JPH09226087A - 化粧材 - Google Patents
化粧材Info
- Publication number
- JPH09226087A JPH09226087A JP6197996A JP6197996A JPH09226087A JP H09226087 A JPH09226087 A JP H09226087A JP 6197996 A JP6197996 A JP 6197996A JP 6197996 A JP6197996 A JP 6197996A JP H09226087 A JPH09226087 A JP H09226087A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- dyed
- resin
- layer
- woven fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 階調の再現性に優れると共に深みのある絵柄
模様を有する意匠性の優れた化粧材を提供することであ
る。 【解決手段】 昇華性分散染料により形成された染色絵
柄模様を有するポリエステル繊維からなる不織布層とそ
の染色絵柄模様面に形成された保護層とを含む積層構成
からなる化粧材である。
模様を有する意匠性の優れた化粧材を提供することであ
る。 【解決手段】 昇華性分散染料により形成された染色絵
柄模様を有するポリエステル繊維からなる不織布層とそ
の染色絵柄模様面に形成された保護層とを含む積層構成
からなる化粧材である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は染色絵柄模様を有す
る不織布からなる化粧材に関する。
る不織布からなる化粧材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、(1) 化粧材用紙、チタン紙等の紙
または不織布等の表面に顔料インキを使用してグラビア
印刷方式等により印刷し、印刷面に保護層を形成した構
成の化粧シートを、合板、パーテイクルボード、無機質
板等の基材に貼合した化粧板、(2) チタン紙等の紙の表
面に顔料インキを使用してグラビア印刷方式等により印
刷した化粧シートを合板、パーテイクルボード、無機質
板等からなる基材にエマルジヨンタイプ接着剤等を使用
して貼合わせ、その印刷面にアルキツド樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂等を塗布して硬化させた化粧板、(3) チ
タン紙等の紙の表面に顔料インキを使用してグラビア印
刷方式等により印刷した化粧シートにメラミン樹脂、ジ
アリルフタレート樹脂（以下ＤＡＰ樹脂という）等を含
浸して、合板、パーテイクルボード、無機質板等からな
る基材と重ねて熱プレスした構成の化粧板等が知られて
いる。
または不織布等の表面に顔料インキを使用してグラビア
印刷方式等により印刷し、印刷面に保護層を形成した構
成の化粧シートを、合板、パーテイクルボード、無機質
板等の基材に貼合した化粧板、(2) チタン紙等の紙の表
面に顔料インキを使用してグラビア印刷方式等により印
刷した化粧シートを合板、パーテイクルボード、無機質
板等からなる基材にエマルジヨンタイプ接着剤等を使用
して貼合わせ、その印刷面にアルキツド樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂等を塗布して硬化させた化粧板、(3) チ
タン紙等の紙の表面に顔料インキを使用してグラビア印
刷方式等により印刷した化粧シートにメラミン樹脂、ジ
アリルフタレート樹脂（以下ＤＡＰ樹脂という）等を含
浸して、合板、パーテイクルボード、無機質板等からな
る基材と重ねて熱プレスした構成の化粧板等が知られて
いる。
【０００３】しかしながら、上記の (1)〜(3) の化粧板
においては、いずれも化粧材用紙、チタン紙等の紙また
は不織布等の表面に通常の顔料インキを使用してグラビ
ア印刷方式等により印刷された化粧シートを使用してい
るので、被印刷材である化粧材用紙、チタン紙等の紙ま
たは不織布等の表面の平滑性が良くなく印刷適性がきわ
めて悪い。そのために、印刷版から被印刷材表面へのイ
ンキの転移性が悪く、階調の豊富なカラー調の絵柄模様
を印刷することが不可能であり、上記の化粧シートを使
用して製造された化粧板においては、階調の豊富な深み
のある絵柄模様を有するものが得られず意匠性が良くな
いという欠点があつた。
においては、いずれも化粧材用紙、チタン紙等の紙また
