JPH09225553A - 板状製品のプレス自動製造方法 - Google Patents

板状製品のプレス自動製造方法

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JPH09225553A
JPH09225553A JP3595596A JP3595596A JPH09225553A JP H09225553 A JPH09225553 A JP H09225553A JP 3595596 A JP3595596 A JP 3595596A JP 3595596 A JP3595596 A JP 3595596A JP H09225553 A JPH09225553 A JP H09225553A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的厚板の原料板材でも、安価な汎用プレ
ス機を用いて寸法精度や見栄えのよい板状製品を得るこ
と。 【解決手段】 このプレス自動製造方法は、型穴28を
有するダイス23と、原料板材Mから型穴28内に製品
外形に近い半製品ブランク60Bを打ち抜く外形パンチ
12と、型穴28の内面に全周にわたり内向きに突出し
て設けられた内周突部を備え、内周突部の内向き突出寸
法を半製品ブランク60Bが弾性変形して通過可能に設
定するとともに、内周突部の奥側面に奥向きに拡開する
テーパ面を形成して外形打抜き部45を構成し、原料板
材Mから外形パンチ12により型穴28内に半製品ブラ
ンク60Bを打ち抜き、内周突部40を超える位置まで
更に圧入した後、ノックアウト30により半製品ブラン
ク60Bを反圧入方向に押し戻し、半製品ブランク60
Bが内周突部を超える際にテーパ面と圧接して半製品ブ
ランク60Bの外周面を再度塑性変形させ側断面略矩形
状のポールパーキングに整形するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば比較的厚板
の板材を原料とし、汎用プレス機を用いて寸法精度や見
栄えのよい板状製品を得ようとするプレス自動製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、トルクコンバータ等の自動変速機
を備えた自動車が汎用されている。かかる自動変速機付
き自動車を駐車させる際には、シフトレバーをパーキン
グレンジ(Pレンジ)にシフトさせることにより、図6
に示すように、車軸とギヤ軸66で直結している歯車状
のギヤパーキング65の谷部に、シフトレバーと連結し
ている板状のポールパーキング60の突部56を噛合さ
せて車輪とつながるギヤをロックするようになってい
る。これらの噛合動作を円滑に行うために、ギヤパーキ
ング65の谷部はもとより、ポールパーキング60の外
周面61を寸法精度および面粗度精度よく、側断面視略
矩形状に成形することが望ましい。特に、ポールパーキ
ング60の突部56,軸穴55,C面部57は、より一
層高い寸法精度と、滑らかな仕上がり面が要求される。
【0003】このようなポールパーキングを製造するに
あたって、一般的には、熱間鍛造により得た粗形材を原
料とし切削加工で目標形状の製品にする切削加工法や、
精密加工を行えるとされているファインブランキングプ
レス加工(以下、FBプレス加工という)法が採用され
ている。このうち、切削加工法では、突部はブローチ加
工により形成された後、バフ研磨加工が施される。ま
た、C面部等はフライス加工により形成される。この切
削加工法によれば、原料板材の厚みによらず寸法精度の
よい製品が得られる。一方、FBプレス加工法は、ダイ
ス型穴とパンチとのクリアランスを小さく設定してお
き、クサビ突起を有する板押さえで原料板材をダイス表
面に押し付けるとともに、ダイス側からは逆押さえを用
いて原料板材を挟圧した状態とし、パンチで製品を打ち
抜く方法である。このように原料板材を高圧で挟みつけ
た状態で打ち抜くと、打抜きが終わるまで切口に破断面
を生じにくく、全切口を剪断面状にできるといった利点
があるとされる。このFBプレス加工法では、専用のF
Bプレス機が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
切削加工法においては、高寸法精度で見栄えよく製作し
ようとすると、工程数が多くなり過ぎて多大な手間がか
