JPH09229464A - Vav制御方法 - Google Patents

Vav制御方法

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JPH09229464A
JPH09229464A JP8036203A JP3620396A JPH09229464A JP H09229464 A JPH09229464 A JP H09229464A JP 8036203 A JP8036203 A JP 8036203A JP 3620396 A JP3620396 A JP 3620396A JP H09229464 A JPH09229464 A JP H09229464A
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air
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air supply
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Naohiko Sueoka
直彦 末岡
Rei Okada
礼 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トータル静圧過不足情報の信憑性を低コスト
で上げる。 【解決手段】 空調制御装置より、全VAVコントロー
ルユニットへ「静圧不足」であるか否かを同時に問い合
わせ、所定の時間経過後に「適正」であるか否かを同時
に問い合わせる。この問い合わせを受けたVAVコント
ロールユニットは、各問い合わせ毎にその問い合わせに
該当する場合にのみ、空調制御装置に対して同時に応答
メッセージを送信する。空調制御装置は、最初の問い合
わせに対して応答があれば、トータル静圧過不足情報を
「静圧不足」とし、最初の問い合わせに対して応答がな
く次の問い合わせに対して応答があれば、トータル静圧
過不足情報を「適正」とし、最初の問い合わせに対して
応答がなく次の問い合わせに対しても応答がなければ、
トータル静圧過不足情報を「静圧過剰」とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調機からの吹
出給気の供給を受け第1〜第Nの被制御エリアの負荷状
況に応じてそこへの給気吹出量を各個に制御する第1〜
第Nの可変給気量調節手段(VAVコントロールユニッ
ト)を有し、この第1〜第Nの可変給気量調節手段より
送られてくるステータス(例えば、静圧過不足情報)に
基づいてトータルステータス(例えば、トータル静圧過
不足情報)を作成のうえ空調機からの吹出給気量を制御
するVAV制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、大規模な構築物において、空
調機より給気ダクトを介して各部へ給気の供給を行う場
合、各空調対象部位(被制御エリア)の給気吹出口毎に
可変給気量調節ユニット(VAVユニット)を設け、こ
のVAVユニットからの給気吹出量をVAVコントロー
ルユニットにより被制御エリアの負荷状況に応じて制御
するようにしている。すなわち、VAVコントロールユ
ニットによってVAVユニットのダンパ開度を調整する
ことにより、被制御エリアへの給気吹出量を制御するよ
うにしている。
【0003】このVAV制御システムでは、各VAVコ
ントロールユニットからの静圧過不足情報に基づいてト
ータル静圧過不足情報を作成のうえ、空調機からの吹出
給気量を制御するようにしている。VAVコントロール
ユニットは静圧過不足情報として「静圧不足」,「適
正」,「静圧過剰」の3種類の情報を空調制御装置へ送
る。空調制御装置は、各VAVコントロールユニットか
らの静圧過不足情報に基づきトータル静圧過不足情報を
作成し、このトータル静圧過不足情報が「静圧不足」で
あれば、空調機からの吹出給気量を増加させる。「適
正」であれば空調機からの吹出給気量を現状維持する。
「静圧過剰」であれば空調機からの吹出給気量を減少さ
せる。
【0004】この場合、空調制御装置は、各VAVコン
トロールユニットに対して、その静圧過不足情報が何で
