JPH09230182A - スペーサ型光ファイバケーブル - Google Patents

スペーサ型光ファイバケーブル

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JPH09230182A
JPH09230182A JP8039457A JP3945796A JPH09230182A JP H09230182 A JPH09230182 A JP H09230182A JP 8039457 A JP8039457 A JP 8039457A JP 3945796 A JP3945796 A JP 3945796A JP H09230182 A JPH09230182 A JP H09230182A
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JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
cable
spacer
grooves
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP8039457A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Imamura
一雄 今村
Takashi Kaneko
隆 金子
Kazuya Koo
一也 小尾
Seiro Oizumi
晴郎 大泉
Koji Tsuji
貢司 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09230182A publication Critical patent/JPH09230182A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサ型の光ファイバケーブルにおいて、
スペーサの溝内に収納されている光ファイバに余分な曲
げ歪みが生ぜず、しかも、分岐接続のために光ファイバ
を引き出す際には、許容範囲以下の引っ張り力でもって
容易に光ファイバを引き出すことができるようにする。 【解決手段】 ケーブル外径をD(mm)、溝の巻きピッチ
をP(mm)、スペーサの中心から溝内に収納された光ファ
イバの中心までの距離である層心径をA(mm)、溝のピッ
チPと層心径Aとで決まる光ファイバの曲率半径をR(m
m)としたとき、次の,の条件、 R≧1400 , P≦40πD が共に満たされるように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの途中
分岐を容易に行えるスペーサ型光ファイバケーブルに関
する。
【0002】
【従来の技術】図1にスペーサ型の光ファイバケーブル
の一例を示す。
【0003】このスペーサ型光ファイバケーブル(以
下、単にケーブルと称する)1は、ポリエチレン樹脂な
どでできたスペーサ2を備え、このスペーサ2の中心に
は、FRPや鋼線などからなるテンションメンバ4が埋
設され、また、スペーサ2の外周部の複数箇所(本例で
は8箇所)には断面U字状の溝6が形成され、各溝6内
に光ファイバ8が収納されている。これらの光ファイバ
8は、ファイバ素線10の上に紫外線樹脂などの緩衝層
12、およびナイロンや発泡ポリエチレンなどでできた
外被層14を順次形成してなるものである。そして、ス
ペーサ2の外周には、各溝6を封鎖する状態でポリエチ
レンテープ等からなる押さえ巻層16が巻回され、さら
にその上には、ポリエチレン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂
等でできた保護シース18が設けられている。 上述し
た光ファイバ8を収納する各溝6は、スペーサ2の軸方
向に沿って延び、かつ、スペーサ2の周面に沿って所定
ピッチPで螺旋状に形成されている。すなわち、いま、
一つの溝6に着目したとき、この溝6は、図2に示すよ
うに、スペーサ2の周面に沿って右巻き(あるいは左巻
き)の螺旋状となるように、一定の巻きピッチPで形成
されている。
【0004】このように各溝6を螺旋状に形成し、その
中に光ファイバ8を収納する構成とすれば、溝6をスペ
ーサ2の軸方向に沿って直線状に形成し、その溝内に光
ファイバ8を収納する場合に比べて、ケーブル1の単位
長さ当たりに多くの余長が確保されているので、ケーブ
ル1が全体的に曲げられても、光ファイバ8に生じる曲
げ歪みが低減されるという利点がある。
【0005】さて、図3に示すような形態で予め架渉し
ておいたケーブル1より分岐して、電柱20a,20b間
にある一つの建屋22に光ファイバの加入者配線を行う
場合、従来の工法では、クロージャ24bにおいてケー
ブル1内の該当心線と引き落とし用ドロップケーブル8
内の光ファイバ心線とを接続していた。
【0006】しかし、この工法では、引き落とし点での
接続が必要となり、接続損失による路線損失の増加、ま
た、融着機等、高価な接続機器が必要になるという問題
があった。
【0007】この問題を解決するためには、次のような
工法が考えられる。
【0008】まず、一方の電柱20aに取り付けられた
クロージャ24aの部分で、ケーブル1の保護シース1
6および押さえ巻層14を取り除いて溝6を露出した
後、その露出した溝6に収納されている所要の光ファイ
バ8を切断する。
【0009】次に、他方の電柱20bに取り付けられた
クロージャ24bの部分では、同様にケーブル1の保護
シース16および押さえ巻層14を取り除いて溝6を露
出した後、その露出した溝6に収納されている光ファイ
バ8の内、一方のクロージャ24aで既に切断済みの光
ファイバ8を引き出す。
【0010】そして、この引き出した光ファイバを中空
