JPH09233015A - 衛星通信用移動局装置 - Google Patents

衛星通信用移動局装置

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Publication number
JPH09233015A
JPH09233015A JP3668696A JP3668696A JPH09233015A JP H09233015 A JPH09233015 A JP H09233015A JP 3668696 A JP3668696 A JP 3668696A JP 3668696 A JP3668696 A JP 3668696A JP H09233015 A JPH09233015 A JP H09233015A
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JP
Japan
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antenna
reception level
azimuth angle
azimuth
drive
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JP3668696A
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Inventor
Manabu Ono
学 大野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 追尾のためのアンテナ駆動による回線断をな
くすための衛星通信用移動局装置を得ることを目的とす
る。 【解決手段】 ステップトラック追尾処理として、アン
テナの方位角を時計回り方向、反時計回り方向に連続的
に駆動し、受信レベルが一定数蓄積する毎にアンテナの
方位角の変化と受信レベルの変化を2次曲線で近似し、
アンテナ駆動の基準位置を受信レベルピーク位置に一致
させるような処理をコントローラに持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は主に静止衛星を利
用した衛星通信用移動局装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地上系の通信システムを補完する目的と
新しいサービスをめざして種々の移動体に対する衛星通
信システムが計画されている。例えば、日刊工業新聞社
発行の「移動体通信のはなし」、前田、林 著、pp1
94−195(1991)、に示されるような、カナダ
と米国が共同で進めているMSATシステムなどがあ
る。MSATシステムでは移動局側に無指向性アンテナ
あるいは追尾型アンテナを用いている。
【0003】まず、従来の移動体衛星通信システムにつ
いて説明する。図13は、従来の移動体衛星通信システ
ムの一例を示す図である。図13において1は静止衛
星、2a,2bは固定基地局、3a,3bは静止衛星に
対向している基地局のアンテナ、4a,4bは移動体で
あり、4aは車両、4bは船舶である。5a,5bは移
動体に取り付けられ、後述するアンテナも含む衛星通信
用移動局装置であり、5aは例えば車両4aの屋根に取
り付けられており、車両4aの移動にかかわらずアンテ
ナが常に静止衛星1と対向するように追尾する構成とな
っている。
【0004】図13に示すシステムにおいては、静止衛
星1を介して、固定基地局2a,2bと車両4a、船舶
4b間で通信が行われ、また、車両4aと船舶4b間に
おいても静止衛星1を介して通信が行われる。なお、衛
星通信用移動局装置5a,5bの衛星追尾方法として
は、レートセンサーによる移動体の進行方向、動揺の補
正とステップトラック追尾を併用した方式が良く使われ
ている。
【0005】次に上記した衛星通信用移動局装置5につ
いて説明する。図14は、従来の衛星通信用移動局装置
5の一例を示す概略構成図である。図14において、6
は衛星仰角範囲で所定の利得を有するアンテナ、7はア
ンテナ6にて受信した衛星からの信号より受信レベルの
検出を行う受信機、8はアンテナ6のビーム方向とレー
トセンサーとの関係を検出するゼロ位置検出部、9は後
述するコントローラからの制御信号によりアンテナ6を
駆動する駆動部、10はアンテナ6を含む衛星通信用移
動局装置5が搭載されている移動体のロール方向の変化
を検出するロールレートセンサー、11は上記移動体の
ピッチ方向の変化を検出するピッチレートセンサー、1
2は上記移動体のヨー方向の変化を検出するヨーレート
センサー、13はロールレートセンサー10にて検出し
たロールレート信号、14はピッチレートセンサー11
にて検出したピッチレート信号、15はヨーレートセン
サー12にて検出したヨーレート信号、16は受信レベ
ル、17はアンテナ6のビーム方向とレートセンサーと
の関係を検出した際に出力されるゼロ位置信号、18は
後述するコントローラから駆動部9への制御信号、19
は磁化を検出するための地磁気センサー、20は上記3
個レートセンサー10,11,12にて検出したレート
信号13,14,15と地磁気センサー19からの信号
と受信機7からの受信レベル16を使用して衛星方向を
捕捉、追尾するために制御信号18を駆動部9に出力す
るコントローラである。
【0006】図15は、ステップトラック追尾方法の一
例を示す図である。図15において、21は受信レベル
変化軸、22はアンテナ6の方位角変化軸、23はステ
ップトラック開始点、24はアンテナ6の方位角の変化
