JPH09212138A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH09212138A
JPH09212138A JP2021596A JP2021596A JPH09212138A JP H09212138 A JPH09212138 A JP H09212138A JP 2021596 A JP2021596 A JP 2021596A JP 2021596 A JP2021596 A JP 2021596A JP H09212138 A JPH09212138 A JP H09212138A
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直 江藤
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幹雄 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示パネルを駆動するゲート駆動器とデ
ータ駆動器とを備えた液晶表示装置において、電力消費
の無駄を無くすとともに、欠陥画素が目立たないように
する。 【解決手段】 垂直期間Tv中の画像表示期間Tw以外の
一部の期間には、欠陥修正用の特定のデータをデータ駆
動器102に与えるとともに、データ駆動器102によ
ってこの特定のデータのサンプリング動作を行い、画像
表示期間Tw以外の他の期間の大部分は、データ駆動器
102のサンプリング動作を停止するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特には、液晶表示装置に備えられた駆動回路部分の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置には、例えばTFT
(薄膜トランジスタ:Thin Film Transistor)型アクテ
ィブマトリクス方式のものが知られている。
【0003】図17は、この種の3ビットの画像データ
を処理する場合の液晶表示装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【0004】同図において、100はTFT型の液晶表
示パネル、101,102は液晶表示パネル100を駆
動するためのゲート駆動器とデータ駆動器、103は両
駆動器101,102を制御する表示制御回路、104
はデータ駆動器102に所定の階調用電圧を印加するた
めの階調用電圧源、105はマイクロコンピュータ本体
などで構成される主機である。
【0005】そして、主機105からは、表示制御回路
103に対して、R,G,Bごとの3ビットの各画像デ
ータ、水平同期信号Hsync、垂直同期信号Vsync、およ
び同期クロックClockがそれぞれ与えられるようになっ
ている。
【0006】表示制御回路103からは、これらの信号
に応答して、ゲート駆動器101に対してゲートスター
トパルスGSPおよびゲートクロックGCKが、また、
データ駆動器102に対してカラー表示用の画像データ
とともに、データスタートパルスDSP、データクロッ
クDCK、および出力パルスLPが、階調用電圧源10
4に対して極性切り換え用の極性信号POLが、それぞ
れ与えられるようになっている。
【0007】階調用電圧源104は、基本的には矩形波
発生回路であり、VO〜V7の8種類の階調電圧を発生す
るもので、液晶表示パネル100を交流駆動するため
に、表示制御回路103からの極性信号POLに応じて
各階調電圧V0〜V7の極性が反転するようになってい
る。
【0008】ここで、上記のTFT型の液晶表示パネル
100は、本例では、図18に示すように、m行(3×n)
列のストライプ配列のマトリックス構成、したがってm
×(3×n)個の画素からなるものとする。(つまり、R,
G,Bが各々n列ずつあり、それが一列毎にR,G,Bの
順序で周期的に配置されている。)各画素は、単純化し
た等価回路に置き換えると、図19に示すように、スイ
ッチ素子であるTFT110とコンデンサ112とで構
成されている。そして、コンデンサ112の一方の電極
は画素電極112aとされ、他方の電極は硝子面に構成
された対向電極(共通電極)112bとなっている。
【0009】そして、各画素にデータを書き込むには、
TFT110をオンにした後、データ線を介してコンデ
ンサ112に所要の電圧を印加する。
【0010】コンデンサ112の両電極112a,11
2bの間には誘電体である液晶層(図示せず)が存在して
おり、両電極112a,112b間の電位差でその透過率
が定まる。
【0011】また、液晶には直流電圧が長時間にわたっ
て掛かり続けると特性が劣化するため、階調用電圧源1
04から発生される階調電圧V0〜V7の極性を極性信号
POLによって切り換えることで、画素電極112aに
は、正と負の電圧が交互に加わるように、いわゆる交流
駆動が行われるようになっている。
【0012】なお、画素電極112aを充電した後にT
FT110をオフにしても、画素電極112aには充電
された電荷が保存されており、両電極112a,112b
間の液晶層には所定の電圧が掛かり続ける。
【0013】ゲート駆動器101は、液晶表示パネル1
00を各行単位で順次オン/オフ制御するものであり、
図18に示す例では、コストダウンと設計の自由度等を
高める目的で、2個のチップ1011,1012を組み合
わせてm行分が駆動できるようになっている。
【0014】図20に、ゲート駆動器101の全体構成
を示す。
【0015】このゲート駆動器101は、シフトレジス
タ114と、このシフトレジスタ114のm個の各出力
をTFT110のオン・オフの制御に必要な電圧レベル
までそれぞれ変換するm個のレベル変換回路1161〜1
16mとからなる。
【0016】ゲート駆動器101の出力を開始させるた
めのゲートスタートパルスGSPがシフトレジスタ11
4に入力された後、シフトレジスタ114の内部ではゲ
ートクロックGCKが立ち上がりとなるたびにハイレベ
ルの出力が順次シフトしていく。
【0017】上記のゲート駆動器101を構成する各レ
ベル変換回路1161〜116mは、いずれも同一の構成
を有しているので、図21には、上からi番目にある一
つのレベル変換回路116iの詳細なブロック図を示
す。
