JPH09224572A - 生茶葉の個別分離方法並びにその装置 - Google Patents

生茶葉の個別分離方法並びにその装置

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JPH09224572A
JPH09224572A JP29563796A JP29563796A JPH09224572A JP H09224572 A JPH09224572 A JP H09224572A JP 29563796 A JP29563796 A JP 29563796A JP 29563796 A JP29563796 A JP 29563796A JP H09224572 A JPH09224572 A JP H09224572A
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JP29563796A
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Susumu Masuda
進 増田
Taizan Uchida
太山 内田
Fumio Tomita
文雄 富田
Hitoshi Hayano
仁 早野
Koji Yoda
光司 依田
Masayuki Suzuki
正行 鈴木
Yoshito Sone
義人 曽根
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一群の収穫生茶葉を一芽毎の個別サンプル生
茶葉が認識できる状態に容易に確実に効率の良い手法な
いしは手段により分離する。 【解決手段】 本発明の生茶葉の個別分離方法は、一群
の収穫生茶葉AT から取り出した一定量のサンプル生茶
葉AS の一部を個別分離用サンプルAB として取り出
し、この個別分離用サンプルAB を一芽毎の個別サンプ
ル生茶葉AO に分離するようにし、また本発明の個別分
離装置3は、個別分離用サンプルAB から一芽ずつ各別
に個別サンプル生茶葉AO を取り出す吸着ヘッド32
と、吸着パッド31を前記個別分離用サンプルAB に作
用する位置と退去する位置とに昇降移動させる昇降シフ
タ26と、この昇降シフタ26を保持し、取り出した個
別サンプル生茶葉AO を中継搬送装置7上まで移送する
トラバーサ装置34とを具えて成ることにより上記課題
の解決が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製茶工場等に入荷さ
れた一群の収穫生茶葉を一芽毎の個別サンプル生茶葉が
認識できる状態に分離する生茶葉の個別分離方法並びに
その装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】摘採された収穫生茶葉が製茶工場等に入
荷されると、爾後あるいは入荷時において、入荷毎に収
穫生茶葉の格付けを行い、生茶葉の価格設定等に供され
ている。この場合、従来は例えば収穫生茶葉の一部をサ
ンプルとして採取し、これを所定の見本箱に収容し、収
容した生茶葉を生茶葉格付判定員が五感による官能検査
によって比較、検討して収穫生茶葉の格付け、等級付け
を行っていた。
【0003】しかしながらこのような格付手法をとる場
合には、必然的に主観が入り込む余地が多くなり、生茶
葉格付判定員が代わると格付基準が変わったり、同一の
生茶葉格付判定員であっても、比較する生茶葉によっ
て、あるいは時期や日を異にすることによってその格付
基準は微妙に変化してしまう。なおこれはどうしても見
本同士の判定となってしまうため、日によって、あるい
は時間によって比較対象が変化してしまい、基準が曖昧
となることにも起因している。
【0004】そこで近時はこのような人手による格付手
法に代えて、収穫生茶葉の品質を客観的な数値データと
してとらえ、これを収穫生茶葉の格付けに利用しようと
する試みも一部では行われる。具体的には特開平4−2
37459号「茶生葉の自動格付け方法」等において見
られるものであって、このものは生茶葉の外観に関する
判断要素として生葉の色、生茶葉の成分に関する判断要
素として水分量、窒素成分量、総繊維の量、他の判断要
素として電気抵抗値、嵩密度を採用している。
【0005】そしてこれらの判断要素を数値化したデー
タに基づいて当該データと生茶葉の品質との因果関係を
経験則によって導き出し、これによって生茶葉の格付け
に供しようとするものである。しかしながら生茶葉の格
付けを行うにあたっては、摘芽長及びその均一性、その
適性範囲内に属する割合、病害虫被害度、細切れ葉、切
れ葉の混入等の不良度の状況も重要な品質評価項目とな
るものであるが、これらは一芽毎の生茶葉の形状を認識
することにより初めて達成されるものであることから、
一定量の塊として存在するサンプル生茶葉を判定対象に
とっていた上記従来の格付手法にあっては判定されてお
らず、この点において上記格付手法のみでは必ずしも信
頼性のある生茶葉の格付けは行われていなかったという
ことができる。従ってこのような従来の格付手法による
場合にあっても、実際には目視による外観検査を併用
し、これによって適宜、格付結果を修正していたのが実
状であった。
【0006】なお上述のように外観に関する品質評価項
目の判断は、摘採された一群の収穫生茶葉を一芽毎の個
別サンプル生茶葉が認識できる状態に分離することによ
って初めて可能となるものであるが、生茶葉の形状の特
異性、水分を多く含み露等の付着が予想され、しかも大
量の生茶葉の塊として存在する収穫生茶葉からの一芽毎
の個別サンプル生茶葉の分離の困難性等が障害となっ
て、その実現を妨げていたのである。
【0007】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景中
に開示する従来技術及び従来技術の抱える種々の課題の
存在を充分に認識し、これらの課題を解決するために案
出されたものであって、大量の生茶葉の塊として存在す
る収穫生茶葉を直接の分離対象とするのではなく、収穫
生茶葉から取り出した必要最小限の生茶葉の小塊を直接
の分離対象とすること、また上記必要最小限の生茶葉の
小塊を生茶葉の成分計測の用に供されるサンプル生茶葉
から、その搬送を継続させた状態で取り出すようにする
こと、及び生茶葉の形状の特異性等に左右されることな
く、常に確実な分離を行うことができるようにすること
等を通じて生茶葉の品質評価精度の向上と生茶葉のサン
プリングから格付けにいたるまでの一連の作業の完全自
動化を可能にした新規な生茶葉の個別分離方法並びにそ
の装置の開発を試みたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
生茶葉の個別分離方法は、摘採された一群の収穫生茶葉
を一芽毎の個別サンプル生茶葉が認識できる状態に分離
するにあたり、一群の収穫生茶葉から取り出した一定量
のサンプル生茶葉の一部を個別情報の認識に必要な所定
芽数の個別サンプル生茶葉を含む個別分離用サンプルと
して取り出し、この個別分離用サンプルを一芽毎の個別
サンプル生茶葉に分離するようにしたことを特徴として
成るものである。そしてこのような発明特定事項を手段
とすることにより、一芽毎の個別サンプル生茶葉の直接
の分離対象が必要最小限の生茶葉の小塊となって、生茶
葉の個別分離が容易となる。また個別分離用サンプルの
取出対象をサンプル生茶葉の一部とすることにより、残
余のサンプル生茶葉を集合情報の認識対象として利用す
ることが可能となり、これらによって前記課題の解決が
図られるのである。
