JPH09204949A - モジュラジャック - Google Patents

モジュラジャック

Info

Publication number
JPH09204949A
JPH09204949A JP8032772A JP3277296A JPH09204949A JP H09204949 A JPH09204949 A JP H09204949A JP 8032772 A JP8032772 A JP 8032772A JP 3277296 A JP3277296 A JP 3277296A JP H09204949 A JPH09204949 A JP H09204949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modular jack
fixture
electric wire
jack according
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8032772A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Okuno
裕寿 奥野
Koji Yamashita
耕司 山下
Takao Sase
貴郎 佐瀬
Yoshihiro Tanigawa
嘉浩 谷川
Shinji Morino
信治 盛野
Mitsuharu Ikeda
光治 池田
Masahiko Amano
正彦 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP8032772A priority Critical patent/JPH09204949A/ja
Priority to AU76495/96A priority patent/AU716436B2/en
Priority to US08/773,979 priority patent/US5941734A/en
Priority to DE69621414T priority patent/DE69621414T2/de
Priority to EP00112515A priority patent/EP1045488B1/en
Priority to DE69627721T priority patent/DE69627721T2/de
Priority to EP96120886A priority patent/EP0782221B1/en
Priority to CA002194046A priority patent/CA2194046C/en
Publication of JPH09204949A publication Critical patent/JPH09204949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/646Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00 specially adapted for high-frequency, e.g. structures providing an impedance match or phase match
    • H01R13/6461Means for preventing cross-talk
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R24/00Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure
    • H01R24/60Contacts spaced along planar side wall transverse to longitudinal axis of engagement
    • H01R24/62Sliding engagements with one side only, e.g. modular jack coupling devices
    • H01R24/64Sliding engagements with one side only, e.g. modular jack coupling devices for high frequency, e.g. RJ 45