は不織布等の表面に通常の顔料インキを使用してグラビ
ア印刷方式等により印刷された化粧シートを使用してい
るので、被印刷材である化粧材用紙、チタン紙等の紙ま
たは不織布等の表面の平滑性が良くなく印刷適性がきわ
めて悪い。そのために、印刷版から被印刷材表面へのイ
ンキの転移性が悪く、階調の豊富なカラー調の絵柄模様
を印刷することが不可能であり、上記の化粧シートを使
用して製造された化粧板においては、階調の豊富な深み
のある絵柄模様を有するものが得られず意匠性が良くな
いという欠点があつた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、階調
の再現性が優れると共に深みのある絵柄模様を有する意
匠性の優れた化粧材を提供することである。
の再現性が優れると共に深みのある絵柄模様を有する意
匠性の優れた化粧材を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】昇華性分散染料により形
成された染色絵柄模様を有するポリエステル繊維からな
る不織布層と、前記染色絵柄模様の面に形成された保護
層とを備えた構成からなることを特徴とする化粧材であ
る。この構成とすることにより、昇華性分散染料が繊維
に浸透するために不織布層に階調の豊富な深みのある染
色絵柄模様を形成することができるので、きわめて意匠
性の優れた化粧材が得られる。
成された染色絵柄模様を有するポリエステル繊維からな
る不織布層と、前記染色絵柄模様の面に形成された保護
層とを備えた構成からなることを特徴とする化粧材であ
る。この構成とすることにより、昇華性分散染料が繊維
に浸透するために不織布層に階調の豊富な深みのある染
色絵柄模様を形成することができるので、きわめて意匠
性の優れた化粧材が得られる。
【０００６】基材層と、接着剤層と、昇華性分散染料に
より形成された染色絵柄模様を有するポリエステル繊維
からなる不織布層と、保護層とが順に積層された構成か
らなることを特徴とする化粧材である。この場合、階調
が豊富で深みのある染色絵柄模様を備えたきわめて意匠
性の優れた、家具材、壁面材、平面材等の内装用の化粧
板が得られる。
より形成された染色絵柄模様を有するポリエステル繊維
からなる不織布層と、保護層とが順に積層された構成か
らなることを特徴とする化粧材である。この場合、階調
が豊富で深みのある染色絵柄模様を備えたきわめて意匠
性の優れた、家具材、壁面材、平面材等の内装用の化粧
板が得られる。
【０００７】前記不織布層が樹脂含浸された構成である
ことを特徴とする上記の化粧材である。この場合、表面
物性のきわめて優れた化粧材とすることができる。
ことを特徴とする上記の化粧材である。この場合、表面
物性のきわめて優れた化粧材とすることができる。
【０００８】粘着剤層と、昇華性分散染料により形成さ
れた染色絵柄模様を有するポリエステル繊維からなる不
織布層と、保護層とが順に積層された構成からなること
を特徴とする化粧材である。この場合、階調の豊富な深
みのある染色絵柄模様を有する意匠性の優れた、壁面へ
の貼付けが容易な壁紙が得られる。
れた染色絵柄模様を有するポリエステル繊維からなる不
織布層と、保護層とが順に積層された構成からなること
を特徴とする化粧材である。この場合、階調の豊富な深
みのある染色絵柄模様を有する意匠性の優れた、壁面へ
の貼付けが容易な壁紙が得られる。
【０００９】前記染色絵柄模様が昇華性分散染料を含有
するインキで印刷された昇華転写捺染シートを使用した
昇華転写捺染により形成されたものであることを特徴と
する上記の化粧材であるので、絵柄模様は印刷適正の優
れた表面が平滑な紙に印刷された後に、不織布に転写さ
れるので、階調の豊富な深みのある絵柄模様が得られる
とと共に、絵柄模様の寸法が安定した化粧材が得られ
る。
するインキで印刷された昇華転写捺染シートを使用した
昇華転写捺染により形成されたものであることを特徴と
する上記の化粧材であるので、絵柄模様は印刷適正の優
れた表面が平滑な紙に印刷された後に、不織布に転写さ
れるので、階調の豊富な深みのある絵柄模様が得られる
とと共に、絵柄模様の寸法が安定した化粧材が得られ
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は本第１発明の化粧材の積層
構成を示す図であり、図２は本第２発明の化粧材の積層
構成を示す図であり、図３は本第３発明の化粧材の積層
構成を示す図であつて、１は不織布、２は染色絵柄模
様、３は保護層、４は接着剤層、５は基材層、６は粘着
剤層、７は剥離紙をそれぞれ表す。
