JPH09215728A - 錠剤払出し方法 - Google Patents

錠剤払出し方法

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JPH09215728A
JPH09215728A JP8021307A JP2130796A JPH09215728A JP H09215728 A JPH09215728 A JP H09215728A JP 8021307 A JP8021307 A JP 8021307A JP 2130796 A JP2130796 A JP 2130796A JP H09215728 A JPH09215728 A JP H09215728A
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tablet
tablets
case
dispensing
storage
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JP8021307A
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English (en)
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Shoji Yuyama
正二 湯山
Keita Yasuoka
啓太 安岡
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Yuyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yuyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 錠剤包装装置の錠剤収納部から錠剤を落下さ
せ払出す際に、数量減少又は欠品が生じると、錠剤補給
容器から錠剤を確実に収納部へ補給する。 【解決手段】 錠剤収納部２と包装ユニット３を備えた
錠剤包装装置において、錠剤収納部２から薬剤情報に基
づいて錠剤を落下させ払出す際に、収納部２の錠剤が数
量減少又は欠品すると錠剤収納部２へ錠剤を自動補給で
きるようにする。錠剤収納部２の区画室６には各個別に
蓋が設けられており、補給の際にはこれを開放し、錠剤
容器５３のバーコードリーダ５１により読取り、予め組
立されている錠剤の識別コードと照合し同一性を確認す
ると補給をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、薬剤包装装置の
錠剤収納部から処方箋に従って錠剤を払出して包装し、
錠剤収納部の区画部に錠剤が不足、あるいは減少すると
これに錠剤を補給する錠剤払出し方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】病院や薬局では医師の処方箋に従って必
要な錠剤や散薬などの薬剤を包装する包装装置が使用さ
れており、かかる薬剤包装装置として種々の形式のもの
が知られている。薬剤包装装置は、一般に薬剤収納部、
払出し又は搬送部、プリンタ、薬袋シール部、薬袋供給
部、カッタなどを備えている。
【０００３】薬剤収納部には数百種類の薬剤が収納され
ており、これらを使用すれば、当然のことながら使用さ
れた薬剤を補充する必要が生じるが、この薬剤補給のた
めの在庫管理をする装置が、例えば特開平４−１０２１
６８号公報により知られている。この公報に開示された
包装装置では、錠剤収納部を格子状の区画壁で区画した
多数の収納区画にタブレットケースを着脱自在に挿置
し、タブレットケース内の駆動部を介して錠剤を整列払
出しして下部の包装ユニットで包装するようにしてい
る。
【０００４】上記タブレットケースには所定量の錠剤が
収納され、制御ユニットの指令により駆動部を制御して
錠剤が払出されるとその制御動作からタブレットケース
の在庫数を支持手段により確認させ、これに基づいて各
タブレットケース毎の在庫数を検索手段により検索しそ
の検索結果を表示装置に表示させ錠剤補給を容易ならし
めんとするものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
許公報による在庫管理装置では支持手段により各タブレ
ットケース内の在庫数を確認表示することはできるが、
あくまで在庫管理は表示された在庫数が予め定められた
