JP3671381B2 - 生茶葉の品質評価方法並びに装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は製茶工場等に入荷された収穫生茶葉の品質を客観的な数値データとして把握し、これに基づき入荷毎に一群の収穫生茶葉の格付けを行うようにした生茶葉の品質評価方法並びに装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
摘採された収穫生茶葉が製茶工場等に入荷されると、爾後あるいは入荷時において、入荷毎に収穫生茶葉の格付けを行い、生茶葉の価格設定等に供されている。この場合、従来は例えば収穫生茶葉の一部をサンプルとして採取し、これを所定の見本箱に収容し、収容した生茶葉を生茶葉格付判定員が五感による官能検査によって比較、検討して収穫生茶葉の格付け、等級付けを行っていた。
【0003】
しかしながらこのような格付手法をとる場合には、必然的に主観が入り込む余地が多くなり、生茶葉格付判定員が代わると格付基準が変わったり、同一の生茶葉格付判定員であっても、比較する生茶葉によって、あるいは時期や日を異にすることによってその格付基準は微妙に変化してしまう。なおこれはどうしても見本同士の判定となってしまうため、日によって、あるいは時間によって比較対象が変化してしまい、基準が曖昧となることにも起因している。
【0004】
そこで近時はこのような人手による格付手法に代えて、収穫生茶葉の品質を客観的な数値データとしてとらえ、これを収穫生茶葉の格付けに利用しようとする試みも一部では行われる。具体的には特開平4−237459号「茶生葉の自動格付け方法」等において見られるものであって、このものは生茶葉の外観に関する判断要素として生葉の色、生茶葉の成分に関する判断要素として水分量、窒素成分量、総繊維の量、他の判断要素として電気抵抗値、嵩密度を採用している。
【0005】
そしてこれらの判断要素を数値化したデータに基づいて当該データと生茶葉の品質との因果関係を経験則によって導き出し、これによって生茶葉の格付けに供しようとするものである。しかしながら生茶葉の格付けを行うにあたっては、摘芽長及びその均一性、その適性範囲内に属する割合、病害虫被害度、細切れ葉、切れ葉の混入等の不良度の状況も重要な品質評価項目となるものであるが、これらは一芽毎の生茶葉の形状を認識することにより初めて達成されるものであることから、一定量の塊として存在するサンプル生茶葉を判定対象にとっていた上記従来の格付手法にあっては判定されておらず、この点において上記格付手法のみでは必ずしも信頼性のある生茶葉の格付けは行われていなかったということができる。従ってこのような従来の格付手法による場合にあっても、実際には目視による外観検査を併用し、これによって適宜、格付結果を修正していたのが実状であった。
【0006】
【開発を試みた技術的事項】
本発明はこのような背景中に開示する従来技術及び従来技術の抱える種々の課題の存在を充分に認識し、これらの課題を解決するために案出されたものであって、塊として存在する生茶葉群からの一芽毎の生茶葉単体の取り出し、外観認識を主体とする格付手法の確立を通じて、生茶葉の品質評価精度の向上と生茶葉のサンプリングから格付けに至るまでの一連の作業の完全自動化を可能にした新規な生茶葉の品質評価方法並びに装置の開発を試みたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の生茶葉の品質評価方法は、摘採された一群の収穫生茶葉より、一定量のサンプル生茶葉を取り出し、認識装置の集合情報認識部によりこの一定量のサンプル生茶葉から水分量を含む成分についての集合情報の認識を行うとともに、複数の個別サンプル生茶葉を各別に取り出し、認識装置の個別情報認識部によりこの個別サンプル生茶葉の形状及び色彩についての外観認識を含む個別情報の認識を行い、前記集合情報と個別情報の双方の認識結果を基に、格付装置により前記一群の収穫生茶葉の格付けを行うようにしたことを特徴として成るものである。
そしてこのような発明特定事項を手段とすることにより、塊として存在するサンプル生茶葉の中から一芽毎の個別の生茶葉を把握して、その外観認識を目視によって行っていた従来の人手による煩わしい作業を排除し、外観認識の正確性、客観性が担保され、収穫生茶葉の信頼性のある格付けを人手を介さずに行うことが可能となる。
【0008】
そして更にこの外観認識によって得られる正確且つ客観的な個別情報のデータに加え、外観に現れない生茶葉の性状を判断する成分についての集合情報のデータも格付けの判定に利用されることにより、収穫生茶葉のより一層の信頼性のある格付けが可能となって、前記課題の解決が図られるのである。
なお上記個別情報の認識によって、形状に関するものとして摘芽長及びびその均一性、その適性範囲内に属する割合、病害虫被害度、細切れ葉、切れ葉の混入等の不良度等の品質評価が可能となり、一方、色彩に関するものとして、葉焼や古葉の混入、赤茎の混入等の不良度等の品質評価が可能となるものである。
【0009】
更にまた請求項記載の生茶葉の品質評価方法は、前記要件に加え、前記一群の収穫生茶葉の格付けを行うにあたっては、前記外観を含む個別情報及び集合情報により得られた実測値、これを基に算出される平均値、標準偏差及び適性範囲内に属する割合をその重要度に応じて得点付けし、これを基にして前記一群の収穫生茶葉の格付けを行うようにしたことを特徴として成るものである。
そしてこのような発明特定事項を手段とすることにより、上述の外観認識によって得られるデータや外観によっては認識できない成分についての集合情報のデータと、収穫生茶葉の格付けとの間の関連付けが可能となって、信頼性のある格付けが行われるようになり、前記課題の解決が図られるのである。
【0010】
更にまた請求項記載の生茶葉の品質評価方法は、前記要件に加え、前記個別サンプル生茶葉の取り出しにあたっては、あらかじめ一群の収穫生茶葉から一定量のサンプル生茶葉を取り出し、このサンプル生茶葉の一部を個別サンプル生茶葉として取り出すようにしたことを特徴として成るものである。
そしてこのような発明特定事項を手段とすることにより、個別サンプル生茶葉の一芽毎の取り出しが容易になって、人手によらない生茶葉の外観認識に寄与し得るほか、残余の一定量のサンプル生茶葉を利用することで、外観に現れない生茶葉の性状分析を前記外観の分析と同時平行して行うことが可能となって、格付判定の迅速化、効率化を通じて前記課題の解決に寄与し得るのである。
【0011】
更にまた請求項記載の生茶葉の品質評価方法は、前記要件に加え、前記集合情報は前記サンプル生茶葉の水分量の他、総繊維量、全窒素量を含む成分情報であることを特徴として成るものである。
そしてこのような発明特定事項を手段とすることにより生茶葉の外観に直接現れない生茶葉の品質評価が可能になって、格付け判定の信頼性向上を通じて前記課題の解決に寄与し得るのである。
【0012】
更にまた請求項記載の生茶葉の品質評価方法は、前記要件に加え、前記外観認識によって評価される一群の収穫生茶葉の品質項目としては、平均摘芽長、摘芽長標準偏差、適当摘芽長、不良度、及び病害虫被害度が含まれることを特徴として成るものである。
そしてこのような発明特定事項を手段とすることにより、従来、生茶葉格付判定員が五感による官能検査によって行っていたのと同様の項目についての生茶葉の品質評価を人手を介さずに行うことが可能となり、前記課題の解決に寄与し得るのである。
【0013】
更にまた請求項記載の生茶葉の品質評価装置は、摘採された一群の収穫生茶葉より、一定量のサンプル生茶葉を取り出すサンプリング装置と、取り出した一定量のサンプル生茶葉から水分量を含む成分についての集合情報の認識を行う認識装置の集合情報認識部と、前記一群の収穫生茶葉から複数の個別サンプル生茶葉を各別に取り出す個別取出装置と、取り出した個別サンプル生茶葉の形状及び色彩についての外観認識を行う認識装置の個別情報認識部と、上記集合情報と個別情報の双方の認識結果を基に、前記一群の収穫生茶葉の格付けを行う格付装置とを具えて成ることを特徴として成るものである。
このような発明特定事項を手段とすることにより、人手によらない自動的な個別サンプル生茶葉の取り出し、及び他の生茶葉によって妨げられることなく、個別サンプル生茶葉の正確な外観認識を行うことが可能となる。
そして更に上述の外観認識によって得られる正確且つ客観的な個別情報のデータに加え、外観に現れない生茶葉の性状を判断する成分についての集合情報のデータも格付けの判定に利用されるため、収穫生茶葉の信頼性のある格付けを人手を介することなく、自動的に行うことが可能となり、前記課題の解決が図られるのである。
【0014】
更にまた請求項記載の生茶葉の品質評価装置は、前記請求項記載の要件に加え、前記個別取出装置は、一群の収穫生茶葉から一定量のサンプル生茶葉を取り出すサンプリング装置の後段に設けられ、取り出された一定量のサンプル生茶葉の一部を取り出し、更に一芽毎の個別サンプル生茶葉に分離する分離取出部と、取り出した個別サンプル生茶葉を所定の姿勢にして、後段の認識装置に供給する姿勢設定部とを具えて成ることを特徴として成るものである。