構成を示す図であり、図２は本第２発明の化粧材の積層
構成を示す図であり、図３は本第３発明の化粧材の積層
構成を示す図であつて、１は不織布、２は染色絵柄模
様、３は保護層、４は接着剤層、５は基材層、６は粘着
剤層、７は剥離紙をそれぞれ表す。
【００１１】本第１発明の化粧材の積層構成は図１に示
すとおりであり、ポリエステル繊維からなる不織布１の
表面に昇華性分散染料により染色された染色絵柄模様２
が形成され、染色絵柄模様２の表面に透明な保護層３が
形成された構成である。保護層３は不織布１の表面の耐
摩耗性等の物性を改善すると共に表面の光沢を調整する
のが目的であり、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、紫
外線硬化性樹脂等を使用して印刷、コーテイングないし
は含浸等の方法にて形成されるか、ポリエステル樹脂、
ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂を押出コーテイン
グして形成されるものである。この構成の化粧材の場合
には保護層３の面から布目模様、格子模様等のエンボス
を施すことにより、深みのある染色絵柄模様とエンボス
の立体効果により、一層意匠効果を高めることもでき
る。また、保護層３に抗菌剤、防黴剤、難燃剤等を添加
して抗菌性、防黴性、難燃性を備えた化粧材とすること
もできる。本第１発明の化粧材は、階調の再現性に優れ
た深みのある染色絵柄模様を有するもので、各種基材の
表面に貼着されて、家具材、壁面材、天井材等として使
用できる。
すとおりであり、ポリエステル繊維からなる不織布１の
表面に昇華性分散染料により染色された染色絵柄模様２
が形成され、染色絵柄模様２の表面に透明な保護層３が
形成された構成である。保護層３は不織布１の表面の耐
摩耗性等の物性を改善すると共に表面の光沢を調整する
のが目的であり、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、紫
外線硬化性樹脂等を使用して印刷、コーテイングないし
は含浸等の方法にて形成されるか、ポリエステル樹脂、
ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂を押出コーテイン
グして形成されるものである。この構成の化粧材の場合
には保護層３の面から布目模様、格子模様等のエンボス
を施すことにより、深みのある染色絵柄模様とエンボス
の立体効果により、一層意匠効果を高めることもでき
る。また、保護層３に抗菌剤、防黴剤、難燃剤等を添加
して抗菌性、防黴性、難燃性を備えた化粧材とすること
もできる。本第１発明の化粧材は、階調の再現性に優れ
た深みのある染色絵柄模様を有するもので、各種基材の
表面に貼着されて、家具材、壁面材、天井材等として使
用できる。
【００１２】本第２発明の化粧材の積層構成は図２に示
すとおりであり、合板、パーテイクルボード、中密度繊
維板（ＭＤＦ）等からなる木質材や無機板、金属板等の
基材層５と、接着剤層４と、昇華性分散染料により形成
された染色絵柄模様２を有するポリエステル繊維からな
る不織布層１と、透明樹脂からなる保護層３とが順に積
層された構成である。本第２発明の化粧材は、基材層５
面に、エマルジヨンタイプ接着剤等を使用して、昇華性
分散染料により形成された染色絵柄模様２を有する不織
布層１を貼合わせた後に、不織布１の染色絵柄模様２面
にアルキツド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂を所定の厚
さに塗布して硬化させることによつて作製される。この
場合、不織布層１に一部樹脂が含浸して硬化するので表
面物性の優れた化粧材が得られる。なお、アルキツド樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等を塗布する際に、不織布
１の染色絵柄模様２が樹脂中にブリードするおそれのあ
る場合には、前もつて不織布１の染色絵柄模様２面にブ
リード防止用のコーテイングを行えばよい。
すとおりであり、合板、パーテイクルボード、中密度繊
維板（ＭＤＦ）等からなる木質材や無機板、金属板等の
基材層５と、接着剤層４と、昇華性分散染料により形成
された染色絵柄模様２を有するポリエステル繊維からな
る不織布層１と、透明樹脂からなる保護層３とが順に積
層された構成である。本第２発明の化粧材は、基材層５
面に、エマルジヨンタイプ接着剤等を使用して、昇華性
分散染料により形成された染色絵柄模様２を有する不織
布層１を貼合わせた後に、不織布１の染色絵柄模様２面
