JPH09229081A - 軸部材支持構造 - Google Patents

軸部材支持構造

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JPH09229081A
JPH09229081A JP3837196A JP3837196A JPH09229081A JP H09229081 A JPH09229081 A JP H09229081A JP 3837196 A JP3837196 A JP 3837196A JP 3837196 A JP3837196 A JP 3837196A JP H09229081 A JPH09229081 A JP H09229081A
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JP
Japan
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shaft member
shaft
hole portion
bearing bush
pressing piece
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Pending
Application number
JP3837196A
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English (en)
Inventor
Hiroteru Kawamura
浩輝 川村
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジのガイド軸などの軸部材に特別な
加工を施すことなく、その軸部材を簡単な構造で、ガタ
ツキなく支持する。 【解決手段】 板状フレーム32の軸穴部36aにガイ
ド軸8の端8bを挿入すると共に、その軸端に軸受ブッ
シュ40を嵌合する。その際軸受ブッシュ40の係合片
部49a,49bを拡大穴部36b,37aから板状フ
レーム32の内側へ挿入する。軸受ブッシュ40を反時
計回り方向に回転することで、軸受ブッシュ40の押圧
片部47が大接穴部36cの傾斜面に押圧されて、半径
方向内側にたわみそのガイド軸8を軸穴部36aに圧接
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸部材を板状フレ
ームに支持する軸部材支持構造であって、詳しくは、そ
の軸部材の半径方向の移動を規制することのできる(い
わゆるガタツキを消すことのできる)軸部材支持構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、軸部材を板状フレームに支持
する軸部材支持構造として、板状フレームに軸穴部を設
け、その軸穴部に軸部材を挿入するものが知られてい
る。ところが、軸穴部の内径と軸部材の外径とが正確に
一致するように加工することはきわめて困難で、また、
このように加工することができたとしても、軸部材の挿
入作業が困難になる。そこで、軸穴部を軸部材の外径よ
り若干大きめに形成しておき、軸部材の挿入後、その軸
部材の半径方向の移動を規制することが考えられてい
る。
【0003】このような規制を行う軸部材支持構造とし
ては、例えば、軸部材にネジ穴を設けておきその軸部材
を板状フレームにネジで固定する構造、軸部材外周に溝
を設けておきその溝に線バネを係合させて軸部材を押さ
えつける構造、等種々の構造が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の軸部材支持構造では、軸部材にネジ穴や溝を形成する
必要がある。このため、これらの軸部材支持構造を有す
る機械では、その製造工程において工数が増加し、製造
コストを充分に低減することができなかった。
【0005】そこで、本発明は、軸部材に特別な加工を
施す必要のない軸部材支持構造を提供することを目的と
してなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達するためになされた請求項1記載の発明は、軸部
材を板状フレームに支持する軸部材支持構造であって、
上記板状フレームに形成され、上記軸部材を挿入可能な
軸穴部と、該軸穴部より大径のフランジ部を有すると共
に、上記軸部材に嵌合する軸受ブッシュと、上記軸穴部
の一部から外周に連続して形成された大接穴部と、上記
軸受ブッシュの上記板状フレーム側端縁に連接され、上
記大接穴部へ挿入可能な押圧片部と、を備え、上記軸受
ブッシュに上記軸部材を嵌合すると共に、上記押圧片部
を上記大接穴部へ挿入し、続いて上記軸受ブッシュを回
転させることにより、上記押圧片部が上記大接穴部の内
壁により上記軸部材に圧接されることを特徴とする。