【0009】また請求項2記載の生茶葉の個別分離方法
は、前記要件に加え、前記サンプル生茶葉の一部を個別
分離用サンプルとして取り出すにあたっては、搬送途中
にあるサンプル生茶葉の搬送を中断することなく行うよ
うにしたことを特徴として成るものである。そしてこの
ような発明特定事項を手段とすることにより、生茶葉の
集合情報の認識に支障を来すことなく生茶葉の集合情報
の認識と並行した形で生茶葉の個別情報の認識を行うこ
とが可能になって生茶葉の品質評価処理の効率化を通じ
て前記課題の解決に寄与し得るのである。
【0010】更にまた請求項3記載の生茶葉の個別分離
方法は、前記請求項2記載の要件に加え、前記搬送途中
にあるサンプル生茶葉から、その一部を個別分離用サン
プルとして取り出すにあたっては、サンプル生茶葉を搬
送する搬送面に落とし込み口を形成しておき、搬送され
るサンプル生茶葉の一部をこの落とし込み口に落とし込
むことにより行うようにしたことを特徴として成るもの
である。そしてこのような発明特定事項を手段とするこ
とにより、極めて簡単な構成により生茶葉の集合情報認
識用のサンプル生茶葉と、生茶葉の個別情報認識用の個
別サンプル生茶葉を含む個別分離用サンプルとに振り分
けることができ、個別分離用サンプルの容易な取り出し
を通じて前記課題の解決に寄与し得るのである。
【0011】更にまた請求項4記載の生茶葉の個別分離
方法は、前記要件に加え、前記取り出した個別分離用サ
ンプルを一芽毎の個別サンプル生茶葉に分離するにあた
っては、塊として存在する個別分離用サンプルから一芽
ずつ各別に個別サンプル生茶葉を取り出すことによって
行うようにしたことを特徴として成るものである。そし
てこのような発明特定事項を手段とすることにより、一
芽毎の個別サンプル生茶葉の分離が確実となって前記課
題の解決が図られるのである。
【0012】更にまた請求項5記載の生茶葉の個別分離
方法は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、
前記取り出した個別分離用サンプルを一芽毎の個別サン
プル生茶葉に分離するにあたっては、塊として存在する
個別分離用サンプルを一挙にばらし、それぞれの個別サ
ンプル生茶葉を離隔した状態に分散させることによって
行うようにしたことを特徴として成るものである。そし
てこのような発明特定事項を手段とすることにより、一
芽毎の個別サンプル生茶葉の効率の良い分離が可能とな
って、前記課題の解決が図られるのである。
【0013】更にまた請求項6記載の生茶葉の個別分離
装置は、摘採された一群の収穫生茶葉を一芽毎の個別サ
ンプル生茶葉が認識できる状態に分離する装置におい
て、前記装置は一群の収穫生茶葉から取り出した個別分
離用サンプルから一芽ずつ各別に個別サンプル生茶葉を
取り出す吸着ヘッドと、この吸着ヘッドに設けられる吸
着パッドを前記個別分離用サンプルに作用する位置と上
方に退去する位置との間で昇降移動させる昇降シフタ
と、この昇降シフタを保持するとともに、前記吸着ヘッ
ドによって取り出した個別サンプル生茶葉を個別情報認
識部に至る中継搬送装置上まで移送するトラバーサ装置
とを具えて成ることを特徴として成るものである。そし
てこのような発明特定事項を手段とすることにより、ま
ず吸着パッドの吸着により個別サンプル生茶葉を取り出
すようにしたことによって個別サンプル生茶葉を傷付け
ることなく、確実に分離できるようになる。また昇降シ
フタ及びトラバーサ装置を設けたことにより、個別分離
用サンプルの集溜と、個別サンプル生茶葉の取り出し及
び移送とのそれぞれを連続した状態で行うことが可能と
なり、これらによって前記課題の解決が図られるのであ
る。
【0014】更にまた請求項7記載の生茶葉の個別分離
方法は、前記請求項6記載の要件に加え、前記吸着ヘッ
ドの個別サンプル生茶葉の取出位置下方には、一群の収
穫生茶葉から取り出した一定量のサンプル生茶葉の搬送
経路の一部を構成する振動コンベヤユニットが設けら
れ、更にこの振動コンベヤユニットには、その搬送面に
形成される落とし込み口と、この落とし込み口の周縁か
ら下方に向けて形成される案内筒体と、この案内筒体に
内嵌するともに、その底面を閉塞する可動底板と、この
可動底板を案内筒体の底面を閉塞する位置と前記搬送面
と一致する位置との間で昇降移動させる昇降シフタとを
具える個別分離補助手段が設けられていることを特徴と
して成るものである。そしてこのような発明特定事項を
手段とすることにより、個別サンプル生茶葉の取り出し
を行っている場合においては、個別分離用サンプルを集
溜し、常に確実な個別サンプル生茶葉の取り出しができ
るよう、保障するとともに、個別サンプル生茶葉の取り
出しが終了した場合にあっては、可動底板を上昇させる
ことによって残余の個別分離用サンプル及びサンプル生
茶葉の回収が可能となって、個別分離用サンプルの集溜
の効率化を通じて前記課題の解決が図られるのである。
【0015】更にまた請求項8記載の生茶葉の個別分離
装置は、前記請求項6または7記載の要件に加え、前記
トラバーサ装置における移送端下方には、吸着パッドに
より吸着保持された状態で移送されてきた個別サンプル
生茶葉を受け取り、下方の中継搬送装置上に案内する受
取装置が設けられていることを特徴として成るものであ
る。そしてこのような発明特定事項を手段とすることに
より、吸着パッドにより吸着保持されている個別サンプ
ル生茶葉をエアの吹出風によって中継搬送装置上に至ら
せるに際しての飛散の防止が図られ、確実な中継搬送装
置への移載が可能となって前記課題の解決に寄与し得る
のである。
【0016】更にまた請求項9記載の生茶葉の個別分離
装置は、前記請求項8記載の要件に加え、前記受取装置
は、中央に設けられる山形の固定傾斜板と、この固定傾
斜板を挟んで中継搬送装置の搬送方向前後に設けられる
可動傾斜板と、この可動傾斜板の自由端を前記固定傾斜
板の下端縁に当接させるとともに、前記固定傾斜板の下
端縁から離反退去させる可動シフタとを具えて成ること
を特徴として成るものである。そしてこのような発明特
定事項を手段とすることにより、上記飛散の防止に加
え、固定傾斜板あるいは可動傾斜板の傾斜面を滑り落ち
るに際し、個別サンプル生茶葉の姿勢が修正され、個別
情報認識部に同一姿勢の個別サンプル生茶葉が供給され
るようになって前記課題の解決に寄与し得るのである。
【0017】更にまた請求項10記載の生茶葉の個別分
離装置は、前記請求項6、7、8また9記載の要件に加
え、前記吸着パッドに接続されるエアの搬送経路途中に
は、吸着パッドに対する個別サンプル生茶葉の吸着の有
無を検知する圧力センサが設けられていることを特徴と
して成るものである。そしてこのような発明特定事項を
手段とすることにより、吸着パッドへの個別サンプル生
茶葉の吸着の有無が容易、確実に検知できるようにな
り、これを基にして昇降シフタ及びトラバーサ装置の作
動状態の切り替えを自動的に行うことが可能となって、
前記課題の解決に寄与し得るのである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の生茶葉の個別分離方
法並びにその装置について図面に基づいて具体的に説明
する。なお説明にあたっては最初に本発明の生茶葉の個
別分離装置を含め、品質評価装置全体の構造について説
明し、次いで本発明の個別分離装置の作動状態と共に品
質評価装置全体の作動状態について説明し、これらの作
動状態の説明と併せて上記個別分離装置が直接使用され
る本発明の生茶葉の個別分離方法に言及する。なお本明
