JPH09233150A - シーケンスチャート作成装置 - Google Patents

シーケンスチャート作成装置

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JPH09233150A
JPH09233150A JP8040153A JP4015396A JPH09233150A JP H09233150 A JPH09233150 A JP H09233150A JP 8040153 A JP8040153 A JP 8040153A JP 4015396 A JP4015396 A JP 4015396A JP H09233150 A JPH09233150 A JP H09233150A
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JP
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quasi
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Application number
JP8040153A
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English (en)
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Shintaro Uno
新太郎 宇野
Satoshi Kagaya
聡 加賀谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーケンスチャート上の信号消失などといっ
た準正常系プロトコルの記述をフォーマル化すると共に
通信プロトコル設計を効率よく行う。 【解決手段】このシーケンスチャート作成装置は、キー
ボード1aの操作でチャートデータを入力するシーケン
スチャート入力部21、入力されたチャートデータを基
に正常系の通信プロトコルでシーケンスチャートを記述
する正常系記述部22、例えば相手から期待する信号が
こない場合などの準正常プロトコルでシーケンスチャー
トを記述する準正常記述部23、所望に応じて準正常記
述部23の準正常系シーケンスチャートを正常系シーケ
ンスチャートに挿入し纏めたシーケンスチャートを作成
するシーケンスチャート作成部24、準正常記述部23
および正常系記述部22が参照するプロトコルデータや
シーケンスチャートを格納したデータベース25などを
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ソフトウェア
の開発過程で利用されるシーケンスチャート作成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信ソフトウェアを開発する上
で、計算機支援によるソフトウェア開発環境が盛んに検
討されており、高品質の通信プロトコルを効率よく設計
することが望まれている。
【0003】一般に、センター局と端末間における通信
プロトコルを設計する場合、設計者はセンター局と端末
との信号のやり取りを示すシーケンスチャートをシーケ
ンスチャート作成装置で作成している。なおこのシーケ
ンスチャートとは、通信実体であるプロセスおよびプロ
セス間に送受信される信号を経時的に表現した図表であ
る。
【0004】ところで、設計対象の通信システムが、例
えば無線通信システムやCATVシステムなどの場合、
雑音あるいは降雨などにより伝送路上のビット誤り率
(BER)が著しく増大する。
【0005】この場合、送信側から信号を送信しても受
信側に届かないことがある。
【0006】受信側では何らかの信号が届かない限り、
送信側から信号が送信されたか否かを判別できず、結果
として伝送路上で信号が消失するという状態が起こり得
る。したがって、シーケンスチャートを作成する上で
も、上記信号消失をチャート上に正確に表現する必要が
ある。
【0007】しかしながら、従来、メッセージ・シーケ
ンス・チャート(MSC)の表現規則には信号消失など
という準正常系についての記述の仕方は定型化されおら
ず、例えばあるプロセスPと伝送路を介して接続された
他のプロセスQとの間の信号のやり取りをシーケンスチ
ャートで表す上で、例えば正常系記述として、図6
(a)に示すように、プロセスPからプロセスQへ信号
Xの送信がある場合に、この信号Xの消失は、図6
(b)に示すように、プロセスPからプロセスQへ向け
た信号Xの矢印を途中で中断し、そこに「×」印を記述
するなどとして行っている。
【0008】このようにプロセスPからプロセスQへ信
号Xを送信したが、伝送路障害などによりプロセスQに
て信号Xを受信できないような表現(信号消失表現)
は、MSCの表現規則には規定されておらず、従来、各
設計者が個々にインフォーマルな形、つまり独自的な表
現形態で表していた。
【0009】ところで、各設計者がシーケンスチャート
作成装置を利用する上では、シーケンスチャートを作成
後、グラフィカルなシーケンスチャートの記述をテキス
ト形式に自動的に変換してそのプロトコルを検討した
り、ソースプログラムに変換したりすることが多い。
【0010】したがって、汎用的なシーケンスチャート
でプロトコルを記述することができれば、設計者はテキ
スト形式を意識することなく、プロトコル記述・検証・
プログラム変換などを行うことができる。
【0011】逆に、作成したシーケンスチャートの一部
でもインフォーマルな形で記述されていた場合は、テキ
スト形式への変換が設計者自身に委ねられてしまい、そ
れだけで設計者の作業負荷が増えるだけでなく設計効率
も著しく低下する。
【0012】さらにシーケンスチャートがインフォーマ
ルな表現であればあるほど、他の設計者と表現が異なる
ことも多くなり、結果として、他の設計者にプロトコル
記述が正しく理解されず、シーケンスチャートに基づく
通信プロトコルの設計が正しく行われないということが
ある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
シーケンスチャート作成装置では、シーケンスチャート
を作成する場合、伝送路障害などにより信号が消失して
しまうような表現は各設計者が個々に非公式な形で記述
していたため、作成したシーケンスチャートのプロトコ
ル検証を行ったりシーケンスチャートを所定のコード、
つまりテキスト形式に変換する場合、シーケンスチャー
トを作成した設計者本人が行うしかなく、設計者個人の
作業負荷が増え作業効率が著しく低下するという問題が
あった。
【0014】また複数の設計者がプロトコル設計を共同
して行う場合、シーケンスチャート上における信号消失
などの準正常系プロトコルの表現が非公式であることか
ら個々の設計者が独自の表現形態で記述することも多
く、他の設計者にシーケンスチャートのプロトコル記述
が正しく理解されなかったりプロトコル設計が正しく行
われないという問題点もあった。
【0015】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るためになされたもので、準正常系プロトコルの記述に
ついてもフォーマルな表現形態にすると共に、通信ソフ
トウェアの正常系プロトコル、準正常系プロトコル、伝
送途中の信号状態などを含めたシーケンスチャートを効
率よく作成することのできる。シーケンスチャート作成
装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明のシーケンスチャート作成
装置は、複数のプロセス間でやり取りされる信号の通信
手順であるシーケンスチャートを作成するシーケンスチ
ャート作成装置において、前記シーケンスチャートを入
力するための入力手段と、前記入力手段により前記シー
ケンスチャートが入力される中で、正常系プロトコルで
記述した正常系シーケンスチャートと前記正常系プロト
コルには存在しない準正常系プロトコルで記述した準正
常系シーケンスチャートとを作成すると共に、前記正常
系シーケンスチャート上にイレギュラーが発生すると予
測される箇所にマークを記録するチャート作成手段と、
前記シーケンスチャート作成手段により作成された正常
系シーケンスチャートを格納する正常系チャート格納手
段と、前記シーケンスチャート作成手段により作成され
た準正常系シーケンスチャートを格納する準正常系チャ
ート格納手段と、前記正常系チャート格納手段より前記
正常系シーケンスチャートを読み出しチャート上の前記
マークの有無を検出するマーク検出手段と、前記マーキ
ング検出手段によりマークが検出された前記正常系シー
ケンスチャート上の位置に、前記準正常系チャート格納
手段の準正常系シーケンスチャートを挿入するチャート
挿入手段とを具備したことを特徴としている。
【0017】この請求項1記載の発明の場合、シーケン
