に
信号を出力してキャップ部材40を記録ヘッド8から離
間させ(図13 ステップ チ)、この状態で下方に移
動させる。これによりキャップ部材40のワイパ46が
ノズルプレート20に当接させながら降下してノズルプ
レート20をラビングする(図13 ステップ リ)。
ラビング動作は、キャップ部材40を5乃至10mm/
秒程度の速度で降下させることにより行われ、ノズルプ
レート20の表面に付着している固化したインクや、紙
粉等を除去するのに極めて有効である。同時に、高所側
に配置されているサブタンク10のインクが選択的にノ
ズル開口21から流出するから、サブタンク内の増粘し
たインクが系外に排出されることになる。
【0044】ラビング動作を所定回数Po実行した段階
で(図13 ステップ ヌ)、所定時間T9の経過を待
って(図13 ステップ ル)、ワイピングを実行する
(図13 ステップ オ)。このワイピング動作により
ノズル開口21の近傍に付着しているインク滴を拭き取
って印刷時の、インク滴の飛行曲がり等を防止する。ワ
イピング動作が終了した段階で、制御装置70は、駆動
手段73により記録ヘッド8との間に間隙を形成させた
状態えクランク45を大きく回動させて、キャップ部材
40、及びワイパ46を廃インクタンク12のブレード
47に弾接させながら降下させる。これにより、キャッ
プ40に付着しているインクやワイパ46に付着してい
るインクカスや紙粉等がブレード47に掻き取られる。
【0045】制御装置70は、ワイピング動作が終了し
て所定時間T10が経過した段階で(図13 ステップ
ワ)、エアポンプ50を低速駆動して(図13 ステ
ップカ)、サブタンク10にインクを充填する。インク
充填後、所定時間T11が経過した段階で(図13 ス
テップ ヨ)、ポンプ50を停止して(図13 ステッ
プ タ)メンテナンス作業を終了する。このようにポン
プ50を低速駆動することにより、サブタンク10や記
録ヘッド8のインク圧を、メニスカスを破壊しない程度
で、かつ大気圧よりも若干、例えば0.02乃至0.0
4×10の5乗パスカル程度高く維持し、ノズル開口2
1からのインクの漏れ出しを招くこと無く、印刷が可能
な程度にインクを充填する。
【0046】なお、所定時間T7内にインクフルセンサ
ー66から信号が出力しない場合には(図13 ステッ
プ ニ)、ポンプ50を停止させて(図13 ステップ
レ)、所定時間T12が経過した段階で(図13 ス
テップ ソ)、キャップ部材40を記録ヘッド8から離
間させて記録ヘッド8を開放し(図13 ステップ
ツ)、インクエンドを表示して(図13 ステップ
ネ)メンテナンス動作を実行することなく作業を終了す
る。エアポンプ50の無用な作動や、またカートリッジ
6の無用な加圧を防止する。
【0047】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、圧力発生室の両側に連通する2つのリザーバと、各
リザーバにそれぞれ外部からインクが流入する複数のイ
ンク供給口とを備え、ノズルからインクを選択的に吐出
する記録ヘッドと、少なくとも一部を可撓性フィルムに
より構成され、インクの充填状態を検出する手段を備え
たサブタンクと、記録ヘッドとサブタンクとをサブタン
クが記録ヘッドよりも高所となるように搭載して記録用
紙に対して相対的に移動するキャリッジと、キャリッジ
外に配置され、記録ヘッドと前記一方のインク供給口を
介してインク供給路により連通し、また他方のインク供
給口を介してサブタンクと連通するインク貯蔵手段と、
インク貯蔵手段のインクを記録ヘッドへ圧送するインク
供給手段と、キャリッジの印刷領域外に、記録ヘッドの
ノズル開口を封止するキャッピング手段と、インク供給
手段の動作、及びキャッピング手段の動作を制御する制
御手段とを備えたので、記録ヘッドを封止した状態でイ
ンクを供給してサブタンクのインク圧を上昇させ、つい
で、記録ヘッドを開放することにより記録ヘッドとサブ
タンクのインクだけを記録ヘッドから選択的に排出させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインク供給システムが適用されたプリ
ンタの一実施例を示す構成図である。
【図2】同上装置に使用するインクジェット式記録ヘッ
ドの一実施例を、インク供給口の中心における水平方向
