JPS6250306B2 - - Google Patents

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JPS6250306B2
JPS6250306B2 JP56212605A JP21260581A JPS6250306B2 JP S6250306 B2 JPS6250306 B2 JP S6250306B2 JP 56212605 A JP56212605 A JP 56212605A JP 21260581 A JP21260581 A JP 21260581A JP S6250306 B2 JPS6250306 B2 JP S6250306B2
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JP
Japan
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decorative
pattern
resin
layer
decorative board
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JP56212605A
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So Kubota
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、絵柄と同調した凹凸模様を有すると
ともに耐摩耗性等の表面物性の良好な熱硬化性樹
脂化粧板を製造する方法に関する。 メラミン化粧板等の熱硬化性樹脂化粧板は、一
般に、基材(通常は、これ自体、熱硬化性樹脂を
含浸したクラフト紙の積層体が用いられ、コアシ
ートと呼ばれる)上に、模様を印刷した化粧原紙
(パターンシート)およびこの化粧原紙上の印刷
模様の摩損を防止するためのオーバーレイシート
に熱硬化性樹脂液を含浸させ予備乾燥してから、
積層し、積層体を一対の熱板間に挾持して加熱加
圧することにより、得られる。 しかしながら、このようにして製造される熱硬
化性樹脂化粧板において、印刷模様の保護のため
に用いられるオーバーレイシートの存在は、印刷
模様に曇りを与え、外観を不明瞭とするので、化
粧効果上は好ましいことではない。このような従
来法の欠点を除くために、オーバーレイシートの
代りに、耐摩耗性の鉱物微粒子を含む樹脂層を化
粧原紙の印刷模様層上に形成して、化粧板の耐摩
耗性を改善する方法も提案されている(特開昭53
−92875号、同55−67459号公報)、しかしなが
ら、この方法における上記の鉱物微粒子含有層の
存在は、オーバーレイシートに比べると改善され
ているとはいつても視覚的に遮蔽層として寄与す
ることは事実であつて、遮蔽効果の減少という点
だけでは、視覚的明瞭性の改善効果も限定される
といえよう。また、この方法で得られる化粧板
も、上記のオーバーレイシートで得られる化粧板
と同様に印刷模様のみにより化粧効果が与えられ
るため、その化粧効果も平板で単調なものとなら
ざるを得ない。 一方、立体的な化粧効果を有する熱硬化性樹脂
化粧板を製造する方法も数多く提案されている。
その代表例は、表面に凹凸を付したローラーある
いは型板等による押圧を行う方法である。しか
し、これら方法では、化粧板表面に施した印刷模
様と同調した凹凸模様を得ることは極めて困難で
ある。これに対し、印刷模様と同調した凹凸模様
を有する化粧板を得る方法としても、印刷インキ
の厚盛りによる方法、印刷部と非印刷部での樹脂
フイルムの熱硬化性樹脂液による膨潤変形性の変
異を利用する方法などが知られている。しかしな
がら、これら方法も、原理的には印刷模様と同調
した凹凸模様を与えるものの、最終的な熱板間で
の加熱加圧形成工程においてその凹凸が減殺され
ることは避けられず、充分な立体効果を与えるも
のとは云い難い。このような欠点を除くことを目
的として、本発明者の属する研究グループは、既
に一つの同調エンボス凹凸化粧板の製造法を開発
している(特開昭54−111554号公報)。この方法
は、化粧原紙に通常の印刷インキを用いて所望の
絵柄の通常印刷層を形成し、次いで加熱発泡性印
刷インキを用いて、所望の絵柄の発泡印刷層を形
成し、次いで前記二種の印刷層を形成した化粧原
