JPH09216640A - レトルトパウチ - Google Patents

レトルトパウチ

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JPH09216640A
JPH09216640A JP8045486A JP4548696A JPH09216640A JP H09216640 A JPH09216640 A JP H09216640A JP 8045486 A JP8045486 A JP 8045486A JP 4548696 A JP4548696 A JP 4548696A JP H09216640 A JPH09216640 A JP H09216640A
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ethylene
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Katsunobu Ito
克伸 伊藤
Takashi Nakagome
隆 中込
Hiroaki Kachi
浩章 加地
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3261Flexible containers having several compartments
    • B65D81/3266Flexible containers having several compartments separated by a common rupturable seal, a clip or other removable fastening device

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合用二連袋からなるレトルトパウチにおい
て仮接着部の接着性を改良し、流通時等においては各室
に区画され、使用時においては剥離し、別種の内容物を
混合し得ることができる構造である仮接着部を有する混
合用二連袋からなるレトルトパウチを提供することであ
る。 【解決手段】 外周端部の周辺部にシ−ル部を設けて袋
体を構成し、かつ該袋体を二室に区画する仮接着部を設
け、該仮接着部により区画した二室のそれぞれに別種の
内容物を収納し、使用時に前記の仮接着部を剥離させて
前記の別種の内容物を混合し得る混合用二連袋であり、
かつ該二連袋を構成する積層体が外側から内側に向かっ
て、少なくとも、耐熱性基材フィルム、気体遮断性フィ
ルムおよびヒ−トシ−ル性フィルムを積層した構成から
なるレトルトパウチにおいて、上記のヒ−トシ−ル性フ
ィルムとして、エチレン−プロピレンコポリマ−を主成
分とし、これにオレフィン系ゴム成分を添加してなる組
成物からなる無延伸ポリプロピレンフィルムを使用する
ことを特徴とするレトルトパウチである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レトルトパウチに
関し、更に詳しくは、別種の内容物を収納し、使用時に
仮接着部を剥離させて該別種の内容物を混合し得るレト
ルトパウチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の食品包装技法が提案されて
いるが、その一つにレトルト包装技法が知られている。
これは、プラスチックフィルムもしくは金属箔またはこ
れらを多層に合わせたものを袋状またはその他の形状に
成形した容器に、調整した食品を詰め、熱溶融により密
封し、加熱加圧殺菌する包装技法である。当初、カレ−
を詰めて殺菌したものからスタ−トしたが、近年、食品
加工産業、包装産業等の発展に伴い、詰める内容物が豊
富になり、また、耐熱容器等の包装技術も開発され、レ
トルト食品という新しい加工食品分野を形成し、その発
展を期待されているものである。ところで、上記のよう
なレトルト食品は、通常、具、調味液等を一体にして充
填包装されているものであり、而して、このような場
合、保存中に、具に調味液等が浸透し、具本来の味を損
ない、また具が変色する等の問題点がある。そこで、近
年、レトルト食品において、三方シ−ル、四方シ−ル等
の袋の内部に仮接着部を設けて二室に区画し、各室のそ
れぞれに別種の内容物を収納し、使用時に前記の仮接着
部を剥離させて前記の別種の内容物を混合し得る混合用
二連袋からなるレトルトパウチが提案され、味覚、外観
等に優れたレトルト製品を提供することが試みられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような混合用二連袋からなるレトルトパウチにおいて、
仮接着部は、流通時等において各室が区画されている
が、使用時において剥離し別種の内容物を混合し得るこ
とができる構造であることが必要であるが、、今日ま
で、その機能を十分に奏し、混合用二連袋からなるレト
ルトパウチとして充分に満足し得るものが提案されてい
ないというのが実状である。例えば、流通時等におい
て、レトルトパウチが外力を受けて圧迫されることによ
り、仮接着部が簡単に剥離して別種の内容物が混合して
しまうと言う問題点がある。また、内容物として、一方
が液状物であり、他方が固形物である場合、仮接着部を
剥離して混合しようととしても、仮接着部が十分に剥離