【0007】このため、本発明では、軸受ブッシュに軸
部材を嵌合すると共に、押圧片部を大接穴部へ挿入し、
続いて軸受ブッシュを回転させることにより、押圧片部
が大接穴部の内壁により軸部材に圧接される。この圧接
により、軸部材の半径方向の移動を規制することができ
る。すなわち、本発明では、押圧片部の圧接により軸部
材を支持しているので、軸部材にネジ穴,溝などの特別
な加工を施す必要がない。従って、本発明の軸部材支持
構造を各種機械に適用すれば、その機械の製造工程にお
いて工数が減少し、製造コストを良好に低減することが
できる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記大接穴部内壁または上記押圧片部外壁の
少なくともいずれか一方が、上記軸受ブッシュの上記回
転方向に沿って徐々に小径となった傾斜部を有すること
を特徴とする。このため、本発明では、傾斜部と押圧片
部外壁または大接穴部内壁との当接により、軸受ブッシ
ュの回転に応じて押圧片部が徐々に軸部材方向に移動す
る。従って、軸受ブッシュを回転させることにより、押
圧片部を確実に軸部材に圧接することができる。よっ
て、本発明では、請求項1記載の発明の効果に加えて、
軸部材を一層確実に固定することができるといった効果
が生じる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成に加え、上記軸穴部の一部から外周方向に連
続して形成され、かつ、上記大接穴部に連接された上記
大接穴部より大径の拡大穴部と、上記押圧片部の先端側
に連続して形成され、上記拡大穴部を介して上記板状フ
レームの反対側へ挿入可能な係合片部と、を更に備える
ことを特徴とする。
【0010】このため、本発明では、拡大穴部を介して
係合片部を板状フレームの反対側へ挿入し、続いて前述
のように軸受ブッシュを回転させれば、係合片部が板状
フレームの反対側に係合する。このため、軸受ブッシュ
が板状フレームから外れてしまうのを良好に防止するこ
とができる。従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明の効果に加えて、軸部材を一層確実に固定する
ことができるといった効果が生じる。また、拡大穴部を
大接穴部に連接して形成しているため、板状フレームに
独立した多くの穴部を形成する必要がなく、板状フレー
ムの強度を低下させることがない。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の構成に加え、上記押圧片部が上記軸部材
の半径方向に弾性変形可能であることを特徴とする。こ
のため、本発明では、軸受ブッシュの回転に伴い押圧片
部が軸部材に圧接されると、押圧片部は弾性変形し、こ
の弾性力により軸部材を確実に固定することができる。
従って、本発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の
発明の効果に加えて、軸部材を一層確実に固定すること
ができるといった効果が生じる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の構成に加え、上記軸部材が、上記大接穴
部に対向する上記軸穴部内壁と接触可能であり、上記軸
受ブッシュの上記回転時には、上記押圧片部と上記軸穴
部の内壁とによって上記軸部材を挟持することを特徴と
する。
【0013】このため、本発明では、軸受ブッシュを回
転させて押圧片部を軸部材に圧接すると、その押圧片部
と軸穴部内壁とによって軸部材を挟持することができ
る。そして、この挟持によって軸部材を確実に固定する
ことができる。従って、本発明では、請求項1〜4のい
ずれかに記載の発明の効果に加えて、軸部材を一層確実
に固定することができるといった効果が生じる。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項3記載の構
成に加え、上記軸受ブッシュ、上記フランジ部、上記係
合片部、および上記押圧片部が、合成樹脂により一体成
形されたことを特徴とする。このため、本発明では、軸
受ブッシュ、フランジ部、係合片部、および押圧片部を
きわめて容易に製造することができ、しかも、製造後の
これらの部材はきわめて頑丈に一体化している。従っ
て、本発明では、請求項3記載の発明の効果に加えて、
軸部材支持機構自身の製造工程を簡略化すると共にその
耐久性を向上させることができるといった効果が生じ
る。よって、本発明の軸部材支持機構を各種機械に適用
すれば、その機械の製造コストを一層低減すると共に、
その機械の耐久性を一層向上させることができる。
【0015】請求項7記載の発明は、上記軸部材の端部
を上記板状フレームに支持する請求項1〜6のいずれか