紙に熱硬化性樹脂を含浸させ乾燥して合浸紙を形
成し、この含浸紙を基材と合わせ、次いで加熱加
圧成型処理を施すことを特徴とするものである。 しかしながら、この方法にもいくつかの欠点が
ある。その最大のものは、製品の表面物性を維持
した上で、所望の程度の立体性を有する同調エン
ボス模様を得ることが困難だということである。
すなわち、この方法を、通常のオーバーレイシー
トを有する化粧板の製造に適用する場合、加熱発
泡印刷層はオーバーレイシートの下に置かれ、一
対の加熱板の間において加熱加圧成形されるに際
して、加熱発泡性インキによる印刷部はオーバー
レイシートの繊維を浸透し発泡しつつその部分の
含浸用熱硬化性樹脂層とともに硬化する。しかし
て、この発泡性インキの加熱発泡部は他部分と比
較して脆弱化しているため、一対の加熱板の開放
時にその一方に付着して、選択的に除去される。
しかしながら、現実には、オーバーレイシートの
存在のために、加熱発泡部の除去は、それ程選択
的とならず、充分な凹部というよりはマツト調の
艷消部が形成されるに止まる。またオーバーレイ
シートを通しての加熱発泡インキの浮上りが要求
されるため、印刷模様の若干のボケを避け難い。
上述した欠点は、オーバーレイシートを使用しな
い場合には緩和されるが、この場合には、当然の
こととして製品化粧板の表面物性が著しく低下す
る。 本発明は、上述した従来の熱硬化性樹脂化粧板
の製造法の問題点を解消し、所望の表面物性を維
持しつつ、印刷模様と同調した凹凸模様を有する
熱硬化性樹脂化粧板を製造することを目的とす
る。 本発明者の研究によれば、上述の目的は、上記
した特開昭54−111554号公報に記載の方法を適用
するに際してオーバーレイシートの代りに上記特
開昭53−92875号公報等に記載されているような
耐摩耗性鉱物微粒子含有樹脂層を形成することに
より、達成されることが見出された。すなわち、
本発明の同調エンボス化粧板の製造法は、化粧原
紙上に所望の絵柄の通常印刷層、所望の絵柄の加
熱発泡性印刷層および耐摩耗性鉱物微粒子を含む
樹脂層を順次に形成してなる化粧シートに、熱硬
化性樹脂液を含浸させ更に乾燥し、得られた含浸
化粧シートを基材上に積層し、積層体を一対の熱
板間に挾持して加熱加圧成形することを特徴とす
るものである。 本発明の方法により、外観と表面物性の調和し
た熱硬化性樹脂化粧板が得られる理由は次のよう
な点にあるものと考えられる。 (イ) オーバーレイシートを用いる場合とは異な
り、本発明により得られる化粧板凹部は鉱物微
粒子含有樹脂層が除去されるので、その部分に
おける表面物性の低下は避けられない。しかし
ながら、熱硬化性樹脂化粧板においては、この
ような表面保護層の部分的欠落が殆んど問題と
ならない場合も多い。たとえば、熱硬化性樹脂
化粧板に付するに最も魅力的な模様は木目模様
であつて、特に天然木板がそうであるようにそ
の導管模様部に同調した凹部を形成することが
望ましいことが多い。この場合、導管模様は、
微細な線状であるので、その部分における保護
層の欠落は、表面物性、特に通常最も要求され
る物性である耐摩耗性、の低下を殆んど招くこ
とがない。 (ロ) 凹部模様においては鉱物微粒子含有樹脂層を
有しないため、凹部模様の深みが増す。 (ハ) 鉱物微粒子含有樹脂層は、単なる樹脂膜に比
べて模様部の選択的除去が容易であり縁部のシ
ヤープな凹部模様が得られる。 (ニ) 視覚的には、わずかながら遮蔽層として寄与
する鉱物微粒子含有樹脂層が模様部で選択的に
除去されているので視覚的コントラストも改良
される。 以下、本発明の熱硬化性樹脂化粧板の製造法を
図面を参照しつつ更に詳しく説明する。以下の記
載において、「%」および「部」は特に断らない
限り重量基準とする。 第1図に示すように、本発明で用いる化粧原紙
1には、一般に通常印刷インキによる印刷層2
が、グラビア印刷、グラビアオフセツト印刷、シ
ルクスクリーン印刷、フレキソ印刷等の通常の印
刷法により設けられており、更にその上に本発明
にしたがい、加熱発泡性印刷インキによる発泡性
印刷層3が設けられる。加熱発泡性インキとして
は、たとえば、結合剤樹脂100部に対して、10〜
50部の発泡剤を加え、溶剤とともに混合・混練し
て得たものが用いられる。発泡剤としては、ダウ
ケミカル社製のマイクロスフエアー若しくは松本
