JPH09229219A - リリーフバルブ - Google Patents

リリーフバルブ

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JPH09229219A
JPH09229219A JP5548896A JP5548896A JPH09229219A JP H09229219 A JPH09229219 A JP H09229219A JP 5548896 A JP5548896 A JP 5548896A JP 5548896 A JP5548896 A JP 5548896A JP H09229219 A JPH09229219 A JP H09229219A
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Shigetaka Konishi
繁孝 小西
Kenji Suzuki
健司 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔操作で、短時間のうちにリリーフ設定圧
を変更でき、しかも、元のリリーフ設定圧に簡単に戻す
ことのできるリリーフバルブを提供することである。 【解決手段】 ポペット部材19の外周面に形成した段
部28と、ケーシングのポペット部材19が摺動する面
に形成した段部29とが相まって圧力室30を形成する
とともに、この圧力室30を圧力源に接続し、圧力室3
0に圧力流体を導くと、ポペット部材19がシート面1
7aから離れる方向に補助力を付与する構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高圧側の圧力が
リリーフ設定圧に達すると、その圧力流体を低圧側に逃
す構成にしたリリーフバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図5、6にしたがって、従来例のリリー
フバルブを説明する。図5に示すブレーキ回路では、旋
回モータ1に接続する一対のメイン通路2、3を、図示
しないが、クローズドセンタタイプの切換弁等を介して
ポンプ及びタンクに接続している。そして、一方のメイ
ン通路2には、リリーフバルブ4を接続している。この
リリーフバルブ4では、メイン通路2の圧力流体が油圧
室5に導かれ、その圧力がスプリング室6のスプリング
7に抗して作用する。さらに、このスプリング室6に
も、オリフィス8を介してメイン通路2の圧力流体を導
いている。このようにしたリリーフバルブ4では、その
リリーフ設定圧が、油圧室5及びスプリング室6におけ
る受圧面積の差と、スプリング7のイニシャル荷重とに
よって決められる。そして、メイン通路2の圧力がこの
リリーフ設定圧Psに達すると、その圧力流体を他方の
メイン通路3に逃すことになる。
【0003】さらに、このブレーキ回路では、調整室9
と、この調整室9に摺動自在に組み込んだフリーピスト
ン10とからなるショックレス機構11を設けている。
そして、フリーピストン10によって区画される調整室
9の第1室9aを、絞り12を介してスプリング室6に
連通させ、また、第2室9bを、他方のメイン通路3に
連通させている。なお、このブレーキ回路では、他方の
メイン通路3にもリリーフバルブ104を接続し、さら
に、ショックレス機構111を設けている。ただし、こ
れらリリーフバルブ104及びショックレス機構111
については、上記リリーフバルブ4及びショックレス機
構11と同一のものを、逆方向に設けただけであり、こ
こでは同一の構成要素についてはその番号の100番台
の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0004】いま、図示しない切換弁を切り換え、他方
のメイン通路3をポンプに連通し、かつ、一方のメイン
通路2をタンクに連通したとする。このとき、旋回モー
タ1は、図5の矢印x方向に旋回することになる。同時
に、メイン通路3の圧力流体が、調整室9の第2室9b
に導かれるので、その圧力によって、フリーピストン1
0は第1室9aの端部に当接するスタンバイ位置を保持