細書では生茶葉を三種に区分し、入荷された状態の各生
産者毎、あるいは入荷毎の一群のものを収穫生茶葉
T 、この収穫生茶葉AT からサンプルとして取り出し
た一定量の塊として存在するものをサンプル生茶葉
S 、このサンプル生茶葉AS から取り出した後述する
個別情報の認識に必要な所定芽数の個別サンプル生茶葉
を含むものを個別分離用サンプルAB 、この個別分離用
サンプルAB から分離される一芽毎のものを個別サンプ
ル生茶葉AO として説明する。また一芽の個別サンプル
生茶葉AO に付いている複数枚の葉の全体、あるいは個
々の一枚、一枚の葉を表す場合には、単に葉aとし、こ
の葉aが付いている茎を表す場合には、茎bとして区別
する。
【0019】本発明の生茶葉の個別分離装置が適用され
る品質評価装置1は、例えばアングル材や角パイプを適
宜組み合わせることによって構成される支持フレーム2
に対し、摘採された一群の収穫生茶葉AT を一芽毎の個
別サンプル生茶葉AO が認識できる状態に分離する本発
明の個別分離装置3と、取り出した個別サンプル生茶葉
O の外観認識を少なくとも行う認識装置4と、その認
識結果に応じて、前記一群の収穫生茶葉AT の格付けを
行う格付装置5とを基本的に具えて成るものであって、
更に補機的装置並びに補機的部材として、上記諸装置間
等の生茶葉の搬送を司る中継搬送装置7、上記諸装置の
起動、停止、各部の調整、設定条件の入力及び画像、ペ
ーパーによる出力等を司る入出力装置9や投入流量を一
様にする投入流量調整ホッパ6が必要に応じ設けられる
ことによって構成される。更にまた図1に示す実施の形
態のように上記諸装置ないし諸部材の外部環境からの影
響を少なくするとともに、安全衛生上の観点より上記諸
装置ないし諸部材を囲んで外部と区画する矩形筐体状の
機枠8を設けることも可能である。
【0020】以下図1〜7に示す実施の形態を例にとっ
て、生茶葉の流れに沿って配置されるこれらの諸装置及
び諸部材について具体的に説明する。なお図7に示す実
施の形態にあっては、摘採された一群の収穫生茶葉AT
が入荷される地下コンテナ10の上方に、支持基台11
によって支持されるサンプリング装置12を設け、この
サンプリング装置12によって取り出されたサンプル生
茶葉AS を使用して一群の収穫生茶葉AT の格付けを行
うようにした品質評価装置1を示す。サンプリング装置
12としては、本出願人がすでに出願に及んでいる特願
平8−21903号に開示する「生茶葉サンプリング装
置」が一例として適用できる。もちろんサンプル生茶葉
S の取り出しにあたっては、上述のように地下コンテ
ナ10に収容された収穫生茶葉AT を対象とするものの
ほか、地下コンテナ10に収容される前の収穫生茶葉A
T を対象とし、このものの一部を適宜、サンプリング手
段であるトレイ、シュート、コンベヤ等を用いてサンプ
ル生茶葉AS として取り出すようにすることも可能であ
る。また収穫生茶葉AT に露等の水滴が多く付着してい
る場合には、適宜遠心脱水式あるいは熱風乾燥式等によ
る露引装置にかけて、露引きした後のサンプル生茶葉A
s を使用するようにすることももちろん可能である。
【0021】まず機枠8の一例として上面手前側の左端
寄りにはサンプル生茶葉AS の投入口80が開口されて
おり、更にこの投入口80の側縁から斜め下方前方に向
けては、投入シュート81が設けられている。また投入
口80には、開閉扉82が設けられていて、その側傍に
設けられる操作レバー83を操作することにより、リン
ク機構が作動し、操作レバー83の動きと同方向に開閉
扉82が回動するように構成されている。そして上記投
入シュート81の下方には、投入流量調整ホッパ6の受
入口60が臨んでいる。
【0022】この投入流量調整ホッパ6は投入されるサ
ンプル生茶葉AS の一時貯留槽となるホッパ本体62
と、このホッパ本体62の底面を閉塞するとともに、ホ
ッパ本体62内に貯留されたサンプル生茶葉AS を一定
流量で送り出す送出コンベヤユニット63とによって構
成されている。このうちホッパ本体62は、金属製薄板
を用い、適宜の形状の箱様に形成して成るものであっ
て、その上面は開口されており、前記投入シュート81
の出口端とほぼ同等の開口面積を有する受入口60とな
っている。またホッパ本体62には掻きならしユニット
66が設けられていて、送出コンベヤユニット63によ
って搬送される山積みされたサンプル生茶葉AS に作用
し、余分なサンプル生茶葉AS を下方に掻き落とすこと
によって常に一定流量のサンプル生茶葉AS が送り出さ
れるようになっている。
【0023】因みに掻きならしユニット66は、ホッパ
本体62の左右の側板を貫いて設けられる回転軸66a
と、この回転軸66aに対して直交する方向に多数本設
けられる掻きならし棒66bと、その駆動源となる攪拌
モータM6 とを具えて成り、送出コンベヤユニット63
の搬送方向と逆方向に回転軸66aが回転するように構
成されている。一方、送出コンベヤユニット63は適宜
のコンベヤフレーム64に対し、その一端に駆動ロー
ラ、他端に従動ローラを設け、これら二つのローラに対
し多数の係止片65aが等間隔で立設される無端帯65
を巻回することにより基本的に構成される。
【0024】またコンベヤフレーム64は回動支軸61
を回動中心として一定角度の範囲で回動し得る構成にな
っていて、その回動駆動を司る姿勢切替シフタ68がそ
の本体基端側を支持フレーム2に、そしてその摺動ロッ
ド先端をコンベヤフレーム64にそれぞれ遊転自在に接
続することにより設けられている。因みにこの姿勢切替
シフタ68は、送出コンベヤユニット63の傾斜角度の
調整、定常送出位置P0 と排出位置P1 との姿勢切り替
えに際し使用される。この他、送出コンベヤユニット6
3の送出端には斜め下方に向けて飛散防止板67が設け
られていて、次に述べる振動コンベヤユニット22にお
ける搬送面23上へのサンプル生茶葉AS の供給の際の
生茶葉の飛散を防止している。
【0025】次に振動コンベヤユニット22について説
明する。このものは前述の中継搬送装置7に属するもの
であって、投入流量調整ホッパ6により供給される一定
流量のサンプル生茶葉AS の塊を更に平面的にばらし、
その重なり合いを少なくした状態で後述する分離取出装
置30ないし認識装置4に供給し得るようにするもので
ある。すなわち支持フレーム2に対してインシュレータ
20を介してコンベヤ支持フレーム21を設け、このコ
ンベヤ支持フレーム21に対して更に振動コンベヤユニ
ット22を設けて成るものである。なおこの振動コンベ
ヤユニット22の基本的構成については適宜の構成のも
のが採用できるものであって、その詳細は省略すること
とし、ここでは本発明の個別分離装置3の一部として機
能するその特徴的構成のみについて言及する。
【0026】すなわち本実施の形態にあっては、次に述
べる分離取出装置30との関係で、個別サンプル生茶葉
O の一芽毎の分離が確実に行われるようにする個別分
離補助手段が上記振動コンベヤユニット22に対して設
けられている。具体的には振動コンベヤユニット22に
おける搬送面23には、図2、3、6に示すように搬送
するサンプル生茶葉AS の一部を個別分離用サンプルA
B として下方に落とし込む落とし込み口23aが設けら
れており、更に落とし込み口23aの周縁には下方に向
けて案内筒体23bが形成されていて、この案内筒体2
3bに内嵌するとともに、後述する昇降シフタ26の駆
動を受けて昇降動し得る可動底板24により、案内筒体
23bの底面を閉塞する構成になっている。