構造をもつドロップケーブル8の中に予め挿入しておい
た線条体に連結して引き込む、あるいは気送等の方法で
送り込む、その他の方法で保護しつつ建屋22に導いて
図示しない屋内配線にコネクタ等を用いて接続する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この工法を採る場合、
スペーサ2に形成されている溝6が螺旋状となっている
ときには、ケーブル1が全体的に曲げられても、光ファ
イバ8に生じる曲げ歪みが低減される利点があるが、そ
の反面、光ファイバ8を分岐するために、溝6内に収納
される光ファイバ8を引き出す際には、溝6が螺旋状に
なっていると、直線状の場合よりも摩擦抵抗が大きくな
り、余分な引っ張り力が必要となる。
【0012】しかし、従来技術では、図1および図2に
示した構造のケーブル1において、光ファイバ8を引き
出す場合の、引き出し長さL(図3の例では電柱20a,
20b間の距離に近似)や溝6の巻ピッチPと、引っ張り
力等との関係について十分検討されていなかった。
【0013】このため、光ファイバ8の引き出し長さL
が比較的短い場合には、溝6内での摩擦抵抗も小さく、
光ファイバ8をケーブル1内から比較的容易に引き出す
ことができるが、光ファイバ8の引き出し長さLが長く
なった場合には、溝6内での摩擦抵抗が大きくなって、
光ファイバ8に加える引っ張り力が許容範囲を越えてし
まうという不都合が生じることがあった。
【0014】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、ケーブルが曲げられても、スペーサの
溝内に収納されている光ファイバには余分な曲げ歪みが
生じないようにするとともに、分岐接続のための光ファ
イバの引き出しの際には、許容範囲以下の引っ張り力で
もって容易に光ファイバを引き出せるようにすることを
課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を達成するために、スペーサの外周部に複数の溝が設
けられ、これらの各溝は、スペーサの軸方向に沿って延
びかつスペーサの周面に沿って所定ピッチで螺旋状に形
成されており、これらの各溝内に光ファイバが収納され
てなるスペーサ型光ファイバケーブルにおいて、次の構
成を採用している。
【0016】すなわち、このケーブルでは、ケーブル外
径をD(mm)、溝の巻きピッチをP(mm)、スペーサの中心
から溝内に収納された光ファイバの中心までの距離であ
る層心径をA(mm)、溝のピッチPと層心径Aとで決まる
光ファイバの曲率半径をR(mm)としたとき、次の,
の条件、 R≧1400, P≦40πD が共に満たされるように設定されている。
【0017】
【発明の実施の形態】この実施形態におけるスペーサ型
光ファイバケーブルの基本的な構成は図1に示したもの
と同じであるが、ケーブル1の外径や、スペーサ2の溝
6の形状等が次の,の条件を満たすように予め設定
されている点に特徴がある。
【0018】すなわち、このケーブル1では、ケーブル
外径をD(mm)、溝6の巻きピッチをP(mm)、スペーサ2
の中心O1から溝6内に収納された光ファイバ8の中心
2までの距離である層心径をA(mm)、溝6の巻きピッ
チPと層心径Aとで決まる光ファイバ8の曲率半径をR
(mm)としたとき、次の,の条件、 R≧1400 P≦40πD が共に満たされるように設定されている。ただし、溝6
内に収納された状態での光ファイバ8の曲率半径R(図
2参照)は、次式によって与えられる。
【0019】R=A+(P/2π)2/A 次に、,の条件が必要とされる理由について説明す
る。
【0020】(a) の条件に関して いま、外径が0.7mm程度の光ファイバ8を考えると、
この光ファイバ8をケーブル1から引き出す場合、光フ
ァイバ8に0.1%以上の歪みが生じないようにするに
は、光ファイバ8に加える引っ張り力は、100g・f以
下であることが必要である。また、図3に示したような
電柱20a,20b間の平均的な長さは35m程度である
から、光ファイバ8の引き出し可能長さLとしては、3
5m以上確保されることが必要である。
【0021】そこで、溝6内に収納されている光ファイ
バ8の外径を0.7mm、ケーブル1の外径Dを14mm、
層心径Aを4.5mmとし、また、光ファイバ8の引っ張
り力を100g・fに設定し、この場合に溝6の巻きピッ
チPをそれぞれP=250,300、400、500、
600mmと変化させたときの光ファイバ8の曲率半径R
(mm)および引き出し可能長さ(m)を調べた。その結果を
表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1の結果から分かるように、光ファイバ
8の引っ張り力を100g・fとして、35m以上引き出
すことができるのは、曲率半径Rが1400mm以上の場
合である。すなわち、の条件:R≧1400(mm)を満
たす必要がある。
【0024】(b) の条件に関して 一般に、ケーブル1の保護シース16等の長期信頼性の
観点から、図4に示すように、ケーブル1の許容曲げ半
径rは、ケーブル1の外径Dの10倍、すなわちr=10
Dとされることが多い。
【0025】ここで、この許容曲げ半径rと同じ径を有
するドラム24にケーブル1を一周分巻き付けた場合を
想定すると、この巻き付けられた一周分のケーブル1の
長さ(2πr)よりも、溝6の巻きピッチPの半分の長さ
(=P/2)の方が長い(P/2>2πr)ときには、最悪
の場合、ケーブル1の一周分は光ファイバ8はケーブル
1の中心線(図中一点鎖線で示す)よりも常に外側(ある
いは常に内側)に位置することになって、光ファイバ8