による受信レベルの変化を示すカーブ、25は現在位置
での受信レベル、26はステップトラックにより現在位
置からアンテナ6の方位角を時計回り方向に一定角度
(θ)移動したときの受信レベル、27は時計回り方向
に一定角度(θ)移動した位置からアンテナ6の方位角
を反時計回り方向に一定角度(2θ)駆動したときの受
信レベルである。
【0007】次に動作について説明する。装置が起動し
たらゼロ位置検出部8によりアンテナ6のビーム方向と
レートセンサーとの関係が検出される。その後、移動体
の動揺、進行方向の変化に対してアンテナ6のビーム方
向が空間的に一定方向になるように、レートセンサーか
らのレート信号を使用した動揺補正処理が開始される。
コントローラ20は、地磁気センサー19からの信号に
より磁北を検出し、これをもとに駆動部9によりアンテ
ナ6の方位角を概略の衛星方向に向けることにより初期
捕捉を行う。その後、受信レベル16を使用したステッ
プトラック追尾に遷移し、衛星方向を追尾し続けるよう
に動作する。また、ステップトラック追尾を開始したら
受信レベル16とステップトラック開始点23を逐次比
較し、受信レベル16がステップトラック開始点23以
下になったらアンテナ6の駆動を開始し、受信レベル1
6がステップトラック開始点23以上であればアンテナ
6の駆動は行わないようになっている。
【0008】受信レベル16がステップトラック開始点
以下になったら現在位置での受信レベル25を測定した
後、時計回り方向にアンテナ6の方位角を一定角度
(θ)駆動して受信レベルのばらつきを平滑化するため
に一定時間停止し受信レベル26を測定する。その後、
停止位置からアンテナ6の方位角を反時計回り方向に一
定角度(2θ)駆動して受信レベルのばらつきを平滑化
するために一定時間停止し受信レベル27を測定する。
このとき得られた3方向での受信レベル測定値を比較し
て、受信レベル最大の方向にアンテナ6の方位角を向け
ることによりステップトラック追尾を行っている。ステ
ップトラック追尾にてアンテナ6の方位角を駆動する方
向および駆動量はあらかじめコントローラ20に記憶さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の衛星通信用移動
局装置におけるステップトラック追尾は以上のように動
作するため、受信レベルを測定するためにアンテナを時
計回り方向に一定角度(θ)駆動した際に受信レベルが
低下し、かつ、一定時間その位置に停止して受信レベル
を測定するため、停止している間、衛星通信を行うため
の受信レベルが得られない時間が続き通信中に回線が切
れてしまう問題点がある。
【0010】この発明は、上記のような問題点を改善す
るためになされたもので、ステップトラック追尾中のア
ンテナの駆動による通信回線断をなくし、安定した追尾
の実現が可能な衛星通信用移動局装置を得ることを目的
とする。
【0011】また、衛星方向を容易に捕捉できる衛星通
信用移動局装置を得ることを目的とする。
【0012】さらに、衛星方向の捕捉が高精度にできる
衛星通信用移動局装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明による衛星通
信用移動局装置は、コントローラ内で、移動体の動揺、
進行方向の変化に対しては動揺補正処理にてアンテナの
ビーム方向を空間的に一定方向になるようにし、ステッ
プトラック追尾処理として、追尾開始時のアンテナの方
位角を基準位置として、アンテナの方位角方向を時計回
り、反時計回り方向に連続的に駆動し、駆動しながら得
られる受信レベルと受信レベルを受信したときのアンテ
ナの方位角とを蓄積しておき、受信レベルが一定数蓄積
する毎に最小2乗法により蓄積したアンテナの方位角変
化に対する受信レベルの変化を2次曲線で近似し、基準
位置と受信レベルピーク位置との差分を算出して、受信
レベルピーク位置に基準位置を一致させるようにしたも
のである。
【0014】また、第2の発明による衛星通信用移動局
装置は、コントローラ内で、移動体の動揺、進行方向の
変化に対しては動揺補正処理でアンテナのビーム方向が
空間的に一定方向になるようにし、また、ステップトラ
ック追尾では、アンテナを駆動する際に、移動体の動揺
を監視し、アンテナのビーム仰角方向が変化したときに
アンテナの方位角方向の駆動幅を制限して、ステップト
ラック追尾のためのアンテナの方位角方向の駆動による
受信レベルの急激な低下をなくすようにしたものであ
る。
【0015】また、第3の発明による衛星通信用移動局
装置は、コントローラ内で、移動体の動揺、進行方向の
変化に対しては動揺補正処理で上記アンテナのビーム方
向が空間的に一定方向になるようにし、また、衛星方向
を捕捉するために、上記アンテナの方位角を変化させる
捕捉駆動パターンを発生するステップと、上記駆動部に
アンテナの駆動量を制御信号として出力するステップ
と、アンテナの方位角の変化により得られる受信レベル
としきい値とを逐次比較するステップと、受信レベルが
しきい値以上になったらアンテナの方位角の駆動を停止
するステップと、停止したときのアンテナの方位角を初
期捕捉完了位置とすることで初期捕捉を完了するステッ
プとからなる初期捕捉動作をするようにしたものであ
る。
【0016】また、第4の発明による衛星通信用移動局
装置は、コントローラ内で、移動体の動揺、進行方向の
変化に対しては動揺補正処理で上記アンテナのビーム方
向が空間的に一定方向になるようにし、また、衛星方向
を捕捉するために、アンテナの方位角を一定速度で1回