適正在庫数以下になったことを他のタブレットケースと
異なる表示により知ることによって人手で錠剤の不足す
るタブレットケースを取り替えることが行われる。他の
形式の包装装置でも状況は同様であり、錠剤の補給は人
手で行なうのが原則である。
【０００６】しかしながら、上記包装装置に錠剤を補給
する場合、いずれの形式の包装装置であれ、払い出され
る錠剤種類は極めて多種類（例えば２００種類）であ
り、かつ錠剤は外観形状、大きさ、色などの似たものが
多く存在するため、薬剤師が慎重に確認して補給してい
るが、稀に勘違いで隣のフィーダに補給するなどの間違
いも生じ易い。
【０００７】このような間違いに気付かずに錠剤をフィ
ーダに補給すると、その後では仲々間違いが発見し難
く、特に正規サイズより小さい錠剤は払い出されて包装
されるため見付け難く、患者に錠剤が処方されてしま
い、死亡事故につながる虞れもある。
【０００８】この発明は、かかる従来の問題点に留意し
て、錠剤払出しをする際に錠剤補給を絶対的に確実に補
給処理して錠剤払出しをする方法を提供することを課題
とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決する方法として、錠剤払出装置の錠剤収納部に設け
られる複数の収納区画部に収納された錠剤のうち処方箋
からの薬剤情報に基づく払出指令により必要な錠剤を選
択して払出し、自重を利用して落下させホッパで所定位
置へ導き包装する錠剤払出し方法において、上記選択さ
れた収納区画部の蓋を開放して、必要な錠剤を収納した
錠剤容器に表示されている識別表示を、補給しようとす
る錠剤の指示と照合し同一性を判断して収納区画部へ補
給する錠剤払出し方法としたのである。
【００１０】上記錠剤払出し方法では、前記同一性の判
断と共に、収納区画部の蓋に表示された識別表示を読取
り、これを補給しようとする錠剤の指示と照合し同一性
を判断して補給することもできる。
【００１１】上記第１の発明の錠剤払出し方法は、基本
的には従来と同様な払出し方法であり、従ってその払出
し方法自体を実施する払出し装置としては後述する実施
形態における３通りの装置は勿論それ以外の形式のもの
であってもよく、選択された錠剤の収納区画から錠剤を
払い出して自重により落下させ、ホッパで所定位置へ導
いて包装する装置であればよい。
【００１２】この場合、錠剤収納部には各区画部毎に蓋
が設けられており、錠剤を補給するためには、まずこの
蓋を開放する。なお、各区画部毎に蓋が設けられている
のは、収納される錠剤への湿気による影響を防止するた
めである。
【００１３】上記方法では、予め所定の錠剤を補給する
際に必要な薬剤を収納し別途保管された錠剤補給容器に
表示されている識別表示を、補給を必要とする錠剤の指
示と照合して同一性を判断し、上記補給容器から錠剤を
収納区画部へ投入する。
【００１４】なお、上記払出し方法を前提として、前記
同一性の判断と共に、収納区画部の蓋に表示された識別
表示を読取り、これを補給しようとする錠剤の指示と照
合し同一性を判断して補給するようにしてもよい。この
場合は、収納区画部の識別表示を読取るという動作をす
るから、さらに確実性が増大する。
【００１５】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図
面を参照して説明する。図１〜図３は第１の実施形態の
錠剤包装装置の概略構造を示す。この実施形態では、本
体ケース１の上部に錠剤収納部２と下部に包装ユニット
３が設けられている。錠剤収納部２と包装ユニット３か
ら成る錠剤包装装置は、基本的には例えば特開平３−８
５２０２号公報に開示された錠剤包装機と同一構成であ
り、従って以下では概略構成についてのみ簡単に説明す
る。
【００１６】錠剤収納部２は、本体ケース１の上部内側
を仕切板５で多数の区画部６に仕切られ、このケース深
さ方向に延びる区画部６内に各種の錠剤を所定量貯留す
るためのタブレットケース７が所定の位置にそれぞれ挿
脱自在にセットされる。図示省略しているが、タブレッ
トケース７内には錠剤を収納する収納ケースとこのケー
スから錠剤を１つずつ落下させるための機構部が設けら
れており、後で説明する制御部８からの信号により操作
され、機構部を錠剤が落下して通過する毎に検出信号が
制御部へ送られるようになっている。
【００１７】タブレットケース７から落下した錠剤は、
その下方に設けられたホッパ９により所定位置に集めら
