JPH09215341A - インバータ装置における高周波漏れ電流低減装置 - Google Patents

インバータ装置における高周波漏れ電流低減装置

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JPH09215341A
JPH09215341A JP8024191A JP2419196A JPH09215341A JP H09215341 A JPH09215341 A JP H09215341A JP 8024191 A JP8024191 A JP 8024191A JP 2419196 A JP2419196 A JP 2419196A JP H09215341 A JPH09215341 A JP H09215341A
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JP
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leakage current
phase
frequency leakage
inverter device
power supply
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JP8024191A
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Hidetomo Nojiri
秀智 野尻
Noribumi Isachi
則文 伊佐地
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、インバータ装置と三相モータとの
間に配線されている三相電源線上に発生する高周波漏れ
電流を低減することができるインバータ装置における高
周波漏れ電流低減装置を提供することにある。 【解決手段】 インバータ装置3から三相電源線5を経
由して三相モータ13に供給される三相交流電流のコモ
ンモードの零相漏れ電流を電流検出コイル7で検出す
る。この電流検出コイル7で検出された漏れ電流は、高
周波増幅器9に供給されて電力増幅する。コモンモード
電力は増幅された後に、整合コイル11を介して三相電
源線5に逆位相で電磁的に注入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ装置で
発生する漏れ電流を低減することができるインバータ装
置における高周波漏れ電流低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気自動車においては、メイン
バッテリから供給される直流電流はインバータ装置で別
に入力されたPWM信号に応じてスイッチング素子をO
N・OFF制御して三相交流電流を発生させ、この交流
電流を三相モータに加えて車両を駆動するものである。
【0003】このインバータ装置を用いた場合、インバ
ータ装置内のスイッチング素子が三相モータや電源線を
負荷にしてスイッチングしたときには、パルス状の正極
性又は負の減衰振動波形を有する零相漏れ電流を発生し
てしまうので、発生された漏れ電流の高周波成分に起因
して電波雑音障害が生じていた。
【0004】そこで、インバータ装置と三相モータとの
間に配線されている三相電源線上に発生する漏れ電流を
低減するには、従来、電気学会論文誌D(115巻 1
号平成7年 P77〜83 平成7年電気学会全国大会
No.756)に記載されたコモンモードチョークや
コモンモードトランスを用いた漏れ電流を低減する方
法が知られている。 コモンモードチョークを用いる方法は、インバータ装
置と三相モータとの間に配線されている三相電源線上に
コモンモードチョークを挿入し、三相電源線のコモンモ
ードに対するインピーダンスを増大させることで、零相
電流のピーク値を低減させるものである。 コモンモードトランスを用いる方法は、のコモンモ
ードチョークに2次巻線を追加してコモンモードトラン
スを構成し、この2次巻線を適当な抵抗Rを用いて短絡
することで、抵抗Rによって零相成分のエネルギーを消
費させ、漏れ電流の実効値を低減させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