かり、大量生産には不向きであった。他方、FBプレス
加工法においては、元来、FBプレス機の構成が複雑で
高価であり、加えて高価な金型も使用しなければならな
い。また、たとえFBプレス機を用いたとしても、精密
度の特に要求される突部についてはクラックや抜きだれ
部の発生が避けられず、FBプレス加工後にブローチ盤
等による切削加工を加えてクラックや抜きだれ部の削除
作業をし、その後バフ研磨加工を施して仕上げる必要が
あった。
【0005】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、比較的厚板の原料板材を処理す
る場合に、安価な汎用プレス機を用いて寸法精度や見栄
えのよい板状製品を得ることのできるプレス自動製造方
法の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による板状製品のプレス自動製造方法は、型
穴を有するダイスと、原料板材からダイスの型穴内に製
品外形に近い半製品ブランクを打ち抜く外形パンチと、
ダイスの型穴の内面に全周にわたり内向きに突出して設
けられた内周突部とを備え、内周突部の内向き突出寸法
を半製品ブランクが弾性変形して通過可能に設定すると
ともに、内周突部の奥側面に奥向きに拡開するテーパ面
を形成して外形打抜き部を構成し、原料板材から外形パ
ンチによりダイスの型穴内に半製品ブランクを打ち抜
き、打ち抜かれた半製品ブランクを内周突部を超える位
置まで更に圧入した後、ダイスの型穴内に摺動自在に配
備されたノックアウト等により半製品ブランクを反圧入
方向に押し戻し、押し戻される半製品ブランクが内周突
部を超える際に内周突部のテーパ面と圧接して半製品ブ
ランクの外周面を再度塑性変形させ側断面略矩形状の板
状製品に整形するものとして構成されている。
【0007】また、上記構成において、原料板材を所定
ピッチで順送りに搬送するとともに、板状製品における
精密型抜き部分の相当位置周囲近傍の原料板材を、外形
打抜き部の原料板材搬送方向上流側に配置された荒抜き
パンチで予め打ち抜いておくものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を用いて詳しく説明する。図1は本発明方法に用い
られる順送り自動プレス機の金型要部を示す概略側断面
図である。図に示した順送り自動プレス機は、汎用のプ
レス機であって、固定側となる下型1と、下型1に対し
離間自在に上下駆動される上型2とから構成されてい
る。この順送り自動プレス機は、板状製品として例えば
前述のポールパーキング60(図6)を製造するために
構成されたものである。上型2では、上から順に上ライ
ナ17,上ダイセット5,上パッキングプレート6,上
パンチプレート7が積重して設けられている。上パンチ
プレート7には、原料板材Mの搬送方向(矢印F方向)
上流側から順に、捨穴パンチ9,荒抜きパンチ10,押
圧パンチ11,外形パンチ12が配備され、それぞれ上
パッキングプレート6で一体的に固定されている。
【0009】上パンチプレート7の下方には、ストリッ
パ8が例えばウレタンゴム等のゴム材16を介して取り
付けられており、ストリッパ8が上下動したときのゴム
材16の弾性変形によりストリッパ8の下面から捨穴パ
ンチ9,荒抜きパンチ10,押圧パンチ11,外形パン
チ12が出没できるように構成されている。また、捨穴
パンチ9,荒抜きパンチ10,外形パンチ12の外周下
端は、製品外周面の寸法精度向上化や抜きだれ等の発生
を抑制するために、R面またはC面に面取りされてい
る。外形パンチ12には、ポールパーキング60に軸穴
55を形成するための型穴13が上下に貫通して設けら
れている。この型穴13は上ダイセット5に設けられた
抜きかす排出孔15と連通している。また、型穴13下
端の穴縁部14は、ポールパーキング60の軸穴55の
寸法精度向上化や抜きだれ等の発生抑制のために、R面
またはC面として面取りされている。
【0010】一方、下型1では、下から順に下ライナ1
9,下ダイセット20,下パッキングプレート21,下
パンチプレート22,ダイス23が積重して設けられて
いる。ダイス23には、原料板材Mの搬送方向上流側か
ら順に、捨穴パンチ9を出入可能の型穴25,荒抜きパ
ンチ10を出入可能の型穴26,押圧パンチ11を受け
とめる押圧受けピン27,外形パンチ12を収容可能の
