JPH09206226A - 携帯用断熱容器及びその製造方法 - Google Patents

携帯用断熱容器及びその製造方法

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JPH09206226A
JPH09206226A JP1897096A JP1897096A JPH09206226A JP H09206226 A JPH09206226 A JP H09206226A JP 1897096 A JP1897096 A JP 1897096A JP 1897096 A JP1897096 A JP 1897096A JP H09206226 A JPH09206226 A JP H09206226A
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毅 桑名
Yoshinari Nishino
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泰彦 小宮
Kenji Shigeta
賢二 重田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気供給の無い場所に簡単に携帯できるよう
にすること、断熱効果を高くするとともに、断熱容器を
軽量、コンパクト化すること、熱効率が良く安全に使用
できるようにすること等が可能な携帯用断熱容器の提
供。 【解決手段】 加熱手段109と蓄熱材106とを断熱容器10
0内に設けるとともに、蓄熱材106の温度が設定温度とな
るように加熱手段109を制御する制御手段を設け、断熱
容器100の側面または底面に内容器と外容器を貫通する
貫通孔または貫通管107を設けて該加熱手段と制御手段
の配線を断熱容器外に導出してなり、前記制御手段によ
り任意に設定した温度で潜熱蓄熱材を固体から液体に溶
融し蓄熱することを特徴とする携帯用断熱容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用魔法瓶、携
帯用ランチジャー、携帯用断熱調理器具に用いる携帯用
断熱容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の断熱容器として、例えば
実公昭59−38192号公報には、断熱材層を備えた
壁体により形成された箱体内に、蓄熱体と面発熱体より
なる保温用熱源が設けられた保温箱が開示されている。
この保温箱において、蓄熱体への蓄熱は面発熱体により
行っているので、蓄熱を簡単に行うことができ、また蓄
熱材を全体的に加熱でき温度分布に局部的なむらを生じ
ないものとなり、被保温物の蓄熱材からの伝熱による保
温も均一な温度にすることができるというものである。
また、実公昭62−21256号公報には、金属製の内
外筒間が真空にされて真空断熱層が形成され、上記内筒
底部にヒータが設けられている電気加熱式魔法瓶におい
て、上記ヒータの近傍に蓄熱材を介在せしめたことを特
徴とする電気加熱式魔法瓶が開示されている。この電気
加熱式魔法瓶は、内筒底部に設けられたヒータの近傍に
蓄熱材(蓄熱板)を設けた構成なので、ヒータの熱の逃
散を阻止できるばかりでなく、蓄熱を積極的に再利用で
き、熱効率に優れ、長時間保温が可能である。また、実
開昭64−23933号公報には、断熱容器の任意部位
に蓄熱ユニットを設け、この蓄熱ユニット内に65〜8
0℃の凝固点を有するパラフィンろうやマイクロクリス
タリンワックスからなる蓄熱形の蓄熱材料を密封したこ
とを特徴とする食品保存器が開示されている。この食品
保存器は蓄熱ユニット内に蓄熱材を設けた構造なので、
ヒータの熱の逃散を阻止できるばかりでなく、積極的に
再利用できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来技術には、それぞれ解決すべき課題があった。実公
昭59−38192号公報記載の保温箱は、断熱材を用
いた断熱構造であり携帯には不便である。すなわち、こ
の保温箱では断熱材の材質として合成樹脂製発泡体、木
材、グラスウール、石綿ボード、パーティクルボード等
が挙げられており、これらの断熱材料で実用上十分な断
熱効果を得るには、断熱材の厚みを厚くしなければなら
ず、保温箱が大きく、重くなってしまう。さらに、これ
らの断熱材を用いて構成した場合、蓄熱材の蓄熱温度を
80〜100℃近傍の温度とした場合、合成樹脂発泡体
や木材は熱で変形し易く、また容器外側が熱くなるおそ
れがあり、前記温度域での使用が困難であった。またこ
の保温箱は面発熱体の位置が蓄熱材の上下いずれか一方
または両方としているが、このような配置では、潜熱蓄
熱材は熱伝導率が低いので蓄熱が遅く、実際には温度む
らが生じ、温度制御し難かった。実公昭62−2125
6号公報記載の電気加熱式魔法瓶および実開昭64−2
3933号公報記載の食品保存器では、その構造から考
えると、蓄熱材に蓄熱した熱は底を通じて外部に損失さ
れ被保温物に伝わる効率が悪くなるおそれがあった。ま
た、底からの伝熱により外筒が熱せられるおそれがあっ
た。また、これら従来例に関しては、温度制御手段等、
