JPH09226973A - 半導電性ロール - Google Patents

半導電性ロール

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JPH09226973A
JPH09226973A JP4155396A JP4155396A JPH09226973A JP H09226973 A JPH09226973 A JP H09226973A JP 4155396 A JP4155396 A JP 4155396A JP 4155396 A JP4155396 A JP 4155396A JP H09226973 A JPH09226973 A JP H09226973A
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恒雄 大木
Shuji Oguchi
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】潜像担持体に対する汚染や電気抵抗値の環境依
存性がなく、安定した摩擦帯電特性と現像特性とを併せ
もつ半導電性ロールを提供する。 【解決手段】この半導電性ロールは、導電性軸体1の外
周面上に、電子伝導性シリコーンゴムからなる弾性半導
体層2と、電子伝導性フッ素樹脂からなる半導電性ブリ
ード防止層3とを、順次積層してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、LBP
(レーザービームプリンタ)、ファクシミリなどで用い
られる給紙ロール、現像ロール、帯電ロール、搬送ロー
ル、転写ロール、プラテンロールなどとして有用な、半
導電性ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】導電性軸体とこの外周面上に設けた弾性
半導電体層とからなる半導電性ロールの用途の一例とし
て、その外周面上に摩擦帯電トナーを薄層状態で担持さ
せることによって、潜像担持体上に形成された静電潜像
を可視化する現像装置に、図2に示すような電子写真式
プリンターがある。なお、図中、10は感光ドラム、11は
帯電ロール、12は現像ロール、13はトナー搬送ロール、
14は転写ロール、15はクリーニングロール、16は攪拌
機、17は摩擦帯電ブレード、18はLEDアレイ、19は容
体、20は記録紙である。このような用途の半導電性ロー
ルでは、導電性、耐環境性、低硬度、摩擦帯電特性など
の諸特性を備えることが求められ、ウレタンゴム、NB
R、シリコーンゴムなどの素材に、導電性付与剤として
のイオン伝導性添加剤や電子伝導性充填材を添加・配合
して作製されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このウレタンゴム、N
BRなどの弾性材料からなる半導電性ロールでは、弾性
材料に種々のプロセスオイルや軟化剤などの液剤を添加
して硬度を下げていたため、半導電性ロールの表面にウ
レタンやナイロンR などを初めとする種々の樹脂による
保護層を設けて、ブリードの発生を防止していたが、例
えば、高温・高湿下に長時間放置すると、樹脂成分が加
水分解して潜像担持体に固着することがあるなど、これ
らの耐環境特性は必ずしも満足されるものではなかっ
た。特に、イオン伝導性添加剤を用いた場合には、高温
・高湿あるいは低温・低湿時の電気抵抗特性の変化、す
なわち電気抵抗値の環境依存性が大きく、現像特性を著
しく損なうことがあった。弾性材料にシリコーンゴムを
使用した場合には、耐環境性が非常に安定していて電気
抵抗の環境依存性もないが、未反応の低分子シロキサン
および/またはシリコーンオイルにより潜像担持体表面
が汚染されて現像特性を損なうことが時折あった。した
がって、本発明の目的は、潜像担持体に対する汚染や電
気抵抗値の環境依存性がなく、安定した摩擦帯電特性と
現像特性とを併せ持つ、半導電性ロールを提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はシリコーンゴム
とフッ素樹脂の耐環境性とフッ素樹脂の低分子シロキサ
ンに対するバリア性に着目して鋭意研究の結果、完成し