【0018】このレベル変換回路116iは、シフトレ
ジスタ114の出力がそれぞれハイレベルのときにオン
するアナログスイッチASWH、ASWLを備えてお
り、各アナログスイッチASWH、ASWLには、それ
ぞれハイレベルの電圧VGHと、ローレベルの電圧VG
Lとが入力されている。
【0019】ここで、シフトレジスタ114の一方の出
力がハイレベルであれば、一方のスイッチASWHがオ
ンとなり、ハイレベルの電圧VGHが出力される。逆
に、シフトレジスタ114の他方の出力がハイレベルで
あれば、他方のスイッチASWLがオンとなり、ローレ
ベルの電圧VGLが出力される。
【0020】一方、データ駆動器102は、データ線を
介して画素電極112aに所要の電圧を印加するもので
あって、図18に示す例では、コストダウンと設計の自
由度等を高める目的で、8個のチップ1021〜1028
を組み合わせて(3×n)列分を駆動するように構成されて
いる。
【0021】図22に、データ駆動器102の全体構成
を示す。
【0022】このデータ駆動器102は、前述のデータ
スタートパルスDSPとデータクロックDCKとに基づ
いて標本化パルスTsmpを作成するシフトレジスタ12
0と、画像データを記憶・保持するサンプリングホール
ド回路12211,12212,12213,12221,…,
122n1,122n2,122n3とからなる。なお、シフ
トレジスタ120は簡略化して示しているが、ゲート駆
動器101のシフトレジスタ114と同じような構成の
もので実現できる。
【0023】また、本例のデータ駆動器102は、1つ
の標本化パルスTsmpでR,G,Bの各画像データを同
時にサンプリングする構造となっており、したがって、
サンプリングホールド回路12211,12212,122
13,12221,…,122n1,122n2,122n3の総
数としては、(3×n)個分設けられている。
【0024】上記のデータ駆動器102を構成する各サ
ンプリングホールド回路12211,12212,12
13,12221,…,122n1,122n2,122
n3は、3ビット入力1ビット出力対応のものであって、
いずれも同一の構成を有しているので、ここでは、上か
ら一番目の一つのサンプリングホールド回路12211
ついて、図23のブロック図を参照して説明すると、3
ビットの画像データは、標本化パルスTsmpの立ち上が
りで標本化記憶手段Msmpに記憶され、出力パルスLP
の立ち上がりで保持記憶手段MHに移される。保持記憶
手段MHに移されたデータは、次の出力パルスLPが立
ち上がるまで保持され、その間に次のデータが標本化記
憶手段Msmpに記憶される。保持記憶手段MHに保持さ
れたデータは、出力回路部OCPによって階調電圧V0
〜V7に変換されて出力される。
【0025】図24に出力回路部OCPのより詳しい構
成を示す。
【0026】出力回路部OCPは、論理回路である復号
器DECと、8つのアナログスイッチASW0〜ASW7
とからなり、各アナログスイッチASW0〜ASW7には
それぞれ階調用電圧源104から与えられる階調電圧V
0〜V7が入力されている。
【0027】復号器DECの各出力S0〜S7は、それぞ
れ対応するアナログスイッチASW0〜ASW7の制御端
子に入力されており、各アナログスイッチASW0〜A
SW7は、その制御信号がハイレベルのときオンとな
る。たとえば、データの値が“4”の場合には、S4
ハイレベルとなるので、そのアナログスイッチASW4
がオンとなり、階調電圧V4が同回路OCPの出力とな
る。そして、TFT110がオンのときには、この階調
電圧V4がコンデンサ112に印加される。
【0028】次に、上記構成の液晶表示装置の基本的な
動作について、図25ないし図27を参照して説明す
る。
【0029】図25は垂直同期信号Vsyncを基準とした
タイミングチャートであり、図26および図27は水平
同期信号Hsyncを基準としたタイミングチャートであ
る。
【0030】ゲート駆動器101については、第2の水
平期間Th=H(2)に第1行の出力G(1)がハイになる
ようにゲートスタートパルスGSPが入力される。以
下、水平期間毎にゲートクロックGCKが立ち上がりと
なるたびに、ハイレベルの出力が順次シフトしていき、
各行を順次走査してTFT110をオンしていく。
【0031】一方、データ駆動器102については、シ
フトレジスタ120にデータスタートパルスDSPが入
力されると、これに応じてシフトレジスタ120は、デ
ータクロックDCKの立ち上がりとなるたびに標本化パ
ルスTsmpを順次シフトしていく。
【0032】そして、あるチップについて最後に発生さ
れる標本化パルスTsmpを次のチップに対するデータス
タートパルスDSPとして入力するようにしており、こ
の結果、データ駆動器102を構成する各チップ102
1〜1028の一つがサンプリング動作しているときに
は、残りのチップはサンプリング動作するのを停止して
いる。
【0033】ここで、データ駆動器102において、第
1行目の画像データが送信される水平期間Th=H(1)
にサンプリングされて記憶、保持されていたデータは、
次の水平期間Th=H(2)の出力パルスLPの立ち上が
りによって一斉に出力される。その間、データ駆動器1
02は、2行目のデータをサンプリングしており、以
下、順次、サンプリングと出力を繰り返す。
【0034】ゆえに、データ駆動器102において、あ
るi番目の水平期間Th=H(i)にi行目の画像データが送
信されて各標本化パルスTsmpによってサンプリングさ
れた画像データは、出力パルスLPによって、次の水平
期間Th=H(i+1)に一斉に出力される。この水平期間
H(i+1)には、ゲート駆動器101がi行目の出力G
(i)をハイレベルにしているので、このときのデータ駆
動器102の出力がi行目の各画素に書き込まれること
になる。
【0035】上記の説明から分かるように、出力パルス
LPがハイとなってから次にハイとなるまでの期間が、
データ駆動器102が1つのデータに対する電圧を出力
する1出力期間に相当するが、この1出力期間は、通
常、1水平期間Thと等しい。そして、階調電圧V0〜V
7は、1水平期間Th毎に共通電極電圧Vcomから見た電
位の極性が反転している。たとえば、図25の場合、デ
ータ駆動器102のj列目の出力S(j)に着目したときに
は、各行ごとに電位の極性が反転しており、(i―1)行
目の画素が正に充電されるときには、次のi行目の画素
が負に充電される。
【0036】このように、本例では、水平期間(出力期
間)Th毎に階調電圧の正負の極性が反転する、いわゆる
行反転駆動が行われるとともに、1垂直期間Tv毎にも
極性が反転するようにして、各画素を交流駆動してい
る。
【0037】たとえば、図25の場合、同じj列目の各
画素P(1,j),P(2,j),…に着目したとき、水平期
間Th毎に各画素P(1,j),P(2,j),…の極性が反
転して充電された電荷が保存され続け、次の垂直期間T
vになって始めて各画素P(1,j),P(2,j),…の極
性が反転する。これにより、隣接行間で平均化されたち
らつきのない画像が得られるようにしている。
【0038】なお、画素電極の電位を共通電極に対して
正に充電する時限を正の駆動時限、負に充電する時限を
負の駆動時限としたとき、極性信号POLがハイレベル
のときに正の駆動時限、ローレベルのときが負の駆動時
限に対応している。
【0039】また、図25ないし図27において、画像
データやデータ駆動器の出力S(j)での斜線の部分は、
表示すべき画像、または出力端子によって値が異なるこ
とを意味している。
【0040】液晶表示装置の基本的な動作は、以上の説
明の通りであるが、従来の装置においては、データ駆動
器102に対して、画像データを表示する画像表示期間
Twの内外に係わらず、常時、データスタートパルスD
SPとデータクロックDCKとが共に入力されてサンプ
リング動作が継続されるように構成されていた。
【0041】すなわち、従来のものでは、データ駆動器
102を構成する各チップ1021〜1028は、垂直期
間Tvの内、画像データが入力される画像表示期間Tw以
外の期間(=Tv−Tw)においても、不要な画像データの
サンプリング動作を継続していたために、電力を無駄に
消費していた。
【0042】そこで、本発明者らは、このような無駄な
電力の消費を極力低減するために、次の2つの装置を提
供した(特願平7−327039号参照)。
【0043】(1) 第1の装置では、前記の図25ない
し図27に示すように、垂直期間Tv中の画像表示期間
Tw以外の期間(=Tv−Tw)は、データ駆動器102を
構成するシフトレジスタ120にデータスタートパルス
DSPが入力されないようにして標本化パルスTsmpの
発生を無くし、全てのサンプリングホールド回路122
11,12212,12213,12221,…,122n1,1
22n2,122n3におけるサンプリング動作を停止させ
るようにしている。
【0044】すなわち、画像表示期間Twのm行目の画像
データがデータ駆動器102に送信される水平期間Th
=H(m)が終わってから、次の画像表示期間Twの1行目
の画像データが送信される水平期間Th=H(1)になる
までは、シフトレジスタ120にデータスタートパルス
DSPを入力せず、1行目の画像データがデータ駆動器
102に送信される水平期間Th=H(1)になって始め
て、シフトレジスタ120にデータスタートパルスDS
Pを入力している。
【0045】このようにすれば、データ駆動器102の
各チップ1021〜1028は、垂直期間Tv中の画像表
示期間Tw以外の表示に直接寄与しない期間では、不必
要な画像データをサンプリングすることがなくなって、
全て待機状態となるから、無駄な消費電力の浪費を抑え
ることができる。
【0046】(2) 第2の装置では、図28および図2
9に示すように、垂直期間Tv中の画像表示期間Tw以外
の期間(=Tv−Tw)は、データ駆動器102を構成する
シフトレジスタ120に、データクロックDCKが入力
されないようにして標本化パルスTsmpの発生を無く
し、全てのサンプリングホールド回路12211,122
12,12213,12221,…,122n1,122n2,1
22n3におけるサンプリング動作を停止させるようにし
ている。
【0047】すなわち、画像表示期間Twのm行目の画像
データがデータ駆動器102に送信される水平期間Th
=H(m)が終わってから、次の画像表示期間Twの1行目
の画像データが送信される水平期間Th=H(1)になる
までは、シフトレジスタ120にデータクロックDCK
を入力せず、1行目の画像データがデータ駆動器102
に送信される水平期間Th=H(1)になって始めて、シ
フトレジスタ120にデータクロックDCKを入力して
いる。
【0048】この装置においても、垂直期間Tv中の画
像表示期間Tw以外の表示に直接寄与しない期間では、
データ駆動器102の各チップ1021〜1028は不必
要な画像データをサンプリングすることがなくなって、
全て待機状態となるから、無駄な消費電力の浪費を抑え
ることができる。
【0049】ところで、液晶表示装置の大型化、高精細
化が進み、液晶表示パネル100の画素数が増えるに伴
って、これを製造する際には、各画素欠陥が発生する確
率も増加する。例えばTFT110に欠陥が生じて、ゲ
ートGにオン電圧が印加されてもTFTがオンされなけ
れば、画素電極にはソースSの電圧が常に印加されない
ことになる。またTFT110のゲートGとドレインD
間にリークが生じると、画素電極にゲートGの高いオン
電圧が印加されることになる。
【0050】ここで液晶表示パネル100は、図30に
示すように、ノーマリーホワイトモードのものでは、液
晶に印加される電圧が高いほど光の透過率が低くなり、
電圧が低いほど光の透過率が高くなる。そのため、欠陥
画素の電極に高い電圧が印加されるときには黒点とな
り、逆に低い電圧が印加されるときには輝点となる。ま
た、ノーマリーブラックモードのものでは、液晶に印加
される電圧が高いほど光の透過率が高くなり、電圧が低
いほど光の透過率が低くなる。そのため、欠陥画素の電
極に高い電圧が印加されるときには輝点となり、逆に低
い電圧が印加されるときには黒点となる。このような輝
点あるいは黒点は、正常な本来の表示画素のデータとは
異なるものが表示されることになるため、欠陥が目立っ
て使用上、大きな支障となる。
【0051】このような画素欠陥を修正するために、従
来、たとえば特開昭58−184758号公報では、欠
陥のあるTFT110のゲートGを走査信号線よりレー
ザなどを使用して物理的に切り離すとともに、ソースS