そしてこのような発明特定事項を手段とすることにより、個別サンプル生茶葉一芽毎の取り出しが容易になるほか、残余の一定量のサンプル生茶葉を外観分析以外の他の性状分析に利用できるほか、後段に位置する認識装置に対しては、一芽毎に分離され、同一の姿勢となって搬送される個別サンプル生茶葉が供給されるから、外観認識が容易、確実となってこれらにより収穫生茶葉のより一層の信頼性のある格付けが可能となり、前記課題の解決に寄与し得るのである。
【0015】
更にまた請求項記載の生茶葉の品質評価装置は、前記請求項6または7記載の要件に加え、前記個別情報認識部において個別サンプル生茶葉の外観認識を行う手段としてはCCDイメージセンサが使用され、一方、集合情報認識部においてサンプル生茶葉の成分情報の認識を行う手段としては、積分球を具える赤外線拡散反射分光分析計が使用されることを特徴として成るものである。
そしてこのような発明特定事項を手段とすることにより、個別情報である生茶葉の形状及び色彩に関する判断要素の認識を一基の認識手段によって行うことが可能となるほか、集合情報である生茶葉の水分量、総繊維量、全窒素量という複数の判断要素の認識も同じく他の一基の認識手段によって行うことが可能となり、認識手段の有効利用が図られる。
【0016】
またCCDイメージセンサは生茶葉の外観を認識するほか、画像処理機能を有し、これにより生茶葉の品質の評価、ひいては生茶葉の格付けを補填する機能を併せ持ち、一方、積分球を具える赤外線拡散反射分光分析計は高い測定精度が得られるほか、サンプル生茶葉をそれほど強く圧縮しなくても、上記判断要素の測定が可能であるため、生茶葉を傷付けることなくオンライン測定が行えるという利点を有する。従ってこれらが相乗的に作用することによって極めて効率良く正確な個別情報及び集合情報の認識、これに基づく信頼性のある生茶葉の格付けが可能となって、前記課題の解決が図られるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明の生茶葉の品質評価方法並びに装置について図面に基づいて具体的に説明する。なお説明にあたっては最初に本発明の生茶葉の品質評価装置の構造について説明し、次いでこの品質評価装置の作動状態と併せて、この品質評価装置が直接使用される本発明の生茶葉の品質評価方法に言及する。
なお本明細書では生茶葉を三種に区分し、入荷された状態の各生産者毎、あるいは入荷毎の一群のものを収穫生茶葉AT 、この収穫生茶葉AT からサンプルとして一時取り出した一定量の塊として存在するものをサンプル生茶葉AS 、このサンプル生茶葉AS あるいは上記収穫生茶葉AT から直接取り出した一芽毎のものを個別サンプル生茶葉AO として説明する。また一芽の個別サンプル生茶葉AO に付いている複数枚の葉の全体、あるいは個々の一枚、一枚の葉を表す場合には、単に葉aとし、この葉aが付いている茎を表す場合には、茎bとして区別する。
【0018】
本発明の生茶葉の品質評価装置1は、例えばアングル材や角パイプを適宜組み合わせることによって構成される支持フレーム2に対し、摘採された一群の収穫生茶葉AT より、直接あるいはこのものから取り出したサンプル生茶葉AS より、複数の個別サンプル生茶葉AO を各別に取り出す個別取出装置3と、取り出した個別サンプル生茶葉AO の外観認識を少なくとも行う認識装置4と、その認識結果に応じて、前記一群の収穫生茶葉AT の格付けを行う格付装置5とを基本的に具えて成るものであって、更に補機的装置並びに補機的部材として、上記諸装置間等の生茶葉の搬送を司る中継搬送装置7、上記諸装置の起動、停止、各部の調整、設定条件の入力及び画像、ペーパーによる出力等を司る入出力装置9や投入流量を一様にする投入流量調整ホッパ6が必要に応じ設けられることによって構成される。更にまた図1に示す実施の形態のように上記諸装置ないし諸部材の外部環境からの影響を少なくするとともに、安全衛生上の観点より上記諸装置ないし諸部材を囲んで外部と区画する矩形筐体状の機枠8を設けることも可能である。
【0019】
以下図1〜8、13、14、15に示す実施の形態を例にとって、生茶葉の流れに沿って配置されるこれらの諸装置及び諸部材について具体的に説明する。なお図15に示す実施の形態にあっては、摘採された一群の収穫生茶葉AT が入荷される地下コンテナ10の上方に、支持基台11によって支持されるサンプリング装置12を設け、このサンプリング装置12によって取り出されたサンプル生茶葉AS を使用して一群の収穫生茶葉AT の格付けを行うようにした品質評価装置1を示す。サンプリング装置12としては、本出願人がすでに出願に及んでいる特願平8−21903号に開示する「生茶葉サンプリング装置」が一例として適用できる。もちろんサンプル生茶葉AS の取り出しにあたっては、上述のように地下コンテナ10に収容された収穫生茶葉AT を対象とするもののほか、地下コンテナ10に収容される前の収穫生茶葉AT を対象とし、このものの一部を適宜、サンプリング手段であるトレイ、シュート、コンベヤ等を用いてサンプル生茶葉AS として取り出すようにすることも可能である。また収穫生茶葉AT に露等の水滴が多く付着している場合には、適宜遠心脱水式あるいは熱風乾燥式等による露引装置にかけて、露引きした後のサンプル生茶葉As を使用するようにすることももちろん可能である。
【0020】
まず機枠8の一例として上面手前側の左端寄りにはサンプル生茶葉AS の投入口80が開口されており、更にこの投入口80の側縁から斜め下方前方に向けては、投入シュート81が設けられている。また投入口80には、開閉扉82が設けられていて、その側傍に設けられる操作レバー83を操作することにより、リンク機構が作動し、操作レバー83の動きと同方向に開閉扉82が回動するように構成されている。そして上記投入シュート81の下方には、投入流量調整ホッパ6の受入口60が臨んでいる。
【0021】
この投入流量調整ホッパ6は投入されるサンプル生茶葉AS の一時貯留槽となるホッパ本体62と、このホッパ本体62の底面を閉塞するとともに、ホッパ本体62内に貯留されたサンプル生茶葉AS を一定流量で送り出す送出コンベヤユニット63とによって構成されている。このうちホッパ本体62は、金属製薄板を用い、適宜の形状の箱様に形成して成るものであって、その上面は開口されており、前記投入シュート81の出口端とほぼ同等の開口面積を有する受入口60となっている。またホッパ本体62には掻きならしユニット66が設けられていて、送出コンベヤユニット63によって搬送される山積みされたサンプル生茶葉AS に作用し、余分なサンプル生茶葉AS を下方に掻き落とすことによって常に一定流量のサンプル生茶葉AS が送り出されるようになっている。
【0022】
因みに掻きならしユニット66は、ホッパ本体62の左右の側板を貫いて設けられる回転軸66aと、この回転軸66aに対して直交する方向に多数本設けられる掻きならし棒66bと、その駆動源となる攪拌モータM6 とを具えて成り、送出コンベヤユニット63の搬送方向と逆方向に回転軸66aが回転するように構成されている。一方、送出コンベヤユニット63は適宜のコンベヤフレーム64に対し、その一端に駆動ローラ、他端に従動ローラを設け、これら二つのローラに対し多数の係止片65aが等間隔で立設される無端帯65を巻回することにより基本的に構成される。
【0023】
またコンベヤフレーム64は回動支軸61を回動中心として一定角度の範囲で回動し得る構成になっていて、その回動駆動を司る姿勢切替シフタ68がその本体基端側を支持フレーム2に、そしてその摺動ロッド先端をコンベヤフレーム64にそれぞれ遊転自在に接続することにより設けられている。因みにこの姿勢切替シフタ68は、送出コンベヤユニット63の傾斜角度の調整、定常送出位置P0 と排出位置P1 との姿勢切り替えに際し使用される。この他、送出コンベヤユニット63の送出端には斜め下方に向けて飛散防止板67が設けられていて、次に述べる振動コンベヤユニット22における搬送面23上へのサンプル生茶葉AS の供給の際の生茶葉の飛散を防止している。
【0024】
次に振動コンベヤユニット22について説明する。このものは前述の中継搬送装置7に属するものであって、投入流量調整ホッパ6により供給される一定流量のサンプル生茶葉AS の塊を更に平面的にばらし、その重なり合いを少なくした状態で後述する個別取出装置3ないし認識装置4に供給し得るようにするものである。すなわち支持フレーム2に対してインシュレータ20を介してコンベヤ支持フレーム21を設け、このコンベヤ支持フレーム21に対して更に振動コンベヤユニット22を設けて成るものである。なおこの振動コンベヤユニット22の基本的構成については適宜の構成のものが採用できるものであって、その詳細は省略することとし、ここではその特徴的構成のみについて言及する。
【0025】