【0027】すなわちサンプル生茶葉AS の通常の搬送
時には、図2、3に示すように可動底板24を下方に位
置させ、サンプル生茶葉AS の一部が個別分離用サンプ
ルAB として落とし込み口23aから落とし込まれて収
容できる状態としておき、一方、測定終了後、ホッパ本
体62内に残留する生茶葉を排出する場合には、図6に
示すように可動底板24を上方に移動させ、搬送面23
と同一平面状に位置させるのである。なおこのような可
動底板24の昇降動は、搬送面23が形成される振動ト
ラフ25の下面に固定される昇降シフタ26により行わ
れる。
【0028】次に上記個別分離補助手段によって取り出
された個別分離用サンプルAB を一芽毎の個別サンプル
生茶葉AO に分離する分離取出装置30について説明す
る。分離取出装置30は本発明の個別分離装置3の特徴
的構成を成す部分であって、個別分離用サンプルAB
一部である一芽毎の個別サンプル生茶葉AO に直接接触
し、これを各別に吸着保持する吸着パッド31を具える
吸着ヘッド32と、この吸着ヘッド32を昇降自在に保
持する昇降シフタ33と、この昇降シフタ33を保持す
るとともに吸着ヘッド32を前記落とし込み口23aの
上方から後述する受取装置36の上方まで水平方向に移
動させるトラバーサ装置34とを具えることによって成
っている。また図2中、符号35に示すものは、吸着パ
ッド31に接続されるエアホースであって、その他端に
接続されるサクションポンプ及びエアコンプレッサ等の
作用によって生ずる吸引、吹き出しの二種の空気の流れ
を吸着パッド31に伝えている。更に吸着パッド31に
個別サンプル生茶葉AO が吸着された状態にあるか否か
は図示しない圧力センサによって検知される。
【0029】次に受取装置36について説明する。この
受取装置36は、後述する認識装置4における個別情報
認識部40に向けて個別サンプル生茶葉AO を搬送する
中継搬送装置7上の始端側に設けられる。すなわち一例
としてベルトコンベヤにより構成される中継搬送装置7
のコンベヤフレームを利用して図4、5に示すような支
持枠36aを上方に立ち上げ、この支持枠36aに対し
て、その中央に山形の固定傾斜板37を傾斜面をコンベ
ヤフレームに沿う方向にして設け、一方、支持枠36a
の左右両端の上部には、この部位を回動支点とする二枚
の可動傾斜板38をそれぞれ回動自在に設けることによ
り基本的に構成される。なお二枚の可動傾斜板38の回
動は一例として一基の可動シフタ39によって行われて
おり、この可動シフタ39における摺動ロッドと、可動
傾斜板38との間に回動自在に接続される中継リンクを
介して同時に内側に、あるいは互いに外側に回動するよ
うに構成されている。
【0030】因みに可動傾斜板38を同時に内側に回動
した場合には、その自由端が固定傾斜板37の左右の下
端縁に当接し、両者の間に形成される底部開口を閉塞す
ることで吸着パッド31による吸着が解除されて下方に
吹き落とされる個別サンプル生茶葉AO を飛散させるこ
となく、受け止めるようになっている。なおこのとき個
別サンプル生茶葉AO は固定傾斜板37または可動傾斜
板38の傾斜面に沿って滑り落ちる際に上記中継搬送装
置7の搬送方向と直交する方向に姿勢設定され、固定傾
斜板37と可動傾斜板38との間に形成される谷部に位
置するようになっている。一方これとは逆に可動傾斜板
38を互いに外側に回動した場合には、上記底部開口が
拡開され、固定傾斜板37と可動傾斜板38との間に形
成される谷部に位置していた個別サンプル生茶葉A
O は、そのままの姿勢を維持したまま下方の中継搬送装
置7上に供給される。
【0031】次にこのような本発明の個別分離装置3に
よって分離された個別サンプル生茶葉AO 及び個別分離
用サンプルAB として取り出されなかった残余のサンプ
ル生茶葉AS を用い、生茶葉の個別情報及び集合情報の
認識を行う認識装置4について説明する。認識装置4
は、個別サンプル生茶葉AO の外観認識を含む個別情報
の認識を行う個別情報認識部40と、一定量のサンプル
生茶葉AS から集合情報の認識を行う集合情報認識部4
3とを具えることにより構成されている。このうち個別
情報認識部40について最初に説明する。個別情報認識
部40は前記受取装置36が設置される中継搬送装置7
に対して設けられるものであって、中継搬送装置7のコ
ンベヤフレームに対して図4に示すように適宜のブラケ
ットを介して逆漏斗状のフード40aを設け、その上部
に外観認識を司るCCDイメージセンサ41を設置する
とともに、フード40a内にはコンベヤ上を搬送されて
くる個別サンプル生茶葉AO を照らし出し、CCDイメ
ージセンサ41による撮影を明瞭にする照明42を設け
ることにより構成されている。
【0032】ここでイメージセンサとは光電変換素子か
ら成るものであって、光入力による画像情報を信号電荷
量の空間分布に変換して蓄積し、更に蓄積された信号電
荷を読み出して転送し、転送された信号電荷量を検知
し、電気信号に出力するというものである。イメージセ
ンサはパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等に
画像情報を入力するためのイメージスキャナ等に使用さ
れる一次元イメージセンサと、高画質VTRカメラ等に
使用される二次元イメージセンサとに大別され、本実施
の形態では個別サンプル生茶葉AO の撮影を目的として
いることから、二次元イメージセンサを使用する。二次
元イメージセンサとしてはCCD形、MOS形、CPD
形等があるが、感度、解像度等に優れるCCD形が望ま
しい。またCCDイメージセンサ41は画像処理が容易
で図形歪もなく、長寿命であることにより、外観認識手
段としては最適なものといえる。
【0033】この他、図1、4に示す実施の形態にあっ
ては、フード40aの下端からコンベヤにかけての空間
を覆う遮光板40bが設けられている。この遮光板40
bは照明42の外部への光の散乱を防止するとともに、
外部環境からの影響を低減するために設けられるもので
ある。なおフード40aの下端部を下方に延長すること
により、この遮光板40bの作用を担わせることももち
ろん可能である。この他、個別サンプル生茶葉AO の外
観認識を更に明瞭にするため、中継搬送装置7における
搬送ベルトは、個別サンプル生茶葉AO の存在が明確に
認識される色とすることが好ましく、本実施の形態では
一例として白色の搬送ベルトを使用した。
【0034】次に集合情報認識部43について説明す
る。この集合情報認識部43は前記振動コンベヤユニッ
ト22により搬送され、前記落とし込み口23a内に個
別分離用サンプルAB として落ちずにそのまま搬出され
るサンプル生茶葉AS を測定対象とするものである。な
お生茶葉の性状認識を正確に行うには、積層状態で搬送
されてくるサンプル生茶葉AS の層を圧縮し、個々の生
茶葉間に形成される空間をできるだけ小さくして、当該
空間がもたらす光の散乱による測定精度への影響をでき
るだけ少なくする必要から圧縮手段50が設けられる。
【0035】ここでは集合情報認識部43の概略のみに
ついて説明することとする。すなわち図1に示す集合情
報認識部43は、あらかじめ設定される圧縮空間に測定
するサンプル生茶葉AS を送り込むことにより圧縮する
ようにした圧縮手段50を適用したものである。具体的
には前記振動コンベヤユニット22により搬出されてき
たサンプル生茶葉AS を受け取り、集合情報認識部43
の設置部位、そして後述する取出コンベヤ72までサン
プル生茶葉AS を搬送する一例としてベルトコンベヤに
より構成される中継搬送装置7を設け、この中継搬送装
置7に対して集合情報認識部43が設けられる。
【0036】また図6に示す実施の形態にあっては、こ
の中継搬送装置7の搬入部位に前述の投入流量調整ホッ
パ6と同様の作用をする流量調整ホッパ70を設けてい
る。もちろんサンプル生茶葉AS の搬送レイアウト等如
何によっては、前述の投入流量調整ホッパ6及び振動コ
ンベヤユニット22によって、充分なサンプル生茶葉A
S の平層化(一定流量化)が達成される場合も予想さ
れ、そのような場合には必ずしも流量調整ホッパ70は
必要としない。なおこの流量調整ホッパ70の構造につ
いては前述の投入流量調整ホッパ6と同様であるので、
その詳細は省略する。
【0037】そしてこのようにして平層化(一定流量
化)されたサンプル生茶葉AS に対して集合情報認識部
43が作用し、生茶葉の性状測定を行う。図1に示す集
合情報認識部43は、サンプル生茶葉AS の成分情報の
認識を直接行う赤外線拡散反射分光分析計44と、この
赤外線拡散反射分光分析計44を一定ストロークの範囲
で昇降動する図示しない昇降機構と、当該中継搬送装置
7におけるベルト幅方向に赤外線拡散反射分光分析計4
4を往復動させる図示しない横移動機構と圧縮手段50
の一例である押圧ドラム51とを具えることにより構成
される。
【0038】このうち赤外線拡散反射分光分析計44と
しては、本出願人の出願に係る特開平7−301598
号「光センサープローブ」等において開示する積分球4
5を利用したものが一例として適用できる。このものは
光源からの光を分光集光して、試料に照射し、試料から
の拡散反射光を集光して受光し、試料内に含まれる成分
が特定の波長の赤外線を吸収するという特性を利用し
て、受光した光からその波長の光強度の減衰を計測し
て、試料に含まれる成分情報を認識するようにしたもの
である。
【0039】なお認識できる成分情報としては水分量の
ほか、中性デタージェント繊維(総繊維)量、全窒素
量、及びテアニン、更には蔗糖、澱粉、セルロース等の
炭化水素、脂肪酸及びタンパク質等がある。因みにこれ
らの成分情報は赤外線拡散反射分光分析計44内に内蔵
される複数枚のフィルターの選択により行われる。すな
わちこれらのフィルターは上記各成分が吸収する特定の
波長のみを通過させるように構成されており、この光の
波長の相違を利用して成分情報の認識を図るようにした
ものである。
【0040】次に取出コンベヤ72及び回収トレイ73
について説明する。取出コンベヤ72は、中継搬送装置
7に属するものであって、上述の認識装置4によって個
別情報及び集合情報の認識が行われた後の個別サンプル
生茶葉AO 及びサンプル生茶葉AS の回収を目的として
使用される。従って図1に示すようにそれぞれの部位の
他の中継搬送装置7の搬出位置の下方に位置するように
配設されるものである。また回収トレイ73は、上記取
出コンベヤ72の搬出端に設けられる生茶葉回収用の箱
状のものである。
【0041】次にこのようにして構成される本発明の個
別分離装置3及びこの個別分離装置3が適用される品質
評価装置1の作動状態と併せて本発明の生茶葉の個別分
離方法を中心に、この個別分離方法が適用される生茶葉
品質評価方法の概要について説明する。なお以下の説明
にあたっては、(1)生茶葉の投入、(2)振動コンベ
ヤユニットによる生茶葉の搬送、(3)個別サンプル生
茶葉の分離、(4)個別情報の測定、(5)集合情報の
測定、(6)生茶葉の格付け、(7)生茶葉の取り出し
・回収、の各工程に分けて、図1〜7に示す品質評価装
置1を使用する場合を例にとって説明する。
【0042】(1)生茶葉の投入 図7に示すように地下コンテナ10内に収容された一群
の収穫生茶葉AT から適宜サンプリング装置12等を使
用して取り出されたサンプル生茶葉AS は、必要に応じ
て適宜の露引装置により露引きされた後、前記本発明の
個別分離装置3を含む品質評価装置1に投入される。具
体的には操作レバー83を操作することにより開閉扉8
2を拡開し、開放状態となった投入口80から所定量の
サンプル生茶葉AS を投入する。そして投入されたサン
プル生茶葉AS は、その下方において定常送出位置PO
の状態において待機する投入流量調整ホッパ6の受入口
60からホッパ本体62内に入り、送出コンベヤユニッ
ト63における無端帯65によって次工程に向けて搬送
される。
【0043】なおこの場合において、投入されたサンプ
ル生茶葉AS の流量調整が併せて行われるものであっ
て、具体的には無端帯65の搬送速度の調整、姿勢切替
シフタ68の伸縮に伴う無端帯65の搬送面の傾斜角度
の調整、掻きならしユニット66におけるコンベヤ搬送
方向と逆方向に回転する掻きならし棒66bによる掻き
ならし作用、及び無端帯65に設けられる係止片65a
の存在によってもたらされるサンプル生茶葉AS の保持
作用等によってサンプル生茶葉AS の一定流量化が図ら
れている。
【0044】(2)振動コンベヤユニットによる生茶葉
の搬送 このようにして一定流量で搬送されるサンプル生茶葉A
S は、送出コンベヤユニット63の搬出端に至り、その
下方に位置する振動コンベヤユニット22における振動
トラフ25上に搬出される。このとき送出コンベヤユニ
ット63の搬出端には飛散防止板67が設けられている
から飛散することなく、サンプル生茶葉AS は振動トラ
フ25上に確実に搬出される。そして振動トラフ25上
に供給されたサンプル生茶葉AS は振動トラフ25の振
動に伴い、振動トラフ25上において分散されながら前
方に送られていく。
【0045】そしてサンプル生茶葉AS の一部は個別分
離用サンプルAB として、落とし込み口23aから案内
筒体23b内に落とし込まれ、一時貯留されるととも
に、残余のサンプル生茶葉AS は振動トラフ25の搬出
端に至り、集合情報認識部43にサンプル生茶葉AS
導く流量調整ホッパ70または中継搬送装置7へと搬出
される。なおこのとき振動コンベヤユニット22を支持
するコンベヤ支持フレーム21はインシュレータ20を
介して支持フレーム2に取り付けられているから、振動
コンベヤユニット22の振動は認識装置4等に伝達さ
れ、測定結果に悪影響を及ぼすこともない。
【0046】(3)個別サンプル生茶葉の分離 またこのとき落とし込み口23aの上方には分離取出装
置30における吸着パッド31が位置し、昇降シフタ3
3によって一定ストロークの範囲で昇降動を繰り返して
いる。そして吸着パッド31の先端に一芽の生茶葉、す
なわち個別サンプル生茶葉AO となる生茶葉が吸着され
ると、その吸着が図示しない圧力センサにより検知さ
れ、昇降シフタ33の昇降動は停止され、上限位置にお
いて吸着ヘッド32は保持された状態となる。そしてこ
のような状態になったところで受取装置36の上方まで
トラバーサ装置34によって移送され、受取装置36の
上方に達したところで吸着パッド31の吸着は解除さ
れ、エアホース35内の空気の流れが逆方向に切り替わ
って、これにより生ずる吹出風に伴って個別サンプル生
茶葉AO は下方に位置する受取装置36上に吹き落とさ
れる。
【0047】なおこのとき、受取装置36における可動
傾斜板38と固定傾斜板37は図5中、仮想線で示すよ
うに当接した状態にあり、両者の間に形成される開口は
閉塞された状態にあるから、上記吹出風によって個別サ
ンプル生茶葉AO が飛散してしまうことはない。また可
動傾斜板38と固定傾斜板37とによる前述の作用によ
って個別サンプル生茶葉AO の姿勢設定も同時に図られ
る状態にある。