に記載の軸部材支持構造において、上記軸受ブッシュ
が、上記軸部材の一端と当接することにより上記軸部材
の軸方向の移動を阻止する壁面を備えたことを特徴とす
る。
【0016】このため、本発明では、軸受ブッシュの壁
面が軸部材の一端と当接することにより、軸部材の軸方
向の移動を阻止することができる。従って、本発明で
は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、軸部材の軸方向の移動をも確実に規制することがで
きるといった効果が生じる。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項7記載の構
成に加え、上記軸部材が、プリンタの記録ヘッドを軸方
向に移動自在に支持するガイド軸であることを特徴とす
る。すなわち、本発明は、請求項7記載の発明を、プリ
ンタの記録ヘッドのガイド軸に適用したものである。プ
リンタの記録ヘッドはガイド軸に沿って頻繁に移動し、
その度にガイド軸には軸方向の力が加わる。本発明で
は、請求項7に関連して説明したようにガイド軸(軸部
材)の軸方向の移動を確実規制することができるので、
請求項7記載の発明の効果が一層顕著になる。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項8記載の構
成に加え、上記記録ヘッドが、記録媒体にインクを噴射
するインクジェット型記録ヘッドであることを特徴とす
る。インクジェット型記録ヘッドでは、ドットインパク
ト型の記録ヘッドに比べて、ガイド軸の半径方向に加わ
る力がきわめて小さくなる。従って、本発明では、請求
項8記載の発明の効果に加えて、ガイド軸(軸部材)の
半径方向への移動を一層確実に規制することができ、高
精度できれいなドットを記録することができるといった
効果が生じる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、インクジェ
ットプリンタに本発明を適用した場合の一例であり、図
1、図2に示すように、インクジェットプリンタ1にお
いて、本体ユニット2は下部ケース3にビス(図示せ
ず)で固定され、キャリッジ4を支持するキャリッジ支
持フレーム5は、その両端側部分の取付部5a(図3)
において下部ケース3の装着部3aにビスで固定され
る。キャリッジ4の記録ヘッド6は、マゼンタ,イエロ
ー,シアン,黒の4色のインクをそれぞれ噴射して記録
する4つのインクジェットノズルと、これらインクジェ
ットノズルにそれぞれインクを供給する4つのインクカ
ートリッジ7a〜7dとを有する。このキャリッジ4
は、ガイド軸8に軸方向に移動自在に支持され、キャリ
ッジ支持フレーム5にガイド軸8と平行に形成された案
内フランジ9がキャリッジ4の被案内溝4a(図2)に
摺動自在に係合し、キャリッジ4は案内フランジ9で回
動を規制されている。キャリッジ4はキャリッジ支持フ
レーム5の左端部の下面側に付設されたキャリッジ駆動
モータ10でワイヤおよびプーリ(いずれも図示せず)
を介して左右方向に往復移動駆動される。なお、インク
ジェットプリンタ1における前後左右の方向は、説明の
便宜上、図1に矢印で示すように規定する。
【0020】図2に示すように、本体ユニット2の後部
には、給紙カセット11が着脱自在に装着され、給紙カ
セット11内の用紙は給紙ローラ12で給紙され、搬送
ローラ13と従動ローラ14とで搬送され、用紙が記録
ヘッド6と案内壁15との間を通る間に記録ヘッド6の
インクジェットノズルからインクを噴射して記録が施さ
れる。なお、従動ローラ14を支持する4本の支持アー
ム16は支軸17に回動自在に支持され、かつ、バネ1
8で搬送ローラ13側へ付勢されている。インクジェッ
トノズルにより記録が施された用紙は、排出ローラ19
と拍車ローラ20とで排出部21へ排出される。
【0021】本体ユニット2の下側には電源機器と回路
基坂とを含む電気部品ユニット22が配置され、この電
気部品ユニット22を取付けたユニットカバー23が下
部ケース3にビスで固定されている。なお、下部ケース
3上には、この他、本体ユニット2およびキャリッジ移
動空間の左右の両側面と本体ユニット2の後側面とを覆
う側面ケース24と、本体ユニット2およびキャリッジ
移動空間の上面側を覆う上カバー25とが設けられてい
る。
【0022】次に、キャリッジ4を支持するガイド軸8
(軸部材)をキャリッジ支持フレーム5に両端支持する
支持構造と、キャリッジ支持フレーム5とについて説明
する。図1〜図3に示すように、キャリッジ支持フレー
ム5は、鋼板を成形加工して製造される一体部品であ
り、キャリッジ支持フレーム5は、ガイド軸8と平行で
後方下がりに約45度傾斜して配置されたフレーム本体
部30と、その両端に直角に立ち上げられた1対の支持