れ、ガイド１０を介してコンベア１１上に落ちるとさら
にコンベアの送り方向に所定位置まで送られてガイドア
ーム１２により包装シートＴ内に包装されるように構成
している。包装シートＴは、２つ折りのシートが供給ロ
ーラ１３から繰り出され、プリンタ１４でシートの長さ
方向の所定位置に必要な印刷が施された後２つ折りのシ
ートの開き側にガイドアーム１２を挿入して錠剤が挿入
され、その後Ｔ字状又はＬ字状のヒートシール１５によ
り所定の間隔でシールされ錠剤が各患者毎のために包装
される。
【００１８】図４は任意の位置のタブレットケース７を
示す側面図である。タブレットケース７の上端には開閉
自在な蓋７ａが設けられており、この蓋７ａは２つ割り
に形成されリンク機構７ｂにより開閉自在となってい
る。蓋７ａはタブレットケース７を必要な時以外は閉じ
て錠剤が湿気を帯びないようにするために設けられる。
【００１９】リンク機構７ｂは、回転リンク７１、連結
リンク７２、開閉レバー７３から成り、回転リンク７１
はタブレットケース７の上端に設けられた軸７４を中心
に回転しかつもう１つの軸７５を介して蓋７ａに回転自
在に取付けられている。２つの連結リンク７２、７２は
中央で軸７６により連結され、これら２つのリンク間に
はばね７７が、又一方のリンク７２と開閉レバー７３と
の間にもう１つのばね７８が設けられている。
【００２０】図５に上記錠剤包装装置の各駆動部を制御
する回路の全体ブロック図を示す。図において、１００
はホストコンピュータであり、処方箋に基づく薬剤情報
が演算制御部３０へ送られる。この薬剤情報は患者名又
は患者コード記号、必要な錠剤コード記号、必要量など
である。
【００２１】演算制御部３０は、図示のように、表示装
置３１、包装装置３２、払出し機構３３などが接続さ
れ、これらを制御する制御信号を送り出し、錠剤の包装
作業を主として行なう。包装装置３２は、包装シートＴ
を送るための送りローラやプリンタ１４、ヒートシール
１５、コンベア１１などの各部の動力部を駆動するユニ
ットである。
【００２２】処方箋に基づく薬剤情報が演算制御部３０
から払出し機構３３に送られると、払出し機構３３を有
するタブレットケース７から錠剤が１つずつ落下し払出
されるが、その錠剤の払出しは錠剤が１つずつ所定位置
を通過するとスイッチ信号ＳＷが検出され、その都度演
算制御部３０へ送られる。これにより演算制御部３０の
記憶メモリ中の各錠剤量が減算カウンタにより減算され
る。
【００２３】なお、図５に示す錠剤収納部２の略図中の
○印は、区画部６内に挿置されたタブレットケース７の
錠剤通過を検出するためのスイッチＳＷを示す。
【００２４】図１に示すように、本体ケース１の外側に
はバーコードリーダ５１と台板５２が設けられており、
台板５２上に錠剤容器５３に表示されたバーコード５４
を読取ることにより錠剤容器５３内の薬品を指示された
ものと一致しているか確認できるようにしている。図５
に示すようにバーコードリーダ５１の読取信号は演算制
御部３０へ送られる。
【００２５】上記の構成とした第一実施形態の錠剤包装
装置では、錠剤使用により生じた錠剤の欠品に対して次
のように錠剤の補給が行われる。
【００２６】まず、錠剤包装装置において多数のタブレ
ットケース７のそれぞれに所定量の錠剤が収納される
が、これら錠剤は各タブレットケース７毎に異なる又は
同一種類のものであり、それぞれのタブレットケース７
が錠剤収納部２に挿置される。このように準備された錠
剤包装装置へホストコンピュータ１００からの薬剤情報
が送られてくると、指定されたタブレットケース７の払
出し機構３３を介して錠剤が払出され、包装装置へ送ら
れて各患者毎に必要な錠剤が必要量だけ包装シートに包
装される。
【００２７】こうして多数の患者に必要な錠剤が錠剤収
納部２から払出されると、特定の区画部のタブレットケ
ース７においてはそのタブレットケース７に予め設定さ
れた錠剤収納数以下となり錠剤を補給する必要が生じ
る。但し、設定収納数は完全に錠剤なしとなった場合、
あるいは錠剤の残数がある所定数以下となった場合のい
ずれでもよい。この発明はこのような場合に錠剤を手作
業で補給するものであるが、具体的には図６のフローチ
ャートに従って次のように補給が行われる。
【００２８】ステップＳ1 でまず錠剤の数量読取りが行
われる。この数量のカウントは、図示のフローチャート
による制御とは別に前述した払出し機構により錠剤が１