たもので、本発明の半導電性ロールは、導電性軸体の外
周面上に、電子伝導性シリコーンゴムからなる弾性半導
体層と、電子伝導性フッ素樹脂からなる半導電性ブリー
ド防止層とを、順次積層してなることを特徴とするもの
である。この半導電性ロールはまた、半導電性ブリード
防止層が、フッ素樹脂と、平均粒径1〜10μmの電子伝
導性充填材、特には導電性カーボンブラックまたは導電
性金属酸化物とからなる、厚さが10〜 100μmで伸びが
50%以上の、体積固有抵抗値が 101〜109 Ω・cm のもの
であることを好適とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の詳細について、図
1(a)、(b)に基づいて説明する。図1(a)は半
導電性ロールの第1の実施の形態に係るもので、1は導
電性軸体、2aは導電性軸体1の外周面上に形成された
電子伝導性シリコーンゴムからなるソリッド状の弾性半
導体層、3は弾性半導体層2a上に形成された電子伝導
性フッ素樹脂からなる半導電性ブリード防止層である。
図1(b)は半導電性ロールの第2の実施の形態に係
り、図1(a)の半導電性ロールにおいてソリッド状の
弾性半導体層2aの替わりにスポンジ状の弾性半導体層
2bを用いたほかは、同じ材料、構成である。
【0006】上記半導電性ロールにおいて、導電性軸体
1には、鉄、アルミニウム、SUS、真鍮などで構成さ
れた、いわゆる「芯金」のほか、熱可塑性樹脂および/
または熱硬化性樹脂からなる絶縁性芯体の表面にメッキ
を施して導電化したもの、熱可塑性樹脂および/または
熱硬化性樹脂に導電性付与剤としてのカーボンブラッ
ク、金属粉末などを配合した導電性樹脂成形品で形成し
た芯体、またはこれらの組み合わせからなる芯体など、
導電性である限り、プラスチック、金属、セラミックス
から選ばれた任意の材料からなるものが用いられる。こ
の導電性軸体1は、その一端を接地またはバイアス電圧
を印加することにより、静電潜像担持体の帯電、トナー
への電荷の注入、静電潜像担持体へのトナーの搬送によ
る静電潜像の現像などの機能を発揮する。
【0007】弾性半導体層2の形成に用いられる電子伝
導性シリコーンゴムは、ジメチルシリコーン生ゴム、メ
チルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニルシリコー
ン生ゴムなどのいずれか1つ以上に、煙霧質シリカ、沈
降性シリカ、導電性カーボンブラック、金属粉末、金属
酸化物などの1種または2種以上を所望の割合で配合
し、パーオキサイド、白金触媒などの加硫剤、さらに必
要に応じて発泡剤を加えて、一緒に混練した後、加熱硬
化・架橋させることで、図示のようなソリッド状のもの
(2a)またはスポンジ状のもの(2b)として得るこ
とができる。この具体例として、有機過酸化物反応型の
シリコーン生ゴム 100重量部に、カーボンブラック6〜
30重量部と煙霧質シリカ系充填材10〜35重量部とを添加
し、加圧ニーダーで混練した後、有機過酸化物系加硫剤
2.0重量部添加するなどの方法を挙げることができる。
【0008】弾性半導体層2には体積固有抵抗値が 101
〜 109Ω・cmのものが一般に用いられる。これが上記範
囲外のものでは、カブリの発生、転写効率の低下、印字
濃度の不適合などが発生しやすい。弾性半導体層2は、
帯電、現像工程の電極、トナーへの接触帯電および電荷
注入用の電極として作用するもので、トナー搬送工程、
現像工程では、その表面の凹凸およびファンデルワール
ス力、鏡像力、クーロン力などにより、ロール表面に担
持、搬送するものである。弾性半導体層2は温・湿度に
対する耐環境性にすぐれているほか、電子伝導性導電性
付与剤を使用しているため、電気抵抗値の環境依存性が
非常に少ない。
【0009】半導電性ブリード防止層3の形成に用いら
れる電子伝導性フッ素樹脂は、基本構成をフルオロエチ
レンビニルエーテル共重合体とし、これに導電性付与剤
として平均粒径1〜10μmの無機または有機の電子伝導
性充填材、例えば、導電性カーボンブラック、導電性酸
化亜鉛、導電性酸化錫および酸化アンチモンなどの金属
酸化物、各種金属の粉末などを添加して半導電化したも