にアルキツド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂を所定の厚
さに塗布して硬化させることによつて作製される。この
場合、不織布層１に一部樹脂が含浸して硬化するので表
面物性の優れた化粧材が得られる。なお、アルキツド樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等を塗布する際に、不織布
１の染色絵柄模様２が樹脂中にブリードするおそれのあ
る場合には、前もつて不織布１の染色絵柄模様２面にブ
リード防止用のコーテイングを行えばよい。
【００１３】また、本第２発明の化粧材は、昇華性分散
染料により形成された染色絵柄模様２を有する不織布層
１をＤＡＰ樹脂、メラミン樹脂等にて含浸して樹脂含浸
シートとした後に、同じく樹脂含浸したコアーシートと
オーバーレイシートとを作製し、両者の間に挟み込んで
熱プレスして硬化させた化粧材を、木質基材層５面に接
着剤により貼合して作製するか、もしくは基材層５と樹
脂含浸した不織布層１と樹脂含浸したオーバーレイシー
トとを重ね合わせて熱プレスし樹脂を硬化させて作製す
ることができる。上記の方法で作製された化粧材は、保
護層を形成する樹脂と含浸した樹脂が一体化し、特に同
じ樹脂を使用した場合には、きわめて強固な表面物性を
有する化粧板が得られる。なお、この場合においても、
ＤＡＰ樹脂、メラミン樹脂等にて含浸する際に、不織布
１の染色絵柄模様２面から染料が樹脂中にブリードする
おそれのある場合には、前もつて不織布１の染色絵柄模
様２面にブリード防止用のコーテイングを施しておけば
よい。本第２発明の化粧材は、階調の再現性に優れた深
みのある染色絵柄模様を有すると共に、優れた表面物性
を有する化粧板であつて、家具材、壁面材、天井材、平
面材等の各種内装材として使用できる。
染料により形成された染色絵柄模様２を有する不織布層
１をＤＡＰ樹脂、メラミン樹脂等にて含浸して樹脂含浸
シートとした後に、同じく樹脂含浸したコアーシートと
オーバーレイシートとを作製し、両者の間に挟み込んで
熱プレスして硬化させた化粧材を、木質基材層５面に接
着剤により貼合して作製するか、もしくは基材層５と樹
脂含浸した不織布層１と樹脂含浸したオーバーレイシー
トとを重ね合わせて熱プレスし樹脂を硬化させて作製す
ることができる。上記の方法で作製された化粧材は、保
護層を形成する樹脂と含浸した樹脂が一体化し、特に同
じ樹脂を使用した場合には、きわめて強固な表面物性を
有する化粧板が得られる。なお、この場合においても、
ＤＡＰ樹脂、メラミン樹脂等にて含浸する際に、不織布
１の染色絵柄模様２面から染料が樹脂中にブリードする
おそれのある場合には、前もつて不織布１の染色絵柄模
様２面にブリード防止用のコーテイングを施しておけば
よい。本第２発明の化粧材は、階調の再現性に優れた深
みのある染色絵柄模様を有すると共に、優れた表面物性
を有する化粧板であつて、家具材、壁面材、天井材、平
面材等の各種内装材として使用できる。
【００１４】本第３発明の化粧材の積層構成は図３に示
すとおり、剥離紙７と、粘着剤層６と、昇華性分散染料
により形成された染色絵柄模様２を有するポリエステル
繊維からなる不織布層１と、透明な保護層３とが順に積
層された構成からなる。保護層３は不織布１の表面の耐
摩耗性等の物性を改善すると共に表面の光沢を調整する
のが目的であり、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、紫
外線硬化性樹脂等を使用して印刷、コーテイング等の方
法にて形成されるか、ないしはポリエステル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂を押出コーテイングし
て形成される。この構成の化粧材の場合には保護層３の
面から布目模様、格子模様等のエンボスを施した構成と
することにより、深みのある染色絵柄模様とエンボスの
立体効果により、より一層意匠効果を高めることもでき
る。不織布１の裏面に粘着剤層６を備えているので、剥
離紙７を剥がして容易に壁面等に貼着できるので、貼付
けが容易な粘着タイプの壁紙として使用できる。
すとおり、剥離紙７と、粘着剤層６と、昇華性分散染料
により形成された染色絵柄模様２を有するポリエステル
繊維からなる不織布層１と、透明な保護層３とが順に積
層された構成からなる。保護層３は不織布１の表面の耐
摩耗性等の物性を改善すると共に表面の光沢を調整する
のが目的であり、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、紫