すなわち本実施の形態にあっては、次に述べる個別取出装置3との関係で、個別サンプル生茶葉AO の一芽毎の取り出しが確実に行われるようにする工夫が施されている。具体的には振動コンベヤユニット22における搬送面23には、図2、3、14に示すように搬送するサンプル生茶葉AS の一部を下方に落とし込む落とし込み口23aが設けられており、更に落とし込み口23aの周縁には下方に向けて案内筒体23bが形成されていて、この案内筒体23bに内嵌して昇降動し得る可動底板24により、案内筒体23bの底面を閉塞する構成になっている。
【0026】
すなわちサンプル生茶葉AS の通常の搬送時には、図2、3に示すように可動底板24を下方に位置させ、サンプル生茶葉AS の一部が落とし込み口23aから落とし込まれて収容できる状態としておき、一方、測定終了後、ホッパ本体62内に残留する生茶葉を排出する場合には、図14に示すように可動底板24を上方に移動させ、搬送面23と同一平面状に位置させるのである。なおこのような可動底板24の昇降動は、搬送面23が形成される振動トラフ25の下面に固定される昇降シフタ26により行われる。
【0027】
次に個別取出装置3について説明する。個別取出装置3は本発明の品質評価装置1の特徴的構成の一部を成す部分であって、分離取出部30と姿勢設定部36とを具えることによって構成される。このうち分離取出部30は個別サンプル生茶葉AO の一部に直接接触し、一芽毎の個別サンプル生茶葉AO を各別に吸着保持する吸着パッド31を具える吸着ヘッド32と、この吸着ヘッド32を昇降自在に保持する昇降シフタ33と、この昇降シフタ33を保持するとともに吸着ヘッド32を前記落とし込み口23aの上方から姿勢設定部36の上方まで水平方向に移動させるトラバーサ装置34とを具えることによって成っている。また図2中、符号35に示すものは、吸着パッド31に接続されるエアホースであって、その他端に接続されるサクションポンプ及びエアコンプレッサ等の作用によって生ずる吸引、吹き出しの二種の空気の流れを吸着パッド31に伝えている。更に吸着パッド31に個別サンプル生茶葉AO が吸着された状態にあるか否かは図示しない圧力センサによって検知される。
【0028】
一方、姿勢設定部36は、後述する認識装置4における個別情報認識部40に向けて個別サンプル生茶葉AO を搬送する中継搬送装置7上の始端側に設けられる。すなわち一例としてベルトコンベヤにより構成される中継搬送装置7のコンベヤフレームを利用して図4、5に示すような支持枠36aを上方に立ち上げ、この支持枠36aに対して、その中央に山形の固定傾斜板37を傾斜面をコンベヤフレームに沿う方向にして設け、一方、支持枠36aの左右両端の上部には、この部位を回動支点とする二枚の可動傾斜板38をそれぞれ回動自在に設けることにより基本的に構成される。なお二枚の可動傾斜板38の回動は一例として一基の可動シフタ39によって行われており、この可動シフタ39における摺動ロッドと、可動傾斜板38との間に回動自在に接続される中継リンクを介して同時に内側に、あるいは互いに外側に回動するように構成されている。
【0029】
因みに可動傾斜板38を同時に内側に回動した場合には、その自由端が固定傾斜板37の左右の下端縁に当接し、両者の間に形成される底部開口を閉塞することで吸着パッド31による吸着が解除されて下方に吹き落とされる個別サンプル生茶葉AO を飛散させることなく、受け止めるようになっている。なおこのとき個別サンプル生茶葉AO は固定傾斜板37または可動傾斜板38の傾斜面に沿って滑り落ちる際に上記中継搬送装置7の搬送方向と直交する方向に姿勢設定され、固定傾斜板37と可動傾斜板38との間に形成される谷部に位置するようになっている。一方これとは逆に可動傾斜板38を互いに外側に回動した場合には、上記底部開口が拡開され、固定傾斜板37と可動傾斜板38との間に形成される谷部に位置していた個別サンプル生茶葉AO は、そのままの姿勢を維持したまま下方の中継搬送装置7上に供給される。
【0030】
次に本発明の特徴的構成の他の一つである認識装置4について説明する。認識装置4は、個別サンプル生茶葉AO の外観認識を含む個別情報の認識を行う個別情報認識部40と、一定量のサンプル生茶葉AS から集合情報の認識を行う集合情報認識部43とを具えることにより構成されている。このうち個別情報認識部40について最初に説明する。個別情報認識部40は前記姿勢設定部36が設置される中継搬送装置7に対して設けられるものであって、中継搬送装置7のコンベヤフレームに対して図4に示すように適宜のブラケットを介して逆漏斗状のフード40aを設け、その上部に外観認識を司るCCDイメージセンサ41を設置するとともに、フード40a内にはコンベヤ上を搬送されてくる個別サンプル生茶葉AO を照らし出し、CCDイメージセンサ41による撮影を明瞭にする照明42を設けることにより構成されている。
【0031】
ここでイメージセンサとは光電変換素子から成るものであって、光入力による画像情報を信号電荷量の空間分布に変換して蓄積し、更に蓄積された信号電荷を読み出して転送し、転送された信号電荷量を検知し、電気信号に出力するというものである。イメージセンサはパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等に画像情報を入力するためのイメージスキャナ等に使用される一次元イメージセンサと、高画質VTRカメラ等に使用される二次元イメージセンサとに大別され、本発明では個別サンプル生茶葉AO の撮影を目的としていることから、二次元イメージセンサを使用する。二次元イメージセンサとしてはCCD形、MOS形、CPD形等があるが、感度、解像度等に優れるCCD形が望ましい。またCCDイメージセンサ41は画像処理が容易で図形歪もなく、長寿命であることにより、外観認識手段としては最適なものといえる。
【0032】
この他、図1、4に示す実施の形態にあっては、フード40aの下端からコンベヤにかけての空間を覆う遮光板40bが設けられている。この遮光板40bは照明42の外部への光の散乱を防止するとともに、外部環境からの影響を低減するために設けられるものである。なおフード40aの下端部を下方に延長することにより、この遮光板40bの作用を担わせることももちろん可能である。この他、個別サンプル生茶葉AO の外観認識を更に明瞭にするため、中継搬送装置7における搬送ベルトは、個別サンプル生茶葉AO の存在が明確に認識される色とすることが好ましく、本実施の形態では一例として白色の搬送ベルトを使用した。
【0033】
次に集合情報認識部43について説明する。この集合情報認識部43は前記振動コンベヤユニット22により搬送され、前記落とし込み口23a内に落ちずにそのまま搬出されるサンプル生茶葉AS を測定対象とするものである。なお生茶葉の性状認識を正確に行うには、積層状態で搬送されてくるサンプル生茶葉AS の層を圧縮し、個々の生茶葉間に形成される空間をできるだけ小さくして、当該空間がもたらす光の散乱による測定精度への影響をできるだけ少なくする必要から圧縮手段50が設けられる。
【0034】
ここでは圧縮手段50の構成を異にする図6〜8と図9〜12とに示す二種の実施の形態をとり上げ、その各々について説明することとする。まず図6〜8に示す集合情報認識部43は、あらかじめ設定される圧縮空間に測定するサンプル生茶葉AS を送り込むことにより圧縮するようにした圧縮手段50を適用したものである。具体的には前記振動コンベヤユニット22により搬出されてきたサンプル生茶葉AS を受け取り、集合情報認識部43の設置部位、そして後述する取出コンベヤ72までサンプル生茶葉AS を搬送する一例としてベルトコンベヤにより構成される中継搬送装置7を設け、この中継搬送装置7に対して集合情報認識部43が設けられる。
【0035】
また図6に示す実施の形態にあっては、この中継搬送装置7の搬入部位に前述の投入流量調整ホッパ6と同様の作用をする流量調整ホッパ70を設けている。もちろんサンプル生茶葉AS の搬送レイアウト等如何によっては、前述の投入流量調整ホッパ6及び振動コンベヤユニット22によって、充分なサンプル生茶葉AS の平層化(一定流量化)が達成される場合も予想され、そのような場合には必ずしも流量調整ホッパ70は必要としない。なおこの流量調整ホッパ70の構造については前述の投入流量調整ホッパ6と同様であるので、その詳細は省略する。
【0036】
そしてこのようにして平層化(一定流量化)されたサンプル生茶葉AS に対して集合情報認識部43が作用し、生茶葉の性状測定を行う。図6〜8に示す集合情報認識部43は、サンプル生茶葉AS の成分情報の認識を直接行う赤外線拡散反射分光分析計44と、この赤外線拡散反射分光分析計44を一定ストロークの範囲で昇降動する昇降機構46と、当該中継搬送装置7におけるベルト幅方向にほぼベルト幅長分だけ赤外線拡散反射分光分析計44を往復動させる横送り機構47a及びこの横送り機構47aと併用することにより移動ストロークが拡張して、後述する標準反射体48の上方まで赤外線拡散反射分光分析計44を至らせる拡張機構47bから成る横移動機構47と、赤外線拡散反射分光分析計44の測定標準を設定する標準反射体48と、生茶葉の通過の確認をする生茶葉確認センサ49と、圧縮手段50の一例である押圧ドラム51とを具えることにより構成される。