転させる初期捕捉駆動パターンを発生するステップと、
駆動部にアンテナの方位角の駆動量を制御信号として出
力するステップと、アンテナの方位角の変化により得ら
れる受信レベルと受信レベルが得られたときのアンテナ
の方位角を蓄積するステップと、初期捕捉開始位置から
アンテナの方位角が1回転したことを判断するステップ
と、アンテナの方位角が1回転したらアンテナの方位角
の駆動を停止するステップと、アンテナの方位角が1回
転する間に得られた受信レベルから受信レベルピーク位
置を検出し、受信レベルピーク位置にアンテナの方位角
を向けるように駆動部に制御信号を出力するステップ
と、受信レベルピーク位置のときのアンテナの方位角を
初期捕捉完了位置とすることで初期捕捉を完了とするス
テップとからなる初期捕捉動作をするようにしたもので
ある。
【0017】また、第5の発明による衛星通信用移動局
装置は、コントローラ内で、移動体の動揺、進行方向の
変化に対しては動揺補正処理で上記アンテナのビーム方
向が空間的に一定方向になるようにし、また、初期捕捉
動作から追尾動作に遷移する前に、初期捕捉動作を完了
したときのアンテナの方位角をピークサーチ開始位置と
するステップと、初期捕捉動作でのアンテナの方位角変
化方向と同一方向にアンテナの方位角を強制的に駆動す
るステップと、アンテナの方位角の変化により得られる
受信レベルと受信レベルが得られたときのピークサーチ
開始位置からのアンテナの方位角の駆動量とを蓄積する
ステップと、受信レベルとしきい値とを逐次比較するス
テップと、受信レベルがしきい値以下になったらアンテ
ナの方位角の強制駆動を停止するステップと、ピークサ
ーチ開始位置からアンテナの方位角の強制駆動を停止す
るまでに得られた受信レベルとアンテナの方位角の強制
駆動による駆動量とから最小2乗法によりアンテナの方
位角の変化と受信レベルの変化を2次曲線で近似し、ピ
ークサーチ開始位置と受信レベルピーク位置と差分を算
出するステップと、受信レベルピーク位置にピークサー
チ開始位置を一致させピークサーチ動作を完了するステ
ップとからなるピークサーチ動作をするようにしたもの
である。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 図1はこの発明の実施の形態1における衛星通信用移動
局装置の概略構成図であり、図2はこの発明の実施の形
態1における衛星通信用移動局装置のコントローラ内の
処理の流れを示したブロック図であり、図3はこの発明
の実施の形態1における衛星通信用移動局装置のコント
ローラ内の処理の1つであるステップトラック追尾処理
の流れを示すフローチャートである。図4は、この発明
の実施の形態1を説明するための座標系を示す。
【0019】図1において、28はこの発明の実施の形
態1におけるコントローラである。図において他図と同
一番号は同一のものである。
【0020】図2において29はロール、ピッチ、ヨー
のレートセンサーからのレート信号を積分し角度量に変
換する積分処理、30はロールレートセンサー10およ
びピッチレートセンサー11にて検出した移動体の動揺
角をアンテナ6のビーム方向の動揺角に変換するための
座標変換処理、31は座標変換処理により求めたアンテ
ナ6のビーム方向の動揺角とアンテナ6のビーム仰角と
からアンテナ6の方位角の動揺補正量を算出する動揺補
正処理、32はステップトラックを行うためにアンテナ
6を駆動するための駆動パターンを発生するステップト
ラック駆動パターン発生処理、33はステップトラック
追尾のためのデータ蓄積、演算を行い補正量を算出する
ステップトラック追尾処理である。
【0021】図3において、34はステップトラック駆
動パターン発生ステップ、35は受信レベルを受信した
か否かを判断するステップ、36は受信レベルを受信し
たときのアンテナの方位角駆動量とそのときの受信レベ
ルとを蓄積するステップ、37は受信レベル蓄積数が設
定値になったか否かを判断するステップ、38は蓄積し
たデータから最小2乗法による2次曲線近似をおこなっ
た際の2次の定数項、1次の定数項、定数項を求める演
算処理、39は求めた2次曲線の2次の定数項が0でな
いか判断するステップ、40は2次の定数項と1次の定
数項から基準位置と受信レベルピーク方向とのずれ量を
求めるステップ、41は求めたずれ量がアンテナの方位
角駆動量以下であることを判断するステップ、42は近
似した2次曲線の2次の定数項が負になっていることを
判断するステップ、43は求めたずれ量をアンテナのビ
ーム方向と衛星方向のずれ量(ΔBd0)に代入するス
テップ、44はアンテナのビーム方向と衛星方向のずれ
量(ΔBd0)を0とするステップ、45は近似した2
次曲線の傾きの極性を使用して、アンテナのビーム方向
と衛星方向のずれ量(ΔBd0)にアンテナの方位角駆
動量を代入するステップ、46はアンテナのビーム方向
と衛星方向のずれ量(ΔBd0)とアンテナのビーム仰
角(Ea)からアンテナの方位角の補正量(ΔBd)を
算出するステップ、47は1回のステップトラック処理
を終了し演算パラメータをクリアするステップである。
【0022】図4において、48はヨー軸、49はピッ
チ軸、50はロール軸、51はアンテナのビーム方向、
52は衛星方向、53はアンテナの方位角方向、54は
衛星方位角方向、55はアンテナのビーム方向と衛星方
向のずれ量(ΔBd0)、56はアンテナのビーム方向
と衛星方向とのずれ量(ΔBd0)をピッチ−ロール座
標に投影した方位角方向の補正量(ΔBd)、57はロ
ール軸を基準としたアンテナの方位角(Bds)、58