つずつタブレットケース７から払出される都度送出され
るスイッチ信号に基づいて演算制御部３０において各区
画位置毎のタブレットケース７の錠剤収納数の最大量か
らカウンタ部による減算で行われるというのが前提であ
る。
【００２９】上記数量読取りがいずれかのタブレットケ
ース７で錠剤の設定収納数以下となると、錠剤の欠品が
発生したこととなりステップＳ2 において設定収納数以
下であることが検知され、ステップＳ3 で欠品薬品名
（コード）や対応する区画位置番号（座標）が表示装置
３１に表示される。
【００３０】特定区画位置の錠剤の欠品状況が表示され
るとそれに対応する錠剤を収納した錠剤容器５３から必
要量を補給するのであるが、この実施形態では錠剤容器
５３の錠剤種類と欠品した錠剤種類が合致するかを錠剤
容器５３に表示されているバーコード記号５４をバーコ
ードリーダ５１により読取り（ステップＳ5 ）、そのコ
ード記号が欠品錠剤のコード記号とステップＳ5 で照合
することにより行われる。
【００３１】上記コード記号が一致していればステップ
Ｓ6 で補給許可表示をし、その表示によりその錠剤容器
５３から所定数の錠剤を取り出すと共に、開閉レバー７
３を押し下げて開閉蓋を開放し、この状態で錠剤を所定
の区画部に落下させて補給する。
【００３２】次に、ステップＳ7 で錠剤補給の完了がチ
ェックされる。この完了チェックは、図示省略している
が、タブレットケース７の錠剤収納部上部の所定位置に
発光、受光センサから成る高さ検知センサを設けてチェ
ックする。但し、上記作業は１つのタブレットケース７
に欠品が生じた場合であり、複数のタブレットケース７
に欠品が生じるとそれぞれのタブレットケース７につき
上記作業を繰り返す。
【００３３】なお、上記説明では錠剤収納区画であるタ
ブレットケースに収納されるべき錠剤を表す予め記憶さ
れた識別コードと、補給のための錠剤容器に表示されて
いるバーコード表示を読取ってその識別コードとが一致
するかについて照合するとしたが、これを次のような方
法としてもよい。
【００３４】図１に示すように、タブレットケース上端
の蓋に表示され収納されるべき錠剤を表すバーコード表
示１７を錠剤容器のバーコード表示５４を読取るのと同
時に（読取り順序はどちらが先でもよい）読取り、これ
を予め記憶された識別コードと照合し、識別コードが一
致すれば補給許可表示をして錠剤を補給するようにして
もよい。又、このような方法は以下の第２、第３実施形
態に対しても適用される。
【００３５】又、上記補給作業で必要な各種データは記
憶部に記憶されるが、記憶される各データは補給記録デ
ータとして記憶保存され、後日必要に応じて表示器に表
示したり、あるいはプリンタに打出しされる。この補給
記録データは、補給作業において補給すべき錠剤がタブ
レットケースに正しく補給されたかの補給照合結果を含
むリスト形式で表示するのが好ましい。
【００３６】その際補給照合結果リストには少なくとも
次の各事項を含める。
【００３７】・錠剤容器の識別コード（バーコード）記
号 ・タブレットケースの識別コード記号 ・補給照合で一致、不一致の判定結果 ・補給量、錠剤の識別コード記号 ・補給照合の経過（照合の結果不一致の場合のエラー信
号、リセット信号、再度の薬瓶等の識別コードの読込
み、時間経過） 但し、上記タブレットケースは他の実施形態では錠剤区
画室とする。
【００３８】図７〜図９は錠剤包装装置の第２実施形態
についての概略図及び詳細図を示す。図７、図８に示す
ように、本体ケース１内の上半部に錠剤収納部２、下半
部に包装ユニット３が設けられている。錠剤収納部２
は、円筒形式であり、かつ内側ロータ２ｂと外側ロータ
２ａの２重のドラム形式となっている。内、外ロータ２
ｂ、２ａはさらに多数の錠剤区画室２ｃを備えている。
【００３９】内、外ロータの各錠剤区画室２ｃは共通の
錠剤払出通路２ｄにそれぞれ連通されており、多段に積
み重ねて設けられる錠剤区画室の上下に設けられた内、
外支持ディスク２ｅ、２ｅにより保持され、各錠剤払出
通路２ｄの下端が当接する下方の支持ディスク２ｅに各
通路に対応する開口２ｆを介してディスク下方のホッパ
２ｇに連通している。
【００４０】上記内、外ロータ２ｂ、２ａは、本体ケー
ス１に固定された支持フレーム１Ｆのクロスする中央フ
レーム上に設けられるモータ２Ｍ（外側）、２Ｍ'(内
側）の下方のピニオン（図示省略）を上方の内、外ディ
スク２ｅ、２ｅの外周に形成されている歯形に係合させ