スチャート入力手段によりシーケンスチャートが入力さ
れると、正常系プロトコルで記述した正常系シーケンス
チャートと正常系プロトコルには存在しない準正常系プ
ロトコルで記述した準正常系シーケンスチャートとが作
成され、それぞれのチャート格納手段に格納される。こ
こで、正常系シーケンスチャート上にイレギュラーが発
生すると予測される箇所にマークを記録しておく。
【0018】そして、シーケンスチャートを検証する際
には、マーキング検出手段により正常系チャート格納手
段から正常系シーケンスチャートが読み出されて、その
チャート上にマークが検出された場合、その位置に準正
常系シーケンスチャートが挿入される。準正常系シーケ
ンスチャートは準正常系チャート格納手段に格納されて
おり、同じ記述を何回でも利用できるので、準正常系の
記述を統一化できる。したがって、正常系プロトコルお
よび準正常系プロトコルを含めたシーケンスチャートを
効率よく作成することができる。
【0019】請求項2記載の発明のシーケンスチャート
作成装置は、請求項1記載のシーケンスチャート作成装
置において、チャート作成手段が、伝送路を1つのプロ
セスとして前記正常系シーケンスチャートおよび準正常
系シーケンスチャートを作成することを特徴としてい
る。
【0020】この請求項2記載の発明の場合、伝送路を
1つのプロセスとして正常系シーケンスチャートおよび
準正常系シーケンスチャートを作成するので、伝送途中
の信号の状態までもシーケンスチャート上にフォーマル
な形で記述できる。
【0021】請求項3記載の発明のシーケンスチャート
作成装置は、複数のプロセス間に伝送路プロセスを設定
する伝送路プロセス設定手段と、前記伝送路プロセス設
定手段により設定された伝送路プロセスを介した複数の
プロセス間のシーケンスチャートを正常系プロトコルで
記述する正常記述手段と、前記正常記述手段により記述
されたシーケンスチャートのプロトコル状態を検証する
伝送路状態検証手段と、伝送路状態検証手段の検証結
果、プロトコル異常が発生すると予測される箇所が存在
した場合、その箇所に対して準正常系プロトコルでシー
ケンスチャートを記述する異常記述手段と、前記異常記
述手段により記述されたシーケンスチャートを前記正常
記述手段により記述されたシーケンスチャート上の対応
箇所に挿入するチャート挿入手段とを具備することを特
徴としている。
【0022】この請求項3記載の発明の場合、伝送路プ
ロセス設定手段により複数のプロセス間に伝送路プロセ
スが設定される。そして伝送路プロセスを介した複数の
プロセス間のシーケンスチャートが正常系プロトコルで
記述される。記述されたシーケンスチャートは、伝送路
状態検証手段によりプロトコル状態が検証される。検証
結果、プロトコル異常が発生すると予測される箇所が存
在した場合、その箇所に対して異常記述手段により準正
常系プロトコルでシーケンスチャートが記述され、この
準正常系シーケンスチャートはチャート挿入手段によっ
て正常系シーケンスチャート上の対応箇所に挿入され
る。
【0023】したがって、複数のプロセス間の通信プロ
トコルを設計する場合、伝送途中の信号状態を含めたト
ータルのシーケンスチャートを作成することができる。
【0024】なお、必要ならば、正常系および準正常系
などのプロトコル記述にて完成したシーケンスチャート
について到達可能解析技術などを導入してデッドロック
などのプロトコル論理矛盾解析を行い、シーケンスチャ
ートから自動的にコード生成することも可能となる。
【0025】これにより、伝送路上で障害や信号消失な
どが起こる恐れのある場合に、それらをシーケンスチャ
ート上でフォーマルな形で記述でき、結果として、プロ
トコ記述・プロトコル検証・コード生成などを効率よく
行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0027】図1は本発明に係るシーケンスチャート作
成装置の一つの実施形態を示す図、図2はこのシーケン
スチャート作成装置により作成される各シーケンスチャ
ートを示す図である。
【0028】図1において、1aは入力手段としてのキ
ーボードである。1bは出力手段としてのCRTであ
る。2はコンピュータ本体であり、キーボード1aから
の操作をシーケンスチャートとして入力するシーケンス
チャート入力部21、シーケンスチャート入力部21を
通じて正常系の通信プロトコルが入力される正常系記述
部22、シーケンスチャート入力部21を通じて例えば
相手から期待する信号がこない場合などの準正常プロト
コルが入力される準正常記述部23、所望に応じて準正
常記述部13の準正常プロトコルを正常系記述部22の
正常プロトコル記述部へ挿入して準正常系および正常系
を纏めたシーケンスチャートを作成するシーケンスチャ
ート作成部24、準正常記述部23および正常系記述部
22のプロトコルデータが格納されているデータベース
25などから構成されている。
【0029】以下、このシーケンスチャート作成装置の
動作を説明する。
【0030】このシーケンスチャート作成装置の場合、
キーボード1aからの操作によりシーケンスチャートが
シーケンスチャート入力部21に入力されると、シーケ
ンスチャート入力部21から通信プロトコルの正常系が
正常系記述部22へ入力される。そして、シーケンスチ
ャート作成部24により対応するプロトコル記述のデー
タがデータベース25から読み出されてCRT1bに表
示される。これが繰り返されてシーケンスチャートが作
成される。すなわち、図2(a)に示すように、プロセ
スPとプロセスQとの間でプロセスPからプロセスQへ
信号Xを送信し、その応答信号AをプロセスQからプロ
セスPへ送信するという正常系プロトコルによるシーケ
ンスチャートが作成される。
【0031】ここで、正常系プロトコルで記述したシー
ケンスチャートの中で、伝送路上において障害が発生す
ることが予想される箇所にマークCを付しておく。
【0032】このようにして作成した正常系のシーケン
スチャートはデータベース25へ格納される。
【0033】続いて伝送路障害などの発生によって、他
のプロセスから期待する信号がこない場合の準正常系の
入力操作がキーボード1aから行われると、それが準正
常記述部23へ入力され、対応するプロトコル記述のデ
ータがデータベース25から読み出されてCRT1bに
表示される。すなわち、図2(b)に示すように、応答
信号Aが受信側であるプロセスPに受信されなかったた
めにプロセスPでタイムアウトが発生し信号Xをプロセ
スQへ再送するという準正常系の処理を記述する。この
ようにして作成した準正常系処理のシーケンスチャート
は、データベース25へ格納される。
【0034】次に、シーケンスチャート作成部24に
て、作成した正常系のシーケンスチャートをデータベー
ス25から読み出し、実際上、デッドロックなどのプロ
トコル論理矛盾があるか否かを到達可能解析などを用い
てチェックする。
【0035】このチェック結果、エラーが検出された場
合、処理がシーケンスチャート入力部21へ戻り、再度
入力が行われる。なおすべての要素(プロトコル記述の
データ)はデータベース25に格納されておりこのデー
タベース25から読み出される。
【0036】そしてプロトコル論理矛盾解析後、キーボ
ード1aから準正常系を正常系へ挿入などといった操作
が行われると、シーケンスチャート作成部24により正
常系プロトコルで記述されたシーケンスチャートからマ
ークCが検出されて、図2(c)に示すように、正常系
シーケンスチャートのマークCの位置に準正常系プロト
コルで記述された処理のシーケンスチャートが挿入さ
れる。この処理には、loop処理が含まれており、
loop処理はタイムアウトによる再送処理などであ
る。
【0037】これにより、伝送路障害などの発生予測箇
所に、準正常系のプロトコルのデータが挿入されて、そ
れら障害を加味したシーケンスチャートが完成する。つ
まり、1つのシーケンスチャート上に、正常系と準正常
系とをフォーマルな形で記述することができる。
【0038】このようにこの実施形態のシーケンスチャ
ート作成装置によれば、プロセスP、Q間の通信プロト
コルを設計するにあたり、正常系プロトコルでシーケン
スチャートを記述し、これとは別に伝送路障害などの準
正常系の細かなシーケンスチャートを記述し、正常系プ
ロトコルへの挿入操作を行うことにより伝送路障害など
の発生予測箇所(マークCの位置)に公式な形で準正常
系の記述を挿入できる。 この結果、準正常系の記述を
正常系と同様にフォーマル化でき、シーケンスチャート
作成者以外の人であっても以降のコード生成作業など
を、誤解や間違えなどなく行うことができる。
【0039】次に、図3および図4を参照して他の実施
形態のシーケンスチャート作成装置について説明する。
図3は本発明のシーケンスチャート作成装置を実際の伝
送路障害に適用した場合の構成を示す図、図4は伝送路
障害によって信号消失があった場合を表現した例を示す