はアンテナのビーム仰角方向が衛星仰角範囲の中心にな
るように設定したアンテナのビーム仰角(Ea)であ
る。
【0023】次に動作について説明する。装置を起動す
るとコントローラ28は駆動部9を駆動し、アンテナ6
を一定方向に旋回させる。ゼロ位置検出部8においてゼ
ロ位置信号17が検出されコントローラ28へ入力され
る。ここで検出されるゼロ位置信号17は、アンテナの
方位角とロール軸が一致したときのみ検出されるように
なっている。
【0024】アンテナ6で受信した衛星からの信号は受
信機7に入力される。受信機7は受信した信号から受信
レベル16をコントローラ28へ出力する。
【0025】移動体の動揺、進行方向の変化は、ロール
レートセンサー10、ピッチレートセンサー11、ヨー
レートセンサー12により検出され、ロール角速度信号
(dZdo)13、ピッチ角速度信号(dEio)1
4、ヨー角速度信号(dCqo)15として、コントロ
ーラ28へ入力される。
【0026】コントローラ28は、これらの入力信号を
使用して向けるべきアンテナの方位角を算出し制御信号
18として駆動部9へ出力する。駆動部9はコントロー
ラ28からの制御信号18に従いアンテナ6の方位角方
向を変化させる。
【0027】次に、コントローラ28内の信号の流れに
ついて図2に沿って説明する。初期捕捉により得られた
衛星方位角方向を基準位置(Bd)とする。移動体の進
行方向の角速度変化は、ヨーレートセンサー12により
検出され積分処理29にてヨー角度信号(Cqo)に変
換される。また、移動体の動揺は、ロールレートセンサ
ー10、ピッチレートセンサー11により検出され積分
処理29にてロール角度信号(Zdo)、ピッチ角度信
号(Eio)に変換される。移動体の進行方向角度変化
を補正するために基準角度(Bd)からヨー角度信号
(Cqo)を引き、さらにステップトラック追尾処理3
3にて算出したアンテナの方位角の補正量(ΔBd)を
引いた値をアンテナの方位角(Bds)とする。このア
ンテナの方位角(Bds)から動揺補正処理31にて算
出したアンテナの方位角での動揺補正量(ΔB)、およ
びステップトラック駆動パターン発生処理32にて発生
するアンテナ駆動量(ΔAz)を引いた値が実際にアン
テナの方位角を決める旋回角指令(BdCMD)とな
る。
【0028】次に各処理の内容について説明する。座標
変換処理30では、ロール角度信号(Zdo)、ピッチ
の角度信号(Eio)を、アンテナの方位角(Bds)
を使用して、アンテナのビーム方向でのロール角(Zd
oant)、ピッチ角(Eioant)に数1により変
換する。
【0029】
【数1】
【0030】動揺補正処理31では、座標変換処理30
で求めたロール角(Zdoant)、ピッチ角(Eio
ant)とアンテナのビーム仰角(Ea)からアンテナ
の方位角の動揺補正量(ΔB)を数2により算出する。
【0031】
【数2】
【0032】ステップトラック駆動パターン発生処理3
2では、数3によりアンテナの方位角の駆動量(ΔA
z)を発生する。
【0033】
【数3】
【0034】ステップトラック追尾処理33では、受信
レベル16とアンテナ駆動量とを蓄積し、蓄積したデー
タから最小2乗法によりアンテナの方位角の変化と受信
レベルの変化を2次曲線で近似し、アンテナ駆動の基準
位置と受信レベルピーク位置との差分を算出して、受信
レベルピーク位置にアンテナ駆動の基準位置を一致させ
るようにアンテナの方位角の補正量(ΔBd)を算出す
る。
【0035】ステップトラック追尾処理33の内容を図
3のフローチャートに沿って説明する。ステップ34に
おいてステップトラック駆動パターンが発生される。受
信レベル判断処理ステップ35にて受信レベル16を受
信したか否かを判断し、受信レベル16を受信していな
ければ受信レベル16の受信待ち状態になり、受信レベ
ル16を受信していればデータ蓄積処理ステップ36に
て数4の演算を行いデータを蓄積する。
【0036】
【数4】
【0037】データ蓄積処理を行った後、蓄積したデー
タ数が設定数と等しいか否かをステップ37にて判断
し、データ数が設定値より少なければ受信レベル16の
受信待ち状態になり、データ数が設定値と等しくなった
ら蓄積したデータから演算処理ステップ38にて2次曲
線の2次の定数項(delta1)、1次の定数項(d
elta2)、定数項(delta3)を数5により求
める。
【0038】
【数5】
【0039】求めた2次の定数項(delta1)が0
のときは1次曲線に近似されたため、補正量の演算がで
きないのでステップ45の処理を行う。2次の定数項
(delta1)が0でないときはステップ40におい
て近似した2次曲線のピーク位置とアンテナ駆動の基準
位置のずれ量(Xo)を数6にて求める。
【0040】
【数6】
【0041】次に求めた基準位置のずれ量(Xo)の絶
対値がステップトラック駆動パターンの振幅(θAz)
以下か否かをステップ41にて判断する。ステップトラ
ック駆動パターンの振幅(θAz)より大きいときは、
現在のアンテナのビーム方向と衛星方向とのずれ量が大
きいことを意味するが、追尾系の安定性を考慮してステ
ップ45にてステップトラック駆動パターンの振幅(θ
Az)を補正量とする。ステップトラック駆動パターン
の振幅(θAz)以下であればステップ42において近
似した2次曲線の極性が負になっているか判断する。ア
ンテナのビーム方向と衛星方向とが一致していれば、ア
ンテナ方向を変化させた時の受信レベル変化を2次曲線
と近似したとき、極性は必ず負になる。