する。この状態から、旋回モータ1を停止すべく、図示
しないクローズドセンタタイプの切換弁を中立位置に切
り換えたとする。また、このとき、旋回モータ1は、そ
の慣性モーメントによりポンプ機能を果たすので、旋回
モータ1を含む閉回路が構成され、メイン通路2が高圧
側となり、また、メイン通路3が低圧側となる。
【0005】このようにして高圧となったメイン通路2
の高圧流体は、リリーフバルブ4の油圧室5に導かれ
る。同時に、このメイン通路2の圧力流体は、オリフィ
ス8を介してスプリング室6にも導かれる。さらに、こ
のスプリング室6の圧力流体が、絞り12を介して調整
室9の第1室9aに導かれ、フリーピストン10に作用
することになる。この圧力作用によってフリーピストン
10は移動するが、その移動にともなって第1室9aの
容積が大きくなり、その分第1室9aに流体が流れ込
む。したがって、オリフィス8に流れが発生し、その前
後の圧力には、言い換えれば、油圧室5の圧力とスプリ
ング室6の圧力とには、差が発生する。このように、フ
リーピストン10が第2室9bの端部に達するまでは、
スプリング室6の圧力が比較的低く保たれるので、リリ
ーフバルブ4はリリーフ設定圧Psよりも低い圧力でリ
リーフをおこなう。したがって、ブレーキ開始時のショ
ックを緩和させることができる。
【0006】そして、フリーピストン10が第2室9b
の端部まで達すると、第1室9aの容積はそれ以上大き
くならないので、オリフィス8で流れが発生しない。し
たがって、オリフィス8前後の圧力には、言い換えれ
ば、油圧室5の圧力とスプリング室6の圧力とには、差
が発生しない。このように、フリーピストン10が第2
室9bの端部に達してからは、スプリング室6の圧力
は、油圧室5の圧力と同じになる。したがって、リリー
フバルブ4はリリーフ設定圧Psでリリーフをおこな
い、大きなブレーキ力を発揮させることになる。なお、
旋回モータ1を図の矢印x方向とは逆に回転させ、それ
を停止する場合には、メイン通路3が高圧側となり、ま
た、メイン通路2が低圧側となる。そして、このときは
リリーフバルブ104がブレーキ力を発揮することにな
るが、その作用については全く同じである。以上述べた
ように、図5のブレーキ回路では、リリーフバルブ4
(及び104)をブレーキバルブとして接続し、慣性エ
ネルギーを熱エネルギーに変換して、旋回モータ1にブ
レーキ力を付与している。
【0007】図6に、上記リリーフバルブ4とショック
レス機構11とを具体的に示す。ボディ13には、メイ
ン通路2に連通するポート14と、メイン通路3に連通
するポート15とを形成している。そして、これら両ポ
ート14、15に連通するバルブ組付け穴16を形成し
ている。このバルブ組付け穴16には、油圧室5を形成
したシート部材17を組み付け、その油圧室5をポート
14に連通させている。また、このシート部材17と同
軸上にガイド部材18を組み付けるとともに、このガイ
ド部材18の内周面で、ポペット部材19を摺動自在に
支持している。このようにしたガイド部材18には連通
孔20を形成し、上記シート部材17の油圧室5を、メ
イン通路3側のポート15に連通している。ただし、ポ
ペット部材19の先端が、シート部材17端部のシート
面17aに着座したときは、その連通が遮断されること
になる。さらに、バルブ組付け孔16には筒部材21を
設けている。そして、バルブ組付け孔16の開口端に、
ボルト23によってプラグ部材22を組付け、これら部
材17、18、21を固定している。
【0008】このようにしてバルブ組付け孔16に部材
17、18、21、22を組付けると、筒部材21の内
側にはスプリング室6が形成される。このスプリング室
6には、スプリング7を設けている。そして、このスプ
リング7の一端を、ポペット部材19の後端部に固定し
たスプリングシート24に当接させ、かつ、他端を、プ
ラグ部材22内のスプリングシート25に当接させてい
る。なお、プラグ部材22にはセットスクリュ26を組
み込んで、スプリングシート25の軸方向位置を調整で