あるのかを1台ずつ問い合わせる。すなわち、VAVコ
ントロールユニットにおける静圧過不足情報は、「静圧
不足」,「適正」,「静圧過剰」の3つのケースがあ
る。複数のVAVコントロールユニットが同時に静圧過
不足情報を送信すると、静圧過不足情報が衝突してしま
い、空調制御装置での静圧過不足情報の読み取りができ
なくなる。このような事態を避けるため、従来において
は、空調制御装置より、静圧過不足情報が何であるのか
を1台ずつ問い合わせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の静圧過不足情報の問い合わせ方式によると、
各VAVコントロールユニットにおける空調制御装置か
らの問い合わせタイミングが異なるため、異なる時点で
の静圧過不足情報に基づいてトータル静圧過不足情報が
作成されてしまう。例えば、空調制御装置に対してVA
Vコントロールユニットが50台接続されているとする
と、空調制御装置からの問い合わせに応えて1台目のV
AVコントロールユニットが自己の静圧過不足情報を送
信した後、50台目のVAVコントロールユニットが自
己の静圧過不足情報を送信した時には、1台目のVAV
コントロールユニットの静圧過不足情報は変化している
可能性がある。この可能性はVAVコントロールユニッ
トの台数が多くなるほど大となる。すなわち、VAVコ
ントロールユニットの台数が多くなるほど情報の収集に
時間がかかり、トータル静圧過不足情報の信憑性が低下
する。
【0006】なお、トータル静圧過不足情報の信憑性を
上げるために、空調制御装置と各VAVコントロールユ
ニットとの間を高速な通信で結ぶことが考えられるが、
コストアップとなる。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、トータル静
圧過不足情報の信憑性を低コストで上げることの可能な
VAV制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、上述し
たVAV制御システムにおいて、空調制御装置より、第
1〜第Nの可変給気量調節手段へそのステータスが所定
のステータスであるか否かを同時に問い合わせ、この問
い合わせを受けた第1〜第Nの可変給気量調節手段よ
り、その問い合わせに該当する場合にのみ、空調制御装
置に対して同時に応答メッセージを送信し、この応答メ
ッセージの受信状況に基づいて、空調制御装置におい
て、トータルステータスを作成するようにしたものであ
る。
【0009】この発明によれば、空調制御装置より、第
1〜第Nの可変給気量調節手段へそのステータスが所定
のステータスであるか否かが同時に問い合わせられる。
この問い合わせを受けた第1〜第Nの可変給気量調節手
段は、その問い合わせに該当する場合にのみ、空調制御
装置に対して同時に応答メッセージを送信する。この
時、複数の可変給気量調節手段が応答メッセージを送信
すれば、応答メッセージの衝突が起こる。空調制御装置
は、この応答メッセージの受信状況に基づいて、トータ
ルステータスを作成する。例えば、「静圧不足」である
か否かの問い合わせに対して応答があれば(応答メッセ
ージの衝突が起きても応答はある)、トータル静圧過不
足情報を「静圧不足」とする。
【0010】第2発明(請求項2に係る発明)は、上述
したVAV制御システムにおいて、空調制御装置より、
第1〜第Nの可変給気量調節手段へそのステータスが第
1のステータスであるか否かを同時に問い合わせ、所定
の時間経過後に第2のステータスであるか否かを同時に
問い合わせ、この問い合わせを受けた第1〜第Nの可変
給気量調節手段より、各問い合わせ毎にその問い合わせ
に該当する場合にのみ、空調制御装置に対して同時に応
答メッセージを送信し、この応答メッセージの受信状況
に基づいて、空調制御装置において、予め決められた空
調制御ロジックに従ってトータルステータスを作成する
ようにしたものである。
【0011】この発明によれば、空調制御装置より、第
1〜第Nの可変給気量調節手段へそのステータスが第1
のステータスであるか否かが同時に問い合わせられ、所
定の時間経過後に第2のステータスであるか否かが同時
