JPH0921054A - 立体網状体の連結構造物 - Google Patents

立体網状体の連結構造物

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JPH0921054A
JPH0921054A JP17205995A JP17205995A JPH0921054A JP H0921054 A JPH0921054 A JP H0921054A JP 17205995 A JP17205995 A JP 17205995A JP 17205995 A JP17205995 A JP 17205995A JP H0921054 A JPH0921054 A JP H0921054A
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Shigeaki Nakanishi
重明 中西
Hironori Nishimura
紘紀 西村
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Toray Monofilament Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】立体網状体を所望の大きさに広面積化すること
が可能で、かつ連結部の強度がすぐれた立体網状体の連
結構造物を提供する。 【構成】合成樹脂からなる多数のループ状フィラメント
が、不規則に交絡し相互の交絡点が融着してなる立体網
状体の製造するに際し、この立体網状体1の少なくとも
一端部に、本体部3よりも前記ループ状フィラメントを
高密度化した薄肉部3を形成し、この立体網状体1の複
数個を、前記薄肉部3を介して連結したことを特徴とす
る立体網状体の連結構造物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の立体網状体をその
端部同志で連結してなる連結構造物に関し、さらに詳し
くは、立体網状体を所望の大きさに広面積化することが
可能で、かつ連結部の強度がすぐれた立体網状体の連結
構造物に関するものである。
【0002】本発明は、合成樹脂からなる多数のループ
状フィラメントが、不規則に交絡し相互の交絡点が融着
してなる立体網状体であって、フィラメントが立体的に
交絡してポーラスな網状構造を備えているので、例えば
緑化補助材や法面保護材などの土木用資材、濾過材など
の排水用資材、クッション材などの緩衝材用資材、各種
水産資材、水質浄化資材および各種固形物保持用資材な
どの用途に於いて広い面積で一体で使用する場合に適し
た性能を有する幅継立体網状体に関するものである。
【0003】
【従来の技術】合成樹脂からなる多数のループ状フィラ
メントが、不規則に交絡し相互の交絡点が融着してなる
立体網状体は、そのポーラスな網状構造を活用した種々
の用途、例えば土木用資材、排水用資材、緩衝材用資
材、水産資材、水質浄化資材および固形物保持用資材な
どの各種用途に対し、従来から広く用いられている。
【0004】ところで、上記立体網状体の各種用途にお
いては、立体網状体を大きなサイズのものとして使用す
る場合が多いが、幅が広い大きなサイズの立体網状体を
一体で製造するためには、大型の設備が必要になること
からあまり得策ではない。
【0005】加えて、幅の広い大きなサイズの立体網状
体は、それ自体を運搬したり、施工する作業が容易でな
いため、通常は、小さなサイズの立体網状体の端部同志
を突合わせるか、または立体網状体の端部同志を重ね合
わせることにより連結し、広面積化して実用に供してい
る。
【0006】しかるに、立体網状体は、合成樹脂フィラ
メントを集積してポーラスに成形したものであるため、
立体網状体の端部同志を突合わせ或いは重ね合わせるこ
とにより形成した連結部は、何本かのループ状に曲りく
ねったフィラメントの連結で構成されることになる。
【0007】したがって、従来の連結構造では、固定方
法によっては連結部が簡単に分離して隙間を生ずること
があり、また立体網状体の端部部分を重ね合わせると、
その部分が盛り上がって段差状になったり、重ね合わせ
た部分にフィラメントが食い込んで連結部が容易に破壊
したりするなどの不具合を招くことから、連結部の強度
が劣ることが問題となっており、このために連結構造物
の実用には多くの制限があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0009】したがって、本発明の目的は、立体網状体
を所望の大きさに広面積化することが可能で、かつ連結
部の強度がすぐれた立体網状体の連結構造物を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の立体網状体の連結構造物は、合成樹脂か
