JPH09233342A - 輪郭強調方法 - Google Patents
輪郭強調方法Info
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Abstract
理を行う輪郭強調方法を提供する。 【解決手段】本発明に係る輪郭強調方法によれば、デジ
タル画像信号の階調データから階調の基準最大値Dmax
及び基準最小値Dmin を検出し、これらの差(ダイナミ
ックレンジ)を算出する。ダイナミックレンジが広い場
合にはコントラストが高くシャープネスが良く見えるた
め、通常の輪郭強調処理を行う。一方、ダイナミックレ
ンジが狭い場合にはコントラストが低くシャープネス不
足に感じられるため、輪郭強調信号を通常より大きくし
て画像信号に加算する。ただし、基準最大値Dmax が露
光アンダーを判断するための基準値以下の場合には、フ
イルムの粒状ノイズを増大させないように、輪郭強調信
号を通常より小さくして画像信号に加算する。
Description
り、特に画像信号に輪郭強調信号を加算して被写体画像
の輪郭強調を行う輪郭強調方法に関する。
ルム画像をCCD等の撮像素子で撮像し、この撮像画像
をTVモニタ等の表示装置に再生表示する画像再生装置
が知られている。このような画像再生装置において、特
開平6−253147号公報には、撮影条件に応じて輪
郭補正処理等を適応させ、好適な画質に補正する画像再
生装置が提案されている。
ープネス感はフイルムに記録されたフイルム画像の階調
特性に最も影響を受ける。例えば、階調のダイナミック
レンジが狭くコントラストの少ない(眠い)画像は、そ
うでないものに比べて、シャープネス不足に感じられ
る。逆に、フイルム画像のダイナミックレンジが広くコ
ントラストの高い画像は、シャープネスが良く見える。
と、最終的な画像の印象が全く異なったものになり、コ
ントラストの少ない画像と同量の輪郭強調信号をコント
ラストの高い画像に加算すると、画質劣化が起こる。従
って、輪郭補正処理を自動で適正に行うためには、画像
の特徴を何らかの形で判断する必要があった。本発明は
このような事情に鑑みてなされたもので、画像の特徴を
自動で判断し、適正な輪郭強調処理を行う輪郭強調方法
を提供することを目的とする。
するために、被写体を撮像して得られる画像信号に輪郭
強調信号を加算するようにした輪郭強調方法において、
被写体画像の階調特性を検出し、この検出した階調特性
に基づいて輪郭強調信号の大きさを変化させるようにし
たことを特徴としている。
像信号の基準最大値及び基準最小値を検出するととも
に、基準最大値及び基準最小値との差又は比を算出す
る。そして、この差又は比が階調の豊富さを判断する基
準値以下の場合には、前記輪郭強調信号を通常より強く
して加算する。これにより、画質劣化を引き起こすこと
なく、画像の特徴に応じて適正な輪郭強調処理を行うこ
とができる。
る輪郭強調方法の好ましい実施の形態を詳説する。図1
は本発明が適用されるフイルムスキャナの一実施の形態
を示す要部ブロック図である。このフイルムスキャナ
は、主として照明用の光源10、撮影レンズ12、CC
Dラインセンサ14、アナログアンプ16、A/Dコン
バータ18、デジタル信号処理回路20、モータ31、
キャプスタン32及びピンチローラ33を含むフイルム
駆動装置、中央処理装置(CPU)40等を備えてい
る。
から引き出される現像済みのネガフイルム52を図示し
ない赤外カットフィルタを介して照明し、フイルム52
を透過した透過光は、撮影レンズ12を介してCCDラ
インセンサ14の受光面に結像される。CCDラインセ
ンサ14は、フイルム搬送方向と直交する方向に102
4画素分の受光部が配設されており、CCDラインセン
サ14の受光面に結像された画像光は、R、G、Bフィ
ルタが設けられて各受光部で電荷蓄積され、光の強さに
応じた量のR、G、Bの信号電荷に変換される。このよ
うにして蓄積されたR、G、Bの電荷は、CCD駆動回
路15から加えられる1ライン周期のリードゲートパル
スが加えられると、シフトレジスタに転送されたのちレ
ジスタ転送パルスによって順次電圧信号として出力され
る。また、このCCDラインセンサ14は、各受光部に
隣接してシャッターゲート及びシャッタードレインが設
けられており、このシャッターゲートをシャッターゲー
トパルスによって駆動することにより、受光部に蓄積さ
れた電荷をシャッタードレインに掃き出すことができ
る。即ち、このCCDラインセンサ14は、CCD駆動
