JPH09221673A - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

液晶組成物および液晶表示素子

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JPH09221673A
JPH09221673A JP3053596A JP3053596A JPH09221673A JP H09221673 A JPH09221673 A JP H09221673A JP 3053596 A JP3053596 A JP 3053596A JP 3053596 A JP3053596 A JP 3053596A JP H09221673 A JPH09221673 A JP H09221673A
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JP
Japan
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group
liquid crystal
halogen atom
crystal composition
alkoxy
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JP3053596A
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English (en)
Inventor
Masaharu Kaneko
雅晴 金子
Masami Kadowaki
雅美 門脇
Hideki Sato
秀樹 佐藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温においても高い電圧保持率を有する液晶
組成物を提供する。 【解決手段】 フッ素系液晶材料に、下記の少なくとも
3種類の二色性色素を溶解する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶組成物および
この液晶組成物を用いた液晶表示素子に関する。液晶表
示素子は表示装置として広く用いられている。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタなどを用いたアクティ
ブマトリックス駆動による液晶表示素子において、液晶
材料はフレーム周波数間の蓄積電荷を保持しなければな
らない。そのため液晶材料にはフレーム周波数間の蓄積
電荷の保持能力の高い、すなわち電圧保持率の高い材料
を用いることが必須となっている。なかでも車載用液晶
表示素子のように厳しい環境下で使用されるアクティブ
マトリックス駆動液晶表示素子は、広い温度範囲での安
定性が要求され、特に高温下(一般に80〜110℃)
での電圧保持特性が重要となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの液晶材料に
は、従来のシアノ基を含む液晶材料の代りに、通常イオ
ン性不純物を含みにくい、フッ素原子、トリフルオロメ
チル基などのフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ
基などのフルオロメトキシ基等のフッ素原子を含む置換
基をもつフッ素系液晶材料を用いることが行なわれてき
た。しかしながら、これらの液晶材料に二色性色素を添
加すると、しばしばホスト液晶のもつ電圧保持特性を大
きく損うという問題があり、このことによりゲストホス
ト液晶組成物を用いたアクティブマトリックス駆動液晶
表示素子の実用化は困難であった。本発明は、高温にお
いても電圧保持率の高いカラー液晶組成物および液晶表
示素子を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはゲストホス
ト液晶組成物の電圧保持率が高温下で低下するという問
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の分子構造を有
する少なくとも3種類の二色性色素とフッ素系液晶材料
とを組み合わせることにより、ゲストホスト液晶組成物
の電圧保持率が、150℃下、100時間の高温放置試
験後においても良好であるということを見出し、本発明
に至ったものである。すなわち本発明は、フッ素系液晶
材料並びに下記の(A)群、(B)群及び(C)群で示
される二色性色素を各々の群から少なくとも一種ずつ含
むことを特徴とする液晶組成物である。好ましくは、本
発明の液晶組成物は、(A)〜(C)群からの二色性色
素に加えて、更に下記の(D)群及び(E)群の少くと
も一方の二色性色素を含むことを特徴とする。 (A群)下記一般式で表わされるアゾ系二色性色素。
【0005】
【化6】
【0006】(式中、R1 は水素原子;アルキル基;ア
ルコキシアルキル基;アルコキシ基;ハロゲン原子;又
はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子もしくはア
ルコキシアルキル基で置換されていてもよいシクロヘキ
シル基もしくはフェニル基を示し、R2 はアルキル基;
アルコキシアルキル基;又はアルキル基、アルコキシア
ルキル基、アルコキシ基もしくはハロゲン原子で置換さ
れていてもよいシクロヘキシルメチル基もしくはベンジ
ル基を示し、R3 〜R5 は互に異っていてもよく、それ
ぞれ水素原子、メチル基、メトキシ基、又はハロゲン原
子を示し、更にR 4 とR5 が隣接する炭素に置換してい
る場合は互に連結して芳香環の一部を形成しても良
い。) (B)群 下記一般式で表わされるアントラキノン系二色性色素。
【0007】
【化7】
【0008】(式中、R6 は水素原子;ハロゲン原子;
アルキル基;アルコキシアルキル基又はアルコキシ基も
しくはアルキル基を有していても良いシクロヘキシル基
を示し、X1 は水素原子;ハロゲン原子又は置換基を有
していても良いカルボン酸エステル基を示す。) (C)群 下記一般式で表わされるアントラキノン系二色性色素。
【0009】
【化8】
【0010】(式中、R7 ,R8 は互に異っていてもよ
く、それぞれ水素原子;アルキル基;アルコキシアルキ
ル基;アルコキシ基;ハロゲン原子;又はアルキル基、
アルコキシアルキル基、ハロゲン原子もしくはアルコキ
シ基で置換されていても良いシクロヘキシル基もしくは
フェニル基を示す。) (D)群 下記一般式で表わされるアントラキノン系二色性色素。
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R9 及びR10は互に異っていても
よく、それぞれ水素原子;ハロゲン原子;アルキル基;
アルコキシアルキル基;アルコキシ基;又はアルキル
基、アルコキシアルキル基、ハロゲン原子もしくはアル
コキシ基で置換されていても良いシクロヘキシル基もし
くはフェニル基を示す。) (E)群 下記一般式で表わされるアントラキノン系二色性色素。
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R11は水素原子;アルキル基;ア
ルコキシアルキル基;アルコキシ基又はハロゲン原子を
示す。)
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の液晶組成物は、ブラッ
ク、ダークブルー、ブラウン等の色相を有するものであ
り、本発明は上記の(A)〜(C)群の二色性色素、更
にはこれに加えて(D)群及び/又は(E)群の二色性
色素の組合せにより、所期の効果を奏するものである。
これらの色素そのものはいずれも公知であり、例えばA
群の色素は特公平4−66913号公報に、B群の色素
は特公平2−57587号公報に、C群の色素は特公平
3−63589号公報にそれぞれ開示されている。ま
た、(D)群の色素は特公平2−34988号公報に、
(E)群の色素は特公平1−29835号公報にそれぞ
れ開示されている。
【0016】本発明で用いられる各群の色素について更
に詳細に説明すると、A群の色素を表わす一般式におけ
るR1 が示すアルキル基、アルコキシアルキル基、アル
コキシ基、又はハロゲン原子としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖状又は
分枝状のアルキル基;メトキシメチル基、ブトキシメチ
ル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基等の直鎖状
又は分枝状のアルコキシアルキル基;メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、オ
クトキシ基等の直鎖状又は分枝状のアルコキシ基;フッ
素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子等が挙げ
られる。また、R1 がシクロヘキシル基又はフェニル基
を示す場合には、これらの基には更に上記したようなア
ルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基又はハ
ロゲン原子が置換していてもよい。R1 は好ましくは、
水素原子、アルキル基、アルコキシアルキル基又はアル
コキシ基であり、特に好ましくは、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
オクチル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖状又は分枝
状のC1 〜C12のアルキル基である。
【0017】R2 が示すアルキル基又はアルコキシアル
キル基としては、通常、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、
ノニル基、ドデシル基等の直鎖状又は分枝状のアルキル
基;メトキシメチル基、ブトキシメチル基、エトキシエ
チル基、ブトキシエチル基等の直鎖状又は分枝状のアル
コキシアルキル基が挙げられる。また、R2 がシクロヘ
キシルメチル基又はベンジル基を示す場合には、これら
の基には上記したようなアルキル基又はアルコキシアル
キル基が置換していてもよい。また、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、オ
クトキシ基等の直鎖状又は分枝状のアルコキシ基やフッ
素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子が置換し
ていてもよい。R2 は好ましくはP−位に上記した置換
基を有していてもよいシクロヘキシルメチル基又はベン
ジル基であり、特に好ましくはP−位にC1 〜C12のア
ルコキシ基を有していてもよいベンジル基である。
【0018】R3 としては水素原子又はメチル基が好ま
しく、特に水素原子が好ましい。またR4 とR5 とは共
に水素原子であるか、又は隣接する炭素に結合し且つ相
互に連結して芳香環の一部を形成しているのが好まし
い。特にこれらが結合しているベンゼン環と共にナフチ
レン環を形成しているのが好ましい。B群の色素を表わ
す一般式において、R6 がハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシアルキル基を示す場合には、R6 としてはフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基等の直
鎖状又は分枝状のC1〜C12のアルキル基;メトキシメ
チル基、ブトキシメチル基、メトキシプロピル基、エト
キシエチル基、ブトキシエチル基等のC2 〜C8 のアル
コキシアルキル基等が挙げられる。またR6 がアルコキ
シ基又はアルキル基で置換されているシクロヘキシル基
である場合には、R6 はプロポキシシクロヘキシル基、
ブトキシシクロヘキシル基、プロピルシクロヘキシル
基、ブチルシクロヘキシル基、ペンチルシクロヘキシル
基、ヘキシルシクロヘキシル基、オクチルシクロヘキシ
ル基等の直鎖状もしくは分枝状のC1 〜C12のアルコキ
シ基又はアルキル基を有するシクロヘキシル基を示す。
【0019】X1 がハロゲン原子又は置換基を有してい
てもよいカルボン酸エステル基である場合には、X1
してはフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、直
鎖状又は分枝状のブトキシカルボニル基、オクチルオキ
シカルボニル基等のC1 〜C8 のアルコキシカルボニル
基、ブチルフェノキシカルボニル基、オクチルフェノキ
シカルボニル基、ブトキシフェノキシカルボニル基等の
1 〜C8 のアルキル基又はアルコキシ基で置換されて
いてもよいフェノキシカルボニル基、トランス−4−ブ
チルシクロヘキシルオキシカルボニル基、トランス−4
−オクチルシクロヘキシルオキシカルボニル基等のトラ
ンス−4−C1 〜C8 アルキルシクロヘキシルオキシカ
ルボニル基等のカルボン酸エステル基が挙げられる。
【0020】C群の色素を表わす一般式において、
7 ,R8 が表わすアルキル基、アルコキシアルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖状又
は分枝状のC1 〜C12のアルキル基;メトキシメチル
基、ブトキシメチル基、メトキシプロピル基、エトキシ
エチル基、ブトキシエチル基等のC2 〜C8 のアルコキ
シアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基、ペントキシ基、オクトキシ基等の直鎖
状又は分枝状のC1 〜C12のアルコキシ基;フッ素原
子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子が挙げられ
る。またR7 ,R8 がシクロヘキシル基又はフェニル基
を表わす場合には、これらの環には更に上記したアルキ
ル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
原子等が置換していてもよい。
【0021】D群の色素を表わす一般式において、
9 ,R10が表わすハロゲン原子、アルキル基、アルコ
キシアルキル基、アルコキシ基としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖状又は
分枝状のアルキル基;メトキシメチル基、ブトキシメチ
ル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基等の直鎖状
又は分枝状のアルコキシアルキル基;メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、オ
クトキシ基等の直鎖状又は分枝状のアルコキシ基が挙げ
られる。また、R9 ,R10がシクロヘキシル基又はフェ
ニル基を表わす場合には、これらの環には更に上記した
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシアルキル基、ア
ルコキシ基等が置換していてもよい。
【0022】E群の色素を表わす一般式において、R11
が表わすアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキ
シ基、ハロゲン原子としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖状又は分枝状のC
1 〜C12のアルキル基;メトキシメチル基、ブトキシメ
チル基、メトキシプロピル基、エトキシエチル基、ブト
キシエチル基等のC2〜C8 のアルコキシアルキル基;
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、
ペントキシ基、オクトキシ基等の直鎖状又は分枝状のC
1 〜C12のアルコキシ基;フッ素原子、塩素原子、臭素
原子等のハロゲン原子が挙げられる。本発明で用いられ
る色素の具体例のいくつかを下記の第1表〜第5表に示
す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】上述の(A)〜(E)群の各色素のうち、
本発明で用いるのに特に好ましいのは次のものである。 (A)群:R1 がメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル
基、ドデシル基等の直鎖状又は分枝状のC1 〜C 12のア
ルキル基であり、R2 がP−位にC1 〜C12のアルコキ
シ基を有していてもよいベンジル基であり、R3 が水素
原子であり、R4 とR5 とは互に連結してこれらが結合
しているベンゼン環と共に全体としてナフチレン環を形
成している。
【0029】(B)群:R6 がメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖状又は分枝状のア
ルキル基であり、X1 がトランス−4−ブチルシクロヘ
キシルオキシカルボニル基、トランス−4−オクチルシ
クロヘキシルオキシカルボニル基等のトランス−4−C
1 〜C8 アルキルシクロヘキシルオキシカルボニル基等
のカルボン酸エステル基である。
【0030】(C)群;R7 ,R8 がいずれもメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖
状又は分枝状のC1 〜C12のアルキル基である(但し、
相互に異っていてもよい。) (D)群;R9 ,R10がいずれもメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オク
チル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖又は分枝状のア
ルキル基である(但し、相互に異っていてもよい)。 (E)群:R11がメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル
基、ドデシル基等の直鎖状又は分枝状のC1 〜C 12のア
ルキル基である。
【0031】本発明に用いる液晶材料は、液晶分子の分
子軸方向にフッ素原子、トリフルオロメチル基などのフ
ルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基などのフルオ
ロメトキシ基等のフッ素原子を含む置換基をもつ液晶化
合物を主成分としたフッ素系液晶材料組成物である。例
えば、下記の構造式を有するフッ素系液晶化合物を主成
分とした各種液晶化合物を混合して得られるフッ素系液
晶材料組成物が挙げられる。
【0032】
【化11】
【0033】(式中、R,Xはそれぞれ独立してアルキ
ル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基、アルキル
フェニル基、アルコキシアルキルフェニル基、アルコキ
シフェニル基、アルキルシクロヘキシル基、アルコキシ
アルキルシクロヘキシル基、アルコキシシクロヘキシル
基、アルキルシクロヘキシルフェニル基、ハロゲン原
子、トリフルオロメチル基などのフルオロメチル基、ト
リフルオロメトキシ基などのフルオロメトキシ基、アル
キルフェニルアルキル基、アルコキシアルキルフェニル
アルキル基、アルキルシクロヘキシルアルキル基、アル
コキシアルコキシシクロヘキシルアルキル基、アルコキ
シフェニルアルキル基、アルキルシクロヘキシルフェニ
ルアルキル基を示し、さらに上記各基のアルキル鎖、ア
ルコキシ鎖中に光学活性中心を有しても良い。又、R,
X中のフェニル基又はフェノキシ基は、フッ素原子、塩
素原子などのハロゲン原子でさらに置換されていても良
い。又各式中のフェニル基は1個または2個のフッ素原
子、塩素原子等のハロゲン原子でさらに置換されていて
も良い。)
【0034】上記の液晶化合物は主として誘電異方性が
正であるが、誘電異方性が負の液晶も、誘電異方性が正
の液晶と混合して、全体として正の液晶材料にして用い
ることができる。更に上記の液晶化合物はコレステリル
ノナノエートのような光学活性物質、紫外線吸収剤、酸
化防止剤などの添加物を含有しても良い。本発明の液晶
組成物は、前記(A)群、(B)群および(C)群の各
々の群から選ばれる少なくとも一種ずつの色素、更に好
ましくは、これに加えて(D)群、(E)群の少くとも
一方の色素を、上記の液晶化合物に公知の方法に従って
溶解させることにより、容易に調製することができる。
色素の使用量は、液晶材料に対して0.1〜15重量
%、好ましくは0.5〜8重量%である。
【0035】このようにして調製される液晶組成物は、
ホスト液晶の電圧保持特性を損なわず、特に高温にさら
されてもこの特性を維持することができるという優れた
性質を有している。従って、本発明に係る液晶組成物に
は、例えば150℃に100時間保持した後に25℃で
測定して0.90以上の比電圧保持率を保有させること
ができる(比電圧保持率とは、液晶材料の電圧保持率に
対する液晶組成物の電圧保持率の比である。)
【0036】本発明に係る液晶組成物は、少なくとも一
方が透明な1対の電極基板間に挟持させることにより、
例えば、「液晶デバイスハンドブック、日本学術振興会
第142委員会編、日刊工業新聞社発行」の第315頁
から第329頁に記載されているHeilmeier型
ゲストホスト、相転移型ゲストホストや、「液晶デバイ
スハンドブック、日本学術振興会第142委員会編、日
刊工業新聞社発行」の第367頁から第370頁に記載
されている高分子分散型ゲストホストなどの、ゲストホ
スト効果を応用した各種表示素子を構成することができ
る。
【0037】このように、本発明では液晶表示素子のモ
ードは種々のものが使用可能であるが、ネマチック液晶
組成物中に光学活性物質を加えることにより得られる相
転移モードでは、通常用いられる偏光板が不要となるた
め表示が明るく、反射型液晶表示素子として特に好まし
い。本発明の液晶表示素子の一例として、図1及び図2
にアクティブ駆動方式の相転移モードゲストホスト型液
晶表示素子の略示的断面図を示す。図1は液晶表示素子
の電圧無印加状態を表わし、図2は電圧印加状態を表わ
す。図中、1は入射光、2は透明ガラス板、3は透明電
極、4はアクティブ素子、5は配向膜、6は液晶化合
物、7は二色性色素を示す。
【0038】電圧無印加時(図1)では、液晶化合物6
はコレステリック相を示す。二色性色素7も液晶化合物
6と共にコレステリック構造を示すので、入射光1は自
然光であっても、偏光板を用いることなく色素7に吸収
される。電圧を印加すると(図2)、液晶化合物6と二
色性色素7は電界方向に配列するため、光は透過する。
このように、液晶表示素子では電界の有無によって、光
の透過、吸収を制御することができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、色素の表示は第1〜第5表の表示に
対応する。 実施例1 下記の二色性色素を、商品名ZLI−4792(E.M
ERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を
主成分とする液晶混合物100gに溶解させて、液晶組
成物−Iを調製した。 色素 A−2;1.51g B−1;1.62g C−1;2.52g D−1;2.18g この液晶組成物−Iを、ポリイミド系樹脂を塗布硬化
後、ラビングしてホモジニアス配向処理された透明電極
付きガラス板からなり、その配向処理面を対向させるよ
うに構成されたギャップ6μmのセルに封入し、液晶表
示素子を作成した。このセルを110℃の高温下で1時
間保持した後、25℃及び70℃下でフレーム周波数3
0Hz、電圧5V、ON時間60μsecのパルス信号
を印加し電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値
を、ホスト液晶であるZLI−4792の電圧保持率の
値を1としたときの比として比電圧保持率を算出した。
更にこのセルを150℃の高温下で50時間保持した後
同様な方法により比電圧保持率を算出した。更に、この
セルを150℃の高温下で50時間(合計100時間)
保持した後同様な方法より比電圧保持率を算出した。結
果を第6表に示す。
【0040】実施例2 下記の二色性色素を、商品名ZLI−4792(E.M
ERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を
主成分とする液晶混合物100gに溶解させて、液晶組
成物−IIを調製した。 色素 A−2;1.56g B−1;1.89g C−1;2.57g D−1;0.84g E−1;0.50g この液晶組成物−IIを用いて、実施例1と同様な方法に
より液晶表示素子を作作製し、実施例1と同様な方法に
より比電圧保持率を算出した。結果を第6表に示す。
【0041】比較例1 商品名ZLI−4792(E.MERCK社製)として
市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合
物100gに、下記の二色性色素を溶解させて液晶組成
物−III を調製した。 色素 A−2;0.99g C−1;2.60g 下記構造式(1)で示される色素;0.26g
【0042】
【化12】
【0043】 下記構造式(2)で示される色素;0.65g
【0044】
【化13】
【0045】(これらの色素は、特開平6−23497
5に記載の二色性色素である) この液晶組成物−III を用いて実施例1と同様な方法に
より液晶表示子を作製し、実施例1と同様な方法により
比電圧保持率を算出した。結果を第6表に示す。実施例
1、実施例2と比較して特に高温で測定した場合に低い
値となった。
【0046】比較例2 商品名ZLI−4792(E.MERCK社製)として
市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合
物100gに、下記の二色性色素を溶解させて液晶組成
物−IVを調製した。 色素 A−2;1.16g C−1;2.48g 上記の構造式(1)の色素 ;0.74g 下記構造式(3)で示される色素;1.51g
【0047】
【化14】
【0048】この液晶組成物−IVを用いて実施例1と同
様な方法により液晶表示子を作製し、実施例1と同様な
方法により比電圧保持率を算出した。結果を第6表に示
す。比較例1と同様に、実施例1、実施例2と比較して
特に高温で測定した場合に低い値となった。
【0049】比較例3 商品名ZLI−4792(E.MERCK社製)として
市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合
物100gに、下記の二色性色素を溶解させて液晶組成
物−Vを調製した。 色素 A−2;1.24g C−1;1.88 上記の構造式(1)の色素;0.36g 上記の構造式(2)の色素;0.23g 上記の構造式(3)の色素;1.04g この液晶組成物−Vを用いて実施例1と同様な方法によ
り液晶表示子を作製し、実施例1と同様な方法により比
電圧保持率を算出した。結果を第6表に示す。比較例
1、比較例2と同様、実施例1、実施例2と比較して特
に高温で測定した場合に低い値となった。
【0050】
【表6】
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によって、高
温下での安定性の優れたゲストホスト組成物によるアク
ティブマトリックス液晶表示素子が可能となり、耐熱性
の改善された表示を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるゲストホスト型液晶素子の電圧
無印加状態の略示的断面図を表す。
【図2】本発明に係わるゲストホスト型液晶素子の電圧
印加状態の略示的断面図を表す。
【符号の説明】
1 入射光 2 透明ガラス板 3 透明電極 4 アクティブ素子 5 配向膜 6 液晶化合物 7 二色性色素

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素系液晶材料並びに下記(A)群、
    (B)群及び(C)群で示される二色性色素を各々の群
    から少なくとも一種ずつ含むことを特徴とする液晶組成
    物。 (A群)下記一般式で表わされるアゾ系二色性色素。 【化1】 (式中、R1 は水素原子;アルキル基;アルコキシアル
    キル基;アルコキシ基;ハロゲン原子;又はアルキル
    基、アルコキシ基、ハロゲン原子もしくはアルコキシア
    ルキル基で置換されていてもよいシクロヘキシル基もし
    くはフェニル基を示し、R2 はアルキル基;アルコキシ
    アルキル基;又はアルキル基、アルコキシアルキル基、
    アルコキシ基もしくはハロゲン原子で置換されていても
    よいシクロヘキシルメチル基もしくはベンジル基を示
    し、R3 〜R5 は互に異っていてもよく、それぞれ水素
    原子、メチル基、メトキシ基、又はハロゲン原子を示
    し、更にR 4 とR5 が隣接する炭素に置換している場合
    は互に連結して芳香環の一部を形成しても良い。) (B)群 下記一般式で表わされるアントラキノン系二色性色素。 【化2】 (式中、R6 は水素原子;ハロゲン原子;アルキル基;
    アルコキシアルキル基又はアルコキシ基もしくはアルキ
    ル基を有していても良いシクロヘキシル基を示し、X1
    は水素原子;ハロゲン原子又は置換基を有していても良
    いカルボン酸エステル基を示す。) (C)群 下記一般式で表わされるアントラキノン系二色性色素。 【化3】 (式中、R7 ,R8 は互に異っていてもよく、それぞれ
    水素原子;アルキル基;アルコキシアルキル基;アルコ
    キシ基;ハロゲン原子;又はアルキル基、アルコキシア
    ルキル基、ハロゲン原子もしくはアルコキシ基で置換さ
    れていても良いシクロヘキシル基もしくはフェニル基を
    示す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式で表わされる(D)群のアン
    トラキノン系二色性色素の少なくとも1種を更に含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液晶組成物。 (D)群 【化4】 (式中、R9 及びR10は互に異っていてもよく、それぞ
    れ水素原子;ハロゲン原子;アルキル基;アルコキシア
    ルキル基;アルコキシ基;又はアルキル基、アルコキシ
    アルキル基、ハロゲン原子もしくはアルコキシ基で置換
    されていても良いシクロヘキシル基もしくはフェニル基
    を示す。)
  3. 【請求項3】 下記一般式で表わされる(E)群のアン
    トラキノン系二色性色素の少なくとも1種を含むことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の液晶組成物。 (E)群 【化5】 (式中、R11は水素原子;アルキル基;アルコキシアル
    キル基;アルコキシ基又はハロゲン原子を示す。)
  4. 【請求項4】 150℃で100時間保持したのち25
    ℃で測定した比電圧保持率が0.90以上であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液晶組成
    物。
  5. 【請求項5】 ホスト液晶組成物がポジ型ネマチック
    (Np)液晶組成物であることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の液晶組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の液晶組
    成物を、少なくとも一方が透明な1対の電極基板間に挟
    持したことを特徴とする液晶表示素子。
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