フレーム31,32(板状フレームに相当)と、フレー
ム本体部30の前端部に直角に立ち上げられた前壁部3
3と、この前壁部33の上端から後方へ直角に折曲形成
されガイド軸8と平行な前述の案内フランジ9とを有
し、ガイド軸8の左端近傍部が左側の支持フレーム31
に支持され、またガイド軸8の右端部が右側の支持フレ
ーム32に支持される。
【0023】次に、ガイド軸の支持構造について詳述す
る。図4,図5に示すように、ガイド軸8の左端近傍部
を支持するため、支持フレーム31には、保持穴34
(図5)と、この保持穴34の近くの部分から切り起こ
した切り起こし部35とが形成されている。なお、切り
起こし部35は、支持フレーム31の保持穴34を含む
面と直交状に切り起こした「コ」字状に形成されてい
る。図6には、支持フレーム31に保持穴34と折曲加
工前の切り起こし部35Aとを打抜き加工した状態を示
してあり、折曲線35Bの位置で折曲加工前の切り起こ
し部35Aを外側へ直角に折曲することで、図4、図5
の保持穴34と切り起こし部35とが形成される。保持
穴34の上端部は開放状に形成されているが、図6に2
点鎖線で示すように保持穴34の上端側部分を打抜き加
工することで保持穴34の上端部が開放されないように
形成することもできる。
【0024】図5に示すように、ガイド軸8の左端8a
は右方向から保持穴34に挿入され、ガイド軸8の左端
8aが保持穴34に支持されると共に、その端面を切り
起こし部35に当接させてガイド軸8の軸方向位置が規
制される。図7に示すように、ガイド軸8の右端8bを
支持フレーム32に支持するため、右側の支持フレーム
32には、主開口部36と補助開口部37とピン開口部
38とからなる開口部39が形成され、主開口部36に
ガイド軸8の右端8bを挿入した状態で、開口部39に
合成樹脂製の軸受ブッシュ40を外側から装着される。
【0025】図7,図9に示すように、主開口部36
は、ガイド軸8が嵌合する軸穴部36aと、軸穴部36
aの一部から外周方向に連続して形成された拡大穴部3
6bと、拡大穴部36bより小径に形成されその拡大穴
部36bと滑らかに連接された大接穴部36cとを有す
る。なお、大接穴部36cは、拡大穴部36bから離れ
るに従って徐々に小径となるように形成されている。す
なわち、大接穴部36cは傾斜部を有している。また、
補助開口部37は、軸穴部36aの中心に対して拡大穴
部36bと略対称に形成された拡大穴部37aと、大接
穴部36cと略対称に円弧状に形成された円弧穴部37
bとを有する。
【0026】図7,図8に示すように、軸受ブッシュ4
0は、ガイド軸8の右端8bが嵌合する凹状の嵌合穴4
1(図8)が形成されたキャップ部42と、キャップ部
42のガイド軸8側(以下内面側という)端縁外周に形
成されたフランジ部43と、フランジ部43の外周方向
に連接された略正方形状の拡大フランジ部44と、この
拡大フランジ部44の内面側に突設された係合ピン部4
5(図8)と、キャップ部42の外面側に形成された円
弧穴46(図7)と、この円弧穴46の外周側に対応す
る位置においてキャップ部42の周壁に薄肉に形成さ
れ、かつ、支持フレーム32の内面方向に延びた押圧片
部47と、押圧片部47の外周にガイド軸8に沿って形
成された小突起48と、押圧片部47の先端から外周方
向に突出して支持フレーム32の内面側に係合する係合
片部49aと、その係合片部49aとガイド軸8に対し
て略対称に形成され同じく支持フレーム32の内面側に
係合する係合片部49bとを有する。なお、押圧片部4
7は、薄肉に形成されると共に円弧穴46に隣接配置さ
れているので、嵌合穴41の半径方向に弾性変形可能に
形成されている。また、軸受ブッシュ40は、キャップ
部42、フランジ部43、押圧片部47、係合片部49
a,49b等を合成樹脂で一体成形することによって構
成されている。
【0027】ガイド軸8を組み付ける際、ガイド軸8の
左端8aを支持フレーム31に支持する前に、ガイド軸
8の右端8bを内面側から主開口部36に挿入し、その
後左方移動させて左端8aを保持穴34に挿入して切り
起こし部35に当接させる。続いて、係合片部49a,
49bが拡大穴部36b,37aにそれぞれ対向するよ
うにして、軸受ブッシュ40のフランジ部43を支持フ
レーム32の外面に当接させる。このとき、係合片部4
9a,49bが拡大穴部36b,37aを介して支持フ
レーム32の反対側へ挿入される。また、嵌合穴41に
右端8bが嵌合し、その端面が嵌合穴41の底面41a
(図8:壁面に相当)に当接する。
【0028】次に、軸受ブッシュ40を、図7において
反時計回り方向へ回転させて、係合ピン部45をピン開
口部38に嵌合させる。すると、図9(B)に示すよう
に、係合片部49a,49bが支持フレーム32の内面