回路15から加えれるシャッターゲートパルスに応じて
受光部に蓄積する電荷を制御することができる、いわゆ
る電子シャッター機能を有している。
れたR、G、B電圧信号は、図示しないCDSクランプ
によってクランプされてアナログアンプ16に加えら
れ、ここで後述するようにゲインが制御される。アナロ
グアンプ16から出力される1コマ分のR、G、B電圧
信号はA/Dコンバータ18によって点順次のR、G、
Bデジタル画像信号に変換されたのち、デジタル信号処
理回路20によって白バランス、黒バランス、ネガポジ
反転、ガンマ補正、輪郭補正等が行われ、YCC変換回
路35によって輝度信号Yとクロマ信号Cr,Cb に変換
される。そして、輝度信号Yとクロマ抑圧回路36を経
由したクロマ信号Cr,Cb は、図示しない画像メモリに
記憶される。
度信号Yとクロマ信号Cr,Cb は、繰り返し読み出さ
れ、D/Aコンバータによってアナログ信号に変換され
たのち、エンコーダでNTSC方式の複合映像信号に変
換されてモニタTVやプリンタ等の画像出力装置に出力
される。これにより、モニタTVやプリンタによってフ
イルム画像を見ることができるようになる。
ジ50のスプール50Aと係合し、そのスプール50A
を正転/逆転駆動するフイルム供給部と、このフイルム
供給部から送出されるフイルム52を巻き取るフイルム
巻取部と、フイルム搬送路に配設され、フイルム52を
モータ31によって駆動されるキャプスタン32とピン
チローラ33とで挟持してフイルム52を所望の速度で
搬送する手段とから構成されている。尚、上記フイルム
供給部は、フイルムカートリッジ50のスプール50A
を図1上で時計回り方向に駆動し、フイルム先端がフイ
ルム巻取部によって巻き取られるまでフイルムカートリ
ッジ50からフイルム52を送り出すようにしている。
また、CPU40は、モータ回転数/方向制御回路34
を通じてモータ31の正転/逆転、起動/停止、パルス
幅変調によるフイルム搬送速度の制御を行うことができ
る。
リッジ収納部(図示せず)にセットされ、フイルムカー
トリッジ50からフイルム52が送り出されてフイルム
先端がフイルム巻取部の巻取軸に巻き付けられると(フ
イルムローディングが完了すると)、フイルム52が一
定速度で搬送される。これにより、フイルム画像のスキ
ャンが行われ、CCDラインセンサ14、アナログアン
プ16及びA/Dコンバータ18を介して積算ブロック
41に点順次のR、G、Bデジタル画像信号が取り込ま
れる。
画像信号毎に所定の積算エリアのデジタル画像信号の階
調(本実施例では、9ビット(0〜511)の階調)を
積算し、その積算エリアの平均階調を求め、1画面に付
き5000〜10000点数の積算エリアの各階調デー
タを作成する。更に、積算ブロック41は、順次作成さ
れる階調データに基づいて各階調毎の度数をカウント
し、この度数が階調データの総点数に対して設定された
閾値TH(本実施例では総点数の1%)を越えた場合に
はカウントを停止する。即ち、積算ブロック41は、図
2に示すように0〜511までの全ての階調に対して最
大閾値THまでカウントした簡易ヒストグラム(図2中
の斜線で示すヒストグラム)を作成し、CPU40に出
力する。尚、上記閾値THを越える度数をカウントしな
いことにより、カウンタのビット数を大幅に低減するこ
とができる。また、図2上で2点鎖線は、総点数をカウ
ントした場合の本来のヒストグラムである。
ラムの階調の小さい方から度数を順次累算し、その累算
度数が前記閾値THと一致又は最初に越えたときの階調
を基準最小値としてR、G、B毎に求めるとともに、簡
易ヒストグラムの階調の大きい方から度数を順次累算
し、その累算度数が前記閾値THと一致又は最初に越え
たときの階調を基準最大値としてR、G、B毎に求め
る。尚、以下の説明において、基準最小値をDmin 、基
準最大値をDmax とし、Dmin 、Dmax はR、G、Bの
いずれかの基準最小値、基準最大値を示す。
像信号の基準最小値Dmin と基準最大値Dmax のデータ
をデジタル信号処理回路20に出力する。デジタル信号
処理回路20は、これらのデータに基づいて白バラン
ス、黒バランスの調整を行う。また、CPU40は基準
最小値Dmin と基準最大値Dmax のデータに基づいて適
正な輪郭強調処理を選択し(「通常」、「強」、「弱」
の3通りの輪郭強調処理から適正な輪郭強調処理を選択
する。尚、詳細は後述する。)、この選択した輪郭強調