での断面の構造を示す図である。
【図3】同上装置に使用するインクジェット式記録ヘッ
ドの一実施例を、ノズルプレートを取り外した状態で示
す正面図である。
【図4】ノズル開口を通る軸線での縦断面の構造を示す
図である。
【図5】共通のインク室を形成するスペーサの一実施例
を示す平面図である。
【図6】キャッピング装置の一実施例を示す図である。
【図7】キャップ部材、及び廃インクタンクの位置を示
す図である。
【図8】本発明のインク供給システムの概要を示す流路
構成図である。
【図9】図(イ)、(ロ)は、それぞれキャリッジに作
り付けられるサブタンクの一実施例を示す正面図と、C
−C線における断面図である。
【図10】本発明のインク供給、及びメンテナンスのた
めのシステムの一実施例を示す構成図である。
【図11】同上装置の動作の内、初期充填の動作を示す
フローチャートである。
【図12】同上装置の動作の内、メンテナンス動作を示
すフローチャートである。
【図13】同上装置の動作の内、メンテナンス動作の第
2の実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ 4 プラテン 6 インクカートリッジ 7 チューブ 8 記録ヘッド 10 サブタンク 30、31 記録ヘッドのインク供給口 50 エアポンプ 73 駆動手段
フロントページの続き (72)発明者 原 和彦 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 新村 博恵 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力発生室の両側に連通する2つのリザ
    ーバと、前記各リザーバにそれぞれ外部からインクが流
    入する複数のインク供給口とを備え、ノズルからインク
    を選択的に吐出する記録ヘッドと、少なくとも一部を可
    撓性フィルムにより構成され、インクの充填状態を検出
    する手段を備えたサブタンクと、前記記録ヘッドと前記
    サブタンクとを前記サブタンクが前記記録ヘッドよりも
    高所となるように搭載して記録用紙に対して相対的に移
    動するキャリッジと、前記キャリッジ外に配置され、前
    記記録ヘッドと前記一方のインク供給口を介してインク
    供給路により連通し、また前記他方のインク供給口を介
    して前記サブタンクと連通するインク貯蔵手段と、前記
    インク貯蔵手段のインクを前記記録ヘッドへ圧送するイ
    ンク供給手段と、前記キャリッジの印刷領域外に前記記
    録ヘッドのノズル開口を封止するキャッピング手段と、
    前記インク供給手段の動作、及び前記キャッピング手段
    の動作を制御する制御手段とからなるインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記サブタンクのインク充填状態を検出
    する手段が、前記サブタンクの圧力または変位量を検出
    する変位量検出手段である請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記サブタンクが、前記可撓性フィルム
    に光を透過する領域を有し、該領域の光透過量に基づい
    てインクの有無を検出する請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 圧力発生室の両側に連通する2つのリザ
    ーバと、前記各リザーバにそれぞれ外部からインクが流
    入する複数のインク供給口とを備え、ノズルからインク
    を選択的に吐出する記録ヘッドと、少なくとも一部を可
    撓性フィルムにより構成され、インクの充填状態を検出
    する手段を備えたサブタンクと、前記記録ヘッドと前記
    サブタンクとを前記サブタンクが前記記録ヘッドよりも
    高所となるように搭載して記録用紙に対して相対的に移
    動するキャリッジと、前記キャリッジ外に配置され、前
    記記録ヘッドと前記一方のインク供給口を介してインク
    供給路により連通し、また前記他方のインク供給口を介
    して前記サブタンクと連通するインク貯蔵手段と、前記
    インク貯蔵手段のインクを前記記録ヘッドへ圧送するイ