漏れ電流を低減する方法にあっては、漏れ電流の低減効
果を増大しようとする程、より大きなインダクタンスが
必要となっていた。特に、大電力を供給するためのイン
バータ装置にあっては、コモンモードチョークやコモン
モードトランスでは形状や重量が極めて大きくなるの
で、コスト高の要因になるといった問題があった。ま
た、従来の漏れ電流を低減する方法を用いた場合では漏
れ電流をゼロにすることは不可能であった。本発明は上
記に鑑みてなされたもので、その目的としては、インバ
ータ装置と三相モータとの間に配線されている三相電源
線上に発生する高周波漏れ電流を低減することができる
インバータ装置における高周波漏れ電流低減装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、インバータ装置と三相モータ
との間に配線されている三相電源線上に発生する高周波
漏れ電流を低減するためのインバータ装置における高周
波漏れ電流低減装置であって、前記三相電源線上に発生
する高周波漏れ電流を検出する電流検出手段と、検出さ
れた高周波漏れ電流を増幅する高周波増幅手段と、増幅
された高周波漏れ電流を逆位相で前記三相電源線に電磁
的に注入する逆位相注入手段と、を有することを要旨と
する。
【0007】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、インバータ装置と三相モータとの間に配線され
ている三相電源線上に発生する高周波漏れ電流を低減す
るためのインバータ装置における高周波漏れ電流低減装
置であって、前記インバータ装置内部のスイッチング素
子を駆動するための駆動パルスに応じて擬似的に高周波
漏れ電流の波形を生成する電流波形生成手段と、生成さ
れた擬似高周波漏れ電流を増幅する高周波増幅手段と、
増幅された擬似高周波漏れ電流を逆位相で前記三相電源
線に電磁的に注入する逆位相注入手段と、を有すること
を要旨とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記高周波増幅手段は、前記三相電源線上に発
生する高周波漏れ電流が最小になるように増幅率を制御
する制御手段を有することを要旨とする。
【0009】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記逆位相注入手段は、前記インバータ装置内
部のスイッチング素子を駆動するための駆動パルスに応
じて正極性又は負極性の減衰振動波形を発生する波形発
生手段を有することを要旨とする。
【0010】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
本発明によれば、インバータ装置と三相モータとの間に
配線されている三相電源線上に発生する高周波漏れ電流
を検出し、検出された高周波漏れ電流を増幅する。次
に、増幅された高周波漏れ電流を逆位相で三相電源線に
電磁的に注入することで、三相電源線上に発生する高周
波漏れ電流を打ち消すようにしているので、三相電源線
上に発生する高周波漏れ電流を低減することができる。
【0011】また、請求項2記載の本発明によれば、イ
ンバータ装置内部のスイッチング素子を駆動するための
駆動パルスに応じて擬似的に高周波漏れ電流の波形を生
成し、生成された擬似高周波漏れ電流を増幅する。次
に、増幅された擬似高周波漏れ電流を逆位相で三相電源
線に電磁的に注入することで、三相電源線上に発生する
高周波漏れ電流を打ち消すようにしているので、三相電
源線上に発生する高周波漏れ電流を低減することができ
る。
【0012】また、請求項3記載の本発明によれば、三
相電源線上に発生する高周波漏れ電流が最小になるよう
に増幅率を制御することで、三相電源線上に発生する高
周波漏れ電流を最小になるように打ち消すことができ、
三相電源線上に発生する高周波漏れ電流を最小に低減す
ることができる。
【0013】また、請求項4記載の本発明によれば、イ
ンバータ装置内部のスイッチング素子を駆動するための
駆動パルスに応じて正極性又は負極性の減衰振動波形を
発生した後に、この正極性又は負極性の減衰振動波形を
三相電源線に電磁的に注入することで、三相電源線上に
発生する高周波漏れ電流を打ち消すようにしているの