処理の種類を示す選択信号をデジタル信号処理回路20
に出力する。デジタル信号処理回路20はこの選択信号
の示す種類の輪郭強調処理を行う。以下、この輪郭強調
処理について詳説する。
min と基準最大値Dmax のデータに基づいて「通常」、
「強」、「弱」の3通りの輪郭強調処理の内から適正な
輪郭強調処理を選択する。「強」の輪郭強調処理の場
合、「通常」の場合より大きな輪郭強調信号が画像信号
に加えられ、「弱」の輪郭強調処理の場合、「通常」の
場合より小さな輪郭強調信号が画像信号に加えられるよ
うになっている。
値Dmin の差(基準最大値Dmax −基準最小値D
min (以下、ダイナミックレンジと称す))が階調の豊
富さを判断する基準値より大きい場合、即ち、コントラ
ストの高い画像の場合には、「通常」を選択する。即
ち、ダイミックレンジが上記基準値より大きい場合に
は、シャープネスが良く見えるため「通常」の輪郭強調
処理を行う。
下の場合、即ち、コントラストの低い画像の場合には、
基準最大値Dmax によって「強」、「弱」のいずれかを
選択する。基準最大値Dmax が露光アンダーを判断する
ための基準値より大きい場合には、「強」を選択し、露
光アンダーを判断するための基準値以下の場合には、
「弱」を選択する。
を判断する基準値以下の場合には、コントラストの低い
画像であるため、「通常」より大きな輪郭強調信号を加
える。だだし、基準最大値Dmax が露光アンダーを判断
するための基準値以下の場合には、露光アンダーのため
に粒状性の悪い部分を使うことになり、フイルムの粒状
ノイズが多くなる。従って、あまり大きな輪郭強調信号
を加えると画質劣化がひどくなり、却って、画像を悪く
するため、「通常」より小さな輪郭強調信号を加えるよ
うにする。
判断する基準値以下の場合に、基準最大値Dmax によっ
て「強」と「弱」の2通りに分類していたが、「強」と
「弱」の間に「通常」を選択する範囲を設定してもよ
い。また、適正な輪郭強調処理を基準最大値Dmax と基
準最小値Dmin の差によって判断していたが、これに限
らず基準最大値Dmax と基準最小値Dmin の関数の値に
よって判断してもよい。例えば、基準最大値Dmax と基
準最小値Dmin の比でもよい。
「強」、「弱」の3通りの輪郭強調処理からいずれかの
輪郭強調処理を選択すると、その選択した「通常」、
「強」、「弱」のいずれかを示す選択信号をデジタル信
号処理回路20の輪郭補正処理を行う輪郭強調処理部6
2(図3参照)に出力する。輪郭補正処理部62は、C
PU40から選択信号を入力すると、この選択信号の示
す「通常」、「強」、「弱」に応じた輪郭強調処理を行
う。
を示した構成図である。同図に示すように、輪郭強調処
理部62は、演算部64とメモリ66とから構成され
る。演算部64は、CPU40から入力した選択信号の
示す輪郭強調処理に対応したルックアップテーブルをメ
モリ66から読み出し、フィルタ処理及びコアリング処
理による輪郭強調処理の演算を行う。
演算部64は同図に示すように、R、G、B毎の空間フ
ィルタ68A、68B、68Cとコアリング処理部70
A、70B、70Cとで示される。空間フィルタ68
A、68B、68Cは、5×5のフィルタ係数を有し、
図4(A)に示すように5×5の画像データの空間的配
置に対して、図4(B)に示すようにフィルタ係数が配
置される。そして、図4(A)に示す注目画素aに隣接
する5×5の画素のA11からA55まで(但し、A33は注
目画素a)の画素値と、図4(B)に示す5×5のフィ
ルタ係数(上下対称となっているためフィルタ係数はC
1からC15まで15個)との畳み込み積分を行い、この
演算結果値(フィルタ出力)a' をコアリング処理部7
0A、70B、70Cに出力する。
は、注目画素aの画素値と空間フィルタのフィルタ出力
a' を入力し、図5に示す関数fによってフィルタ出力
a'を変換した値(輪郭強調信号の値)a''と注目画素
aの画素値とを加算した値(出力画素値)Aを出力す
る。 即ち、a''=f(a' )として、 A=a+a'' を出力する。
調処理に対する上記空間フィルタ68A、68B、68
Cのフィルタ係数と上記コアリング処理部70A、70
B、70Cの入力値に対する出力値はルックアップテー
ブルとしてメモリ66に記録されている。図6は、メモ
リ66に記録されたルックアップテーブルのデータ配列
パターンを示した図である。
G、B毎の空間フィルタ68A、68B、68Cのフィ
