JPH09227517A - 2−ヒドロキシイソインドール−1−オン類の製造法 - Google Patents

2−ヒドロキシイソインドール−1−オン類の製造法

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JPH09227517A
JPH09227517A JP6531496A JP6531496A JPH09227517A JP H09227517 A JPH09227517 A JP H09227517A JP 6531496 A JP6531496 A JP 6531496A JP 6531496 A JP6531496 A JP 6531496A JP H09227517 A JPH09227517 A JP H09227517A
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JP
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hydroxyisoindol
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JP6531496A
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Yasuo Kikukawa
靖雄 菊川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベンゾオキサチン類より極めて簡便にかつ収
率よく2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン類を
製造する方法を提供すること。 【構成】 式 【化6】 (式中、A環は任意の官能基で置換されていてもよいベ
ンゼン環であり、Arは任意の官能基で置換されていて
もよい芳香族単環式炭化水素または芳香族多環式炭化水
素の1価基である。)で表される2−ヒドロキシイソイ
ンドール−1−オン類を製造するにあたり、式 【化7】 (式中、A環およびArは前記と同意義である。)で表
される1,1−ジアリールベンゾオキサチン類を酸と反
応させることを特徴とする2−ヒドロキシイソインドー
ル−1−オン類の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2−ヒドロキシイソイ
ンドール−1−オン類、さらに詳しくは2−ヒドロキシ
−3,3−ジアリール−2,3−ジヒドロイソインドー
ル−1−オン類の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒素原子に酸素原子が結合した2−ヒド
ロキシ−3,3−ジアリールイソインドール−1−オン
類はこれまでに文献記載が一切なく、本発明者が2−ヒ
ドロキシフタルイミド類を出発原料として低収率(18
%)で2−ヒドロキシ−3,3−ジフェニル−2,3−
ジヒドロイソインドール−1−オン類が得たのが最初で
ある。しかもこの場合、さらに反応が進行し、イソイン
ドール環が開裂し再閉環した6員環のベンゾオキサチン
体となってしまう[日本薬学会第115年会(仙台),
講演要旨集(1995年)]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ベンゾオキ
サチン類より極めて簡便にかつ収率よく2−ヒドロキシ
イソインドール−1−オン類を製造する方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的に
鑑み鋭意検討した結果、ベンゾオキサチン類を酸と反応
させることにより目的が達成されることを見いだし、本
発明を完成した。
【0005】本発明は、式
【0006】
【化3】
【0007】(式中、A環は任意の官能基で置換されて
いてもよいベンゼン環であり、Arは任意の官能基で置
換されていてもよい芳香族単環式炭化水素または芳香族
多環式炭化水素の1価基である。)で表される2−ヒド
ロキシイソインドール−1−オン類を製造するにあた
り、式
【0008】
【化4】
【0009】(式中、A環およびArは前記と同意義で
ある。)で表される1,1−ジアリールベンゾオキサチ
ン類を酸と反応させることを特徴とする2−ヒドロキシ
イソインドール−1−オン類の製造法である。
【0010】本発明において、A環は反応に関与しなけ
ればいずれの官能基が置換されていてもよい。置換され
得る当該官能基は1〜4個の同一または異なった官能基
であり、それらはたとえばハロゲン、アルキル基、アル
コキシ基、アルケニル基、アラルキル基、ニトロ基、シ
アノ基などである。また、Arで表される芳香族単環式
炭化水素または芳香族多環式炭化水素の1価基の芳香環
には反応に関与しないいずれの置換基を有していてもよ
い。それらの1価基としては、たとえばフェニル基、ナ
フチル基など、さらにはハロゲン、アルキル基、アルコ
キシ基及びアルケニル基から選ばれる1種又は2種以上
の置換基を有するフェニル基、ナフチル基などを挙げる
ことができる。また、上記におけるハロゲンとはフッ
素、塩素、臭素およびヨウ素である。アルキル基および
アルコキシ基とは直鎖状または分岐鎖状のものをいい、
たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペン
チル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基、第三ブトキシ基などを挙げることができる。アルケ
ニル基とは鎖状または分枝鎖状のアルケニル基であり、
たとえばビニル基、アリール基、2−プロペニル基、3
