JPH09233732A - 二次電池の充電方法および装置 - Google Patents
二次電池の充電方法および装置Info
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- JPH09233732A JPH09233732A JP8042639A JP4263996A JPH09233732A JP H09233732 A JPH09233732 A JP H09233732A JP 8042639 A JP8042639 A JP 8042639A JP 4263996 A JP4263996 A JP 4263996A JP H09233732 A JPH09233732 A JP H09233732A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な回路で、電池の周囲温度が極めて低い
ときに電池が過充電されるのを防止する。 【解決手段】 本発明の二次電池の充電方法および装置
は、二次電池２を定電圧充電する設定電圧を温度補償
し、温度が低いときに定電圧充電する設定電圧を高く補
償するに際して、二次電池２の周囲温度を検出する温度
センサー１２に電圧制限素子１４を接続する。電圧制限
素子１４は、温度センサー１２の両端に発生する電圧が
最大設定電圧よりも高くなるのを制限する。
ときに電池が過充電されるのを防止する。 【解決手段】 本発明の二次電池の充電方法および装置
は、二次電池２を定電圧充電する設定電圧を温度補償
し、温度が低いときに定電圧充電する設定電圧を高く補
償するに際して、二次電池２の周囲温度を検出する温度
センサー１２に電圧制限素子１４を接続する。電圧制限
素子１４は、温度センサー１２の両端に発生する電圧が
最大設定電圧よりも高くなるのを制限する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン二
次電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電
池等の二次電池を充電する方法と、この方法に使用する
充電装置に関する。
次電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電
池等の二次電池を充電する方法と、この方法に使用する
充電装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ニッケル−カドミウム電池とニッケル−
水素電池は、定電流充電して満充電できる。この種の電
池は、定電流充電すると、電池電圧がピーク電圧まで上
昇した後、ΔＶ低下するので、電池電圧のピーク値やΔ
Ｖ低下を検出して満充電できる。ただ、リチウムイオン
二次電池は、充電するにしたがって電池電圧が高くな
る。この電池は、満充電されても電池電圧が低下する性
質はないので、ニッケル−カドミウム電池のように、電
池電圧がΔＶ低下することを検出して満充電を検出でき
ない。さらに、リチウムイオン二次電池は、過充電され
て電池電圧が異常に高くなると、電池性能が著しく低下
する弊害がある。このため、リチウムイオン二次電池
は、定電流充電して満充電できず、定電圧充電して満充
電している。
水素電池は、定電流充電して満充電できる。この種の電
池は、定電流充電すると、電池電圧がピーク電圧まで上
昇した後、ΔＶ低下するので、電池電圧のピーク値やΔ
Ｖ低下を検出して満充電できる。ただ、リチウムイオン
二次電池は、充電するにしたがって電池電圧が高くな
る。この電池は、満充電されても電池電圧が低下する性
質はないので、ニッケル−カドミウム電池のように、電
池電圧がΔＶ低下することを検出して満充電を検出でき
ない。さらに、リチウムイオン二次電池は、過充電され
て電池電圧が異常に高くなると、電池性能が著しく低下
する弊害がある。このため、リチウムイオン二次電池
は、定電流充電して満充電できず、定電圧充電して満充
電している。
【０００３】以上のように、ニッケル−カドミウム電池
とニッケル−水素電池は、定電流充電して満充電し、リ
チウムイオン二次電池は定電圧充電して満充電する。し
たがって、定電流充電するニッケル−カドミウム電池の
充電方法では、リチウムイオン二次電池を充電できな
い。充電する電圧の最高値と、充電する電流の最大値と