油脂製薬社製ミクロパール(いずれもネオペンタ
ンその他を含む塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体マイクロカプセル)等の発泡カプセ
ル;アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロ
ニトリル、ジニトロペンタメチレンテトラミン、
パラトルエンスルホニルヒドラジド、及び4・
4′−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド等の熱
分解によつてN2又はCO2を発生する有機発泡剤;
および重そう、炭酸アンモニウム等の無機発泡剤
などが用いられる。また発泡性インキを構成する
結合材樹脂としては、エチルセルロース、エチル
ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテ
ートプロピオネート、ニトロセルロース、酢酸セ
ルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、
ポリαメチルスチレンなどのスチレン樹脂及びス
チレン共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、
ポリアクリル酸ブチルなどの、アクリル又はメタ
クリル樹脂の単独又は共重合樹脂、ロジン、ロジ
ン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フエノール樹
脂、重合ロジンなどのロジンエステル樹脂、ポリ
酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等のう
ち、好ましくは、結合剤樹脂の軟化温度と発泡剤
の分解若しくは発泡温度とが近似し、かつ、結合
材樹脂に対し、後記する、耐摩耗性鉱物微粒子を
含む樹脂層を構成する塗料の浸透性が小さいよう
な結合材樹脂を1種又は2種以上選択して用い
る。 発泡性インキには、以上のようなベヒクルの
他、染料・顔料の着色剤、可塑剤、安定剤、界面
活性剤、乾燥剤、補助乾燥剤、硬化剤、乳化剤、
増粘剤、充填剤、分散剤、溶剤及び希釈剤を適宜
添加し、混練することができる。 更に熱硬化樹脂液の浸透を阻止する撥液剤の添
加は凹部形成上に好ましく、シリコーンオイル、
ワツクス及びグリース等を添加するとよい。 加熱発泡性印刷層3は、前記通常印刷層2の模
様と調和するように、たとえばグラビア印刷、グ
ラビアオフセツト印刷、シルクスクリーン印刷、
フレキソ印刷、凹版印刷等により形成される。そ
の塗布量(乾燥時基準。他の層についても、以下
同じ)は、形成すべき模様によつて異なるが、た
とえば導管模様を形成する場合は、1〜10g/m2
程度が適当である。 次いで、第2図に示すように、耐摩耗性鉱物微
粒子を含む樹脂層4を形成して化粧シートAを得
る。 耐摩耗性鉱物微粒子としては、粒径10〜50μm
のアルミナ、シリカ、炭化ケイ素、酸化ジルコニ
ウム、酸化セリウム等が好ましく用いられるが、
硬度、ならびに経済性を兼ね備えたアルミナが特
に好ましい。 鉱物微粒子含有樹脂層4は、このような鉱物粒
子の100部を、微結晶セルロース、アクリル樹
脂、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、等の結合剤樹脂25〜50部および水、溶剤な
いしは分散媒とともに混合・混練して得た塗料
を、グラビアコート法、ロールコート法、エアー
ナイフコート法等により塗布し、乾燥することに
より得られる。インキ中には必要に応じて鉱物微
粒子と熱硬化性樹脂の結合性を改良するためのシ
ランカツプリング剤等の結合促進剤、等を加える
こともできる。塗布量は、3〜10g/m2、特に
3.5〜5.0g/m2程度が好ましい。塗布量が過小で
あると耐摩耗性等の表面物性改善効果が乏しく、
過剰であると、凹部形成を阻害する。 このようにして得られた化粧シートAに、通常
の含浸装置によりメラミン−ホルムアルデヒド樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、エポキシ樹脂等
の熱硬化性樹脂を含む樹脂液を含浸させ、硬化温
度以下の温度で加熱乾燥することにより第3図に
示すような含浸化粧シートBが得られる。 次いで、このようにして得た含浸化粧シートB