で、三相電源線上に発生する高周波漏れ電流を低減する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1(a),(b)は、本発明の
第1の実施の形態に係る高周波漏れ電流低減装置1のシ
ステム構成を示す図である。図1(a),(b)に示す
ように、高周波漏れ電流低減装置1は、メインバッテリ
から供給される直流電流(DC入力)をPWM信号に応
じてスイッチング素子をON・OFF制御して三相交流
電流を発生させるインバータ装置3と、三相電源線5上
に発生する高周波漏れ電流を検出する電流検出コイル7
と、検出された高周波漏れ電流を電力増幅する高周波増
幅器9と、増幅された高周波漏れ電流を逆位相にして三
相電源線5に電磁的に注入する整合コイル11と、イン
バータ装置3で発生された三相交流電流に応じて回転ト
ルクを発生して車両を駆動する三相モータ13と、高周
波増幅器9の増幅率を制御するコントローラ15とから
構成される。
【0015】次に、図1(a)を用いて高周波漏れ電流
低減装置1の動作を説明する。まず、メインバッテリか
ら供給される直流電流(DC入力)はインバータ装置3
において、別に入力されたPWM信号に応じてスイッチ
ング素子をON・OFF制御して三相交流電流を発生さ
せる。次に、インバータ装置3で発生された三相交流電
流に応じて三相モータ13で回転トルクを発生して車両
を駆動する。ここで、インバータ装置3から三相電源線
5を経由して三相モータ13に供給される三相交流電流
のコモンモードの零相漏れ電流を電流検出コイル7で検
出する。この電流検出コイル7で検出された漏れ電流
は、高周波増幅器9に供給されて電力増幅する。コモン
モード電力は増幅された後に、整合コイル11を介して
三相電源線5に逆位相で電磁的に注入される。このよう
にして、零相漏れ電流に対して供給される逆位相電流が
等しい場合、互いに打消し合うため漏れ電流をゼロにす
ることができる。
【0016】なお、高周波増幅器9の増幅率は、上記電
流が等しくなるように予め調整し固定しておくが、温度
変化等の外的要因により各コイルの結合計数や高周波増
幅器9の増幅率が変化する場合には必要に応じてコント
ローラ15を設け高周波増幅器9の増幅率を制御し、所
望の条件を維持するようにしてもよい。また、高周波増
幅器9の帯域幅は、インバータ装置3のスイッチングの
基本波から少なくとも漏れ電流を低減したい周波数帯域
として例えばAMラジオ放送の周波数帯域等をカバーす
るものとする。さらに、電流検出コイル7は漏れ電流に
よって飽和等を生じない程度の大きさのいものでよく、
整合コイル11も高周波増幅器9の出力電力を扱う上で
障害のない程度のものでよいので、従来のコモンモード
チョークに比較すれば相当小さく軽量のものを使用すれ
ばよい。
【0017】このように、零相漏れ電流に対して供給さ
れる逆位相電流を等しくした場合、実験的には、零相漏
れ電流を10dB以上低減することができる。なお、図
1(b)に示しすように、コントローラ15を設け、電
流検出コイル7で検出された漏れ電流値をコントローラ
15に入力してこの値が0になるよう高周波増幅器の増
幅率を制御することで、常にインバータ装置3の三相電
源線5に流れる零相漏れ電流は、三相モータ13やイン
バータ装置3の動作状態や温度差等の外的要因の変化に
拘わらず零になるように制御することができ、より安定
な高周波漏れ電流低減装置1を構成することができる。
また、漏れ電流を検出してから高周波増幅器9の増幅率
が制御されるまでの遅延時間、高周波増幅器9の入出力
間の遅延による制御誤差、漏れ電流が零に近い状態での
S/N劣化による制御誤差等を考慮しても、実験的には
10dB以上の漏れ電流低減効果が確認されている。
【0018】(第2の実施例の形態)図2は、本発明の
第2の実施の形態に係る高周波漏れ電流低減装置1のシ
ステム構成を示す図である。図2に示すように、高周波
漏れ電流低減装置1の特徴は、図1に示すものに加え
て、インバータ装置3内部のスイッチング素子をON/
OFF制御するためのアッパ側(U)信号、ローワ側
(L)信号及び極性信号(P)を入力して駆動パルスを
選択する論理回路21a〜21cと、論理回路21a〜
21cから出力される駆動パルスを任意設定時間だけ遅
延させて出力する遅延回路23a〜23cと、遅延回路
23a〜23cを経由して遅延された駆動パルスに応答
して擬似的に高周波漏れ電流の波形を生成する波形発生
器25a〜25cと、波形発生器25a〜25cで擬似
的に生成された各相の高周波漏れ電流の波形を入力して
擬似的な三相高周波漏れ電流波形を合成する波形合成器
27と、三相電源線5上に発生する高周波漏れ電流を検
出する電流検出トランス29と、高周波増幅器9で増幅
された擬似的な高周波漏れ電流を逆位相にして三相電源
線5に電磁的に注入する整合トランス31とから構成さ
れることにある。
【0019】次に、図3は高周波漏れ電流低減装置1を
構成する1相分の論理回路21a、遅延回路23a、波
形発生器25a及び波形合成器27を示す図である。図
3に示すように、論理回路21aでは、インバータ装置
3内部のスイッチング素子をON/OFF制御するため
のアッパ側(U)信号、ローワ側(L)信号及び極性信
号(P)を入力し、極性信号(P)の論理に応じてAN
Dゲート41,45に入力されるアッパ側(U)信号又
はローワ側(L)信号の何れか一方を選択させ、ORゲ
ート47から1相分の駆動パルスを出力する。次に、遅
延回路23aでは、論理回路21aから出力された1相
分の駆動パルスを半固定抵抗VR1とコンデンサC1と
で構成される時定数に対応して遅延させて出力する。次
に、インバータ49で遅延されている駆動パルスの論理
を反転させる。
【0020】ここで、インバータ装置3が発生する零相
漏れ電流は、インバータ装置3内部のスイッチング素子
が三相モータ13や三相電源線5を負荷にしてスイッチ
ングしたときに発生するパルス状のものであり、一般
に、図4(a)に示すように、正極性(イ)又は負極性
(ロ)の減衰振動波形であるため、波形発生器25aで
は、LCR回路の各定数を最適化して設定することで、
擬似的に漏れ電流波形を1相分生成することができる。
次に、オペアンプOP1では、擬似的な漏れ電流波形を
入力してインピーダンス変換を施し、抵抗R2、R4及
びR5の結合点において各相分の波形を合成する。次
に、オペアンプOP2では、この合成波形を入力してイ
ンピーダンス変換を施して高周波増幅器9に出力するこ
とで、図4(b)に示すように、三相モータを駆動する
ために用いられる電源としてのACライン(ハ)と、イ
ンバータ装置3に入力するDC電源ライン(ニ)とで観
測された零相漏れ電流の波形の一例のような擬似的な漏
れ電流波形を発生することができる。
【0021】また、整合トランス31は、三相電源線5
と高周波増幅器9の出力線の計4本の線を束ねてフェラ
イトコア1回巻き(貫通)させたものである。フェライ
ト材の透磁率が大きい程、巻数が多い程、結合度が増し
損失が小さくなる。本実施の形態では、μ=10000
程度のフェライトコアを用いるようにした。なお、三相
電源線5は一般に太いため、多数回巻くことは困難であ
るので、1回巻きにする一方、この結合損失に対して高
周波増幅器9の出力電力を増すことで対処することがで
きる。
【0022】次に、図2を用いて高周波漏れ電流低減装
置1の動作を説明する。まず、メインバッテリから供給
される直流電流(DC入力)はインバータ装置3におい
て、別に入力されたPWM信号に応じてスイッチング素
子をON・OFF制御して三相交流電流を発生させる。
次に、インバータ装置3で発生された三相交流電流に応
じて三相モータ13で回転トルクを発生して車両を駆動
する。ここで、インバータ装置3内部のスイッチング素
子を駆動するための駆動パルスに応じて擬似的に高周波
漏れ電流の波形を波形発生器25で生成する。次に、生
成された擬似高周波漏れ電流を高周波増幅器9で増幅す
る。次に、増幅された擬似高周波漏れ電流を逆位相で三
相電源線5に整合トランス31で電磁的に注入する。こ
のようにして、三相電源線5上に発生する高周波漏れ電
流を打ち消すようにしているので、三相電源線上に発生
する高周波漏れ電流を低減することができる。
【0023】なお、波形発生器25の出力は広帯域の高
周波増幅器9で増幅された後に、整合トランス31を介
して三相電源線5に逆位相で電磁的に注入されるが、本
発明はこのような場合に限ることなく、三相電源線5に
電磁的に注入される場合の逆位相の作り方としては、整
合トランス31の巻線を反転する場合、波形発生器25
aのトリガパルスをあらかじめ反転する場合、(図3は
この例を示している。インバータ装置3によって波形整
形される)高周波増幅器9に反転増幅器を用いる場合等
によっても生成された高周波電流を三相電源線5に逆位
相で電磁的に注入することができる。
【0024】また、零相漏れ電流と生成された高周波電
流を同一振幅量にするには、高周波増幅器9の増幅率を
予め同一振幅となるよう設定しておく場合、別に電流モ
ニタ用トランスを三相電源線5に設けておき、三相電源
線5の零相電流が最小となるようコントローラ15が高
周波増幅器9の増幅率を制御する場合等を用いてもよ
い。このようにして、実験的には20dB以上の漏れ電
流低減効果が確認されている。本実施の形態は、三相モ
ータ13として10kw級の三相交流誘導モータを駆動
するインバータ装置に適用することができる。なお、イ
ンバータ装置は三角波比較によって駆動用PWMパルス
を得るようにするものである。
【0025】(第3の実施の形態)図5は、本発明の第
3の実施の形態に係る高周波漏れ電流低減装置1のシス
テム構成を示す図である。図5に示すように、高周波漏
れ電流低減装置1の特徴は、図2及び図3に示すものに
加えて、遅延回路23aからの1相分の駆動パルスを反
転するインバータ49と、インバータ49からの駆動パ
ルスに応じてスイッチング素子ブリッジTr1,Tr2を駆
動する駆動回路51と、インバータ49からの駆動パル
スを内部で反転した後に反転された駆動パルスに応じて
スイッチング素子ブリッジTr3,Tr4を駆動する駆動回
路53と、LCR回路の一端を電源Vcc又はGNDにス
イッチングして接続するスイッチング素子ブリッジTr
1,Tr2及びスイッチング素子ブリッジTr3,Tr4と、
高周波漏れ電流信号に近似する周波数を有するインダク
タンスL2 ,コンデンサC6 ,抵抗R6 から構成されて
正極性又は負極性の減衰振動波形を形成するLCR回路
と、LCR回路で発生された減衰振動波形を三相電源線
5に電磁的に注入する整合トランス57と、スイッチン
グ素子ブリッジTr1,Tr3のコレクタ電圧Vccを可変設
定するとともに、電流検出トランス29で検出された零
相漏れ電流が最小になるようにVccを可変制御する制御
回路55とから構成されることにある。なお、L2 は三
相電源線5を貫通するフェライトコアに巻かれているの
で、LCR回路で発生した減衰振動波形はそのまま三相
電源線5に電磁的に注入される。
【0026】次に、図5を用いて高周波漏れ電流低減装
置1の動作を説明する。まず、インバータ49からの駆
動パルスがLowからHighに変化する正極性の駆動
パルスである場合には、駆動回路51はスイッチング素
子ブリッジTr1をON制御してLCR回路のL側を電源
Vccに接続する一方、駆動回路53はスイッチング素子
ブリッジTr4をON制御してLCR回路のR側をGND
に接続することで、図4(a)に示すように、LCR回
路から整合トランス57を介して正極性(イ)の減衰振
動波形を三相電源線5に電磁的に注入する。
【0027】一方、インバータ49からの駆動パルスが
HighからLowに変化する負極性の駆動パルスであ
る場合には、駆動回路51はスイッチング素子ブリッジ
Tr2をON制御してLCR回路のL側をGNDに接続す
る一方、駆動回路53はスイッチング素子ブリッジTr3
をON制御してLCR回路のR側を電源Vccに接続する
ことで、図4(a)に示すように、LCR回路から整合
トランス57を介して負極性(ロ)の減衰振動波形を三
相電源線5に電磁的に注入する。このようにして、三相
電源線5上に発生する負極性又は正極性の高周波漏れ電
流を打ち消すように整合トランス57を介して正極性又
は負極性の減衰振動波形を三相電源線5に電磁的に注入
するようにしているので、三相電源線上に発生する高周
波漏れ電流を低減することができる。
【0028】本実施の形態では、LCR回路を用いて比
較的大きな電流波形を直接に得られるので、高周波増幅
器9が回路上不要になるという利点を有する。また、電
流検出トランス29で検出された三相電源線5の零相漏
れ電流が最小になるようにスイッチング素子ブリッジT
r1,Tr3のコレクタ電圧Vccを制御回路55で可変制御
することで、さらに安定性の高い動作が得られる。な
お、実験的には20dB以上の漏れ電流低減効果が確認
されている。
【0029】なお、第1〜第3の各実施の形態では、い
ずれも三相電源線(ACライン)に相殺電流を電磁的に
注入する場合について説明したが、インバータ装置の入
力DCラインに注入しても同様の効果が得られる。ま
た、電流検出用トランスを入力DCラインに設けてもよ
い。即ち、漏れ電流の流れる径路によってはDCライ
ン,ACラインのどちらか一方が大きい値を取るように
観測される場合があるので、より大きな低減効果を得ら
れる方に電流検出用トランスを挿入すればよい。
【0030】以上説明したように、本発明は、三相電源
線に振幅が同一で逆位相の電流を零相電流として電磁的
に注入することにより、零相漏れ電流を低減することが
できる。従って、漏れ電流の高周波成分に起因して生ず
る電波雑音障害を解消することができる。また、従来の
ような大きなコモンモードチョークやコモンモードトラ
ンスが不要になり、代わって小型軽量コイルを用いれば
よいため、特に、電気自動車への搭載が有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る高周波漏れ電
流低減装置1のシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る高周波漏れ電
流低減装置1のシステム構成を示す図である。
【図3】高周波漏れ電流低減装置1を構成する1相分の
論理回路21a、遅延回路23a、波形発生器25a及
び波形合成器27を示す図である。
【図4】正極性(イ)又は負極性(ロ)の減衰振動波形
及びACライン(ハ)と、インバータ装置3に入力する
DC電源ライン(ニ)とで観測された零相漏れ電流の波
形の一例を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る高周波漏れ電
流低減装置1のシステム構成を示す図である。
【符号の説明】 3 インバータ装置 5 三相電源線 7 電流検出コイル7 9 高周波増幅器 11 整合コイル 13 三相モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ装置と三相モータとの間に配
    線されている三相電源線上に発生する高周波漏れ電流を
    低減するためのインバータ装置における高周波漏れ電流
    低減装置であって、 前記三相電源線上に発生する高周波漏れ電流を検出する
    電流検出手段と、 検出された高周波漏れ電流を増幅する高周波増幅手段
    と、 増幅された高周波漏れ電流を逆位相で前記三相電源線に
    電磁的に注入する逆位相注入手段と、を有することを特
    徴とするインバータ装置における高周波漏れ電流低減装
    置。
  2. 【請求項2】 インバータ装置と三相モータとの間に配
    線されている三相電源線上に発生する高周波漏れ電流を
    低減するためのインバータ装置における高周波漏れ電流
    低減装置であって、 前記インバータ装置内部のスイッチング素子を駆動する
    ための駆動パルスに応じて擬似的に高周波漏れ電流の波
    形を生成する電流波形生成手段と、 生成された擬似高周波漏れ電流を増幅する高周波増幅手
    段と、 増幅された擬似高周波漏れ電流を逆位相で前記三相電源
    線に電磁的に注入する逆位相注入手段と、を有すること
    を特徴とするインバータ装置における高周波漏れ電流低
    減装置。
  3. 【請求項3】 前記高周波増幅手段は、 前記三相電源線上に発生する高周波漏れ電流が最小にな
    るように増幅率を制御する制御手段を有することを特徴
    とする請求項1及び2記載のインバータ装置における高
    周波漏れ電流低減装置。
  4. 【請求項4】 前記逆位相注入手段は、 前記インバータ装置内部のスイッチング素子を駆動する
    ための駆動パルスに応じて正極性又は負極性の減衰振動
    波形を発生する波形発生手段を有することを特徴とする
    請求項2記載のインバータ装置における高周波漏れ電流
    低減装置。
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