きるようにしている。このスプリング7の弾性力によ
り、ポペット部材19の先端がシート部材17のシート
面17aに着座する。そして、ポペット部材19の油圧
室5に臨んだ部分が受圧面となるが、その受圧面積をA
1としている。また、ポペット部材19の軸方向には、
オリフィス8を有する通孔27を形成している。そし
て、この通孔27を介して、上記スプリング室6を油圧
室5に連通している。したがって、油圧室5の圧力がス
プリング室6に導かれ、それがポペット部材19の後端
部にも作用することになるが、この受圧面積を上記A1
よりも小さなA2としている。
【0009】以上述べたように、シート面17a、ポペ
ット部材19、スプリング7などを主要素としてリリー
フバルブ4を構成するが、そのリリーフ設定圧Psは、
スプリング7のイニシャル荷重Fと、ポペット部材19
の受圧面積の差(A1−A2)とによって決められる。つま
り、ポペット部材19をシート面17aから離そうとす
る力は、油圧室5の圧力Pによる作用力、すなわちP×
(A1−A2)となる。それに対して、ポペット部材19を
シート面17aに着座させようとする力は、スプリング
7のイニシャル荷重Fとなる。したがって、リリーフ設
定圧Psは、 Ps=F/(A1−A2) ・・・(1) で決められる。
【0010】また、筒部材21の外周面と、プラグ部材
22と、バルブ組付け孔16とが相まって調整室9を形
成する。この調整室9には、筒部材21の外周面に摺動
自在に組付けたフリーピストン10を配置している。そ
して、フリーピストン10によって区画された調整室9
の第1室9aを、筒部材21に形成した絞り12を介し
て上記スプリング室6に連通し、また、第2室9bを、
ガイド部材18とバルブ組付け孔16との間の隙間を介
して、メイン通路3側のポート15に連通している。以
上述べたように、調整室9とフリーピストン10とが相
まって、ショックレス機構11を構成している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のリリーフ
バルブでは、リリーフ設定圧Psが、式(1)に示すよ
うに、スプリング7のイニシャル荷重Fと受圧面積の差
(A1−A2)とによって決められる。そして、このリリー
フ設定圧Psを調整するとき、受圧面積差(A1−A2)を
変更できないので、スプリング7のイニシャル荷重Fを
変更するしかなかった。しかし、スプリング7のイニシ
ャル荷重Fを変更するには、スプリング7の取付け長さ
を直接に変更しなければならず、セットスクリュ26を
動かして、ナットで固定するといった手間がかかってし
まう。そのため、遠隔操作で、短時間のうちにリリーフ
設定圧Psを調整することはできなかった。また、スプ
リング7のイニシャル荷重Fを変更して、いったん別の
リリーフ設定圧に調整してしまうと、元のリリーフ設定
圧Psに戻すためには、再びスプリング7の取り付け長
さを変更しなければならない。
【0012】そして、この従来例のリリーフバルブをブ
レーキバルブとして使用した場合には、作業状況によっ
てブレーキ時間にばらつきが生じ、操作性が悪くなると
いった問題があった。例えば、図5のブレーキ回路で、
旋回モータ1をパワーショベルの旋回用モータとして用
いたとする。いま、バケットに土を積み、アームを伸ば
したような状況で旋回すると、その慣性モーメントは大
きくなる。したがって、この旋回に効果的にブレーキ力
を付与するには、リリーフ設定圧を高くしておく必要が
ある。反対に、バケットに何も積まず、アームを縮ませ
た状況で旋回すると、慣性モーメントはさほど大きくな
らない。したがって、この状況では、リリーフ設定圧を
高くする必要はない。そのため、いったん大きな慣性モ
ーメントに合わせてリリーフ設定圧を調整してしまう
と、慣性モーメントの小さな状況では急ブレーキがかか
り、操作性が悪くなってしまう。反対に、小さな慣性モ
ーメントに合わせてリリーフ設定圧を調整してしまう
と、慣性モーメントが大きな状況ではブレーキ力が足り
ず、旋回モータを停止するまでに時間がかかってしま
う。この発明の目的は、遠隔操作で、短時間のうちにリ