【0048】次に可動シフタ39が作動して図5中、実
線で示すように可動傾斜板38を回動させて下方の中継
搬送装置7上に個別サンプル生茶葉AO を搬出する。そ
して可動シフタ39は再び逆方向に作動し、可動傾斜板
38を回動させ閉塞状態に移行させる。また前記吸着パ
ッド31は、個別サンプル生茶葉AO を吹き落とした
後、再びトラバーサ装置34によって落とし込み口23
aの上方の位置に搬送され、次の個別サンプル生茶葉A
O の分離取り出しを行うべく、昇降動を繰り返す。
【0049】なおこのような個別サンプル生茶葉AO
一芽毎の取り出しは、数10回から数100回の範囲で
適宜選択して行われるものであって、因みに本実施の形
態にあっては二個の吸着パッド31を用い、一例として
100芽の個別サンプル生茶葉AO を50回の取り出し
によって行った。従って更に効率の良い取り出しを行お
うとすれば吸着パッド31の数を増加させたり、トラバ
ーサ装置34を各吸着パッド31毎に設け、吸着パッド
31単位の各別の取り出しを行うようにすることも可能
である。
【0050】(4)個別情報の測定 このようにして取り出された個別サンプル生茶葉AO
中継搬送装置7によって個別情報認識部40の設置部位
に向けて搬送される。そして個別サンプル生茶葉AO
個別情報認識部40の設置部位の直下に達すると、搬送
されるとともにCCDイメージセンサ41により撮影さ
れ、その外観認識が行われる。
【0051】なお外観認識の手段としては、上記CCD
イメージセンサ41が最も好ましい手段と思われるが、
このものに代えて摘芽長の測定を行うものとしてレーザ
ーあるいは光電管を使用した測長器を採用することも可
能であるし、色彩を認識するものとしては上記CCDイ
メージセンサ41以外の各種のカラーセンサを適用する
ことももちろん可能である。また外観以外の他の個別情
報としては、個別サンプル生茶葉AO の個別重量、個別
水分量等の測定や葉aの大きさ、厚さ、硬さ等の測定が
挙げられる。因みに個別サンプル生茶葉AO の個別重量
を測定するにあたっては、ロードセル、ストレインゲー
ジ等の各種の重量センサが使用でき、例えば重量センサ
に吸着パッド31を保持させることにより、個別サンプ
ル生茶葉AO の吸着と同時にその個別重量を測定するよ
うにすることも可能である。なお重量センサとしては一
芽毎の微妙な重量の変化を見分ける必要があることか
ら、できるだけ測定精度に優れるものが必要とされ、一
例として非接着ゲージ型の引張圧縮用微少荷重変換器等
が使用できる。因みにこのような重量センサを使用すれ
ば100g以下の微少荷重について1/10000程度
の精度の測定が可能となる。またこの場合において個別
サンプル生茶葉AO の個別重量から摘芽長を類推した
り、切れ葉であるか否かを間接的に判断することも可能
である。そしてこのような個別情報の認識は取り出され
る個別サンプル生茶葉AO の数に応じて数10回〜数1
00回繰り返し行われる。因みに本実施の形態にあって
は一例として100サンプル(100回)の測定を行っ
た。このような個別情報の認識が終了した個別サンプル
生茶葉AO は順次当該中継搬送装置7の搬送端に臨んで
いる取出コンベヤ72上に搬出される。
【0052】(5)集合情報の測定 一方、振動トラフ25上に搬送されたサンプル生茶葉A
S のうち、落とし込み口23a内に落下せず、そのまま
振動トラフ25の搬出端に至ったサンプル生茶葉A
S は、この搬出端下方に臨んでいる流量調整ホッパ70
内に投入され、均一な嵩高の一定流量のサンプル生茶葉
S となって集合情報認識部43に供給される。この場
合には上記サンプル生茶葉AS は押圧ドラム51と当該
中継搬送装置7における搬送ベルトとによる挟持作用に
伴う圧縮を受けながら、その搬出端へ向かって搬送され
る。そしてサンプル生茶葉AS の先端が集合情報手段の
一例である赤外線拡散反射分光分析計44の直下に達す
ると生茶葉確認センサによりその存在が確認され、赤外
線拡散反射分光分析計44による生茶葉の成分認識が開
始される。
【0053】なお赤外線拡散反射分光分析計44により
認識する成分情報としては、水分量、総繊維量、全窒素
量が一例として挙げられるが、前述したような他の成分
情報の認識を行うことももちろん可能である。また赤外
線拡散反射分光分析計44に代わる他の集合情報の認識
手段としては、積分球45を使用しない他のタイプの赤
外線を利用した成分分析装置、あるいは同じく波長域を
近赤外線に限ったタイプや可視光をも認識し得るもの、
更に波長の大きいマイクロ波を利用した成分分析装置
や、この他電気伝導度、電気容量、核磁気共鳴を検出媒
体とするものや、ガスクロマトグラフィー等も採用でき
る。そしてこのようにして集合情報の認識が行われた後
のサンプル生茶葉AS は、押圧ドラム51の回転と搬送
ベルトの移動に伴って押し出され、当該中継搬送装置7
の搬送端に搬送され、この搬送端に臨んでいる取出コン
ベヤ72上に搬出される。
【0054】(6)生茶葉の格付け 上記個別情報認識部40により認識された個別情報及び
集合情報認識部43により認識された集合情報、更に前
記入出力装置9により入力された入力情報は格付装置5
に送られ、以下のようにして生茶葉の格付けが行われ
る。まず測定された個別サンプル生茶葉AO の実測摘芽
長からはこれらを合計し、これをサンプル数で割ること
によって「平均摘芽長」が求められる。またこの平均摘
芽長と各サンプルの実測摘芽長との差を求め、これを基
に「摘芽長標準偏差」が求められる。更に一例として7
5〜80mmの範囲を最適摘芽長として定め、この範囲
内に属する実測摘芽長の割合を算出することによって
「適当摘芽長」が求められる。
【0055】また葉aの輪郭の認識からは「切れ葉」の
有無が判定され、切れ葉と判定された個別サンプル生茶
葉AO の数を求め、これをサンプル数で割ればその割合
が求められる。更に葉aについては上述したように「古
葉(不良)」と「みる葉(良)との判定が行われ、茎b
については「赤茎(不良)」であるかどうかの判定が行
われる。そして本実施の形態にあっては、上記「切れ
葉」、「古葉あるいはみる葉」、「赤茎」の総合評価を
一つにまとめ、これを「不良度」として品質評価した。
【0056】この他、個別サンプル生茶葉AO の外観認
識によるイメージデータ等を基にして病害虫被害度を求
め、更に上記集合情報の認識に基づいて得られた「水分
量」「総繊維量」「全窒素量」を加えた全8項目を生茶
葉の品質評価項目とし、これらをその重要度に応じて入
力情報としてあらかじめ設定しておいた格付データに照
らして得点付けし、これを基にして一群の収穫生茶葉A
T の格付けを行い、生茶葉の品質評価とした。またこの
ような生茶葉の品質評価結果は入出力装置9に送られ、
図7に示すようにディスプレイ9aに表示されるほか、
格付伝票の発行、生茶葉の取引価格の設定、肥培管理情
報の提供、FAへの入力データ等として利用される。こ
の他、このような生茶葉の品質評価結果を利用して生茶
葉管理コンテナ毎に各等級の収穫生茶葉AT を振り分け
て供給したり、一の生茶葉管理コンテナ中に供給された
複数群の収穫生茶葉AT の所在を認識することにより、
これらを等級毎にまとめて、後段の製茶加工機に向けて
搬出するようにすることも可能である。
【0057】(7)生茶葉の取り出し・回収 このようにして一連の格付作業が終了した後は、投入流
量調整ホッパ6内に残留するサンプル生茶葉AS を含
め、品質評価装置1上に存在するすべてのサンプル生茶
葉AS 及び個別サンプル生茶葉AO の取り出し及び回収