に問い合わせられる。この問い合わせを受けた第1〜第
Nの可変給気量調節手段は、各問い合わせ毎にその問い
合わせに該当する場合にのみ、空調制御装置に対して同
時に応答メッセージを送信する。この時、最初の問い合
わせに対して、複数の可変給気量調節手段が応答メッセ
ージを送信すれば、応答メッセージの衝突が起こる。ま
た、次の問い合わせに対して、複数の可変給気量調節手
段が応答メッセージを送信すれば、応答メッセージの衝
突が起こる。空調制御装置は、この応答メッセージの受
信状況に基づいて、トータルステータスを作成する。例
えば、「静圧不足」であるか否かの最初の問い合わせに
対して応答があれば、トータル静圧過不足情報を「静圧
不足」とし、最初の問い合わせに対して応答がなく「適
正」であるか否かの次の問い合わせに対して応答があれ
ば、トータル静圧過不足情報を「適正」とし、最初の問
い合わせに対して応答がなく次の問い合わせに対しても
応答がなければ、トータル静圧過不足情報を「静圧過
剰」とする。
【0012】第3発明(請求項3に係る発明)は、上述
したVAV制御システムにおいて、空調制御装置より、
第1〜第Nの可変給気量調節手段へその静圧過不足情報
が「静圧不足」であるか否かを同時に問い合わせ、所定
の時間経過後に「適正」であるか否かを同時に問い合わ
せ、この問い合わせを受けた第1〜第Nの可変給気量調
節手段より、各問い合わせ毎にその問い合わせに該当す
る場合にのみ、空調制御装置に対して同時に応答メッセ
ージを送信し、この応答メッセージの受信状況に基づい
て、空調制御装置において、「静圧不足」であるか否か
を同時に問い合わせた場合に第1〜第Nの可変給気量調
節手段の何れかより応答メッセージを受信したならば、
トータル静圧過不足情報を「静圧不足」とし、「静圧不
足」であるか否かを同時に問い合わせた場合に第1〜第
Nの可変給気量調節手段の何れからも応答メッセージを
受信せず、「適正」であるか否かを同時に問い合わせた
場合に第1〜第Nの可変給気量調節手段の何れかより応
答メッセージを受信したならば、トータル静圧過不足情
報を「適正」とし、「静圧不足」であるか否かを同時に
問い合わせた場合および「適正」であるか否かを同時に
問い合わせた場合の何れにおいても第1〜第Nの可変給
気量調節手段の何れからも応答メッセージを受信しなか
ったならば、トータル静圧過不足情報を「静圧過剰」と
するようにしたものである。
【0013】この発明によれば、空調制御装置より、第
1〜第Nの可変給気量調節手段へその静圧過不足情報が
「静圧不足」であるか否かが同時に問い合わせられ、所
定の時間経過後に「適正」であるか否かが同時に問い合
わせられる。この問い合わせを受けた第1〜第Nの可変
給気量調節手段は、各問い合わせ毎にその問い合わせに
該当する場合にのみ、空調制御装置に対して同時に応答
メッセージを送信する。この時、最初の問い合わせに対
して、複数の可変給気量調節手段が応答メッセージ
(「静圧不足」)を送信すれば、応答メッセージの衝突
が起こる。また、次の問い合わせに対して、複数の可変
給気量調節手段が応答メッセージ(「適正」)を送信す
れば、応答メッセージの衝突が起こる。空調制御装置
は、最初の問い合わせに対して応答があれば、トータル
静圧過不足情報を「静圧不足」とし、最初の問い合わせ
に対して応答がなく次の問い合わせに対して応答があれ
ば、トータル静圧過不足情報を「適正」とし、最初の問
い合わせに対して応答がなく次の問い合わせに対しても
応答がなければ、トータル静圧過不足情報を「静圧過
剰」とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図2はこの発明の一実施の形態を適
用してなるVAV制御システムの計装図である。同図に
おいて、1は空調機であり、電動弁2を介して冷水CW
が供給される冷却コイル3,電動弁4を介して温水HW
が供給される加熱コイル5および送風機6により構成さ
れている。なお、送風機6において、6aはファン、6
bはインバータである。
【0015】空調機1におけるインバータ6bおよび電
動弁2および電動弁4はその動作が空調制御装置7によ
り制御されるものとなっており、空調機1においてその