て内ロータ２ｂは約３６０°、外ロータ２ａは３００°
程度回転できるようになっている。このように内、外ロ
ータを回転式としたのは、内ロータ２ｂは全周に亘り錠
剤区画室２ｃが設けられているが、外ロータ２ａは、円
筒状の錠剤区画室２ｃの一部が間引かれており（図示省
略）、その面に対応する位置で本体ケースに図示省略の
開閉扉が設けられ、この開閉扉を開いて内、外ロータの
各錠剤区画室２ｃのいずれにも手作業で錠剤を補給でき
るようにするためである。なお、各錠剤区画室２ｃは
内、外ロータ２ｂ、２ａの半径方向に引出し自在であ
り、手作業の場合は所定の区画室２ｃを引き出した状態
で錠剤が補給される。
【００４１】図９に上記錠剤区画室２ｃの一例を示す。
この区画室２ｃは、ケース２１の上部に蓋２２が設けら
れ、蓋２２の前端に前縁板２２ａが設けられている。ケ
ース内には錠剤収納スペース２３を確保するためのホッ
パ板２４が設けられ、このホッパ傾斜に対応する傾斜面
を有する回転式の錠剤送り整列玉２５が設けられてい
る。整列玉２５の外周には一定のピッチで送り穴２５ａ
が斜めに設けられ、蟻地獄形式で錠剤Ｐを送り込むよう
になっている。
【００４２】ホッパ板２４の所定箇所には錠剤の払出し
を制限する制限板２５ｃとこれに対応して回転中心寄り
に小孔２７が設けられ、この小孔２７に送り穴２５ａが
一致する位相に整列玉２５が回転すると１つだけ錠剤Ｐ
が通路２８に払出され、制限板２５ｃより上方の錠剤Ｐ
は払出しが制限される。そして通路２８の下端の開口２
８ａを通って錠剤Ｐは払出通路２ｄへと払出される。２
５ｂは制限板の先端が嵌合する全周溝である。
【００４３】２６は上記整列玉２５を回転させるモー
タ、２６ａは出力軸であり、この出力軸に整列玉２５が
係合されている。上記通路２８の途中には錠剤Ｐの通過
を確認するための検出センサＳが設けられており、Ｓ1
は発光素子、Ｓ2 は受光素子である。上記検出センサＳ
により払出される錠剤Ｐが通過する毎にその通過信号が
検出されると制御部８へ送られ、各錠剤区画室２ｃ内に
収納されている錠剤Ｐの貯留数、あるいは所定数以下と
なったかが検出される。
【００４４】錠剤収納部２の下方の包装装置３について
も基本的な構成は第１実施形態のものと同じであり、錠
剤収納部２の下方のホッパ９の形状や、ガイド１０、コ
ンベア１１が設けられていない点で若干異なっている
が、その他の点では同一であり、同一機能部材には同一
符号を付して説明を省略する。
【００４５】上記の構成とした第２実施形態の錠剤包装
装置では、錠剤を包装する際には任意の位相位置にある
錠剤収納部２の内、外ロータ２ｂ、２ａの錠剤区画室２
ｃから処方箋に基づく薬剤情報の指示に従って必要な錠
剤が払出され、包装ユニット３により包装シートに順次
包装されることについては基本的に第１実施形態の場合
と同じである。
【００４６】但し、内、外ロータ２ｂ、２ａは別々の錠
剤収納区画であるため、これに対応する演算制御部の記
憶部は内、外ロータ２ｂ、２ａを平面状に展開して得ら
れる収納区画に対応する２つのメモリマップ領域に分け
て記憶されている点が第１実施形態の場合と異なる。
【００４７】又、錠剤収納部２がドラム形式であるた
め、錠剤を補給する際に手作業で補給する場合、内、外
ロータ２ｂ、２ａはそれぞれ指定された錠剤区画室２ｃ
が錠剤補給位置へ来るように必要に応じて回転し停止す
るように制御部８からの指令が行なわれる。
【００４８】補給は手作業で行われるが、その場合錠剤
収納容器５３に表示されているバーコード５４をバーコ
ードリーダ５１で読取り、そのコードデータと前述の処
方箋で指定される錠剤が一致しているかを照合確認して
表示装置に表示し、その一致を確認すると所定の錠剤区
画室２ｃへ必要量を補給する。
【００４９】図１０、図１１に第３実施形態の錠剤包装
装置についての概略図を示す。この実施形態の錠剤包装
装置は、複数列（図示の例では４列）の引出棚Ａ、Ｂ、
Ｃ、Ｄのそれぞれに引出棚の引出し方向と直角方向に引
出される錠剤区画室を上下２列に複数個備えた錠剤収納
部２が引出棚の引出し方向に沿って移動自在にかつその
下方に第１、第２実施形態と同様な包装ユニット３とが
設けられて成る。
【００５０】錠剤収納部２の引出棚Ａ〜Ｄの各列には、
図１０に示すように、その表裏両面側に錠剤区画室２ｃ
を引き出せるように２つの錠剤区画室２ｃが互いに背中
合せに設けられている。各錠剤区画室２ｃの構造は、例