とドレインDを短絡させるようにした技術が提案されて
いる。こうすることで、垂直期間中の画像信号の平均的
な電圧が画素電極に印加されることになり、輝点や黒点
などに比べて欠陥を目立ちにくくすることができる。そ
して、前記の特開昭58−184758のように、故意
にソースSとドレインDを短絡させた画素や製造の際に
ソースSとドレインDが短絡してしまった画素の欠陥を
より目立たなくするための駆動方法として、たとえば特
開平6−138439号が提示されている。特開平6−
138439号公報では、垂直帰線期間中において、欠
陥画素の電極に印加される電圧を補正するための補正用
映像信号をデータ駆動器102に与えるようにした技術
が提案されている。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報に開示されている従来技術は、垂直期間Tv中の画
像表示期間Twの内外に係わらずにサンプリング動作を
継続している液晶表示装置を前提としたものであり、本
発明者らが提供したような前述の(1)、(2)の装置、す
なわち、垂直期間Tv中の画像表示期間以外の期間(=T
v−Tw)にはデータ駆動器102のサンプリング動作を
停止させるようにした装置においては、垂直期間Tv中
の画像表示期間Tw以外の期間に補正用のデータをデー
タ駆動器102に与えても、データ駆動器102はサン
プリング動作をしていないから、何の効果も得られな
い。
【0053】つまり、垂直期間Tv中の画像表示期間Tw
以外の期間にはデータ駆動器102のサンプリング動作
を停止させる装置では、サンプリングホールド回路12
11〜122n3からは、画像表示期間Twの最後の水平
期間Th=H(m)にサンプリングされたデータが、次の垂
直期間Tv中の画像表示期間Twの最初の水平期間Th=
H(1)でデータが更新されるまでは同じ内容で出力され
続ける。このため、TFT110に欠陥が生じて、たと
えばソースドレイン間が短絡して常時導通状態になって
いるような場合には、垂直期間Tv中の画像表示期間Tw
以外の期間において、その欠陥画素に対して、垂直期間
Tv中の画像表示期間Twの最後の水平期間Th=H(m)に
サンプリングされたデータに応じた電圧が印加されるこ
とになるため、欠陥画素が目立ったり、目立たなかった
りすることになる。
【0054】本発明は、垂直期間中の画像表示期間以外
の少なくとも一部の期間は、データ駆動器を構成する全
てのチップのサンプリング動作を停止させるようにし
て、無駄な電力消費を低減した装置において、欠陥画素
を確実に目立たなくし、表示品位を向上させることを解
決すべき課題とする。
【0055】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、液晶表示パネルを駆動するゲート駆動器
とデータ駆動器とを備えた液晶表示装置において、次の
構成を採用した。
【0056】すなわち、請求項1記載に係る液晶表示装
置では、垂直期間中の画像表示期間以外の一部の期間に
は、特定のデータを前記データ駆動器に与えるととも
に、データ駆動器によってこの特定のデータのサンプリ
ング動作を行い、画像表示期間以外の他の期間の大部分
は、データ駆動器のサンプリング動作を停止するように
している。
【0057】請求項2記載に係る液晶表示装置では、請
求項1記載の構成において、垂直期間中の画像表示期間
以外の一部の期間は、画像表示期間外の最初の水平期間
であるようにしている。
【0058】請求項3記載に係る液晶表示装置では、請
求項1または2記載の構成において、垂直期間中の画像
表示期間以外の一部の期間には、前記データ駆動器の画
像データのサンプリング開始用のデータスタートパルス
が、このデータ駆動器に入力されるのを許容する第1許
容手段を設けている。
【0059】請求項4記載に係る液晶表示装置では、請
求項1または2記載の構成において、垂直期間中の画像
表示期間以外の一部の期間には、前記データ駆動器の画
像データのサンプリング用のデータクロックが、このデ
ータ駆動器に入力されるのを許容する第2許容手段を設
けている。
【0060】請求項5記載に係る液晶表示装置では、請
求項3記載の第1許容手段と、請求項4記載の第2許容
手段とを共に備えている。
【0061】上記構成において、液晶表示パネルに欠陥
画素がある場合でも、垂直期間中の画像表示期間以外の
ある一定期間に、欠陥修正用の特定のデータをデータ駆
動器に入力するとともに、その特定のデータをサンプリ
ングすれば、そのサンプリングされた特定のデータは、
次の垂直期間中の画像表示期間になるまでは同じ内容で
出力され続ける。そして、欠陥画素に対して、欠陥修正
用の特定のデータに基づく電圧が印加されるために、欠
陥画素による輝点や黒点が目立ち難くなる。しかも、デ
ータ駆動器は、垂直期間中の画像表示期間以外の大部分
ではサンプリング動作を行わずに待機状態となるので、
無駄な電力消費を無くすことができる。
【0062】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1は、本発明の実施形態1に係る液晶表示装置の垂直
同期信号Vsyncを基準とした動作を示すタイミングチャ
ートである。また、図2および図3は水平同期信号Hsy
ncを基準とした動作を示すタイミングチャートである。
【0063】図25ないし図27に示したタイミングチ
ャートとの相違点は、垂直期間Tv中の画像表示期間Tw
外の最初の水平期間Thにおいて、データ駆動器102
に欠陥修正用のデータ、およびデータスタートパルスD
SPを入力して、画像表示期間Tw外で1回分だけ欠陥
修正用のデータのサンプリングを行っていることであ
る。
【0064】つまり、画像表示期間Twの最後の行であ
るm行目の画像データがデータ駆動器102に送信され
る水平期間Th=H(m)が終わってから、1回だけ余分に
データスタートパルスDSPを入力して、1水平期間T
hにわたって欠陥修正用のデータをサンプリングしてい
る。
【0065】その後は、次の画像表示期間Twの1行目
の画像データが送信される水平期間Th=H(1)になる
までは、シフトレジスタ120にデータスタートパルス
DSPを入力せず、最初の水平期間Th=H(1)になっ
て始めて、シフトレジスタ120にデータスタートパル