ファン6aより吹き出される給気(吹出給気)が、給気
ダクト8を介し被制御エリア9−1〜9−nへ供給され
るものとなっている。被制御エリア9−1〜9−nには
各エリア毎に室温を検出する温度センサT1〜Tnが設
けられており、温度センサT1〜Tnでの検出温度PV
が局部的に設けられたVAVコントロールユニット10
−1〜10−nへ各個に与えられている。
【0016】VAVコントロールユニット10−1〜1
0−nは、各個に与えられる検出温度PVと設定温度S
Pとの偏差および空調制御装置7より与えられる吹出給
気温度とに基づいて被制御エリア9−1〜9−nへの要
求風量を演算し、これを空調制御装置7へ返送する一
方、その要求風量を確保するように、VAVユニット1
1−1〜11−nのダンパ12−1〜12−nの開度
を、風速センサ13−1〜13−nの検出々力(実風
量)を見ながら制御する。また、VAVコントロールユ
ニット10−1〜10−nは、例えばダンパ12−1〜
12−nの現在の開度や動作方向などに基づき、静圧過
不足情報として「静圧不足」,「適正」,「静圧過剰」
の3種類の情報を決定する。
【0017】空調制御装置7は、VAVコントロールユ
ニット10−1〜10−nから送られてくる静圧過不足
情報からトータル静圧過不足情報を作成し、このトータ
ル静圧過不足情報が「静圧不足」であれば空調機1のフ
ァン回転数を上げ、「適正」であれば現状を維持し、
「静圧過剰」であれば空調機1のファン回転数を下げ
る。空調制御装置7からのVAVコントロールユニット
10−1〜10−nへの静圧過不足情報の問い合わせ、
およびトータル静圧過不足情報の作成については、後述
する。なお、VAVユニット11−1〜11−nにおい
て、14−1〜14−nはダンパ12−1〜12−nの
開度を検出する開度センサである。
【0018】一方、VAVユニット11−1〜11−n
を通過し、吹出口15−1〜15−nを介して被制御エ
リア9−1〜9−nへ吹き出される給気(給気吹出)
は、被制御エリア9−1〜9−nにおける空調制御に貢
献した後、排気口16−1〜16−nより還気ダクト1
7を経て排気調整用ダンパ18を介して排出されるが、
その一部は還気調整用ダンパ19を介し還気として空調
機1へ戻されるものとなっている。そして、この空調機
1へ戻される還気に対し、外気が外気調整用ダンパ20
を介して所定の割合で取り込まれるものとなっている。
なお、排気調整用ダンパ18,還気調整用ダンパ19,
外気調整用ダンパ20の開度は空調制御装置7からの指
令によって調整されるものとなっている。また、空調制
御装置7へは、空調機1からの吹出給気温度および還気
ダクト17における還気温度の実際値が、温度センサ2
1および22を介して与えられる。
【0019】〔空調制御装置からのVAVコントロール
ユニットへの静圧過不足情報の問い合わせ〕空調制御装
置7は、VAVコントロールユニット10−1〜10−
nへ、その静圧過不足情報が「静圧不足」であるか否か
を同時に問い合わせ、所定の時間経過後に「適正」であ
るか否かを同時に問い合わせる。この実施の形態では、
静圧過不足情報が「静圧不足」であるか否かの問い合わ
せを最初の40ミリsec で行った後、静圧過不足情報が
「適正」であるか否かの問い合わせを次の40ミリsec
で行うものとしている(図3参照)。
【0020】この問い合わせを受けたVAVコントロー
ルユニット10−1〜10−nは、各問い合わせ毎にそ
の問い合わせに該当する場合にのみ、空調制御装置7に
対して同時に応答メッセージを送信する。この時、最初
の問い合わせ(「静圧不足」であるか否か)に対して、
複数のVAVコントロールユニット10が応答メッセー
ジ(「静圧不足」)を送信すれば、応答メッセージの衝
突が起こる。また、次の問い合わせ(「適正」であるか
否か)に対して、複数のVAVコントロールユニット1
0が応答メッセージ(「適正」)を送信すれば、応答メ
ッセージの衝突が起こる。
【0021】空調制御装置7は、最初の問い合わせに対
して応答があれば(応答メッセージの衝突が起きても応
答はある)、「静圧不足」のVAVコントロールユニッ
ト10が1台でもあるものと判断し(図1に示すステッ