を、コア紙、パーテイクルボード、合板等の基材
と重ね、一対の熱板(鏡面板)7a,7b間に挾
持して加熱、加圧する。その後、熱板7a,7b
を開放すると、第5図に示すように、鉱物微粒子
含有樹脂層4と熱硬化性樹脂層5がほぼ一体化
し、また加熱により発泡した発泡印刷層3が脆弱
化し、またその周囲部分の熱硬化性樹脂が押し退
けられてやはり脆弱化し、その部分が鉱物微粒子
含有樹脂層4、熱板7aに付着し除去されるため
に、若干の凹部3aが形成される。 上述のようにして、本発明による同調エンボス
模様を有する熱硬化性樹脂化粧板が得られる。し
かし、含浸化粧シート上の発泡性印刷層の塗布量
が少ないような場合には、発泡印刷部3における
樹脂の付着、除去が不充分となり、均一な凹部形
成がされるに至らず、マツト化するに止まること
がある。このような場合には、更に後工程とし
て、溶剤塗布および研摩をすることが好ましい。
すなわち、第5図のようにして得られた化粧板の
表面に、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
系溶剤、トルエン等の芳香族溶剤等の発泡性樹脂
層3を構成する結合剤樹脂及び発泡剤としてマイ
クロカプセルを使用するときはカプセル壁を溶解
する作用を有する溶剤を、ロールコーター、フロ
ーコーター等で塗布すると、残存する発泡性印刷
層3bが膨潤し(第6図)、次いでその表面をバ
フローラー等で研摩することにより膨潤により脆
弱化した部分が、更に選択的に除去されて、一層
明瞭な凹部3cを形成することが可能になる(第
7図)。 その後、乾燥あるいは硬化の完全化のための加
熱あるいは放射線照射処理等の後処理が必要に応
じて行われる。 上述したように本発明の同調エンボス化粧板の
製造法によれば、優れた表面物性と優れた立体感
を与える同調エンボス模様を併せ有する熱硬化性
樹脂化粧板が得られ、特に導管模様部を凹部とし
た木目様熱硬化性樹脂化粧板の製造に最適であ
る。 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明
する。 実施例 1 米坪80g/m2の化粧板用着色原紙の表面に下記
の配合の通常のグラビアインキで木目模様をグラ
ビア印刷した。 通常グラビアインキ 酢酸セルロース 5〜6% 着色顔料 15〜35% ジブチルフタレート(可塑剤) 2〜3% 溶剤 56〜78% メタノール 15部 酢酸エチル 60部 キシレン 15部 シクロヘキサノン 10部 ついで、上記で得られた木目模様に完全に同調
した導管部を、下記の配合の加熱発泡性インキを
用いてグラビア印刷した。 加熱発泡性インキ メタクリル酸ブチル樹脂 25% 着色顔料 5% ジフエニルオクチルフオスフエート(可塑剤)
1% 溶剤 49% トルエン 35部 n−ヘキサン 45部 イソプロピルアルコール 20部 発泡剤 20% (ダウケミカル社製マイクロスフエアー) 上記のようにして得られた化粧紙上に、下記配
合のアルミナ微粒子含有樹脂液を、エアナイフコ
ート法により3.5g/m2(乾燥時)の塗布量で塗
布し、温度100℃で乾燥して化粧シートを得た。 アルミナ微粒子含有樹脂液 水 89.0% アルミナ(平均粒径30μ) 7% 微結晶セルロース 1.8% シランカツプリング剤 0.4% (日本ユニカー社製、A−1100) カルボキシメチルセルロース 0.8% 次いで、この化粧シートに、メラミンホルムア
ルデヒド樹脂50部、水45部、イソプロピルアルコ
ール5部からなる熱硬化性樹脂液を、通常のジア
リルフタレート樹脂あるいはメラミン樹脂等の含
浸用の含浸装置を用いて、メラミン樹脂が90g/
m2(乾燥時)の割合となるように含浸し、乾燥し
て、含浸化粧シートを得た。 この含浸化粧シートをコア紙4枚の上に積層
し、積層体を、2枚の鏡面板で挾み、熱プレスを
用いて圧力100Kg/cm2、135℃、20分の条件で加熱
加圧成形を行つたところ、導管模様部が通常印刷
による木目模様と同調し、かつ、周囲にくらべて
艷消となり、幾分凹部となつた立体感ある同調エ
ンボス高圧メラミン化粧板を得ることができた。 更に得られた化粧板の表面全面に酢酸エチルを
約10g/m2の割合で塗布し、バフローラーにて研
摩したところ、導管部の凹部が更に深くなり、よ