のを、イソシアネート系の架橋剤で架橋することにより
得ることができる。上記フルオロエチレンビニルエーテ
ル共重合体は、ビニルエーテル単位の側鎖の官能基、例
えば、アルキル基、アルキレン基の種類を変えることに
より、半導電性ブリード防止層3の伸び、摩擦係数を任
意に調整することができる。特に伸びを調整した場合に
は表面層の可撓性を向上させることができ、それによっ
て屈曲性に優れたロールを得ることができる。その際、
伸びが50%未満では使用中にブリード防止層に亀裂が入
ってブリード防止効果がなくなることがあるため、50%
以上の伸びに調整するのが好ましい。
【0010】電子伝導性充填材における平均粒径1〜10
μmの粒子の使用は、トナーに対する搬送力を任意に変
えることができ、同時に摩耗などによるトナー搬送力の
経時的低下を抑制することもできるので好都合である。
充填材の平均粒径が1μm未満のときは、単に添加配合
して成形するだけでは表面の粗さを確保することができ
ず、トナーの搬送力が劣るようになるため、成形時に表
面を粗面化したキャビティを有する金型を用いたり、成
形後に後加工(サンドブラスト研磨などにより表面の粗
さを確保する)をする必要が生ずる。他方、平均粒径が
10μmを超えるときは、トナーの搬送力が大き過ぎ画像
を劣化させるようになる。
【0011】この電子伝導性フッ素樹脂からなる半導電
性ブリード防止層3は、その体積固有抵抗値が 101〜 1
09Ω・cm、好ましくは 103〜 107Ω・cmのものが一般に
用いられる。これが 101〜 109Ω・cmの範囲外では、カ
ブリの発生、転写効率の低下、印字濃度の不適合などが
発生しやすい。半導電性ブリード防止層3の膜厚が10μ
m以上あればブリード防止の効果が十分に得られ、 100
μm以下であればロールとしての柔軟性が十分にあっ
て、印字特性の劣化をきたさないため、この膜厚は10〜
100μmであることが好ましい。半導電性ブリード防止
層3は前述した半導電性シリコーンゴム層中の低分子シ
ロキサンおよび/またはシリコーンオイルがブリードす
るのを防止するものである。これにより静電潜像担持体
およびトナーへの、低分子シロキサンおよび/またはシ
リコーンオイルの、付着および/または移行が防止さ
れ、印字抜け、ムラ、カブリのない印刷物を安定的に得
ることができる。さらに半導電性ブリード防止層3は、
温・湿度に対する耐環境性に優れ、また電子伝導性導電
性付与剤を使用しているため、電気抵抗の環境依存性が
非常に少ない。
【0012】本発明の半導電性ロールは、上記導電性軸
体と上記電子伝導性シリコーンゴムを、1)押出機でクロ
スヘッドを用いて一体分出しした後、ギヤーオーブンあ
るいはIR炉で一次加硫する方法、2)導電性軸体を金型
にセットした後、上記シリコーンゴム組成物を注入し、
常温あるいは加熱下で一次加硫する方法、あるいは3)導
電性軸体とシリコーンゴム組成物を同時に金型内で加
熱、圧縮成形する方法などの、任意の加工方法でロール
状に成形する。その後、ギヤーオーブンなどで一定時間
二次加硫することにより、物性の安定化を図ることもで
きる。得られた上記ロール状成形品は、そのまま、ある
いは必要に応じて、円筒研削盤、ショットブラスター、
サンドブラスター、ラッピング機、バフなどにより所望
の表面状態とした後、このロール状成形品の表面に、電
子伝導性フッ素樹脂を、ディッピング、スプレー塗工、
ロール塗工などで塗布した後、常温硬化、加熱硬化、紫
外線硬化、電子線硬化などの方法で硬化することによ
り、本発明の半導電性ロールとすることができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例の記
載に限定されるものではない。 (実施例1)導電性軸体として、SUM22 に無電解ニッケ
ル鍍金した直径10mm、長さ 250mmのシャフトを用い、こ
の外周面にシリコーン系プライマー:プライマー No.16
(信越化学工業社製、商品名)を塗布し、ギヤーオーブ
ン中で 150℃、10分間焼き付け処理を行った。電子伝導
性シリコーンゴムとして、有機過酸化物反応型のシリコ
ーン生ゴム:KE-78VBS(同前) 100重量部に、カーボン