に係合する。このとき、図9(A)に示すように、小突
起48が大接穴部36cの外周面で押圧される。なお、
図9(A)は図9(B)のB−B線に沿って、図9
(B)は図9(A)のA−A線に沿って、それぞれ切断
した断面図である。
【0029】前述のように、大接穴部36cは拡大穴部
36bから離れるに従って小径となっているので、軸受
ブッシュ40の回転に伴って押圧片部47が右端8b側
へ徐々に押圧される。このため、ガイド軸8の右端8b
は押圧片部47と軸穴部36a内壁とに挟持され、半径
方向への移動を規制された状態に、すなわち、いわゆる
ガタツキがない状態に、軸受ブッシュ40によって支持
される。また、小突起48は圧接力が過大になると塑性
変形を起こして潰れる(削れるものであってもよい)。
小突起48が潰れた後は、押圧片部47の外壁が大接穴
部36c内壁と直接接触するが、押圧片部47外壁も上
記回転方向に沿って徐々に小径となっている。すなわ
ち、押圧片部47も傾斜部を有している。このため、軸
受ブッシュ40の上記回転により、ガイド軸8をきわめ
て確実に固定することができる。更に、軸受ブッシュ4
0は、フランジ部43と係合片部49a,49bとで支
持フレーム32を挟持して、その支持フレーム32に固
定される。従って、軸受ブッシュ40は支持フレーム3
2から容易に外れない。
【0030】このように、軸受ブッシュ40および支持
フレーム32では、押圧片部47をガイド軸8に圧接す
ることによりそのガイド軸8を支持しているので、ガイ
ド軸8にネジ穴,溝などの特別な加工を施す必要がな
い。従って、インクジェットプリンタ1の製造工程にお
いて工数が減少し、製造コストを良好に低減することが
できる。しかも、大接穴部36cおよび押圧片部47は
傾斜部を有しているので、押圧片部47の圧接力は軸受
ブッシュ40の回転に応じて徐々に増加し、ガイド軸8
を確実に固定することができる。更に、押圧片部47は
弾性変形し、その弾性力によりガイド軸8に圧接するの
で、ガイド軸8を一層確実に固定することができる。ま
た更に、インクジェットプリンタ1では、ドットインパ
クト型のプリンタに比べてガイド軸8の半径方向に加わ
る力が小さいので、ガイド軸8を一層確実に固定するこ
とができる。
【0031】また、軸受ブッシュ40は合成樹脂にて一
体成形されている。このため、軸受ブッシュ40を容易
に製造することができると共に、その耐久性を向上させ
ることができる。従って、インクジェットプリンタ1の
製造工程を簡略化して製造コストを一層低減すると共
に、その耐久性を一層向上させることができる。更に、
嵌合穴41の底面41aはガイド軸8の右端面に当接し
ているので、ガイド軸8の軸方向の移動をも確実に規制
することができる。インクジェットプリンタ1では、キ
ャリッジ4が頻繁に移動してガイド軸8に軸方向の大き
な力が加わることがあるが、上記構成により、その力に
良好に対抗することができる。
【0032】なお、本発明は、上記実施の形態になんら
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記
実施の形態では、押圧片部47を係合片部49aとキャ
ップ部42との連接部分に配設しているが、押圧片部は
係合片部49a,49bとは独立して設けてもよい。ま
た、上記実施の形態では、大接穴部36cおよび押圧片
部47が共に傾斜部を有しているが、傾斜部はいずれか
一方にのみ設けてもよい。この場合も、押圧片部47を
ガイド軸8に確実に圧接することができる。更に、傾斜
部は特に設けなくてもよく、押圧片部47の外径を適切
に設計すれば、押圧片部47をガイド軸8に充分に圧接
することができる。
【0033】また更に、上記実施の形態では、軸受ブッ
シュ40を合成樹脂で一体成形しているが、その各部を
別体に成形しておいて後で組み立ててもよく、また、弾
性を有さない素材で構成してもよい。更に、上記実施の
形態では、ガイド軸8を支持する軸部材支持構造に本発
明を適用した場合を例として説明したが、本発明は、ガ
イド軸8以外の軸部材を支持する軸部材支持構造にも同
様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェットプリンタの
構成を表す分解斜視図である。
【図2】そのインクジェットプリンタの構成を表す縦断
左側面図である。
【図3】キャリッジ支持フレームおよびガイド軸の構成
を表す平面図である。
【図4】左側の支持フレームのガイド軸支持構造の構成
を表す左側面図である。
【図5】その支持フレームのガイド軸支持構造の構成を
表すV−V線断面図である。
【図6】その支持フレームの折曲加工前の構成を表す平
面図である。
【図7】右側の支持フレームのガイド軸支持構造の構成
を表す分解斜視図である。