を制限して電池を充電する、定電流−定電圧充電による
充電方法は、ニッケル−カドミウム電池とリチウムイオ
ン二次電池の両方を満充電できる。ただ、ニッケル−カ
ドミウム電池とリチウムイオン二次電池は、電池電圧が
相当に違うので、たとえば、３個のニッケル−カドミウ
ム電池を直列に接続したパック電池と、１個のリチウム
イオン二次電池とを同じ設定電圧で充電する必要があ
る。
とニッケル−水素電池は、定電流充電して満充電し、リ
チウムイオン二次電池は定電圧充電して満充電する。し
たがって、定電流充電するニッケル−カドミウム電池の
充電方法では、リチウムイオン二次電池を充電できな
い。充電する電圧の最高値と、充電する電流の最大値と
を制限して電池を充電する、定電流−定電圧充電による
充電方法は、ニッケル−カドミウム電池とリチウムイオ
ン二次電池の両方を満充電できる。ただ、ニッケル−カ
ドミウム電池とリチウムイオン二次電池は、電池電圧が
相当に違うので、たとえば、３個のニッケル−カドミウ
ム電池を直列に接続したパック電池と、１個のリチウム
イオン二次電池とを同じ設定電圧で充電する必要があ
る。
【０００４】電池を定電流−定電圧充電する装置が、実
開平５−６０１４６号公報に記載される。さらに、この
公報に記載される充電装置は、定電圧充電する設定電圧
を温度補償している。電池は温度が低いときに内部抵抗
が大きくなる。大きい内部抵抗に起因する電圧降下を補
償するために、低温度の電池は、設定電圧を高くして定
電圧充電している。この充電装置で電池を充電すると、
図１に示すように電圧と電流カーブが変化する。この図
に示す充電装置は、５０℃で定電圧充電する設定電圧を
４．２Ｖに設定し、０℃の設定電圧は４．４Ｖに設定し
て０．２Ｖ高くしている。０℃の電池は、５０℃の電池
に比較して内部抵抗が大きいので、図に示すように、設
定電圧を高くすると、定電流充電する時間を長くでき
る。このため、低温度の電池を定電流充電する時間を長
くして、満充電になるまでの時間を短くできる。
開平５−６０１４６号公報に記載される。さらに、この
公報に記載される充電装置は、定電圧充電する設定電圧
を温度補償している。電池は温度が低いときに内部抵抗
が大きくなる。大きい内部抵抗に起因する電圧降下を補
償するために、低温度の電池は、設定電圧を高くして定
電圧充電している。この充電装置で電池を充電すると、
図１に示すように電圧と電流カーブが変化する。この図
に示す充電装置は、５０℃で定電圧充電する設定電圧を
４．２Ｖに設定し、０℃の設定電圧は４．４Ｖに設定し
て０．２Ｖ高くしている。０℃の電池は、５０℃の電池
に比較して内部抵抗が大きいので、図に示すように、設
定電圧を高くすると、定電流充電する時間を長くでき
る。このため、低温度の電池を定電流充電する時間を長
くして、満充電になるまでの時間を短くできる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】温度補償して二次電池
を定電圧充電する装置は、図２に示すように、周囲温度
が低くなるにしたがって、設定電圧を高く設定してい
る。温度が低くなると、電池の内部抵抗が大きくなるか
らである。ところが、温度補償して二次電池を充電する
方法では、周囲温度が極めて低いときに設定電圧を高く
して充電すると、充電電流が集束しなくなる弊害が発生
する。本発明は極めて簡単な回路によって、この弊害を
解消することを目的に開発されたものである。
を定電圧充電する装置は、図２に示すように、周囲温度
が低くなるにしたがって、設定電圧を高く設定してい
る。温度が低くなると、電池の内部抵抗が大きくなるか
らである。ところが、温度補償して二次電池を充電する
方法では、周囲温度が極めて低いときに設定電圧を高く
して充電すると、充電電流が集束しなくなる弊害が発生
する。本発明は極めて簡単な回路によって、この弊害を
解消することを目的に開発されたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の充電装置は、二
次電池２を定電圧充電する設定電圧を温度補償し、温度
が低い時に定電圧充電する設定電圧を高く補償して二次
電池２を充電する。さらに、本発明の請求項１に記載さ
れる充電装置は、二次電池２の周囲温度を検出する温度
センサー１２に電圧制限素子１４を接続している。この