【0037】
このうち赤外線拡散反射分光分析計44としては、本出願人の出願に係る特開平7−301598号「光センサープローブ」等において開示する積分球を利用したものが一例として適用できる。このものは光源からの光を分光集光して、試料に照射し、試料からの拡散反射光を集光して受光し、試料内に含まれる成分が特定の波長の赤外線を吸収するという特性を利用して、受光した光からその波長の光強度の減衰を計測して、試料に含まれる成分情報を認識するようにしたものである。
【0038】
なお認識できる成分情報としては水分量のほか、中性デタージェント繊維(総繊維)量、全窒素量、及びテアニン、更には蔗糖、澱粉、セルロース等の炭化水素、脂肪酸及びタンパク質等がある。因みにこれらの成分情報は赤外線拡散反射分光分析計44内に内蔵される複数枚のフィルターの選択により行われる。すなわちこれらのフィルターは上記各成分が吸収する特定の波長のみを通過させるように構成されており、この光の波長の相違を利用して成分情報の認識を図るようにしたものである。
【0039】
また昇降機構46は、当該中継搬送装置7におけるコンベヤフレームから立ち上がる適宜のブラケットに対して設けられる支持基板460と、この支持基板460の一面に対し鉛直方向に設けられる昇降ガイドレール461と、この昇降ガイドレール461に係合するレールホルダ462を具える縦移動基板463と上記支持基板460との間に設けられることで縦移動基板463を昇降駆動する昇降シフタ464とを具えることにより構成される。
【0040】
更に横移動機構47は上述のとおり横送り機構47aと、拡張機構47bとにより構成されるものであって、このうち拡張機構47bは前記縦移動基板463の一面に対し、水平方向に設けられる横移動ガイドレール471bと、この横移動ガイドレール471bに係合するレールホルダ472bを具える横送りシフタ支持基板473と、この横送りシフタ支持基板473と上記縦移動基板463との間に設けられることで横送りシフタ支持基板473を水平方向に横移動する拡張シフタ474とを具えることにより構成される。
【0041】
更にまた横送り機構47aは、前記縦移動基板463の一面に対し、水平方向に設けられる別途の横移動ガイドレール471aと、この横移動ガイドレール471aに係合するレールホルダ472aを具える横移動基板475と、前記横送りシフタ支持基板473に設けられ、横移動基板475に接続される横送りシフタ476とを具えることにより構成される。
【0042】
更にまた標準反射体48は、赤外線拡散反射分光分析計44の設けられる部位における当該中継搬送装置7の奥部側近傍に設けられる。このものは円柱状の反射体本体480の上面を標準反射面481とするものであって、できるだけ光の反射効率を高める必要から一例として金コーティングしてある。またこの金コーティングした標準反射面481に対しては更に図7に示すように光の透過特性に優れる材料、例えばテフロン、石英、ガラス等により形成される透過板482が設けられ、これらを具えることによって標準反射体48は構成されている。
【0043】
更にまた生茶葉確認センサ49は、赤外線拡散反射分光分析計44の設けられる部位における当該中継搬送装置7のコンベヤフレームから対向して立ち上げられるコンベヤガイドを利用して設けられるものであって、一例として透過式の光センサが適用される。更にまた赤外線拡散反射分光分析計44の設けられる部位における当該中継搬送装置7の奥部側に位置するコンベヤフレームからは図6に示すような門形のドラム支持基板52が立ち上げられており、このドラム支持基板52の下端部付近には押圧ドラム51を支える支承プーリ53が一例として二個設けられている。すなわち本実施の形態にあっては、押圧ドラム51の自重のみによってサンプル生茶葉AS の圧縮を図るようにしたものであって、上記支承プーリ53の設置部位ないしはプーリ径を変えることにより押圧ドラム51と当該中継搬送装置7における搬送ベルトとの間隔、ひいては押圧力の調整を図っている。
【0044】
なお押圧ドラム51は例えば金属製の長尺の板材を円環状に湾曲させることにより形成されるドラム枠体510と、このドラム枠体510の外周面に貼設される例えばテフロン等、曲成加工が容易で光透過性に優れる材料により構成される押圧円筒板511とにより構成されている。またこの押圧ドラム51は、当該中継搬送装置7の搬送速度とほぼ同速度、同方向に回転するものであって、その駆動手段が前記ドラム支持基板52における一方の支承プーリ53の近傍に一例として設けられる。具体的にはドラム支持基板52に対して設けられるドラム回転モータM5 と、このドラム回転モータM5 の出力軸に設けられる駆動ギヤ54と、この駆動ギヤ54と噛み合い、当該一方の支承プーリ53と一体に同一回転軸上に設けられる従動ギヤ55とを具えることにより構成される。
【0045】
因みにドラム回転モータM5 が起動されると、その出力軸の回転が最終的に当該一方の支承プーリ53に伝達され、この支承プーリ53と押圧ドラム51との摩擦力によって押圧ドラム51は回転するようになる。もっともこの押圧ドラム51は当該中継搬送装置7とほぼ同速度で回転するものであるから、適宜の伝達手段を設けることにより中継搬送装置7側の駆動手段を利用する構成とすることももちろん可能である。また赤外線拡散反射分光分析計44の下端の光の照射ないしは採取用の開口部と押圧ドラム51における押圧円筒板511の内周面との距離は、図6に拡大して示すように概ね1〜2mm程度に設定されている。
【0046】
次に図9〜12に示す集合情報認識部43について説明する。このものは移動トレイユニット58に収容された個別サンプル生茶葉AO をその上方に位置する固定基板57の部位まで移動させることにより圧縮するようにした圧縮手段50を適用したものである。具体的には上記赤外線拡散反射分光分析計44と、この赤外線拡散反射分光分析計44を一定ストロークの範囲で移動トレイユニット58の長手方向に移動させる縦送り機構56と、赤外線拡散反射分光分析計44の下方に一定の距離(上述したように1〜2mm程度)を隔てて設けられる固定基板57と、前記振動コンベヤユニット22から搬出されたサンプル生茶葉AS を受け取り、上記固定基板57の設置部位まで移動させる中継搬送装置7の役割と、当該サンプル生茶葉AS を固定基板57に押し付ける圧縮手段50としての役割を併せ持つ移動トレイユニット58とを具えることによって構成される。
【0047】
このうち縦送り機構56は支持フレーム2を利用して、あるいはこの支持フレーム2とは別個に図9〜11に示すような支持架台560を設けることによって支持される。具体的には支持架台560等に対して適宜のブラケットを介することによって設けられる。図10に示すような支持基板561と、この支持基板561に対して水平方向に設けられる縦送りガイドレール562と、この縦送りガイドレール562に係合するレールホルダ563を具える縦送り基板564と、この縦送り基板564と上記支持基板561との間に接続される縦送りシフタ565とを具えることによって縦送り機構56は構成される。また赤外線拡散反射分光分析計44は、縦送り基板564に対して固定されている。
【0048】
更に固定基板57は、前述の透過板482及び押圧円筒板511と同様の材料により形成されるものであって、図9、10、12に示す本実施の形態にあっては一例として石英製の板材を使用した。なおこのような固定基板57は図9、10、12に示すような保持矩形枠体570によって水平に保持されるものであって、この保持矩形枠体570の端部が前記支持基板561に対して固定状態に取り付けられることによって、固定基板57の固定状態が保たれている。またこのような固定基板57の下面の一部に前記標準反射体48と同様の作用を有する図示しない標準反射板を取り付けることも可能である。
【0049】
更にまた移動トレイユニット58は、底面の全部あるいは一部が拡開されたトレイ本体580と、このトレイ本体580の拡開された底面を閉塞する可動底板581と、これら可動底板581とトレイ本体580との間に設けられる拡開機構582と、これらトレイ本体580、可動底板581及び拡開機構582を伴ったユニットを一定範囲(例えば50mm程度)にわたって長手方向に振動させるとともに、一定ストローク(例えば数10cm〜数m)移動させる水平移動シフタ583と、これらを一定ストローク(例えば数10mm〜数10cm)上昇させることにより前記固定基板57と可動底板581との間隔を狭めてサンプル生茶葉AS の圧縮を実質的に行う押圧シフタ584とを具えることによって構成される。
【0050】
このうち拡開機構582について更に補充すれば、図10中において拡大して示すように前記トレイ本体580と可動底板581との間にガイドレール585を介在させ、このガイドレール585に対して適宜の取付基板を介して拡開シフタ586の本体側を固定するとともに、この拡開シフタ586の摺動ロッドの先端を可動底板581に固定する。更に可動底板581とトレイ本体580の各々には対向するようにラック587を配するとともに、ガイドレール585の一部にはこれらのラック587に噛み合うピニオンギヤ588を設けることにより拡開機構582は構成されている。すなわち二本のラック587と一個のピニオンギヤ588との介在により拡開シフタ586のストロークが二倍になるように構成されている。
【0051】
因みにこのような移動トレイユニット58にサンプル生茶葉AS が収容されると、まず図12(a)に示すように水平移動シフタ583の作用により移動トレイユニット58には一定範囲にわたって振動が付与され、サンプル生茶葉AS が均一にトレイ本体580内に分布される。次に水平移動シフタ583の摺動子を一定ストローク移動させて、トレイ本体580を固定基板57の直下に至らせる。そして図12(b)に示すように押圧シフタ584を作動させ、トレイ本体580の位置を徐々に固定基板57に近付けていき、図12(b)中において拡大して示すようにサンプル生茶葉AS を所定の圧縮状態にする。
【0052】
この状態を維持しながら縦送り機構56を図12(b)に示すようにを作動させ、赤外線拡散反射分光分析計44を徐々に縦送りしながらサンプル生茶葉AS の性状測定を行う。そして性状測定終了後は押圧シフタ584は収縮動作に移行し、トレイ本体580を当初の高さまで下降させる。次に拡開シフタ586を作動させることにより可動底板581により閉塞させていたトレイ本体580の底面を拡開し、下方に位置する取出コンベヤ72上に測定したサンプル生茶葉AS を搬出する。
【0053】
次に取出コンベヤ72及び回収トレイ73について説明する。取出コンベヤ72は、中継搬送装置7に属するものであって、上述の認識装置4によって個別情報及び集合情報の認識が行われた後の個別サンプル生茶葉AO 及びサンプル生茶葉AS の回収を目的として使用される。従って図1に示すようにそれぞれの部位の他の中継搬送装置7の搬出位置の下方に位置するように配設されるものである。また回収トレイ73は、上記取出コンベヤ72の搬出端に設けられる生茶葉回収用の箱状のものである。
【0054】
次にこのようにして構成される本発明の品質評価装置1の作動状態と併せて本発明の生茶葉の品質評価方法について説明する。なお以下の説明にあたっては、(1)生茶葉の投入、(2)振動コンベヤユニットによる生茶葉の搬送、(3)個別サンプル生茶葉の取り出し、(4)個別情報の測定、(5)集合情報の測定、(6)生茶葉の格付け、(7)生茶葉の取り出し・回収、の各工程に分けて、図1〜8、13、14、15に示す品質評価装置1を使用する場合を例にとって説明する。
【0055】
(1)生茶葉の投入
図15に示すように地下コンテナ10内に収容された一群の収穫生茶葉AT から適宜サンプリング装置12等を使用して取り出されたサンプル生茶葉AS は、必要に応じて適宜の露引装置により露引きされた後、前記本発明の品質評価装置1に投入される。具体的には操作レバー83を操作することにより開閉扉82を拡開し、開放状態となった投入口80から所定量のサンプル生茶葉AS を投入する。そして投入されたサンプル生茶葉AS は、その下方において定常送出位置PO の状態において待機する投入流量調整ホッパ6の受入口60からホッパ本体62内に入り、送出コンベヤユニット63における無端帯65によって次工程に向けて搬送される。
【0056】
なおこの場合において、投入されたサンプル生茶葉AS の流量調整が併せて行われるものであって、具体的には無端帯65の搬送速度の調整、姿勢切替シフタ68の伸縮に伴う無端帯65の搬送面の傾斜角度の調整、掻きならしユニット66におけるコンベヤ搬送方向と逆方向に回転する掻きならし棒66bによる掻きならし作用、及び無端帯65に設けられる係止片65aの存在によってもたらされるサンプル生茶葉AS の保持作用等によってサンプル生茶葉AS の一定流量化が図られている。
【0057】
(2)振動コンベヤユニットによる生茶葉の搬送
このようにして一定流量で搬送されるサンプル生茶葉AS は、送出コンベヤユニット63の搬出端に至り、その下方に位置する振動コンベヤユニット22における振動トラフ25上に搬出される。このとき送出コンベヤユニット63の搬出端には飛散防止板67が設けられているから飛散することなく、サンプル生茶葉AS は振動トラフ25上に確実に搬出される。そして振動トラフ25上に供給されたサンプル生茶葉AS は振動トラフ25の振動に伴い、振動トラフ25上において分散されながら前方に送られていく。
【0058】
そしてサンプル生茶葉AS の一部は落とし込み口23aから案内筒体23b内に落とし込まれ、一時貯留されるとともに、残余のサンプル生茶葉AS は振動トラフ25の搬出端に至り、集合情報認識部43にサンプル生茶葉AS を導く流量調整ホッパ70または中継搬送装置7へと搬出される。なおこのとき振動コンベヤユニット22を支持するコンベヤ支持フレーム21はインシュレータ20を介して支持フレーム2に取り付けられているから、振動コンベヤユニット22の振動は認識装置4等に伝達され、測定結果に悪影響を及ぼすこともない。
【0059】
(3)個別サンプル生茶葉の取り出し
またこのとき落とし込み口23aの上方には分離取出部30における吸着パッド31が位置し、昇降シフタ33によって一定ストロークの範囲で昇降動を繰り返している。そして吸着パッド31の先端に一芽の生茶葉、すなわち個別サンプル生茶葉AO となる生茶葉が吸着されると、その吸着が図示しない圧力センサにより検知され、昇降シフタ33の昇降動は停止され、上限位置において吸着ヘッド32は保持された状態となる。そしてこのような状態になったところで姿勢設定部36の上方までトラバーサ装置34によって移送され、姿勢設定部36の上方に達したところで吸着パッド31の吸着は解除され、エアホース35内の空気の流れが逆方向に切り替わって、これにより生ずる吹出風に伴って個別サンプル生茶葉AO は下方に位置する姿勢設定部36上に吹き落とされる。
【0060】
なおこのとき、姿勢設定部36における可動傾斜板38と固定傾斜板37は図5中、仮想線で示すように当接した状態にあり、両者の間に形成される開口は閉塞された状態にあるから、上記吹出風によって個別サンプル生茶葉AO が飛散してしまうことはない。また可動傾斜板38と固定傾斜板37とによる前述の作用によって個別サンプル生茶葉AO の姿勢設定も同時に図られる状態にある。
【0061】
次に可動シフタ39が作動して図5中、実線で示すように可動傾斜板38を回動させて下方の中継搬送装置7上に個別サンプル生茶葉AO を搬出する。そして可動シフタ39は再び逆方向に作動し、可動傾斜板38を回動させ閉塞状態に移行させる。また前記吸着パッド31は、個別サンプル生茶葉AO を吹き落とした後、再びトラバーサ装置34によって落とし込み口23aの上方の位置に搬送され、次の個別サンプル生茶葉AO の分離取り出しを行うべく、昇降動を繰り返す。
【0062】
なおこのような個別サンプル生茶葉AO の一芽毎の取り出しは、数10回から数100回の範囲で適宜選択して行われるものであって、因みに本実施の形態にあっては二個の吸着パッド31を用い、一例として100芽の個別サンプル生茶葉AO を50回の取り出しによって行った。従って更に効率の良い取り出しを行おうとすれば吸着パッド31の数を増加させたり、トラバーサ装置34を各吸着パッド31毎に設け、吸着パッド31単位の各別の取り出しを行うようにすることも可能である。
【0063】
(4)個別情報の測定
このようにして取り出された個別サンプル生茶葉AO は中継搬送装置7によって個別情報認識部40の設置部位に向けて搬送される。そして個別サンプル生茶葉AO が個別情報認識部40の設置部位の直下に達すると、搬送されるとともにCCDイメージセンサ41により撮影され、その外観認識が行われる。具体的には、形状に関する判断要素と色彩に関する判断要素との認識を行うものであって、形状に関するものとしては図13(b)〜(e)に示すように個別サンプル生茶葉AO の(最大)摘芽長の測定、葉aの輪郭の認識、そして色彩に関する判断要素としては葉aと茎bの色の三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の大きさの測定を行っている。
【0064】
このうち葉aの輪郭の認識は、図13(c)に示すように葉aと茎bの付け根、葉a及び茎bの先端、及び葉aの輪郭上などの複数の点をプロットし、その部分に欠損部分(欠損部分があれば葉切れとなる)があるかどうかの測定により行われる。また葉aについては図13(d)に示すように上記RGBのうちBの大きさを一例として測定しており、Bの値が大きければ古葉(不良)、小さければみる葉(良)という判断を行っている。更に茎bについては図13(e)に示すように茎bの先端から数mm〜10数mmいったところ(本実施の形態にあっては一例として5mmに設定した)の数mm程度の範囲(本実施の形態にあっては一例として5mmに設定した)における上記RGBのうちRの大きさを一例として測定しており、Rの値が大きければ赤茎(不良)、小さければ良という判断を行っている。
【0065】
なお外観認識の手段としては、上記CCDイメージセンサ41が最も好ましい手段と思われるが、このものに代えて摘芽長の測定を行うものとしてレーザーあるいは光電管を使用した測長器を採用することも可能であるし、色彩を認識するものとしては上記CCDイメージセンサ41以外の各種のカラーセンサを適用することももちろん可能である。また外観以外の他の個別情報としては、個別サンプル生茶葉AO の個別重量、個別水分量等の測定や葉aの大きさ、厚さ、硬さ等の測定が挙げられる。因みに個別サンプル生茶葉AO の個別重量を測定するにあたっては、ロードセル、ストレインゲージ等の各種の重量センサが使用でき、例えば重量センサに吸着パッド31を保持させることにより、個別サンプル生茶葉AO の吸着と同時にその個別重量を測定するようにすることも可能である。なお重量センサとしては一芽毎の微妙な重量の変化を見分ける必要があることから、できるだけ測定精度に優れるものが必要とされ、一例として非接着ゲージ型の引張圧縮用微少荷重変換器等が使用できる。因みにこのような重量センサを使用すれば100g以下の微少荷重について1/10000程度の精度の測定が可能となる。またこの場合において個別サンプル生茶葉AO の個別重量から摘芽長を類推したり、切れ葉であるか否かを間接的に判断することも可能である。そしてこのような個別情報の認識は取り出される個別サンプル生茶葉AO の数に応じて数10回〜数100回繰り返し行われる。因みに本実施の形態にあっては一例として100サンプル(100回)の測定を行った。このような個別情報の認識が終了した個別サンプル生茶葉AO は順次当該中継搬送装置7の搬送端に臨んでいる取出コンベヤ72上に搬出される。
【0066】
(5)集合情報の測定
一方、振動トラフ25上に搬送されたサンプル生茶葉AS のうち、落とし込み口23a内に落下せず、そのまま振動トラフ25の搬出端に至ったサンプル生茶葉AS は、この搬出端下方に臨んでいる流量調整ホッパ70内に投入され、均一な嵩高の一定流量のサンプル生茶葉AS となって集合情報認識部43に供給される。この場合には上記サンプル生茶葉AS は押圧ドラム51と当該中継搬送装置7における搬送ベルトとによる挟持作用に伴う圧縮を受けながら、その搬出端へ向かって搬送される。
【0067】
そしてサンプル生茶葉AS の先端が集合情報手段の一例である赤外線拡散反射分光分析計44の直下に達すると生茶葉確認センサ49によりその存在が確認され、赤外線拡散反射分光分析計44による生茶葉の成分認識が開始される。すなわち図8(a)に示すように横送りシフタ476の伸縮に伴う横送り機構47aの作用によって赤外線拡散反射分光分析計44をベルト幅方向に往復動させるとともに、搬送ベルトの移動に伴いその測定エリアを逐次移動させながらサンプル生茶葉AS の成分認識を満遍なく行う。すなわち搬送されるサンプル生茶葉AS を点あるいは線として、とらえるのではなく言わば面としてとらえることにより偏りのない測定に努めているのである。
【0068】
またこのような成分認識を行う前、あるいは適宜の時間的間隔をもって赤外線拡散反射分光分析計44の標準値に変動が生じていないかどうかの認識、あるいは標準値の設定のために次のような作業が行われる。この場合には図8(b)に示すように昇降シフタ464が伸張状態に移行し、赤外線拡散反射分光分析計44を所定の高さ上昇させる。次いで図8(c)に示すように前記横送りシフタ476及び拡張シフタ474が伸張状態に移行し、赤外線拡散反射分光分析計44を標準反射体48の上方に至らせる。そして昇降シフタ464を収縮状態とし、赤外線拡散反射分光分析計44を標準反射体48に隣接する位置まで下降させ、上記標準値の確認、設定を行い、測定値の信頼性の維持向上に努めている。この他、図7(b)に示すように赤外線拡散反射分光分析計44と押圧円筒板511の内周面との間の空間を外部空間と遮蔽する遮光体45aを設けることも可能であり、このような手段も測定値の信頼性の維持向上に寄与し得る。
【0069】
なお赤外線拡散反射分光分析計44により認識する成分情報としては、水分量、総繊維量、全窒素量が一例として挙げられるが、前述したような他の成分情報の認識を行うことももちろん可能である。また赤外線拡散反射分光分析計44に代わる他の集合情報の認識手段としては、積分球45を使用しない他のタイプの赤外線を利用した成分分析装置、あるいは同じく波長域を近赤外線に限ったタイプや可視光をも認識し得るもの、更に波長の大きいマイクロ波を利用した成分分析装置や、この他電気伝導度、電気容量、核磁気共鳴を検出媒体とするものや、ガスクロマトグラフィー等も採用できる。
【0070】
更に上記成分情報以外の集合情報としては、サンプル生茶葉の重量や容積等が挙げられるほか、上記水分量と総重量から求められる含水率、重量と容積から求められる嵩密度、更にはこの嵩密度等から類推される硬軟度、前記総繊維量と全窒素量とから求められるN/Fスコア等の二次的情報が挙げられる。なお上記重量の測定にあたってはロードセルが、容積の測定にあたってはポテンションメータが、それぞれ一例として使用できる。また上記N/Fスコアとは、荒茶価格と成分との相関関係を示す数値で、下記数1に示すものを意味する。
【0071】
【数1】
Y=4.51X1 +520.88X2 −159.19
【0072】
上記数1において、「Y」がN/Fスコア、「X1 」が総繊維量(%)、「X2 」が全窒素量(%)である。そしてこのようにして集合情報の認識が行われた後のサンプル生茶葉AS は、押圧ドラム51の回転と搬送ベルトの移動に伴って押し出され、当該中継搬送装置7の搬送端に搬送され、この搬送端に臨んでいる取出コンベヤ72上に搬出される。
【0073】
(6)生茶葉の格付け
上記個別情報認識部40により認識された個別情報及び集合情報認識部43により認識された集合情報、更に前記入出力装置9により入力された入力情報は格付装置5に送られ、以下のようにして生茶葉の格付けが行われる。まず測定された個別サンプル生茶葉AO の実測摘芽長からはこれらを合計し、これをサンプル数で割ることによって「平均摘芽長」が求められる。またこの平均摘芽長と各サンプルの実測摘芽長との差を求め、これを下記の数2に当て嵌めることによって「摘芽長標準偏差」が求められる。
【0074】
【数2】
Figure 0003671381
【0075】
上記数2において、「S」は摘芽長標準偏差、「x1 、x2 ・・・xn 」は各サンプルの実測摘芽長、「X」は平均摘芽長、「n」はサンプル数である。更に一例として75〜80mmの範囲を最適摘芽長として定め、この範囲内に属する実測摘芽長の割合を算出することによって「適当摘芽長」が求められる。
【0076】
また葉aの輪郭の認識からは「切れ葉」の有無が判定され、切れ葉と判定された個別サンプル生茶葉AO の数を求め、これをサンプル数で割ればその割合が求められる。更に葉aについては上述したように「古葉(不良)」と「みる葉(良)との判定が行われ、茎bについては「赤茎(不良)」であるかどうかの判定が行われる。そして本実施の形態にあっては、上記「切れ葉」、「古葉あるいはみる葉」、「赤茎」の総合評価を一つにまとめ、これを「不良度」として品質評価した。
【0077】
この他、個別サンプル生茶葉AO の外観認識によるイメージデータ等を基にして病害虫被害度を求め、更に上記集合情報の認識に基づいて得られた「水分量」「総繊維量」「全窒素量」を加えた全8項目を生茶葉の品質評価項目とし、これらをその重要度に応じて入力情報としてあらかじめ設定しておいた格付データに照らして得点付けし、これを基にして一群の収穫生茶葉AT の格付けを行い、生茶葉の品質評価とした。またこのような生茶葉の品質評価結果は入出力装置9に送られ、図13(a)に示すようにディスプレイ9aに表示されるほか、格付伝票の発行、生茶葉の取引価格の設定、肥培管理情報の提供、FAへの入力データ等として利用される。この他、このような生茶葉の品質評価結果を利用して生茶葉管理コンテナ毎に各等級の収穫生茶葉AT を振り分けて供給したり、一の生茶葉管理コンテナ中に供給された複数群の収穫生茶葉AT の所在を認識することにより、これらを等級毎にまとめて、後段の製茶加工機に向けて搬出するようにすることも可能である。
【0078】
なお生茶葉の品質評価項目としては、上記品質評価項目のほか、形状に関する判断要素から得られるものとして出開き度(これは生茶葉の成熟度を判定する品質評価項目となる)、肥沃度、細切れ葉や異物の有無及び混入割合等が挙げられる。また色彩に関する判断要素から得られるものとして鮮度(萎凋度合)、葉焼及び青茎の有無及び混入割合等が挙げられる。更に成分に関する判断要素等から得られるものとして含水率や硬軟度等が挙げられ、これらの一部を上記8項目の品質評価項目の一部と入れ替えたり、加重項目として追加することも可能である。
【0079】
(7)生茶葉の取り出し・回収
このようにして一連の格付作業が終了した後は、投入流量調整ホッパ6内に残留するサンプル生茶葉AS を含め、品質評価装置1上に存在するすべてのサンプル生茶葉AS 及び個別サンプル生茶葉AO の取り出し及び回収を行う。すなわち図14に示すように投入流量調整ホッパ6における姿勢切替シフタ68を伸張し、送出コンベヤユニット63の傾斜姿勢を排出位置P1 に移行するとともにホッパ本体62内に残留するサンプル生茶葉AS をすべて振動コンベヤユニット22上に搬出する。
【0080】
なおこの時点においては振動コンベヤユニット22における昇降シフタ26は収縮状態に移行しており、可動底板24の上昇を受けて案内筒体23b内に残留していた生茶葉を搬送面23まで押し上げ、落とし込み口23aはこの可動底板24によって閉塞された状態となっている。そしてこのような振動コンベヤユニット22に搬入された上記サンプル生茶葉AS 及び上記案内筒体23b内から押し上げられた生茶葉は落とし込み口23aに落ちることなく、そのすべてが流量調整ホッパ70内に投入され、更にこの流量調整ホッパ70の搬出端に接続される中継搬送装置7を経てその搬出端に臨んでいる取出コンベヤ72上に搬出される。そしてこの取出コンベヤ72によって更に搬送され、すべてのサンプル生茶葉AS 及び個別サンプル生茶葉AO は、回収トレイ73内に回収され、その後、図15に示すように前記一群の収穫生茶葉AT 内に戻され、本発明の生茶葉の品質評価方法の一例である上記実施の形態の一連の工程は終了する。
【0081】
【他の実施の形態】
本発明の生茶葉の品質評価方法並びに装置は、上記実施の形態を基本とするものであるが、更に部分的構成を異にする次のような実施の形態をとることも可能である。すなわち図16に示すものは個別取り出しの手法を異ならせた種々の実施の形態を示すものであって、前記図2、3等に示す分離取出部30において採用した吸着による手法に代えて図16(a)に示すような機械的挟持手段90によるものであってもよいし、図16(b)に示すように搬送されてくる生茶葉を位置センサ91によって確認し、位置確認した生茶葉をエアノズル92からの吹出風によって吹き飛ばすことによって個別サンプル生茶葉AO の個別取り出しを行うようにするものであってもよい。
【0082】
また積層状態で存在するサンプル生茶葉AS の重なりを解いて平面上に個別サンプル生茶葉AO を分散させる手段としては、図17(a)に示すような振動コンベヤ93を用いたもの、図17(b)に示すような搬送速度を異にする二種の搬送コンベヤ94、95を組み合わせたもの、図17(c)に示すようなネットコンベヤ96を用いたもの、図17(d)に示すようなエアにより生茶葉を空中に散乱させることにより分散させるようにしたもの等が採用できる。そしてこのようにして分散された生茶葉から上述の手法により個別サンプル生茶葉AO を取り出すことも可能であるが、CCDイメージセンサ41を図17(e)に示すように平面移動させることにより、個別サンプル生茶葉AO を認識するようにすることも可能である。
【0083】
更に図18(a)に示すように前記図2、3に示す分離取出部30において使用した二本の吸着パッド31を更に増設し、これらの吸着パッド31によって取り出された個別サンプル生茶葉AO を搬送コンベヤの幅方向に並ぶように取り出し、これらを搬送コンベヤの幅方向に横移動し得るCCDイメージセンサ41により一挙に連続して撮影するようにすることも可能である。更にまた図18(b)に示すものは姿勢設定部36の他の実施の形態を示すものであって、前記図2、3等に示す吸着による手法や、上記図16に示す種々の手法によって取り出された個別サンプル生茶葉AO を移動テーブル97上に搭載した回転円板98上に供給し、このものをCCDイメージセンサ41の直下に移動させた後、回転円板98を適宜の角度回転させることにより一定の姿勢に個別サンプル生茶葉AO を姿勢設定するようにしたものである。なおこの場合において回転円板98を一回転させることにより最大摘芽長を計測することも可能である。更にまた図18(b)において併せて示すものは、吸着パッド31から個別サンプル生茶葉AO を分離する際の飛散防止のみを考慮したコーン状の飛散防止体99を図示するものである。
【0084】
また図19、20には、集合情報認識部43において使用する圧縮手段50並びにこれに関係する種々の実施の形態を示すものである。このうち図19(a)に示すものは前記図9〜12に示す移動トレイユニット58を使用する場合において、移動トレイユニット58側を固定(ただし水平方向には移動可能)し、赤外線拡散反射分光分析計44側を昇降動させることによりサンプル生茶葉AS の圧縮を図るようにしたものである。また図19(b)に示すものは同じく図9〜12に示す移動トレイユニット58を使用する場合において、赤外線拡散反射分光分析計44側を縦送りするのを止めて移動トレイユニット58側を移動するようにしたものである。
【0085】
更に図19(c)に示すものは上記図19(b)の思想を前記図6〜8に示す押圧ドラム51を使用した実施の形態に適用したものである。すなわちこの押圧ドラム51に代えて、図19(c)に示すような往復押さえ板100を使用することによって、この往復押さえ板100と搬送ベルトとの挟持作用によってサンプル生茶葉AS を圧縮しながら搬送し、搬出後再び出発位置に戻って同じ動作を繰り返すというものである。更にまた図6〜8に示す実施の形態において石英板等、曲成に不向きなものを適用する場合の実施の形態を図19(d)(e)に示す。このうち図19(d)に示すものは多数の押圧板101を垂直方向にループ状に連接したものであり、図19(e)に示すものは多数の押圧板101を水平方向に循環移動させるようにしたものである。なお図19(d)(e)に示す多数の押圧板101により形成される循環経路途中において、図19(d)中に示すようなエアGあるいは掃き落とし体104によって押圧板101に付着した生茶葉の除去を併せて行うようにすることも可能である。
【0086】
更にまた図20に示す実施の形態はサンプル生茶葉AS の搬送を一時停止させたり、オフライン上でのみ実施し得る圧縮手段50を示すものである。図20(a)に示すものは搬送されるサンプル生茶葉Asを測定のその都度停止させ、押圧板101及び赤外線拡散反射分光分析計44を昇降動させることにより、圧縮を図るようにしたものである。また図20(b)に示すものは有底筒状の容器102内にサンプル生茶葉AS を収容し、その開口部側から押圧板101及び赤外線拡散反射分光分析計44を往復運動させることにより圧縮を図るようにしたものである。更に図20(c)に示すものは前記図9〜12に示す実施の形態において上方に設けた固定基板57及び赤外線拡散反射分光分析計44を下方に配するとともに、固定基板57上に供給したサンプル生茶葉AS を側面及び上方に設けた押圧体103により圧縮を図るようにしたものである。
更にまた図21(a)(b)に示すものは、上記図20(b)に示す実施の形態において赤外線拡散反射分光分析計44を有底筒状の容器102に対し、その挿嵌方向に配したのに代えて、赤外線拡散反射分光分析計44を有底筒状の容器102の側周方向に配し、有底筒状の容器102を回転させながら測定するようにしたものである。なおこの際、赤外線拡散反射分光分析計44を筒長方向に移動させれば、前述した「面」としての測定も可能となる。またこの実施の形態の場合には有底筒状の容器102の材質を前記図6等に示す実施の形態において使用した押圧ドラム51における押圧円筒板511と同様の材質とする。
更に図21(a)と図21(b)とでは、サンプル生茶葉AS の圧縮方向を異にし、図21(a)では容器102の筒長方向に、そして図21(b)では容器102内に設けた拡張体105の作用により筒径方向に圧縮方向をそれぞれ設定している。因みに図21(b)に示す拡張体105としては、ゴム等の中空の弾性体を使用し、その内部にエア等の流体を供給することで筒径方向の拡張を図るようにして使用する。
【0087】
【発明の効果】
本発明の生茶葉の品質評価方法並びに装置は、以上述べた実施の形態によって具現化される発明特定事項により成るものであって、このような発明特定事項を有することによって以下述べるような種々の効果が発揮される。すなわち一群の収穫生茶葉AT より個別サンプル生茶葉AO を各別に取り出すことによって、各別の個別サンプル生茶葉AO でなければ認識できなかった、あるいは認識が困難であった個別情報の認識が可能、あるいは容易となる。またこのような手法に基づ生茶葉の外観認識によれば、外観認識の多様化、正確性、客観性が担保され、収穫生茶葉AT の信頼性のある格付けを人手を介さずに行うことが可能となる。
【0088】
