JPH09222872A - ディスプレイ装置の階調反転補正回路 - Google Patents

ディスプレイ装置の階調反転補正回路

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JPH09222872A
JPH09222872A JP8055570A JP5557096A JPH09222872A JP H09222872 A JPH09222872 A JP H09222872A JP 8055570 A JP8055570 A JP 8055570A JP 5557096 A JP5557096 A JP 5557096A JP H09222872 A JPH09222872 A JP H09222872A
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JP
Japan
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inversion
circuit
detection data
signal
output
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Pending
Application number
JP8055570A
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English (en)
Inventor
Seiji Matsunaga
誠司 松永
Masamichi Nakajima
正道 中島
Asao Kosakai
朝郎 小坂井
Junichi Onodera
純一 小野寺
Masayuki Kobayashi
正幸 小林
Isato Denda
勇人 傳田
Toru Aida
徹 相田
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光輝度特性が反転している場合には反転部
分をなくして映像に違和感を与えず、しかも反転補正に
よるフリッカをなくして画質の低下を無くす。 【請求項1】ディスプレイ装置において、1フレーム毎
に映像信号から発光輝度特性の反転を検出して反転開始
レベル信号Bと反転区間信号Cを出力する発光輝度特性
取得回路12、入力映像信号Aを信号Bと比較するレベ
ル比較回路14、反転区間になると信号Aに信号Cを加
算してPDP側へ出力する加算回路20を設け、反転区
間があっても必ず入力レベルNよりもN+1の方を明る
く表示し映像に違和感を生じさせない。信号B、Cを記
憶する反転検出データメモリ32、反転検出データ選択
回路36を設け、信号Aが反転してメモリ32に信号
B、Cが記憶されたら、この信号B、Cを優先して選択
し、信号Aが反転と非反転を繰り返す場合でも、反転補
正を継続させ、反転補正によるフリッカをなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号の入力レ
ベルNよりN+1の方が暗く表示されるような、入力輝
度レベルに対して表示特性が反転している場合に、これ
を補正するためのディスプレイ装置の階調反転補正回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、薄型、軽量の表示装置として、P
DP(プラズマディスプレイパネル)やLCD(液晶デ
ィスプレイパネル)などのディスプレイ装置が注目され
ている。このPDPなどの駆動方式は、従来のCRT駆
動方式とは全く異なっており、ディジタル化された映像
入力信号による直接駆動方式である。したがって、パネ
ル面から発光される輝度階調は、扱う信号のビット数に
よって定まる。
【0003】AC型PDPでは、輝度と寿命については
十分な特性が得られているが、階調表示に関しては、ア
ドレス・表示分離型駆動法(ADSサブフィールド法)
による256階調の手法が提案されている。この方法の
駆動シーケンスを説明すると、1フレームは、輝度の相
対比が1、2、4、8、16、32、64、128の8
個のサブフィールドで構成され、8画面の輝度の組み合
わせで256階調の表示を行う。それぞれのサブフィー
ルドは、リフレッシュした1画面分のデータの書込みを
行うアドレス期間とそのサブフィールドの輝度レベルを
決めるサスティン期間で構成される。アドレス期間で
は、最初、全画面同時に各ピクセルに初期的に壁電荷が
形成され、その後サスティンパルスが全画面に与えられ
表示を行う。サブフィールドの明るさはサスティンパル
スの数に比例し、所定の輝度に設定される。このように
して256階調表示が実現される。
【0004】以上のようなAC駆動方式では、階調数を
増やせば増やすほど、1フレーム期間内でパネルを点灯
発光させる準備期間としてのアドレス期間のビット数が
増加するため、発光期間としてのサスティン期間が相対
的に短くなり、最大輝度が低下する。
【0005】このように、パネル面から発光される輝度
階調は、扱う信号のビット数によって定まるため、扱う
信号のビット数を増やせば、画質は向上するが、発光輝
度が低下し、逆に扱う信号のビット数を減らせば、発光
輝度が増加するが、階調表示が少なくなり、画質の低下
を招く。
【0006】一般に、映像信号の場合、入力信号のビッ
ト数よりも出力駆動信号のビット数を低減しながら、入
力信号と発光輝度との濃淡誤差を最小にするための誤差
拡散処理が行なわれる。これは擬似中間調を表現する処
理であり、少ない階調で濃淡表現する場合に用いられ
る。
【0007】そこで、従来から誤差拡散処理回路が用い
られ、この結果、ビット変換後の出力は、図5に示すよ
うに、瞬間的には実線の階段状のような4ビットで表わ
される発光輝度レベルが出力されるにも拘らず、実際
は、前記実線の階段状の上下の発光輝度レベルが所定の
割合で交互に出力されるので、平均化された状態で認識
され、点線のようなy=xの補正輝度線となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ディスプレイ
の発光輝度レベルは図5に実線で示すような階段状に順
次高くなり、駆動信号の入力レベルがNよりもN+1の
方が明るく表示される。ところが、近年開発されたディ
ジタル駆動法を持つPDPなどのパネルでは、表示デー
タによっては、入力レベルがNよりもN+1の方が暗く
表示される場合があった。
【0009】例えば、図6に示すように、駆動信号のレ
ベル128から反転を開始し、16レベル後のレベル1
44でもまだ前の輝度レベルより反転しており、ようや
くレベル160で前の輝度レベルよりも高くなる場合で
は、レベル128からレベル160までの32レベルが
反転区間であり、この間が前の輝度レベルよりも暗く表
示されることとなる。
【0010】しかし、従来の回路では、入力レベルがN
よりもN+1の方が明るく表示されるということを前提
として回路上の処理をしていたので、表示特性が図6の
ように反転した場合には、本来明るく表示されるべきと
ころが暗く表示され、映像に違和感が生じるという問題
が発生しており、これに対して何らの対策もなされてい
なかった。
【0011】上述のような問題を解決するために、本出
願人は既に図7に示すようなディスプレイ装置の階調反
転補正回路を提案した。すなわち、入力端子10に入力
した映像データに基づいて、前フレームの反転開始レベ
ル信号Bと反転区間信号Cを出力する発光輝度特性取得
回路12と、入力端子10に新たに入力した現フレーム
の映像データAと反転開始レベル信号Bとを比較するレ
ベル比較回路14と、このレベル比較回路14の出力に
より開閉制御され、反転区間信号Cを出力するゲート回
路16と、入力端子10に新たに入力した現フレームの
映像データAと反転区間信号Cとを加算し出力端子18
を介してPDP側に出力する加算回路20とからなり、
入力輝度レベルに対して表示特性が反転していても、常
に入力レベルNよりもN+1の方が明るく表示されるよ
うに補正して、映像に違和感が生じないようにしたもの
である。
【0012】前記発光輝度特性取得回路12は、各ビッ
トに対応したカウンタで複数ビットの映像信号の各ビッ
トの1フレーム中の表示ドット数をカウントする表示数
カウンタ22と、この表示ドット数を全ドット数で割っ
て表示面積率を求める表示面積率演算回路24と、この
求めた表示面積率に対する輝度偏差の特性を記憶したL
UT(ルックアップテーブル)26と、この輝度偏差特
性に基づいて各ビットの輝度偏差を求める輝度偏差量演
算回路28と、この輝度偏差量演算回路28の出力に基
づいて各レベルの輝度比較を行ない、反転開始レベル信
号Bと反転区間信号Cの反転検出データを出力する輝度
比較回路30とからなっている。
【0013】しかしながら、図7に示した既提案の回路
では、発光輝度特性が反転している場合に反転している
部分をなくして映像に違和感を与えないようにすること
はできるが、1フレーム毎に反転補正を行っていたの
で、映像によっては1フレーム又は複数フレーム毎に反
転補正をしたり、しなかったりを繰り返すことがあり、
これがフリッカとして見えて画質が低下するという問題
点があった。
【0014】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
で、発光輝度特性が反転している場合には反転している
部分をなくして映像に違和感を与えないようにすること
ができ、しかも反転補正によるフリッカをなくして画質
の低下を無くすことのできるディスプレイ装置の階調反
転補正回路を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディジタルの
映像信号でディスプレイパネル(例えばPDP)を直接
駆動して映像や文字を表示するようにしたディスプレイ
装置において、一定期間(例えば1フレーム)毎に映像
信号から発光輝度特性を取得し、発光輝度特性の反転を
検出して反転開始レベル信号と反転区間信号の反転検出
データを出力する発光輝度特性取得回路と、この反転検
出データを記憶する反転検出データメモリと、ディスプ
レイパネルにおけるシーンチェンジを検出するシーンチ
ェンジ検出回路と、初期状態で設定されるモード1では
発光輝度特性取得回路の出力を選択し、モード1におけ
る反転検出データの検出で設定されるモード2では、反
転検出データメモリに反転検出データがあるときにこの
反転検出データを選択し、反転検出データメモリに反転
検出データがないときに発光輝度特性取得回路の出力を
選択し、シーンチェンジ検出回路の検出出力でモード2
を解除してモード1に戻る反転検出結果選択回路と、新
たに入力した映像信号と反転検出結果選択回路で選択さ
れた反転開始レベル信号とを比較するレベル比較回路
と、このレベル比較回路の出力により開閉制御され、反
転検出結果選択回路で選択された反転区間信号を出力す
るゲート回路と、新たに入力した映像信号とゲート回路
から出力する反転区間信号とを加算してディスプレイパ
ネル側への出力とする加算回路とを具備してなることを
特徴とするものである。
【0016】まず、反転補正作用について説明する。発
光輝度特性が反転している場合、発光輝度特性取得回路
から反転検出データ(反転開始レベル信号と反転区間信
号)が出力し、このデータは反転検出データメモリに記
憶される。反転検出結果選択回路は、初期状態では発光
輝度特性取得回路の出力を選択して出力するモード1で
あるが、発光輝度特性取得回路から反転検出データが出
力すると、反転検出データメモリの反転検出データを優
先するモード2となる。このモード2では、反転検出デ
ータメモリに反転検出データがあるとこの反転検出デー
タが選択される。
【0017】レベル比較回路は、新たに入力した映像信
号Aと反転検出結果選択回路で選択された反転開始レベ
ル信号Bを比較し、A≧Bの反転区間になると、その出
力でゲート回路を開とし、反転区間信号Cが加算回路へ
送られ、新たに入力した映像信号Aに加算され、反転区
間信号Cだけシフトされた駆動入力信号の輝度レベルと
同一レベルの出力となってPDPなどのディスプレイ側
へ供給され、反転補正が行われ、反転している部分をな
くして映像に違和感を与えない。
【0018】つぎに、反転補正によるフリッカをなくす
作用について説明する。発光輝度特性が反転し、発光輝
度特性取得回路から反転検出データが出力して反転検出
データメモリに記憶されると、反転検出結果選択回路は
反転検出データメモリの反転検出データを優先するモー
ド2となる。このモード2では、反転検出データメモリ
に反転検出データがあるときにその反転検出データが選
択され、反転検出データがないときに発光輝度特性取得
回路の出力が選択される。
【0019】この反転検出データメモリの反転検出デー
タを優先するモード2となると、つぎの一定期間(例え
ば1フレーム)又はその数倍の期間(例えば複数フレー
ム)に新たに入力した映像信号の発光輝度特性が反転し
ていないとき(非反転のとき)でも、反転検出データメ
モリの反転検出データを優先的に選択しているので、反
転補正が継続する。例えば、入力する映像信号が反転、
非反転、反転、非反転、…と一定期間(例えば1フレー
ム)毎に交互に繰り返す場合、又は非反転、非反転、反
転、反転、非反転、非反転、…と一定期間の2倍(例え
ば2フレーム)毎に交互に繰り返す場合などにおいても
反転補正が継続する。したがって、反転補正によるフリ
ッカをなくして画質の低下を防いでいる。
【0020】反転補正の継続は、シーンチェンジ検出回
路が映像のシーンチェンジを検出したときに解除され
る。すなわち、シーンチェンジ検出回路から検出信号が
出力すると、この検出信号によって反転検出結果選択回
路はモード2を解除して初期状態のモード1に戻る。な
お、発光輝度特性取得回路が、一定期間毎に入力する映
像信号から発光輝度特性を取得し、発光輝度特性の反転
を検出して反転検出データを出力すると、この反転検出
データによって反転検出データメモリの中身が書き替え
られ、この書き替えられた反転検出データ(反転開始レ
ベル信号と反転区間信号)を用いた反転補正に切り換え
られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態例を図
1に基づき説明する。図1において、図7と同一部分は
同一符号とする。図1において、10は映像源からの映
像データを入力するための入力端子である。12は、入
力端子10に入力した映像データに基づいて、前フレー
ムの反転検出データである反転開始レベル信号Bと反転
区間信号Cを出力する発光輝度特性取得回路である。1
4は、入力端子10に新たに入力した現フレームの映像
データAと反転開始レベル信号Bとを比較し、A≧Bの
ときに制御信号を出力するするレベル比較回路、16
は、レベル比較回路14の出力信号により開閉制御さ
れ、反転区間信号Cを出力するゲート回路である。20
は加算回路で、この加算回路20は、入力端子10に新
たに入力した現フレームの映像データAと反転区間信号
Cとを加算し、出力端子18を経、誤差拡散回路(図示
省略)を介してPDP側に出力するように構成されてい
る。
【0022】前記発光輝度特性取得回路12は、前記入
力端子10に入力した映像データAから各フレーム毎の
発光輝度特性を取得し、映像の垂直同期期間に誤差拡散
回路(図示省略)へ伝送し、この誤差拡散回路によって
擬似中間調表示のための誤差拡散処理が行われる。
【0023】前記発光輝度特性取得回路12は、各ビッ
トに対応したカウンタで複数ビットの映像信号の各ビッ
トの1フレーム中の表示ドット数をカウントする表示数
カウンタ22と、この表示ドット数を全ドット数で割っ
て表示面積率を求める表示面積率演算回路24と、この
求めた表示面積率に対する輝度偏差の特性を記憶したL
UT(ルックアップテーブル)26と、この輝度偏差特
性に基づいて各ビットの輝度偏差を求める輝度偏差量演
算回路28と、この輝度偏差量演算回路28の出力に基
づいて各レベルの輝度比較を行ない、反転開始レベル信
号Bと反転区間信号Cの反転検出データを出力する輝度
比較回路30とを具備している。
【0024】32は、前記輝度比較回路30から出力す
る反転開始レベル信号Bと反転区間信号Cの反転検出デ
ータを記憶するための反転検出データメモリである。3
4はシーンチェンジ検出回路で、このシーンチェンジ検
出回路34は、前記表示数カウンタ22から出力する現
フレームの表示ドット数を各ビット毎に前フレームと比
較し、その差が設定値以上になったときにシーンチェン
ジがあったものとして検出信号(例えば「1」)を出力
し、それ以外のときに検出信号を出力しない(例えば
「0」)ように構成されている。
【0025】36は反転検出データ選択回路で、この反
転検出データ選択回路36は、初期状態で設定されるモ
ード1では前記輝度比較回路30の出力を選択し、この
モード1における反転検出データの検出で設定されるモ
ード2では、前記反転検出データメモリ32に反転検出
データがあるときにこのメモリ32の反転検出データを
選択し、反転検出データがないときに前記発光輝度特性
取得回路12の出力を選択し、前記シーンチェンジ検出
回路34の検出出力でモード2を解除してモード1に戻
るように構成されている。
【0026】つぎに、図1の実施形態例の作用を図2〜
図4を併用して説明する。入力端子10から発光輝度特
性取得回路12にMビットの映像データAが入力する
と、それぞれのビットに対応したM個のカウンタからな
る表示数カウンタ22が、各ビットの1フレーム中の表
示ドット数をカウントする。
【0027】表示面積率演算回路24は、「表示ドット
数(各ビットの表示数カウンタ22の出力)÷全ドット
数」の演算を行ない、表示面積率を求める。この表示面
積率演算回路24で求めた表示面積率に対する輝度偏差
の特性を予め記憶したLUT26から対応したデータが
読み出され、このデータを用いた輝度偏差量演算回路2
8によって各ビットの輝度偏差が求められる。
【0028】なお、PDP、LCDなどのディスプレイ
には、表示面積率と輝度偏差との間に図2の鎖線や点線
で示すような特性の関係を有する(実線で示した水平線
が理想的な特性線である)。また、Mビットの表示のと
き、任意のレベルnを2進数でB0、B1、B2、…、
BM−1とあらわせば、各レベルの輝度Ynの計算は、
次式により行なわれる。 αはy=xの直線のデータとする。
【0029】各レベルの輝度偏差量Δnの演算は、輝度
偏差量演算回路28で次式により行なわれる。
【0030】このようにして求めた輝度偏差量Δnを輝
度比較回路30により順次比較して、前のデータより後
のデータが小さい、いわゆる反転現象があった場合に
は、反転開始レベル信号Bと反転区間信号Cが出力す
る。
【0031】輝度比較回路30から反転開始レベル信号
Bと反転区間信号Cの反転検出データが出力すると、こ
の反転検出データが反転検出データメモリ32に記憶さ
れるとともに、反転検出結果選択回路36に入力する。
【0032】反転検出結果選択回路36は、初期状態で
は輝度比較回路30の出力を選択して出力するモード1
であるが、輝度比較回路30から反転検出データが出力
すると、反転検出データメモリ32の反転検出データを
優先するモード2となる。このモード2では、反転検出
データメモリ32に反転検出データがあると反転検出デ
ータが選択される。
【0033】(イ)まず、反転補正作用について説明す
る。図3の点線特性(図6と同様)のような反転現象が
生じた場合を例として説明すると、輝度比較回路30か
ら反転開始レベル信号Bと反転区間信号Cの反転検出デ
ータが出力し、このデータは反転検出データメモリ32
に記憶されるとともに、反転検出結果選択回路36に入
力する。反転検出結果選択回路36は、初期状態では輝
度比較回路30の出力を選択するモード1であるが、輝
度比較回路30から反転検出データが入力しているの
で、反転検出データメモリ32の反転検出データを優先
するモード2となる。
【0034】このモード1、モード2において、反転検
出結果選択回路36から出力する反転開始レベル信号B
は、図3の点線特性で示すように、レベル128に反転
を開始し、レベル159まで継続しているので、それぞ
れのレベルがレベル比較回路14に入力している。
【0035】レベル比較回路14は、入力端子10に新
たに入力した映像データAと反転検出結果選択回路36
で選択された反転開始レベル信号Bを比較し、A≧Bの
反転区間になると、その出力信号でゲート回路16を開
とし、反転区間信号Cが加算回路20へ送られ、新たに
入力した映像信号Aに加算され、反転区間信号Cだけシ
フトされた駆動信号の輝度レベルと同一レベルの出力と
なって、出力端子18を経、誤差拡散回路を介してPD
Pへ供給され、反転補正された映像が表示される。
【0036】(ロ)つぎに、反転補正によるフリッカを
なくす作用について説明する。発光輝度特性が反転し、
輝度比較回路30から反転検出データが出力して反転検
出データメモリ32に記憶されると、反転検出結果選択
回路36は反転検出データメモリ32の反転検出データ
を優先するモード2となる。このモード2では、反転検
出データメモリ32に反転検出データがあるときにその
反転検出データが選択され、反転検出データがないとき
に輝度比較回路30の出力が選択される。
【0037】この反転検出データメモリ32の反転検出
データを優先するモード2となると、つぎの1フレーム
又は複数フレームに新たに入力端子10に入力した映像
データAが反転していないとき(非反転のとき)でも、
反転検出データメモリ32の反転検出データを優先的に
選択しているので、反転補正が継続する。
【0038】例えば、入力端子10に順次入力する映像
データ、、、、…が非反転、反転、非反転、反
転、…と1フレーム毎に非反転と反転を繰り返すような
場合、輝度比較回路30から出力する反転検出データa
は、図4(a)に示すように、「0」、「1」、
「0」、「1」、…となり、映像データのフレーム以
降、反転検出データメモリ32は反転検出データを記憶
し続け、反転検出データ選択回路36は反転検出データ
メモリ32の反転検出データを優先的に選択するモード
2に切り替わるので、映像データのフレーム以降、反
転検出データ選択回路36は反転検出データを出力し続
ける。なお、この反転検出データは反転した映像データ
が入力するフレーム毎に更新されていく。
【0039】したがって、映像データが1フレーム毎に
非反転と反転を繰り返しても、反転補正を継続して反転
補正によるフリッカをなくし、画質の低下を防ぐことが
できる。なお、図4(a)において、「0」は反転検出
データがない場合を表し、「1」は反転検出データがあ
る場合を表し、(1)、(2)はモード1、モード2を
表す。
【0040】また、入力端子10に順次入力する映像デ
ータ、、、、…が非反転、非反転、反転、反
転、…と2フレーム毎に非反転と反転を繰り返すような
場合、輝度比較回路30から出力する反転検出データb
は、図4(b)に示すように、「0」、「0」、
「1」、「1」、…となり、映像データのフレーム以
降、反転検出データメモリ32は反転検出データを記憶
し続け、反転検出データ選択回路36は反転検出データ
メモリ32の反転検出データを優先的に選択するモード
2に切り替わるので、映像データのフレーム以降、反
転検出データ選択回路36は反転検出データを出力し続
ける。このため、映像データが2フレーム毎に非反転と
反転を繰り返しても、反転補正を継続して反転補正によ
るフリッカをなくし画質の低下を防ぐことができる。
【0041】反転補正の継続は、シーンチェンジ検出回
路34が映像のシーンチェンジを検出したときに解除さ
れる。すなわち、表示数カウンタ22から出力する現フ
レームの表示ドット数を各ビット毎に前フレームと比較
し、その差が設定値以上になったときにシーンチェンジ
があったものとして検出信号(例えば「1」)を出力
し、この検出信号によって反転検出結果選択回路36は
モード2を解除して初期状態のモード1に戻る。
【0042】例えば、入力端子10に入力するあるシー
ンの映像データ、、、が非反転、反転、非反
転、反転と1フレーム毎に非反転と反転を繰り返し、こ
れに続く別のシーンの映像データ、、、、…が
非反転、非反転、反転、反転、…と2フレーム毎に非反
転と反転を繰り返すような場合、シーンチェンジ検出回
路34から出力する検出信号は、図4(c)に示すよう
に、シーンチェンジ開始の映像データのフレームで
「1」(検出信号あり)となり、その他で「0」(検出
信号なし)となる。また、輝度比較回路30から出力す
る反転検出データcは、図4(c)に示すように、非反
転と反転に対応した「0」、「1」、「0」、「1」、
「0」、「0」、「1」、「1」、…となり、映像デー
タのフレーム以降、反転検出データメモリ32は反転
検出データを記憶し続ける。
【0043】しかし、反転検出データ選択回路36は、
図4(c)に示すように、シーンチェンジ検出信号
「1」によってモード2から初期状態のモード1に戻る
ので、反転検出データは非反転に対応した「0」となる
が、反転映像データが現われてから以降、反転に対応
した「1」を出力し続ける。なお、このシーンチェンジ
時前後には、映像データ、の2フレームだけ非反転
となって変化するが、シーンチェンジ時前後の僅かな期
間だけなので、画質に悪影響を与えることがない。
【0044】(ハ)つぎに誤差拡散処理作用について説
明する。前記(イ)で記述したように階調反転補正され
た映像データが出力端子18をへ、誤差拡散回路(図示
省略)を介してPDPへ伝送されると、誤差拡散回路が
階調反転補正された発光輝度特性を用いた誤差拡散処理
を行い、所定階調(例えば256階調)の擬似中間調画
像がPDPで表示される。
【0045】
【発明の効果】本発明によるディスプレイ装置の階調反
転補正回路は、入力映像信号を反転開始レベル信号と比
較し、反転区間になると反転区間信号を加算してディス
プレイパネル側へ出力するようにしたので、反転区間が
あっても必ず入力レベルがNよりもN+1の方が明るく
表示される。したがって、映像に違和感が生じるという
ことがない。
【0046】その上、反転検出データを記憶する反転検
出データメモリと、反転検出データ選択回路とを設け、
入力映像信号が反転して反転検出データメモリに反転検
出データが記憶されたら、この反転検出データを優先し
て選択するようにしたので、入力映像信号が反転と非反
転を繰り返すような場合でも、反転補正を継続させるこ
とができる。したがって、反転補正によるフリッカをな
くして画質の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスプレイ装置の階調反転補正
回路の一実施形態例を示すブロック図である。
【図2】表示面積率と輝度偏差の関係を示す特性線図で
ある。
【図3】本発明により反転区間をシフトした発光輝度特
性線図である。
【図4】本発明により選択された反転検出データを説明
するもので、(a)は映像データが1フレーム毎に非反
転と反転を繰り返す場合、(b)は映像データが2フレ
ーム毎に非反転と反転を繰り返す場合、(c)は途中に
シーンチェンジがあった場合の説明図である。
【図5】代表的な発光輝度特性線図である。
【図6】反転区間を有する発光輝度特性線図である。
【図7】本出願人による既提案のディスプレイ装置の階
調反転補正回路例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…映像信号(映像データ)の入力端子、 12…発
光輝度特性取得回路、14…レベル比較回路、 16…
ゲート回路、 18…出力端子、 20…加算回路、
22…表示数カウンタ、 24…表示面積率演算回路、
26…LUT(ルックアップテーブル)、 28…輝
度偏差量演算回路、 30…輝度比較回路、 32…反
転検出データメモリ、 34…シーンチェンジ検出回
路、 36…反転検出データ選択回路、 A、〜…
入力映像信号(入力映像データ)、 B…反転開始レベ
ル信号、 C…反転区間信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野寺 純一 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 小林 正幸 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 傳田 勇人 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 相田 徹 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタルの映像信号でディスプレイパネ
    ルを直接駆動して映像や文字を表示するようにしたディ
    スプレイ装置において、一定期間毎に映像信号から発光
    輝度特性を取得し、発光輝度特性の反転を検出して反転
    開始レベル信号と反転区間信号の反転検出データを出力
    する発光輝度特性取得回路と、前記発光輝度特性取得回
    路から出力する反転検出データを記憶する反転検出デー
    タメモリと、前記ディスプレイパネルにおけるシーンチ
    ェンジを検出するシーンチェンジ検出回路と、初期状態
    で設定されるモード1では前記発光輝度特性取得回路の
    出力を選択し、前記モード1における反転検出データの
    検出で設定されるモード2では、前記反転検出データメ
    モリに反転検出データがあるときにこの反転検出データ
    を選択し、前記反転検出データメモリに反転検出データ
    がないときに前記発光輝度特性取得回路の出力を選択
    し、前記シーンチェンジ検出回路の検出出力でモード2
    を解除してモード1に戻る反転検出結果選択回路と、新
    たに入力した映像信号と前記反転検出結果選択回路で選
    択された反転開始レベル信号とを比較するレベル比較回
    路と、このレベル比較回路の出力により開閉制御され、
    前記反転検出結果選択回路で選択された反転区間信号を
    出力するゲート回路と、新たに入力した映像信号と前記
    ゲート回路から出力する反転区間信号とを加算して前記
    ディスプレイパネル側への出力とする加算回路とを具備
    してなることを特徴とするディスプレイ装置の階調反転
    補正回路。
  2. 【請求項2】発光輝度特性取得回路は、各ビットに対応
    したカウンタで複数ビットの映像信号の各ビットの1フ
    レーム中の表示ドット数をカウントする表示数カウンタ
    と、この表示ドット数を全ドット数で割って表示面積率
    を求める表示面積率演算回路と、この求めた表示面積率
    に対する輝度偏差の特性を記憶したルックアップテーブ
    ルと、この輝度偏差特性に基づいて各ビットの輝度偏差
    を求める輝度偏差量演算回路と、この輝度偏差量演算回
    路の出力に基づいて各レベルの輝度比較を行ない、反転
    開始レベル信号と反転区間信号の反転検出データを出力
    する輝度比較回路とからなる請求項1記載のディスプレ
    イ装置の階調反転補正回路。
JP8055570A 1996-02-19 1996-02-19 ディスプレイ装置の階調反転補正回路 Pending JPH09222872A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100743759B1 (ko) * 2005-09-07 2007-07-30 엘지전자 주식회사 자기 상관 함수를 이용한 동적 콘트라스트비 제어 장치 및방법

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