に常に引っ張り歪み(あるいは圧縮歪み)が加えられてし
まい、破断寿命に悪影響を及ぼす。
【0026】よって、光ファイバ8に加わる歪みの影響
を軽減するには、 P/2≦2πr=2π(10D) とする必要がある。すなわち、の条件:P≦40πD
を満たす必要がある。
【0027】結局、溝6内に収納されている光ファイバ
8に余分な曲げ歪みが生ぜず、かつ、許容範囲以下の引
っ張り力でもって光ファイバ8を引き出すためには、
,の条件が共に満たされる必要がある。
【0028】なお、上記のようにケーブル1の外径Dを
14mmとしたとき、の条件を満たすための溝6の巻き
ピッチP(mm)は、P≦40π×14=1758.4であ
るから、上記のケーブル1において、,の条件を共
に満たすに必要な巻きピッチPは、500mm≦P≦17
00mmであればよい。
【0029】上記の実施形態では、スペーサ2の外周部
の8箇所に溝6が形成されているが、溝6の数は本例に
限定されない。また、ケーブル1の外径Dや、光ファイ
バ8の外径(したがって層心径A)の値も本例に限定され
るものではない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0031】(1) ケーブルが曲げられても、スペーサ
の溝内に収納されている光ファイバには余分な曲げ歪み
が生じない。しかも、分岐接続のために光ファイバを引
き出す際には、許容範囲以下の引っ張り力でもって容易
に光ファイバを引き出すことができ、光ファイバの損傷
を未然に防止することができる。
【0032】(2) そして、このようにケーブルから引
き出した光ファイバをそのまま建屋内に引き込んで屋内
配線に接続することが可能となることから、接続箇所を
削減でき、分岐接続の作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スペーサ型の光ファイバケーブルの断面図であ
る。
【図2】スペーサの外周に形成される溝の形状を模式的
に示す図である。
【図3】スペーサ型の光ファイバケーブルの布設状態の
説明図である。
【図4】光ファイバケーブルをドラムに巻き付けた状態
の説明図である。
【符号の説明】
1…スペーサ型光ファイバケーブル、2…スペーサ、4
…テンションメンバ、6…溝、8…光ファイバ、D…光
ファイバケーブルの外径、P…溝の巻きピッチ、A…層
心径、R…溝内の光ファイバの曲率半径。
フロントページの続き (72)発明者 大泉 晴郎 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 辻 貢司 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペーサの外周部に複数の溝が設けら
    れ、これらの各溝は、スペーサの軸方向に沿って延びか
    つスペーサの周面に沿って所定ピッチで螺旋状に形成さ
    れており、これらの各溝内に光ファイバが収納されてな
    るスペーサ型光ファイバケーブルにおいて、 ケーブル外径をD(mm)、溝の巻きピッチをP(mm)、スペ
    ーサの中心から溝内に収納された光ファイバの中心まで
    の距離である層心径をA(mm)、溝のピッチPと層心径A
    とで決まる光ファイバの曲率半径をR(mm)としたとき、
    次の,の条件、 R≧1400, P≦40πD が共に満たされるように設定されていることを特徴とす
    るスペーサ型光ファイバケーブル。
JP8039457A 1996-02-27 1996-02-27 スペーサ型光ファイバケーブル Pending JPH09230182A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8039457A JPH09230182A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 スペーサ型光ファイバケーブル

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JP8039457A JPH09230182A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 スペーサ型光ファイバケーブル

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JPH09230182A true JPH09230182A (ja) 1997-09-05

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ID=12553583

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JP8039457A Pending JPH09230182A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 スペーサ型光ファイバケーブル

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JP (1) JPH09230182A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010528341A (ja) * 2007-05-31 2010-08-19 ドラカ・コムテツク・ベー・ベー ケーブル、およびケーブルネットワークを構築するための使用および方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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