り立体感のある化粧板が得られた。 このようにして得られた化粧板の表面耐摩耗性
を、JIS熱硬化性樹脂化粧板摩耗試験により評価
した。評価結果を、常法によるオーバーレイシー
トを使用して製作した高圧メラミン化粧板につい
ての評価結果とともに下表に記す。
【表】 上記のように本発明によるメラミン化粧板は、
優れた立体感の木目様同調エンボス模様を有する
のみならず一般の平面模様を有するに過ぎないオ
ーバレイシート付き高圧メラミン化粧板よりも優
れた耐摩耗性を有していることがわかる。 実施例 2 実施例1と同様にして化粧シートを得た後、こ
の化粧シートに速乾性メラミン樹脂(日産化学工
業(株)製、サントツプM−700)を用いて作成した
樹脂液を乾燥時含浸量108g/m2の割合で含浸さ
せ、乾燥して含浸化粧シートを得た。 この含浸化粧シートを厚み15mmのパーテイクル
ボードに重ね、圧力20Kg/cm2、150℃、3分の条
件で加熱加圧成形を行つた。その結果、導管模様
部が、通常印刷層と同調し、周囲よりも艷消であ
り、かつ、凹凸となつた立体感ある同調エンボス
低圧メラミン化粧板を得た。 実施例 3 実施例1と同様なアルミナ微粒子含有樹脂液を
含浸した化粧シートを作製した。但し発泡剤とし
てダウケミカル社製マイクロスフエアーに替えて
松本油脂製薬社製ミクロパールRQ−507を使用し
た。得られた化粧シートに下記配合の熱硬化性樹
脂液を乾燥時含浸量が120g/m2となるよう含浸
させ温度60℃〜100℃の各乾燥帯を有する熱風乾
燥機にて乾燥させ含浸化粧シートを作製した。 熱硬化性樹脂液 ジアリルフタレートプレポリマー 100部 過酸化ベンゾイル 3部 内部離型剤 0.5部 重合禁止剤(ハイドロキノン) 0.01部 メチル化シリカ(径16μm) 3部 アセトン 150部 この含浸化粧シートを厚み15mmのパーテイクル
ボードに重ね、鏡面仕上げのジユラルミン板を用
い、圧力20Kg/cm2、130℃、15分の条件で加熱加
圧成形を行ない、導管模様部が周囲よりも幾分マ
ツトとなり、かつ、若干、凹部となつた同調エン
ボスジアリルフタレート化粧板を得た。 更に上記の化粧板にロールコーターを用いて酢
酸エチル10g/m2を塗布し、バフローラーにて表
面を研摩したところ、導管模様部が更に凹んだ、
立体感のある化粧板を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の同調エンボス化粧板
の製造法の各工程を示すための、化粧板の厚み方
向の模式断面図であり、第1図は発泡印刷層形成
後、第2図は鉱物微粒子含有樹脂層形成後、第3
図は熱硬化性樹脂含浸後、第4図は加熱加圧成形
工程、第5図は加熱加圧成形後、第6図は溶剤塗
布による膨潤後、第7図は研摩後の状態をそれぞ
れ示す。 1……化粧原紙、2……通常印刷層、3……加
熱発泡性印刷層(3a:加熱加圧成形後、3b:
溶剤塗布後の膨潤状態、3c:研摩後)、4……
鉱物微粒子含有樹脂層、5……熱硬化性樹脂、6
……基材、7a,7b……熱板、A……化粧シー
ト、B……含浸化粧シート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 化粧原紙上に所望の絵柄の通常印刷層、所望
    の絵柄の加熱発泡性印刷層および耐摩耗性鉱物微
    粒子を含む樹脂層を順次に形成してなる化粧シー
    トに、熱硬化性樹脂液を含浸させ更に乾燥し、得
    られた含浸化粧シートを基材上に積層し、積層体
    を一対の熱板間に挾持して加熱加圧成形すること
    を特徴とする、同調エンボス化粧板の製造法。 2 得られた化粧板の表面に溶剤を塗布後、研摩
    を施す工程を更に含む上記第1項の方法。 3 発泡印刷層の絵柄が木材の導管模様をなす上
    記第1項または第2項の方法。 4 耐摩耗性鉱物微粒子が、粒径10〜50μmのア
    ルミナである上記第1項ないし第3項のいずれか
    の方法。
JP56212605A 1981-12-24 1981-12-24 同調エンボス化粧板の製造法 Granted JPS58110250A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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