電圧制限素子１４は、温度センサー１２の両端に発生す
る電圧が最大設定電圧よりも高くなるのを制限する。電
圧制限素子１４には、たとえば、ツェナーダイオードが
使用される。電圧制限素子１４は、温度が低い特定の領
域においては、定電圧充電する設定電圧を最大設定電圧
に制限する。このため、本発明の装置は、極めて周囲温
度が低い時に、設定電圧が異常に高くなるのを制限し
て、二次電池２を充電できる。
次電池２を定電圧充電する設定電圧を温度補償し、温度
が低い時に定電圧充電する設定電圧を高く補償して二次
電池２を充電する。さらに、本発明の請求項１に記載さ
れる充電装置は、二次電池２の周囲温度を検出する温度
センサー１２に電圧制限素子１４を接続している。この
電圧制限素子１４は、温度センサー１２の両端に発生す
る電圧が最大設定電圧よりも高くなるのを制限する。電
圧制限素子１４には、たとえば、ツェナーダイオードが
使用される。電圧制限素子１４は、温度が低い特定の領
域においては、定電圧充電する設定電圧を最大設定電圧
に制限する。このため、本発明の装置は、極めて周囲温
度が低い時に、設定電圧が異常に高くなるのを制限し
て、二次電池２を充電できる。
【０００７】さらにまた、本発明の請求項２に記載され
る充電方法は、二次電池２を定電圧充電する設定電圧を
温度補償し、温度が低い時に定電圧充電する設定電圧を
高く補償する二次電池の充電方法を改良したものであ
る。二次電池の充電方法は、二次電池２を定電圧充電す
る設定電圧を、温度を関数として、温度によって電圧値
が特定される温度関数としている。この温度関数を、温
度が低くなると設定電圧が高くなり、温度の低い特定の
領域においては、最大設定電圧に制限する特性として二
次電池２を充電している。
る充電方法は、二次電池２を定電圧充電する設定電圧を
温度補償し、温度が低い時に定電圧充電する設定電圧を
高く補償する二次電池の充電方法を改良したものであ
る。二次電池の充電方法は、二次電池２を定電圧充電す
る設定電圧を、温度を関数として、温度によって電圧値
が特定される温度関数としている。この温度関数を、温
度が低くなると設定電圧が高くなり、温度の低い特定の
領域においては、最大設定電圧に制限する特性として二
次電池２を充電している。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、本発明の技術思想を具体化するための二次電池の充
電方法および装置を例示するものであって、本発明は充
電方法および装置を下記の回路に特定しない。
に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、本発明の技術思想を具体化するための二次電池の充
電方法および装置を例示するものであって、本発明は充
電方法および装置を下記の回路に特定しない。
【０００９】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施の形態に示される部材に対応
する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を
解決するための手段の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形
態の部材に特定するものでは決してない。
理解しやすいように、実施の形態に示される部材に対応
する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を
解決するための手段の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形
態の部材に特定するものでは決してない。
【００１０】図３は、リチウムイオン二次電池を充電す
る装置の回路図を示す。この図の充電回路は、入力され
る商用電源を、二次電池２を充電する直流に変換する電
源１と、この電源１と二次電池２の間に接続されて、二
次電池２の充電電流と充電電圧を制御する充電制御回路
３と、この充電制御回路３を制御して、二次電池２を充
電する最大電流を制限する定電流制御回路４と、この定
電流制御回路４に二次電池２の充電電流を入力する電流
検出抵抗５と、充電制御回路３を制御して、二次電池２
を充電する最大電圧を制限する定電圧制御回路６を備え
る。