スDSPを入力している。
【0066】そして、データ駆動器102からは、最後
にサンプリングされた欠陥修正用のデータに対応した電
圧が、次の画像表示期間Twの最初の水平期間Th=H
(1)まで出力され続けることになる。ただし、この電圧
の正負の極性は、表示制御回路103からの極性信号P
OLによって1水平期間Thごとに反転して交流駆動さ
れている。
【0067】ここで、液晶表示パネル100は、一般に
透過率が高いものよりも、低いものの方が欠陥画素とし
て目立ちにくい傾向にあるため、欠陥修正用のデータと
しては、できるだけ黒点に近い色として表示されるよう
にその内容を設定するのが好ましい。(そうすることで
表示の際には、黒点ではなく、黒の方に近い中間色とな
り、欠陥画素が目立ちにくくなる。)たとえば、液晶表
示パネル100がノーマリホワイトモードのものでは、
液晶に印加される電圧が高いほど光の透過率が低くなの
で、欠陥画素の電極には高い電圧(図30ではたとえば
5V程度)が印加されるようにデータ内容を設定する。
また、ノーマリブラックモードのものでは、液晶に印加
される電圧が低いほど光の透過率が低くなるので、欠陥
画像の電極には低い電圧(図30ではたとえば0.5V程
度)が印加されるようにデータ内容を設定する。そし
て、本例では、このような欠陥修正用のデータは、表示
制御回路103の内部で予め形成されてデータ駆動器1
02に与えている。
【0068】ここで、ある画素を構成するTFT110
に欠陥が生じてたとえばソースドレイン間が短絡して常
時導通状態になっているような場合を考えると、その欠
陥画素には、1垂直期間Tvにおいて、画像表示期間Tw
にデータ駆動器102でサンプリングされるデータに基
づく電圧と、画像表示期間Tw外にデータ駆動器102
でサンプリングされるデータに基づく電圧との平均値が
印加されているとみなすことができる。そして、垂直期
間Tv中の画像表示期間Twでは画像表示のためのデータ
に基づく電圧がサンプリングされるために、そのデータ
を任意に変更することはできないが、画像表示期間Tw
以外の期間(=Tv−Tw)にデータ駆動器102でサンプ
リングされる電圧は画像表示として直接に寄与するもの
ではないので、任意に変更可能である。
【0069】そこで、上述のように画像表示期間Tw外
のある一定期間にデータ駆動器102で適当な欠陥修正
用のデータをサンプリングさせると、そのときの電圧が
そのサンプリング後に出力され続けることになるので、
欠陥画素に対する1垂直期間Tvでみたときの電圧の平
均値としては、例えば透過率をやや低いものとすること
ができ、欠陥画素の存在を目立たなくすることが可能と
なる。
【0070】しかも、データ駆動器102は、画像表示
期間Twの経過後のわずかな期間(本例では1水平期間T
h分)だけ多くサンプリング動作するだけであるから、無
駄な消費電力もほとんど多くならないことになる。
【0071】垂直期間Tv中の画像表示期間Tw外の最初
の水平期間Thにおいて、データ駆動器102に欠陥修
正用のデータ、およびデータスタートパルスDSPを入
力するための、第1許容手段Aの具体的な構成を図4の
ブロック図に、その動作を図5ないし図8のタイミング
チャートにそれぞれ示す。
【0072】第1の計数器201は、水平同期信号Hsy
ncの立ち下がりでリセットし、新たにカウントを開始す
る。このカウントは、クロックCKの立ち上がりごとに
行われ、その結果は、出力端子C0〜C9から2進数の信
号としてパルス出力される(なお、図5では、紙面の都
合上、C0〜C2の出力のみ示し、C3〜C9の出力は省略
している)。
【0073】ここで、予め第1の比較器301に対し
て、水平同期信号Hsyncの立ち下がりからデータスター
トパルスDSPの入力までの経過時間Ta(図2および図
3参照)を考慮した設定値を2進数の信号H0〜H9とし
て入力しておき、第1の計数器201からの出力と設定
値とが一致したときに、第1の比較器301の出力端子
OUTからパルスが出力される。
【0074】第1のフリップフロップ221は、クロッ
クCKをインバータ212でレベル反転させて得られる
信号の立ち上がりのタイミングに応じて第1の比較器3
01の出力をラッチする。そして、第1の比較器301
からパルスが出力されるときに第1のフリップフロップ
221でラッチして出力されるものがデータスタートパ
ルスDSPとなる。
【0075】また、第2の計数器202は、垂直同期信
号Vsyncの立ち上がりでリセットし、新たにカウントを
開始する。このカウントは、水平同期信号Hsyncの立ち
下がりごとに行われ、その結果は、出力端子C0〜C9
ら2進数の信号としてパルス出力される(なお、図6で
は、紙面の都合上、C0〜C2の出力のみ示し、C3〜C9
の出力は省略している)。
【0076】ここで、第2の比較器302に対して、予
め垂直同期信号Vsyncの立ち上がりから垂直期間Tv中
の画像表示期間TwのゲートスタートパルスGSPの入
力までの経過時間Tb(図1参照)を考慮した設定値を2
進数の信号V0〜V9として入力しておき、第2の計数器
202からの出力と設定値とが一致したときに、第2の
比較器302の出力端子OUTからパルスが出力され
る。
【0077】第2のフリップフロップ222は、水平同
期信号Hsyncをインバータ213でレベル反転した信号
の立ち上がりごとに第2の比較器302の出力をラッチ
する。
【0078】第2のフリップフロップ222は、次の必
要性から設けられている。
【0079】前述のように、ある水平期間Th=H(i)に
サンプリングされたデータは、次の水平期間Th=H(i
+1)にゲート駆動器101でi行目が指定されて、デー
タ駆動器102から一斉出力される。この点を考慮し
て、ゲート駆動器101から第1行目のハイレベルのゲ
ート電圧が出力されるタイミングよりも1水平期間Th
前から後述の第4フリップフロップ224の出力をハイ
レベルにして第2のアンドゲート232を開くようにす
るためである。
【0080】第3のフリップフロップ223は、第1の
計数器201の上位側のC8の出力端子からの出力信号
と、C9の出力端子からの出力信号をインバータ211
で反転した信号とを第1のアンドゲート231を通すこ
とで生成されたクロックの立ち上がりで、第2フリップ