    ンク供給手段と、前記キャリッジの印刷領域外に前記記
    録ヘッドのノズル開口を封止するキャッピング手段とを
    備えたインクジェット式記録装置のメンテナンス方法で
    あって、 前記キャッピング手段により、前記記録ヘッドのノズル
    開口を封止する第1工程と、前記インク供給手段を駆動
    して前記インク貯蔵手段のインクを前記記録ヘッドを経
    由させて前記サブタンクに、前記インク充填状態を検出
    する手段によりインクフルが検出された後もさらに圧送
    する第2工程と、前記キャッピング手段による前記記録
    ヘッドの封止を解除して前記インク供給手段の駆動を停
    止する第3工程と、所定時間の経過後、前記記録ヘッド
    に駆動信号を供給して前記ノズル開口からインク滴を吐
    出させる第4工程とからなるメンテナンス方法。
  5. 【請求項5】 第4工程において、前記所定時間が前記
    サブタンクに注入されたインクが大気圧に戻るまでの時
    間である請求項4に記載のメンテナンス方法。
  6. 【請求項6】 第4工程において、前記ノズル開口から
    吐出させるインク量が、前記サブタンク容量の50〜8
    0%に相当する量、または前記サブタンクのインク容量
    がインク充填時の20〜50%に減少するまでである請
    求項4に記載のメンテナンス方法。
  7. 【請求項7】 第1工程乃至第4工程を複数回繰り返す
    請求項4に記載のメンテナンス方法。
  8. 【請求項8】 圧力発生室の両側に連通する2つのリザ
    ーバと、前記各リザーバにそれぞれ外部からインクが流
    入する複数のインク供給口とを備え、ノズルからインク
    を選択的に吐出する記録ヘッドと、少なくとも一部を可
    撓性フィルムにより構成され、インクの充填状態を検出
    する手段を備えたサブタンクと、前記記録ヘッドと前記
    サブタンクとを前記サブタンクが前記記録ヘッドよりも
    高所となるように搭載して記録用紙に対して相対的に移
    動するキャリッジと、前記キャリッジ外に配置され、前
    記記録ヘッドと前記一方のインク供給口を介してインク
    供給路により連通し、また前記他方のインク供給口を介
    して前記サブタンクと連通するインク貯蔵手段と、前記
    インク貯蔵手段のインクを前記記録ヘッドへ圧送するイ
    ンク供給手段と、前記キャリッジの印刷領域外に前記記
    録ヘッドのノズル開口を封止するキャッピング手段と、
    前記記録ヘッドをクリーニングするワイピング手段とを
    備えたインクジェット式記録装置のメンテナンス方法で
    あって、 前記キャッピング手段により、前記記録ヘッドのノズル
    開口を封止する第1工程と、前記インク供給手段を駆動
    して前記インク貯蔵手段のインクを前記記録ヘッドを経
    由させて前記サブタンクに、前記インク充填状態を検出
    する手段によりインクフルが検出された後もさらに圧送
    する第2工程と、前記キャッピング手段による前記記録
    ヘッドの封止を解除して前記インク供給手段の駆動を停
    止する第3工程と、前記ワイピング手段により前記記録
    ヘッドをクリーニングする第4工程と、前記インク供給
    手段により前記インク貯蔵手段のインクを第2工程より
    も低圧で前記記録ヘッドを経由させて前記サブタンクに
    供給する第5工程とからなるメンテナンス方法。
  9. 【請求項9】 第4工程のクリーニングがラビング動作
    とワイピング動作である請求項8に記載のメンテナンス
    方法。
  10. 【請求項10】 前記ラビング動作を複数回繰返した
    後、前記ワイピング動作を実行する請求項9に記載のメ
    ンテナンス方法。
  11. 【請求項11】 第1工程乃至第5工程を複数回繰り返
    す請求項8に記載のメンテナンス方法。
  12. 【請求項12】 第2工程によるインク供給動作により
    所定時間が経過してもインクフルが検出されない場合に
    は、前記インク供給手段を停止させる請求項8に記載の
    メンテナンス方法。
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