リーフ設定圧を変更でき、しかも、元のリリーフ設定圧
に簡単に戻すことのできるリリーフバルブを提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、ケーシング
と、ケーシングに設けたシート面と、ケーシングに摺動
自在に組み込んだポペット部材と、ポペット部材をシー
ト面に着座させるよう弾性力を付与するスプリングとを
備え、高圧側の圧力がリリーフ設定圧に達すると、ポペ
ット部材がスプリングに抗してシート面から離れ、その
圧力流体を低圧側に逃す構成にしたリリーフバルブを前
提とする。そして、第1の発明は、ポペット部材の外周
面に形成した段部と、ケーシング内のポペット部材が摺
動する面に形成した段部とが相まって圧力室を形成する
とともに、この圧力室を圧力源に接続し、圧力室に圧力
流体を導くと、ポペット部材のシート面から離れる方向
に補助力を付与する構成にした点に特徴を有する。第2
の発明は、第1の発明において、圧力室を、遠隔操作自
在とした制御バルブを介して圧力源に接続した点に特徴
を有する。第3の発明は、第1又は2の発明のリリーフ
バルブを、旋回モータを有するブレーキ回路に、ブレー
キバルブとして接続した点に特徴を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示す第1実施例のリリーフ
バルブでは、ポペット部材19の外周面に段部28を形
成している。また、ガイド部材18の内周面、すなわち
ポペット部材19が摺動する面には、上記段部28に対
向する段部29を形成している。したがって、ガイド部
材18の内周面にポペット部材19を摺動自在に組み込
むと、これら段部28、29が相まって圧力室30が形
成される。そして、この圧力室30に圧力流体を導く
と、その圧力が段部28に作用し、ポペット部材19の
シート面17aから離れる方向に補助力を付与すること
になる。なお、その他の構成については、上記実施例の
リリーフバルブと同じであり、同一の構成要素には同一
の符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
【0015】このリリーフバルブでは、次のようにして
リリーフ設定圧が決められる。いま、圧力室30に圧力
流体が導かれなければ、従来例の式(1)で説明したと
おり、リリーフ設定圧が、 Ps=F/(A1−A2) ・・・(1) となる。それに対して、圧力室30に圧力流体を導いた
とする。ポペット部材19の段部28の受圧面積をA3
とすれば、ポペット部材19をシート面17aから離そ
うとする力は、油圧室5の圧力Pによる作用力P×(A1
−A2)と、圧力室30の圧力pによる補助力p×A3
の合力となる。それに対して、ポペット部材19をシー
ト面17aに着座させようとする力は、スプリング7の
イニシャル荷重Fとなる。したがって、リリーフ設定圧
Ps'は、 Ps'=F/(A1−A2)−p×A3/(A1−A2) ・・・(2) となる。このように、圧力室30に圧力pを導くと、リ
リーフ設定圧を{p×A3/(A1−A2)}だけ低くする
ことができる。
【0016】以上述べた第1実施例では、圧力室30に
圧力流体を導けば、その圧力pに応じてリリーフ設定圧
を調整することができる。そして、例えば、圧力室30
を、遠隔操作自在とした制御バルブを介して圧力源に接
続すれば、遠隔操作で短時間のうちにリリーフ設定圧を
変更することができる。しかも、リリーフ設定圧Psの
状態から、別のリリーフ設定圧Ps'に調整したとして
も、圧力室30から圧力pを逃してやれば、簡単かつ正
確に元のリリーフ設定圧Psに戻すことができる。な
お、圧力室30でおこなわれるにリリーフ設定圧の調整
は、スプリング7のイニシャル荷重を変更しておこなわ
れるリリーフ設定圧の調整とは全く独立しているので、
互いに影響しあうことはない。したがって、例えば、リ
リーフ設定圧をずっと変更したいときにはスプリング7
のイニシャル荷重を変更し、少しの間だけ変更したいと
きには圧力室30で調整するなど、目的に応じて使い分
ければよい。
【0017】図2に示す第2実施例では、圧力室30
を、その圧力源としてポンプ31に接続した例である。
そして、このポンプ31の吐出圧を決めることで、リリ
ーフ設定圧を調整することができる。この第2実施例で
は、ポペット部材19を二つの部品、ポペット部品32
とガイド部品33とを螺合することで構成している。そ
して、そのガイド部品33の端部が、そのまま段部28
を構成している。このように、ポペット部材19を分割
するのは、このポペット部材19をガイド部材18の内
周面に組み込むためである。つまり、ポペット部材19
が一つの部品のみで構成されていると、段部28、29
があるために、ガイド部材18の内周面に組み込むこと
は難しくなってしまう。そこで、ポペット部材19を分
割して、ポペット部品32を図2の左側から、また、ガ
イド部品33を図2の右側から、それぞれガイド部材1
8の内周面に挿入し螺合すれば、なんら問題なく組み込
むことができる。もちろん、ポペット部材としての機能
は、第1実施例のものと実質的になんら変わるものでは
ない。
【0018】図3に示す第3実施例では、圧力室30
を、遠隔操作自在とした方向制御弁34を介して、圧力
源であるポンプ31に接続している。この方向制御弁3
4は、通常、圧力室30をタンクTに連通するが、遠隔
操作により切換わり、圧力室30をポンプ31に連通す
るものである。したがって、リリーフ設定圧を2段階に
変更することができる。この第3実施例でも、ポペット
部材19を、第2実施例とは異なるが二つの部品、ポペ
ット部品35とガイド部品36とから構成している。そ
して、この第2実施例では、ガイド部品36を図3の右
側からガイド部材18の内周面に組み込み、その先端に
ポペット部品35を固定している。もちろん、ポペット
部材としての機能は、第1実施例のものと実質的になん
ら変わるものではない。
【0019】図4に示す第4実施例では、圧力室30
を、遠隔操作自在とした方向制御弁34を介して、圧力
源であるスプリング室6に接続している。この方向制御
弁34は、通常、圧力室30をタンクTに連通している
が、遠隔操作により切換わり、圧力室30をスプリング
室6に連通するものである。そして、ここでは、圧力源
としてスプリング室6の自己圧を利用するので、コスト
がかからない。この第4実施例でも、ポペット部材19
が第2、3実施例とは異なるが、二つの部品から構成さ
れている。つまり、ポペット部品37を図4の左側か
ら、また、ガイド部品38を図4の右側から、それぞれ
ガイド部材18の内周面に挿入し、ポペット部品37の
外周面にガイド部品38を圧入する。そして、キャップ
型のスプリングシート39をポペット部品37の後端部
に螺合して、ガイド部品38を固定している。もちろ
ん、ポペット部材としての機能は、第1実施例のものと
実質的になんら変わるものではない。なお、これら第
3、4実施例では、制御バルブとして方向制御弁34を
用いているが、もちろん圧力制御弁であってもかまわな
い。
【0020】次に、これら実施例で説明したリリーフバ
ルブを、図5で説明したブレーキ回路にブレーキバルブ
として接続した場合の作用について説明する。例えば、
圧力室30に流体が導かれない状態でのリリーフ設定圧
Psを、慣性モーメントが大きくなる状況に合わせて決
めておく。したがって、この場合は、バケットに土を積
み、アームを伸ばしたような状況で旋回しても、その旋
回に効果的にブレーキ力を付与することができる。ま
た、圧力室30に圧力pを導いたときのリリーフ設定圧
Ps'を、慣性モーメントが小さくなる状況に合わせて
決めておく。したがって、この場合は、バケットにも何
も積まず、アームを縮ませたような状況で旋回しても、
それに合わせたブレーキ力を付与することができる。そ
して、例えば第2実施例のように、圧力室30を、遠隔
操作自在とした切換弁34を介して、圧力pを流体を吐
出するポンプ31に接続しておく。そして、この切換弁
34をオペーレータ室から任意に切り換えられるように
しておけば、作業状況によって変化する慣性モーメント
にかかわらず、ブレーキ時間をほぼ均一にすることがで