【0042】推定した2次曲線の極性が負のときはステ
ップ43にてアンテナのビーム方向と衛星方向のずれ量
(ΔBd0)にステップ41にて求めた基準位置のずれ
量(Xo)を代入し、極性が正のときは2次曲線の推定
失敗と判断し、ステップ44にてアンテナのビーム方向
と衛星方向のずれ量(ΔBd0)を0とする。ステップ
45では、推定した2次曲線の傾き(sum24)の極
性からアンテナがずれている方向を検出し、数7にてア
ンテナのビーム方向と衛星方向のずれ量(ΔBd0)を
求める。
【0043】
【数7】
【0044】ステップ43,44,45のいずれかで求
めたアンテナのビーム方向と衛星方向のずれ量(ΔBd
0)をステップ46にてアンテナの方位角の補正量(Δ
Bd)に数8にて変換する。
【0045】
【数8】
【0046】その後、ステップ47にて蓄積データ数、
演算のための変数をすべて0にクリアし、受信レベル1
6の入力待ち状態ステップ35に戻る。ステップトラッ
ク追尾中は、常にステップ34の処理によりアンテナの
方位角を時計回り方向、反時計回り方向に駆動してい
る。
【0047】実施の形態2 図5はこの発明の実施の形態2のステップトラック追尾
処理の流れを示すフローチャートであり、図6はアンテ
ナ6の2次元パターンを示した図である。
【0048】図5において59はアンテナのビーム方向
での仰角変動情報(Eioant)と仰角方向のアンテ
ナビーム幅(BWE1)を使用して、アンテナの駆動振
幅を制限するステップトラック駆動パターン発生処理ス
テップであり数9で与えられる。他のステップは実施の
形態1のステップトラック追尾処理フローと同一であ
り、図において他図と同一番号は同一のものである。
【0049】
【数9】
【0050】図6において60は衛星通信可能なアンテ
ナ利得範囲、61は仰角軸、62は方位角軸、63は中
心仰角でのアンテナ駆動幅、64は数8により決定され
るアンテナの駆動幅、65は仰角変化に対するアンテナ
の駆動幅の変化の軌跡である。
【0051】次に動作について図6により説明する。移
動体の動揺によるアンテナのビーム方向の仰角変動分が
あると、衛星通信可能なアンテナ利得範囲60を満足す
るための方位角範囲が狭くなる。アンテナのビーム方向
の仰角が移動体の動揺により変化しているときに、ステ
ップトラック駆動パターン発生ステップ59において、
アンテナの駆動振幅が制限されアンテナの方位角駆動に
よる受信レベルの低下を抑えることができる。アンテナ
の駆動振幅の制限以外の処理は実施の形態1と同一であ
る。
【0052】実施の形態3 図7はこの発明の実施の形態3のコントローラ28の動
作を示すフローチャートである。また、図8は実施の形
態3を説明するためのアンテナの方位角の変化と受信レ
ベルの変化を示した図である。
【0053】図7において66は捕捉のためにアンテナ
の方位角を一定方向に回転させる駆動パターンを発生す
るステップ、67はアンテナの方位角を基準として動揺
補正処理を開始するステップ、68はステップ66とス
テップ67とを合成してアンテナ6を実際に駆動するス
テップ、69は受信レベルがコントローラ28に設定さ
れているしきい値以上であるかを判断するステップ、7
0は受信レベルがしきい値以上になったときのアンテナ
の方位角を捕捉完了位置としてアンテナ6の駆動を停止
するステップである。図において他図と同一番号は同一
のものである。
【0054】図8において、71はコントローラ28に
設定してある捕捉完了判断のためのしきい値、72はア
ンテナ6を駆動したときに受信機7より出力されてきた
受信レベル、73は捕捉完了位置である。図において他
図と同一番号は同一のものである。
【0055】次に動作について説明する。コントローラ
28は初期捕捉を開始するとステップ66で初期捕捉の
ためのアンテナ駆動パターンを発生し、ステップ67の
動揺補正処理を行い、ステップ68にてアンテナ6を一
定方向に駆動する。受信レベル72が入力されるとステ
ップ69にてしきい値71との大小比較を行う。受信レ
ベル72がしきい値71以上になったらステップ70に
よりアンテナ6の駆動を停止し、停止位置を捕捉完了位
置73として初期捕捉動作を完了する。しきい値71以
上の受信レベルが得られるまで本処理を継続する。
【0056】実施の形態4 図9はこの発明における実施の形態4のコントローラ2
8の動作を示すフローチャートである。また、図10は
実施の形態4を説明するためのアンテナの方位角の変化
と受信レベルの変化を示した図である。
【0057】図9において、74はアンテナ6が空間的
に1回転したか否かを判断するステップ、74は受信レ
ベルを受信する毎に受信レベルを受信したときのアンテ
ナの方位角と受信レベルを蓄積しておくステップ、76
は蓄積している受信レベルより受信レベルがピークとな
るアンテナの方位角を検出するステップ、77は検出し
た受信レベルピーク位置にアンテナ6を駆動し初期捕捉
を完了するステップである。図において他図と同一番号
は同一のものである。
【0058】図10において78はアンテナ6を空間的
に1回転させたときに得られた受信レベルの最大点であ
り、捕捉完了位置である。図において他図と同一番号は
同一のものである。
【0059】次に動作について説明する。コントローラ
28は初期捕捉を開始するとステップ66で初期捕捉の
ためのアンテナ駆動パターンを発生し、ステップ67の
動揺補正処理を行いながら、ステップ68にてアンテナ
6を一定方向に駆動する。受信機6より受信レベル72
が入力される毎にステップ75にてアンテナの方位角と
