JPH09223428A - インサート成形部品及びその製造方法 - Google Patents
インサート成形部品及びその製造方法Info
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- JPH09223428A JPH09223428A JP5410096A JP5410096A JPH09223428A JP H09223428 A JPH09223428 A JP H09223428A JP 5410096 A JP5410096 A JP 5410096A JP 5410096 A JP5410096 A JP 5410096A JP H09223428 A JPH09223428 A JP H09223428A
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- insert
- piece
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H11/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches
- H01H11/0056—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches comprising a successive blank-stamping, insert-moulding and severing operation
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H9/00—Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
- H01H9/02—Bases, casings, or covers
- H01H9/04—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof casings
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacture Of Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 連絡部で連結した形状の導電体を絶縁体にイ
ンサート成形した後、連絡部を切断して導電体を複数に
分離する場合に、切断孔から異物や水滴等が侵入するこ
とを別部品やシール剤等を用いることなく、インサート
成形部品の簡単な構造及び簡単なインサート成形部品の
製造方法によって防止するとともに、切断した連絡部の
みを切断孔から脱落させ、これにより分離した導電体間
の絶縁性能をより向上させる。 【解決手段】 連絡部１１で連結した形状の導電体を絶
縁体２にインサート成形する。その後、連絡部１１を絶
縁体２ともども切断する。その際に発生する絶縁体片２
１の絶縁体部分は切断孔２２内に留め、導電体である連
絡部１１は脱落させる。これにより絶縁体片２１が異物
等の侵入を防止する。
ンサート成形した後、連絡部を切断して導電体を複数に
分離する場合に、切断孔から異物や水滴等が侵入するこ
とを別部品やシール剤等を用いることなく、インサート
成形部品の簡単な構造及び簡単なインサート成形部品の
製造方法によって防止するとともに、切断した連絡部の
みを切断孔から脱落させ、これにより分離した導電体間
の絶縁性能をより向上させる。 【解決手段】 連絡部１１で連結した形状の導電体を絶
縁体２にインサート成形する。その後、連絡部１１を絶
縁体２ともども切断する。その際に発生する絶縁体片２
１の絶縁体部分は切断孔２２内に留め、導電体である連
絡部１１は脱落させる。これにより絶縁体片２１が異物
等の侵入を防止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、スイッチの極盤
等のインサート成形部品及びその製造方法を改良した技
術であり、特に、連絡部で連絡した形状の導電体を絶縁
体にインサート成形した後、連絡部を切断して導電体を
複数に分離する場合に、連絡部を切断する為に形成した
切断孔から異物や水滴等が侵入しないようにする技術で
ある。
等のインサート成形部品及びその製造方法を改良した技
術であり、特に、連絡部で連絡した形状の導電体を絶縁
体にインサート成形した後、連絡部を切断して導電体を
複数に分離する場合に、連絡部を切断する為に形成した
切断孔から異物や水滴等が侵入しないようにする技術で
ある。
【０００２】
【従来の技術】この種の従来技術は、例えば実開平４−
７６２１６号公報に示した技術が有った。この従来技術
は、インサート成形技術を用いてスイッチ極盤を形成す
る技術を示しており、図７及び図８に示す如く、インサ
ート成形前の形状が連絡部ａで連絡した形状を成してい
る導電体ｂ，ｅを絶縁体ｃ，ｆにインサート成形した
後、連絡部ａを切断して導電体ｂ，ｅを複数に分離して
いた。この連絡部ａが位置する箇所には絶縁体ｃ，ｆの
成形時に形成した切断孔ｄ，ｇが有り、連絡部ａはこの
切断孔ｄ，ｇを介して切断していた。ちなみに、切断は
例えば成形用金型に設けたパンチ（図示せず）により行
っていた。
７６２１６号公報に示した技術が有った。この従来技術
は、インサート成形技術を用いてスイッチ極盤を形成す
る技術を示しており、図７及び図８に示す如く、インサ
ート成形前の形状が連絡部ａで連絡した形状を成してい
る導電体ｂ，ｅを絶縁体ｃ，ｆにインサート成形した
後、連絡部ａを切断して導電体ｂ，ｅを複数に分離して
いた。この連絡部ａが位置する箇所には絶縁体ｃ，ｆの
成形時に形成した切断孔ｄ，ｇが有り、連絡部ａはこの
切断孔ｄ，ｇを介して切断していた。ちなみに、切断は
例えば成形用金型に設けたパンチ（図示せず）により行
っていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術のインサート成形部品は、切断孔ｄ，ｇから
異物や水滴等が内部に侵入しスイッチの絶縁不良等を招
来する問題が有った。そのため、別部品やシール剤等を
用いて切断孔ｄ，ｇをふさぎ、異物や水滴等の侵入を防
止する必要が有った。
た従来技術のインサート成形部品は、切断孔ｄ，ｇから
異物や水滴等が内部に侵入しスイッチの絶縁不良等を招
来する問題が有った。そのため、別部品やシール剤等を
用いて切断孔ｄ，ｇをふさぎ、異物や水滴等の侵入を防
止する必要が有った。
【０００４】この発明は、上記した課題を解決するもの
であり、上記切断孔から異物や水滴等が侵入することを
別部品やシール剤等を用いることなく、インサート成形
部品の簡単な構造及び簡単なインサート成形部品の製造
方法によって防止するとともに、切断した連絡部のみを
切断孔から脱落させ、これにより分離した導電体間の絶
縁性能をより向上させることを目的としたものである。
であり、上記切断孔から異物や水滴等が侵入することを
別部品やシール剤等を用いることなく、インサート成形
部品の簡単な構造及び簡単なインサート成形部品の製造
方法によって防止するとともに、切断した連絡部のみを
切断孔から脱落させ、これにより分離した導電体間の絶
縁性能をより向上させることを目的としたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、まず請求項１記載の発明は、インサート成形前の形
状が連絡部で連結した形状を成している導電体と、該導
電体をインサート成形した絶縁体と、前記連絡部を絶縁
体ともども切断した際に発生する絶縁体片と、連絡部は
脱落させるが絶縁体片の絶縁体部分は脱落させずに留め
る切断孔とを備えたインサート成形部品を提供する。
に、まず請求項１記載の発明は、インサート成形前の形
状が連絡部で連結した形状を成している導電体と、該導
電体をインサート成形した絶縁体と、前記連絡部を絶縁
体ともども切断した際に発生する絶縁体片と、連絡部は
脱落させるが絶縁体片の絶縁体部分は脱落させずに留め
る切断孔とを備えたインサート成形部品を提供する。
【０００６】また、請求項２記載の発明は、前記絶縁体
が電気部品を収納する収納空間の少なくとも１つの壁面
を構成するとともに、前記連絡部が脱落した絶縁体片が
切断孔に留まって収納空間の内部と外部を遮断するよう
にしたインサート成形部品を提供する。
が電気部品を収納する収納空間の少なくとも１つの壁面
を構成するとともに、前記連絡部が脱落した絶縁体片が
切断孔に留まって収納空間の内部と外部を遮断するよう
にしたインサート成形部品を提供する。
【０００７】また、請求項３記載の発明は、前記連絡部
が脱落した絶縁体片が切断孔から収納室間の外部側に突
出したインサート成形部品を提供する。
が脱落した絶縁体片が切断孔から収納室間の外部側に突
出したインサート成形部品を提供する。
【０００８】また、請求項４記載の発明は、前記連絡部
が脱落した絶縁体片が留まった切断孔を有する絶縁体
と、該絶縁体にインサート成形した導電体とでスイッチ
の極盤を構成したインサート成形部品を提供する。
が脱落した絶縁体片が留まった切断孔を有する絶縁体
と、該絶縁体にインサート成形した導電体とでスイッチ
の極盤を構成したインサート成形部品を提供する。
【０００９】また、請求項５記載の発明は、連絡部で連
結した形状の導電体を絶縁体にインサート成形する第１
工程と、該第１工程に続き前記連絡部を絶縁体ともども
切断機で切断する第２工程と、該第２工程に続き該第２
工程で発生した絶縁体片の連絡部を脱落させるとともに
絶縁体部分のみを脱落させずに切断孔に残留させたまま
前記切断機と絶縁体とを分離する第３工程とを有したイ
ンサート成形部品の製造方法を提供する。
結した形状の導電体を絶縁体にインサート成形する第１
工程と、該第１工程に続き前記連絡部を絶縁体ともども
切断機で切断する第２工程と、該第２工程に続き該第２
工程で発生した絶縁体片の連絡部を脱落させるとともに
絶縁体部分のみを脱落させずに切断孔に残留させたまま
前記切断機と絶縁体とを分離する第３工程とを有したイ
ンサート成形部品の製造方法を提供する。
【００１０】
【発明の実施の形態】この発明の第１実施形態を、図１
〜図３に基づき説明する。該第１実施形態のものは、連
絡部１１の下部を絶縁体２を肉抜きして空所としてお
り、切断した連絡部１１のみが脱落する構造にしてい
る。図面中の１は導電体である。該導電体１は、金属プ
レート等の部材をプレス加工して形成したものであり、
後述する絶縁体２にインサート成形する前工程では、図
８に示す従来技術によって参照される如く、連絡部１１
によって連結した形状を成している。該導電体１は、ス
イッチ極盤のターミナルや固定接点等を構成する部分で
ある。
〜図３に基づき説明する。該第１実施形態のものは、連
絡部１１の下部を絶縁体２を肉抜きして空所としてお
り、切断した連絡部１１のみが脱落する構造にしてい
る。図面中の１は導電体である。該導電体１は、金属プ
レート等の部材をプレス加工して形成したものであり、
後述する絶縁体２にインサート成形する前工程では、図
８に示す従来技術によって参照される如く、連絡部１１
によって連結した形状を成している。該導電体１は、ス
イッチ極盤のターミナルや固定接点等を構成する部分で
ある。
【００１１】また２は絶縁体である。該絶縁体２は、溶
融した合成樹脂を金型内に射出して成形したものであ
り、射出成形時に導電体１をインサート成形する。この
射出成形金型には、パンチ３１およびダイス３２からな
る切断機３が設けられており、金型内部で絶縁体２が冷
却固化した後に切断機３によって連絡部１１を絶縁体２
ともども切断し、導電体１を各部分に分離する。
融した合成樹脂を金型内に射出して成形したものであ
り、射出成形時に導電体１をインサート成形する。この
射出成形金型には、パンチ３１およびダイス３２からな
る切断機３が設けられており、金型内部で絶縁体２が冷
却固化した後に切断機３によって連絡部１１を絶縁体２
ともども切断し、導電体１を各部分に分離する。
【００１２】その際、上記切断によって絶縁体片２１が
発生し、また絶縁体片２１の抜け跡に切断孔２２が形成
されるが、絶縁体片２１はパンチ３１の移動量を加減す
ることによって切断孔２２内に残留させることができ
る。
発生し、また絶縁体片２１の抜け跡に切断孔２２が形成
されるが、絶縁体片２１はパンチ３１の移動量を加減す
ることによって切断孔２２内に残留させることができ
る。
【００１３】このとき、絶縁体片２１の下端に有る連絡
部１１は、ダイス３２に設けた開口部３３に突き出す
が、金属製の連絡部１１と合成樹脂製の絶縁体片２１と
は接着力が弱く、かつ熱収縮率も大きく相違するため、
絶縁体片２１が冷却されるに伴って図２に示す如く連絡