えば第２実施形態の図９に示されたものをそのまま用い
ることができる。但し、これと同様の払出機能を有すれ
ば他の構造によるものでもよいことは勿論である。
【００５１】各錠剤区画室２ｃの背中合せの間に設けら
れる払出通路２ｄ（図１１参照）から錠剤Ｐが払出され
ると共通のホッパ９を介して１ヶ所に集められ、包装ユ
ニット３へ落下すると包装ユニット３で包装されるよう
になっている点は、ホッパ９の形状は異なるが基本的に
は第１、第２実施形態の場合とほぼ同様である。
【００５２】この実施形態でも、補給は手作業で行わ
れ、その際錠剤収納容器５３に表示されているバーコー
ド５４をバーコードリーダ５１で読取り、そのコードデ
ータと前述の錠剤処方箋で指定される錠剤が一致してい
るかを照合確認して表示装置に表示し、その一致を確認
すると所定の錠剤区画室２ｃへ必要量を補給する。
【００５３】なお、図１０に示すように、第３実施形態
の引出棚Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄにはそれぞれ表示ランプ２L が
設けられ、又各引出棚に設けられている各錠剤区画室の
下部前面にも小さな表示ランプ２K がそれぞれ設けられ
ている。錠剤補給が必要となると、そのうちの特定の引
出棚、錠剤区画室が外部から目視で直ちに分かるように
コンピュータからの指令で点灯される。
【００５４】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第１の発明
の錠剤払出し方法は、薬剤情報に基づいて選択される錠
剤を収納区画部から落下させホッパで所定位置へ導き包
装し、錠剤数量減少又は欠品が生じるとその収納区画部
の蓋を開き、収納区画部に収納されるべき錠剤の識別コ
ードと、錠剤補給容器の識別表示とを照合して、同一性
を判断し補給するとしたから、錠剤が減少し又は欠品し
た際に補給する錠剤を誤って隣りの収納区画部へ補給す
るなどの手違いが防止され、自動払出し処理をする際最
も重要な正しい補給という機能が確保されるという効果
が得られる。
【００５５】第２の発明のように、収納区画部の蓋に表
示された識別表示を読取って補給すべき錠剤の識別表示
と照合し、同一性を判断して補給するようにすれば補給
の際の手違いをさらに確実に防止することができるとい
うメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態の錠剤包装装置の全体概略斜視図
【図２】同上の縦断面側面図
【図３】同上の横断面側面図
【図４】錠剤補給ユニットの詳細断面図
【図５】制御装置の全体概略ブロック図
【図６】補給方法を説明するフローチャート
【図７】第２実施形態の錠剤包装装置の全体概略斜視図
【図８】同上の断面側面図
【図９】錠剤区画室の（ａ）断面図と（ｂ）平面図
【図１０】第３実施形態の錠剤包装装置の全体概略斜視
図
【図１１】同上の縦断面側面図
【符号の説明】
１ 本体ケース ２ 錠剤収納部 ３ 包装ユニット ５ 仕切板 ６ 仕切区画部 ７ タブレットケース ８ 制御部 ９ ホッパ １０ ガイド １１ コンベア １２ ガイドアーム １３ 供給ローラ １４ プリンタ １５ ヒートシール ２１ ケース ２２ 蓋 ２３ 錠剤収納スペース ２４ ホッパ板 ２５ 整列玉 ３０ 演算制御部 ３１ 表示装置 ３２ 包装装置 ３３ 払出し機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 錠剤払出装置の錠剤収納部に設けられる
    複数の収納区画部に収納された錠剤のうち処方箋からの
    薬剤情報に基づく払出指令により必要な錠剤を選択して
    払出し、自重を利用して落下させホッパで所定位置へ導
    き包装する錠剤払出し方法において、上記選択された収
    納区画部の蓋を開放して、必要な錠剤を収納した錠剤容
    器に表示されている識別表示を、補給しようとする錠剤
    の指示と照合し同一性を判断して収納区画部へ補給する
    ことを特徴とする錠剤払出し方法。
  2. 【請求項２】 前記同一性の判断と共に、収納区画部の
    蓋に表示された識別表示を読取り、これを補給しようと
    する錠剤の指示と照合し同一性を判断して補給すること
    を特徴とする錠剤払出し方法。
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