を行う。すなわち図6に示すように投入流量調整ホッパ
6における姿勢切替シフタ68を伸張し、送出コンベヤ
ユニット63の傾斜姿勢を排出位置P1 に移行するとと
もにホッパ本体62内に残留するサンプル生茶葉AS
すべて振動コンベヤユニット22上に搬出する。
【0058】なおこの時点においては振動コンベヤユニ
ット22における昇降シフタ26は収縮状態に移行して
おり、可動底板24の上昇を受けて案内筒体23b内に
残留していた個別分離用サンプルAB を搬送面23まで
押し上げ、落とし込み口23aはこの可動底板24によ
って閉塞された状態となっている。そしてこのような振
動コンベヤユニット22に搬入された上記サンプル生茶
葉AS 及び上記案内筒体23b内から押し上げられた個
別分離用サンプルAB は落とし込み口23aに落ちるこ
となく、そのすべてが流量調整ホッパ70内に投入さ
れ、更にこの流量調整ホッパ70の搬出端に接続される
中継搬送装置7を経てその搬出端に臨んでいる取出コン
ベヤ72上に搬出される。そしてこの取出コンベヤ72
によって更に搬送され、すべてのサンプル生茶葉AS
び個別サンプル生茶葉AO は、回収トレイ73内に回収
され、その後、図7に示すように前記一群の収穫生茶葉
T内に戻され、本発明の生茶葉の品質評価方法の一例
である上記実施の形態の一連の工程は終了する。
【0059】
【他の実施の形態】本発明の生茶葉の個別分離方法並び
にその装置は、上記実施の形態を基本とするものである
が、更に部分的構成を異にする次のような実施の形態を
とることも可能である。すなわち図8に示すものは分離
取り出しの手法を異ならせた種々の実施の形態を示すも
のであって、前記図2、3等に示す分離取出装置30に
おいて採用した吸着による手法に代えて図8(a)に示
すような機械的挟持手段90によるものであってもよい
し、図8(b)に示すように搬送されてくる生茶葉を位
置センサ91によって確認し、位置確認した生茶葉をエ
アノズル92からの吹出風によって吹き飛ばすことによ
って個別サンプル生茶葉AO の分離取り出しを行うよう
にするものであってもよい。
【0060】また積層状態で存在する個別分離用サンプ
ルAB を一挙にばらし、その重なりを解いて平面上にそ
れぞれの個別サンプル生茶葉AO を離隔した状態に分散
させるようにすることも可能であり、このような手段と
しては、図9(a)に示すような振動コンベヤ93を用
いたもの、図9(b)に示すような搬送速度を異にする
二種の搬送コンベヤ94、95を組み合わせたもの、図
9(c)に示すようなネットコンベヤ96を用いたも
の、図9(d)に示すようなエアにより生茶葉を空中に
散乱させることにより分散させるようにしたもの等が採
用できる。そしてこのようにして分散された生茶葉から
上述の手法により個別サンプル生茶葉AOを取り出すこ
とも可能であるが、CCDイメージセンサ41を図9
(e)に示すように平面移動させることにより、個別サ
ンプル生茶葉AO を認識するようにすることも可能であ
る。
【0061】更に図10(a)に示すように前記図2、
3に示す分離取出装置30において使用した二本の吸着
パッド31を更に増設し、これらの吸着パッド31によ
って取り出された個別サンプル生茶葉AO を搬送コンベ
ヤの幅方向に並ぶように取り出し、これらを搬送コンベ
ヤの幅方向に横移動し得るCCDイメージセンサ41に
より一挙に連続して撮影するようにすることも可能であ
る。更にまた図10(b)に示すものは受取装置36の
他の実施の形態を示すものであって、前記図2、3等に
示す吸着による手法や、上記図8に示す種々の手法によ
って取り出された個別サンプル生茶葉AO を移動テーブ
ル97上に搭載した回転円板98上に供給し、このもの
をCCDイメージセンサ41の直下に移動させた後、回
転円板98を適宜の角度回転させることにより一定の姿
勢に個別サンプル生茶葉AO を姿勢設定するようにした
ものである。なおこの場合において回転円板98を一回
転させることにより最大摘芽長を計測することも可能で
ある。更にまた図10(b)において併せて示すよう
に、吸着パッド31から個別サンプル生茶葉AO を分離
する際の飛散防止のみを考慮したコーン状の飛散防止体
99を図示するものであって、これら回転円板98及び
飛散防止体99によって受取装置36を構成することも
可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明の生茶葉の個別分離方法並びにそ
の装置は、以上述べた実施の形態によって具現化される
発明特定事項により成るものであって、このような発明
特定事項を有することによって以下述べるような種々の
効果が発揮される。すなわちまず個別サンプル生茶葉A
O の直接の分離対象を個別分離用サンプルAB としたこ
とにより、生茶葉の個別分離が容易となる。また個別分
離用サンプルAB の取出対象をサンプル生茶葉AS とし
たことにより、残余のサンプル生茶葉AS を集合情報の
認識対象として利用できるようになる。更に上記個別分
離用サンプルABの取り出しをサンプル生茶葉AS の搬
送を中断することなく行った場合には、生茶葉の集合情
報の認識と、生茶葉の個別情報の認識とは並行して行う
ことが可能となる。
【0063】更にまた上記個別分離用サンプルAB の取
り出しを搬送面23に形成した落とし込み口23aによ
り行った場合には、極めて簡単な構成によりサンプル生
茶葉AS からの個別分離用サンプルAB の取り出しを行
うことが可能となり、更にこの落とし込み口23aを含
む個別分離補助手段を適用した場合には、個別サンプル
生茶葉AO の分離取出時には個別分離用サンプルAB
集溜し、個別サンプル生茶葉AO の分離取出終了時には
残余の個別分離用サンプルAB 等の回収が可能となる。
更にまた個別サンプル生茶葉AO の分離取り出しを吸着
ヘッド32、昇降シフタ33及びトラバーサ装置34を
具えて成る分離取出装置30によって行った場合には、
個別サンプル生茶葉AO を傷付けることなく、確実に分
離できるようになるほか、個別分離用サンプルAB の集
溜、個別サンプル生茶葉AO の分離取り出し及び移送を
連続した状態で行うことが可能となる。
【0064】更にまた受取装置36を設けた場合には、
エアの吹出風によって生ずる個別サンプル生茶葉AO
飛散防止が図られるほか、個別サンプル生茶葉AO の姿
勢設定が図られるようになり、個別情報認識部40に同
一姿勢の個別サンプル生茶葉AO が供給できるようにな
る。そしてこれらの効果が相乗的に作用することによ
り、確実且つ安定した個別サンプル生茶葉AO の分離を
容易に効率良く行うことが可能となって、ひいては生茶
葉の品質評価処理の効率化と、その品質評価結果の信頼
性の向上が達成されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生茶葉の個別分離装置を適用した品質
評価装置の全体構成を示す斜め上方からの透視斜視図で
ある。
【図2】同上投入流量調整ホッパ及び本発明の個別分離
装置周辺を拡大して示す斜め後方からの斜視図である。
【図3】同上左側面図である。
【図4】個別情報認識部周辺を拡大して示す背面図であ
る。
【図5】受取装置を拡大して示す背面図である。
【図6】生茶葉の格付工程終了後の投入流量調整ホッパ
及び振動コンベヤユニットを示す左側面図である。
【図7】本発明の生茶葉の個別分離方法を適用した品質
評価方法を模式的に示す説明図である。
【図8】分離取り出しの手法を異ならせた他の二種の実
施の形態を示す側面図並びに斜視図である。