受信レベル72を蓄積する。ステップ74にてアンテナ
6が空間的に1回転したことを検出したらステップ70
でアンテナ6の駆動を停止し、蓄積している受信レベル
72の中から受信レベル最大点78をステップ76にて
求める。その後、ステップ76にて求めたアンテナの方
位角にステップ77にてアンテナ6を設定して捕捉完了
とする。
【0060】実施の形態5 図11はこの発明の実施の形態5のコントローラ28の
動作を示すフローチャートである。また、図12は実施
の形態5を説明するためのアンテナの方位角の変化と受
信レベルの変化を示した図である。
【0061】図11において79はピークサーチのため
にアンテナの方位角を強制的に駆動するステップ、80
は受信レベルがしきい値以下であるか否かを判断するス
テップ、81はピークサーチのためのアンテナの方位角
強制駆動を停止するステップ、82は蓄積している受信
レベルと受信レベルを受信したときのアンテナの方位角
から最小2乗法によりアンテナの方位角の変化と受信レ
ベルの変化を2次曲線で近似し、受信レベルピーク位置
を求めるステップ、83はステップ82の演算にて求め
た受信レベルピーク位置と初期捕捉完了位置とのずれ量
を求めるステップ、84はステップ72にて求めたずれ
量で初期捕捉完了位置を補正するステップである。図に
おいて他図と同一番号は同一のものである。
【0062】図12において85はピークサーチ処理の
中でしきい値以下の受信レベルを検出し、アンテナの強
制駆動を停止した位置、86は最小2乗法により近似し
た2次曲線、87は2次曲線86のピーク位置、88は
ピークサーチ処理により検出した初期捕捉完了位置から
のアンテナの方位角補正量である。図において他図と同
一番号は同一のものである。
【0063】次に動作について説明する。実施の形態3
にて説明した初期捕捉完了後、アンテナ6をステップ7
9にて初期捕捉方向と同一方向に駆動する。初期捕捉完
了地点にてアンテナの方位角はしきい値を越えた地点7
3に向いているので初期捕捉と同一方向に駆動しながら
得られる受信レベル72はしきい値以上の値が得られ
る。ステップ75にてしきい値以上の受信レベル72と
受信レベル72を受信したときのアンテナの方位角を蓄
積し、ステップ80にて受信レベル72がしきい値71
以下になったことを検出したら、ステップ81にてアン
テナ駆動を停止し、ステップ82にて蓄積しているデー
タより最小2乗法にてアンテナの方位角の変化と受信レ
ベルの変化を2次曲線86に近似し、ステップ82にて
近似した2次曲線のピーク位置87を求める。その後、
初期捕捉完了位置73と近似した2次曲線のピーク位置
87との補正量88をステップ83にて算出し、ステッ
プ84にて補正量88だけ初期捕捉完了位置を補正し
て、ピークサーチ動作を完了する。
【0064】
【発明の効果】第1の発明によれば、ステップトラック
追尾中に受信レベルが低下した状態で停止する事がない
ので、ステップトラック追尾のためのアンテナ駆動によ
り回線が切れずに安定した追尾の実現が可能となる効果
がある。
【0065】また、第2の発明によれば、移動体の動揺
によりアンテナのビーム仰角方向が変化したときにアン
テナの方位角方向の駆動幅を制限することにより、ステ
ップトラック追尾のためのアンテナの方位角方向の駆動
による受信レベルの急激な低下をなくす効果もある。
【0066】また、第3、第4の発明によれば衛星を容
易に捕捉できる効果もある。
【0067】さらに、第5の発明によればしきい値以上
の受信レベルを使用して衛星を精度良く捕捉できる効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による衛星通信用移動局装置の構成図
である。
【図2】この発明による衛星通信用移動局装置のコント
ローラ内の信号の流れを示したブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1における動作の流れを
示すフローチャートである。
【図4】この発明による衛星通信用移動局装置の座標系
である。
【図5】この発明の実施の形態2における動作の流れを
示すフローチャートである。
【図6】この発明による実施の形態2を説明するための
アンテナ2次元パターンである。
【図7】この発明の実施の形態3における動作の流れを
示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態3における動作を説明す
る図である。
【図9】この発明の実施の形態4における動作の流れを
示すフローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態4における動作を説明
する図である。
【図11】この発明の実施の形態5における動作の流れ
を示すフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態5における動作を説明
する図である。
【図13】従来の移動体衛星通信システムの一例を示す
図である。
【図14】従来の衛星通信用移動局装置の構成図であ
る。
【図15】従来の衛星通信用移動局装置のステップトラ
ック追尾を説明する図である。
【符号の説明】
1 静止衛星 2a 固定基地局 2b 固定基地局 3a 固定基地局用アンテナ 3b 固定基地局用アンテナ 4a 車両 4b 船舶 5a 衛星通信用移動局装置 5b 衛星通信用移動局装置 6 アンテナ 7 受信機 8 ゼロ位置検出部 9 駆動部 10 ロールレートセンサー 11 ピッチレートセンサー 12 ヨーレートセンサー 13 ロールレート信号 14 ピッチレート信号 15 ヨーレート信号 16 受信レベル 17 ゼロ位置検出信号 18 制御信号 19 地磁気センサー 20 従来のコントローラ 21 受信レベル変化軸 22 アンテナの方位角変化軸 23 ステップトラック開始点 24 アンテナの方位角方向の変化に対す受信レベルの
変化軌跡 25 現在の受信レベル 26 時計回り方向の受信レベル 27 反時計回り方向の受信レベル 28 コントローラ 29 積分処理 30 座標変換処理 31 動揺補正処理 32 ステップトラック駆動パターン発生処理 33 ステップトラック追尾処理 34 ステップトラック駆動パターン発生ステップ 35 受信レベル受信判断ステップ 36 データ蓄積ステップ 37 蓄積データ数比較ステップ 38 演算処理ステップ 39 条件判断ステップ 40 補正量算出ステップ 41 条件判断ステップ 42 条件判断ステップ 43 代入ステップ 44 代入ステップ 45 代入ステップ 46 アンテナの方位角補正量算出ステップ 47 パラメータクリアステップ 48 ヨー軸 49 ピッチ軸 50 ロール軸 51 アンテナのビーム方向 52 衛星方向 53 アンテナの方位角方向 54 衛星方位角方向 55 アンテナのビーム方向と衛星方向のずれ量(ΔB
d0) 56 アンテナの方位角の補正量(ΔBd) 57 アンテナの方位角(Bds) 58 アンテナのビーム仰角(Ea) 59 ステップトラック駆動パターン発生ステップ 60 衛星通信可能なアンテナ利得範囲 61 仰角軸 62 方位角軸 63 中心仰角でのアンテナ駆動幅 64 仰角変化時のアンテナの駆動幅 65 仰角変化に対するアンテナ駆動幅の変化軌跡 66 アンテナ駆動パターン発生ステップ 67 動揺補正処理ステップ 68 アンテナの方位角駆動ステップ 69 受信レベルとしきい値比較ステップ 70 アンテナ駆動停止ステップ 71 しきい値 72 受信レベル 73 捕捉完了位置 74 1回転判断ステップ 75 受信レベル、アンテナの方位角記憶ステップ 76 受信レベルピーク位置検出ステップ 77 アンテナの方位角駆動ステップ 78 受信レベル最大点 79 アンテナの方位角強制駆動ステップ 80 受信レベルとしきい値比較ステップ 81 アンテナの方位角強制駆動停止ステップ 82 受信レベルピーク位置算出ステップ 83 ずれ量算出ステップ 84 捕捉完了位置補正ステップ 85 強制駆動停止位置 86 演算により求めた2次曲線 87 2次曲線のピーク位置 88 捕捉完了位置補正量

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星仰角範囲で所定の利得を有するアン
    テナと、このアンテナで受信した信号の受信レベルを検
    出する受信機と、上記アンテナが搭載されている移動体
    の動揺、進行方向の変化を検出できるように設けられた
    レートセンサーと、上記アンテナのビーム方向とこのレ
    ートセンサーの設置されている関係を検出するゼロ位置
    検出部と、上記アンテナを方位角方向で駆動する駆動部
    と、この駆動部に制御指令を出力するコントローラとか
    ら構成される衛星通信用移動局装置において、コントロ
    ーラ内で、移動体の動揺、進行方向の変化に対しては動
    揺補正処理で上記アンテナのビーム方向が空間的に一定
    方向になるようにし、また、ステップトラック追尾処理
    では、追尾開始時の上記アンテナの方位角を基準位置と
    して、アンテナの方位角方向を時計回り、反時計回り方
    向に連続的に駆動し、駆動しながら得られる受信レベル
    と受信レベルを受信したときのアンテナの方位角とを蓄
    積しておき、受信レベルが一定数蓄積する毎に最小2乗
    法により蓄積したアンテナの方位角変化に対する受信レ
    ベルの変化を2次曲線で近似し、上記基準位置と受信レ
    ベルピーク位置との差分を算出して、受信レベルピーク
    位置に基準位置を一致させるようにしたことを特徴とす
    る衛星通信用移動局装置。
  2. 【請求項2】 衛星仰角範囲で所定の利得を有するアン
    テナと、このアンテナで受信した信号の受信レベルを検
    出する受信機と、上記アンテナが搭載されている移動体
    の動揺、進行方向の変化を検出できるように設けられた
    レートセンサーと、上記アンテナのビーム方向とこのレ
    ートセンサーの設置されている関係を検出するゼロ位置
    検出部と、上記アンテナを方位角方向で駆動する駆動部
    と、この駆動部に制御指令を出力するコントローラとか
    ら構成される衛星通信用移動局装置において、コントロ
    ーラ内で、移動体の動揺、進行方向の変化に対しては動
    揺補正処理で上記アンテナのビーム方向が空間的に一定
    方向になるようにし、また、ステップトラック追尾で
    は、アンテナを駆動する際に、移動体の動揺を監視し、
    上記アンテナのビーム仰角方向が変化したときにアンテ
    ナの方位角方向の駆動幅を制限して、ステップトラック
    追尾のためのアンテナの方位角方向の駆動による受信レ
    ベルの急激な低下をなくすように制御することを特徴と
    する衛星通信用移動局装置。
  3. 【請求項3】 衛星仰角範囲で所定の利得を有するアン
    テナと、このアンテナで受信した信号の受信レベルを検
    出する受信機と、上記アンテナが搭載されている移動体
    の動揺、進行方向の変化を検出できるように設けられた
    レートセンサーと、上記アンテナのビーム方向とこのレ
    ートセンサーの設置されている関係を検出するゼロ位置
    検出部と、上記アンテナを方位角方向で駆動する駆動部
    と、この駆動部に制御指令を出力するコントローラとか
    ら構成される衛星通信用移動局装置において、コントロ
    ーラ内で、移動体の動揺、進行方向の変化に対しては動
    揺補正処理で上記アンテナのビーム方向が空間的に一定
    方向になるようにし、また、衛星方向を捕捉するため
    に、上記アンテナの方位角を変化させる捕捉駆動パター
    ンを発生するステップと、上記駆動部にアンテナの駆動
    量を制御信号として出力するステップと、アンテナの方
    位角の変化により得られる受信レベルとしきい値とを逐
    次比較するステップと、受信レベルがしきい値以上にな
    ったらアンテナの方位角の駆動を停止するステップと、
    停止したときのアンテナの方位角を初期捕捉完了位置と
    することで初期捕捉を完了するステップとからなる初期
    捕捉動作をすることを特徴とする衛星通信用移動局装
    置。
  4. 【請求項4】 衛星仰角範囲で所定の利得を有するアン
    テナと、このアンテナで受信した信号の受信レベルを検
    出する受信機と、上記アンテナが搭載されている移動体
    の動揺、進行方向の変化を検出できるように設けられた
    レートセンサーと、上記アンテナのビーム方向とこのレ
    ートセンサーの設置されている関係を検出するゼロ位置
    検出部と、上記アンテナを方位角方向で駆動する駆動部
    と、この駆動部に制御指令を出力するコントローラとか
    ら構成される衛星通信用移動局装置において、コントロ
    ーラ内で、移動体の動揺、進行方向の変化に対しては動
    揺補正処理で上記アンテナのビーム方向が空間的に一定
    方向になるようにし、また、衛星方向を捕捉するため
    に、アンテナの方位角を一定方向で1回転させる初期捕
    捉駆動パターンを発生するステップと、駆動部にアンテ
    ナの方位角の駆動量を制御信号として出力するステップ
    と、アンテナの方位角の変化により得られる受信レベル
    と受信レベルが得られたときのアンテナの方位角を蓄積
    するステップと、初期捕捉開始位置からアンテナの方位
    角が1回転したことを判断するステップと、アンテナの
    方位角が1回転したらアンテナの方位角の駆動を停止す
    るステップと、アンテナの方位角が1回転する間に得ら
    れた受信レベルから受信レベルピーク位置を検出し、受
    信レベルピーク位置にアンテナの方位角を向けるように
    駆動部に制御信号を出力するステップと、受信レベルピ
    ーク位置のときのアンテナの方位角を初期捕捉完了位置
    とすることで初期捕捉を完了とするステップとからなる
    初期捕捉動作をすることを特徴とする衛星通信用移動局
    装置。
  5. 【請求項5】 衛星仰角範囲で所定の利得を有するアン
    テナと、このアンテナで受信した信号の受信レベルを検
    出する受信機と、上記アンテナが搭載されている移動体
    の動揺、進行方向の変化を検出できるように設けられた
    レートセンサーと、上記アンテナのビーム方向とこのレ
    ートセンサーの設置されている関係を検出するゼロ位置
    検出部と、上記アンテナを方位角方向で駆動する駆動部
    と、この駆動部に制御指令を出力するコントローラとか
    ら構成される衛星通信用移動局装置において、コントロ
    ーラ内で、移動体の動揺、進行方向の変化に対しては動
    揺補正処理で上記アンテナのビーム方向が空間的に一定
    方向になるようにし、また、初期捕捉動作から追尾動作
    に遷移する前に、初期捕捉動作を完了したときのアンテ
    ナの方位角をピークサーチ開始位置とするステップと、
    初期捕捉動作でのアンテナの方位角変化方向と同一方向
    にアンテナの方位角を強制的に駆動するステップと、ア
    ンテナの方位角の変化により得られる受信レベルと受信
    レベルが得られたときのピークサーチ開始位置からのア
    ンテナの方位角の駆動量とを蓄積するステップと、受信
    レベルとしきい値とを逐次比較するステップと、受信レ
    ベルがしきい値以下になったらアンテナの方位角の強制
    駆動を停止するステップと、ピークサーチ開始位置から
    アンテナの方位角の強制駆動を停止するまでに得られた
    受信レベルとアンテナの方位角の強制駆動による駆動量
    とから最小2乗法によりアンテナの方位角の変化と受信
    レベルの変化を2次曲線で近似し、ピークサーチ開始位
    置と受信レベルピーク位置と差分を算出するステップ
    と、受信レベルピーク位置にピークサーチ開始位置を一
    致させピークサーチ動作を完了するステップとからなる
    ピークサーチ動作をすることを特徴とする衛星通信用移
    動局装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102082139B1 (ko) * 2018-11-12 2020-02-27 주식회사 제이컴스 전파강수계의 안테나 구동 방법 및 그 장치

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