フロップ222の出力をラッチする。そして、第2の比
較器222からパルスが出力されるときに第3のフリッ
プフロップ223でラッチし出力されるものがゲートス
タートパルスGSPとなる。
【0081】第3の計数器203は、第2のフリップフ
ロップ222の反転出力の立ち下がりでリセットされて
から、新たにカウントを開始する。このカウントは、水
平同期信号Hsyncの立ち下がりごとに行われ、その結果
は、出力端子C0〜C8から2進数の信号としてパルス出
力される(なお、図7では、紙面の都合上、C0〜C2
出力のみ示し、C3〜C8の出力は省略している)。
【0082】ここで、復号器303は、第3の計数器2
03からの出力が予め垂直期間Tv中の画像表示期間Tw
に対応させて設定した所定の値に達したときにのみ、そ
の出力端子OUTからパルスを出力する。
【0083】そして、復号器303の出力がインバータ
214でレベル反転され、その出力の立ち下がりにより
第4のフリップフロップ224がリセットされる。ま
た、この第4のフリップフロップ224は、第2のフリ
ップフロップ222の反転出力の立ち下がりでセットさ
れる。よって、この第4のフリップフロップ224の出
力は、垂直期間Tv中の画像表示期間Twに相当する期間
だけハイレベルとなる。
【0084】第5のフリップフロップ225は、画像表
示期間Twに相当する期間をさらに1水平期間Th分だけ
遅延させるために設けられたもので、水平同期信号Hsy
ncをインバータ213でレベル反転した信号の立ち上が
りごとに第4のフリップフロップ224の出力をラッチ
する。よって、この第5フリップフロップ225の出力
は、垂直期間Tv中の画像表示期間Twにおける最初の水
平期間を除いた残りの期間、および画像表示期間Tw経
過後の最初の水平期間Thに相当する期間にハイレベル
となる(図7および図8参照)。
【0085】第4、第5のフリップフロップ224、2
25の出力を共に、オアゲート241に入力し、さらに
その出力を第2のアンドゲート232の一方の入力端に
加えるため、アンドゲート232は、垂直期間Tv中の
Tw+Thに相当する期間だけデータスタートパルスDS
Pの通過を許可し、それ以外の期間ではデータスタート
パルスDSPの通過を阻止する。よって、画像表示期間
Tw外の期間(=Tv−Tw)においては、最初の水平期間
ThにだけデータスタートパルスDSPが入力される。
【0086】また、第3のアンドゲート233は、第
4,第5フリップフロップ224,225の出力(ただ
し、224の出力は反転出力)を共に入力することによ
り、垂直期間Tv中の画像表示期間Twが経過した後の1
水平期間Thに相当する期間だけハイレベルの信号を出
力する(図8参照)。そして、この第3のアンドゲート2
33の出力がデータセレクタ401に加わる。
【0087】データセレクタ401は、第3のアンドゲ
ート233からの信号がローレベルのときには、一方の
端子Aに加わる画像表示用のデータを選択し、その信号
がハイレベルのときには欠陥修正用のデータが加わる他
方の端子Bを選択する。よって、画像表示期間Twで
は、画像表示用のデータがデータ駆動器102に入力さ
れ、画像表示期間Tw外の期間(=Tv−Tw)の最初の水
平期間Thに欠陥修正用のデータがデータ駆動器102
に入力されることになる。
【0088】なお、この第1許容手段Aはデータ駆動器
102の内外のいずれに備えても構わない。
【0089】実施形態2 図9および図10は、本発明の実施形態2に係る液晶表
示装置の水平同期信号Hsyncを基準とした動作を示すタ
イミングチャートである。
【0090】図28および図29に示したタイミングチ
ャートとの相違点は、垂直期間Tv中の画像表示期間Tw
外の最初の水平期間Thにおいて、データ駆動器102
に欠陥修正用のデータ、および画像データのサンプリン
グ用のデータクロックDCKを入力して、画像表示期間
Tw外で1回分だけ欠陥修正用のデータのサンプリング
を行っていることである。
【0091】つまり、画像表示期間Twの最後の行であ
るm行目の画像データがデータ駆動器102に送信され
る水平期間Th=H(m)の終了後の最初の水平期間Th中
に、データクロックDCKを入力して、欠陥修正用のデ
ータをサンプリングしている。なお、欠陥修正用のデー
タは、実施形態1で述べたような内容のものである。
【0092】その後は、次の画像表示期間Twの1行目
の画像データが送信される水平期間Th=H(1)になる
までは、シフトレジスタ120にデータクロックDCK
を入力せず、最初の水平期間Th=H(1)になって始め
てシフトレジスタ120にデータクロックDCKを入力
している。
【0093】この場合も、実施形態1と同様に、データ
駆動器102からは、最後にサンプリングされた欠陥修
正用のデータに対応した電圧が、次の画像表示期間Tw
の最初の水平期間Th=H(1)まで出力され続けること
になる。ただし、この電圧の正負の極性は、表示制御回
路103からの極性信号POLによって1水平期間Th
ごとに反転して交流駆動されている。
【0094】この実施形態2においても、欠陥画素に対
する1垂直期間Tvでみたときの電圧の平均値として
は、例えば透過率をやや低いものとすることができ、欠
陥画素の存在を目立たなくすることが可能となる。
【0095】しかも、データ駆動器102は、画像表示
期間Twの経過後のわずかな期間(本例では1水平期間T
h分)だけ多くサンプリング動作するだけであるから、無
駄な消費電力もほとんど多くならないことになる。
【0096】垂直期間Tv中の画像表示期間Tw外の最初
の水平期間Thにおいて、データ駆動器102に欠陥修
正用のデータ、およびデータクロックDCKを入力する
ための、第2許容手段Bの具体的な構成を図11のブロ
ック図に、その動作を図12のタイミングチャートに示
す。
【0097】実施形態1の図4に示した構成において
は、第2アンドゲート232によってデータスタートパ
ルスDSPの出力を制限したが、この実施形態2では、
第4アンドゲート234によってデータクロックDCK
の出力を制限している。
【0098】すなわち、本例の場合は、この第4アンド
ゲート234によって、垂直期間Tv中の画像表示期間
Tw、およびその期間Tw経過後の1水平期間Thに相当
する期間(=Tw+Th)だけデータクロックDCKの通過