らなる多数のループ状フィラメントが、不規則に交絡し
相互の交絡点が融着してなる立体網状体を製造するに際
し、この立体網状体の少なくとも一端部に、本体部より
も前記ループ状フィラメントを高密度化した薄肉部を形
成し、この立体網状体の複数個を、前記薄肉部を介して
連結したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の立体網状体の連結構造物は、各立体網
状体の一端部に形成した高密度な薄肉部を連結部とする
ため、連結部の強度が向上し、また薄肉部同志を重ね合
わせる場合に、フィラメントが互いに食い込む問題を防
止することができる。
【0012】また、薄肉部を連結部とすることによっ
て、これら薄肉部同志を重ね合わせるか、さらに連結部
分に連結板を配置した場合においても、連結部に段差を
生じることがなく、表面が平坦でかつ所望のサイズに広
面積化した立体網状体連結構造物を容易に形成すること
が可能である。
【0013】
【実施態様】以下、図面を参照しつつ、本発明の立体網
状体の連結構造物の実施例について説明する。
【0014】図1は本発明の立体網状体の連結構造物の
第1実施例を示す断面図、図2は同じく第2実施例を示
す断面図、図3は同じく第3実施例を示す断面図、図4
は連結に供する立体網状体の一例を示す端部斜視図、図
5は連結に供する立体網状体の製造装置の一例を示す概
要説明図である。
【0015】まず本発明の立体網状体の連結構造物の構
成について説明し、次いでこれを構成する個々の立体網
状体1について説明する。
【0016】図1に示した第1実施例において、本発明
の立体網状体の連結構造物(以下、単に連結構造物と呼
ぶ)は、これを構成する個々の立体網状体1の複数個を
連結部4を介して連結したものである。
【0017】この個々の立体網状体1は、図4に示すよ
うに、立体網状体1の少なくとも一端に、本体部2より
フィラメント5が高密度に存在する薄肉部3を形成した
ものであり、この薄肉部3の周縁を連結部4としたもの
である。
【0018】すなわち、この第1実施例で使用する個々
の立体網状体1における連結部4は、図4に示したよう
に、薄肉部3の周縁に突起部3aと凹部3bを交互に形
成することによって、個々の立体網状体1を連結する際
に、これら突起部3aと凹部3bとを相互に嵌合する機
構を付与したものであり、これによって連結部4は、他
の固定処理を必要とせずとも、相互のずれを防止して、
高強度の連結部を構成することができる。
【0019】なお、薄肉部3の幅は10mm〜100m
m程度であればよく、これ以上にすると連結部の固定は
容易になるが、本体部の割合が小さくなるので望ましく
ない。
【0020】また、個々の立体網状体1の端部に形成す
る肉薄部3の形状は、次の第2および第3実施例に示す
ように平面状であってもよい。
【0021】すなわち、図2に示した第2実施例は、薄
肉部3を平坦状に形成した3個の立体網状体1a,1
b,1cを連結するに際し、中央の立体網状体1bは両
端に薄肉部3を形成しておき、各薄肉部3同志により形
成される連結部4の連結を強固にするために、立体網状
体1aと1bとの間の連結部4には粘着テープ6を用い
て接着固定し、立体網状体1bと1cとの間の連結部4
には針金7を用いて係止固定している。
【0022】図3は、肉薄部3同志を突き合わせて、こ
の突き合わせ部に連結板8を配置して連結したものであ
る。この連結部4をより強固に固定するために接着固定
または係止固定することも好ましい。
【0023】上記のように連結部4は、重ね合わせる
か、突き合わせて連結板8を配置することで連結すれば
よいが、より強固に固定するために、接着剤、粘着剤な
どを使用したり融着などの方法により接着固定したり、
或いは紐、バンドなどで結束したり鉤、釘などを使用し
て係止固定することも好ましい。
【0024】上記第3実施例のように、連結板8を使用
する場合は、合成樹脂、金属、繊維・粉末の固結体、木
などの板、またはシートなどからなる連結板でよく、そ
の形状は薄肉部3の形状と噛み合わせ構造にすることが
好ましい。
【0025】また、本発明の連結構造物は、個々の立体
網状体が同じものを連結したものであってもよいが、用
途によっては、フィラメントの太さが異なる立体網状体
や、フィラメントの密度が異なる立体網状体などのよう
な品質が異なる立体網状体を混在して連結して連結構造
物としてもよい。
【0026】なお、本発明の連結構造物の厚さは特に制
限しないが、通常は5mm以上の厚みを有するものが好
ましく、連結に供する個々の立体網状体の厚さによって
規定される。
【0027】さらに、薄肉部3の厚さもとくに制限する
ものではないが、立体網状体の本体部分の厚さより小さ
いことが必須である。
【0028】本発明の連結構造物を実用に供するには、
個々の立体網状体をあらかじめ連結して作成した連結構
造物を実用に供することもよく、また実用に供するとき
に個々の立体網状体を現場で連結して連結構造物を作成
してもよい。
【0029】次に、本発明の連結構造物を構成する個々
の立体網状体1について具体的に説明する。
【0030】個々の立体網状体1は、多数の細孔を有す
る紡糸口金から合成樹脂を溶融押出して、溶融フィラメ
ント束を自然落下させこの落下速度よりも遅い速度で引
取りながら冷却・固化せしめることにより、合成樹脂か
らなる多数のループ状フィラメントが、不規則に交絡し
相互の交絡点が融着してなる立体網状体を基本構造とす
るものである。そして、図4に示す通り本体部分2の少
なくとも一端に肉薄部3を形成したことを特徴とするも
のである。
【0031】本発明において、立体網状体を構成するフ
ィラメントを形成するために用いる合成樹脂としては、
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン
612、ナイロン11、ナイロン12およびこれらの相
互共重合体やブレンド物などのポリアミド、各種ポリア
ミドエラストマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートお
よびこれらの相互共重合体またはブレンド物などのポリ
エステル、各種ポリエステルエラストマー、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、これらの共重合体、
エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸
共重合体、エチレン/メタクリル酸共重合体、エチレン
/アクリル酸エステル共重合体、エチレン/メタクリル
酸エステル共重合体、エチレン系アイオノマー、オレフ
ィン系エラストマー、塩素化ポリエチレン、各種変性ポ
リオレフィンおよびこれらの混合物などのポリオレフィ
ン系ポリマ、軟質・硬質のポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリフッ化ビニリデンおよびエチレン/テト
ラフルオロエチレン共重合体などのハロゲン化ビニル系
ポリマ、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ウレタン、スチレン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポ
リカ−ボネ−ト系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系
樹脂などの熱可塑性合成樹脂が挙げられ、これらの合成
樹脂は、着色剤、可塑剤、耐熱剤、耐候剤、難燃剤、発
泡剤、滑剤、増量剤、強化材および砥材などの添加剤を
任意に含有することができる。
【0032】ループ状フィラメントのフィラメント直径
は通常0.1〜3mmの範囲であり、その断面形状は円
形、多角形、多葉形およびこれらの偏平形などが挙げら
れるが特に制限されない。また、ル−プの曲率半径は、
立体網状体の厚さにもよるが、通常は1〜20mm程度
が適当である。
【0033】上記立体網状体において、連結部4となる
薄肉部3は、本体部分2のフィラメントの密度より高密
度であることが重要であり、薄肉部3のフィラメントの
密度が本体部分の1.1〜5倍であることが好ましい。
【0034】薄肉部3のフィラメント密度が1.1倍未
満では、連結部の相互の接触面でのフィラメントの接触
点が少ないために、僅かな力がかかると接触面にずれを
生じ、連結部がはずれて連結構造物を形成することがで
きず、またたとえ連結部を接着、係止して固定しても、
固定点が容易に破壊する問題を招くため好ましくない。
また、立体網状体の端の部分を重ね合わせると、重ね合
わせた部分にフィラメントが食い込んで連結部が破壊す
るなどの使用上に問題を生ずることがある。
【0035】一方、薄肉部3のフィラメント密度が5倍
を越えると、立体網状体自体の本体部2と薄肉部3の付
け根で破壊する傾向が招かれるため好ましくない。
【0036】薄肉部3の形成は、溶融フィラメントがル
ープを形成する過程でこのループを押え込むことによ
り、本体部2よりもフィラメントを高密度化かつ薄肉化
することにより行われる。
【0037】このようにすることことによって、フィラ
メントを高密度化した薄肉部3が容易に形成できるばか
りか、押さえ込んだ面が平滑な面を形成するとともに、
フィラメントの交絡点が強固に融着する利点がえられ
る。
【0038】薄肉部3を形成する他の方法としては、溶
融フィラメントが吐出する口金の孔の配置を設定する方
法、あらかじめ形成した立体網状体を熱プレスなどで加
工する方法などがあげられるが、これらの方法では、本
体部2よりフィラメントを高密度化すると同時に薄肉部
を形成することが困難であったり、特別な加工装置を必
要とするなどの問題があるため好ましくない。
【0039】次に、本発明の連結構造物を構成する個々
の立体網状体の製造方法について説明する。
【0040】図5は、図4に示す立体網状体1を製造す
る方法の一実施例であり、11は溶融ポリマ、10は紡
糸口金、12は紡糸口金から押出された溶融フィラメン
ト束、13は冷却水槽、13aは冷却水面、14は溶融
フィラメント束の落下速度よりも遅い速度に調整した引
取装置を示す。
【0041】引取装置14には、薄肉部3を形成させる
ための押圧具15が取付けてある。この押圧具15は他
の部位より高さを高くしてあり、本実施例では部分的に
凹み部15´を設けたものである。この凹み部15´に
より、立体網状体の薄肉部3自体に付与する突起部3a
が形成される。なお、この凹み部15´は、必要に応じ
て設けれはよい。
【0042】そして、上記紡糸口金10は、立体網状体
1の幅と本体部分の厚みの断面形状にほぼ等しい形状
に、直径0.1〜5mm程度の細孔を多数配置し、溶融
ポリマ11を押出して溶融フィラメント束12を自然落
下させる。
【0043】押出された溶融フィラメント束12は、そ
れらが未だに未固化状態、すなわち溶融または半溶融状
態にあるうちに、紡糸口金の下方に配置された捕集部と
しての冷却水槽13および引取装置14によって、その
落下速度よりも遅い速度で引取られることにより、交絡
を与えられてループ状フィラメント5を形成し、かつ相
互の接点で自己融着して立体網状体を形成する。この
際、引取装置14に取り付けてある押圧具15の作用に
よって、溶融フィラメントがループを形成する過程でこ
のループが押え込まれ、本体部2よりもフィラメントが
高密度化するとともに薄肉部3が形成される。
【0044】そして、押圧具15の高さを適宜設定する
ことによって、薄肉部3のフィラメントの密度を、本体
部分の1.1〜5倍の任意の範囲に調整することができ
る。この際、水以外の液体を冷却液に使用しても差支え
なく、また界面活性剤を添加して冷却液の表面張力を調
整することもできる。
【0045】なお、多数の細孔の直径は、同一であって
も、差をもたせてあっても差支えなく、また溶融フィラ
メント束は落下するあいだに加温または空冷したり、気
流を当てて溶融フィラメントを揺動しても差支えない。
【0046】なお、引取装置14の引取り速度は、溶融
フィラメント束12の落下速度より遅い速度に設定する
ことが必須であるが、溶融フィラメント束12の落下速
度と得られる立体網状体の品質などによって決定さる。
【0047】また、引取装置14としては、引取ローラ
を図示したが、ローラの代わりにベルトコンベアなども
使用することができる。
【0048】以下に、実施例を挙げて、本発明の構成お
よび効果についてさらに詳述する。
【0049】
【実施例1】図5に示した装置において、幅方向600
mm、厚み方向30mm中に、孔径1mmの細孔150
孔を配置した紡糸口金10を用い、この紡糸口金10か
ら、250℃で溶融したポリプロピレンを溶融押出する
ことにより、150本の溶融フィラメント束を自然落下
させた。
【0050】紡糸口金10の下方には、一対のローラー
のうちの一方のローラーには幅50mm,高さ19mm
であって深さ11mmの凹み部を有する押圧具15と、
他方のローラーには幅50mm,高さ8mmであって高
さ11mmの突起部を有する押圧具16とを取り付けた
ニップローラを備えた冷却水槽を配置し、紡糸口金から
冷却水面までの距離を30cmとして、自然落下する溶
融フィラメント束を捕集し、冷却しながら、15m/分
の速度に調節したニップローラで引き取った。かくして
得られた立体網状体は、フィラメントの直径が0.6m
mで大きさ約20mmのループが不規則に交絡し、かつ
相互の交絡点が自己融着した厚み30mm、幅500m
m立体網状体の本体部分を形成すると共に、本体部分の
一端は幅50mm、厚さ8mm、高さ11mmの突起部
を有する薄肉部3と、他端はその反対面に幅50mm、
厚さ19mm、深さ11mmの凹み部を有する薄肉部3
が形成されたものである。
【0051】この立体網状体のフィラメントの密度(単
位体積当たりのフィラメントの長さ)は、本体部分が1
30km/m3 、一端側薄肉部が390km/m3 (本
体部の3倍)、他端側薄肉部が230km/m3 (本体
部の1.8倍)であった。
【0052】この立体網状体を長さ10mに切断して5
枚の立体網状体とし、整地した地面に、この個々の5枚
の立体網状体の薄肉部を交互に重ね合わせて連結しなが
ら敷き込み、5枚をつなぎ合わせたサイズ2.8m×1
0mの連結構造物とした。
【0053】得られた連結構造物は、連結部に隙間を生
ずることなく、多少の横ずれする力がかかっても連結部
が分離することもなかった。
【0054】
【実施例2】実施例1で得た立体網状体を長さ10mに
切断して3枚の立体網状体とし、この個々の立体網状体
の薄肉部に、建築用に使用されるパテ剤を付与して順次
重ね合わせて連結して、幅1.7mの連結部を接着固定
した連結構造物を得た。この連結構造物をロール状に巻
き取って運搬し、その後、整地した地面に敷き込んだ。
連結部に隙間を生ずることなく、多少の横ずれする力が
かかっても連結部が分離することもなかった。
【0055】
【実施例3】引取りローラーの一方のローラーの両側2
か所に、幅50mm、高さ5mmにした突起部、凹み部
をともに設けない押圧具を取り付けたほかは実施例1と
同様にして立体網状体を製造した。
【0056】得られた立体網状体は、両端の同じ面に、
厚さ25mm、フィラメントの密度が160km/m3
の薄肉部を有するほかは、実施例1と同様な立体網状体
であった。ただし、薄肉部のフィラメントの密度は本体
部分の1.2倍である。
【0057】この立体網状体を長さ10mに切断して5
枚の立体網状体とし、整地した地面に、この個々の5枚
の立体網状体の薄肉部の段差がある面を上にして突き合
わせて敷き込み、この突き合わせ部に、幅80mm、厚
さ4mmのプラスチック板を配置して、その上から地面
に達する長さの釘を適宜打ち込んで連結部を係止固定す
ることにより、5枚をつなぎ合わせたサイズ3m×10
mの連結構造物とした。
【0058】得られた連結構造物は、連結部に隙間を生
ずることなく、多少の横ずれする力がかかっても連結部
が分離することもなかった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の立体網状
体の連結構造物は、各立体網状体の一端部に形成した高
密度な薄肉部を連結部とするため、連結部の強度が向上
し、また薄肉部同志を重ね合わせる場合に、フィラメン
トが互いに食い込む問題を防止することができる。
【0060】また、薄肉部を連結部とすることによっ
て、これら薄肉部同志を重ね合わせるか、さらに連結部
分に連結板を配置した場合においても、連結部に段差を
生じることがなく、表面が平坦でかつ所望のサイズに広
面積化した立体網状体連結構造物を容易に形成すること
が可能である。
【0061】したがって、本発明の立体網状体の連結構
造物は、任意の広面積に形成可能で、しかも連結部の強
度および全体の強度バランスがすぐれており、変形や破
壊に対する耐久性が高いことから、例えば緑化補助材や
法面保護材などの土木用資材、濾過材などの排水用資
材、クッション材などの緩衝材用資材、各種水産資材、
水質浄化資材および各種固形物保持用資材などの各種用
途に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の立体網状体の連結構造物の第1
実施例を示す断面図である。
【図2】図2は同じく第2実施例を示す断面図である。
【図3】図3は同じく第3実施例を示す断面図である。
【図4】図4は連結に供する立体網状体の一例を示す端
部斜視図である。
【図5】図5は連結に供する立体網状体の製造装置の一
例を示す概要説明図である。
【符号の説明】
1 立体網状体 2 本体部 3 薄肉部 4 連結板 10 紡糸口金 11 溶融ポリマ 12 フィラメント束 14 引取装置 15 押圧具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂からなる多数のループ状フィラメ
    ントが、不規則に交絡し相互の交絡点が融着してなる立
    体網状体を製造するに際し、この立体網状体の少なくと
    も一端部に、本体部よりも前記ループ状フィラメントを
    高密度化した薄肉部を形成し、この立体網状体の複数個
    を、前記薄肉部を介して連結したことを特徴とする立体
    網状体の連結構造物。
  2. 【請求項2】薄肉部のフィラメント密度が、本体部分の
    フィラメント密度の1.1〜5倍であることを特徴とす
    る請求項1に記載の立体網状体の連結構造物。
  3. 【請求項3】立体網状体の薄肉部同志を重ね合わせるこ
    とにより、連結部を形成したことを特徴とする請求項1
    または2に記載の立体網状体の連結構造物。
  4. 【請求項4】薄肉部同志を突合わせると共に、この突合
    わせ部に連結板状体を配置することにより、連結部を形
    成したことを特徴とする請求項1または2項に記載の立
    体網状体の連結構造物。
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