プ101)、トータル静圧過不足情報を「静圧不足」と
する(ステップ102)。
【0022】また、空調制御装置7は、最初の問い合わ
せに対して応答がなく次の問い合わせに対して応答があ
れば、「静圧不足」のVAVコントロールユニット10
が存在せず、「適正」のVAVコントロールユニット1
0が存在するものと判断し(ステップ101,10
3)、トータル静圧過不足情報を「適正」とする(ステ
ップ104)。
【0023】また、空調制御装置7は、最初の問い合わ
せに対して応答がなく次の問い合わせに対しても応答が
なければ、「静圧不足」のVAVコントロールユニット
10が存在せず、また「適正」のVAVコントロールユ
ニット10も存在しないものと判断し、すなわち全ての
VAVコントロールユニット10が「静圧過剰」である
と判断し、トータル静圧過不足情報を「静圧過剰」とす
る(ステップ105)。
【0024】そして、空調制御装置7は、この作成した
トータル静圧過不足情報に基づいて、このトータル静圧
過不足情報が「静圧不足」であれば空調機1のファン回
転数を上げ、「適正」であれば現状を維持し、「静圧過
剰」であれば空調機1のファン回転数を下げる。すなわ
ち、トータル静圧過不足情報が「静圧不足」であれば空
調機1からの吹出給気量を増加し、「適正」であれば空
調機1からの吹出給気量を現状維持し、「静圧過剰」で
あれば空調機1からの吹出給気量を減少させる。この吹
出給気量の決定は、図3に示すように、次回の問い合わ
せまでの間に行う。
【0025】図4にトータル静圧過不足情報を決定する
ロジック(空調制御ロジック)を示す。同図において、
「○」はその静圧過不足情報の子機(VAVコントロー
ルユニット)が1台でも存在する場合を示し、「〜」は
その静圧過不足情報の子機の存在とは無関係である場合
を示し、「×」はその静圧過不足情報の子機が1台も存
在しない場合を示している。
【0026】このロジックによれば、 「静圧不足」の子機が1台でも存在すれば、トータル
静圧過不足情報は「静圧不足」とされる。 「静圧不足」の子機が存在せず、「適正」の子機が1
台でも存在すれば、トータル静圧過不足情報は「適正」
とされる。 「静圧不足」の子機が存在せず、「適正」の子機も存
在しなければ、トータル静圧過不足情報は「静圧過剰」
とされる。
【0027】このロジックの場合、親機(空調制御装
置)は全ての子機に対して同時に「静圧不足」,「適
正」の順に問い合わせるだけで、トータル静圧過不足情
報を決定することができる。すなわち、全ての子機に対
して同時に「静圧不足」を問い合わせた場合、その論理
和が「静圧不足」であればトータル静圧過不足情報を
「静圧不足」として決定することができる。また、全て
の子機に対して同時に「静圧不足」を問い合わせた場合
の論理和が「静圧不足」でない場合、全ての子機に対し
て同時に「適正」を問い合わせることにより、その論理
和が「適正」であればトータル静圧過不足情報を「適
正」として決定することができる。また、「静圧不
足」,「適正」ともに子機からの応答がなかった場合、
トータル静圧過不足情報を「静圧過剰」として決定する
ことができる。このため、このロジックでは、「静圧過
剰」か否かを全ての子機に対して問い合わせる必要はな
い。
【0028】なお、このロジックにおいて、の条件に
よってトータル静圧過不足情報を「静圧不足」としたの
は、快適性を損なわないためである。すなわち、「静圧
不足」状態の子機をなくすためである。また、の条件
によってトータル静圧過不足情報を「適正」としたの
は、「適正」の子機と「静圧過剰」の子機が並存すると
き、「静圧過剰」の子機があるからといって風量を下げ
ると、今まで「適正」だった子機が「静圧不足」になっ
てしまうことを避けるためと、「静圧過剰」の子機は自
身のVAVユニットのダンパの開度を小さくすることで
対応することができるからである。
【0029】VAVコントロールユニット10からの応
答メッセージが衝突した場合、その応答メッセージのデ
ータ内容は損なわれるが、何れかのVAVコントロール
ユニット10から応答メッセージが送信されたことは空
調制御装置7において知ることができる。本実施の形態