が許容され、それ以外の期間ではデータクロックDCK
の通過を阻止する(図12参照)。
【0099】その他の構成は、実施形態1の場合と同様
であるから、図4に対応する部分には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0100】なお、この第2許容手段Bはデータ駆動器
102の内外のいずれに備えても構わない。
【0101】変形例 (1) 図4に示した第1許容手段Aの変形例として、図
13に示すように第1許容手段A'を構成することもで
きる。
【0102】この図13に示す構成においては、図4に
示した第3計数器203、複合器303、第5フリップ
フロップ225、および第3のアンドゲート233を省
略し、ゲート駆動器101で、最後のm行まで指定され
たときに出力されるパルスGSPO(ただし、このパル
スGSPOは1水平期間分Thに相当するパルス幅を有
する)を利用して、このパルスGSPOをインバータ2
14を介して第4フリップフロップ224に入力してい
る。
【0103】よって、この第4フリップフロップ224
からは、垂直期間Tv中の画像表示期間Twに相当する期
間だけハイレベルとなる信号が出力され、これがオアゲ
ート241に与えられる。また、上記のパルスGSPO
はインバータ214、215を介して同じくオアゲート
241に与えられるため、結果的に、オアゲート241
からは、垂直期間Tv中のTw+Thに相当する期間だけ
データスタートパルスDSPの通過を許可する信号が出
力され、この信号が第2アンドゲート232に与えられ
ることによって、データスタートパルスDSPの出力期
間が制限されることになる。また、上記のパルスGSP
Oはインバータ214、215を介してデータセレクタ
401にも与えられるので、画像表示期間Tw外の期間
(=Tv−Tw)の最初の水平期間Thに欠陥修正用のデー
タがデータ駆動器102に入力されることになる。
【0104】(2) 図11に示した第2許容手段Bの変
形例として、図15に示すように第2許容手段B'を構
成することもできる。
【0105】この図15に示す構成においては、図11
に示した第3計数器203、複合器303、第5フリッ
プフロップ225、および第3のアンドゲート233を
省略し、ゲート駆動器101で、最後のm行まで指定さ
れたときに出力されるパルスGSPO(ただし、このパ
ルスGSPOは1水平期間分Thに相当するパルス幅を
有する)を利用して、このパルスGSPOをインバータ
214を介して第4フリップフロップ224に入力して
いる。
【0106】よって、この第4フリップフロップ224
からは、垂直期間Tv中の画像表示期間Twに相当する期
間だけハイレベルとなる信号が出力され、これがオアゲ
ート241に与えられる。また、上記のパルスGSPO
はインバータ214、215を介して同じくオアゲート
241に与えられるため、結果的に、オアゲート241
からは、垂直期間Tv中のTw+Thに相当する期間だけ
データクロックDCKの通過を許可する信号が出力さ
れ、この信号が第2アンドゲート234に与えられるこ
とによって、データクロックDCKの出力期間が制限さ
れることになる。また、上記のパルスGSPOはインバ
ータ214、215を介してデータセレクタ401にも
与えられるので、画像表示期間Tw外の期間(=Tv−T
w)の最初の水平期間Thに欠陥修正用のデータがデータ
駆動器102に入力されることになる。
【0107】(3) 本発明の課題を解決するには、上記
の2つの実施形態1,2を組み合わせた構成とすること
も可能である。
【0108】(4) 欠陥修正用のデータをサンプリング
するのは、本例のような垂直期間Tv中の画像表示期間
Tw外の最初の水平期間Thに限定されるものではなく、
2番目の水平期間や3番目の水平期間のように、画像表
示期間Twの終了後の比較的早期の期間であれば欠陥画
素を目立たなくすることができる。さらに、サンプリン
グする回数を1水平期間Thだけでなく、数回の水平期
間Thにサンプリングを行っても、本質的には本発明に
含まれることは明らかである。そのときのデータスター
トパルスDSPやデータクロックDCKの許容手段は前
述に示したものを多少変更することなどで実現できる。
【0109】また、垂直期間Tv中の画像表示期間Twの
一部もサンプリングしないようにして、前記のような方
法で欠陥画素を目立たなくすることも本発明に含まれ
る。
【0110】(5) 本例では、欠陥修正用のデータは、
表示制御回路103の内部で予め形成されてデータ駆動
器102に与えられるようにしているが、わざわざ欠陥
修正用のデータを専用に作成しなくても、画像信号の垂
直期間中の表示期間外の部分のデータが欠陥修正用のデ
ータとしてそのまま使える場合も考えられる。また、欠
陥修正用のデータはサンプリングされる期間のみ与える
だけで目的は達成されるが、別にサンプリングされない
期間中も与えても別に害にはならない。このようにして
も本発明に含まれるのは明らかである。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0112】垂直期間中の画像表示期間以外の一部の期
間に、欠陥修正用の特定のデータをデータ駆動器に与え
てこの特定のデータのサンプリング動作を行い、画像表
示期間以外の他の期間の大部分は、データ駆動器のサン
プリング動作を停止するようにしているので、欠陥修正
用のデータのサンプリングを行った後は、次の垂直期間
中の画像表示期間の最初の水平期間Th=H(1)まで、
欠陥画素に対して欠陥修正用の適当なデータがデータ駆
動器より出力されることになるため、欠陥画素を目立た
なくすることができる。
【0113】しかも、垂直期間中の画像表示期間外にお
いては、欠陥修正用のデータのサンプリング期間は僅か
であり、サンプリング後は、次の垂直期間中の画像表示
期間になるまでデータ駆動器のサンプリング動作は停止
されるから、無駄な電力消費を極力少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の実施形態1における垂
直同期信号Vsyncを基準とした動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図2】本発明の液晶表示装置の実施形態1における水
平同期信号Hsyncを基準とした動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図3】本発明の液晶表示装置の実施形態1における水
平同期信号Hsyncを基準とした動作を図2に継続して示
すタイミングチャートである。
【図4】第1許容手段の具体的な構成を示すブロック図
である。
【図5】図4の第1許容手段の動作説明に供するタイミ
ングチャートである。
【図6】図4の第1許容手段の動作説明に供するタイミ
ングチャートである。
【図7】図4の第1許容手段の動作説明に供するタイミ
ングチャートである。
【図8】図4の第1許容手段の動作説明に供するタイミ
ングチャートである。
【図9】本発明の液晶表示装置の実施形態2における水
平同期信号Hsyncを基準とした動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図10】本発明の液晶表示装置の実施形態2における
水平同期信号Hsyncを基準とした動作を図9に継続して
示すタイミングチャートである。
【図11】第2許容手段の具体的な構成を示すブロック
図である。
【図12】図11の第2許容手段の動作説明に供するタ
イミングチャートである。
【図13】実施形態1の第1許容手段の変形例を示すブ
ロック図である。
【図14】図13の第1許容手段の動作説明に供するタ
イミングチャートである。
【図15】実施形態2の第2許容手段の変形例を示すブ
ロック図である。
【図16】図15の第2許容手段の動作説明に供するタ
イミングチャートである。
【図17】液晶表示装置の全体構成を示すブロック図で
ある。
【図18】液晶表示パネル、およびこれを駆動するゲー
ト駆動器とデータ駆動器との配置を示す平面図である。
【図19】TFT型液晶表示素子の等価回路図である。
【図20】ゲート駆動器の全体構成を示すブロック図で
ある。
【図21】図20のゲート駆動器を構成するレベル変換
回路の回路図である。
【図22】データ駆動器の全体構成を示すブロック図で
ある。
【図23】図22のデータ駆動器を構成するサンプリン
グホールド回路のブロック図である。
【図24】図23のサンプリングホールド回路を構成す
る出力回路部の回路図である。
【図25】液晶表示装置において、垂直期間中の画像表
示期間外はデータ駆動器にデータスタートパルスを入力
しないようにした場合の垂直同期信号Vsyncを基準とし
た動作を示すタイミングチャートである。
【図26】液晶表示装置において、垂直期間中の画像表
示期間外はデータ駆動器にデータスタートパルスを入力
しないようにした場合の水平同期信号Hsyncを基準とし
た動作を示すタイミングチャートである。
【図27】液晶表示装置において、垂直期間中の画像表
示期間外はデータ駆動器にデータスタートパルスを入力
しないようにした場合の水平同期信号Hsyncを基準とし
た動作を図26に継続して示すタイミングチャートであ
る。
【図28】液晶表示装置において、垂直期間中の画像表
示期間外はデータ駆動器にデータクロックを入力しない
ようにした場合の水平同期信号Hsyncを基準とした動作
を示すタイミングチャートである。
【図29】液晶表示装置において、垂直期間中の画像表
示期間外はデータ駆動器にデータクロックを入力しない
ようにした場合の水平同期信号Hsyncを基準とした動作
を図28に継続して示すタイミングチャートである。
【図30】液晶表示パネルのノーマリホワイトとノーマ
リブラックの各タイプにおける透過率と引加電圧(絶対
値)との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
100…液晶表示パネル、101…ゲート駆動器、10
2…データ駆動器、GSP…ゲートスタートパルス、G
CK…ゲートクロック、DSP…データスタートパル
ス、DCK…データクロック、A,A'…第1許容手
段、B,B'…第2許容手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルを駆動するゲート駆動器
    とデータ駆動器とを備えた液晶表示装置において、 垂直期間中の画像表示期間以外の一部の期間には、特定
    のデータを前記データ駆動器に与えるとともに、データ
    駆動器によってこの特定のデータのサンプリング動作を
    行い、画像表示期間以外の他の期間の大部分は、データ
    駆動器のサンプリング動作を停止することを特徴とする
    液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶表示装置において、 垂直期間中の画像表示期間以外の一部の期間は、画像表
    示期間外の最初の水平期間であることを特徴とする液晶
    表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の液晶表示装置に
    おいて、 垂直期間中の画像表示期間以外の一部の期間には、前記
    データ駆動器の画像データのサンプリング開始用のデー
    タスタートパルスが、このデータ駆動器に入力されるの
    を許容する第1許容手段を設けたことを特徴とする液晶
    表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の液晶表示装置に
    おいて、 垂直期間中の画像表示期間以外の一部の期間には、前記
    データ駆動器の画像データのサンプリング用のデータク
    ロックが、このデータ駆動器に入力されるのを許容する
    第2許容手段を設けたことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の第1許容手段と、請求項
    4記載の第2許容手段とを共に備えたことを特徴とする
    液晶表示装置。
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JP2003509825A (ja) * 1999-09-13 2003-03-11 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 電 灯
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