きる。このように、作業状況に応じて、遠隔操作で短時
間のうちにリリーフ設定圧を調整することができ、ブレ
ーキ時間をほぼ均一にして、操作性を高めることができ
る。
【0021】以上述べた実施例では、ブレーキバルブと
してブレーキ回路に接続したリリーフバルブについて説
明したが、もちろんそれに限るものではない。また、こ
れら実施例では、油圧室5の圧力をスプリング室6に導
く差動タイプのリリーフバルブについて説明したが、も
ちろんスプリング室6に圧力を導かないものであっても
よい。なお、これら実施例では、ボディ13、シート部
材17、ガイド部材18などが相まって、リリーフバル
ブのケーシングを構成しているものとする。
【0022】
【発明の効果】第1の発明によれば、圧力室に圧力を導
けば、その圧力がポペット部材に形成した段部に作用
し、ポペット部材のシート面から離す方向に補助力を付
与する。したがって、そのぶんだけリリーフ設定圧を低
く調整することができ、直接にスプリング7の取付け長
さを変更するやり方とは違って、リリーフ設定圧の調整
に手間がかかることがなく、短時間でおこなうことがで
きる。また、いったん別のリリーフ設定圧に調整して
も、圧力室から圧力を逃せば、簡単かつ正確に元のリリ
ーフ設定圧に戻すことができる。そして、例えば第2の
発明のように、圧力室を、遠隔操作自在とした制御バル
ブを介して圧力源に接続すれば、遠隔操作でリリーフ設
定圧を調整することができる。第3の発明によれば、作
業状況に応じて圧力室に圧力を導いたり、導かなかった
りすれば、そのときの慣性モーメントにかかわらず、ブ
レーキ時間をほぼ均一にすることができ、操作性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のリリーフバルブを示す
図で、(a)は、リリーフバルブの断面図であり、また、
(b)は圧力室5側におけるポペット部材19の受圧面積
1、(c)は圧力室30における受圧面積A3、(d)はス
プリング室6側におけるポペット部材19の受圧面積A
2の関係を示す図である。
【図2】第2実施例のリリーフバルブの断面図である。
【図3】第3実施例のリリーフバルブの断面図である。
【図4】第4実施例のリリーフバルブの断面図である。
【図5】ブレーキ回路を示す図である。
【図6】従来例のリリーフバルブの断面図である。
【符号の説明】
1 旋回モータ 7 スプリング 13 ボディ 17 シート部材 17a シート面 18 ガイド部材 19 ポペット部材 28 (ポペット部材の外周面に形成した)段部 29 (ポペット部材が摺動する面に形成した)段部 30 圧力室 31 (圧力源としての)ポンプ 34 方向制御弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、ケーシングに設けたシー
    ト面と、ケーシングに摺動自在に組み込んだポペット部
    材と、ポペット部材をシート面に着座させるよう弾性力
    を付与するスプリングとを備え、高圧側の圧力がリリー
    フ設定圧に達すると、ポペット部材がスプリングに抗し
    てシート面から離れ、その圧力流体を低圧側に逃す構成
    にしたリリーフバルブにおいて、ポペット部材の外周面
    に形成した段部と、ケーシング内のポペット部材が摺動
    する面に形成した段部とが相まって圧力室を形成すると
    ともに、この圧力室を圧力源に接続し、圧力室に圧力流
    体を導くと、ポペット部材のシート面から離れる方向に
    補助力を付与する構成にしたことを特徴とするリリーフ
    バルブ。
  2. 【請求項2】 圧力室を、遠隔操作自在とした制御バル
    ブを介して圧力源に接続したことを特徴とする請求項1
    記載のリリーフバルブ。
  3. 【請求項3】 旋回モータを有するブレーキ回路に、ブ
    レーキバルブとして接続したことを特徴とする請求項1
    又は2記載のリリーフバルブ。
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