型穴28がそれぞれ設けられている。型穴25は下パッ
キングプレート21に設けられた抜きかす排出孔33と
連通しており、型穴26は下パッキングプレート21に
設けられた抜きかす排出孔34と連通して構成されてい
る。
【0011】型穴28内には、上下貫通した型穴29を
有するノックアウト30が摺動自在に配備されている。
ノックアウト30の型穴29内には、穴抜きパンチ31
が挿通されている。この穴抜きパンチ31は下パッキン
グプレート21に支持され下ダイセット20で固定され
ており、外形パンチ12の型穴13に対しても出入可能
に構成されている。ノックアウト30の下面には、ノッ
クアウトピン32が固設されている。ノックアウトピン
32は図外の駆動源により外形パンチ12に向けてノッ
クアウト30を付勢する。また、ダイス23の上面に
は、原料板材Mを弾性的に支持する板材支持ピン24が
出没自在に設けられている。
【0012】他方、この順送り自動プレス機に用いられ
る原料板材Mは、SCM420,SCR420,S45
C等からなる厚さ10mm前後の平板素材である。この
原料板材Mは、図外の自動搬送装置により下型1と上型
2の間を型穴25側から型穴28側に向けて所定ピッチ
Pで順送りに搬送されるようになっている。
【0013】そして、ダイス23の型穴28の内面上部
には、図2に示すように、内向きに突出した内周突部4
0が全周にわたって設けられている。この内周突部40
は、0.2〜0.3mm径程度のワイヤを用いたワイヤ
放電加工によって形成される。内周突部40の内向き突
出寸法tは、外形パンチ12と型穴28により打ち抜か
れた半製品ブランク60B(後述の図3参照)を、弾性
変形させて通過可能な程度に設定されており、この場合
0.02〜0.3mm程度であるのが好ましい。また、
内周突部40は、型穴28奥側に下向きに拡開して形成
されたテーパ面43,型穴28入り口側に上向きに拡開
して形成されたテーパ面41,これらテーパ面43,4
1間に形成された先端面42を有してなり断面略台形状
に設けられている。
【0014】穴心方向に対しテーパ面41のなすテーパ
角θaと、穴心方向に対しテーパ面43のなすテーパ角
θbは、原料板材の材質や厚さに応じて最適な値を設定
すればよいのであるが、厚さ10mmで例えばSCM4
20製の原料板材Mを処理する場合は、テーパ角θa,
θbとも10°〜60°の範囲内で適宜の値を設定する
のが好ましい。また、先端面42は穴心方向の幅が2〜
6mm程度に設定されている。これ以上幅を広くする
と、ワイヤ放電加工による一定以上のワイヤカット精度
が得られにくくなるからである。
【0015】尚、ノックアウト30の外径寸法は、型穴
28の内周突部40を通過できる寸法に設定されてい
る。すなわち、外形パンチ12と、型穴28を有するダ
イス23と、テーパ面43を有する内周突部40を備え
て、外形打抜き部45が構成されている。
【0016】上記したように構成された順送り自動プレ
ス機を用いて自動変速機用のポールパーキング(板状製
品の一例)を製造する方法につき、図3を中心に図1お
よび図2も併用しつつ以下に説明する。まず、原料板材
Mが板材支持ピン24に支持されつつ矢印F方向に搬送
される。そして、図示せぬパイロット穴パンチにより、
原料板材Mの両端近傍にパイロット穴ブランク50Bが
打ち抜かれて、2つのパイロット穴50が形成される。
同時に、捨穴パンチ9と型穴25により捨穴ブランク5
1Bが打ち抜かれて捨穴51となる(図3のS1 )。
【0017】つぎに、原料板材Mは所定ピッチPだけ搬
送されてパイロット穴50と係合するパイロットピン
(図示省略)で位置決め停止され、荒抜きパンチ10と
型穴26により荒抜きブランク52B,53Bが打ち抜
かれて捨穴52,53となる(図3のS2 )。ここで、
原料板材Mにおける荒抜きブランク52Bの位置は、目
標形状Tで示すポールパーキング60の突部56近傍外
方に相当する位置である。また、荒抜きブランク53B
の位置は、ポールパーキング60のC面部57近傍外方
に相当する位置である。
【0018】再び、原料板材Mが所定ピッチPだけ搬送
されて位置決め停止され、押圧パンチ11と押圧受けピ
ン27の間で原料板材Mが圧潰されることにより、板材
表面に対し傾斜した圧潰部54Cが形成される。このと
き、圧潰部54Cの余肉は塑性変形して捨穴53内に延
ばされる(図3のS3 )。
【0019】また再び、原料板材Mが所定ピッチPだけ
搬送されて位置決め停止され、外形パンチ12と型穴2
8により、ほぼポールパーキング60の外形をなす半製
品ブランク60Bが打ち抜かれて型穴28内に収容され
る(図3のS4 )。このとき生じた仕上げブランク56
B,57Bは、型穴28の下方に設けられた抜きかす排
出孔(図示省略)を通して高圧エアー等により外部に排
出される。
【0020】特に、この場合は、図4および図5も併用
しつつ詳説する。まず、外形パンチ12が下降して原料
板材Mの上面に到達する(図4(a))。引き続き外形
パンチ12が下降することにより、原料板材Mがノック
アウト30との間で挟持され、挟持されたまま更に型穴
28の上縁との間で半製品ブランク60Bが打ち抜かれ
て型穴28内に圧入され、穴抜きパンチ31の上端面に
到達する(図4(b))。このとき、半製品ブランク6
0Bの外周面61aには、打抜きによる抜きテーパ部や
抜きだれ部が生じている(図5の)。
【0021】更に、外形パンチ12はノックアウト30
との間で半製品ブランク60Bを挟持したまま下降する
が、穴抜きパンチ31の上端位置は固定であるため、捨
穴51周囲に相当する略リング状の仕上げブランク55
Bが上方に打ち抜かれて型穴13内に圧入される(図4
(c))。これにより、半製品ブランク60Bに軸穴5
5が形成される。このとき、仕上げブランク55Bが塑
性変形し、そのとき生じた余肉が捨穴51に向けて延び
ることにより剪断力が分散するため、軸穴55縁部には
大きな剪断歪を生じない。これにより、軸穴55の内周
面は、特段の仕上げ加工を施さなくてもすむ程度まで良
好な状態になる。尚、型穴13内で押し上げられた仕上
げブランク55Bは、後続するポールパーキング打抜き
の度に積み重ねられて抜きかす排出孔15から外部に排
出される。
【0022】一方、半製品ブランク60Bは、外形パン
チ12とノックアウト30とに挟持された状態で、内周
突部40を超えて下方の広径部分44まで圧入される
((図4(d)および図5の)。半製品ブランク60
Bは、内周突部40を超える際に自身が弾性変形するう
え、打抜き時に外周面61aが下細り形状になっている
ため、比較的容易に内周突部40を超えられる。こうし
て、上型2の下降動作が終了する。
【0023】次に、ノックアウトピン32の駆動により
ノックアウト30が上昇する。半製品ブランク60Bは
外形パンチ12とノックアウト30とに挟持されたまま
持ち上げられ、反圧入方向に押し戻される。そして、半
製品ブランク60Bが内周突部40のテーパ面43を超
えるとき、半製品ブランク60Bは外周面61a上端部
の肉がテーパ面43との圧接により再び塑性変形して下
部に向けて延ばされることにより、抜きテーパ部や抜き
だれ部が解消される。更に、半製品ブランク60Bの外
周面61aは内周突部40の先端面42との圧接により
整えられる。これによって、側断面視略矩形状で滑らか
な外周面61を有するポールパーキング60が得られる
のである(図5の)。尚、製品によっては、ノックア
ウト30に加えられる押上力を調整することによって、
抜きテーパ部や抜きだれ部をある程度解消できる。
【0024】更に、ポールパーキング60における突部
56やC面部57の外周面は、軸穴55内周面の場合と
同様に、予め穿設された捨穴52や捨穴53の存在によ
り、半製品ブランク60Bの打抜き時に大きな剪断歪を
生ずることなく形成されるので、打抜きだけでも外周面
の状態が比較的よい。それに加えて内周突部40の通過
時に外周面形状が整えられるので、突部56やC面部5
7の外周面は精密に成形される。
【0025】上記したように、この順送り自動プレス機
を用いたポールパーキングのプレス自動製造方法であれ
ば、外周面61の寸法精度や見栄えがよく、特に軸穴5
5,突部56,C面部57等の精密型抜き部分において
は極めて高寸法精度のポールパーキング60を製造する
ことができる。また、パイロット穴50の打抜きに始ま
り、板状製品であるポールパーキング60の取り出しに
至るまでの一連の工程を、自動的に順次行うことができ
るのである。
【0026】尚、上記実施形態におけるプレス機では、
ポールパーキング製造用となるパンチやダイス型穴を例
示したが、パンチやダイス型穴の形状,配置,構造等が
上記実施形態に限らないのはいうまでもない。
【0027】また、上記では、ポールパーキングを製造
する形態を例示したが、本発明方法はそれに限定される
ものではなく、厚板であって精密型抜き部分を必要とす
る板状製品であれば、好適に適用できる。
【0028】更に、上記では、原料板材として厚さ10
mm前後の板材を用いた場合を示したが、本発明方法は
それ以外の厚さの原料板材を用いることも可能である。
但し、厚さが16mm前後以上の原料板材を使用する場
合は、熱間鍛造や温間鍛造により得た板材を用いるのが
好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る板状製
品のプレス自動製造方法によれば、比較的厚板の原料板
材から、製品外周面に抜きテーパ部や抜きだれ部を残す
ことなく寸法精度や剪断面の見栄えのよい板状製品を、
安価な汎用プレス機を用いて製造することができる。し
かも、かかる板状製品を一連のプレス工程により自動的
に大量生産することができ、従来技術と比べて低価格の
板状製品を市場に提供できる利点を有する。
【0030】また、精密型抜き部分に相当する位置周囲
近傍の原料板材を、前もって荒抜きパンチで打ち抜くよ
うにしたので、製品外形を打ち抜く際には荒抜き時の残
部を打ち抜くだけでよいため、精密型抜き部分に生じる
剪断歪が少なくてすみ、精密型抜き部分の寸法精度が極
めてよい板状製品を得ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス自動製造方法に用いられる
順送り自動プレス機の金型要部を示す概略側断面図であ
る。
【図2】順送り自動プレス機のダイスの要部を示す概略
側断面図である。
【図3】順次プレスされる原料板材の板取り状態を示す
状態説明図である。
【図4】順送り自動プレス機のダイス,外形パンチ,穴
抜きパンチで型抜きする態様を、(a)乃至(d)に順
次示した状態説明図である。
【図5】順送り自動プレス機のダイスの型穴内でポール
パーキングが仕上げられる態様を示す状態説明図であ
る。
【図6】板状製品としての一般的なポールパーキングを
示すものであって、(a)は側面図、(b)は平面図で
ある。
【符号の説明】
9 捨穴パンチ 10 荒抜きパンチ 12 外形パンチ 23 ダイス 13,28,29 型穴 30 ノックアウト 31 穴抜きパンチ 40 内周突部 42 先端面 43 テーパ面 45 外形打抜き部 51,52,53 捨穴 51B 捨穴ブランク 52B,53B 荒抜きブランク 55 軸穴 56 突部 57 C面部 60 ポールパーキング 60B 半製品ブランク 61,61a 外周面 F 矢印 M 原料板材 t 内向き突出寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型穴を有するダイスと、原料板材からダ
    イスの型穴内に製品外形に近い半製品ブランクを打ち抜
    く外形パンチと、ダイスの型穴の内面に全周にわたり内
    向きに突出して設けられた内周突部とを備え、内周突部
    の内向き突出寸法を半製品ブランクが弾性変形して通過
    可能に設定するとともに、内周突部の奥側面に奥向きに
    拡開するテーパ面を形成して外形打抜き部を構成し、 原料板材から外形パンチによりダイスの型穴内に半製品
    ブランクを打ち抜き、打ち抜かれた半製品ブランクを内
    周突部を超える位置まで更に圧入した後、ダイスの型穴
    内に摺動自在に配備されたノックアウト等により半製品
    ブランクを反圧入方向に押し戻し、押し戻される半製品
    ブランクが内周突部を超える際に内周突部のテーパ面と
    圧接して半製品ブランクの外周面を再度塑性変形させ側
    断面略矩形状の板状製品に整形することを特徴とする板
    状製品のプレス自動製造方法。
  2. 【請求項2】 原料板材を所定ピッチで順送りに搬送す
    るとともに、板状製品における精密型抜き部分の相当位
    置周囲近傍の原料板材を、外形打抜き部の原料板材搬送
    方向上流側に配置された荒抜きパンチで予め打ち抜いて
    おくことを特徴とする請求項1に記載の板状製品のプレ
    ス自動製造方法。
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