せず、該仮接着部が障害となって、固形物が仮接着部に
引っ掛かって、所望どおりに混合しないという問題点も
ある。更には、仮接着部のシ−ル強度が余りにも強すぎ
て、仮接着部が剥離しないという問題点もる。そこで本
発明は、混合用二連袋からなるレトルトパウチにおい
て、仮接着部の構造、接着性等を改良し、流通時等にお
いて各室が区画されているが、使用時において剥離し別
種の内容物を混合し得ることができる仮接着部を有する
混合用二連袋からなるレトルトパウチを提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々研究した結果、エチレン−プ
ロピレンコポリマ−を主成分とし、これにオレフィン系
ゴム成分を添加してなる組成物からなる無延伸ポリプロ
ピレン系樹脂フィルムがヒ−トシ−ル性を有することに
着目し、これをレトルトパウチを構成する内面のヒ−ト
シ−ル性フィルムとして使用し、かつそのヒ−トシ−ル
条件として、袋体を構成する際の外周端部の周辺部をヒ
−トシ−ルする条件と袋体を二室に区画する仮接着部を
設ける際のヒ−トシ−ルする条件とを変え、前者の条件
より緩和した条件で後者である仮接着部を形成したとこ
ろ、流通時等において各室が充分に区画され、使用時に
おいて仮接着部が剥離し別種の内容物を混合し得ること
ができる混合用二連袋からなるレトルトパウチを製造し
得ることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、外周端部の周辺部に
シ−ル部を設けて袋体を構成し、かつ該袋体を二室に区
画する仮接着部を設け、該仮接着部により区画した二室
のそれぞれに別種の内容物を収納し、使用時に前記の仮
接着部を剥離させて前記の別種の内容物を混合し得る混
合用二連袋であり、かつ該二連袋体を構成する積層体
が、外側から内側に向かって、少なくとも、耐熱性基材
フィルムおよびヒ−トシ−ル性フィルム、または耐熱性
基材フィルム、気体遮断性フィルムおよびヒ−トシ−ル
性フィルムを順次に積層した構成からなり、かつ上記の
ヒ−トシ−ル性フィルムとして、エチレン−プロピレン
コポリマ−を主成分とし、これにオレフィン系ゴム成分
を添加してなる組成物からなる無延伸ポリプロピレン系
樹脂フィルムを使用することを特徴とするレトルトパウ
チに関するものである。
【0006】更に、本発明は、上記のレトルトパウチに
おいて、外周端部の周辺部に設けるシ−ル部の部分を、
ヒ−トシ−ル温度190〜250℃、圧力0.5〜10
Kg/cm2 、加熱加圧時間0.5〜30秒間の条件で
ヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成し、かつ仮接着部の部
分を、ヒ−トシ−ル温度150〜190℃、圧力0.5
〜5Kg/cm2 、加熱加圧時間0.5〜10秒間の条
件でヒ−トシ−ルして仮接着部を形成してなることを特
徴とするレトルトパウチに関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。まず、上記の本発明において、本発明
にかかるレトルトパウチについて二三の具体例を例示し
て図面を用いて説明すると、図1および図2は、本発明
にかかるレトルトパウチを構成する袋体の製造に使用す
る積層体の層構成の一例を示す断面図であり、図3は、
図1に示す積層体を使用して製造した本発明にかかるレ
トルトパウチの構造の一例を示す斜視図であり、図4
は、図3に示すレトルトパウチのY−Y′における切断
断面図である。まず、本発明においては、レトルトパウ
チを構成する袋体の製造に使用する積層体としては、図
1に示すように、外側から内側に向かって、少なくと
も、耐熱性基材フィルム1とヒ−トシ−ル性フィルム2
を順次に積層した積層体A、あるいは耐熱性基材フィル
ム1、気体遮断性フィルム3およびヒ−トシ−ル性フィ
ルム2を順次に積層した積層体B等を使用することがで
きる。而して、本発明において、上記の積層体Aまたは
積層体Bにおいて、上記のヒ−トシ−ル性フィルム2と
して、エチレン−プロピレンコポリマ−を主成分とし、
これにオレフィン系ゴム成分を添加してなる組成物から
なる無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム3′を使用す
ることが望ましい。
【0008】次に、本発明において、本発明にかかるレ
トルトパウチの構造の一例について、上記の図1に示す
積層体Aを使用して製造したレトルトパウチを例示して
説明すると、図3および図4に示すように、上記で製造
した積層体の二枚A、Aを用意し、そのヒ−トシ−ル性
フィルム2としての無延伸ポリプロピレン系樹脂フィル
ム2′の面を対向して重ね合わせ、次いで、外周端部の
周辺部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部4を形成して袋体を
構成し、かつ該袋体の所定の箇所に二室に区画する仮接
着部5を設け、該仮接着部5により区画した二室のそれ
ぞれに別種の内容物6、7を収納し、使用時に前記の仮
接着部5を剥離させて前記の別種の内容物6、7を混合
することができる混合用二連袋Cを製造するものであ
る。而して、本発明においては、上記で製造した混合用
二連袋Cをレトルト加工処理、すなわち、加熱加圧殺菌
処理を施して、本発明にかかるレトルトパウチを製造
し、その使用に際しては、例えば、外部から圧力等を加
えて、あるいは仮接着部の部分を手に持って両側に引っ
張ることによって、仮接着部の部分を剥離して、二室に
収納されている別種の内容物を混合し、次いで、開封し
て、例えば、食用等に供するものである。上記に挙げた
例は、本発明にかかるレトルトパウチの一例を例示する
ものであり、本発明は、これに限定されるものではな
い。
【0009】上記において、別種の内容物6、7を充填
包装する方法としては、種々の方法を採り得るが、例え
ば、外周端部の周辺部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部4を
形成する際に、例えば、積層体A、Aの左右の外周端部
の周辺部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部4、4を形成し、
更に、仮接着部5を形成し、他方、積層体A、Aの上下
の外周端部の周辺部はヒ−トシ−ルせずに未シ−ル部と
して開口部としておき、しかる後該開口部を内容物を充
填する開口部として使用し、該開口部から二室のそれぞ
れに、上方向および下方向から別種の内容物6、7を充
填し、次いで上下に設けた開口部の未シ−ル部をヒ−ト
シ−ルしてシ−ル部4、4を形成することによって内容
物6、7をそれぞれの二室に充填包装することができ
る。
【0010】而して、本発明においては、上記のように
製造した混合用二連袋Cからなるレトルトパウチは、図
5の(1)、(2)および(3)にその使用例を表す平
面図に示すように、上記で製造した積層体A、Aからな
り、かつ内容物6、7が充填包装されている混合用二重
袋Cを、レトルト加工処理、すなわち、加熱加圧殺菌処
理を施して、レトルトパウチを製造し〔図6の
(1)〕、その使用に際しては、例えば、外部から力を
加えて仮接着部5を剥離し、該仮接着部5の部分を切り
離し、矢印Pで示すように、二室に収納されている別種
の内容物6、7を混合し〔図6の(2)〕、しかる後、
該二連袋Cの上端部を、例えば、ハサミ等を使用してカ
ットして開封し、混合した内容物6、7を食器等に移し
替えて食用等に供するものである〔図6の(3)〕。な
お、図中4、5は、前述と同様に、二連袋Cを構成する
シ−ル部を表す。本発明にかかる混合用二連袋は、例え
ば、食料品、化学薬品、医薬品、接着剤、その他等のよ
うに、使用する直前に二成分を混合して使用するような
製品の充填包装に使用することができるものである。
【0011】次に、上記の本発明において、本発明にか
かるレトルトパウチを構成する材料について説明する
と、まず、本発明にかかる耐熱性基材フィルムとして
は、本発明にかかるレトルトパウチを構成する基本素材
となり、かつレトルト加工処理に耐えられることから、
機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質
を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが
でき、具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリプロピレン系
樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹
脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムな
いしシ−トを使用することができる。而して、上記の樹
脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、
あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィル
ム等のいずれのものでも使用することができる。また、
本発明において、その樹脂のフィルムないしシ−トの厚
さとしては、耐熱性を有し、強度、剛性等について必要
最低限に保持され得る厚さであればよく、約10μmな
いし50μm位、好ましくは、約12μmないし25μ
m位が最も望ましい。
【0012】次に、本発明において、気体遮断性フィル
ムについて説明すると、かかるフィルムとしては、太陽
光等の光を遮光する性質、あるいは水蒸気、水、ガス等
を透過しない性質等を有する材料を使用することがで
き、これは、単体の基材でもよく、あるいは二種以上の
基材を組み合わせてなる複合基材等であってもよい。具
体的には、例えば、遮光性とバリア−性を有するアルミ
ニュウム箔またはその蒸着膜を有する樹脂のフィルム、
バリア−性を有する酸化珪素、酸化アルミニュウム等の
無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、水蒸気、
水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガスバリア−性
を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィ
ルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、
所望の添加剤を加えて混練してフィルム化してなる遮光
性を有する各種の着色樹脂のフィルムないしシ−ト等を
使用することができる。これらの材料は、一種ないしそ
れ以上を組み合わせて使用することができる。上記のフ
ィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通
常、5μmないし300μm位、更には、10μmない
し100μm位が望ましい。更に、上記において、アル
ミニュウム箔としては、5μmないし30μm位の厚さ
のもの、また、アルミニュウムまたは無機酸化物の蒸着
膜としては、厚さ100Åないし2000Å位のものを
使用することができる。また、上記の蒸着膜を支持する
樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィル
ム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポ
リ塩化ビニルフィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポ
リ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコ−ルフィ
ルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィル
ム、その他等を使用することができる。上記において、
上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルムは、積層体ある
いは袋体になったときには、該樹脂のフィルムは、耐熱
性基材フィルムとして機能することもある。
【0013】次に、本発明において、ヒ−トシ−ル性フ
ィルムについて説明すると、かかるフィルムとしては、
レトルト加工処理に耐え、更に熱によって溶融し相互に
融着し得るものであればよく、具体的には、例えば、低
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポ
リブテンポリマ−、酸変性ポリオレフィン系樹脂、その
他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することがで
きる。そのフィルムの厚さとしては、10μmないし3
00μm位、好ましくは、20μmないし100μm位
が望ましい。
【0014】ところで、本発明においては、上記のよう
なヒ−トシ−ル性フィルムのなかでも、特に、ヒ−トシ
−ル性を有する無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを
使用することが好ましい。これは、後述するように、仮
接着部を形成する際に、その部分の接着性を調整して易
剥離性とすることが容易にできるからである。而して、
本発明においては、上記のヒ−トシ−ル性を有する無延
伸ポリプロピレン系樹脂フィルムのなかでも、具体的に
は、エチレン−プロピレンコポリマ−を主成分とし、こ
れにオレフィン系ゴム成分を添加し、更に所望の添加剤
を任意に添加し、充分に混練してなる組成物を、例え
ば、押し出し成形等によりフィルム化してなるヒ−トシ
−ル性を有する無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを
使用することが望ましい。上記において、エチレン−プ
ロピレンコポリマ−としては、例えば、エチレン−プロ
ピレンブロックコポリマ−、エチレン−プロピレンラン
ダムコポリマ−等を使用することができ、而して、エチ
レンとプロピレンとの共重合比率としては、プロピレン
を約80〜97モル%位含むものを使用することができ
る。また、上記において、オレフィン系ゴム成分として
は、例えば、イソプレンゴム、インブチレンゴム、エチ
レン−プロピレンゴム等のC2 〜C4 からなるオレフィ
ン系ゴム成分の一種ないしそれ以上を使用することがで
き、而して、本発明において、かかるオレフィン系ゴム
成分を使用することにより、主に、レトルト製品の耐寒
衝撃性を向上させるという効果を奏するものであり、更
に仮接着部のシ−ル時のシ−ル強度を安定させるという
作用効果を達成するために使用するものである。
【0015】また、上記において、上記のエチレン−プ
ロピレンコポリマ−を主成分とし、これにオレフィン系
ゴム成分を添加してなる組成物には、更にその他の添加
剤、例えば、線状低密度ポリエチレン等のその他の樹
脂、充填剤、分散剤、着色剤、その他等を任意に添加す
ることもできる。次に、本発明において、エチレン−プ
ロピレンコポリマ−とオレフィン系ゴム成分との配合割
合としては、該エチレン−プロピレンコポリマ−100
重量部に対しオレフィン系ゴム成分を5〜30重量部、
好ましくは、10〜20重量部の割合で配合することが
好ましい。上記において、5重量部以下であると、耐寒
衝撃性が低下し、また、仮接着部のシ−ル強度が安定し
ないので好ましくなく、また、30重量部以上である
と、仮接着部以外のシ−ル強度が低く、また耐熱性が低
くレトルト時に融着する等の問題が発生して好ましくな
いものである。本発明において、無延伸ポリプロピレン
フィルムの厚さとしては、10μmないし100μm
位、好ましくは、30μmないし70μm位が望まし
い。次にまた、本発明において、上記のような無延伸ポ
リプロピレン系樹脂フィルムをヒ−トシ−ル性フィルム
として使用することにより、袋体を構成する際の外周端
部の周辺部に形成するシ−ル部と、袋体を二室に区画す
る仮接着部とを、そのヒ−トシ−ルする条件を調整する
ことができ、良好なシ−ル部、仮接着部を形成すること
ができるという利点を有するものである。
【0016】次に、通常、レトルトパウチは、物理的に
も化学的にも過酷な条件におかれることから、該レトル
トパウチを構成する包装材料には、厳しい包装適性が要
求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホ−ル
性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生性、そ
の他等の種々の条件が要求され、このために、本発明に
おいては、上記のような材料の他に、上記のような諸条
件を充足するその他の材料を任意に使用することがで
き、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹
脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテ
ンポリマ−、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリル
ニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン
−スチレン共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系
樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ
−トを任意に選択して使用することができる。その他、
例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用するこ
とができる。本発明において、上記のフィルムないしシ
−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの
等のいずれのものでも使用することができる。また、そ
の厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範
囲から選択して使用することができる。更に、本発明に
おいては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成
膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれ
の性状の膜でもよい。
【0017】次に、上記の本発明において、上記のよう
な材料を使用して積層体を製造する方法について説明す
ると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−
トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドラ
イラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ共押し出し成形
法、共押し出しラミネ−ション法、その他等で行うこと
ができる。而して、本発明においては、上記の積層を行
う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理
等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例え
ば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイ
ミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−
コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリ
ル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル
系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の
公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用することがで
きる。
【0018】次に本発明において、レトルトパウチを構
成する袋体について説明すると、その製袋方法として
は、上記のような材料を使用して製造した積層体を使用
し、そのヒ−トシ−ル性フィルムとしての無延伸ポリプ
ロピレン系樹脂フィルム面を対向させて折り曲げるか、
あるいはその二枚を重ね合わせ、更にその外周の周辺端
部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−
ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−
ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル
型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態により
ヒ−トシ−ルして袋体を製造し、更にその袋体の所定の
箇所に、該袋体を二室に区画する仮接着部を形成して、
混合用二連袋を製造するものである。その他、例えば、
自立性包装袋(スタンディングパウチ)等も可能であ
る。
【0019】上記において、袋体を構成する際の外周端
部の周辺部をヒ−トシ−ルする方法と、袋体を二室に区
画する仮接着部を設ける際のヒ−トシ−ルする方法とし
ては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルト
シ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−
ル等の公知の方法で行うことができる。而して、本発明
において、袋体を構成する際の外周端部の周辺部をヒ−
トシ−ルする条件としては、外周端部の周辺部に設ける
シ−ル部の部分を、ヒ−トシ−ル温度190〜250
℃、好ましくは、200〜220℃、圧力0.5〜10
Kg/cm2 、好ましくは、1〜3Kg/cm2 、加熱
加圧時間0.5〜30秒間、好ましくは、1〜3秒間位
の条件でヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成するものであ
る。他方、本発明において、袋体を二室に区画する仮接
着部を設ける際のヒ−トシ−ルする条件としては、仮接
着部の部分を、ヒ−トシ−ル温度150〜190℃、好
ましくは、165〜175℃、圧力0.5〜5Kg/c
2 、好ましくは、1〜2Kg/cm2 、加熱加圧時間
0.5〜10秒間、好ましくは、1〜2秒間位の条件で
ヒ−トシ−ルして仮接着部を形成するものである。すな
わち、本発明においては、ヒ−トシ−ル条件として、袋
体を構成する際の外周端部の周辺部をヒ−トシ−ルする
条件と、袋体を二室に区画する仮接着部を設ける際のヒ
−トシ−ルする条件とを変え、前者の条件より緩和した
条件で後者である仮接着部を形成して、該仮接着部を、
外周端部の周辺部のシ−ル部と比較して、弱シ−ル部と
することを特徴とするものである。
【0020】ところで、本発明においては、上記の外周
端部の周辺部に設けるシ−ル部のシ−ル形状としては、
シ−ル巾が約3〜15mm位の直線状のものでよいが、
仮接着部のシ−ル形状は、前述の図示のように所定のシ
−ル巾を有する直線状のものでもよいが、その他、充填
包装する内容物等の種類によって任意のシ−ル形状にす
ることによって、仮接着部の易剥離性を調整することが
でき、図6〜8は、本発明にかかる仮接着部のシ−ル形
状の二三例を示す平面図である。図6に示すように、仮
接着部のシ−ル巾を変える例であり、袋体の所定の領域
であって、その外周端部の周辺部の左端部と右端部に、
それぞれ線巾5〜15mmとするシ−ル部5′、5′を
形成し、その他の部分に、線巾1〜5mmとするシ−ル
部5″を形成し、而して、シ−ル部5′、5′とシ−ル
部5″とのシ−ルする線巾を変え、その中央部のシ−ル
部5″の線巾を狭くすることによって、その部分におけ
るシ−ル強度を弱めて、他の部分と比較して、易剥離性
を保持させてなる仮接着部5を構成するものである。
【0021】或いはまた、図7に示すように、仮接着部
のシ−ル巾を変え、更にシ−ル巾の狭い部分のシ−ル部
に突起状のシ−ル部を形成する例であり、上述のよう
に、袋体の所定の領域であって、その外周端部の周辺部
の左端部と右端部に、それぞれ線巾5〜15mmとする
シ−ル部5′、5′を形成し、その他の部分に、線巾1
〜5mmとするシ−ル部5″を形成し、更に該シ−ル部
5″の中央部に突起状のシ−ル部Rを形成し、而して、
シ−ル部5′、5′とシ−ル部5″とのシ−ルする線巾
を変え、その中央部のシ−ル部5″の線巾を狭くするこ
とによって、その部分におけるシ−ル強度を弱めて、他
の部分と比較して、易剥離性を保持させると共に、更
に、突起状のシ−ル部Rによって、易剥離性の開始起点
を保持させて、仮接着部5を構成するものである。
【0022】更に、図8に示すように、仮接着部のシ−
ル巾を変え、更にシ−ル巾の狭い部分のシ−ル部に突起
状のシ−ル部を複数個形成する例であり、上述のよう
に、袋体の所定の領域であって、その外周端部の周辺部
の左端部と右端部に、それぞれ線巾5〜15mmとする
シ−ル部5′、5′を形成し、その他の部分に、線巾1
〜5mmとするシ−ル部5″を形成し、更に該シ−ル部
5″の中央部に突起状のシ−ル部R、Rを2個形成し、
而して、シ−ル部5′、5′とシ−ル部5″とのシ−ル
する線巾を変え、その中央部のシ−ル部5″の線巾を狭
くすることによって、その部分におけるシ−ル強度を弱
めて、他の部分と比較して、易剥離性を保持させると共
に、更に、突起状のシ−ル部R、Rによって、易剥離性
の開始起点を保持させて、仮接着部5を構成するもので
ある。
【0023】上記のような仮接着部5について、その形
成位置としては、袋体に二室を形成することができ、か
つ、別種の内容物を充填包装することができれば、袋体
のいずれの箇所に形成してもよく、また、仮接着部5を
構成するシ−ル部5′、5′、シ−ル部5″の大きさ、
長さ等は、任意に変えることができ、更に、図示しない
が、袋体の上下方向に仮接着部を形成することもでき
る。例えば、仮接着部5を構成するシ−ル部5′、5′
とシ−ル部5″の大きささを変え、シ−ル部5′、5′
を大きくすると、仮接着部を剥離して別種の内容物を混
合するに際し、内容物の一方に固形物を含んでいる場
合、シ−ル部5″は剥離するがシ−ル部5′、5′は剥
離せず、その結果、該シ−ル部5′、5′が障壁として
作用して、該液状物は通過するが、固形物は移動しない
という作用効果を有するものである。
【0024】次に、本発明において、袋体内に内容物を
充填包装する方法について説明すると、袋体を製造する
際に、例えば、外周端部の周辺部に未ヒ−トシ−ル部を
設けて開口部を形成し、該装袋の開口部から、例えば、
混合して食するような異種の食品をそれぞれの室に充填
し、更に開口部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成し、
しかる後レトルト加工処理、すなわち、常法に従って、
加熱加圧殺菌処理を施して、本発明にかかるレトルトパ
ウチを製造することができる。
【0025】上記において、充填包装する内容物として
は、例えば、カレ−、シチュ−類、スパゲティ−ソ−
ス、とんぶりの素等の飲食品類、その他等を挙げること
ができる。
【0026】
【実施例】上記の本発明について以下に実施例を挙げて
更に具体的に説明する。 実施例1 厚さ12μmの延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ムと厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムと厚さ15μ
mのポリ塩化ビニリデンフィルムと厚さ70μmの無延
伸ポリプロピレンフィルムを、この順序でそれぞれポリ
ウレタン系接着剤にてドライラミネ−トして、次きの構
成からなる積層体を製造した。延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルム/接着剤層/延伸ナイロンフィルム/
接着剤層/ポリ塩化ビニリデンフィルム/接着剤層/無
延伸ポリプロピレンフィルム なお、上記の無延伸ポリプロピレンフィルムは、エチレ
ン−プロピレンブロックコポリマ−100重量部に対し
イソプレンゴム17重量部を含む組成物を使用して、こ
れを押し出し製膜化して製造した。次に、上記の積層体
の2枚を用意し、その無延伸ポリプロピレンフィルムが
対向するように重ね合わせ、次いで、パウチサイズとし
て、縦280mm×横150mmとし、パウチの外周端
部の周辺部を、温度200℃、圧力1.2Kg/c
2 、加熱加圧時間1.5秒の条件で、内容物を充填す
る開口部(縦の上下辺)を残して、ヒ−トシ−ルして、
シ−ル巾10mmのシ−ル部を形成した。更に上記のパ
ウチの縦280mmを130mmと150mmとに分割
されるように、その間に、温度170℃、圧力3.0K
g/cm2 、加熱加圧時間1.2秒の条件で、ヒ−トシ
−ルして、左端部と右端部のシ−ル巾を15mm×30
mmに、その他の部分のシ−ル巾を1mmにし、その左
端部と右端部のシ−ル部に連接して仮接着部(図3参
照)を形成して、混合用二連袋を製造した。しかる後、
上記で製造した混合用二連袋の大きい方の袋体に具を、
また、小さい方の袋体に液を充填し、それぞれ窒素フラ
シュ包装し、次いで充填用開口部を、上記のパウチの外
周端部の周辺部をヒ−トシ−ルした条件と同じ条件でヒ
−トシ−ルしてシ−ル部を形成し、次に120℃×17
分の条件で殺菌処理して、レトルトパウチを製造した。
上記で製造したレトルトパウチに10Kgで押したとこ
ろ、仮接着部の狭い部分のシ−ル部が剥離して開放し
て、内容物が混合した。その際に、袋の他の部分に破袋
は認められなかった。
【0027】実施例2 上記の実施例1において、仮接着部の形状を図7に示す
形状と同じ形状にし、それ以外は、上記の実施例1と同
様にしてレトルトパウチを製造した。上記で製造したレ
トルトパウチに8Kgで押したところ、仮接着部の突起
状のシ−ル部が剥離起点となり、狭い部分のシ−ル部が
剥離して開放して、内容物が混合した。その際に、袋の
他の部分に破袋は認められなかった。
【0028】実施例3 上記の実施例1において、仮接着部の形状を図8に示す
形状と同じ形状にし、かつそのヒ−トシ−ル条件を、温
度180℃、加圧2.0Kg/cm2 、加熱加圧時間
0.5秒の条件でヒ−トシ−ルする以外は、上記の実施
例1と同様にしてレトルトパウチを製造した。上記で製
造したレトルトパウチに8Kgで押したところ、仮接着
部の突起状のシ−ル部と狭い部分のシ−ル部が剥離して
開放して、内容物が混合した。その際に、袋の他の部分
に破袋は認められなかった。また、仮接着部の形状を、
左端部と右端部の形状を大きくし、その他の部分をシ−
ル巾を1mmとし、長さを約30mmで形成したとこ
ろ、仮接着部の狭いシ−ル部の部分で剥離し、開放して
混合しても、剥離部が狭いために、固形物が他方に移動
することはなかった。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、エチレン−プロピレンコポリマ−を主成分とし、こ
れにオレフィン系ゴム成分を添加してなる組成物からな
る無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムに着目し、これ
をレトルトパウチを構成する内面のヒ−トシ−ル性フィ
ルムとして使用し、かつそのヒ−トシ−ル条件として、
袋体を構成する際の外周端部の周辺部をヒ−トシ−ルす
る条件と袋体を二室に区画する仮接着部を設ける際のヒ
−トシ−ルする条件とを変え、前者の条件より緩和した
条件で後者である仮接着部を形成したところ、流通時等
において各室が充分に区画され、使用時においては仮接
着部が剥離し別種の内容物を混合し得ることができる混
合用二連袋からなるレトルトパウチを製造し得ることが
できるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレトルトパウチを構成する袋体
の製造に使用する積層体の層構成の一例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明にかかるレトルトパウチを構成する袋体
の製造に使用する積層体の層構成の一例を示す断面図で
ある。
【図3】図1に示す積層体を使用した本発明にかかるレ
トルトパウチの構造の一例を示す平面図である。
【図4】図3に示すレトルトパウチのY−Y′における
切断断面図である。
【図5】図3に示すレトルトパウチの使用状態を示す平
面図である。
【図6】本発明にかかる仮接着部のシ−ル形状の一例を
示す平面図である。
【図7】本発明にかかる仮接着部のシ−ル形状の一例を
示す平面図である。
【図8】本発明にかかる仮接着部のシ−ル形状の一例を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 耐熱性基材フィルム 2 ヒ−トシ−ル性フィルム 3 気体遮断性フィルム 2′無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム 4 シ−ル部 5 仮接着部 6 内容物 7 内容物 A 積層体 B 積層体 C 混合用二連袋

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周端部の周辺部にシ−ル部を設けて袋
    体を構成し、かつ該袋体を二室に区画する仮接着部を設
    け、該仮接着部により区画した二室のそれぞれに別種の
    内容物を収納し、使用時に前記の仮接着部を剥離させて
    前記の別種の内容物を混合し得る混合用二連袋であり、
    かつ該二連袋体を構成する積層体が、外側から内側に向
    かって、少なくとも、耐熱性基材フィルムおよびヒ−ト
    シ−ル性フィルム、または耐熱性基材フィルム、気体遮
    断性フィルムおよびヒ−トシ−ル性フィルムを順次に積
    層した構成からなり、かつ上記のヒ−トシ−ル性フィル
    ムとして、エチレン−プロピレンコポリマ−を主成分と
    し、これにオレフィン系ゴム成分を添加してなる組成物
    からなる無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを使用す
    ることを特徴とするレトルトパウチ。
  2. 【請求項2】 エチレン−プロピレンコポリマ−が、エ
    チレン−プロピレンブロックコポリマ−、またはエチレ
    ン−プロピレンランダムコポリマ−からなることを特徴
    とする上記の請求項1に記載するレトルトパウチ。
  3. 【請求項3】 オレフィン系ゴム成分が、イソプレンゴ
    ム、イソブチレンゴム、またはエチレン−プロピレンゴ
    ムの一種またはそれ以上からなることを特徴とする上記
    の請求項1または2に記載するレトルトパウチ。
  4. 【請求項4】 組成物が、エチレン−プロピレンコポリ
    マ−100重量%に対しオレフィン系ゴム成分を5〜3
    0重量%添加してなる組成物であることを特徴とする上
    記の請求項1、2または3に記載するレトルトパウチ。
  5. 【請求項5】 無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム
    が、厚さ30〜100μmであることを特徴とする上記
    の請求項1、2、3または4に記載するレトルトパウ
    チ。
  6. 【請求項6】 外周端部の周辺部に設けるシ−ル部の部
    分が、ヒ−トシ−ル温度190〜250℃、圧力0.5
    〜10Kg/cm2 、加熱加圧時間0.5〜30秒間の
    条件でヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成することを特徴
    とする上記の請求項1、2、3、4また5に記載するレ
    トルトパウチ。
  7. 【請求項7】 仮接着部の部分が、ヒ−トシ−ル温度1
    50〜190℃、圧力0.5〜5Kg/cm2 、加熱加
    圧時間0.5〜10秒間の条件でヒ−トシ−ルして仮接
    着部を形成してなることを特徴とする上記の請求項1、
    2、3、4、5または6に記載するレトルトパウチ。
  8. 【請求項8】 仮接着部のヒ−トシ−ル形状が、袋体の
    外周端部の周辺部の上端部と下端部、または左端部と右
    端部とを線巾2〜15mmとし、その他の部分を線巾1
    〜5mmとしてヒ−トシ−ルして仮接着部を形成してな
    ることを特徴とする上記の請求項1、2、3、4、5ま
    たは7に記載するレトルトパウチ。
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