JPH09218071A - 配管容量推定装置及びガス漏洩検出装置 - Google Patents

配管容量推定装置及びガス漏洩検出装置

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JPH09218071A
JPH09218071A JP2629296A JP2629296A JPH09218071A JP H09218071 A JPH09218071 A JP H09218071A JP 2629296 A JP2629296 A JP 2629296A JP 2629296 A JP2629296 A JP 2629296A JP H09218071 A JPH09218071 A JP H09218071A
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Yoshikatsu Oishi
芳功 大石
Hideto Monju
秀人 文字
Masaki Nakamura
正樹 中村
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Isao Kaneko
功 金子
Kazuya Fujisawa
和也 藤澤
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス配管容量やガス初期圧の補正を行って精
度の高いガス漏洩検出を行なう。 【解決手段】 配管容量記憶部22に下流側配管3の容
量を記憶させ、漏洩判定開始時に圧力測定部12が漏洩
検査開始時のガス圧を測定してガス初期圧記憶部23に
設定し、漏洩判定部24で配管容量記憶部22とガス初
期圧記憶部23の値に基づいて漏洩判定時間と漏洩判定
圧力低下幅を設定して漏洩判定開始から漏洩判定時間内
に漏洩判定圧力低下幅以上の圧力低下が生じている場合
に漏洩があると判定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスメータからガ
ス機器までの下流側配管の容量の推定を行なう配管容量
推定装置及びそれを用いて下流側配管の微少な漏洩を検
出するガス漏洩検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の配管容量推定装置には、特開平7
−27591号公報に開示されたものが知られている。
その配管容量推定装置は、供給ガス圧変動装置と、圧力
測定装置と、流量測定装置とから構成されている。そし
て、配管容量を推定するときには、供給ガス圧変動装置
が一定の時間間隔ごとにガス配管の供給圧をリニアに変
動させて、圧力測定装置と流量測定装置から得られる圧
力と流量の変動パターンからガス配管の容量を推定する
ものである。ガス配管が短い場合には、流量の変動幅が
小さくなり、ガス配管が長い場合には、流量の変動幅が
大きくなるものである。
【0003】また、従来のガスメータの上流側配管のガ
ス漏洩を検出するガス漏洩検出システムとしては、特開
平6−258170号公報に開示されたものが知られて
いる。このガス漏洩検出システムでは、外気温の上昇に
よって、上流側配管の圧力が高くなることを利用してい
る。
【0004】また、ガスメータの下流側配管の漏洩を検
出するガス漏洩検出システムには、図18に示すような
構成のものが知られている。この従来のガス漏洩検出シ
ステムの構成及び動作を図17、図18を参照して説明
する。
【0005】まず、ガス配管等を含めた全体の構成につ
いて、図17を参照して説明する。
【0006】ガスメータ1は、ガスが供給される上流側
配管2と家庭内に引き回される下流側配管3の間に接続
され、下流側配管3はガス元栓4を介して家庭内のガス
機器5に接続されている。そして、ガス漏洩検出システ
ムはガスメータ1に内蔵されている。
【0007】ガスメータ1内のガス漏洩検出システム
は、図18に示すように、ガスの流量を検出する流量セ
ンサ7と、制御回路8とから構成されている。6は双方
向弁を示し、ガスの異常な流量パターンが生じたときに
は閉栓される。
【0008】ガス漏洩検出システムは、ガスメータ1の
下流側配管の漏洩基準である3L/H以上(1時間当た
り3リッター以上)のガス漏洩が検出できるようになっ
ている。これは、ガスメータ1に内蔵された流量センサ
7によって検出される。流量センサ7は、ガスメータ1
の膜と連動して回転する磁石の磁力を検出するリードス
イッチにより構成されている。流量センサ7からの1パ
ルスによって検出される容積は、ガスメータ1の号数に
よって差があるが、例えば家庭用においては1.7L程
度である。漏洩を検出するときには、制御回路8が流量
センサ7からの入力パルス信号と内部タイマによって下
流側配管3に漏洩があるかどうかを判定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の配管容量推定装置では、家庭で設置したガスメータ
から下流側の配管を推定するために、ガス圧を能動的に
しかもリニアに変動させる大掛かりな供給ガス圧変動装
置が必要であり、またガス配管容量を推定するために数
十秒もかかっていた。
【0010】一方、従来のガス漏洩検出装置の構成で
は、ガスメータ1の号数によって決まってしまう所定の
ガス流量が流れないと、流量パルスを得ることができな
いので、図19に示すように、1.7L/Hの漏洩を検
出するのに、1時間もかかることがある。つまり、下流
側のガス漏洩を検出するのに非常に時間がかかるという
問題があった。
【0011】本発明の第1の目的は、このようなガスメ
ータの設置時に簡易な方法により短時間でガス配管容量
の推定ができる配管容量推定装置を提供することであ
る。