【図9】積層状態の個別分離用サンプルの分離手段の種
々の実施の形態を示す斜視図である。
【図10】複数の個別サンプル生茶葉を一挙に外観認識
し得るようにした実施の形態並びに受取装置の構成を異
ならせた他の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 品質評価装置 2 支持フレーム 3 個別分離装置 4 認識装置 5 格付装置 6 投入流量調整ホッパ 7 中継搬送装置 8 機枠 9 入出力装置 9a ディスプレイ 10 地下コンテナ 11 支持基台 12 サンプリング装置 20 インシュレータ 21 コンベヤ支持フレーム 22 振動コンベヤユニット 23 搬送面 23a 落とし込み口 23b 案内筒体 24 可動底板 25 振動トラフ 26 昇降シフタ 30 分離取出装置 31 吸着パッド 32 吸着ヘッド 33 昇降シフタ 34 トラバーサ装置 35 エアホース 36 受取装置 36a 支持枠 37 固定傾斜板 38 可動傾斜板 39 可動シフタ 40 個別情報認識部 40a フード 40b 遮光板 41 CCDイメージセンサ 42 照明 43 集合情報認識部 44 赤外線拡散反射分光分析計 45 積分球 50 圧縮手段 51 押圧ドラム 60 受入口 61 回動支軸 62 ホッパ本体 63 送出コンベヤユニット 64 コンベヤフレーム 65 無端帯 65a 係止片 66 掻きならしユニット 66a 回転軸 66b 掻きならし棒 67 飛散防止板 68 姿勢切替シフタ 70 流量調整ホッパ 72 取出コンベヤ 73 回収トレイ 80 投入口 81 投入シュート 82 開閉扉 83 操作レバー 90 機械的挟持手段 91 位置センサ 92 エアノズル 93 振動コンベヤ 94 搬送コンベヤ(遅い) 95 搬送コンベヤ(速い) 96 ネットコンベヤ 97 移動テーブル 98 回転円板 99 飛散防止体 AB 個別分離用サンプル AO 個別サンプル生茶葉 AS サンプル生茶葉 AT 収穫生茶葉 a 葉 b 茎 G エア M6 攪拌モータ P0 定常送出位置 P1 排出位置
フロントページの続き (72)発明者 依田 光司 静岡県榛原郡金谷町金谷河原1020−8 (72)発明者 鈴木 正行 静岡県浜松市有玉北町775の1 (72)発明者 曽根 義人 静岡県榛原郡金谷町島57−1

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摘採された一群の収穫生茶葉を一芽毎の
    個別サンプル生茶葉が認識できる状態に分離するにあた
    り、一群の収穫生茶葉から取り出した一定量のサンプル
    生茶葉の一部を個別情報の認識に必要な所定芽数の個別
    サンプル生茶葉を含む個別分離用サンプルとして取り出
    し、この個別分離用サンプルを一芽毎の個別サンプル生
    茶葉に分離するようにしたことを特徴とする生茶葉の個
    別分離方法。
  2. 【請求項2】 前記サンプル生茶葉の一部を個別分離用
    サンプルとして取り出すにあたっては、搬送途中にある
    サンプル生茶葉の搬送を中断することなく行うようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の生茶葉の個別分離方
    法。
  3. 【請求項3】 前記搬送途中にあるサンプル生茶葉か
    ら、その一部を個別分離用サンプルとして取り出すにあ
    たっては、サンプル生茶葉を搬送する搬送面に落とし込
    み口を形成しておき、搬送されるサンプル生茶葉の一部
    をこの落とし込み口に落とし込むことにより行うように
    したことを特徴とする請求項2記載の生茶葉の個別分離
    方法。
  4. 【請求項4】 前記取り出した個別分離用サンプルを一
    芽毎の個別サンプル生茶葉に分離するにあたっては、塊
    として存在する個別分離用サンプルから一芽ずつ各別に
    個別サンプル生茶葉を取り出すことによって行うように
    したことを特徴とする請求項1、2または3記載の生茶
    葉の個別分離方法。
  5. 【請求項5】 前記取り出した個別分離用サンプルを一
    芽毎の個別サンプル生茶葉に分離するにあたっては、塊
    として存在する個別分離用サンプルを一挙にばらし、そ
    れぞれの個別サンプル生茶葉を離隔した状態に分散させ
    ることによって行うようにしたことを特徴とする請求項
    1、2または3記載の生茶葉の個別分離方法。
  6. 【請求項6】 摘採された一群の収穫生茶葉を一芽毎の
    個別サンプル生茶葉が認識できる状態に分離する装置に
    おいて、前記装置は一群の収穫生茶葉から取り出した個
    別分離用サンプルから一芽ずつ各別に個別サンプル生茶
    葉を取り出す吸着ヘッドと、この吸着ヘッドに設けられ
    る吸着パッドを前記個別分離用サンプルに作用する位置
    と上方に退去する位置との間で昇降移動させる昇降シフ
    タと、この昇降シフタを保持するとともに、前記吸着ヘ
    ッドによって取り出した個別サンプル生茶葉を個別情報
    認識部に至る中継搬送装置上まで移送するトラバーサ装
    置とを具えて成ることを特徴とする生茶葉の個別分離装
    置。
  7. 【請求項7】 前記吸着ヘッドの個別サンプル生茶葉の
    取出位置下方には、一群の収穫生茶葉から取り出した一
    定量のサンプル生茶葉の搬送経路の一部を構成する振動
    コンベヤユニットが設けられ、更にこの振動コンベヤユ
    ニットには、その搬送面に形成される落とし込み口と、
    この落とし込み口の周縁から下方に向けて形成される案
    内筒体と、この案内筒体に内嵌するともに、その底面を
    閉塞する可動底板と、この可動底板を案内筒体の底面を
    閉塞する位置と前記搬送面と一致する位置との間で昇降
    移動させる昇降シフタとを具える個別分離補助手段が設
    けられていることを特徴とする請求項6記載の生茶葉の
    個別分離装置。
  8. 【請求項8】 前記トラバーサ装置における移送端下方
    には、吸着パッドにより吸着保持された状態で移送され
    てきた個別サンプル生茶葉を受け取り、下方の中継搬送
    装置上に案内する受取装置が設けられていることを特徴
    とする請求項6または7記載の生茶葉の個別分離装置。
  9. 【請求項9】 前記受取装置は、中央に設けられる山形
    の固定傾斜板と、この固定傾斜板を挟んで中継搬送装置
    の搬送方向前後に設けられる可動傾斜板と、この可動傾
    斜板の自由端を前記固定傾斜板の下端縁に当接させると
    ともに、前記固定傾斜板の下端縁から離反退去させる可
    動シフタとを具えて成ることを特徴とする請求項8記載
    の生茶葉の個別分離装置。
  10. 【請求項10】 前記吸着パッドに接続されるエアの搬
    送経路途中には、吸着パッドに対する個別サンプル生茶
    葉の吸着の有無を検知する圧力センサが設けられている
    ことを特徴とする請求項6、7、8または9記載の生茶
    葉の個別分離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108931659A (zh) * 2017-05-27 2018-12-04 江西光明智能科技有限公司 一种在线自动水分测定***

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