では、この点に着目し、これをVAVコントロールユニ
ット10−1〜10−nからの静圧過不足情報の論理和
と判断することにより、上述した空調制御ロジックに従
ったトータル静圧過不足情報の作成を行っている。これ
により、静圧過不足情報の収集に時間差がなくなり、ト
ータル静圧過不足情報の信憑性を低コストで上げること
ができるようになる。
【0030】なお、この実施の形態では、応答したVA
Vコントロールユニット10が1台なのか複数台なのか
を区別する必要がないので、VAVコントロールユニッ
ト10からの応答メッセージに衝突検知用の特殊なコー
ドを付与する必要はない。しかし、衝突検知用の特殊な
コードを応答メッセージに付与すれば、空調制御装置7
において、「静圧不足」のVAVコントロールユニット
10が1台存在するのか、或いは複数台存在するのかな
どが即座に分かり、より複雑な制御が可能となる。
【0031】また、この実施の形態では、空調制御装置
7よりVAVコントロールユニット10−1〜10−n
に対して、最初に「静圧不足」を問い合わせ、次に「適
正」を問い合わせるようにしたが、最初に「適正」を問
い合わせ、次に「静圧不足」を問い合わせるようにして
もよく、「静圧不足」,「適正」,「静圧過剰」の3種
類全てについて問い合わせるようにしてもよい。
【0032】また、空調機の系統が複数ある場合、空調
制御装置7は、「系統1の静圧不足」のように、系統の
情報を加えた形で問い合わせる。この場合、系統が一致
し、かつその静圧過不足情報が「静圧不足」であるVA
Vコントロールユニット10のみが応答メッセージを送
信する。
【0033】また、この実施の形態では、VAVコント
ロールユニット10−1〜10−nへステータスとして
静圧過不足情報を問い合わせる場合について説明した
が、ステータスは静圧過不足情報に限られるものではな
く、風量過不足情報(「風量不足」,「適正」「風量過
剰」)等としてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、空調制御装置より、第1〜第Nの可変給
気量調節手段へそのステータスが所定のステータスであ
るか否かが同時に問い合わせられ、この問い合わせを受
けた第1〜第Nの可変給気量調節手段より、その問い合
わせに該当する場合にのみ、空調制御装置に対して同時
に応答メッセージが送信され、この応答メッセージの受
信状況に基づいて、空調制御装置において、トータルス
テータスが作成される。例えば、「静圧不足」であるか
否かの問い合わせに対して応答があれば、トータル静圧
過不足情報が「静圧不足」とされ、これにより、静圧過
不足情報の収集に時間差をなくして、トータル静圧過不
足情報の信憑性を低コストで上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2に示したVAV制御システムにおける空
調制御装置でのトータル静圧過不足情報の作成過程を示
すフローチャートである。
【図2】 本発明の一実施の形態を適用してなるVAV
制御システムの計装図である。
【図3】 このVAV制御システムにおける空調制御装
置からのVAVコントロールユニットへの静圧過不足情
報の問い合わせタイミングを示す図である。
【図4】 トータル静圧過不足情報を決定するロジック
(空調制御ロジック)を示す図である。
【符号の説明】
1…空調機、2,4…電動弁、3…冷却コイル、5…加
熱コイル、6…送風機、6a…ファン、6b…インバー
タ、7…空調制御装置、9−1〜9−n…被制御エリ
ア、10−1〜10−n…VAVコントロールユニッ
ト、11−1〜11−n…VAVユニット、12−1〜
12−n…ダンパ、13−1〜13−n…風速センサ、
14−1〜14−n…開度センサ、T1〜Tn…温度セ
ンサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機からの吹出給気の供給を受け第1
    〜第Nの被制御エリアの負荷状況に応じてそこへの給気
    吹出量を各個に制御する第1〜第Nの可変給気量調節手
    段と、この第1〜第Nの可変給気量調節手段より送られ
    てくるステータスに基づいてトータルステータスを作成