ブラック:サーマルブラック(旭カーボン社製、商品
名)10重量部と煙霧質シリカ系充填材:アエロジル 200
(日本アエロジル社製、商品名)25重量部を添加し、加
圧ニーダーで混練した後、さらに有機過酸化物系加硫
剤:C-8 (信越化学工業社製、商品名) 2.0重量部を添
加したものを準備し、内径20mmの円筒型キャビティーか
らなる圧縮成形金型に装入して、 175℃、10分間、上記
導電性軸体と加硫接着成形した。その後ギヤーオーブン
中で 200℃、7時間の二次加硫を行い、円筒研削盤で研
磨して、直径18mm、長さ 210mmのロール状成形品とし
た。次に、イソシアネート系架橋剤配合のフッ素樹脂系
塗料:ルミフロン(旭硝子社製、商品名) 100重量部
に、平均粒径 0.2μmの酸化チタン粉末の表面に酸化錫
(酸化アンチモンドープ)をコーティングした電子伝導
性充填材: W-1(三菱マテリアル社製、商品名)50重量
部を配合したものを、スプレー塗装機で上記ロール状成
形品の表面に塗膜厚さ30μmで塗工し、ギヤーオーブン
中で 150℃、30分間焼き付け硬化し、本発明の半導電性
ロールを得た。
【0014】他方、現像ロールの外周上に、薄層状態で
担持された摩擦帯電トナーによって、潜像担持体上に形
成された静電潜像を可視化する現像装置として、図2に
示す電子写真式プリンターを準備し、この現像ロールに
上記半導電性ロールを使用して連続印字試験を行った。
その結果、 6,000枚印字後も、カブリ、印字濃度は良好
であった。同時に、現像ロール表面の顕微鏡観察を実施
したが、トナーの固着は見られなかった。更に、未使用
の上記現像ロールを、潜像担持体の両端にそれぞれ2kg
f (合計4kgf )の力で当接し、環境試験機中で、50
℃、80%RHの環境下に 120時間放置した後、潜像担持
体に対する固着の有無を確認したところ、固着は見られ
ず潜像担持体の変質もなかった。その後、この潜像担持
体を上記電子写真式プリンターに装着し、網点、黒ベタ
印字試験を実施したところ、印字抜けのない良好な印字
状態が得られた。
【0015】(実施例2および比較例)同様の方法で、
半導電性ブリード防止層の伸び、充填剤の粒径、抵抗
値、膜厚等を表1に示す通りに変更したサンプル1〜6
を作製した。また上記ロール状成形品をそのまま現像ロ
ールとして使用したものを比較例とし、実施例2と共に
下記の試験項目の測定を行い、その結果を表1に示し
た。
【0016】(試験項目) ・ロール抵抗:コーティング前のゴムロールを、ゴム全
長よりも5mm長い金メッキ電極の上に置き、ゴムロール
の両端に 500gの分銅をかけ、10Vの電圧をゴムロール
のシャフトと表面の間にかけ、抵抗値を測定した。 ・膜抵抗値:フッ素樹脂系半導電性コーティング剤をポ
リエステルシート上で硬化した後、SRIS2301に準じた方
法で体積固有抵抗を測定した。 ・膜厚:半導電性ロールのコーティング断面を工具顕微
鏡を用いて測定した。 ・膜の伸び:テトラフルオロエチレンの板上で膜厚 0.5
mmで硬化した半導電性フッ素樹脂のシートを、JIS K 63
01に準じて引っ張り試験を行い、伸びを測定した。
【0017】・白抜け:半導電性ロールを感光ドラムに
当接・放置した後、その感光ドラムを電子写真式プリン
ターに組み込んで網点印字を行い、当接部の印字異常の
有無を目視により確認した。環境試験機の網点印字にお
ける印字濃度低下部の有無により判定し、いわゆる白抜
けが少しでも見られた場合にはすべて不合格とした。 ・カブリ:半導電性ロールを電子写真式プリンターに組
み込んで、黒ベタ・網点・5%デューティー・白地印字
などを繰り返し、5%デューティー画像の白地部のマク
ベス濃度を、マクベス濃度計を用いて測定した。初期・
耐久後カブリ共、0.015 を超えるものについては不合格
とした。 ・印字濃度:カブリと同様の方法で印字した黒ベタ印字
部のマクベス濃度を、マクベス濃度計を用いて測定し
た。初期・耐久後濃度共、 1.3未満のものについては不
合格とした。
【0018】・トナー固着:耐久試験後のロール表面を
顕微鏡観察し固着が見られたものは不合格とした。 ・潜像担持体固着:環境試験後にロール表面と感光ドラ