外線硬化性樹脂等を使用して印刷、コーテイング等の方
法にて形成されるか、ないしはポリエステル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂を押出コーテイングし
て形成される。この構成の化粧材の場合には保護層３の
面から布目模様、格子模様等のエンボスを施した構成と
することにより、深みのある染色絵柄模様とエンボスの
立体効果により、より一層意匠効果を高めることもでき
る。不織布１の裏面に粘着剤層６を備えているので、剥
離紙７を剥がして容易に壁面等に貼着できるので、貼付
けが容易な粘着タイプの壁紙として使用できる。
【００１５】本発明の化粧材に使用する不織布１として
は、昇華性分散染料にて染色可能なポリエステル繊維か
らなる不織布が使用できる。不織布は表面が平滑なもの
が好ましく、染色絵柄模様を形成したときに意匠効果が
より優れたものとなる。厚さは３０〜５０ｇ／ｍ2 のも
のが好適に使用できる。
は、昇華性分散染料にて染色可能なポリエステル繊維か
らなる不織布が使用できる。不織布は表面が平滑なもの
が好ましく、染色絵柄模様を形成したときに意匠効果が
より優れたものとなる。厚さは３０〜５０ｇ／ｍ2 のも
のが好適に使用できる。
【００１６】不織布１の表面に染色絵柄模様２を形成す
るには、昇華性分散染料を含有するインキを使用してグ
ラビア印刷等により、純白紙等の転写シート基材に絵柄
模様を印刷することにより製造された昇華転写捺染シー
トを、不織布１の上に昇華転写捺染シートのインキ面が
下になるように重ねて、温度１８０〜２００℃、圧力１
００〜３００ｇ／ｃｍ2 の条件にて、３０〜４０秒間熱
プレスする通常の昇華転写捺染方式により昇華転写捺染
を行うことができる。ロール捺染、スクリーン捺染等に
より不織布１に染色絵柄模様２を形成することもできる
が、表面の平滑性の良くない不織布への直接印刷である
ために、絵柄模様の階調の再現性が劣るる上に、蒸しお
よびソーピングの工程が入るために、染色絵柄模様２が
形成された不織布の寸法安定性が劣るという問題もある
ので、昇華転写捺染方式で染色絵柄模様を形成するのが
好ましい。
るには、昇華性分散染料を含有するインキを使用してグ
ラビア印刷等により、純白紙等の転写シート基材に絵柄
模様を印刷することにより製造された昇華転写捺染シー
トを、不織布１の上に昇華転写捺染シートのインキ面が
下になるように重ねて、温度１８０〜２００℃、圧力１
００〜３００ｇ／ｃｍ2 の条件にて、３０〜４０秒間熱
プレスする通常の昇華転写捺染方式により昇華転写捺染
を行うことができる。ロール捺染、スクリーン捺染等に
より不織布１に染色絵柄模様２を形成することもできる
が、表面の平滑性の良くない不織布への直接印刷である
ために、絵柄模様の階調の再現性が劣るる上に、蒸しお
よびソーピングの工程が入るために、染色絵柄模様２が
形成された不織布の寸法安定性が劣るという問題もある
ので、昇華転写捺染方式で染色絵柄模様を形成するのが
好ましい。
【００１７】実施例１ ４０ｇ／ｍ2 の純白紙に、昇華性分散染料１０部、エチ
ルセルロース（ハーキュレス、Ｎ７ＣＰ）８部、溶剤
（キシロール、ブタノール）８２部の組成からなる昇華
性の黄インキ、赤インキ、藍インキを使用してグラビア
印刷により花柄模様の昇華転写捺染シートを作製した。
上記昇華転写捺染シートの印刷面を、ポリエステル繊維
からなる４０ｇ／ｍ2 の不織布（東洋紡績、エクーレ６
４０１Ａ）面に重ね、熱板と台盤間に載置して、温度２
００℃、圧力０．３ｋｇ／ｃｍ2 、時間３０秒の条件で
熱プレスすることにより昇華転写捺染を行い、花柄の染
色絵柄模様を有する不織布を作製した。この花柄の染色
絵柄模様を有する不織布の染色面に、コーテイングによ
り２液硬化タイプのウレタン系樹脂を固形分で２０ｇ／
ｍ2 塗布して硬化させて、ウレタン系樹脂が一部不織布
に含浸した状態で表面に保護層が形成された化粧材が得
られた。得られた化粧材は階調の再現性に優れ且つ深み
のある花柄の染色絵柄模様を有する意匠性の優れたもの
であつた。上記で得られた化粧材を、接着剤を使用して
ベニア合板等の表面に貼合せることにより、壁面材、家
具材、天井材等として使用できる化粧板であつた。
ルセルロース（ハーキュレス、Ｎ７ＣＰ）８部、溶剤
（キシロール、ブタノール）８２部の組成からなる昇華
性の黄インキ、赤インキ、藍インキを使用してグラビア
印刷により花柄模様の昇華転写捺染シートを作製した。
上記昇華転写捺染シートの印刷面を、ポリエステル繊維