【0012】第2の目的は、配管容量やガス圧による影
響がなく、短時間で微少なガス漏洩を検出できる安全性
の高いガス漏洩検出装置を提供することである。
【0013】第3の目的は、ガス配管容量の推定及び設
定を自動的に行い、配管容量の設定にまつわる工数を減
らし、人件費が削減できる精度の高いガス漏洩検出装置
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の配管容量推定装
置は、第1の目的を達成するため、ガス配管内の圧力を
計測する圧力測定部と、ガス配管にガスを充填している
時間を計時する計時部と、圧力測定部及び計時部からの
信号に基づいて圧力上昇の傾きを求めガス配管の容量を
推定する容量推定部とを備えている。
【0015】また、圧力上昇の傾きに代えて、移動平均
処理部で圧力値の移動平均処理を行ない、その圧力上昇
の傾きに基づいてガス配管の容量を推定する容量推定部
を備えることができる。
【0016】また、ガス配管内の圧力を計測する圧力測
定部と、ガス配管に流れ込むガス流量を計測する流量計
測部と、ガス配管にガスを充填するときに流量計測を開
始し、圧力測定部からの信号により圧力値が一定値にな
った時または圧力値の変動幅が一定値以下になった時に
流量計測を終了し、流量計測部で計測された流量に基づ
いてガス配管の容量を推定する容量推定部とを備えた構
成とすることができる。
【0017】また、ガス配管内にガスを充填しきるのに
十分な一定時間を計時する計時部と、計時部が一定時間
を計時している間にガス配管に流れ込むガス流量を計測
する流量計測部と、計時部による一定時間計時後に流量
計測部で計測された流量に基づいてガス配管の容量を推
定する容量推定部とを備えた構成とすることができる。
【0018】また、ガス配管内の圧力を計測する圧力測
定部と、ガス配管を充填している間の時間を計時する計
時部と、ガス配管を充填したときに生じる圧力の振動の
周波数を圧力測定部及び計時部からの信号により算出す
る振動周波数算出部と、振動周波数算出部から出力され
る振動周波数に基づいて配管容量を推定する容量推定部
とを備えた構成とすることができる。
【0019】また、本発明のガス漏洩検出装置は、第2
の目的を達成するため、ガスメータからガス機器までに
配設したガス配管の圧力を計測する圧力測定部と、ガス
配管のガス容量を記憶する配管容量記憶部と、漏洩判定
開始時のガス圧を記憶するガス初期圧記憶部と、漏洩判
定時間を計時する計時部と、漏洩判定時間内にガス配管
の圧力が予め定められた圧力低下幅以上の圧力低下があ
った場合には漏洩があると判定する漏洩判定部とから構
成され、漏洩判定部は配管容量記憶部及びガス初期圧記
憶部の値に応じて漏洩判定時間および予め定められた圧
力低下幅の少なくとも一方を変更し漏洩判定を行なうよ
うにしている。
【0020】また、本発明のガス漏洩検出装置は、第3
の目的を達成するため、上記ガス漏洩検出装置に対して
配管容量を自動設定するように上記各配管容量推定装置
を適用している。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態につ
いて図1、図2を参照して説明する。
【0022】図1において、2は上流側配管、3は下流
側配管、4はガス元栓、5はガス機器、6は双方向弁で
ある。11は配管容量推定装置であり、ガス配管内の圧
力を計測する圧力測定部12と、ガス配管にガスを充填
している時間を計時する計時部13と、圧力測定部12
及び計時部13からの信号に基づいて圧力上昇の傾きを
求めてガス配管の容量を推定する容量推定部14とから
構成されている。
【0023】まず、下流側配管3にガスを充填したとき
の圧力の時間変化について、図2を参照しながら説明す
る。図2において、横軸は時間Tを示し、縦軸は下流側
配管3の圧力Pを示している。配管容量推定前の状態で
は、下流側配管3が空であるので、図2に示すように、
管内の圧力が0mmH2O である。ここで、ガスを充填する
ために、双方向弁6を開状態にすると、時間Tと共に下
流側配管3の圧力Pが上昇する。図2において、点線は
下流側配管3が小さい場合を示し、実線は下流側配管3
が大きい場合を示す。図2から分かるように、下流側配
管3の容量が小さい点線の場合には圧力の上昇速度が速
く、下流側配管3の容量が大きい場合には圧力の上昇速
度が遅い。また、充填時には圧力の振動が生じ、容量が
小さい場合には圧力上昇が速いために圧力Pが立ち上が
った後に振動するが、容量が大きい場合には上昇途中で
も圧力の振動が生じる。ここで、圧力Pが立ち上がるま
での時間Tは1秒程度以下と短時間である。
【0024】次に、上記構成による動作を説明する。下
流側配管3を充填するときの圧力を圧力測定部12が計
測し、計時部13が時間を計時して、時間Tと圧力Pの
関係が求められる。容量推定部14では、ガス充填時に
圧力計測部12と計時部13から得られる信号に基づい
て圧力上昇の傾きを求める。その結果、図2に示すよう
に、下流側配管3の容量が小さい点線に対応する傾きα
や、下流側配管3の容量が大きい実線に対応する傾きβ
が求められる。容量推定部14は、この傾きαやβをも
とに下流側配管3の容量を推定する。傾きが急である時
には配管容量が小さいと推定し、傾きが緩やかであると
きには配管容量が大きいと推定する。
【0025】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について図3、図4を参照して説明する。
【0026】図3において、上流側配管2、下流側配管
3、ガス元栓4、ガス機器5、双方向弁6、圧力測定部
12、計時部13は、図1に示した上記第1の実施形態
と同様の構成要素を示す。15は、圧力測定部12と計
時部13からの信号をもとにガス充填時の圧力値の移動
平均処理を行なう移動平均処理部を示し、容量推定部1
4はこの移動平均処理部15から出力される圧力上昇の
傾きに基づいて下流側配管3の容量を推定する。移動平
均処理は各測定時点における前後複数の測定時点での圧
力値を平均してその測定時点での圧力値とする処理であ
る。
【0027】図4において、横軸は時間Tを表し、縦軸
は移動平均処理部15の出力を表している。これは、図
2の圧力Pを移動平均処理したものである。図2と同様
に、点線は下流側配管3が小さい場合を示し、実線は下
流側配管3が大きい場合を示す。
【0028】次に、上記構成による動作を説明する。下
流側配管3を充填するときの圧力を圧力測定部12が計
測し、計時部13が時間を計時し、さらに移動平均処理
部15が圧力測定部12と計時部13の出力からガス充
填時の圧力値の移動平均処理を行なう。このように移動
平均処理を行なうことにより、充填時の圧力に振動が生
じてもそれを平均化して圧力上昇の傾きα’やβ’を適
正に検出することができる。容量推定部14では、移動
平均処理部15からの信号に基づいて圧力上昇の傾きを
求める。その結果、図4に示すように、下流側配管3の
容量が小さい点線に対応する傾きα’や、下流側配管の
容量が大きい実線に対応する傾きβ’が求められる。容
量推定部14は、この傾きα’やβ’をもとに下流側配
管3の容量を推定する。傾きが急である時には配管容量
が小さいと推定し、傾きが緩やかであるときには配管容
量が大きいと推定する。
【0029】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について図5、図7を参照して説明する。
【0030】図5において、上流側配管2、下流側配管
3、ガス元栓4、ガス機器5、双方向弁6、圧力測定部
12は、図1に示した上記第1の実施形態と同様の構成
要素を示す。16は、下流側配管3に流れ込むガス流量
を計測する流量計測部を示し、容量推定部14は流量計
測部16で計測されたガス流量をもとに下流側配管3の
容量を推定する。
【0031】図7において、その上部は、下流側配管3
をガスで充填したときの時間T(横軸)と下流側配管3
の圧力P(縦軸)を示し、下部はこのときの流量計測部
16で計測される流量を示している。ただし、図7の上
部、下部とも点線は下流側配管3が小さい場合を示し、
実線は下流側配管3が大きい場合を示している。
【0032】次に、上記構成による動作を説明する。下
流側配管3を充填するときに流量計測部16が下流側配
管3に流れ込むガス流量の計測を開始する。下流側配管
3がガスで充填されるに従い圧力Pが上昇するが、圧力
計測部12で計測される圧力Pが図7に示す規定圧力P
k以上になった場合、または圧力の振幅Psが一定値以
下になり、下流側配管3の充填が完了した時点で、流量
計測部16は流量の計測を終了する。図7の下部に示す
ように、下流側配管3の容量が小さい場合にはこの間に
計測される流量パルスは少なくなり、下流側配管3の容
量が大きい場合にはこの間に計測される流量パルスは多
くなる。容量推定部14では、流量計測部16からの信
号に基づき下流側配管3の容量を推定する。つまり、計
測流量が少ない場合には下流側配管3の容量が小さいと
推定し、計測流量が多い場合には下流側配管3の容量が
大きいと推定する。
【0033】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について図6、図7を参照して説明する。
【0034】図6において、上流側配管2、下流側配管
3、ガス元栓4、ガス機器5、双方向弁6、容量推定部
14、流量計測部16は第3の実施形態と同様の構成要
素を示す。一方、計時部13は下流側配管3の充填を開
始するときに計時動作を開始し、下流側配管3が十分に
充填されるのに必要な一定時間Tkを計時するものであ
る。
【0035】また、図7の上部はガス充填時の時間T
(横軸)と下流側配管3の圧力P(縦軸)を示してお
り、同図の下部は流量計測部16で計測される流量を示
す。図7の点線及び実線はそれぞれ下流側配管3の容量
が小さいときと大きいときに対応している。
【0036】次に、上記構成による動作を説明する。下
流側配管3の充填動作を開始すると、計時部13で計時
動作を開始し、流量計測部16ではガスの流量の計測を
開始する。そして、下流側配管3が十分に充填される一
定時間Tkが経過すると、流量計測部16での流量計測
を終了する。以下、第3の実施形態と同様に、容量推定
部14では、この間に流量計測部16で計測された流量
が小さい場合下流側配管3の容量が小さいと推定し、計
測された流量が多い場合には下流側配管3の容量が大き
いと推定する。
【0037】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について図8、図9を参照して説明する。
【0038】図8において、上流側配管2、下流側配管
3、ガス元栓4、ガス機器5、双方向弁6、圧力測定部
12、計時部13、容量推定部14は第1の実施形態と
同様の構成要素を示す。17は、圧力測定部12と計時
部13からの信号を受信し、ガス充填時に生じる圧力振
動の周波数を算出する振動周波数算出部を示し、容量推
定部14は振動周波数算出部17からの信号に基づいて
下流側配管3の容量を推定するものである。
【0039】図9は、下流側配管3をガスで充填すると
きの時間T(横軸)と、下流側配管3内の圧力Pの関係
を示している。
【0040】次に、上記構成による動作を説明する。下
流側配管3を充填するときの圧力を圧力測定部12が計
測し、計時部13が時間を計時して、振動周波数算出部
17に信号が入力される。振動周波算出部17では、こ
の2つの信号をもとに図9に示す圧力振動の周期Tshor
t やTlongが求められる。これをもとに、振動周波数F
short =1/Tshort やFlong=1/Tlongが算出され
る。配管容量V0が小さい場合には、Fshort のように
振動周波数が高く、配管容量V0が大きい場合には、F
longのように振動周波数が低くなる。このことを利用し
て、容量推定部14では、振動周波数算出部17からの
信号より下流側配管3の容量V0を推定する。
【0041】次に、本発明のガス漏洩検出装置に関する
第6〜第11の実施形態について説明する。
【0042】(第6の実施形態)本発明の第6の実施形
態について図10、図11を参照して説明する。
【0043】図10において、上流側配管2、下流側配
管3、ガス元栓4、ガス機器5、双方向弁6は、第1の
実施形態と同様の構成要素を示す。ガス漏洩検出装置2
1は、第1の実施形態と同様の圧力測定部12、計時部
13と、下流側配管3の配管容量を記憶する配管容量記
憶部22と、漏洩判定開始時のガス圧を記憶するガス初
期圧記憶部23と、漏洩判定時間内に漏洩判定圧力低下
幅以上の圧力低下が圧力測定部12で検出された場合に
は漏洩があると判定する漏洩判定部24とから構成され
ている。
【0044】次に、漏洩を検出する時の動作について説
明する。漏洩の検出を行なう時には、まずガス元栓4が
閉じられていることを確認した後に、双方向弁6を開状
態として、下流側配管3のガス圧とガス供給元である上
流側配管2のガス圧を同等にする。その後に、双方向弁
6を閉状態とし、下流側配管3をガスで充填された密閉
空間にする。その後漏洩検出動作を始める。漏洩検出の
原理は、漏洩がない場合には下流側配管3の圧力が低下
せず、漏洩がある場合にはガスの漏れによって下流側配
管3の圧力が低下することを利用する。
【0045】図11を参照しながら、漏洩検出動作につ
いてさらに詳細に説明する。図11において、横軸は時
間を示し、縦軸は下流側配管3の圧力を示している。漏
洩判定部24は、漏洩判定開始から漏洩判定時間T1後
に生じる圧力低下幅ΔPをみる。つまり、漏洩判定部2
4は、下流側配管3の圧力低下速度を監視して、漏洩の
有無を判定する。下流側配管3でガスの漏洩がほとんど
ない場合には、直線Aのように圧力低下幅ΔPaが小さ
く、T1後も初期圧力P0とほとんど変わらない。漏洩
判定部24では、ΔPaと漏洩判定圧力低下幅ΔPthを
比較し、圧力低下量ΔPaがΔPthより小さいことから
漏洩がないと判定する。一方、ガス漏洩が生じている場
合には、圧力測定部12の出力は、時間Tとともに大き
く低下し、直線Bのようになる。漏洩判定部24では、
ΔPbと漏洩判定基準ΔPthを比較し、圧力低下幅ΔP
bがΔPthより大きいことから漏洩があると判定する。
【0046】しかし、ガス漏洩量が同じであっても、下
流側配管3の配管容量や漏洩検査を行なう時の下流側配
管3の初期圧力P0によっても圧力低下の速度は異な
る。それらの要素を含めると、ガス漏洩量Qは、次のよ
うに表される。
【0047】 Q=P0×{V0×LN(P0/(P0−ΔP)} /{Patm ×(T1/3600)} ・・・・・(1) ただし、P0は漏洩検査時のガス初期圧、V0は下流側
配管3の容量、T1は漏洩判定時間(秒)、ΔPは漏洩
判定時間T1で生じた圧力低下幅、Patm は基準大気圧
(10332mmH2O )を示している。また、単位はQが
L/H、P0がゲージ圧、V0がL、T1は秒である。
【0048】(1)式から、ガスの漏洩検査のように、
一定圧力条件(例えば、200mmH2O )における漏洩量
がいくらであるかという検査を行いたい場合には、下流
側配管3の容量V0や、漏洩判定開始時のガス圧(ガス
初期圧)P0によって検出すべき圧力低下の傾きがそれ
ぞれ異なるので、下流側配管3の容量V0や、ガス初期
圧P0に合わせて漏洩判定時間T1や漏洩判定圧力低下
幅ΔPthを決める必要がある。
【0049】検査についてもう少し詳細に説明すると、
基準ガス圧200mmH2O の圧力が印加されたときに、3
L/H以上の漏洩が生じているかどうかを検出する必要
がある。漏洩の時の流れが層流であるとすれば、ガス圧
と漏洩量は比例するので、ガス圧が200mmH2O の時に
は3L/H以上の漏れを検出し、ガス圧が150mmH2O
の時には2.25L/H以上の漏れを検出する必要があ
る。
【0050】具体的数値をあげると、ガス圧が200mm
H2O のときに3L/H以上の漏洩量を検出するために
は、漏洩検査開始時のガス初期圧P0が200mmH2O 、
下流側配管3の配管容量V0が7Lの時には、漏洩判定
圧力低下幅ΔPthを10mmH2Oとし、漏洩判定時間T1
を8.3秒にすればよい。しかし、ガス初期圧P0条件
だけが変わり、それが150mmH2O であるなら、漏洩判
定圧力低下幅ΔPth、漏洩判定時間T1のいずれか一方
又は両方の設定値を変更する必要がある。漏洩判定時間
T1のみを変更する場合には、漏洩判定圧力低下幅ΔP
thを10mmH2O のままとし、漏洩判定時間T1を11.
1秒に設定すればよい。
【0051】また、(1)式からも明らかなように、ガ
ス初期圧P0、圧力低下幅ΔP、漏洩判定時間T1が同
じであっても、検出される漏洩量Qはガス配管容量V0
によって異なり、検出される漏洩量Qはガス配管容量V
0に比例する。例えば、配管容量V0が7Lの時に、ガ
ス初期圧P0=200mmH2O で、漏洩判定時間T1=
8.3秒に圧力低下幅ΔPthが10mmH2O 生じた場合に
は、漏洩量が3L/Hであるが、配管容量条件のみが異
なりV0=8Lであるならば、生じた漏洩量Qは、3.
4L/Hとなる。つまり、配管容量V0にかかわらず検
出したい漏洩量Qを一定値に保つためには、配管容量V
0に応じても漏洩判定時間T1、漏洩判定圧力低下幅Δ
Pthのうち少なくとも一つを変更しなければならない。
【0052】次に、漏洩判定動作について説明する。ま
ず、ガスメータ設置時等に下流側配管3の容量V0を測
定し、配管容量記憶部22に手動などの方法で容量V0
を設定する。そして、漏洩判定を開始するときには、圧
力測定部12が漏洩検査開始時のガス圧P0を測定して
ガス初期圧記憶部23に設定する。漏洩判定部24で
は、配管容量記憶部22とガス初期圧記憶部23の値V
0、P0に基づいて漏洩判定時間T1と漏洩判定圧力低
下幅ΔPthを設定し、漏洩判定を開始する。漏洩判定開
始時に計時部13が動作を開始し、T1時間後に漏洩判
定圧力低下幅ΔPth以上の圧力低下が検出された場合に
は、漏洩判定部24では漏洩があると判定する。
【0053】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態について図12を参照して説明する。
【0054】図12において、ガス漏洩検出装置21
は、ガス配管内の圧力を計測する圧力測定部12と、ガ
ス配管にガスを充填している時間および漏洩判定時間を
計時する計時部13と、圧力測定部12と計時部13か
らの信号に基づいて圧力上昇の傾きを求め下流側配管3
の容量を推定する容量推定部14と、容量推定部14か
らの信号を記憶する配管容量記憶部22と、漏洩判定開
始時のガス圧を記憶するガス初期圧記憶部23と、漏洩
判定時間内にガス配管の圧力があらかじめ定められた圧
力低下幅以上の圧力低下があった場合には漏洩があると
判定する漏洩判定部24とから構成されている。
【0055】上記構成において、下流側配管3にガスを
充填するときには、圧力測定部12と計時部13と容量
推定部14と移動平均処理部15は第1の実施形態と同
様に動作し、下流側配管3の容量を推定する。そして、
配管容量記憶部22は容量推定部14からの信号により
下流側配管3の容量を記憶する。また、ガス漏洩の判定
を行なうときには、第6の実施形態と同様に、漏洩判定
部12が配管容量記憶部22とガス初期圧記憶部23の
値に応じて漏洩判定時間と漏洩と判定する圧力低下幅を
設定し、圧力測定部12と計時部13からの信号により
漏洩判定時間内に漏洩と判定する圧力低下幅以上の圧力
低下が生じた場合に下流側配管3にガス漏洩があると判
定する。
【0056】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態について図13を参照して説明する。
【0057】図13において、ガス漏洩検出装置21
は、ガス配管内の圧力を計測する圧力測定部12と、ガ
ス配管にガスを充填している時間および漏洩判定時間を
計時する計時部13と、圧力測定部12と計時部13か
らの信号をもとに圧力値の移動平均処理を行なう移動平
均処理部15と、移動平均処理部15から出力される圧
力上昇の傾きに基づいて下流側配管3の容量を推定する
容量推定部14と、容量推定部14からの信号を記憶す
る配管容量記憶部22と、漏洩判定開始時のガス圧を記
憶するガス初期圧記憶部23と、漏洩判定時間内にガス
配管の圧力があらかじめ定められた圧力低下幅以上の圧
力低下があった場合には漏洩があると判定する漏洩判定
部24とから構成されている。
【0058】上記構成において、下流側配管3にガスを
充填するときには、圧力測定部12と計時部13と容量
推定部14は第2の実施形態と同様に動作し、下流側配
管3の容量を推定する。そして、配管容量記憶部22は
容量推定部14からの信号により下流側配管3の容量を
記憶する。一方、漏洩検出を行なうときには、第6の実
施形態と同様に、漏洩判定部12が配管容量記憶部22
とガス初期圧記憶部23の値に応じて漏洩判定時間と漏
洩と判定する圧力低下幅を設定し、圧力測定部12と計
時部13からの信号により漏洩判定時間内に漏洩と判定
する圧力低下幅以上の圧力低下が生じた場合に下流側配
管3にガス漏洩があると判定する。
【0059】(第9の実施形態)次に、本発明の第9の
実施形態について図14を参照して説明する。
【0060】図14において、ガス漏洩検出装置21
は、ガス配管内の圧力を計測する圧力測定部12と、漏
洩判定時間を計時する計時部13と、ガス配管に流れ込
むガス流量を計測する流量計測部16と、ガス配管にガ
スを充填するときに流量計測を開始し、圧力測定部12
からの信号により圧力値が一定値以上になった時または
圧力値の変動幅が一定値以下になった時に流量計測を終
了し、流量計測部16で計測された流量に基づきガス配
管の容量を推定する容量推定部14と、容量推定部14
からの信号を記憶する配管容量記憶部22と、漏洩判定
開始時のガス圧を記憶するガス初期圧記憶部23と、漏
洩判定時間内にガス配管の圧力があらかじめ定められた
圧力低下幅以上の圧力低下があった場合には漏洩がある
と判定する漏洩判定部24とから構成されている。
【0061】上記構成において、下流側配管3にガスを
充填するときには、圧力測定部12と流量計測部16と
容量推定部14は第3の実施形態と同様に動作し、下流
側配管3の容量を推定する。そして、配管容量記憶部2
2は容量推定部14からの信号により下流側配管3の容
量を記憶する。漏洩検出を行なうときには、第6の実施
形態と同様に、漏洩判定部12が配管容量記憶部22と
ガス初期圧記憶部23の値に応じて漏洩判定時間と漏洩
と判定する圧力低下幅を設定し、圧力測定部12と計時
部13からの信号により漏洩判定時間内に漏洩と判定す
る圧力低下幅以上の圧力低下が生じた場合に下流側配管
3にガス漏洩があると判定する。
【0062】(第10の実施形態)次に、本発明の第1
0の実施形態について図15を参照して説明する。
【0063】図15において、ガス漏洩検出装置21
は、ガス配管内の圧力を計測する圧力測定部12と、ガ
ス配管を充填しきるのに十分な一定時間および漏洩判定
時間を計時する計時部13と、計時部13がガス配管を
充填しきる一定時間を計時している間にガス配管に流れ
込むガス流量を計測する流量計測部16と、流量計測部
16で計測された流量によりガス配管の容量を推定する
容量推定部14と、容量推定部14からの信号を記憶す
る配管容量記憶部22と、漏洩判定開始時のガス圧を記
憶するガス初期圧記憶部23と、漏洩判定時間内にガス
配管の圧力があらかじめ定められた圧力低下幅以上の圧
力低下があった場合には漏洩があると判定する漏洩判定
部24とから構成されている。
【0064】上記構成において、下流側配管3にガスを
充填するときには、計時部13と流量計測部16と容量
推定部14は第4の実施形態と同様に動作し、下流側配
管3の容量を推定する。そして、配管容量記憶部22は
容量推定部14からの信号により下流側配管3の容量を
記憶する。漏洩検出を行なうときには、第6の実施形態
と同様に、漏洩判定部12が配管容量記憶部22とガス
初期圧記憶部23の値に応じて漏洩判定時間と漏洩と判
定する圧力低下幅を設定し、圧力測定部12と計時部1
3からの信号により漏洩判定時間内に漏洩と判定する圧
力低下幅以上の圧力低下が生じた場合に下流側配管3に
ガス漏洩があると判定する。
【0065】(第11の実施形態)次に、本発明の第1
1の実施形態について図16を参照して説明する。
【0066】図16において、ガス漏洩検出装置21
は、ガス配管内の圧力を計測する圧力測定部12と、ガ
ス配管を充填している間の時間および漏洩判定時間を計
時する計時部13と、ガス配管を充填したときに生じる
圧力の振動の周波数を圧力測定部12及び計時部13か
らの信号により算出する振動周波数算出部17と、振動
周波数算出部17から出力される振動周波数に基づいて
ガス配管の容量を推定する容量推定部14と、容量推定
部14からの信号を記憶する配管容量記憶部22と、漏
洩判定開始時のガス圧を記憶するガス初期圧記憶部23
と、漏洩判定時間内にガス配管の圧力があらかじめ定め
られた圧力低下幅以上の圧力低下があった場合には漏洩
があると判定する漏洩判定部24とから構成されてい
る。
【0067】上記構成において、下流側配管3にガスを
充填するときには、圧力測定部12と計時部13と振動
周波数算出部17と容量推定部14は第5の実施形態と
同様に動作し、下流側配管3の容量を推定する。そし
て、配管容量記憶部22は容量推定部14からの信号に
より下流側配管3の容量を記憶する。漏洩検出を行なう
ときには、第6の実施形態と同様に、漏洩判定部12が
配管容量記憶部22とガス初期圧記憶部23の値に応じ
て漏洩判定時間と漏洩と判定する圧力低下幅を設定し、
圧力測定部12と計時部13からの信号により漏洩判定
時間内に漏洩と判定する圧力低下幅以上の圧力低下が生
じた場合に下流側配管3にガス漏洩があると判定する。
【0068】以上の第7〜第11の実施形態によれば、
下流側配管3を充填するときには、圧力測定部12と、
計時部13と、容量推定部14と、移動平均処理部15
と、流量計測部16と、振動周波数算出部17とを適切
に組合せ、圧力の上昇速度や、下流側配管3がガスで充
填されるまでの間に流れる流量、または充填時に生じる
圧力の振動の周波数をもとに配管容量V0を推定し、そ
の推定値を配管容量記憶部22が記憶する。そして、漏
洩判定開始時には圧力測定部12が漏洩検査開始時のガ
ス圧を測定してガス初期圧記憶部23に設定する。さら
に、漏洩判定部24が配管容量記憶部22とガス初期圧
記憶部23の値に基づいて漏洩判定時間T1と漏洩判定
圧力低下幅ΔPthを設定し、漏洩判定開始から漏洩判定
時間T1内に漏洩判定圧力低下幅ΔPth以上の圧力低下
が生じている場合には、漏洩があると判定するので、配
管容量V0やガス初期圧P0によらず、一定のガス漏洩
量Qを検出することができる。
【0069】
【発明の効果】本発明の配管容量推定装置によれば、圧
力測定部と、計時部と、容量推定部と、移動平均処理部
と、流量計測部と、振動周波数算出部とを適切に組合
せ、下流側配管をガスで充填するときの圧力上昇や、下
流側配管がガスで充填されるまでの間に流れる流量、又
は充填時に生じる圧力振動の周波数をもとに配管容量を
推定するので、簡易な方法により短時間で下流側配管の
容量を推定できる。また、従来のガスメータ内で使用さ
れている圧力センサ、流量センサを流用すれば、ソフト
ウェアの変更を行なうだけで、配管容量の推定を行なう
ことができるので低コストで配管容量の推定ができる。
【0070】また、本発明のガス漏洩検出装置によれ
ば、配管容量記憶部に下流側配管の容量を記憶させてお
くことにより、漏洩判定開始時には圧力測定部が漏洩検
査開始時のガス圧を測定してガス初期圧記憶部に設定
し、漏洩判定部が配管容量記憶部とガス初期圧記憶部の
値に基づいて漏洩判定時間と漏洩判定圧力低下幅を設定
して漏洩判定開始から漏洩判定時間内に漏洩判定圧力低
下幅以上の圧力低下が生じている場合に漏洩があると判
定するので、配管容量やガス初期圧によらずに一定のガ
ス漏洩量を検出することができ、安全性の高いガス漏洩
検出装置を提供することができる。
【0071】また、上記ガス漏洩検出装置に対して上記
各配管容量推定装置を適用して配管容量を自動設定する
ことにより、ガス配管の容量の設定が自動的にできてガ
ス配管の容量やガス初期圧に応じた精度の高い漏洩検出
が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の配管容量推定装置の
ブロック構成図である。
【図2】同実施形態におけるガス充填時の圧力の時間経
過を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の配管容量推定装置の
ブロック構成図である。
【図4】同実施形態におけるガス充填時の移動平均処理
部の出力の時間経過を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の配管容量推定装置の
ブロック構成図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の配管容量推定装置の
ブロック構成図である。
【図7】第3及び第4の実施形態におけるガス充填時の
圧力の時間経過と流量計測部の出力を示す図である。
【図8】本発明の第5の実施形態の配管容量推定装置の
ブロック構成図である。
【図9】同実施形態におけるガス充填時の圧力の時間経
過を示す図である。
【図10】本発明の第6の実施形態のガス漏洩検出装置
のブロック構成図である。
【図11】同実施形態における漏洩検出時の圧力の時間
経過を示す図である。
【図12】本発明の第7の実施形態のガス漏洩検出装置
のブロック構成図である。
【図13】本発明の第8の実施形態のガス漏洩検出装置
のブロック構成図である。
【図14】本発明の第9の実施形態のガス漏洩検出装置
のブロック構成図である。
【図15】本発明の第10の実施形態のガス漏洩検出装
置のブロック構成図である。
【図16】本発明の第11の実施形態のガス漏洩検出装
置のブロック構成図である。
【図17】ガス配管の接続状態を示す図である。
【図18】従来例のガス漏洩検出装置のブロック構成図
である。
【図19】同従来例の漏洩検出方法の説明図である。
【符号の説明】
3 下流側配管 11 配管容量推定装置 12 圧力測定部 13 計時部 14 容量推定部 15 移動平均処理部 16 流量計測部 17 振動周波数算出部 21 ガス漏洩検出装置 22 配管容量記憶部 23 ガス初期圧記憶部 24 漏洩判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 正樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 温井 一光 神奈川県藤沢市みその台9ー10 (72)発明者 金子 功 東京都目黒区中目黒4ー13ー21 B−807 (72)発明者 藤澤 和也 東京都目黒区中目黒4ー13ー21 A−408

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスメータからガス機器まで配設したガ
    ス配管内の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管にガ
    スを充填している時間を計時する計時部と、圧力測定部
    及び計時部からの信号に基づいて圧力上昇の傾きを求め
    ガス配管の容量を推定する容量推定部とを備えたことを
    特徴とする配管容量推定装置。
  2. 【請求項2】 ガスメータからガス機器まで配設したガ
    ス配管内の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管にガ
    スを充填している時間を計時する計時部と、圧力測定部
    及び計時部からの信号をもとに圧力値の移動平均処理を
    行なう移動平均処理部と、移動平均処理部から出力され
    る圧力上昇の傾きに基づいてガス配管の容量を推定する
    容量推定部とを備えたことを特徴とする配管容量推定装
    置。
  3. 【請求項3】 ガスメータからガス機器まで配設したガ
    ス配管内の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管に流
    れ込むガス流量を計測する流量計測部と、ガス配管にガ
    スを充填するときに流量計測を開始し、圧力測定部から
    の信号により圧力値が一定値になった時または圧力値の
    変動幅が一定値以下になった時に流量計測を終了し、流
    量計測部で計測された流量に基づいてガス配管の容量を
    推定する容量推定部とを備えたことを特徴とする配管容
    量推定装置。
  4. 【請求項4】 ガスメータからガス機器まで配設したガ
    ス配管内にガスを充填しきるのに十分な一定時間を計時
    する計時部と、計時部が一定時間を計時している間にガ
    ス配管に流れ込むガス流量を計測する流量計測部と、計
    時部による一定時間計時後に流量計測部で計測された流
    量に基づいてガス配管の容量を推定する容量推定部とを
    備えたことを特徴とする配管容量推定装置。
  5. 【請求項5】 ガスメータからガス機器まで配設したガ
    ス配管内の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管を充
    填している間の時間を計時する計時部と、ガス配管を充
    填したときに生じる圧力の振動の周波数を圧力測定部及
    び計時部からの信号により算出する振動周波数算出部
    と、振動周波数算出部から出力される振動周波数に基づ
    いて配管容量を推定する容量推定部とを備えたことを特
    徴とする配管容量推定装置。
  6. 【請求項6】 ガスメータからガス機器までに配設した
    ガス配管の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管のガ
    ス容量を記憶する配管容量記憶部と、漏洩判定開始時の
    ガス圧を記憶するガス初期圧記憶部と、漏洩判定時間を
    計時する計時部と、漏洩判定時間内にガス配管の圧力が
    予め定められた圧力低下幅以上の圧力低下があった場合
    には漏洩があると判定する漏洩判定部とから構成され、
    漏洩判定部は配管容量記憶部及びガス初期圧記憶部の値
    に応じて漏洩判定時間および予め定められた圧力低下幅
    の少なくとも一方を変更し漏洩判定を行なうようにした
    ことを特徴とするガス漏洩検出装置。
  7. 【請求項7】 ガスメータからガス機器までに配設した
    ガス配管の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管にガ
    スを充填している時間及び漏洩判定時間を計時する計時
    部と、圧力測定部と計時部からの信号に基づいて圧力上
    昇の傾きを求めガス配管の容量を推定する容量推定部
    と、容量推定部からの信号を記憶する配管容量記憶部
    と、漏洩判定開始時のガス圧力を記憶するガス初期圧記
    憶部と、漏洩判定時間内にガス配管の圧力が予め定めら
    れた圧力低下幅以上の圧力低下があった場合には漏洩が
    あると判定する漏洩判定部とから構成され、漏洩判定部
    は配管容量記憶部及びガス初期圧記憶部の値に応じて漏
    洩判定時間及び予め定められた圧力低下幅の少なくとも
    一方を変更し漏洩判定を行なうようにしたことを特徴と
    するガス漏洩検出装置。
  8. 【請求項8】 ガスメータからガス機器までに配設した
    ガス配管の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管にガ
    スを充填している時間及び漏洩判定時間を計時する計時
    部と、圧力測定部と計時部からの信号をもとに圧力値の
    移動平均処理を行なう移動平均処理部と、移動平均処理
    部から出力される圧力上昇の傾きに基づいてガス配管の
    容量を推定する容量推定部と、容量推定部からの信号を
    記憶する配管容量記憶部と、漏洩判定開始時のガス圧力
    を記憶するガス初期圧記憶部と、漏洩判定時間内にガス
    配管の圧力が予め定められた圧力低下幅以上の圧力低下
    があった場合には漏洩があると判定する漏洩判定部とか
    ら構成され、漏洩判定部は配管容量記憶部及びガス初期
    圧記憶部の値に応じて漏洩判定時間及び予め定められた
    圧力低下幅の少なくとも一方を変更し漏洩判定を行なう
    ようにしたことを特徴とするガス漏洩検出装置。
  9. 【請求項9】 ガスメータからガス機器までに配設した
    ガス配管の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管に流
    れ込むガス流量を計測する流量計測部と、ガス配管を充
    填するときに流量計測を開始し、圧力測定部からの信号
    により圧力値が一定値以上になった時または圧力値の変
    動幅が一定値以下になった時に流量計測を終了し、流量
    計測部で計測された流量に基づきガス配管の容量を推定
    する容量推定部と、容量推定部からの信号を記憶する配
    管容量記憶部と、漏洩判定開始時のガス圧力を記憶する
    ガス初期圧記憶部と、漏洩判定時間を計時する計時部
    と、漏洩判定時間内にガス配管の圧力が予め定められた
    圧力低下幅以上の圧力低下があった場合には漏洩がある
    と判定する漏洩判定部とから構成され、漏洩判定部は配
    管容量記憶部及びガス初期圧記憶部の値に応じて漏洩判
    定時間及び予め定められた圧力低下幅の少なくとも一方
    を変更し漏洩判定を行なうようにしたことを特徴とする
    ガス漏洩検出装置。
  10. 【請求項10】 ガスメータからガス機器までに配設し
    たガス配管の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管を
    充填しきるのに十分な一定時間及び漏洩判定時間を計時
    する計時部と、計時部がガス配管を充填しきる一定時間
    を計時している間にガス配管に流れ込むガス流量を計測
    する流量計測部と、流量計測部で計測された流量により
    ガス配管の容量を推定する容量推定部と、容量推定部か
    らの信号を記憶する配管容量記憶部と、漏洩判定開始時
    のガス圧力を記憶するガス初期圧記憶部と、漏洩判定時
    間内にガス配管の圧力が予め定められた圧力低下幅以上
    の圧力低下があった場合には漏洩があると判定する漏洩
    判定部とから構成され、漏洩判定部は配管容量記憶部及
    びガス初期圧記憶部の値に応じて漏洩判定時間及び予め
    定められた圧力低下幅の少なくとも一方を変更し漏洩判
    定を行なうようにしたことを特徴とするガス漏洩検出装
    置。
  11. 【請求項11】 ガスメータからガス機器までに配設し
    たガス配管の圧力を計測する圧力測定部と、ガス配管を
    充填している間の時間及び漏洩判定時間を計時する計時
    部と、ガス配管を充填したときに生じる圧力の振動周波
    数を圧力測定部及び計時部からの信号により算出する振
    動周波数算出部と、振動周波数算出部から出力される振
    動周波数に基づいて配管容量を推定する容量推定部と、
    容量推定部からの信号を記憶する配管容量記憶部と、漏
    洩判定開始時のガス圧力を記憶するガス初期圧記憶部
    と、漏洩判定時間内にガス配管の圧力が予め定められた
    圧力低下幅以上の圧力低下があった場合には漏洩がある
    と判定する漏洩判定部とから構成され、漏洩判定部は配
    管容量記憶部及びガス初期圧記憶部の値に応じて漏洩判
    定時間及び予め定められた圧力低下幅の少なくとも一方
    を変更し漏洩判定を行なうようにしたことを特徴とする
    ガス漏洩検出装置。
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