図である。
【0040】図3において、31は伝送路プロセス設定
部であり、シーケンスチャート入力部21から伝送路を
表す新たなプロセスMが入力されると、プロセスP、Q
間に新たなプロセスMを設定する。32は伝送路状態検
証部であり、伝送路の状態が正常か否かを検証する。3
3は伝送路正常記述部であり、伝送路状態検証結果が正
常な場合にプロトコルを記述する。34は伝送路異常記
述部であり、伝送路状態検証部32での伝送路状態検証
結果が異常な場合にその箇所のシーケンスチャートを準
正常プロトコルで記述する。35はシーケンスチャート
作成部であり、キーボード1aの入力操作によって入力
されたチャートデータからシーケンスチャートを作成す
ると共に、必要があれば、伝送路異常記述部34より記
述されたシーケンスチャートを、正常プロトコルで記述
されたシーケンスチャートの対応箇所へ挿入する。
【0041】このシーケンスチャート作成装置の場合、
キーボード1aで伝送路プロセス設定操作がなされる
と、シーケンスチャート入力部21から伝送路を表す新
たなプロセスMの設定要求が伝送路プロセス設定部31
に出力されて、伝送路プロセス設定部31により複数の
プロセス間に伝送路のプロセスが設定される。
【0042】続いて、キーボード1aからチャートデー
タが入力されると、シーケンスチャート作成部35によ
り正常系プロトコルでシーケンスチャートが記述/作成
される。ここで、正常系シーケンスチャート内の異常発
生予測箇所にマークCが記録される。
【0043】正常系シーケンスチャートが作成される
と、伝送路状態検証部32により伝送路状態が検証され
る。
【0044】ここで、伝送路状態が正常な場合、伝送路
正常記述部33により正常系プロトコルで伝送路のプロ
セスが介在したシーケンスチャート(正常系シーケンス
チャート)が記述される。
【0045】また伝送路状態検証結果、伝送路に異常が
発生すると予測された箇所について伝送路異常記述部3
4により準正常系プロトコルで伝送路のプロセスが介在
したシーケンスチャート(準正常系シーケンスチャー
ト)が記述される。
【0046】そして、必要があれば、つまりシーケンス
チャート入力部21がチャート挿入(合成)操作される
と、シーケンスチャート作成部35により、伝送路異常
記述部34で記述された準正常系シーケンスチャート
が、正常系シーケンスチャートのマークCの位置へ挿入
される。これにより、伝送路が正常、異常の場合のすべ
ての記述を行うことができる。
【0047】このようにしてシーケンスチャートを実際
に作成した後、シーケンスチャート作成部35では、デ
ッドロックなどのプロトコルの論理矛盾を到達可能解析
してチェックする。ここで、エラー検出された場合は、
シーケンスチャート入力部21からのチャート再入力と
なる。
【0048】ここで、上記動作の具体例、すなわち、伝
送路障害の発生によって信号が届かない(信号消失の)
場合の表現について説明する。
【0049】例えばプロセスPからプロセスQに対して
信号Xを送信する場合にプロセスPとプロセスQ間に、
伝送路を表すプロセスラインMを設定する。
【0050】まず、信号消失がない伝送路が正常な場合
には、図4(a)に示すように、プロセスPからプロセ
スMへ信号Xを送信し、伝送路状態検証の結果が〈O
K〉の場合に、プロセスMからプロセスQへ信号Xを送
信し、このような正常系の記述になる。
【0051】一方、伝送路障害があり伝送途中で信号消
失がある場合、図4(b)に示すように、プロセスPか
らプロセスMへ信号Xを送信するが、伝送路状態検証の
結果が〈NG〉であるため、プロセスMからプロセスQ
へは信号Xを送信せず、このような準正常系の記述にな
る。
【0052】以下、図5を参照して具体的な通信システ
ムにおける通信プロトコル設計例について説明する。図
5は無線通信システムや双方向CATVシステムなどの
通信プロトコル設計例である。
【0053】この例は、端末51でのオフフックがある
と、端末51からセンター局52へリクエスト信号(Re
q )を送信し、センター局52において、空いているチ
ャネルを割当て、割当て信号をセンター局52から端末
51へ送信し、端末51においては、リクエスト信号が
センター局52へ届かず、結果として割当て信号がセン
ター局52からこない場合には、再度リクエスト信号
(Req )を端末51からセンター局52へ送信するとい
う例である。
【0054】この場合、まず、図5(a)に示すよう