ルタ係数C1 からC15までのデータが順に記録されてい
る。また、R、G、B毎のコアリング処理部70A、7
0B、70Cに関して、注目画素aの画素値と空間フィ
ルタ68A、68B、68Cのフィルタ出力a' の値に
対応した出力画素値Aが順に記録されている。
信号の示す輪郭強調処理に対応したルックアップテーブ
ルをメモリ66から読み出し、フィルタ係数を空間フィ
ルタ68A、68B、68Cにセットするとともに、コ
アリング処理部70A、70B、70C部に入力値に対
する出力値のデータをセットし、上述したようなフィル
タ処理とコアリング処理を行い、輪郭強調信号を加算し
た画像信号を出力する。
いし、演算装置によってソフト的に上述した演算を行わ
せるようにしてもよい。以上の説明において、上記実施
の形態では簡易ヒストグラムからフイルム画像の濃度の
基準最小値及び基準最大値を求めるようにしたが、これ
に限らず基準最小値及び基準最大値を他の方法で求めて
もよい。
を「通常」、「強」、「弱」の3通りに分類したが、こ
れに限らず更に細かく段階を設けてもよい。また、本発
明は上記実施の形態のフイルムスキャナに限らず、デジ
タルカメラ等の画像処理の場合も、光量が足りない暗い
被写体には、ノイズが多いため、上記実施の形態と同様
の処理が必要であり、このような装置にも適用できる。
調方法によれば、被写体画像の階調特性を検出し、この
検出した階調特性に基づいて輪郭強調信号の大きさを変
化させるようにしたため、画質劣化を引き起こすことな
く、画像の特徴に応じて適正な輪郭強調処理を行うこと
ができる。これにより、階調差の少ない眠い画像も、他
の画像を犠牲にすることなく、シャープネスの良い画像
に補正することができる。また、ノイズの多い画像であ
る場合も、ノイズを増大しないように補正することがで
きる。
の一実施の形態を示した構成図である。
説明するために用いたヒストグラムである。
た構成図である。
ータの配列を示した図である。
た図である。
テーブルのデータ配列パターンを示した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 被写体を撮像して得られる画像信号に輪
郭強調信号を加算するようにした輪郭強調方法におい
て、 被写体画像の階調特性を検出し、この検出した階調特性
に基づいて輪郭強調信号の大きさを変化させるようにし
たことを特徴とする輪郭強調方法。 - 【請求項2】 前記画像信号から該画像信号の基準最大
値及び基準最小値を検出するとともに、該基準最大値及
び基準最小値との差又は比を算出し、 前記差又は比が階調の豊富さを判断する基準値以下の場
合には、前記輪郭強調信号を通常より強くして加算する
ことを特徴とする請求項1の輪郭強調方法。 - 【請求項3】 前記基準最大値が露光アンダーを判断す
るための基準値以下の場合には、前記輪郭強調信号を通
常より弱くして加算するようにしたことを特徴とする請
求項2の輪郭強調方法。
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---|---|---|---|
JP03823396A JP3714491B2 (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 輪郭強調方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH09233342A true JPH09233342A (ja) | 1997-09-05 |
JP3714491B2 JP3714491B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
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Cited By (5)
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WO2024016797A1 (zh) * | 2022-07-20 | 2024-01-25 | 深圳Tcl数字技术有限公司 | 画面显示方法、装置、计算机设备及计算机可读存储介质 |
-
1996
- 1996-02-26 JP JP03823396A patent/JP3714491B2/ja not_active Expired - Fee Related
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