    する空調制御装置とを備え、前記空調制御装置が作成し
    たトータルステータスに基づいて前記空調機からの吹出
    給気量を制御するVAV制御方法において、 前記空調制御装置は、前記第1〜第Nの可変給気量調節
    手段へそのステータスが所定のステータスであるか否か
    を同時に問い合わせ、 この問い合わせを受けた前記第1〜第Nの可変給気量調
    節手段は、その問い合わせに該当する場合にのみ、前記
    空調制御装置に対して同時に応答メッセージを送信し、 この応答メッセージの受信状況に基づいて、前記空調制
    御装置は、前記トータルステータスを作成することを特
    徴とするVAV制御方法。
  2. 【請求項2】 空調機からの吹出給気の供給を受け第1
    〜第Nの被制御エリアの負荷状況に応じてそこへの給気
    吹出量を各個に制御する第1〜第Nの可変給気量調節手
    段と、この第1〜第Nの可変給気量調節手段より送られ
    てくるステータスに基づいてトータルステータスを作成
    する空調制御装置とを備え、前記空調制御装置が作成し
    たトータルステータスに基づいて前記空調機からの吹出
    給気量を制御するVAV制御方法において、 前記空調制御装置は、前記第1〜第Nの可変給気量調節
    手段へそのステータスが第1のステータスであるか否か
    を同時に問い合わせ、所定の時間経過後に第2のステー
    タスであるか否かを同時に問い合わせ、 この問い合わせを受けた前記第1〜第Nの可変給気量調
    節手段は、各問い合わせ毎にその問い合わせに該当する
    場合にのみ、前記空調制御装置に対して同時に応答メッ
    セージを送信し、 この応答メッセージの受信状況に基づいて、前記空調制
    御装置は、予め決められた空調制御ロジックに従って前
    記トータルステータスを作成することを特徴とするVA
    V制御方法。
  3. 【請求項3】 空調機からの吹出給気の供給を受け第1
    〜第Nの被制御エリアの負荷状況に応じてそこへの給気
    吹出量を各個に制御する第1〜第Nの可変給気量調節手
    段と、この第1〜第Nの可変給気量調節手段より送られ
    てくる静圧過不足情報に基づいてトータル静圧過不足情
    報を作成する空調制御装置とを備え、前記空調制御装置
    が作成したトータル静圧過不足情報に基づいて前記空調
    機からの吹出給気量を制御するVAV制御方法におい
    て、 前記空調制御装置は、前記第1〜第Nの可変給気量調節
    手段へその静圧過不足情報が「静圧不足」であるか否か
    を同時に問い合わせ、所定の時間経過後に「適正」であ
    るか否かを同時に問い合わせ、 この問い合わせを受けた前記第1〜第Nの可変給気量調
    節手段は、各問い合わせ毎にその問い合わせに該当する
    場合にのみ、前記空調制御装置に対して同時に応答メッ
    セージを送信し、 この応答メッセージの受信状況に基づいて、前記空調制
    御装置は、 「静圧不足」であるか否かを同時に問い合わせた場合に
    前記第1〜第Nの可変給気量調節手段の何れかより応答
    メッセージを受信したならばトータル静圧過不足情報を
    「静圧不足」とし、 「静圧不足」であるか否かを同時に問い合わせた場合に
    前記第1〜第Nの可変給気量調節手段の何れからも応答
    メッセージを受信せず、「適正」であるか否かを同時に
    問い合わせた場合に前記第1〜第Nの可変給気量調節手
    段の何れかより応答メッセージを受信したならばトータ
    ル静圧過不足情報を「適正」とし、 「静圧不足」であるか否かを同時に問い合わせた場合お
    よび「適正」であるか否かを同時に問い合わせた場合の
    何れにおいても前記第1〜第Nの可変給気量調節手段の
    何れからも応答メッセージを受信しなかったならばトー
    タル静圧過不足情報を「静圧過剰」とすることを特徴と
    するVAV制御方法。
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