に、信号消失がない場合の正常系シーケンスチャートの
記述を行う。
【0055】すなわち、端末51にてオフフックがある
と、端末51からプロセスMへリクエスト信号(Req )
を送信する。ここで伝送路状態の検証を行う。
【0056】この場合、検証結果がOKであるので、プ
ロセスMからセンター局52へリクエスト信号(Req )
を送信し、センター局52から端末51に対して、割当
て信号を送信する記述を行う。
【0057】次に、割当信号がこない場合の準正常系処
理を行う部分、つまり端末51からプロセスMへリクエ
スト信号(Req )を送信した後にマークCを記録する。
【0058】そして、このマークC内の準正常系処理に
ついて、端末51からリクエスト信号(Req )を送信
後、図5(b)に示すように、タイマーをスタートさ
せ、プロセスMにて伝送路状態検証の結果がNGである
ので、結果として端末51が割当信号を受信できず、端
末51側でタイムアウトが発生し、再度リクエスト信号
(Req )をプロセスMへ送信し、タイマーをスタートす
るという処理のシーケンスチャートを伝送路異常記述部
34で記述する。
【0059】そして、シーケンスチャート合成時に、初
めの実施形態同様に、伝送路異常記述部34で記述した
準正常系処理のシーケンスチャートを、図5(a)のシ
ーケンスチャート上のマークCの部分に挿入すれば、図
5(c)に示すような準正常系処理のシーケンスチャー
を含んだシーケンスチャートが完成する。このシー
ケンスチャートの処理としてはタイムアウトによる再
送処理(loop処理)を含むものでありloopとい
う記号が付加される。
【0060】この場合も、プロセスMにて伝送路状態検
証の結果がOKであれば、プロセスMからセンター局5
2へリクエスト信号(Req )を送信し、その結果、セン
ター局52から端末51へ割当て信号へ送信されること
になる。以後、センター局52の割当て信号に対する端
末51からの応答信号がこない場合の割当て信号の再送
処理についても同様に記述される。
【0061】このようにこの実施形態のシーケンスチャ
ート作成装置によれば、プロセスP、Q間に伝送路のプ
ロセスMを設定しこのプロセスMを介したプロセスP、
Q間の伝送状態を検証し、伝送異常が発生する場合、そ
の箇所について準正常プロトコルでシーケンスチャート
を記述し、既に作成したおいた正常系シーケンスチャー
トに挿入することにより、プロセスP、Q間において信
号Xのやり取りで伝送異常が発生する場合を含めたシー
ケンスチャートの正確な記述が行えるようになる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、正
常系シーケンスチャート上にイレギュラーが発生すると
予測される箇所にマークを記録しておき、シーケンスチ
ャートを検証する際に、マーキング検出手段によりマー
クが検出された場合に、その位置に準正常系シーケンス
チャートが挿入されるので、同じ準正常系記述を何回も
利用でき、準正常系の記述を統一化できる。また伝送路
を1つのプロセスとして正常系シーケンスチャートおよ
び準正常系シーケンスチャートが作成されるので、伝送
途中の信号の状態までもシーケンスチャート上にフォー
マルな形で記述できる。
【0063】これにより、準正常系プロトコルの記述を
フォーマルな形にすると共に、通信ソフトウェアの正常
系プロトコル、準正常系プロトコル、伝送途中の信号状
態などを含めたシーケンスチャートを効率よく作成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施形態のシーケンスチャー
ト作成装置を示す図。
【図2】(a)は正常系プロトコルで記述されたシーケ
ンスチャートの一例を示す図。(b)は準正常系プロト
コルで記述されたシーケンスチャートの一例を示す図。
(c)は正常系シーケンスチャートに準正常系シーケ
ンスチャートを挿入した例を示す図。
【図3】この発明の他の実施形態のシーケンスチャート
作成装置を示す図である。
【図4】(a)は伝送路のプロセスMの検証結果、OK
の場合のシーケンスチャートを示す図。(b)は伝送路
のプロセスMの検証結果、NGの場合のシーケンスチャ
ートを示す図。
【図5】(a)実際の通信に適用して作成した正常系シ
ーケンスチャートの一例を示す図。 (b)マークC内の準正常系シーケンスチャートの記述
例を示す図。 (c)正常系シーケンスチャートのマークC位置に準正
