JPH09220193A - アングル操作部のロック装置 - Google Patents

アングル操作部のロック装置

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JPH09220193A
JPH09220193A JP8054049A JP5404996A JPH09220193A JP H09220193 A JPH09220193 A JP H09220193A JP 8054049 A JP8054049 A JP 8054049A JP 5404996 A JP5404996 A JP 5404996A JP H09220193 A JPH09220193 A JP H09220193A
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JP
Japan
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locking
lock
angle
lock lever
sliding plate
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Application number
JP8054049A
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English (en)
Inventor
Shuji Komi
修二 小見
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックレバーの操作を軽くすることができ、
ロック状態の保持も確実に行うことができるようにす
る。 【解決手段】 先端部の曲げ角度を操作する上下アング
ルツマミ22及び左右アングルツマミ23、これらの操
作部材の操作位置をロックする上下ロックレバー47及
び左右ロックレバー29、ロック動作の際に上下動する
摺動板30,50を備え、左右ロックレバー29と摺動
板30との間に、クリックボール40(A,B)と係止
ピン38を設け、上下ロックレバー47と摺動板50と
の間に、クリックボール58と係止溝61(A,B)を
設ける。これらの部材の係止により、フリー位置とロッ
ク位置の両者で、ロックレバー29,47を固定状態と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアングル操作部のロ
ック装置、内視鏡先端部を任意の方向に曲げ操作した位
置をロックするためのロック装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡では、先端部側を屈曲可能に形成
すると共に、先端部から操作部まで駆動用ワイヤを配設
し、この駆動用ワイヤを引っ張り操作することにより、
先端部を例えば上下、左右の4方向(或いは2方向)に
曲げることができるように構成される。このため、操作
部には上記駆動用ワイヤを引っ張り操作し、先端部の曲
げ角度を設定するアングル操作部が設けられる。
【0003】図8には、従来のアングル操作部の構成
(一部を省略した状態)が示されている。図において、
支持軸1に上下アングルツマミ2及び左右アングルツマ
ミ3が回動自在に設けられており、この上下アングルツ
マミ2に、連結筒4を介して巻取り車5が一体に接続さ
れ、上記左右アングルツマミ3には、連結筒6を介して
巻取り車7が一体に接続される。上記巻取り車5には、
上下駆動用ワイヤ(省略)、上記巻取り車7には左右駆
動用ワイヤが巻き取られている。従って、上記各アング
ルツマミ2,3を回転させて、駆動用ワイヤを巻き取る
ことにより、内視鏡先端部を上下又は左右に曲げ操作す
ることができる。
【0004】そして、上記の上下アングルツマミ2の下
側に、上下ロックレバー8が設けられ、このロックレバ
ー8はその下側軸受け部8Aが固定軸9に螺合(ネジ)
接続され、この下側軸受け部8Aの上には、摺動板10
が配置される。この摺動板10の軸孔は、固定軸9の角
形外周と一致する角形孔とされ、回転が規制された状態
で上下に摺動可能となっている。
【0005】また、上記上下アングルツマミ2には、一
体となるように当接部11が設けられ、この当接部11
と上記摺動板10との間に、ドーナツ円板状の摩擦板1
2が配置される。この摩擦板12によれば、上下ロック
レバー8はロックする回動方向に操作されたとき、上側
へ移動して摺動板10を摩擦板12に圧接させることに
なる。このとき、この摩擦板12は下側の摺動板10と
上側の当接部11との間に挟まれ、その摩擦力によって
上下アングルツマミ2を係止し、ロック状態とする。
【0006】更に、上記上下アングルツマミ2の軸部
は、Oリング13Aを介して不図示の支持筒に嵌合し、
上下ロックレバー8の上側軸受け部8Bは、Oリング1
3Bを介して上下アングルツマミ2の軸部外周に嵌合
し、この軸受け部8Bの外側円筒部8Cは、Oリング1
3Cを介して上記固定軸9に一体となった支持筒9Aに
嵌合しているが、これらのOリング13A〜13Cは共
回りを防ぐために、異なる大きさの径に設定されてい
る。
【0007】即ち、上下ロックレバー8を回すとき、上
下アングルツマミ2が一緒に回動しないように、Oリン
グ13A(断面の直径)をOリング13Bよりも太くし
て、上下アングルツマミ2側の摩擦力を大きくしてお
り、一方上下アングルツマミ2を回すとき、ロックレバ
ー8が一緒に回動しないように、Oリング13CをOリ
ング13Bよりも太くし、ロックレバー8側の摩擦力を
大きくしている。なお、このOリング13Cの場合は、
支持筒9Aの径が大きい分だけ摩擦力が増すことから、
Oリング13Aよりは小さくてもよい。
【0008】一方、上記左右アングルツマミ3側でも、
同様に左右ロックレバー14が固定筒15に螺合接続さ
れ、上下に摺動する摺動板16と当接部17との間に、
摩擦板18が配置される。従って、この場合も、上記左
右ロックレバー14の操作時には、上記摩擦板18の上
下面の摩擦力に基づいて、左右アングルツマミ3は任意
の位置でロックされる。
【0009】また、上記左右アングルツマミ3の軸部
は、Oリング13Dを介して不図示の支持筒に嵌合し、
左右ロックレバー14の下側軸受け部14Aは、Oリン
グ13Eを介して左右アングルツマミ3の軸部外周に嵌
合し、この軸受け部14Aの上側内周部は、Oリング1
3Fを介して上記摺動板16の外周に嵌合する。
【0010】そして、上記ロックレバー14を回すと
き、左右アングルツマミ3が一緒に回動しないように、
Oリング13D(断面直径)をOリング13Eよりも太
くして、左右アングルツマミ3側の摩擦力が大きくなる
ように設定され、一方左右アングルツマミ3を回すと
き、ロックレバー14が一緒に回動しないように、Oリ
ング13FをOリング13Eよりも太くして、ロックレ
バー14側の摩擦力が大きくなるように設定される。こ
れにより、各操作部材の共回りが防止される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアングル操作部のロック装置の構成では、上述のよ
うに、接触半径を考慮しつつOリング13A〜13Fの
太さを調整し、アングルツマミ2,3とロックレバー
8,14との間の摩擦力よりも、これらの各操作部材と
支持固定部との間の摩擦力を大きくすることにより、各
操作部材の共回りを防いでいるため、各操作部材の操作
が逆に重くなるという問題があった。
【0012】また、上記上下ロックレバー8においては
支持筒14に配置されたOリング13Cとの間の摩擦
力、ロックレバー14においては摺動板16に配置され
たOリング13Fとの間の摩擦力で、ロック状態を保持
することになり、このロック状態の保持が確実に行えな
い場合があるという問題もあった。
【0013】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ロックレバーの操作を軽くするこ
とができ、ロック状態の保持も確実に行うことができる
アングル操作部のロック装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1請求項の発明に係るアングル操作部のロック装
置は、先端部の曲げ角度を操作するために回動する操作
部材と、この操作部材の回動操作位置をロックするため
に回動するロック部材と、このロック部材の回動により
上下に摺動し、摩擦力を利用して上記操作部材を係止状
態にする摺動板と、を備え、上記ロック部材と上記摺動
板の接触部において、いずれか一方に凸部を設け、他方
にはこの凸部を係止する係止部を設け、これら凸部及び
係止部によりロック部材を少なくともロック位置で係止
するようにしたことを特徴とする。第2請求項の発明
は、上記凸部をバネ付勢されたクリックボールとし、上
記係止部を、上記クリックボールを係止できる大きさの
ピン状部材又は溝としたことを特徴とする。第3請求項
の発明は、上記凸部又は係止部の一方を配置するための
孔を、上記ロック部材又は上記摺動板のいずれか一方の
部材の円周方向に等間隔で複数配置すると共に、上記凸
部又は係止部の他方を、他方の部材の円周方向の等間隔
位置から微小角度ずらして複数配置し、上記凸部と係止
部の係止位置を微調整することを特徴とする。
【0015】上記第1及び第2請求項の構成によれば、
例えばロック部材側にバネ付勢されたクリックボールが
設けられ、摺動板側にピン状部材が配置され、このピン
状部材によりクリックボールが係止されることにより、
ロック部材はロック位置で固定される。なお、このクリ
ックボールとピン状部材の係止は、フリー側の所定位置
においても行うことができる。これによれば、Oリング
の摩擦力を利用しないので、操作が軽くなり、しかもク
リックボールの係止によれば、係止状態を手の感覚(感
触)で察知することができるという利点がある。
【0016】上記第3請求項記載の構成によれば、例え
ば上記のピン状部材を配置する孔を角度が15度となる
間隔で24箇所設けると共に、クリックボールの配置孔
を等間隔の位置から角度を5度ずらしながら、3箇所配
置する。これによれば、ロック部材の係止位置を角度5
度毎に微調整することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施形態に係
るアングル操作部のロック装置の構成が示され、このア
ングル操作部では、上下ロック部材と左右ロック部材の
両方に本発明が適用されている。図1のアングル操作部
は、図8の場合と同様に、支持軸21に上下アングルツ
マミ22及び左右アングルツマミ23が回動自在に設け
られ、この上下アングルツマミ22に、連結筒24を介
して巻取り車25が一体に接続され、上記左右アングル
ツマミ23に、連結筒26を介して巻取り車27が一体
に接続される。上記巻取り車25には、上下駆動用ワイ
ヤ、上記巻取り車27には左右駆動用ワイヤが巻き取ら
れている。
【0018】従って、上記上下アングルツマミ22を回
転させ、巻取り車25により駆動ワイヤを巻き取ること
により、内視鏡先端部を上下方向に曲げることができ、
上記左右アングルツマミ23を回転させ、巻取り車27
により駆動ワイヤを巻き取ることにより、内視鏡先端部
を左右方向に曲げることができる。
【0019】図2には、アングル操作部上側の左右アン
グルツマミ23に関する部分の拡大図が示され、図3及
び図4には、ロック部材と摺動板の構成を図2のIII−I
IIの切断線から見た図が示されている(図2のロック部
材と摺動板は、図3のI−I線で切断した状態を示
す)。図2において、上記左右アングルツマミ23の上
側には、左右ロックレバー29が支持軸21の先端の螺
合部21Aに接続され、この螺合部21Aの下側におい
て、ドーナツ円板状の摺動板30が支持軸21に取り付
けられる。
【0020】即ち、上記螺合部21Aの下側の支持軸2
1の外周は、図3に示されるように、両側面が平面カッ
トされ、摺動板30には、上記支持軸21の両側面にぴ
ったり嵌合する長孔状の軸孔31が形成される。従っ
て、この摺動板30は回転方向の動きが規制された状態
で上下方向に移動することになる。なお、この摺動板3
0はバネ32で上側に付勢されている。
【0021】また、上記左右アングルツマミ23には、
軸部に当接部34が設けられ、この当接部34と上記摺
動板30との間に、ドーナツ円板状でエンジニアリング
プラスチック等からなる摩擦板35が配置される。従っ
て、上記左右ロックレバー29をロック方向へ回動させ
ると、螺合部21Aへの結合により、摺動板30が下側
へ移動し、摩擦板35を左右アングルツマミ23の当接
部34に圧接することになり、これによって左右アング
ルツマミ23は現在の位置でロックされる。
【0022】上記のような摺動板30では、図3に示さ
れるように、24個の取付け孔(ネジ孔)37が等間隔
で形成され、この取付け孔37の1箇所に係止ピン38
が係止部として取り付けられる。この係止ピン38は、
図2に示されるように、摺動板30のガイド溝39によ
り案内されると共に、このガイド溝39から上側へ突出
するように配置される。なお、このガイド溝39は、係
止ピン38によって左右ロックレバー29の移動範囲を
規制する。そして、この左右ロックレバー29側に、上
記係止ピン38に係合するクリックボール40(A,
B)が設けられる。
【0023】即ち、左右ロックレバー29では、動作角
θ1 (例えば60度)よりもやや小さい角度間隔で、取
付け孔41A,41Bが配置され、この組合せ部材が3
箇所設けらる。上記クリックボール40A,40Bは、
これらの内の1組の取付け孔41A,41に配置され、
バネ42を介して調整ネジ(クリックボール40の戻り
の強さを調整する)43で取り付けられる。当該例で
は、左右ロックレバー29をフリー位置(40A)とロ
ック位置(40B)の2箇所で係止しており、このため
に、上記動作角θに対応した2箇所の位置にクリックボ
ール40A,40Bを配置する。このようなクリックボ
ール40によれば、上記係止ピン38の側面で押圧され
ながらその外周の一端側から他端側へ移動し、この移動
位置でクリックボール40は係止ピン38により係止さ
れる。
【0024】また、上記係止ピン38の取付け孔37は
角度15度の等間隔で24個配置されるが、上記1組毎
の取付け孔41A,41Bの方は、等間隔の位置よりも
少しずらして配置される。即ち、取付け孔41Aの位置
P1 ,P2 ,P3 は、3等分の120度毎ではなく、こ
れよりも5度ずつ少なくし、例えばP1 からP2 までの
間隔を110度、P2 からP3 までの間隔を115度と
する。これによれば、左右ロックレバー29の係止位置
を5度の間隔で調整可能となり、例えばこのロックレバ
ー29が1回転で0.5mm移動する場合は、約0.0
07mmの調整ができることになる。
【0025】なお、図2において、上記左右アングルツ
マミ23の軸部と支持筒45との間には、従来と同様
に、Oリング46Aが配置され、左右アングルツマミ2
3の軸部と左右ロックレバー29の軸受け部29Aとの
間には、Oリング46Bが配置される。そして、図8で
用いたOリング13Fと同等のものは設けられないこと
になる。
【0026】このような左右アングル操作側の構成によ
れば、左右ロックレバー29がフリー位置にあるとき、
例えば図3の状態となり、このロックレバー29側のク
リックボール40Aが摺動板30側の係止ピン38によ
って係止されることにより、左右ロックレバー29はフ
リー位置でしっかりと固定される。このフリー位置で
は、左右アングルツマミ23が自由に操作できる状態と
なっており、内視鏡先端部を所望位置まで曲げた後にロ
ックする場合は、左右ロックレバー29を例えば反時計
方向のロック方向へ回動させる。
【0027】そうすると、図3のクリックボール40A
は係止ピン38の側面に当りながら、右側へ移動し反時
計方向に回動する。同時に、このロックレバー29は図
1及び図2の螺合部21Aを回転することにより、摺動
板30を下側へ移動させ、この摺動板30が摩擦板35
を介して左右アングルツマミ23の当接部34をロック
状態となるように圧接する。このとき、図4に示される
ように、左右ロックレバー29側の他方のクリックボー
ル40Bは、摺動板30の係止ピン38の側面を移動し
た後、この係止ピン38で係止されることになり、左右
ロックレバー29がロック位置で固定状態となる。そし
て、このようなクリックボール40の係止動作は、手の
感覚で確認することができる。
【0028】一方、上記のロック状態を解除する場合
は、上記左右ロックレバー29を時計方向へ回動させ、
クリックボール40Aを図3の状態に戻すことにより、
左右ロックレバー29をフリー位置へ固定状態とするこ
とができる。このように、当該例では、フリー位置とロ
ック位置の2箇所において固定状態とすることができ、
しかも左右ロックレバー29と摺動板30との間には、
従来のOリング13Fを用いておらず、ロックレバー2
9の操作が軽くなるという利点がある。
【0029】次に、上下アングルツマミ22側の構成を
図5乃至図7に基づいて説明する。図5には、アングル
操作部下側の上下アングルツマミ22に関する部分の拡
大図が示され、図6及び図7には、ロック部材と摺動板
の構成が示されている。図5において、上下アングルツ
マミ22の下側に、上下ロックレバー47が設けられ、
このロックレバー47は下側軸受け部47Aが固定軸4
8の螺合部48Aに螺合接続され、所定角度(例えば4
5度)だけ回動するように構成される。この上下ロック
レバー47の軸受け部47Aの上部に、摺動板50がバ
ネ51で下側に付勢された状態で配置される。
【0030】この摺動板50の軸孔は、図6に示される
ように、四角形の軸孔52とされ、この軸孔52が嵌合
する上記固定軸48の外周(螺合部48Aの上側)も四
角形とされており、この摺動板50は回転が規制された
状態で上下に摺動可能となる。また、上記の上下アング
ルツマミ22には、一体となるように当接部54が設け
られ、この当接部54と上記摺動板50との間に、摩擦
板55が配置される。
【0031】従って、上記上下ロックレバー47をロッ
ク方向へ回動させると、螺合部48Aへの結合により、
摺動板50が上側へ移動し、摩擦板55を上下アングル
ツマミ22の当接部54に圧接することになり、これに
よって上下アングルツマミ22は現在の位置でロックさ
れる。
【0032】上記のような摺動板50では、図6に示さ
れるように、24個の取付け孔(ネジ孔)57が等間隔
で形成され、この取付け孔57の1箇所にクリックボー
ル(組立て)部材が取り付けられる。このクリックボー
ル部材は、図7にも示されるように、クリックボール5
8を先端に突出配置し、バネ59を介して調整ネジ60
で固定した構造となっている。そして、上下ロックレバ
ー47の下側軸受け部47Aには、上記のクリックボー
ル58を係止する2つの係止溝61(A,B)が設けら
れる。
【0033】即ち、2つの係止溝61A,61Bは、動
作角θ2 (例えば45度)の間隔を以て配置され、両係
止溝61Aと61Bとの間にガイド溝62が設けられて
おり、これらを1組として5組配置される。そして、一
方の係止溝61Aがフリー位置、他方の係止溝61Bが
ロック位置の係止手段となる。従って、この場合は、回
動する係止溝61A,61Bのいずれかに、固定状態の
クリックボール60を係止させることにより、上下ロッ
クレバー47をフリー位置とロック位置の2箇所で固定
状態とすることになる。なお、この上下ロックレバー4
7の移動は、図7に示されるように、軸受け部47Aの
係止溝61A,61Bの近傍に設けられた段差部63で
規制されている。
【0034】また、上記クリックボール部材の取付け孔
57は角度15度の等間隔で24個配置されるが、上記
1組毎の係合孔61A,61Bは、等間隔の位置よりも
少しずらして配置される。即ち、例えば図示の係合孔6
1Aの位置Q1 ,Q2 ,Q3は、5等分の60度毎では
なく、3度ずつずらすため、Q1 からQ2 までの間隔を
72度、Q2 からQ3 までの間隔を69度、Q3 から不
図示のQ4 までの間隔を63度、Q4 から不図示のQ5
までの間隔を60度とする。これによれば、上下ロック
レバー47の係止位置を3度の間隔で調整可能となり、
例えばこのロックレバー29が1回転で0.5mm移動
する場合は、約0.004mmの調整ができることにな
る。
【0035】なお、図5において、上記上下アングルツ
マミ22の軸部と支持筒45との間には、従来と同様
に、Oリング46Cが配置され、上下アングルツマミ2
2の軸部と上下ロックレバー47の軸受け部47Bとの
間には、Oリング46Dが配置される。そして、図8で
用いたOリング13Cと同等のものは設けられない。
【0036】このような上下アングル操作側の構成によ
れば、上下ロックレバー47がフリー位置にあるとき、
図7の状態となり、この摺動板50側のクリックボール
58が上下ロックレバー47側の係止溝61Aによって
係止され、これにより上下ロックレバー47はフリー位
置でしっかりと固定される。そして、上下アングルツマ
ミ22を操作した後のロックの際には、上下ロックレバ
ー47を例えば反時計方向のロック方向へ回動させる。
【0037】そうすると、このロックレバー47は図1
及び図5の螺合部48Aとの結合により、摺動板50を
上側へ移動させ、この摺動板50が摩擦板55を介して
上下アングルツマミ22の当接部54をロック状態とな
るように圧接する。同時に、上述した図7の固定状態の
クリックボール58に対し、軸受け部47Aが左側に移
動し、ガイド溝62を通過させた後、もう一方の係止溝
61Bがクリックボール58で係止され、上下ロックレ
バー47はロック位置で固定状態となる。
【0038】また、上記のロック状態を解除する場合
は、上記上下ロックレバー47を時計方向へ回動させ、
クリックボール58を図7の状態に戻すことにより、上
下ロックレバー47をフリー位置へ固定することができ
る。このように、上下アングル操作側でも、フリー位置
とロック位置の2箇所において固定状態とすることがで
き、しかも上下ロックレバー47と摺動板50との間に
は、従来のOリング13Cを用いておらず、ロックレバ
ー47の操作が軽くなる。
【0039】上記実施形態の例では、凸部としてクリッ
クボール40,58を設けたが、各部材から単に突出形
成した凸部を利用してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、第1及び第2請求
項の発明によれば、ロック部材と摺動板との接触部にお
いて、いずれか一方にクリックボール等の凸部を設け、
他方にはピン状部材又は溝等の係止部を設け、これら凸
部及び係止部の係合によりロック部材を少なくともロッ
ク位置で係止し、Oリングの摩擦力を利用しないように
したので、ロックレバーの操作を軽くすることができ、
ロック状態の保持も確実に行うことが可能となる。しか
も、クリックボールを用いた場合は、係止状態を手の感
覚で察知できるという利点がある。
【0041】また、第3請求項記載の発明によれば、上
記凸部又は係止部の一方を配置するための孔を等間隔で
複数配置すると共に、上記凸部又は係止部の他方を、等
間隔位置から微小角度ずらして複数配置したので、上記
凸部と係止部の係止位置を微調整することが可能となる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るアングル操作部の構成
を示す断面図である。
【図2】図1のアングル操作部の上側の左右アングル操
作側の構成を示す断面図である(この図のロック部材と
摺動板は、図3のI−I線で切断した状態である)。
【図3】図2の左右アングル操作側の左右ロックレバー
と摺動板の構成を図のIII−IIIの切断線から見た平面図
である。
【図4】図3の左右ロックレバーをロック位置へ動かし
た状態を示す平面図である。
【図5】図1のアングル操作部の下側の上下アングル操
作側の構成を示す断面図である。
【図6】上下アングル操作側の上下ロックレバーと摺動
板の構成を、当該摺動板の上側で切断した状態で示す平
面図である。
【図7】図5のクリックボール部材と係合溝の構成を示
す断面図である。
【図8】従来における内視鏡のアングル操作部の構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
1,21 … 支持軸、 2,22 … 上下アングルツマミ、 3,23 … 左右アングルツマミ、 8,47 … 上下ロックレバー、 10,16,30,50 … 摺動板、 12,18,35,55 … 摩擦板、 14,29 … 左右ロックレバー、 38 … 係止ピン、 40(A,B),58 … クリックボール、 61(A,B) … 係止溝。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部の曲げ角度を操作するために回動
    する操作部材と、 この操作部材の回動操作位置をロックするために回動す
    るロック部材と、 このロック部材の回動により上下に摺動し、摩擦力を利
    用して上記操作部材を係止状態にする摺動板と、を備
    え、 上記ロック部材と上記摺動板の接触部において、いずれ
    か一方に凸部を設け、他方にはこの凸部を係止する係止
    部を設け、これら凸部及び係止部によりロック部材を少
    なくともロック位置で係止するようにしたことを特徴と
    するアングル操作部のロック装置。
  2. 【請求項2】 上記凸部は、バネ付勢されたクリックボ
    ールとし、上記係止部は、上記クリックボールを係止で
    きる大きさのピン状部材又は溝としたことを特徴とする
    上記第1請求項記載のアングル操作部のロック装置。
  3. 【請求項3】 上記凸部又は係止部の一方を配置するた
    めの孔を、上記ロック部材又は摺動板のいずれか一方の
    部材の円周方向に等間隔で複数配置すると共に、上記凸
    部又は係止部の他方を、他方の部材の円周方向の等間隔
    位置から微小角度ずらして複数配置し、上記凸部と係止
    部の係止位置を微調整することを特徴とする上記第1請
    求項記載のアングル操作部のロック装置。
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