部１１が絶縁体片２１から剥離し、脱落する。尚、連絡
部１１が絶縁体片２１から剥離し難い場合は、所望の剥
離手段を用いて連絡部１を強制的に剥離するようにして
もよい。これにより、絶縁体片２１の絶縁体部分のみが
切断孔２２に留まって収納空間の内部と外部を遮断す
る。
部１１は、ダイス３２に設けた開口部３３に突き出す
が、金属製の連絡部１１と合成樹脂製の絶縁体片２１と
は接着力が弱く、かつ熱収縮率も大きく相違するため、
絶縁体片２１が冷却されるに伴って図２に示す如く連絡
部１１が絶縁体片２１から剥離し、脱落する。尚、連絡
部１１が絶縁体片２１から剥離し難い場合は、所望の剥
離手段を用いて連絡部１を強制的に剥離するようにして
もよい。これにより、絶縁体片２１の絶縁体部分のみが
切断孔２２に留まって収納空間の内部と外部を遮断す
る。
【００１４】この絶縁体片２１が留まった切断孔２２を
有する絶縁体２と、該絶縁体２にインサート成形した導
電体１とでスイッチの極盤を構成するとともに、絶縁体
２が可動接片等の電気部品（図示せず）を収納する収納
空間の１つの壁面を構成する。このとき、絶縁体片２１
は切断孔２２から収納空間の内部側でなく、外部側に突
出した状態に成っており、絶縁体片２１が可動接片等の
作動を阻害しない。しかしながら、絶縁体片２１を切断
孔２２から収納空間の内部側に突出させても、機能上問
題が無ければ突出方向を任意に設定できることは言うま
でもない。また、導電性の連絡部１１は脱落するので導
電体１間の絶縁性能は、連絡部１１が絶縁体片２１と一
緒に残留する場合に比べて向上する。
有する絶縁体２と、該絶縁体２にインサート成形した導
電体１とでスイッチの極盤を構成するとともに、絶縁体
２が可動接片等の電気部品（図示せず）を収納する収納
空間の１つの壁面を構成する。このとき、絶縁体片２１
は切断孔２２から収納空間の内部側でなく、外部側に突
出した状態に成っており、絶縁体片２１が可動接片等の
作動を阻害しない。しかしながら、絶縁体片２１を切断
孔２２から収納空間の内部側に突出させても、機能上問
題が無ければ突出方向を任意に設定できることは言うま
でもない。また、導電性の連絡部１１は脱落するので導
電体１間の絶縁性能は、連絡部１１が絶縁体片２１と一
緒に残留する場合に比べて向上する。
【００１５】次に、第１実施態様の製造方法を順次説明
する。 第１工程 まず、第１工程を図１を用いて説明する。第１工程で
は、パンチ３１およびダイス３２からなる切断機３を有
した射出成形金型により、連絡部１１で連絡した形状の
導電体１を絶縁体２にインサート成形する。
する。 第１工程 まず、第１工程を図１を用いて説明する。第１工程で
は、パンチ３１およびダイス３２からなる切断機３を有
した射出成形金型により、連絡部１１で連絡した形状の
導電体１を絶縁体２にインサート成形する。
【００１６】第２工程 次に、第２工程を図２を用いて説明する。第２工程で
は、第１工程に続き前記連絡部１１を絶縁体２ともども
切断機３で切断する。詳述すると、上記第１工程で成形
した絶縁体２が冷却固化した後、油圧シリンダ等の加圧
手段を用いてパンチ３１を図２の矢印Ａで示す方向に移
動させる。すると、導電体１の連絡部１１がパンチ３１
によって切断されるとともに、絶縁体片２１が発生す
る。この絶縁体片２１は、パンチ３１の移動量を加減す
ることによって切断孔２２内に残留させるようにする。
は、第１工程に続き前記連絡部１１を絶縁体２ともども
切断機３で切断する。詳述すると、上記第１工程で成形
した絶縁体２が冷却固化した後、油圧シリンダ等の加圧
手段を用いてパンチ３１を図２の矢印Ａで示す方向に移
動させる。すると、導電体１の連絡部１１がパンチ３１
によって切断されるとともに、絶縁体片２１が発生す
る。この絶縁体片２１は、パンチ３１の移動量を加減す
ることによって切断孔２２内に残留させるようにする。
【００１７】第３工程 次に、第３工程を図３を用いて説明する。第３工程で
は、第２工程に続き第２工程で発生した絶縁体片２１の
連絡部１１を脱落させるとともに絶縁体部分のみを脱落
させずに切断孔２２に残留させたまま切断機３と絶縁体
２とを分離する。以上の工程を経て形成した第１実施形
態のインサート成形部品は、切断孔２２から異物や水滴
等が侵入することを、切断孔２２内に留まっている絶縁
体片２１によって防ぐことができる。
は、第２工程に続き第２工程で発生した絶縁体片２１の
連絡部１１を脱落させるとともに絶縁体部分のみを脱落
させずに切断孔２２に残留させたまま切断機３と絶縁体
２とを分離する。以上の工程を経て形成した第１実施形
態のインサート成形部品は、切断孔２２から異物や水滴
等が侵入することを、切断孔２２内に留まっている絶縁
体片２１によって防ぐことができる。
【００１８】次に、この発明の第２実施形態を、図４〜
図６に基づき説明する。該第２実施形態のものは、連絡
部１１の下部にも絶縁体４が被着しており、切断した連
絡部１１と絶縁体４の脱落片４２の両方が脱落する構造
にしている。図面中の１は第１実施形態で説明した導電
体１と同じ導電体であり説明を省略する。
図６に基づき説明する。該第２実施形態のものは、連絡
部１１の下部にも絶縁体４が被着しており、切断した連
絡部１１と絶縁体４の脱落片４２の両方が脱落する構造
にしている。図面中の１は第１実施形態で説明した導電
体１と同じ導電体であり説明を省略する。
【００１９】また４は絶縁体である。該絶縁体４は、第
１実施形態の絶縁体２と同様に溶融した合成樹脂を金型
内に射出して成形したものであり、射出成形時に導電体
１をインサート成形する。この射出成形金型には、パン
チ３１およびダイス３２からなる第１実施形態と同じ切
断機３が設けられており、金型内部で絶縁体４が冷却固
化した後に切断機３によって連絡部１１を絶縁体４とも
ども切断し、導電体１を各部分に分離する。
１実施形態の絶縁体２と同様に溶融した合成樹脂を金型
内に射出して成形したものであり、射出成形時に導電体
１をインサート成形する。この射出成形金型には、パン
チ３１およびダイス３２からなる第１実施形態と同じ切
断機３が設けられており、金型内部で絶縁体４が冷却固
化した後に切断機３によって連絡部１１を絶縁体４とも
ども切断し、導電体１を各部分に分離する。
【００２０】その後、上記切断によって絶縁体片４１が
発生し、また絶縁体片４１の抜け跡に切断孔４３が形成
されるが、絶縁体片４１はパンチ３１の移動量を加減す
ることによって切断孔４３内に残留させることができ
る。
発生し、また絶縁体片４１の抜け跡に切断孔４３が形成
されるが、絶縁体片４１はパンチ３１の移動量を加減す
ることによって切断孔４３内に残留させることができ
る。
【００２１】このとき、絶縁体片４１の下端に有る連絡
部１１と絶縁体片４１の片割れである脱落片４２とは、
ダイス３２に設けた開口部３３に突き出すが、金属製の
連絡部１１と合成樹脂製の絶縁体片４１とは接着力が弱
く、かつ熱収縮率も大きく相違するため、絶縁体片４１
が冷却されるに伴って図５に示す如く連絡部１１が絶縁
体片４１から剥離し、脱落片４２と一緒に脱落する。こ
れにより、絶縁体片４１の絶縁体部分のみが切断孔４３
に留まって収納空間の内部と外部を遮断する。
部１１と絶縁体片４１の片割れである脱落片４２とは、
ダイス３２に設けた開口部３３に突き出すが、金属製の
連絡部１１と合成樹脂製の絶縁体片４１とは接着力が弱
く、かつ熱収縮率も大きく相違するため、絶縁体片４１
が冷却されるに伴って図５に示す如く連絡部１１が絶縁
体片４１から剥離し、脱落片４２と一緒に脱落する。こ
れにより、絶縁体片４１の絶縁体部分のみが切断孔４３
に留まって収納空間の内部と外部を遮断する。
【００２２】この絶縁体片４１が留まった切断孔４３を
有する絶縁体４と、該絶縁体４にインサート成形した導
電体１とでスイッチの極盤を構成するとともに、絶縁体
４が可動接片等の電気部品（図示せず）を収納する収納
空間の１つの壁面を構成する。このとき、絶縁体片４１
は切断孔４３から収納空間の内部側でなく、外部側に突
出した状態に成っており、絶縁体片４１が可動接片等の
作動を阻害しない。しかしながら、絶縁体片４１を切断
孔４３から収納空間の内部側に突出させても、機能上問
題無ければ突出方向を任意に設定できることは言うまで
もない。また、導電性の連絡部１１は脱落するので導電
体１間の絶縁性能は、連絡部１１が絶縁体片４１と一緒
に残留する場合に比べて向上する。
有する絶縁体４と、該絶縁体４にインサート成形した導
電体１とでスイッチの極盤を構成するとともに、絶縁体
４が可動接片等の電気部品（図示せず）を収納する収納
空間の１つの壁面を構成する。このとき、絶縁体片４１
は切断孔４３から収納空間の内部側でなく、外部側に突
出した状態に成っており、絶縁体片４１が可動接片等の
作動を阻害しない。しかしながら、絶縁体片４１を切断
孔４３から収納空間の内部側に突出させても、機能上問
題無ければ突出方向を任意に設定できることは言うまで
もない。また、導電性の連絡部１１は脱落するので導電
体１間の絶縁性能は、連絡部１１が絶縁体片４１と一緒
に残留する場合に比べて向上する。
【００２３】尚、第２実施形態の製造方法は、第１実施
形態と同様であり説明を省略するが、第１工程は図４
に、第２工程は図５に、第３工程は図６に各々示す。
形態と同様であり説明を省略するが、第１工程は図４
に、第２工程は図５に、第３工程は図６に各々示す。
【００２４】
【発明の効果】この発明は、上記した構成及び作用を有
するので、導電体の連絡部を切断した切断孔から異物や
水滴等が侵入することを防止するために、従来技術のご
とく別部品やシール剤等を用いる必要が無く、連絡部を
切断した際に発生する絶縁体片を切断孔内に残留させる
だけの簡単な構造及び簡単な製造方法によって切断孔か
ら異物や水滴等が侵入することを防止できるのみなら
ず、切断した連絡部を切断孔から脱落させることにより
分離した導電体間の絶縁性能をより向上させることがで
きる効果を奏する。
するので、導電体の連絡部を切断した切断孔から異物や
水滴等が侵入することを防止するために、従来技術のご
とく別部品やシール剤等を用いる必要が無く、連絡部を
切断した際に発生する絶縁体片を切断孔内に残留させる
だけの簡単な構造及び簡単な製造方法によって切断孔か
ら異物や水滴等が侵入することを防止できるのみなら
ず、切断した連絡部を切断孔から脱落させることにより
分離した導電体間の絶縁性能をより向上させることがで
きる効果を奏する。
【図１】この発明の第１実施形態を示す断面図であり、
インサート成形部品を製造する第１工程を示す。
インサート成形部品を製造する第１工程を示す。
【図２】この発明の第１実施形態を示す断面図であり、
インサート成形部品を製造する第２工程を示す。
インサート成形部品を製造する第２工程を示す。
【図３】この発明の第１実施形態を示す断面図であり、
インサート成形部品を製造する第３工程を示す。
インサート成形部品を製造する第３工程を示す。
【図４】この発明の第２実施形態を示す断面図であり、
インサート成形部品を製造する第１工程を示す。
インサート成形部品を製造する第１工程を示す。
【図５】この発明の第２実施形態を示す断面図であり、
インサート成形部品を製造する第２工程を示す。
インサート成形部品を製造する第２工程を示す。
【図６】この発明の第２実施形態を示す断面図であり、
インサート成形部品を製造する第３工程を示す。
インサート成形部品を製造する第３工程を示す。
【図７】従来技術を示す分解斜視図である。
【図８】従来技術における導電体の斜視図である。
１ 導電体 ２，４ 絶縁体 ３ 切断機 １１ 連絡部 ２１，４１ 絶縁体片 ２２，４３ 切断孔 ３１ パンチ ３２ ダイス ４２ 脱落片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 章 茨城県つくば市大字柳橋104−２ ナイル ス部品株式会社筑波工場内
Claims (5)
- 【請求項１】 インサート成形前の形状が連絡部（１
１）で連結した形状を成している導電体（１）と、該導
電体（１）をインサート成形した絶縁体（２）と、前記
連絡部（１１）を絶縁体（２）ともども切断した際に発
生する絶縁体片（２１）と、連絡部（１１）は脱落させ
るが絶縁体片（２１）の絶縁体部分は脱落させずに留め
る切断孔（２２）とを備えたインサート成形部品。 - 【請求項２】 前記請求項１記載の発明において、 前記絶縁体（２）が電気部品を収納する収納空間の少な
くとも１つの壁面を構成するとともに、前記連絡部（１
１）が脱落した絶縁体片（２１）が切断孔（２２）に留
まって収納空間の内部と外部を遮断するようにしたイン
サート成形部品。 - 【請求項３】 前記請求項２記載の発明において、 前記連絡部（１１）が脱落した絶縁体片（２１）が切断
孔（２２）から収納室間の外部側に突出したインサート
成形部品。 - 【請求項４】 前記請求項１，２又は３記載の発明にお
いて、 前記連絡部（１１）が脱落した絶縁体片（２１）が留ま
った切断孔（２２）を有する絶縁体（２）と、該絶縁体
（２）にインサート成形した導電体（１）とでスイッチ
の極盤を構成したインサート成形部品。 - 【請求項５】 連絡部（１１）で連結した形状の導電体
（１）を絶縁体（２）にインサート成形する第１工程
と、該第１工程に続き前記連絡部（１１）を絶縁体
（２）ともども切断機（３）で切断する第２工程と、該
第２工程に続き該第２工程で発生した絶縁体片（２１）
の連絡部（１１）を脱落させるとともに絶縁体部分のみ
を脱落させずに切断孔（２２）に残留させたまま前記切
断機（３）と絶縁体（２）とを分離する第３工程とを有
したインサート成形部品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5410096A JPH09223428A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | インサート成形部品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5410096A JPH09223428A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | インサート成形部品及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09223428A true JPH09223428A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12961207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5410096A Pending JPH09223428A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | インサート成形部品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09223428A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2638893C2 (ru) * | 2014-08-04 | 2017-12-18 | Эрбе Электромедицин Гмбх | Способ изготовления бранши и хирургический инструмент с имеющим браншу рабочим органом |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP5410096A patent/JPH09223428A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2638893C2 (ru) * | 2014-08-04 | 2017-12-18 | Эрбе Электромедицин Гмбх | Способ изготовления бранши и хирургический инструмент с имеющим браншу рабочим органом |
| US10765469B2 (en) | 2014-08-04 | 2020-09-08 | Erbe Elektromedizin Gmbh | Method for producing a branch and surgical instrument comprising a tool having a branch |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040520 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040526 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040929 |