【図8】軸受ブッシュの構成を表す斜視図である。
【図9】右側の支持フレームのガイド軸支持構造の構成
を表す断面図である。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ 2…本体ユニット
4…キャリッジ 5…キャリッジ支持フレーム 6…記録ヘッド 8
…ガイド軸 30…フレーム本体部 31,32…支持フレーム
34…保持穴 35…切り起こし部 36…主開口部 36a…軸
穴部 36b,37a…拡大穴部 36c…大接穴部 3
7…補助開口部 37b…円弧穴部 38…ピン開口部 40…軸受
ブッシュ 41…嵌合穴 41a…底面 42…キャップ部
43…フランジ部 44…拡大フランジ部 45…係合ピン部 46…
円弧穴 47…押圧片部 48…小突起 49a,49b…
係合片部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材を板状フレームに支持する軸部材
    支持構造であって、 上記板状フレームに形成され、上記軸部材を挿入可能な
    軸穴部と、 該軸穴部より大径のフランジ部を有すると共に、上記軸
    部材に嵌合する軸受ブッシュと、 上記軸穴部の一部から外周に連続して形成された大接穴
    部と、 上記軸受ブッシュの上記板状フレーム側端縁に連接さ
    れ、上記大接穴部へ挿入可能な押圧片部と、 を備え、上記軸受ブッシュに上記軸部材を嵌合すると共
    に、上記押圧片部を上記大接穴部へ挿入し、続いて上記
    軸受ブッシュを回転させることにより、上記押圧片部が
    上記大接穴部の内壁により上記軸部材に圧接されること
    を特徴とする軸部材支持構造。
  2. 【請求項2】 上記大接穴部内壁または上記押圧片部外
    壁の少なくともいずれか一方が、上記軸受ブッシュの上
    記回転方向に沿って徐々に小径となった傾斜部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の軸部材支持構造。
  3. 【請求項3】 上記軸穴部の一部から外周方向に連続し
    て形成され、かつ、上記大接穴部に連接された上記大接
    穴部より大径の拡大穴部と、 上記押圧片部の先端側に連続して形成され、上記拡大穴
    部を介して上記板状フレームの反対側へ挿入可能な係合
    片部と、 を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の
    軸部材支持構造。
  4. 【請求項4】 上記押圧片部が上記軸部材の半径方向に
    弾性変形可能であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の軸部材支持構造。
  5. 【請求項5】 上記軸部材が、上記大接穴部に対向する
    上記軸穴部内壁と接触可能であり、上記軸受ブッシュの
    上記回転時には、上記押圧片部と上記軸穴部の内壁とに
    よって上記軸部材を挟持することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の軸部材支持構造。
  6. 【請求項6】 上記軸受ブッシュ、上記フランジ部、上
    記係合片部、および上記押圧片部が、合成樹脂により一
    体成形されたことを特徴とする請求項3記載の軸部材支
    持構造。
  7. 【請求項7】 上記軸部材の端部を上記板状フレームに
    支持する請求項1〜6のいずれかに記載の軸部材支持構
    造において、 上記軸受ブッシュが、上記軸部材の一端と当接すること
    により上記軸部材の軸方向の移動を阻止する壁面を備え
    たことを特徴とする軸部材支持構造。
  8. 【請求項8】 上記軸部材が、プリンタの記録ヘッドを
    軸方向に移動自在に支持するガイド軸であることを特徴
    とする請求項7記載の軸部材支持構造。
  9. 【請求項9】 上記記録ヘッドが、記録媒体にインクを
    噴射するインクジェット型記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項8記載の軸部材支持構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014219603A (ja) * 2013-05-09 2014-11-20 ブラザー工業株式会社 画像形成装置および位置決め機構
JP2016075763A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 ブラザー工業株式会社 ドラムカートリッジ

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