更にこのような外観を含む個別情報に加え、成分情報を含む集合情報をも考慮されるため収穫生茶葉AT のより一層の信頼性のある格付けが達成される。更にまた外観認識を行う手段としてCCDイメージセンサ41を使用し、成分情報の認識を行う手段として積分球を具える赤外線拡散反射分光分析計44を使用した場合には、これらの二基の認識手段のみにより生茶葉の形状、色彩という外観に関する二種類の判断要素と、生茶葉の水分量、総繊維量、全窒素量という成分に関する三種類の判断要素とを一挙に認識でき、認識手段の有効利用による認識作業の効率化が図られる。更にまたこれらの認識手段は極めて高精度の認識能力を持ち、更に信頼性のある生茶葉の格付けが達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の生茶葉の品質評価装置の全体構成を示す斜め上方からの透視斜視図である。
【図2】 同上投入流量調整ホッパ及び個別取出装置周辺を拡大して示す斜め後方からの斜視図である。
【図3】 同上左側面図である。
【図4】 個別情報認識部周辺を拡大して示す背面図である。
【図5】 姿勢設定部を拡大して示す背面図である。
【図6】 集合情報認識部周辺を拡大して示す背面図である。
【図7】 同上左側面図並びに赤外線拡散反射分光分析計に遮光体を取り付けた実施の形態を示す縦断側面図である。
【図8】 同上赤外線拡散反射分光分析計の移動の様子を段階的に示す説明図である。
【図9】 集合情報認識部における圧縮手段の構成を異ならせた他の実施の形態を示す正面図である。
【図10】 同上右側面図である。
【図11】 同上平面図である。
【図12】 同上圧縮手段の作動状態を段階的に示す説明図である。
【図13】 ディスプレイの表示の一例並びに格付装置における測定項目を模式的に示す説明図である。
【図14】 生茶葉の格付工程終了後の投入流量調整ホッパ及び振動コンベヤユニットを示す左側面図である。
【図15】 本発明の生茶葉の品質評価方法を模式的に示す説明図である。
【図16】 個別取り出しの手法を異ならせた他の二種の実施の形態を示す側面図並びに斜視図である。
【図17】 積層状態のサンプル生茶葉の分散手段の種々の実施の形態を示す斜視図である。
【図18】 複数の個別サンプル生茶葉を一挙に外観認識し得るようにした実施の形態並びに姿勢設定部の構成を異ならせた他の実施の形態を示す斜視図である。
【図19】 圧縮手段の構成を異ならせた他の種々の実施の形態を示す説明図である。
【図20】 同上更に他の種々の実施の形態を示す説明図である。
【図21】 同上更に他の二種の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 品質評価装置
2 支持フレーム
3 個別取出装置
4 認識装置
5 格付装置
6 投入流量調整ホッパ
7 中継搬送装置
8 機枠
9 入出力装置
9a ディスプレイ
10 地下コンテナ
11 支持基台
12 サンプリング装置
20 インシュレータ
21 コンベヤ支持フレーム
22 振動コンベヤユニット
23 搬送面
23a 落とし込み口
23b 案内筒体
24 可動底板
25 振動トラフ
26 昇降シフタ
30 分離取出部
31 吸着パッド
32 吸着ヘッド
33 昇降シフタ
34 トラバーサ装置
35 エアホース
36 姿勢設定部
36a 支持枠
37 固定傾斜板
38 可動傾斜板
39 可動シフタ
40 個別情報認識部
40a フード
40b 遮光板
41 CCDイメージセンサ
42 照明
43 集合情報認識部
44 赤外線拡散反射分光分析計
45 積分球
45a 遮光体
46 昇降機構
47 横移動機構
47a 横送り機構
47b 拡張機構
48 標準反射体
49 生茶葉確認センサ
50 圧縮手段
51 押圧ドラム
52 ドラム支持基板
53 支承プーリ
54 駆動ギヤ
55 従動ギヤ
56 縦送り機構
57 固定基板
58 移動トレイユニット
60 受入口
61 回動支軸
62 ホッパ本体
63 送出コンベヤユニット
64 コンベヤフレーム
65 無端帯
65a 係止片
66 掻きならしユニット
66a 回転軸
66b 掻きならし棒
67 飛散防止板
68 姿勢切替シフタ
70 流量調整ホッパ
72 取出コンベヤ
73 回収トレイ
80 投入口
81 投入シュート
82 開閉扉
83 操作レバー
90 機械的挟持手段
91 位置センサ
92 エアノズル
93 振動コンベヤ
94 搬送コンベヤ(遅い)
95 搬送コンベヤ(速い)
96 ネットコンベヤ
97 移動テーブル
98 回転円板
99 飛散防止体
100 往復押さえ板
101 押圧板
102 容器
103 押圧体
104 掃き落とし体
105 拡張体
460 支持基板
461 昇降ガイドレール
462 レールホルダ
463 縦移動基板
464 昇降シフタ
471a 横移動ガイドレール
471b 横移動ガイドレール
472a レールホルダ
472b レールホルダ
473 横送りシフタ支持基板
474 拡張シフタ
475 横移動基板
476 横送りシフタ
480 反射体本体
481 標準反射面
482 透過板
510 ドラム枠体
511 押圧円筒板
560 支持架台
561 支持基板
562 縦送りガイドレール
563 レールホルダ
564 縦送り基板
565 縦送りシフタ
570 保持矩形枠体
580 トレイ本体
581 可動底板
582 拡開機構
583 水平移動シフタ
584 押圧シフタ
585 ガイドレール
586 拡開シフタ
587 ラック
588 ピニオンギヤ
O 個別サンプル生茶葉
S サンプル生茶葉
T 収穫生茶葉
a 葉
b 茎
G エア
5 ドラム回転モータ
6 攪拌モータ
0 定常送出位置
1 排出位置

Claims (8)

  1. 摘採された一群の収穫生茶葉より、一定量のサンプル生茶葉を取り出し、認識装置の集合情報認識部によりこの一定量のサンプル生茶葉から水分量を含む成分についての集合情報の認識を行うとともに、
    複数の個別サンプル生茶葉を各別に取り出し、認識装置の個別情報認識部によりこの個別サンプル生茶葉の形状及び色彩についての外観認識を含む個別情報の認識を行い、
    前記集合情報と個別情報の双方の認識結果を基に、格付装置により前記一群の収穫生茶葉の格付けを行うようにしたことを特徴とする生茶葉の品質評価方法。
  2. 前記一群の収穫生茶葉の格付けを行うにあたっては、前記外観を含む個別情報及び集合情報により得られた実測値、これを基に算出される平均値、標準偏差及び適性範囲内に属する割合をその重要度に応じて得点付けし、これを基にして前記一群の収穫生茶葉の格付けを行うようにしたことを特徴とする請求項記載の生茶葉の品質評価方法。
  3. 前記個別サンプル生茶葉の取り出しにあたっては、あらかじめ一群の収穫生茶葉から一定量のサンプル生茶葉を取り出し、このサンプル生茶葉の一部を個別サンプル生茶葉として取り出すようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の生茶葉の品質評価方法。
  4. 前記集合情報は前記サンプル生茶葉の水分量の他、総繊維量、全窒素量を含む成分情報であることを特徴とする請求項1、2または3記載の生茶葉の品質評価方法。
  5. 前記外観認識によって評価される一群の収穫生茶葉の品質項目としては、平均摘芽長、摘芽長標準偏差、適当摘芽長、不良度、及び病害虫被害度が含まれることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の生茶葉の品質評価方法。
  6. 摘採された一群の収穫生茶葉より、一定量のサンプル生茶葉を取り出すサンプリング装置と、取り出した一定量のサンプル生茶葉から水分量を含む成分についての集合情報の認識を行う認識装置の集合情報認識部と、前記一群の収穫生茶葉から複数の個別サンプル生茶葉を各別に取り出す個別取出装置と、取り出した個別サンプル生茶葉の形状及び色彩についての外観認識を行う認識装置の個別情報認識部と、上記集合情報と個別情報の双方の認識結果を基に、前記一群の収穫生茶葉の格付けを行う格付装置とを具えて成ることを特徴とする生茶葉の品質評価装置。
  7. 前記個別取出装置は、一群の収穫生茶葉から一定量のサンプル生茶葉を取り出すサンプリング装置の後段に設けられ、取り出された一定量のサンプル生茶葉の一部を取り出し、更に一芽毎の個別サンプル生茶葉に分離する分離取出部と、取り出した個別サンプル生茶葉を所定の姿勢にして、後段の認識装置に供給する姿勢設定部とを具えて成ることを特徴とする請求項記載の生茶葉の品質評価装置。
  8. 前記個別情報認識部において個別サンプル生茶葉の外観認識を行う手段としてはCCDイメージセンサが使用され、一方、集合情報認識部においてサンプル生茶葉の成分情報の認識を行う手段としては、積分球を具える赤外線拡散反射分光分析計が使用されることを特徴とする請求項6または7記載の生茶葉の品質評価装置。
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