常系シーケンスチャートを挿入した状態を示す図。
【図6】(a)従来のシーケンスチャート作成装置によ
る正常系プロトコル記述例を示す図。 (b)従来のシーケンスチャート作成装置による準正常
系プロトコル記述例を示す図。
【符号の説明】
1a…キーボード、1b…CRT、2…コンピュータ本
体、21…シーケンスチャート入力部、22…正常系記
述部、23…準正常記述部、24…シーケンスチャート
作成部、25…データベース。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセス間でやり取りされる信号
    の通信手順であるシーケンスチャートを作成するシーケ
    ンスチャート作成装置において、 前記シーケンスチャートを入力するための入力手段と、 前記入力手段により前記シーケンスチャートが入力され
    る中で、正常系プロトコルで記述した正常系シーケンス
    チャートと前記正常系プロトコルには存在しない準正常
    系プロトコルで記述した準正常系シーケンスチャートと
    を作成すると共に、前記正常系シーケンスチャート上に
    イレギュラーが発生すると予測される箇所にマークを記
    録するチャート作成手段と、 前記シーケンスチャート作成手段により作成された正常
    系シーケンスチャートを格納する正常系チャート格納手
    段と、 前記シーケンスチャート作成手段により作成された準正
    常系シーケンスチャートを格納する準正常系チャート格
    納手段と、 前記正常系チャート格納手段より前記正常系シーケンス
    チャートを読み出しチャート上の前記マークの有無を検
    出するマーク検出手段と、 前記マーキング検出手段によりマークが検出された前記
    正常系シーケンスチャート上の位置に、前記準正常系チ
    ャート格納手段の準正常系シーケンスチャートを挿入す
    るチャート挿入手段とを具備することを特徴とするシー
    ケンスチャート作成装置。
  2. 【請求項2】 チャート作成手段が、 伝送路を1つのプロセスとして前記正常系シーケンスチ
    ャートおよび準正常系シーケンスチャートを作成するこ
    とを特徴とした請求項1記載のシーケンスチャート作成
    装置。
  3. 【請求項3】 複数のプロセス間に伝送路プロセスを設
    定する伝送路プロセス設定手段と、 前記伝送路プロセス設定手段により設定された伝送路プ
    ロセスを介した複数のプロセス間のシーケンスチャート
    を正常系プロトコルで記述する正常記述手段と、 前記
    正常記述手段により記述されたシーケンスチャートのプ
    ロトコル状態を検証する伝送路状態検証手段と、 伝送路状態検証手段の検証結果、プロトコル異常が発生
    すると予測される箇所が存在した場合、その箇所に対し
    て準正常系プロトコルでシーケンスチャートを記述する
    異常記述手段と、 前記異常記述手段により記述されたシーケンスチャート
    を前記正常記述手段により記述されたシーケンスチャー
    ト上の対応箇所に挿入するチャート挿入手段とを具備す
    ることを特徴とするシーケンスチャート作成装置。
JP8040153A 1996-02-27 1996-02-27 シーケンスチャート作成装置 Withdrawn JPH09233150A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008197975A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ソフトウェア仕様書/設計書の不整合検出装置、そのプログラム及び方法
US7519965B2 (en) 2003-10-17 2009-04-14 Fujitsu Limited Computer-readable medium recorded with a deadlock pre-detection program
US9208016B2 (en) 2011-04-04 2015-12-08 Mitsubishi Electric Corporation Message sequence generation method and message sequence generation device

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