効率よく蓄熱するシステムについては記載されていな
い。さらに、蓄熱材が蓄熱した後の感知及び報知システ
ムについても記載されていない。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、以下の事項を達成することを課題としている。 電気供給のある場所から電気供給の無い場所に簡単に
携帯できるようにする。 断熱効果を高くするとともに、断熱容器を軽量、コン
パクト化する。 蓄熱材蓄熱時及び放熱時の熱効率を良くするととも
に、容器外面の温度が高くならず、安全に使用できるよ
うにする。 温度制御手段等を用い、効率よく蓄熱する。 蓄熱材の蓄熱完了を感知して報知または表示し、蓄熱
完了が容易に判るようにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発明は、金属製の有底筒状の内容器と外容器がそれらの
間に断熱層を形成して接合一体化されてなる金属製断熱
容器本体と、該断熱容器本体内に装着された蓄熱材と、
該蓄熱材を加熱する加熱手段とを備えた断熱容器におい
て、前記蓄熱材の温度が予め設定された温度となるよう
に前記加熱手段を制御する制御手段を前記断熱容器本体
内部または外部に設け、前記断熱容器本体の側面または
底面に前記内容器と外容器を貫通する貫通孔または貫通
管を設けて該加熱手段と制御手段の配線を断熱容器本体
外に導出してなり、前記制御手段により任意に設定した
温度で潜熱蓄熱材を固体から液体に溶融し蓄熱すること
を特徴とする携帯用断熱容器である。請求項2に係る発
明は、蓄熱材が蓄熱したことを感知または表示する手段
を設けたことを特徴とする請求項1記載の携帯用断熱容
器である。請求項3に係る発明は、前記加熱手段および
制御手段に電気を供給する配線コードが前記断熱容器ま
たはその底部に装着される底部材に収容可能であるか、
あるいは該底部材に着脱可能に配設されたことを特徴と
する請求項1または2記載の携帯用断熱容器である。請
求項4に係る発明は、前記断熱容器の断熱手段が真空断
熱あるいは空気より熱伝導率の小さい低熱伝導率ガスを
封入するガス断熱であることを特徴とする請求項1から
3のいずれか1項記載の携帯用断熱容器である。請求項
5に係る発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の
携帯用断熱容器と、その断熱容器本体の上部開口に装着
された被保温物を出し入れする栓体とを備えた携帯用魔
法瓶である。請求項6に係る発明は、請求項1から4の
いずれか1項記載の携帯用断熱容器と、その断熱容器本
体内に複数段に出し入れ自在に設けられる収納容器とを
備えた携帯用ランチジャーである。請求項7に係る発明
は、請求項1から4のいずれか1項記載の携帯用断熱容
器と、その断熱容器本体内に出し入れ自在に挿入される
内鍋と、該内鍋に載置される内蓋と、この内鍋が収容さ
れた状態で前記携帯用断熱容器の上部開口を閉じる断熱
性の外蓋とを備えた携帯用断熱調理器である。請求項8
に係る発明は、金属製の有底筒状の内容器と外容器がそ
れらの間に断熱層を形成して接合一体化されてなる金属
製の断熱容器本体を作製し、潜熱蓄熱材と、該蓄熱材の
温度を感知して制御される加熱手段とを備えた蓄熱ユニ
ットを作製し、該蓄熱ユニットを前記断熱容器本体内に
挿入、固定し、かつ前記断熱容器本体の側面または底面
に設けた前記内容器と外容器を貫通する貫通孔または貫
通管を通して、前記蓄熱ユニットの加熱手段と制御手段
の配線を断熱容器本体外に導出することを特徴とする携
帯用断熱容器の製造方法である。請求項9に係る発明
は、前記蓄熱ユニットを前記断熱容器の内容器底部に挿
入、固定することを特徴とする請求項8記載の携帯用断
熱容器の製造方法である。請求項10に係る発明は、潜
熱蓄熱材と、該蓄熱材の温度を感知して制御される加熱
手段とを有底筒状の金属製容器に密閉収容して蓄熱ユニ
ットを作製し、該蓄熱ユニットの金属製容器上端に内筒
を接合して内容器を形成し、該内容器と外容器とを接合
一体化し、次いで内容器と外容器の間に断熱層を形成し
て断熱容器本体を形成し、かつ前記断熱容器本体の側面
または底面に設けた前記内容器と外容器を貫通する貫通
孔または貫通管を通して、前記蓄熱ユニットの加熱手段
と制御手段の配線を断熱容器本体外に導出することを特
徴とする携帯用断熱容器の製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (第1の実施形態:携帯用魔法瓶)図1は本発明に係る
携帯用断熱容器の第1の実施形態としての携帯用魔法瓶
を示すものである。この携帯用魔法瓶は、金属製の断熱
容器100と、該断熱容器100の肩部から上部開口に固定さ
れた合成樹脂製の肩部材101と、この肩部材101の上部を
覆うように設けられた着脱可能なコップ102と、断熱容
器100の上部開口に装着された合成樹脂製の中栓103と、
断熱容器100の底部に固定された合成樹脂製の底部材105
と、前記肩部材101と底部材105の間に設けられた折り畳
み式の取手104と、断熱容器100の内底部に配設された蓄
熱ユニットAとを備えて構成されている。
【0007】前記断熱容器100は、金属製の外筒115の下
端にチップ管117を有する有底円筒状の金属底部材116を
溶接してなる外容器と、それよりも小径の金属製の内筒
113の下端に蓄熱ユニットAの外装をなす有底円筒状の
金属製容器108の上端を溶接してなる内容器とをそれぞ
れの上端部で接合一体化し、かつこれら外容器と内容器
の間の空間を真空断熱層100aとしてなるものである。内
容器底部に接合された蓄熱ユニットAは、金属製容器10
8に管状の電流導入端子107を接合し、所定温度に維持可
能とされた面状の自己温度制御ヒータ109と温度ヒュー
ズ110とを、容器内に浮いた状態となるように電流導入
端子107に固定するとともに、該ヒータ109の電源用配線
を該端子107を通して導出し、かつ該容器108内にパラフ
ィン等の潜熱型の蓄熱材106を充填し、その上に金属製
の蓋112を被せ、該蓋112の上端を金属製容器108の上端
と一緒に内筒113下端に溶接して構成されている。この
電流導入端子107の先端は、外筒115下端に接合された金
属製底板116を貫通し気密に接合され、該端子107内を通
して導出されたヒータ109の電源用配線は底部材105に設
けられたジャック118に接続されている。
【0008】肩部材101にはコップ102が螺着されるとと
もに、中栓103が螺着されている。ここで例示する中栓
は上部中央のボタンを押圧することにより、下端に垂設
された弁体を移動させて、内部の液体(被保温物)の注
出可能/停止を切換えるワンタッチ式中栓である。なお
この中栓103に代えて、注出口を回して切換える回転式
中栓を用いてもよい。また、底部材105には前記ジャッ
ク(雄)118が設けられている。このジャック118には、
電源に接続されたジャック(雌)119が着脱容易に接続
される。このジャック(雌)119には、通電状態を点灯
により表示するための放電管120が設けられている。
【0009】この携帯用魔法瓶は、コップ102と中栓103
を外し、断熱容器100内に湯、茶などの被保温物を充填
し、電源のある場所では、電源に接続されたジャック
(雌)119を魔法瓶のジャック(雄)118に挿入してヒー
タ109に通電することで内部を一定温度に保持すること
ができる。蓄熱材106の蓄熱終了はジャック(雌)119に
配した放電管120の消灯により判断できる。そして、保
温状態にある該魔法瓶を持ち運ぶ際にはジャック(雌)
119を外せば携帯可能となる。携帯時には、真空断熱と
された断熱容器100によって保温されるとともに、蓄熱
材106が放熱して被保温物を高温に保ち得るので、被保
温物は冷めにくく、長時間携帯した後でも熱い湯や茶を
飲用することができる。なお、潜熱型蓄熱材106はパラ
フィンに限定されず、実使用温度域で液体−固体の相変
化を伴って熱エネルギーを蓄熱可能な材料であれば使用
可能である。
【0010】次に、この携帯用魔法瓶の製造方法を説明
する。まず、電流導入端子107を溶接した金属製容器108
の内部に、面状の自己温度制御ヒータ109と、温度ヒュ
ーズ110を固定する。それらの固定は、導電性の針金等
を用い、自己温度制御ヒータ109と温度ヒューズ110が容
器108から浮くように電流導入端子107に半田付けする。
次いで、蓄熱材106を液体の状態で金属製容器108内に流
し込み、その後金属製容器108の蓋112を被せて蓄熱ユニ
ットAとし、溶接位置114にて金属製容器108と蓋112の
上端を内筒113下端に溶接して内容器を形成する。次に
蓄熱ユニットAを備える内容器と、外筒115を口元接合
する。さらに、金属底部材116を外筒115下端に溶接す
る。この時電流導入端子107と金属底部材116も溶接によ
って接合する。上記のように形成された内容器と外容器
の間隙を密閉空間とし、金属底部材116に設けたチップ
管117から真空排気し、その後該チップ管117を圧着封止
して蓄熱材入り断熱容器100を作製する。次いで、断熱
容器100内部からの配線コード121を底部材105に具備さ
れたジャック(雄)118と接続し、底部材105を断熱容器
100に固定する。その後、肩部材101、コップ102、中栓1
03及び取手104を取付け、蓄熱材入り携帯用魔法瓶とす
る。
【0011】本例の携帯用魔法瓶は、底面または側面の
ごく一部を貫通させて必要な配線を設け、他部は断熱さ
れている断熱容器100を用いることにより、熱損失を極
力抑えて、蓄熱材106の蓄熱時に電気効率よく蓄熱する
ことができ、電源供給が無い場所で使用する蓄熱材106
の放熱時は熱効率よく保温が行える。また任意に設定し
た温度で潜熱型の蓄熱材106を徐々に暖めるようにする
ことにより、急激に暖めるのと違い、昇華等による容器
の内部圧力上昇を抑制できる。また蓄熱材106を簡単に
その融点に応じた温度、例えば融点+約20℃程度で蓄
熱できる。また電源さえ供給すれば自動的に蓄熱できる
ことにより、経済的な夜間電力などを利用して蓄熱し、
手間を感じず使用できる。また、蓄熱材106が蓄熱した
ことを表示する放電管120を設けたことにより、蓄熱材1
06が蓄熱されたことを簡単に判断でき、蓄熱材106が蓄
熱されているかどうか危惧する必要がなくなる。また電
気の配線コードが携帯用魔法瓶と簡単に着脱できること
により、蓄熱作業が終った魔法瓶は、被保温物を入れ、
電源供給のコードを抜くだけで、難しい手続き無しで手
軽に携帯することができる。さらに、本例による製造方
法は、蓄熱材106と、この蓄熱材106の温度を感知して制
御される加熱手段とを備えた蓄熱ユニットAを作製し、
この蓄熱ユニットAと、内筒113とを接合して断熱容器1
00の内容器を作製することにより、製造工程が簡略化で
きる。
【0012】(第2の実施形態:携帯用ランチジャー)
図2は本発明に係る携帯用断熱容器の第2の実施形態と
しての携帯用ランチジャーを示すものである。この携帯
用ランチジャーは、内容器39と外容器40がそれらの間に
断熱層32aを形成して接合一体化されてなる金属製の断
熱容器32と、この断熱容器32の上端部に固定された合成
樹脂製の肩部材33と、該肩部材33の上部に螺着された合
成樹脂製の外蓋部材34と、断熱容器32の底部に固定され
た合成樹脂製の底部材37と、断熱容器32の内底部に配設
された蓄熱ユニットBと、底部材37内に配設された制御
ユニット10及び磁石式コンセント13と、断熱容器32の一
側面に取り付けられた箸ケース35と、断熱容器32に外蓋
部材34を装着した状態で形成される内部空間に積層収納
された3つの収納容器36,45,46とを備えて構成されてい
る。
【0013】前記断熱容器32は、有底筒状の内容器39と
外容器40とをそれぞれの間に隙間を持たせた状態で上端
部を接合一体化するとともに、内容器39と外容器40の底
部接触部20を圧接して接合し、さらに圧接された底部接
触部20の中央に貫通孔12を形成した構成になっている。
内容器39の外容器40との間には、空気よりも熱伝導率の
小さなガス、好ましくはキセノン、クリプトン、アルゴ
ンからなる群より選択される少なくとも1種の低熱伝導
率ガスが充填封入されている。
【0014】前記蓄熱ユニットBは、内容器39底部に収
納可能な大きさで、その下部にヒータ49を取り付ける面
を形成するために縮径された金属製容器43と、該金属製
容器43の縮径部上面側に固定されたシリコンラバーヒー
タ49と、該金属製容器43内に固定された蓄熱材温度セン
サとしてのサーミスタ素子16と、該金属製容器43内に充
填された潜熱型の蓄熱材38と、該蓄熱材38の上面を覆う
金属製の蓋51とを備えている。該蓋51はその周縁部が金
属製容器43上端部に巻き締めによって気密に接合されて
いる。また、金属製容器43の縮径部には温度ヒューズ52
が設けられ、ヒータ49の下側にはヒータ温度制御用サー
ミスタ素子50が設けられている。また、金属製容器43の
底部には、サーミスタ素子16の配線を導出するための導
入端子15が固定されている。この端子15を通して金属製
容器43から導出されたサーミスタ素子16の配線と、温度
ヒューズ52及びヒータ温度制御用サーミスタ素子50を介
してヒータ49に接続された配線は、金属製容器43の底部
を通り、断熱容器32底部に形成した貫通孔12を通して、
断熱容器32から導出され、底部材37内に配設した制御ユ
ニット10に接続されている。
【0015】前記底部材37には、断熱容器32底部に形
成した貫通孔12を通して断熱容器32から導出されたサー
ミスタ素子16の配線と、温度ヒューズ52及びヒータ温度
制御用サーミスタ素子50を介してヒータ49に接続された
配線が接続された制御ユニット10と、該制御ユニット10
に接続された電源供給用の磁石式コンセント13と、同じ
く制御ユニット10に接続され、通電の停止によって点灯
するLED14とが設けられている。
【0016】この携帯用ランチジャーは、それぞれの収
納容器36,45,46にそれぞれ調理済み食品を入れ、これら
をランチジャー内に積み重ねて収納し、外蓋部材34を螺
着して密封し、磁石式コンセント13を電源に接続してヒ
ータ49に通電することで内部を一定温度に保持すること
ができる。蓄熱材38の蓄熱終了はLED14の点灯により
容易に判断できる。そして電源を外せば携帯可能とな
る。携帯時には、断熱容器32によって保温されるととも
に、蓄熱材38が放熱して内部を高温に保ち得るので、収
納容器36,45,46内の被保温物は冷めにくく、長時間携帯
した後でも熱い調理食品を食することができる。
【0017】次に、この携帯用ランチジャーの製造方法
を説明する。導入端子15を具備した金属製容器43の内部
に、面状のシリコンラバーヒータ49を固定し、また、容
器43内部側面にサーミスタ素子16を取り付ける。さらに
温度ヒューズ52とヒータ温度制御用サーミスタ素子50を
容器43外側に隙間なく固定する。次いで、パラフィン等
の潜熱型の蓄熱材38を液体の状態で金属製容器43内に流
し込み、液体の状態のまま前記容器43の蓋51を被せて、
巻き締めにより気密に封止する。次いで電気部品に配線
を施し、蓄熱ユニットBを作製する。また、断熱容器32
は以下の方法で作製する。内容器39と外容器40を低熱伝
導率のガス雰囲気中で口元接合するとともに、内容器39
と外容器40の底部接触部20を圧接する。その後、圧接し
た底部20に圧接面よりも小さな貫通孔12をボール盤によ
り形成する。蓄熱ユニット53の配線コード17を断熱容器
32に形成した貫通孔管12から通し、蓄熱ユニット53を断
熱容器32に挿入し、その後、保護金属板44を挿入して、
部分的にろう付けにより接合する。断熱容器32からの配
線コード17は制御ユニット10に接続し、接続ユニットか
らは蓄熱完了を点灯にて知らせるLED14と電源供給の
磁石式コンセント13に配線する。上記の制御ユニット1
0、LED14及びコンセント13は底部材37に固定し、そ
の底部材37は断熱容器32に固定する。その後、肩部材3
3、外蓋部材34、箸ケース35を取り付け、収納容器36,4
6,45を入れて携帯用ランチジャーを作製する。
【0018】(第3の実施形態:携帯用断熱調理器)図
3は本発明に係る携帯用断熱容器の第3の実施形態とし
ての携帯用断熱調理器を示すものである。この携帯用断
熱調理器は、内容器54aと外容器54bがそれらの間に断熱
層54cを形成して接合一体化されてなる金属製の断熱容
器54と、この断熱容器54の上端部に固定された合成樹脂
製の肩取手部材58と、該断熱容器54の上部開口に装着さ
れた合成樹脂製の外蓋部材63と、断熱容器54の底部に固
定された合成樹脂製の底部材59と、断熱容器54内に収納
された内鍋ユニット55と、断熱容器54の内容器内底部に
配設された蓄熱ユニットCと、底部材59内に配設された
制御ユニット57とを備えて構成されている。
【0019】前記断熱容器54は、有底円筒状の内容器54
aと、底部に排気孔を有する有底円筒状の外容器54bとを
それぞれの上端部で接合一体化し、該排気孔を通して内
外容器間を真空排気し、その排気孔の周囲を金属製の封
止板をろう付けして封止することによって形成される。
この断熱容器54の底部には、内外容器を貫通する配線導
出用の貫通管71が設けられている。前記肩取手部材58
は、断熱容器54の上端部に固定された基部に揺動可能な
取手を取り付けたものである。前記蓄熱ユニットCは、
金属容器下部材21と、該下部材21にヒータ支持部材22を
介して固定されたシーズヒータ65と、同じく該下部材21
にセンサ支持部材23を介して固定された蓄熱材温度セン
サとしてのサーミスタ素子90と、シーズヒータ65に固定
されたヒータ温度センサとしてのサーミスタ素子66と、
この金属容器下部材21と接合されて蓄熱材充填用の密閉
空間を形成する金属容器上部材64と、該密閉空間内に充
填されたパラフィン等の潜熱型の蓄熱材68とを備えて構
成されている。ヒータ65および各素子90,66の配線は、
金属容器下部材21に形成された穴に設けられたパッキン
70を介して導出され、さらに断熱容器54に設けられた貫
通管71を通して断熱容器54底部に導出され、温度ヒュー
ズ67を介して制御ユニット57に接続されている。
【0020】底部材59には、前記制御ユニット57の他、
電源に接続されたコンセント(雌)75が接続される磁石
式コンセント(雄)74が取り付けられ、また制御ユニッ
ト57に接続されて蓄熱完了時に点灯するLCD73が設け
られている。前記内鍋ユニット55は、金属製の内鍋60
と、該内鍋60の上部開口を塞ぐ蓋61と、該蓋61に固定さ
れたツマミ62と、該内鍋60の上端部に揺動可能に取り付
けられた図示略の取手とを備えている。
【0021】この断熱調理器は、内鍋60に食品素材等を
入れて調理し、半調理品が入った内鍋ユニット55を断熱
容器54内に収納し、外蓋部材63を被せるとともに、磁石
式コンセント74に電源を接続してヒータ65に通電するこ
とで内部を一定温度に保持し、内鍋ユニット55内の半調
理品を断熱調理し、さらに完成品を保温することができ
る。蓄熱材68の蓄熱終了はLCD73の点灯により容易に
判断できる。そして電源を外せば携帯可能となる。携帯
時には、断熱容器54によって保温されるとともに、蓄熱
材68が放熱して内部を高温に保ち得るので、内鍋60内の
調理食品は冷めにくく、長時間携帯した後でも熱い調理
食品を食することができる。
【0022】次に、この携帯用断熱調理器の製造方法を
説明する。まず、以下の手順によって蓄熱ユニットCを
作製する。ヒータ支持部材22とセンサ支持部材23を固定
した金属容器下部材21内部に、シーズヒータ65を該ヒー
タ支持部材22に取り付け、該シーズヒータ65にサーミス
タ素子66を隙間無く固定しさらにサーミスタ素子90をネ
ジ止めにより該センサ支持部材23に取り付ける。シーズ
ヒータ65、サーミスタ素子66,90の配線を導入端子69に
配線する。次に、シーズヒータ65、サーミスタ素子66,9
0を具備した容器下部材21に容器上部材64をろう付け等
により接合し、導入端子69を取り付けるための小孔より
液化したパラフィン68を注入する。注入後、電流導入端
子69を容器下部材21に溶接し、封止する。また、断熱容
器54は、内容器54aと外容器54bとをそれぞれの上端部で
接合一体化し、次いで底部を上向きにして真空加熱炉内
に置き、外容器54bの底部に形成した排気孔の周囲にろ
う材を配し、その上に封止板を置き、真空雰囲気中で加
熱し、排気孔を通して内外容器間の空気を排気した後、
排気孔を封止板で封止して作製される。作製された断熱
容器54の底部に形成した貫通管71に前記蓄熱ユニットC
の配線コード72を通し、パッキン70により水密構造とし
た状態で蓄熱ユニット56を断熱容器54に挿入し、無理嵌
めにより固定する。断熱容器54からの配線コード72を温
度ヒューズ67を経由して底部材59に固定した制御ユニッ
ト57に接続し、制御ユニット57からは蓄熱完了を表示報
知させるLCD73と、電源供給の磁石式コンセント74に
配線する。上記のLCD73とコンセント74も底部材59に
固定し、底部材59を断熱容器54に無理嵌めにより嵌合す
る。その後、肩取手部材58、外蓋部材63を取り付け、内
鍋ユニット55を入れて携帯用断熱調理器とする。
【0023】
【実施例】
実施例1:携帯用魔法瓶 図1に示す携帯用魔法瓶を作製した。まず、電流導入端
子107を溶接したステンレス鋼からなる金属製容器108の
内部に、100℃に維持することができる面状の自己温
度制御ヒータ109と、温度ヒューズ110を固定した。それ
らの固定は、導電性の針金111を用い、自己温度制御ヒ
ータ109と温度ヒューズ110が容器108から浮くように導
入端子107に半田付けで行った。次いで、蓄熱材とし
て、融点が約80℃のパラフィン106を液体の状態で金
属製容器108内に流し込み、金属製容器108の蓋112を被
せて、内容器113とともに溶接位置にて溶接した。次に
蓄熱材入りの内容器113と外容器115を口元接合した。さ
らに、金属底部材116を外容器115に溶接した。この時、
導入端子107と金属底部材116も溶接によって接合した。
上記のように形成された内容器113と外容器115の間隙を
密閉空間とし、金属底部材116の設けたチップ管117から
真空排気し、圧着封止して蓄熱材入り断熱容器100を作
製した。断熱容器100内部からの配線コード121をポリプ
ロピレン製底部材105に具備されたジャック(雄)118と
接続し、底部材105を断熱容器100に無理嵌めにより嵌合
した。その後、肩部材101、コップ102、中栓103及び取
手104を取付け、蓄熱材入り携帯用魔法瓶とした。ジャ
ック(雌)119と放電管120を配線し、自己温度制御ヒー
タ109に電気を供給した。その後、自己温度制御性によ
り約100℃に維持された面状の自己温度制御ヒータ10
9により、パラフィン106は危険なく溶解し、蓄熱を行う
ことができた。この時、パラフィン106は自己温度制御
ヒータ109と密着し、さらに断熱容器100に入っているこ
とから非常に効率よく蓄熱できた。また、蓄熱作業を夜
間に行ったので、格安な電気料金を利用できた。また、
パラフィン106の蓄熱完了は、放電管120が消灯したこと
により、容易に判断できた。ジャック118をジャック119
から外し、携帯可能となった。パラフィンが150g入
った断熱容器内に被保温物として、(★ )℃の湯1
000mlを入れ、6時間蓋を開けずに携帯したとこ
ろ、蓄熱材を用いない従来品より5℃高い温度で保温で
きた。また、携帯時にも外面が熱くならず安全であっ
た。
【0024】実施例2:携帯用ランチジャー 図2に示す構成の携帯用ランチジャーを作製した。電流
導入端子15を具備したアルミニウムからなる金属製容器
43の内部に面状のシリコンラバーヒータ49をネジ止めし
た。また、容器43内部側面に蓄熱材温度センサとしてサ
ーミスタ素子16を取り付けた。次に温度ヒューズ52とヒ
ータ温度制御用サーミスタ素子50を容器43外側に隙間な
く確実に固定した。次いで、融点が80℃のパラフィン
38を液体の状態で金属製容器43内に流し込み、液体の状
態のまま前記容器43の蓋51を被せて、巻き締めにより気
密に封止した。次いで電気部品に配線を施し、蓄熱ユニ
ットBを完成させた。また、断熱容器32は以下の方法で
作製した。内容器39と外容器40を低熱伝導率のガス雰囲
気中で口元接合するとともに、内容器39と外容器40の底
部接触部20を圧接する。その後、圧接した底部20に圧接
面よりも小さな貫通孔12をボール盤により形成した。蓄
熱ユニット53の配線コード17を断熱容器32につくられた
貫通孔管12から通し、蓄熱ユニット53を断熱容器32に挿
入し、その後、保護金属板44を挿入して、部分的にろう
付けにより接合した。断熱容器32からの配線コード17は
制御ユニット10に接続し、接続ユニットからは蓄熱完了
を点灯にて知らせるLED14と電源供給の磁石式コンセ
ント13に配線した。上記の制御ユニット10、LED14及
びコンセント13はポリプロピレン製の底部材37に固定
し、その底部材37は断熱容器32に無理嵌めにより嵌合し
た。その後、肩部材33、外蓋部材34、箸ケース35を取り
付け、収納容器36,46,45を入れて携帯用ランチジャーを
作製した。磁石式コンセント13から電源を供給し、シリ
コンラバーヒータ49に電気を供給した。その後、制御ユ
ニット10により約100℃に維持された面状のシリコン
ラバーヒータ49により、パラフィン38は危険なく溶融
し、蓄熱を行うことができた。このとき、パラフィン38
はシリコンラバーヒータ49と密着し、さらに断熱容器32
に入っていることから非常に効率よく蓄熱できた。サー
ミスタ素子16が蓄熱材の温度を検知し、その温度が蓄熱
材の融点かそれより数度高くなった時点で、シリコンラ
バーヒータ49の通電を止めると同時に蓄熱完了のLED
14を点灯させた。これにより、蓄熱完了と判断し、コン
セント13を外し、携帯可能となった。パラフィンが20
0g入った断熱容器内に、被保温物を入れた収納容器3
6,46,45を入れ、持ち運び、6時間経過後、内部の被保
温物の品温を測定した結果、蓄熱材を用いない従来品よ
り約7℃高かった。また、携帯時に外面が熱くならず安
全であった。
【0025】実施例3:携帯用断熱調理器 図3に示す携帯用断熱調理器を作製した。まず、以下の
手順によって蓄熱ユニット56を作製した。ヒータ支持部
材22とセンサ支持部材23を具備したアルミニウム製の金
属容器下部材21内部に、シーズヒータ65をネジ止めによ
り該ヒータ支持部材22に取り付け、該シーズヒータ65に
ヒータ温度センサとしてサーミスタ素子66を隙間無く金
属バンドで取り付け、さらに蓄熱材温度センサとしてサ
ーミスタ素子90をネジ止めにより該センサ支持部材23に
取り付けた。シーズヒータ65、サーミスタ素子66,90の
配線を導入端子69に配線した。次に、シーズヒータ65、
サーミスタ素子66,90を具備した容器下部材21に容器上
部材64をろう付けにより接合し、電流導入端子69を取り
付けるための小孔より液化したパラフィン68を注入す
る。注入後、電流導入端子69を容器下部材21に溶接し、
封止して蓄熱ユニットCを形成した。前記蓄熱ユニット
Cの配線コード72を、別途作製した断熱容器54の底部に
つくられた貫通管71に通し、パッキン70により水密構造
とした状態で蓄熱ユニットCを断熱容器54に挿入した。
断熱容器54からの配線コード72を温度ヒューズ67を経由
してフェノール樹脂製底部材59に固定した制御ユニット
57に接続し、制御ユニット57からは蓄熱完了を表示報知
させるLCD73と、電源供給の磁石式コンセント74
(雄)に配線した。上記のLCD73とコンセント74も底
部材59に固定した。その底部材59は断熱容器54に無理嵌
めにより嵌合した。その後、肩取手部材58、外蓋部材63
を取り付け、内鍋ユニット55を入れて携帯用断熱調理器
とした。磁石式コンセント74から電源を供給し、シーズ
ヒータ65に電気を供給した。その後、制御ユニット57に
より約100℃に維持されたシーズヒータ65により、パ
ラフィン68は危険無く溶融し、蓄熱を行うことができ
た。このとき、パラフィン68はシーズヒータ65と密着
し、さらに断熱容器54に入っていることから非常に効率
よく蓄熱できた。サーミスタ素子90が蓄熱材の温度を検
知し、パラフィン68の温度が該蓄熱材の融点かそれより
数度高くなった時点で、シーズヒータ65の通電を止め、
蓄熱完了をLCD73により表示した。これにより、蓄熱
完了と判断し、コンセント75をコンセント74から外し、
携帯可能とした。パラフィンが250g入った断熱容器
54内に被調理物2500gを入れ、蓋61をした内鍋ユニ
ット55を入れ、断熱調理を継続しながら持ち運びをした
ところ、6時間後には蓄熱材を用いない従来品よりも1
0℃高い温度で断熱調理が完成していた。また、携帯時
にも外面が熱くならず安全であった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る携帯
用断熱容器は、断熱性のある金属製二重壁容器の底面ま
たは側面のごく一部を貫通させて必要な配線を設け、他
部は断熱されている金属製二重壁容器を用いることによ
り、熱損失を極力抑えて、蓄熱材の蓄熱時に電気効率よ
く蓄熱することができ、電源供給が無い場所で使用する
蓄熱材の放熱時は熱効率よく保温または調理が行える。
また、温度制御手段により任意に設定した温度で潜熱蓄
熱材を徐々に暖めるようにすることにより、急激に暖め
るのと違い、昇華等による容器の内部圧力上昇を抑制で
きる。また、潜熱蓄熱材を簡単に、その融点に応じた温
度、例えば融点+約20℃程度で蓄熱できる。また、電
源さえ供給すれば自動的に蓄熱できることにより、経済
的な夜間電力などを利用して蓄熱し、手間を感じず使用
できる。また、蓄熱材が蓄熱したことを感知及び報知ま
たは表示する手段を設けたことにより、蓄熱材が蓄熱さ
れたことを該手段により簡単に判断でき、蓄熱材が蓄熱
されているかどうか危惧する必要がなくなる。また、加
熱手段や制御手段に供給する電気の配線コードが携帯用
断熱容器と簡単に着脱でき、或いは断熱容器または底部
材内に簡単に収納できるようにしたことにより、蓄熱作
業が終った断熱容器は、被保温物を入れ、電源供給のコ
ードを抜くだけで、難しい手続き無しで手軽に携帯する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る携帯用魔法瓶を例示する断
面図である。
【図2】図2は本発明に係る携帯用ランチジャーを例示
する断面図である。
【図3】図3は本発明に係る携帯用断熱調理器を例示す
る断面図である。
【符号の説明】
100,32,54……断熱容器 A,B,C……蓄熱ユニット 106,38,68……蓄熱材 109,49,65……ヒータ(加熱手段) 107,71……貫通管 12……貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A47J 27/21 101 A47J 27/21 101A 36/24 36/24 B65D 81/18 B65D 81/18 F 81/38 81/38 F (72)発明者 小宮 泰彦 新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1435 日 本酸素株式会社内 (72)発明者 重田 賢二 新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1435 日 本酸素株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の有底筒状の内容器と外容器がそ
    れらの間に断熱層を形成して接合一体化されてなる金属
    製断熱容器本体と、該断熱容器本体内に装着された蓄熱
    材と、該蓄熱材を加熱する加熱手段とを備えた断熱容器
    において、 前記蓄熱材の温度が予め設定された温度となるように前
    記加熱手段を制御する制御手段を前記断熱容器本体内部
    または外部に設け、前記断熱容器本体の側面または底面
    に前記内容器と外容器を貫通する貫通孔または貫通管を
    設けて該加熱手段と制御手段の配線を断熱容器本体外に
    導出してなり、前記制御手段により任意に設定した温度
    で潜熱蓄熱材を固体から液体に溶融し蓄熱することを特
    徴とする携帯用断熱容器。
  2. 【請求項2】 蓄熱材が蓄熱したことを感知または表示
    する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の携帯
    用断熱容器。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段および制御手段に電気を供
    給する配線コードが前記断熱容器またはその底部に装着
    される底部材に収容可能であるか、あるいは該底部材に
    着脱可能に配設されたことを特徴とする請求項1または
    2記載の携帯用断熱容器。
  4. 【請求項4】 前記断熱容器の断熱手段が真空断熱ある
    いは空気より熱伝導率の小さい低熱伝導率ガスを封入す
    るガス断熱であることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれか1項記載の携帯用断熱容器。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載の携
    帯用断熱容器と、その断熱容器本体の上部開口に装着さ
    れた被保温物を出し入れする栓体とを備えた携帯用魔法
    瓶。
  6. 【請求項6】 請求項1から4のいずれか1項記載の携
    帯用断熱容器と、その断熱容器本体内に複数段に出し入
    れ自在に設けられる収納容器とを備えた携帯用ランチジ
    ャー。
  7. 【請求項7】 請求項1から4のいずれか1項記載の携
    帯用断熱容器と、その断熱容器本体内に出し入れ自在に
    挿入される内鍋と、該内鍋に載置される内蓋と、この内
    鍋が収容された状態で前記携帯用断熱容器の上部開口を
    閉じる断熱性の外蓋とを備えた携帯用断熱調理器。
  8. 【請求項8】 金属製の有底筒状の内容器と外容器がそ
    れらの間に断熱層を形成して接合一体化されてなる金属
    製の断熱容器本体を作製するとともに、 潜熱蓄熱材と、該蓄熱材の温度を感知して制御される加
    熱手段とを備えた蓄熱ユニットを作製し、 該蓄熱ユニットを前記断熱容器本体内に挿入、固定し、
    かつ前記断熱容器本体の側面または底面に設けた前記内
    容器と外容器を貫通する貫通孔または貫通管を通して、
    前記蓄熱ユニットの加熱手段と制御手段の配線を断熱容
    器本体外に導出することを特徴とする携帯用断熱容器の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記蓄熱ユニットを密閉構造として前
    記断熱容器の内容器底部に挿入、固定することを特徴と
    する請求項8記載の携帯用断熱容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 潜熱蓄熱材と、該蓄熱材の温度を感知
    して制御される加熱手段とを有底筒状の金属製容器に密
    閉収容して蓄熱ユニットを作製し、 該蓄熱ユニットの金属製容器上端に内筒を接合して内容
    器を形成し、 該内容器と外容器とを接合一体化し、次いで内容器と外
    容器の間に断熱層を形成して断熱容器本体を形成し、か
    つ前記断熱容器本体の側面または底面に設けた前記内容
    器と外容器を貫通する貫通孔または貫通管を通して、前
    記蓄熱ユニットの加熱手段と制御手段の配線を断熱容器
    本体外に導出することを特徴とする携帯用断熱容器の製
    造方法。
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