る装置の回路図を示す。この図の充電回路は、入力され
る商用電源を、二次電池２を充電する直流に変換する電
源１と、この電源１と二次電池２の間に接続されて、二
次電池２の充電電流と充電電圧を制御する充電制御回路
３と、この充電制御回路３を制御して、二次電池２を充
電する最大電流を制限する定電流制御回路４と、この定
電流制御回路４に二次電池２の充電電流を入力する電流
検出抵抗５と、充電制御回路３を制御して、二次電池２
を充電する最大電圧を制限する定電圧制御回路６を備え
る。
【００１１】電源１は、入力される交流を整流して直流
に変換するダイオードブリッジと、このダイオードブリ
ッジの出力を平滑にする電解コンデンサの平滑回路とを
備える。電源１は、入力される交流を直流に変換して、
変換された直流をさらに交流に変換して降圧し、降圧さ
れた交流を直流に変換するＤＣ−ＤＣコンバータも使用
できる。
に変換するダイオードブリッジと、このダイオードブリ
ッジの出力を平滑にする電解コンデンサの平滑回路とを
備える。電源１は、入力される交流を直流に変換して、
変換された直流をさらに交流に変換して降圧し、降圧さ
れた交流を直流に変換するＤＣ−ＤＣコンバータも使用
できる。
【００１２】充電制御回路３は、半導体制御素子７とコ
ントロール回路８とを内蔵する。コントロール回路８
は、半導体制御素子７の内部抵抗を調整して出力電圧と
出力電流を制御する。半導体制御素子７には、トランジ
スターやＦＥＴ等が使用できる。コントロール回路８
は、定電流制御回路４と定電圧制御回路６から入力され
る信号で、半導体制御素子７の内部抵抗を制御する。
ントロール回路８とを内蔵する。コントロール回路８
は、半導体制御素子７の内部抵抗を調整して出力電圧と
出力電流を制御する。半導体制御素子７には、トランジ
スターやＦＥＴ等が使用できる。コントロール回路８
は、定電流制御回路４と定電圧制御回路６から入力され
る信号で、半導体制御素子７の内部抵抗を制御する。
【００１３】電流検出抵抗５は、二次電池２と直列に接
続されて、二次電池２の充電電流に比例した電圧降下を
発生させる。電流検出抵抗５の電圧降下は、定電流制御
回路４に入力される。定電流制御回路４は、電流検出抵
抗５の電圧が一定電圧よりも高くならないように、いい
かえると、二次電池２の充電電流が一定電流を超えない
ように、充電制御回路３を制御して、二次電池２を定電
流充電する。
続されて、二次電池２の充電電流に比例した電圧降下を
発生させる。電流検出抵抗５の電圧降下は、定電流制御
回路４に入力される。定電流制御回路４は、電流検出抵
抗５の電圧が一定電圧よりも高くならないように、いい
かえると、二次電池２の充電電流が一定電流を超えない
ように、充電制御回路３を制御して、二次電池２を定電
流充電する。
【００１４】定電圧制御回路６は、充電される電池電圧
を基準電圧に比較して、充電制御回路３を制御し、二次
電池２を充電する電圧が設定電圧を超えないように制御
する。定電圧制御回路６は、入力される電池電圧が設定
電圧よりも高くなると、充電制御回路３の半導体制御素
子７の内部抵抗が大きくなるように制御して、電池電圧
が設定電圧よりも高くならないように制御する。
を基準電圧に比較して、充電制御回路３を制御し、二次
電池２を充電する電圧が設定電圧を超えないように制御
する。定電圧制御回路６は、入力される電池電圧が設定
電圧よりも高くなると、充電制御回路３の半導体制御素
子７の内部抵抗が大きくなるように制御して、電池電圧
が設定電圧よりも高くならないように制御する。
【００１５】定電圧制御回路６は、電圧制御ＩＣ９と温
度補償回路１０を備えている。電圧制御ＩＣ９は、電池
電圧が入力される電源端子９ａと、温度補償回路１０に
接続される温度補償端子９ｂと、充電制御回路３に接続
される出力端子９ｃと、−側に接続される−端子９ｄと
を備える。電圧制御ＩＣ９には、たとえば、ＬＭ３４２
０−４．２が使用される。電圧制御ＩＣ９は、基準電圧
を内蔵している。電源端子９ａに入力される電池電圧
を、内蔵する基準電圧に比較し、電池電圧が設定電圧よ
りも高くなると、充電制御回路３を制御して二次電池２
の電圧を設定電圧に制御する。
度補償回路１０を備えている。電圧制御ＩＣ９は、電池
電圧が入力される電源端子９ａと、温度補償回路１０に
接続される温度補償端子９ｂと、充電制御回路３に接続
される出力端子９ｃと、−側に接続される−端子９ｄと
を備える。電圧制御ＩＣ９には、たとえば、ＬＭ３４２
０−４．２が使用される。電圧制御ＩＣ９は、基準電圧
を内蔵している。電源端子９ａに入力される電池電圧
を、内蔵する基準電圧に比較し、電池電圧が設定電圧よ
りも高くなると、充電制御回路３を制御して二次電池２
の電圧を設定電圧に制御する。
【００１６】電圧制御ＩＣ９は、温度補償端子９ｂとア
ース間に接続される抵抗値が大きくなって、温度補償端
子９ｂの電圧が高くなると、設定電圧を高く温度補償す
る。温度補償端子９ｂとアース間には、調整抵抗１１と
温度センサー１２を直列に接続している。温度補償端子
９ｂと電源端子９ａの間にも、調整抵抗１３を接続して
いる。温度センサー１２は、電池の周囲温度を検出す
る。温度センサー１２は、周囲温度が低くなると抵抗の
大きくなるサーミスターである。温度補償端子９ｂに接
続されたサーミスターは、周囲温度が低くなると抵抗値
が大きくなって、電圧制御ＩＣ９の設定電圧を高く温度
補償できる。
ース間に接続される抵抗値が大きくなって、温度補償端
子９ｂの電圧が高くなると、設定電圧を高く温度補償す
る。温度補償端子９ｂとアース間には、調整抵抗１１と
温度センサー１２を直列に接続している。温度補償端子
９ｂと電源端子９ａの間にも、調整抵抗１３を接続して
いる。温度センサー１２は、電池の周囲温度を検出す
る。温度センサー１２は、周囲温度が低くなると抵抗の
大きくなるサーミスターである。温度補償端子９ｂに接
続されたサーミスターは、周囲温度が低くなると抵抗値
が大きくなって、電圧制御ＩＣ９の設定電圧を高く温度
補償できる。
【００１７】さらに、図３に示す充電回路は、温度補償
端子９ｂとアース間に、電圧制限素子１４を接続してい
る。電圧制限素子１４は、ツェナーダイオードである。
ツェナーダイオードは、温度補償端子９ｂの電圧が、ツ
ェナー電圧よりも高くなるのを阻止して、設定電圧を最
大設定電圧以下に制限する。電圧制限素子１４は、図４
に示すように、周囲温度が非常に低くなったときに、設
定電圧が鎖線で示すように上昇しようとするのを、実線
で示すような最大設定電圧に制限する。温度補償端子９
ｂの電圧を一定に制限するからである。
端子９ｂとアース間に、電圧制限素子１４を接続してい
る。電圧制限素子１４は、ツェナーダイオードである。
ツェナーダイオードは、温度補償端子９ｂの電圧が、ツ
ェナー電圧よりも高くなるのを阻止して、設定電圧を最
大設定電圧以下に制限する。電圧制限素子１４は、図４
に示すように、周囲温度が非常に低くなったときに、設
定電圧が鎖線で示すように上昇しようとするのを、実線
で示すような最大設定電圧に制限する。温度補償端子９
ｂの電圧を一定に制限するからである。
【００１８】図３に示す電圧制御ＩＣ９は、温度センサ
ー１２にサーミスターを、電圧制限素子１４にツェナー
ダイオードを使用する。本発明の充電方法および装置
は、温度センサー１２をサーミスターに特定しない。温
度センサー１２には、周囲の温度で抵抗値が変化する全
ての素子を使用できる。サーミスターのように、温度が
低くなると抵抗値が大きくなる素子は、図３に示すよう
に、電圧制御ＩＣ９の温度補償端子９ｂとアース間に接
続する。反対に、温度が低くなると抵抗値が小さくなる
素子は、温度補償端子９ｂと電源端子９ａ間に接続す
る。さらに、電圧制限素子１４には、ツェナーダイオー
ドに替わって電圧を一定値に制御できる全ての素子や電
子回路が使用できる。
ー１２にサーミスターを、電圧制限素子１４にツェナー
ダイオードを使用する。本発明の充電方法および装置
は、温度センサー１２をサーミスターに特定しない。温
度センサー１２には、周囲の温度で抵抗値が変化する全
ての素子を使用できる。サーミスターのように、温度が
低くなると抵抗値が大きくなる素子は、図３に示すよう
に、電圧制御ＩＣ９の温度補償端子９ｂとアース間に接
続する。反対に、温度が低くなると抵抗値が小さくなる
素子は、温度補償端子９ｂと電源端子９ａ間に接続す
る。さらに、電圧制限素子１４には、ツェナーダイオー
ドに替わって電圧を一定値に制御できる全ての素子や電
子回路が使用できる。
【００１９】図３の充電回路でリチウムイオン二次電池
を充電する電圧、電流特性を図５に示す。この図は、リ
チウムイオン二次電池の充電特性を示しているが、本発