からなる４０ｇ／ｍ2 の不織布（東洋紡績、エクーレ６
４０１Ａ）面に重ね、熱板と台盤間に載置して、温度２
００℃、圧力０．３ｋｇ／ｃｍ2 、時間３０秒の条件で
熱プレスすることにより昇華転写捺染を行い、花柄の染
色絵柄模様を有する不織布を作製した。この花柄の染色
絵柄模様を有する不織布の染色面に、コーテイングによ
り２液硬化タイプのウレタン系樹脂を固形分で２０ｇ／
ｍ2 塗布して硬化させて、ウレタン系樹脂が一部不織布
に含浸した状態で表面に保護層が形成された化粧材が得
られた。得られた化粧材は階調の再現性に優れ且つ深み
のある花柄の染色絵柄模様を有する意匠性の優れたもの
であつた。上記で得られた化粧材を、接着剤を使用して
ベニア合板等の表面に貼合せることにより、壁面材、家
具材、天井材等として使用できる化粧板であつた。
【００１８】実施例２ 実施例１と同様にして、昇華転写捺染により、花柄の染
色絵柄模様を有する不織布を作製した。得られた花柄の
染色絵柄模様を有する不織布を合板の表面にエマルジヨ
ンタイプの接着剤を使用して接着した。その不織布面に
不飽和ポリエステル樹脂を２５０ｇ／ｍ2 塗布して、表
面にマツト加工した離型フイルムを密着させて重ねた後
に、不飽和ポリエステル樹脂を硬化させて不飽和ポリエ
ステル樹脂化粧板を作製した。得られた化粧板は、階調
の再現性に優れ且つ深みのある花柄の染色絵柄模様を有
し、表面がマツト調であり意匠性に優れると共に、表面
物性がきわめて優れたものであつた。
色絵柄模様を有する不織布を作製した。得られた花柄の
染色絵柄模様を有する不織布を合板の表面にエマルジヨ
ンタイプの接着剤を使用して接着した。その不織布面に
不飽和ポリエステル樹脂を２５０ｇ／ｍ2 塗布して、表
面にマツト加工した離型フイルムを密着させて重ねた後
に、不飽和ポリエステル樹脂を硬化させて不飽和ポリエ
ステル樹脂化粧板を作製した。得られた化粧板は、階調
の再現性に優れ且つ深みのある花柄の染色絵柄模様を有
し、表面がマツト調であり意匠性に優れると共に、表面
物性がきわめて優れたものであつた。
【００１９】実施例３ 実施例１と同様にして、昇華転写捺染により、花柄の染
色絵柄模様を有する不織布を作製した。この花柄の染色
絵柄模様を有する不織布の染色面に、押出コーテイング
によりポリプロピレン樹脂を２０ミクロンの厚さに積層
し、ポリプロピレン樹脂層面から布目柄のエンボス版を
使用してエンボスを形成した後に、不織布の他面にアク
リル樹脂からなる粘着剤を４０ｇ／ｍ2 の厚さに塗布
し、その上に剥離紙を積層することにより、表面にポリ
プロピレン樹脂からなる保護層が形成されると共に、裏
面に粘着剤層が形成された粘着タイプの壁紙として使用
できる化粧材を得た。得られた壁紙用の化粧材は、立体
感があり且つ階調が豊富で深みのある花柄の染色絵柄模
様を有する意匠効果の優れたものであつた。
色絵柄模様を有する不織布を作製した。この花柄の染色
絵柄模様を有する不織布の染色面に、押出コーテイング
によりポリプロピレン樹脂を２０ミクロンの厚さに積層
し、ポリプロピレン樹脂層面から布目柄のエンボス版を
使用してエンボスを形成した後に、不織布の他面にアク
リル樹脂からなる粘着剤を４０ｇ／ｍ2 の厚さに塗布
し、その上に剥離紙を積層することにより、表面にポリ
プロピレン樹脂からなる保護層が形成されると共に、裏
面に粘着剤層が形成された粘着タイプの壁紙として使用
できる化粧材を得た。得られた壁紙用の化粧材は、立体
感があり且つ階調が豊富で深みのある花柄の染色絵柄模
様を有する意匠効果の優れたものであつた。
【００２０】
【発明の効果】昇華性分散染料により形成された染色絵
柄模様を有するポリエステル繊維からなる不織布層とそ
の染色絵柄模様面に形成された保護層とからなる化粧
材、もしくは木質又は無機質の基材層と接着剤層と昇華
性分散染料により形成された染色絵柄模様を有するポリ
エステル繊維からなる不織布層と保護層とが順に積層さ
れた構成からなる化粧材、もしくは粘着剤層と昇華性分
散染料により形成された染色絵柄模様を有するポリエス
テル繊維からなる不織布層と保護層とが順に積層された
構成からなる化粧材であつて、昇華性分散染料により形
成された染色絵柄模様を有するポリエステル繊維からな
る不織布層により絵柄模様層が形成された構成である上
に、その染色絵柄模様が昇華転写捺染方式により形成さ
れることにより、染色絵柄模様を、きわめて階調の再現
性に優れた一層深みのある絵柄模様とすることができる
ので、優れた意匠性を有する化粧材が得られものであ
る。本発明の化粧材は家具材、壁面材、天井材、平面材
等の内装材として好適に使用することができる。
柄模様を有するポリエステル繊維からなる不織布層とそ
の染色絵柄模様面に形成された保護層とからなる化粧
材、もしくは木質又は無機質の基材層と接着剤層と昇華
性分散染料により形成された染色絵柄模様を有するポリ
エステル繊維からなる不織布層と保護層とが順に積層さ
れた構成からなる化粧材、もしくは粘着剤層と昇華性分
散染料により形成された染色絵柄模様を有するポリエス
テル繊維からなる不織布層と保護層とが順に積層された
構成からなる化粧材であつて、昇華性分散染料により形
成された染色絵柄模様を有するポリエステル繊維からな
る不織布層により絵柄模様層が形成された構成である上
に、その染色絵柄模様が昇華転写捺染方式により形成さ
れることにより、染色絵柄模様を、きわめて階調の再現
性に優れた一層深みのある絵柄模様とすることができる
ので、優れた意匠性を有する化粧材が得られものであ
る。本発明の化粧材は家具材、壁面材、天井材、平面材
等の内装材として好適に使用することができる。
【図１】本第１発明の化粧材における積層構成を示す図
である。
である。
【図２】本第２発明の化粧材における積層構成を示す図
である。
である。
【図３】本第３発明の化粧材における積層構成を示す図
である。
である。
１ 不織布 ２ 染色絵柄模様 ３ 保護層 ４ 接着剤層 ５ 基材層 ５ 粘着剤層 ７ 剥離紙
Claims (5)
- 【請求項１】 昇華性分散染料により形成された染色絵
柄模様を有するポリエステル繊維からなる不織布層と、
前記染色絵柄模様の面に形成された保護層とを備えた構
成からなることを特徴とする化粧材。 - 【請求項２】 基材層と、接着剤層と、昇華性分散染料
により形成された染色絵柄模様を有するポリエステル繊
維からなる不織布層と、保護層とが順に積層された構成
からなることを特徴とする化粧材。 - 【請求項３】 前記不織布層が樹脂含浸された構成であ
ることを特徴とする請求項２記載の化粧材。 - 【請求項４】 粘着剤層と、昇華性分散染料により形成
された染色絵柄模様を有するポリエステル繊維からなる
不織布層と、保護層とが順に積層された構成からなるこ
とを特徴とする化粧材。 - 【請求項５】 前記染色絵柄模様が昇華性分散染料を含
有するインキで印刷して作製された昇華転写捺染シート
を使用して昇華転写捺染により形成されたものであるこ
とを特徴とする請求項１〜４記載の化粧材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6197996A JPH09226087A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 化粧材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6197996A JPH09226087A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 化粧材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09226087A true JPH09226087A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13186815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6197996A Withdrawn JPH09226087A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 化粧材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09226087A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005307422A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-11-04 | Kureha Ltd | 印刷が施された伸縮性不織布およびその製造方法 |
| KR20190009098A (ko) * | 2017-07-18 | 2019-01-28 | 주식회사 크린버텍 | 다용도 펠트지 및 그 제조방법 |
| EP4043208A4 (en) * | 2019-09-30 | 2023-10-25 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | COLORABLE DECORATIVE SHEET AND METHOD FOR COLORING DECORATIVE SHEET |
-
1996
- 1996-02-22 JP JP6197996A patent/JPH09226087A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005307422A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-11-04 | Kureha Ltd | 印刷が施された伸縮性不織布およびその製造方法 |
| KR20190009098A (ko) * | 2017-07-18 | 2019-01-28 | 주식회사 크린버텍 | 다용도 펠트지 및 그 제조방법 |
| EP4043208A4 (en) * | 2019-09-30 | 2023-10-25 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | COLORABLE DECORATIVE SHEET AND METHOD FOR COLORING DECORATIVE SHEET |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3952131A (en) | Heat transfer print sheet and printed product | |
| US4354851A (en) | Method for making a decorated, water-resistant, rigid panel and the product made thereby: transfer dye process onto rigid panel | |
| CA2186080C (en) | Recoatable decorative sheet and recoatable decorative material | |
| US5601928A (en) | Sheet for marking, marked sheet, and method for manufacturing said sheet | |
| JPS58110751A (ja) | 床用合成樹脂シ−ト | |
| US11891756B2 (en) | Decorative paper for resin-impregnated decorative plate, resin-impregnated decorative paper, and resin-impregnated decorative plate | |
| US11820164B2 (en) | Resin-impregnated decorative paper and resin-impregnated decorative plate | |
| JPH09226087A (ja) | 化粧材 | |
| JPH0623746A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JP2004351840A (ja) | 化粧材 | |
| JP3161053B2 (ja) | クロス調化粧材 | |
| JPH11179852A (ja) | リコート用化粧シート | |
| JPS5931117A (ja) | 深みのある模様を有する熱硬化性樹脂成型品及びその製造法 | |
| JPS581673B2 (ja) | 凹凸模様を有する化粧材及びその製造方法 | |
| JPH0383642A (ja) | 化粧板及びその製造方法 | |
| JPS5913340B2 (ja) | 天然木に似た化粧板の製造方法 | |
| JP2585650B2 (ja) | 熱硬化性樹脂化粧板の製造法 | |
| JP3036001B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPS624230B2 (ja) | ||
| JPS606222B2 (ja) | 立体感のある化粧材の製造法 | |
| JPS6210109Y2 (ja) | ||
| JPS6219766Y2 (ja) | ||
| KR200251219Y1 (ko) | 입체장식용 열전사지 | |
| JPS5892563A (ja) | 化粧材の製造方法 | |
| JPS6250306B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |