JPH09216034A - 鋳造用金型離型剤 - Google Patents
鋳造用金型離型剤Info
- Publication number
- JPH09216034A JPH09216034A JP8045384A JP4538496A JPH09216034A JP H09216034 A JPH09216034 A JP H09216034A JP 8045384 A JP8045384 A JP 8045384A JP 4538496 A JP4538496 A JP 4538496A JP H09216034 A JPH09216034 A JP H09216034A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicone oil
- mold
- casting
- modified silicone
- release agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Mold Materials And Core Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶湯温度の高い鋳鉄等の鋳造時に用いること
ができ、金型を熱衝撃などによる破壊から保護し、かつ
離型性をも確保できる鋳造用金型離型剤を提供する。 【解決手段】 融点、軟化点または分解点が約1600℃以
上の無機酸化物および変性シリコーンオイルを含有する
鋳造用金型離型剤。
ができ、金型を熱衝撃などによる破壊から保護し、かつ
離型性をも確保できる鋳造用金型離型剤を提供する。 【解決手段】 融点、軟化点または分解点が約1600℃以
上の無機酸化物および変性シリコーンオイルを含有する
鋳造用金型離型剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造用金型離型剤
に関する。更に詳しくは、鋳鉄等の鋳造時に用いられる
鋳造用金型離型剤に関する。
に関する。更に詳しくは、鋳鉄等の鋳造時に用いられる
鋳造用金型離型剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】アルミニウムまたはその合金、マグネシ
ウム合金等の鋳造時に用いられる鋳造用金型離型剤とし
て種々のものが知られているが(例えば、特公昭60-5741
1号公報、特公平6-47145号公報、同7-10420号公報)、こ
れらはいずれも溶湯温度が約700℃以下の金属またはそ
の合金の鋳造時に用いられるものであって、溶湯温度が
1500℃前後の鋳鉄等の鋳造時には用いることができな
い。
ウム合金等の鋳造時に用いられる鋳造用金型離型剤とし
て種々のものが知られているが(例えば、特公昭60-5741
1号公報、特公平6-47145号公報、同7-10420号公報)、こ
れらはいずれも溶湯温度が約700℃以下の金属またはそ
の合金の鋳造時に用いられるものであって、溶湯温度が
1500℃前後の鋳鉄等の鋳造時には用いることができな
い。
【０００３】また、永久的に鋳造による熱衝撃から金型
を保護することおよび離型性を確保することを目指し
て、セラミックス材の溶射皮膜を金型面に設けることな
ども行われているが、多数回の使用による熱履歴によっ
て生ずる皮膜の割れや剥離は避け難く、従って金型寿命
は十分なものとはいえない。
を保護することおよび離型性を確保することを目指し
て、セラミックス材の溶射皮膜を金型面に設けることな
ども行われているが、多数回の使用による熱履歴によっ
て生ずる皮膜の割れや剥離は避け難く、従って金型寿命
は十分なものとはいえない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶湯
温度の高い鋳鉄等の鋳造時に用いることができ、金型を
熱衝撃などによる破壊から保護し、かつ離型性をも確保
できる鋳造用金型離型剤を提供することにある。
温度の高い鋳鉄等の鋳造時に用いることができ、金型を
熱衝撃などによる破壊から保護し、かつ離型性をも確保
できる鋳造用金型離型剤を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
融点、軟化点または分解点が約1600℃以上の無機酸化物
および変性シリコーンオイルを含有する鋳造用金型離型
剤によって達成される。
融点、軟化点または分解点が約1600℃以上の無機酸化物
および変性シリコーンオイルを含有する鋳造用金型離型
剤によって達成される。
【０００６】
【発明の実施の形態】融点、軟化点または分解点が約16
00℃以上の無機酸化物としては、例えば平均粒径が約0.
1〜4μm、好ましくは約0.15〜１μm程度の粒状または粉
末状のTiO2、ZrO2(カルシア、イットリア、マグネシア
等を加えて安定化しているものが好ましい)、Al2O3等が
用いられ、これらは母材保護および離型作用を有する断
熱材として用いられる。
00℃以上の無機酸化物としては、例えば平均粒径が約0.
1〜4μm、好ましくは約0.15〜１μm程度の粒状または粉
末状のTiO2、ZrO2(カルシア、イットリア、マグネシア
等を加えて安定化しているものが好ましい)、Al2O3等が
用いられ、これらは母材保護および離型作用を有する断
熱材として用いられる。
【０００７】また、変性シリコーンオイルとしては、ア
ルキル(炭素数2以上)変性、アルキル/アラルキル変性、
フッ素化アルキル変性、ポリオキシアルキレン変性等の
非反応型変性シリコーンオイルあるいはアミノ変性、ア
ミノ/アルコキシ変性、エポキシ変性、アルコール変
性、メルカプト変性、カルボン酸変性等の反応型変性シ
リコーンオイルのいずれをも用いることができ、好まし
くはアミノ/アルコール変性、ポリオキシアルキレン変
性等のシリコーンオイルが用いられる。これらの変性シ
リコーンオイルについては、金型への粘着、硬化による
一時的固定作用や常温での離型剤としての分散安定性な
どの効果がみられる。
ルキル(炭素数2以上)変性、アルキル/アラルキル変性、
フッ素化アルキル変性、ポリオキシアルキレン変性等の
非反応型変性シリコーンオイルあるいはアミノ変性、ア
ミノ/アルコキシ変性、エポキシ変性、アルコール変
性、メルカプト変性、カルボン酸変性等の反応型変性シ
リコーンオイルのいずれをも用いることができ、好まし
くはアミノ/アルコール変性、ポリオキシアルキレン変
性等のシリコーンオイルが用いられる。これらの変性シ
リコーンオイルについては、金型への粘着、硬化による
一時的固定作用や常温での離型剤としての分散安定性な
どの効果がみられる。
【０００８】これらの各成分からなる鋳造用金型離型剤
は、無機酸化物による離型効果および断熱効果、離型膜
強度、スプレー塗布性などを勘案してそれらの配合比が
決定されるが、一般には金属酸化物が約5〜20体積%、好
ましくは約7〜12体積%を占めるような体積分率で配合さ
れて用いられる。
は、無機酸化物による離型効果および断熱効果、離型膜
強度、スプレー塗布性などを勘案してそれらの配合比が
決定されるが、一般には金属酸化物が約5〜20体積%、好
ましくは約7〜12体積%を占めるような体積分率で配合さ
れて用いられる。
【０００９】離型剤の金型面への塗布は、約50〜1000cs
t、好ましくは約100〜300cst(25℃)の粘度に調整された
離型剤を、約200〜300℃の金型面にスプレー塗布するこ
とによって行われる。このような離型剤塗布金型を用い
て、溶湯温度が約1500〜1700℃の鋳鉄、クロムモリブデ
ン特殊鋼等の各種特殊鋼の鋳造を行うと、離型膜は鋳造
品と共に金型から剥離する。鋳造製品面に付着している
離型膜は、ブラスト洗浄などにより容易に除去すること
ができる。
t、好ましくは約100〜300cst(25℃)の粘度に調整された
離型剤を、約200〜300℃の金型面にスプレー塗布するこ
とによって行われる。このような離型剤塗布金型を用い
て、溶湯温度が約1500〜1700℃の鋳鉄、クロムモリブデ
ン特殊鋼等の各種特殊鋼の鋳造を行うと、離型膜は鋳造
品と共に金型から剥離する。鋳造製品面に付着している
離型膜は、ブラスト洗浄などにより容易に除去すること
ができる。
【００１０】
【発明の効果】本発明に係る離型剤を用いることによ
り、溶湯温度が約1500℃前後の鋳造品の成形が可能とな
るばかりではなく、鋳造用金型の離型性寿命の延長も効
果的に達成される。
り、溶湯温度が約1500℃前後の鋳造品の成形が可能とな
るばかりではなく、鋳造用金型の離型性寿命の延長も効
果的に達成される。
【００１１】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【００１２】実施例 カルシア安定化ジルコニア(平均粒径1μm)10体積%およ
びアミノ/アルコキシ変性シリコーンオイル(信越シリコ
ーン製品FK-857)90体積%を撹拌混合し、粘度100cst(25
℃)の離型剤を調製し、これを210℃のクロムモリブデン
特殊鋼製金型の金型面にスプレー塗布して、溶湯温度16
00℃の含ニッケル特殊鋼の遠心鋳造を行った。その結
果、金型寿命(鋳造時に製品表面に型割れの転写による
高さ130μmの突起がみられた時点で判断)は500回とな
り、通常150〜380回であるセラミックス溶射皮膜の場合
よりも大幅に改善された。
びアミノ/アルコキシ変性シリコーンオイル(信越シリコ
ーン製品FK-857)90体積%を撹拌混合し、粘度100cst(25
℃)の離型剤を調製し、これを210℃のクロムモリブデン
特殊鋼製金型の金型面にスプレー塗布して、溶湯温度16
00℃の含ニッケル特殊鋼の遠心鋳造を行った。その結
果、金型寿命(鋳造時に製品表面に型割れの転写による
高さ130μmの突起がみられた時点で判断)は500回とな
り、通常150〜380回であるセラミックス溶射皮膜の場合
よりも大幅に改善された。
Claims (1)
- 【請求項１】 融点、軟化点または分解点が約1600℃以
上の無機酸化物および変性シリコーンオイルを含有して
なる鋳造用金型離型剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8045384A JPH09216034A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 鋳造用金型離型剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8045384A JPH09216034A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 鋳造用金型離型剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09216034A true JPH09216034A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12717781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8045384A Pending JPH09216034A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 鋳造用金型離型剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09216034A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11254086A (ja) * | 1998-03-09 | 1999-09-21 | Acheson Ind Inc | 鋳造または成形用鋳型の壁を次の鋳造サイクルに備えて準備するための方法および装置、遠心分離および空気制御を伴う噴霧素子、並びに本質的に溶剤のない鋳型壁処理剤を噴霧するためのこの噴霧素子の使用法 |
| WO2009151139A1 (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-17 | 新日本製鐵株式会社 | 半溶融または半凝固状態の鉄系合金の鋳造方法および鋳造用金型 |
| CN104959530A (zh) * | 2015-06-18 | 2015-10-07 | 和县科嘉阀门铸造有限公司 | 一种阀体铸造用纳米二氧化钛改性型膏状脱模剂 |
-
1996
- 1996-02-07 JP JP8045384A patent/JPH09216034A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11254086A (ja) * | 1998-03-09 | 1999-09-21 | Acheson Ind Inc | 鋳造または成形用鋳型の壁を次の鋳造サイクルに備えて準備するための方法および装置、遠心分離および空気制御を伴う噴霧素子、並びに本質的に溶剤のない鋳型壁処理剤を噴霧するためのこの噴霧素子の使用法 |
| WO2009151139A1 (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-17 | 新日本製鐵株式会社 | 半溶融または半凝固状態の鉄系合金の鋳造方法および鋳造用金型 |
| CN102056689A (zh) * | 2008-06-13 | 2011-05-11 | 新日本制铁株式会社 | 半熔融或半凝固状态的铁系合金的铸造方法及铸造用模具 |
| US9022093B2 (en) | 2008-06-13 | 2015-05-05 | Nippon Steel & Sumitomo Corporation | Method of casting semi-liquid or semi-solid iron-based alloy and die for casting |
| CN104959530A (zh) * | 2015-06-18 | 2015-10-07 | 和县科嘉阀门铸造有限公司 | 一种阀体铸造用纳米二氧化钛改性型膏状脱模剂 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6051058A (en) | Protective coating comprising boron nitride for refractory material members of an ingot mold for continuous casting of metals | |
| EP0533689A1 (en) | DRY FIREPROOF BLEND. | |
| EP1312693A3 (en) | Thermal barrier coating material, gas turbine parts and gas turbine | |
| JP2009507972A (ja) | 層又は被覆及びその製造用の組成物 | |
| JPH09216034A (ja) | 鋳造用金型離型剤 | |
| KR960015800B1 (ko) | 알루미늄 킬드강의 턴디쉬 열간재사용을 위한 턴디쉬 플럭스 | |
| JP3066812B2 (ja) | ２層以上のコーティングを有する低融点金属の鋳造用器具 | |
| JP3461990B2 (ja) | 溶湯用温度センサ− | |
| TW538014B (en) | Carbon-containing refractory article having protective coating | |
| JPS60166261A (ja) | 連続鋳造装置部材用耐火材 | |
| JP6432616B2 (ja) | 鋼の連続鋳造用ノズルへの断熱材の貼り付け方法 | |
| JP2000064060A (ja) | 非鉄金属溶湯用部材 | |
| JP3091899B2 (ja) | 配湯ジョウゴ | |
| JPH107479A (ja) | 金属精錬及び鋳造用耐火物 | |
| JPH09318459A (ja) | 溶湯温度センサー用保護管 | |
| JP2017194191A (ja) | 耐火物の保温構造 | |
| JP2981806B2 (ja) | セラミック積層体及びその製造方法 | |
| JPH1053479A (ja) | 炭素含有耐火物の塗布材 | |
| JPH06144971A (ja) | セラミック積層体及びその製造方法 | |
| JP2673330B2 (ja) | セラミック成形体の複合保護皮膜形成方法 | |
| JPH0638320Y2 (ja) | 溶湯用温度センサー | |
| JPH05208872A (ja) | 耐火物等の保護塗料 | |
| JPS62162890A (ja) | スラグ注入容器の内面コ−テイング溶剤 | |
| Rudolph | Prepared by–Frank Reusch, Drache Umwelttechnik GmbH and | |
| RU2492019C1 (ru) | Защитно-упрочняющее покрытие огнеупорных футеровок тепловых агрегатов |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |