JPH09208618A - ポリビニルアルコール系重合体の製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコール系重合体の製造方法

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JPH09208618A
JPH09208618A JP3442096A JP3442096A JPH09208618A JP H09208618 A JPH09208618 A JP H09208618A JP 3442096 A JP3442096 A JP 3442096A JP 3442096 A JP3442096 A JP 3442096A JP H09208618 A JPH09208618 A JP H09208618A
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polyvinyl
vinyl
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Masaru Ishii
勝 石井
Iehiro Kodama
家弘 小玉
Hitoshi Nakajima
斉 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニル重合用分散剤として有用で、得ら
れるポリ塩化ビニルの粒度の均一性が高く、かつフィッ
シュアイの発生が少ないポリ塩化ビニル成形品が得られ
る、部分けん化ポリビニルアルコールを提供すること。 【解決手段】 ポリビニルエステル系重合体溶液とけん
化触媒とを含む組成物を、主回転軸と平行でかつ該主回
転軸を中心に回転する複数の副回転軸のそれぞれに、例
えば枠状、アンカー状などの攪拌翼を備えたけん化反応
機であって、各攪拌翼が攪拌槽内で副回転軸を中心に自
転し、かつ主回転軸を中心に公転する構造のけん化反応
機で攪拌混合しながらけん化することを特徴とする、け
ん化度60モル%以下のものに製造に適する、部分けん化
ポリビニルアルコール系重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリビニルアルコ
ール系重合体の製造方法に関し、さらに詳しくは、塩化
ビニル重合用分散剤として有用なけん化度60モル%以下
の部分けん化ポリビニルアルコール系重合体の製造に好
適である製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル重合用分散剤として
は、ポリビニルアルコール系重合体が主に使用されてい
る。中でもけん化度60モル%以下の部分けん化ポリビニ
ルアルコール系重合体は、分散剤としてポリ塩化ビニル
粒子のポロシティーを高め、加工性を改良する目的で幅
広く使用されている。この低けん化度ポリビニルアルコ
ール系重合体は、一般にはポリ酢酸ビニルに代表される
ポリビニルエステル系重合体溶液と水酸化ナトリウムに
代表されるけん化触媒とをニーダー等で攪拌混合しなが
らけん化反応する方法で製造されている。しかし、従来
この方法で得られた低けん化度ポリビニルアルコール系
重合体は、けん化反応時のポリビニルエステル系重合体
溶液とけん化触媒との混合が不十分なため、けん化度分
布が広くなる傾向がある。
【0003】かかるけん化分布が広いポリビニルアルコ
ール系重合体を塩化ビニル重合用分散剤として用いた場
合には、得られるポリ塩化ビニルの粒度が不均一にな
り、またこのポリ塩化ビニルをシート状に成形するとフ
ィシュアイが多く発生するため、一定の品質のポリ塩化
ビニル製品が得難いという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、塩化
ビニル重合用分散剤として好適であり、得られるポリ塩
化ビニルの粒度の均一性が高く、フィシュアイの発生が
少ない成形品が得られるポリ塩化ビニルを製造すること
ができるポリビニルアルコール系重合体の製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリビニルエ
ステル系重合体溶液とけん化触媒とを含む組成物を主回
転軸と平行でかつ該主回転軸を中心に回転する複数の副
回転軸のそれぞれに攪拌翼を備えたけん化反応機であっ
て、各攪拌翼が攪拌槽内で副回転軸を中心に自転し、か
つ主回転軸を中心に公転する構造のけん化反応機で攪拌
混合しながらけん化することを特徴とするポリビニルア
ルコール系重合体の製造方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
原料として用いられるポリビニルエステル系重合体とし
ては、ポリ酢酸ビニルが一般的であるが、これに限定さ
れず、トリフルオロ酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、2−エチ
ルヘキサン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビ
ニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パルミ
チン酸ビニル、メタクリル酸ビニル、クロトン酸ビニ
ル、ソルビン酸ビニル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニ
ル、t−ブチル安息香酸ビニル、バーサティック酸ビニ
ル等のビニルエステルの単独重合体やこれらビニルエス
テル及び酢酸ビニルの少なくとも2種からなる共重合
体、さらには例えばこれらビニルエステルと共重合する
不飽和モノカルボン酸又はその塩、アルキルエステル、
アミド;不飽和多価カルボン酸又はその塩、部分アルキ
ルエステル、完全アルキルエステル、無水物、アミド、
イミド;不飽和スルホン酸又はその塩;ビニルエーテ
ル;エチレン;塩化ビニル;炭素数3〜30のα−オレフ
ィン等の少なくとも1種との共重合体が含まれる。
【0007】これら重合体の製法は、溶液重合が一般的
であるが、これに限定されず、懸濁重合、パール重合、
乳化重合など公知の重合方法が利用できる。該重合体の
重合度は特に限定されないが、粘度平均重合度が1000以
下、特に500 以下の低重合度のものを用いるのが好まし
い。
【0008】また、けん化反応に用いる該重合体の有機
溶媒溶液は、例えば、メタノール、エタノール等のアル
コール;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル;アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン;ベンゼン、トルエ
ン等の芳香族等が単独で又は2種以上を組み合わせて使
用できる。工業的にはメタノール溶液とするのが一般的
であり有利である。又、これらの有機溶媒は、無水物に
は限定されず、少量の水分が含有されていても、あるい
は含有させてもかまわない。さらに該重合体溶液の濃度
も特に限定されないが、40℃における溶液粘度が2000mP
a ・s 以下、特に1000mPa ・s 以下の低粘度となるよう
調整するのが好ましい。
【0009】本発明に用いるけん化触媒としては、ポリ
ビニルエステル系重合体をけん化するのに用いる公知の
けん化触媒でよく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化
カリ、金属ナトリウム等のアルカリ性物質や硫酸、塩
酸、p−トルエンスルホン酸等の酸性物質を挙げること
ができる。工業的には水酸化ナトリウムを用いるのが一
般的であり有利である。けん化触媒量はけん化反応系の
組成等により適宜選択されるが、該ポリビニルエステル
系重合体に含有するビニルエステル単位1モル当たり、
0.001 〜0.04モル程度使用されるのが一般的である。
【0010】本発明の方法は、けん化度60モル%以下の
ポリビニルアルコール系重合体の製造に特に適し、その
場合には、上記ポリビニルエステル系重合体溶液とけん
化触媒とをけん化度が60モル%以下になるように配合
し、これを後述するプラネタリー型ミキサーで攪拌混合
してけん化反応させる。けん化反応温度は常温〜80℃の
範囲から選択されるのが一般的であるが、アルカリ性に
比べ酸性のけん化触媒は反応速度が遅いためより高温と
するのが一般的かつ有利である。なお、けん化度が60モ
ル%を超えると塩化ビニル重合用分散剤としての機能が
低下する。
【0011】本発明に用いるケン化反応機は、図1及び
図2に例示するように、主回転軸1と平行な複数の副回
転軸2のそれぞれに攪拌翼、具体的には枠状攪拌翼3又
は/及びアンカー状攪拌翼3′を備え、各攪拌翼3又は