明の充電方法および装置は、充電する二次電池２をリチ
ウムイオン二次電池に特定しない。たとえば、ニッケル
−カドミウム電池やニッケル−水素電池等の二次電池も
同じようにして充電できる。ただ、ニッケル−カドミウ
ム電池とニッケル−水素電池は、電圧が低いので、３個
の電池を直列に接続したパック電池とする。二次電池を
定電流−定電圧充電する条件は、充電する二次電池のタ
イプ、直列接続数、容量等によって最適値に設定する。
を充電する電圧、電流特性を図５に示す。この図は、リ
チウムイオン二次電池の充電特性を示しているが、本発
明の充電方法および装置は、充電する二次電池２をリチ
ウムイオン二次電池に特定しない。たとえば、ニッケル
−カドミウム電池やニッケル−水素電池等の二次電池も
同じようにして充電できる。ただ、ニッケル−カドミウ
ム電池とニッケル−水素電池は、電圧が低いので、３個
の電池を直列に接続したパック電池とする。二次電池を
定電流−定電圧充電する条件は、充電する二次電池のタ
イプ、直列接続数、容量等によって最適値に設定する。
【００２０】リチウムイオン二次電池は、図５に示すよ
うに、充電電流と充電電圧の最大値を制限する充電方
法、すなわち、定電流−定電圧充電して満充電される。
定電流−定電圧充電される二次電池は、周囲の温度によ
って設定電圧が変更される。周囲の温度が低いときの設
定電圧は、周囲の温度が高いときの設定電圧よりも高く
設定される。温度が低いときに設定電圧を高くするの
は、温度の低い環境で充電される二次電池は、内部抵抗
が大きく、内部抵抗に起因する電圧降下が大きいからで
ある。
うに、充電電流と充電電圧の最大値を制限する充電方
法、すなわち、定電流−定電圧充電して満充電される。
定電流−定電圧充電される二次電池は、周囲の温度によ
って設定電圧が変更される。周囲の温度が低いときの設
定電圧は、周囲の温度が高いときの設定電圧よりも高く
設定される。温度が低いときに設定電圧を高くするの
は、温度の低い環境で充電される二次電池は、内部抵抗
が大きく、内部抵抗に起因する電圧降下が大きいからで
ある。
【００２１】図５と図４は、温度補償された設定電圧を
下記の電圧に設定している。 −０℃以下……４．４Ｖ ０℃……４．４Ｖ ２５℃……４．３Ｖ ５０℃……４．２Ｖ
下記の電圧に設定している。 −０℃以下……４．４Ｖ ０℃……４．４Ｖ ２５℃……４．３Ｖ ５０℃……４．２Ｖ
【００２２】設定電圧は、高く設定すると二次電池に充
電できる容量を大きくしてエネルギー容量を増大でき
る。ただ、設定電圧が高すぎると、電池性能を低下させ
る。このため、設定電圧は、電池のタイプ、容量、使用
環境等を考慮して、最適値に調整される。
電できる容量を大きくしてエネルギー容量を増大でき
る。ただ、設定電圧が高すぎると、電池性能を低下させ
る。このため、設定電圧は、電池のタイプ、容量、使用
環境等を考慮して、最適値に調整される。
【００２３】
【発明の効果】本発明の二次電池の充電方法および装置
は、極めて簡単な回路で、電池の周囲温度が極めて低い
ときに電池が過充電されるのを有効に防止できる特長が
ある。それは、本発明の充電方法および装置が、温度を
検出する温度センサーに電圧制限素子を接続し、この電
圧制限素子で、温度の低い領域における設定電圧の最大
設定電圧を制限して充電するからである。すなわち、本
発明の充電方法および装置は、極めて安価なツェナーダ
イオード等の電圧制限素子を使用して、二次電池を過充
電することなく安全に充電できる特長がある。
は、極めて簡単な回路で、電池の周囲温度が極めて低い
ときに電池が過充電されるのを有効に防止できる特長が
ある。それは、本発明の充電方法および装置が、温度を
検出する温度センサーに電圧制限素子を接続し、この電
圧制限素子で、温度の低い領域における設定電圧の最大
設定電圧を制限して充電するからである。すなわち、本
発明の充電方法および装置は、極めて安価なツェナーダ
イオード等の電圧制限素子を使用して、二次電池を過充
電することなく安全に充電できる特長がある。
【００２４】さらに、本発明の充電方法および装置は、
温度センサーに電圧制限素子を接続して、設定電圧を最
大設定電圧よりも低く制限しているので、たとえば、温
度センサーが接触不良を起こしたとしても、設定電圧が
異常に上昇することはない特長も実現される。
温度センサーに電圧制限素子を接続して、設定電圧を最
大設定電圧よりも低く制限しているので、たとえば、温
度センサーが接触不良を起こしたとしても、設定電圧が
異常に上昇することはない特長も実現される。
【図１】従来の充電装置で二次電池を充電するときの電
圧電流特性を示すグラフ
圧電流特性を示すグラフ
【図２】従来の充電装置で二次電池を定電圧充電すると
きの周囲温度と設定電圧の関係を示すグラフ
きの周囲温度と設定電圧の関係を示すグラフ
【図３】本発明の一実施の形態を示す充電装置の回路図
【図４】本発明の充電装置で二次電池を充電するときの
周囲温度と設定電圧の関係を示すグラフ
周囲温度と設定電圧の関係を示すグラフ
【図５】本発明の充電装置で二次電池を充電するときの
電圧電流特性を示すグラフ
電圧電流特性を示すグラフ
１…電源 ２…二次電池 ３…充電制御回路 ４…定電流制御回路 ５…電流検出抵抗 ６…定電圧制御回路 ７…半導体制御素子 ８…コントロール回路 ９…電圧制御ＩＣ ９ａ…電源端子 ９ｂ…温度補償端子 ９ｃ…出力端子 ９ｄ…−端子 １０…温度補償回路 １１…調整抵抗 １２…温度センサー １３…調整抵抗 １４…電圧制限素子
Claims (2)
- 【請求項１】 二次電池(2)を定電圧充電する設定電圧
を温度補償し、温度が低い時に定電圧充電する設定電圧
を高く補償して二次電池(2)を充電する二次電池の充電
装置において、 二次電池(2)の周囲温度を検出する温度センサー(12)に
電圧制限素子(14)を接続し、この電圧制限素子(14)で、
温度の低い特定の領域においては、定電圧充電する設定
電圧を最大設定電圧に制限して充電するように構成され
てなることを特徴とする二次電池の充電装置。 - 【請求項２】 二次電池(2)を定電圧充電する設定電圧
を温度補償し、温度が低い時に定電圧充電する設定電圧
を高く補償する二次電池の充電方法において、 二次電池(2)を定電圧充電する設定電圧を、温度を関数
として電圧値が特定される温度関数とし、この温度関数
を、温度が低くなると設定電圧が高くなり、温度の低い
特定の領域においては、最大設定電圧に制限する特性と
して二次電池(2)を充電することを特徴とする二次電池
の充電方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8042639A JPH09233732A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 二次電池の充電方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8042639A JPH09233732A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 二次電池の充電方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09233732A true JPH09233732A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12641592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8042639A Pending JPH09233732A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 二次電池の充電方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09233732A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2016092943A (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-23 | 株式会社豊田自動織機 | 充電制御装置および充電制御方法 |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP8042639A patent/JPH09233732A/ja active Pending
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