ム表面に固着が見られたものは不合格とした。 ・膜の破損:耐久試験後の膜を顕微鏡により観察し、破
損部の有無を確認し、破損の見られたものは不合格とし
た。
【0019】
【表1】
【0020】(結果に対する評価) ・サンプル1:膜厚が10μmのため白抜け防止効果が見
られず、伸びが50%未満のため膜の可撓性がなく、表面
粗さをコントロールするための充填剤が添加されていな
いため耐久試験後の印字濃度が低い。 ・サンプル2:膜厚が10〜 100μmで伸びが50%以上あ
るため環境試験後の白抜けが防止され、表面粗さをコン
トロールするための充填剤が添加されたため耐久試験後
の印字濃度が改善されている。 ・サンプル3:膜厚が 100μmを超えているため膜の耐
久性と白抜け防止効果は高められたが、これに伴って表
面硬度も高くなったためトナー搬送力が低下し印字濃度
が低下した。
【0021】・サンプル4:膜厚が10〜 100μmで伸び
が50%以上あるため環境試験後の白抜けが防止され膜の
耐久性と白抜け防止効果は認められたが、ロール抵抗が
109 Ωを超えているため印字濃度が低下した。 ・サンプル5:膜厚が10〜 100μmで伸びが50%以上あ
るため環境試験後の白抜けが防止され膜の耐久性と白抜
け防止効果は認められたが、表面粗さをコントロールす
るための充填剤の粒径が10μmを超えているためカブリ
が増加した。 ・サンプル6:膜厚が10〜 100μmで伸びが50%以上あ
るため環境試験後の白抜けが防止され膜の耐久性と白抜
け防止効果は認められたが、表面粗さをコントロールす
るための充填剤の粒径が1μm未満のため印字濃度が低
下した。
【0022】
【発明の効果】本発明の半導電性ロールは、最外層に電
子伝導性フッ素樹脂からなる半導電性ブリード防止層が
設けられているので、シリコーンゴム中の低分子シロキ
サンおよび/またはシリコーンオイルなどの液状物のブ
リードが防止され、潜像担持体またはトナーの、固着ま
たは移行が発生せず、印字抜け、ムラなどの発生を防止
できる。また、そのときの黒ベタの濃度はロール表面の
凹凸の状態、摩擦係数、電気抵抗値に依存するため、初
期印字の濃度が十分に確保され、耐久試験後も十分な濃
度を得ることができる。更に、弾性半導電体層が電子伝
導性シリコーンゴム、また半導電性ブリード防止層が電
子伝導性フッ素樹脂であるため、空気中の水分による加
水分解がなく、潜像担持体への固着やトナーの固着がな
い。このような特性に加えて、上記電子伝導性シリコー
ンゴムおよび電子伝導性フッ素樹脂の電子伝導性付与剤
が導電性カーボンブラックまたは導電性金属酸化物であ
るときは、温度、湿度に対する電気抵抗の依存性が殆ど
なく、常に安定した印字特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)はそれぞれ本発明の半導電性ロ
ールの異なる態様を例示する断面説明図である。
【図2】実施例で使用した電子写真式プリンターの断面
説明図である。
【符号の説明】
1…導電性軸体、2a…ソリッド状の弾性半導体層、2
b…スポンジ状の弾性半導体層、3…半導電性ブリード
防止層、10…感光ドラム、11…帯電ロール、12…現像ロ
ール、13…トナー搬送ロール、14…転写ロール、15…ク
リーニングロール、16…攪拌機、17…摩擦帯電ブレー
ド、18…LEDアレイ、19…容体、20…記録紙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性軸体の外周面上に、電子伝導性シリ
    コーンゴムからなる弾性半導体層と、電子伝導性フッ素
    樹脂からなる半導電性ブリード防止層とを、順次積層し
    てなることを特徴とする半導電性ロール。
  2. 【請求項2】半導電性ブリード防止層が、フッ素樹脂と
    平均粒径1〜10μmの電子伝導性充填材とからなる、厚
    さが10〜 100μmで伸びが50%以上の、体積固有抵抗値
    が 101〜109 Ω・cm のものである請求項1記載の半導電
    性ロール。
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