3’が攪拌槽4内で副回転軸2を中心に自転し、かつ主
回転軸1を中心に公転するものである。副回転軸の数
は、2〜3が一般的であり、そのいづれでも構わない。
【0012】図1の例では攪拌翼3は枠状であり、図2
の例では攪拌翼3’はアンカー状であるが、これに限定
されず、攪拌翼の形状は、2種類以上の組合せが可能で
ある。図1に示す枠状は、板の中央部を打ち抜いたよう
な形状である。枠の形状も様々に可能で、例えば図1に
示すような、略矩形の枠の他、図示しないが、その他の
多角形の枠、楕円形の枠等を挙げることができる。図2
に示すアンカー状は、所謂錨の形をした板状のである。
錨の形状も様々に可能で、例えば図2に示すような、コ
の字型のものや、図示しないが、U字型のもの等を挙げ
ることができる。これらの1方あるいは両方の組合せが
可能である。
【0013】攪拌翼3又は3′の大きさは、公転及び自
転の運動時に隣りあう攪拌翼同士が接触せず、かつ攪拌
翼3又は3′の端が攪拌槽の内壁に接触しない程度であ
ることが好ましい。攪拌槽の内壁から攪拌翼の端までの
間隔が大きすぎると、攪拌槽の内壁近傍での混合が不十
分になるため、けん化が不均一になることがある。
【0014】攪拌翼3又は3′の回転数は高速であるほ
ど攪拌混合効果が高まるが、自転数と公転数の比(自転
/公転)は2〜3、公転数は2〜150rpmの範囲が一般的
であり、本発明の目的を達成するのにも好適な範囲であ
る。
【0015】本発明と異なり、副回転軸を有せず、1つ
の回転軸に攪拌翼を1つだけ備えた通常の攪拌装置であ
ると、溶液の混合むらが生じ、また高粘度における攪拌
の際に溶液の均一な流れが困難になる。
【0016】攪拌翼3の材質は、特に制限はなく、例え
ばSUS ステンレス鋼等の一般的な材質のものを用いるこ
とができる。
【0017】本発明に用いる攪拌翼が枠状の場合には、
図1に示すように、枠型底部の内側に、下記関係式を満
足するじゃま板5を有するものが好ましい。 h/5≦f≦H (式中、fは、図1に示すように、じゃま板高さを表
し、hは、攪拌翼3の枠の高さを表し、Hは、攪拌翼3
を組成物に浸漬した状態での攪拌槽4内に入れた組成物
の液面から槽底までの深さを表す)
【0018】じゃま板高さ(f)が、f<h/5のとき
には、十分な混合が行えずけん化ムラが発生する場合が
あり、f>Hのときには、組成物の液面から上に出たじ
ゃま板により、組成物や添加液が飛散し、未けん化物や
高けん化物が発生する恐れがある。
【0019】じゃま板5の形状は、図1に示すように、
枠型底部の内側の空間をふさぐような板状が好ましい。
じゃま板5の材質は、攪拌翼3と同様なものを用いるこ
とができる。
【0020】本発明に用いる攪拌翼がアンカー翼3′の
場合には、図2に示すように、下記関係式を満足するこ
とが好ましい。 0.7 H≦h′<H (式中、Hは図2に示すように、アンカー翼を組成物に
浸漬した状態での攪拌槽4内に入れた組成物の液面から
槽底までの深さを表し、h′は、アンカー翼の高さを表
わす)
【0021】0.7 H>h′のときには、液面や槽底近傍
にけん化ムラが発生する場合があり、h′≧Hのときに
は、アンカー翼の上端が組成物の液面から上に出て、組
成物や添加液が飛散し、未けん化物や高けん化物が発生
する恐れがある。
【0022】攪拌槽4の材質や大きさは、特に制限する
ものではないが、攪拌翼3又は3’で攪拌するときに、
組成物の表面が上昇するので、組成物が容器内で占める
深さの2倍程度の高さをもつ容器が好ましい。
【0023】攪拌に要する動力Pは、90kgf ・m/s 以上
(永田式算出法* )が好ましい。更に好ましくは120kgf
・m/s 程度である。
【0024】攪拌動力が高すぎると、回転数が高くな
り、溶液の液面上昇が起こり、溶液の均一な攪拌が得ら
れない。また、溶液によっては、発泡が起こり好ましく
ない。かかる動力Pの調整は、上記攪拌翼の回転数、翼
径を適宜に変更することにより行うことができる。所要
動力Np が90kgf ・m/s 未満のときには、混合が不十分
になりけん化ムラが生じるため、けん化度分布が広くな
ることがある。 ─────────────────────── (注)攪拌動力の計算 ・永田式算出法は、例えば佐竹化学機械工業(株)編
「攪拌技術」(1992.12.18発行)第451 〜461 頁参照。
【0025】・ポリビニルエステル系重合体は、粘度が
高く、Reが小さくなるから層流域として動力を求める。
【0026】
【数1】 なお、上記において、記号は下記のとおりである。 gc: 重力換算係数〔kg・m/kgf ・sec2〕 ρ: 液密度〔kg/m3〕 n: 回転数〔l/sec 〕 d: 翼外径〔m 〕 A: 係数〔−〕 Re: 攪拌レノイルズ数〔−〕 μ: 液粘度〔kg/m ・sec 〕
【0027】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明をさ
らに具体的に説明する。
【0028】〔実施例1〕粘度平均重合度300 のポリ酢
酸ビニルのメタノール溶液に水酸化ナトリウムがビニル
エステル単位に対して9/1000モル、水が系に対して3.5
重量%、ポリ酢酸ビニル重合体が系に対して56重量%に
なるように添加調整し、下記のけん化反応機で攪拌混合
しながら40℃で40分間けん化反応を行ったのち、酢酸で
中和して反応を停止した。得られた反応組成物を乾燥
後、粉砕して部分けん化ポリビニルアルコールを得た。
【0029】ケン化反応機 特殊機化工業(株)の2P−1型プラネタリーミキサー
(槽径約15cm、槽高約10cm)を使用した。攪拌翼は、図
1に示すような、1対の枠状の攪拌翼3(翼径d約8c
m)を、攪拌翼3の枠高さ(h)が9cm、攪拌翼3を組
成物に浸漬した状態での攪拌槽4内の組成物液面高さ
(D) が7cmになるように配置し、攪拌翼3のそれぞれに
は、高さが6cmのじゃま板5をじゃま板の上端が攪拌槽
4内の底から7cmに位置するように装着した。攪拌の所
要動力Pは、125kgf・m/s とした。
【0030】ポリビニルアルコールの評価 得られたポリビニルアルコールの溶液透明性を下記の方
法で測定した。結果を表1に示す。
【0031】(溶液透明性)水/MeOH=1/1(重量比)に
30%の濃度でポリビニルアルコールを溶解し、分光光度
計を使用して430nm における透過率を測定した。次に、
得られたポリビニルアルコールを使用して下記の条件で
塩化ビニル重合を行った。
【0032】内容積2m3のオートクレーブに純水150 重
量部、分散剤として粘度平均重合度が2000で、けん化度
が88モル%の部分けん化ポリビニルアルコール0.05重量
部、及び本実施例で得られた部分けん化ポリビニルアル
コール0.01重量部を仕込んだ。次に真空ポンプでオート
クレーブの内圧が60mmHg(7.99kPa) になるまで排気し
た。
【0033】その後、塩化ビニル単量体100 重量部を仕
込み、さらに重合開始剤としてt−ブチルパーオキシネ
オデカノエート0.1 重量部を仕込んでから昇温を開始
し、57℃の温度で重合を続けた。オートクレーブの内圧
が、6.5kg/cm2G(0.64MPa) に達した時点で反応を停止
し、未反応の単量体を回収した後、脱水・乾燥を行って
重合体を得た。得られた重合体について、下記の粒度分
布及びフィッシュアイの測定を行った。結果を表1に示
す。
【0034】(粒度分布)JIS Z-8801に準拠して測定し
た。
【0035】(フィッシュアイ)試料の塩化ビニル重合
体を100 重量部、三塩基性硫酸鉛を1重量部、ステアリ
ン酸鉛を1.5 重量部、酸化チタンを0.2 重量部、カーボ
ンブラックを0.1 重量部及びDOP を50重量部の割合で混
合した。
【0036】この混合物をロールを用いて145 ℃で1分
間、3分間、及び5分間混練した混合物を調製し、それ
ぞれ厚さ0.2mm のシートに成形した後、シート100cm2
たりに含まれるフィッシュアイの個数を計数した。
【0037】〔実施例2〕実施例1のじゃま板に代え
て、高さ2cmのじゃま板を装着した攪拌翼3を用い、所
要動力Pを110kgf・m/s としたほかは、実施例1と同様
にしてポリビニルアルコールを得、実施例1と同様にし
てポリビニルアルコールの評価を行った。結果を表1に
示す。
【0038】〔実施例3〕実施例1のじゃま板に代え
て、高さ0.7 cmのじゃま板を装着した攪拌翼3を用い、
所要動力Pを90kgf ・m/s としたほかは、実施例1と同
様にしてポリビニルアルコールを得、実施例1と同様に
してポリビニルアルコールの評価を行った。結果を表1
に示す。
【0039】〔実施例4〕実施例1のじゃま板に代え
て、高さ6cmのじゃま板を装着した攪拌翼3を用い、所
要動力Pを140kgf・m/s としたほかは、実施例1と同様
にしてポリビニルアルコールを得、実施例1と同様にし
てポリビニルアルコールの評価を行った。結果を表1に
示す。
【0040】
【表1】
【0041】〔実施例5〕実施例1の枠型攪拌翼3に代
えて、図2に示すような、1対のアンカー翼(翼径
(d):約8cm、翼高(h′):約6.5cm)を用い、攪拌
の所要動力Pを、125kg ・m/s とした外は、実施例1と
同様にしてポリビニルアルコールを得、実施例1と同様
にしてポリビニルアルコールの評価を行った。結果を表
2に示す。
【0042】〔実施例6〕実施例1の枠型攪拌翼3に代
えて、図2に示すような、1対のアンカー翼(翼径
(d):約7.5cm 、翼高(h′):約5cm)を用い、攪
拌の所要動力Pを、110kg ・m/s とした外は、実施例1
と同様にしてポリビニルアルコールを得、実施例1と同
様にしてポリビニルアルコールの評価を行った。結果を
表2に示す。
【0043】〔実施例7〕実施例1の枠型攪拌翼3に代
えて、図2に示すような、1対のアンカー翼(翼径
(d):約6cm、翼高(h′):約5cm)を用い、攪拌
の所要動力Pを、90kg・m/s ・m3とした外は、実施例1
と同様にしてポリビニルアルコールを得、実施例1と同
様にしてポリビニルアルコールの評価を行った。結果を
表2に示す。
【0044】〔実施例8〕実施例1の枠型攪拌翼3に代
えて、図2に示すような、1対のアンカー翼(翼径
(d):約8cm、翼高(h′):約8cm)を用い、攪拌
の所要動力Pを、130kg ・m/s ・m3とした外は、実施例
1と同様にしてポリビニルアルコールを得、実施例1と
同様にしてポリビニルアルコールの評価を行った。結果
を表2に示す。
【0045】〔比較例1〕実施例1に使用したけん化反
応機に代えて、(株)愛工舎製作所のACM 型ケミカルミ
キサーに練込み用ビーター攪拌羽根を使用した混練機を
用い、所要動力Pを120kg ・m/s ・m3としたほかは、実
施例1と同様にしてポリビニルアルコールを得、実施例
1と同様にしてポリビニルアルコールの評価を行った。
結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られる低けん
化度ポリビニルアルコールは、塩化ビニル重合用分散剤
として好適であり、得られるポリ塩化ビニルの粒度の均
一性が高く、フィッシュアイの発生が少ないポリ塩化ビ
ニル成形品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるけん化反応機の一例を示す概念
図である。
【図2】本発明に用いるけん化反応機の別の例を示す概
念図である。
【符号の説明】
1 主回転軸 2 副回転軸 3 枠型攪拌翼 3′ アンカー型攪拌翼 4 攪拌槽 5 じゃま板 D 攪拌槽の内径 d 攪拌翼の内径 h 枠型攪拌翼の高さ h′ アンカー型攪拌翼の高さ f じゃま板の高さ H 組成物の液面高さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルエステル系重合体溶液とけん
    化触媒とを含む組成物を、主回転軸と平行でかつ該主回
    転軸を中心に回転する複数の副回転軸のそれぞれに攪拌
    翼を備えたけん化反応機であって、各攪拌翼が攪拌槽内
    で副回転軸を中心に自転し、かつ主回転軸を中心に公転
    する構造のけん化反応機で攪拌混合しながらけん化する
    ことを特徴とするポリビニルアルコール系重合体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 攪拌翼が枠状及び/又はアンカー状であ
    ることを特徴とする請求項1記載のポリビニルアルコー
    ル系重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 得られるポリビニルアルコール系重合体
    のけん化度が60モル%以下であることを特徴とする請求
    項1又は2記載のポリビニルアルコール系重合体の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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