−メチル−2−ブテニル基などである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
反応は容易で、式[2]の化合物を酸性条件下、溶媒
中、室温〜還流温度で撹拌することによって行われ、1
工程で目的物が得られる。本反応で用いられる酸として
は塩酸、硫酸などが通常用いられるが、その他臭化水素
酸、過塩素酸などを用いることができる。本反応は水を
溶媒として十分進行するが、式[2]の化合物が水に溶
けにくい場合はエタノール、ジオキサン、テトラヒドロ
フランなどを混合して用いることができる。また、反応
は30分間〜3時間で終了するが、シリカゲルなどを用
いた薄層クロマトグラフィーにより原料の消失程度を見
て反応時間の延長をする。
【0012】なお、式[2]の化合物は、式
【0013】
【化5】
【0014】(式中、A環は前記と同意義であり、Rは
低級アルキル基である。)で表される2−アルコキシフ
タルイミド類を、ルイス酸存在下、式Ar−H(式中、
Arは前記と同意義である。)で表されるアレーン化合
物溶媒中で反応させることによって得られる。
【0015】
【発明の効果】本発明により、ベンゾオキサチン類より
極めて簡便にかつ収率よく2−ヒドロキシイソインドー
ル−1−オン類を製造する方法が提供された。イソイン
ドール類の3位にアリール基を導入された化合物は、今
後化学分野、医薬分野などにおいて広く利用される可能
性が高い。
【0016】
【実施例】以下、参考例および実施例を挙げて本発明を
具体的に説明する。 参考例1,1−ジフェニル−1H−ベンゾ[d][1,2]オ
キサチン−4−オンの製造 2−メトキシフタルイミド(400mg,2.258m
mol)をトルエン(18ml)に溶かし、塩化アルミ
ニウム(1.505g,11.287mmol)を加え、
外温130〜140℃にて2時間還流した。反応後、冷
却下10%塩酸(25ml)を加え、水層を酢酸エチル
(40ml×2)で抽出し、有機層を10%炭酸ナトリ
ウム(30ml)、次いで飽和食塩水(30ml)で洗
浄し、芒硝乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチ
ル:ベンゼン=1:2)に付し、標記化合物(518m
g,69.6%)を得た。
【0017】mp 150〜152℃(ベンゼン−ヘキ
サンで再結晶) IR(KBr)(cm-1);3250,16851 H−NMR(60MHz,CDCl3) δ(pp
m);2.30(6H,s),6.85〜7.77(13
H,m)。
【0018】実施例1 2−ヒドロキシ−3,3−ジフェニル−2,3−ジヒド
ロイソインドール−1−オンの製造 1,1−ジフェニル−1H−ベンゾ[d][1,2]オ
キサチン−4−オン(213mg,0.708mmo
l)を30%硫酸(10ml)およびジオキサン(10
ml)に溶かし、1時間加熱還流した。反応後、水(1
0ml)を加え、酢酸エチル(20ml×2)で抽出
し、有機層を飽和食塩水(30ml)で洗浄し、芒硝乾
燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ベンゼン
=1:2)に付し、標記化合物(198mg,93%)
を得た。
【0019】mp 205〜208℃(酢酸エチル−ヘ
キサンにて再結晶) IR(KBr)(cm-1);3100,16851 H−NMR(60MHz,CDCl3) δ(pp
m);7.00〜7.67(14H,m)。
【0020】実施例2 2−ヒドロキシ−3,3−ジトリール−2,3−ジヒド
ロイソインドール−1−オンの製造 1,1−ジトリール−1H−ベンゾ[d][1,2]オ
キサチン−4−オン(220mg,0.668mmo
l)を30%硫酸(10ml)およびジオキサン(10
ml)に溶かし、1時間加熱還流した。反応後、水(1
0ml)を加え、酢酸エチル(20ml×2)で抽出
し、有機層を飽和食塩水(30ml)で洗浄し、芒硝乾
燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ベンゼン
=1:3)に付し、標記化合物の1/2ベンゼン付加物
(206mg,83.7%)を得た。
【0021】mp 146〜148℃(ベンゼン−ヘキ
サンにて再結晶) IR(KBr)(cm-1);3050,16851 H−NMR(60MHz,CDCl3) δ(pp
m);2.30(6H,s),6.83〜7.67(15
H,m),9.47〜10.57(1H,brs)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、A環は任意の官能基で置換されていてもよいベ
    ンゼン環であり、Arは任意の官能基で置換されていて
    もよい芳香族単環式炭化水素または芳香族多環式炭化水
    素の1価基である。)で表される2−ヒドロキシイソイ
    ンドール−1−オン類を製造するにあたり、式 【化2】 (式中、A環およびArは前記と同意義である。)で表
    される1,1−ジアリールベンゾオキサチン類を酸と反
    応させることを特徴とする2−ヒドロキシイソインドー
    ル−1−オン類の製造法。
  2. 【請求項2】 A環がハロゲン、アルキル基、アルコキ
    シ基、アルケニル基、アラルキル基、ニトロ基及びシア
    ノ基から選ばれる1〜4個で置換されたベンゼン環であ
    る請求項1記載の2−ヒドロキシイソインドール−1−
    オン類の製造法。
JP6531496A 1996-02-26 1996-02-26 2−ヒドロキシイソインドール−1−オン類の製造法 Pending JPH09227517A (ja)

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