Landscapes

  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧接形の端子片を備えながらも専用の治具や工
具を用いることなく比較的小さい力で結線作業が行なえ
るモジュラジャックを提供する。 【解決手段】挿入体20には圧接形の端子片32が立設
され、各端子片32はコンタクト31に接続される。固
定具40は挿入体20に対して上下移動可能であり、保
持した電線2を下方移動時に端子片32に圧入する。ま
た、固定具40は挿入体20に軸着されたレバー50を
倒すと下方に押される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として通信用で
あって複数対のツイストペア線が接続されるモジュラジ
ャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信ケーブルを相互にあるい
は他の装置に接続するためにモジュラージャックが用い
られている。とくに、EthernetによるLAN(ローカル
エリアネットワーク)システムを構築する上で、比較的
短距離の通信用であれば4対8芯のツイストペア線をシ
ースに収納したツイストペアケーブルが広く用いられて
いる(10BASE−Tなど)。この種のケーブルは、
比較的安価でありケーブルが細いから配線しやすいとい
う利点がある。
【0003】ところで、モジュラジャックはモジュラプ
ラグが着脱自在に挿入されるプラグ挿入口を備えたハウ
ジングを有し、ハウジング内にはプラグ挿入口を通して
ハウジングに挿入されたモジュラプラグの接触子に接触
可能なコンタクトが配列されている。また、ハウジング
には上述したツイストペア線のような電線と接続するた
めの端子部が設けられ、コンタクトと端子部とはハウジ
ング内に配設された接続導体を介して電気的に接続され
ている。端子部としては一対の歯の間に圧接スリットを
有するフォーク状に形成され電線を圧接スリットに導入
することによって電線の絶縁被覆を剥ぎながら芯線を挟
み込む形式の圧接形の端子片が結線の容易さから多用さ
れるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な圧接形の端子片を備えるモジュラジャックでは、電線
を端子片の圧接スリットに圧入する際に、端子片の圧接
スリットの両側縁で電線の絶縁被覆を剥ぎながら芯線を
挟み込むから、圧入には所要の力が必要である。そこ
で、現状では端子片に被さるようなキャップ状の専用の
治具を用い、プライヤのような汎用工具を用いて治具を
端子片側に押すことによって治具により電線を端子片の
圧接スリットに押し込むようにしている。つまり、電線
を端子片に接続するには、専用の治具とプライヤのよう
な工具とが必要になる。また、上述のように4対8芯の
電線を接続するときには電線を1本ずつ接続すると面倒
であるから複数本をまとめて接続するほうが結線作業の
効率がよいはずであるが、このように結線作業を行なお
うとすると、複数本の電線を端子片の配列順に合わせて
整列させた状態で電線を保持する必要があり、結果的に
結線作業がやりにくくなる。つまり、従来構成では結線
作業の効率を高めることはできない。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その第1の目的は、圧接形の端子片を備えながら
も専用の治具や工具を用いることなく比較的小さい力で
結線作業が行なえるようにすることによって結線作業の
作業効率を向上させたモジュラジャックを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モジ
ュラプラグが着脱自在に挿入されるプラグ挿入口が開口
した接続台および外部回路が接続される端子台を備える
ハウジングと、端子台に突設され先端縁の開放された圧
接スリットを有するフォーク状に形成されている圧接形
の複数個の端子片と、プラグ挿入口を通してハウジング
に挿入されたモジュラプラグの接触子に弾接するように
ハウジング内に配列され各端子片にそれぞれ電気的に接
続された複数本のコンタクトと、各端子片と各コンタク
トとをそれぞれ接続する複数本の接続導体と、外部回路
を接続する電線を各端子片に対応付けて整列させる整列
部材と、電線を保持するとともにハウジングに対して端
子片の突出方向に移動可能であって端子台に近づく向き
に移動したときに電線と端子片との電気的接続を可能に
する固定具と、端子台に被さる第1の位置と端子台を開
放する第2の位置との間で起伏自在となるようにハウジ
ングに取着され第2の位置から第1の位置に移動する際
に固定具を端子台に近付ける向きに押圧するレバーとか
ら成ることを特徴とする。
【0007】この構成では、整列部材により電線を整列
させ、かつ固定具を用いて電線を端子片に接続させるの
であって、しかも固定具はレバーの起伏操作によって端
子片に電線を接続する方向に移動させることができるか
ら、別途に工具を用いることなく電線の接続が可能にな
り、結果的に結線作業が容易になるのである。請求項2
の発明は、ハウジングが、接続台を備えるとともに接続
台から延長されたベースを備えるボディと、接続台に一
部が挿入されるとともに残りの部分がベース上に配置さ
れた形でボディに結合される挿入体とからなり、接続導
体が挿入体に保持されている。
【0008】この構成では、ハウジングをボディと挿入
体とを結合して形成するから、ボディと挿入体との間に
他の部材を組み込むのが容易になる。また、一般にハウ
ジングの材料として用いられる合成樹脂を成形する際
に、比較的簡単な形状の2部材を成形して組み立てれば
よいから、成形が容易になって生産性の向上につなが
る。
【0009】請求項3の発明は、端子片が、絶縁被覆を
有する電線を圧接スリットに圧入すると圧接スリットの
両側縁で絶縁被覆が剥ぎながら芯線を挟み込むことを特
徴とする。この種の端子片を用いることによって結線作
業時に電線の絶縁被覆を除去する必要がなく結線作業が
容易になる。しかも、上述のように電線を整列させ、レ
バーと固定具とにより他に工具を用いることなく結線作
業が行なえるのであり、この点でも結線作業が容易であ
る。
【0010】請求項4の発明は、電線が略平行に並べら
れ電線が並ぶ方向において隣合う端子片は電線の長手方
向における位置が異なることを特徴とする。この構成で
は、端子片を横一列に配列する場合に比較すると端子片
を配列する際の占有幅を小さくすることができ、結果的
にハウジングの小形化につながるのである。
【0011】請求項5の発明は、端子片が電線の長手方
向に離れた2列に配列されるとともに、各列ごとに等間
隔で配列されていることを特徴とする。請求項6の発明
は、電線は略平行に並べられ、端子片は電線が並ぶ方向
においては面対称に配列され、かつ電線の長手方向にお
いては複数列に配置されることを特徴とする。
【0012】請求項5、請求項6の発明は請求項4の発
明の望ましい実施態様である。請求項7の発明は、固定
具が電線の挿入方向に交差する方向のばね力を用いて電
線を抜け止め保持する速結端子を内部に備え、端子片の
圧接スリットに圧入される圧入接続部が速結端子の一部
に形成されて成ることを特徴とする。したがって、固定
具に電線を挿入すれば、固定具に電線を保持することが
できる。その結果、電線の先端部については考慮するこ
となく電線の整列が可能になる。
【0013】請求項8の発明は、ハウジングと固定具と
の一方に、各端子片の圧接スリットを含む面内における
端子片の両側部を保持することにより端子片の変形を規
制する変形規制リブが設けられていることを特徴とす
る。この構成では、圧接スリットに電線や速結端子の圧
入接続部を圧入する際に、端子片が変形するのを防止す
ることができる。
【0014】請求項9の発明は、固定具が複数個設けら
れていることを特徴とする。つまり、電線が多数本であ
るときに固定具を複数個に分割することによって1個の
固定具では比較的小さい力で結線作業が可能になる。請
求項10の発明は、固定具が1個設けられていることを
特徴とする。この構成では複数本の電線をまとめて一度
の作業で結線することができる。
【0015】請求項11の発明は、固定具が透明材料に
より形成されていることを特徴とする。この構成では固
定具に電線を挿入した状態を視認することができて電線
の整列状態を確認することができ、しかも、電線と端子
との接続状態も確認することが可能になる。
【0016】請求項12の発明は、固定具の移動方向を
端子片の突出方向に規制する移動規制手段を設けたこと
を特徴とする。この構成では固定具の移動方向を規制す
ることによって、固定具による端子片への電線の結線作
業時に不要な方向に力がかからず、結線作業が容易にな
る。請求項13の発明は、固定具から固定具の移動方向
に対して直交する方向に突設された一対のガイドリブ
と、ガイドリブに係合してガイドリブを案内するように
ハウジングに設けたガイド受部とにより移動規制手段が
形成されていることを特徴とする。
【0017】つまり、一対のガイドリブを設けているこ
とによって固定具をがたつきなく移動規制することがで
きる。請求項14の発明は、固定具のうち端子台との対
向面に突設されたガイド突起と、ハウジングに形成され
固定具の移動に伴ってガイド突起が進退自在に挿入され
るガイド孔とにより移動規制手段が構成されたことを特
徴とする。
【0018】この構成では、固定具と端子台との対向面
に位置規制手段を設けるから、固定具が大形化すること
なく固定具を移動規制することができる。請求項15の
発明は、ガイド突起を固定具の移動方向に直交する断面
形状が交差する2方向の直線部分を含む形状としたもの
である。すなわち、ガイド突起は直線部分の長手方向に
倒れにくいから、直線部分が交差していることによって
ガイド突起がどの方向にも倒れにくくなり、固定具を滑
らかに移動させることができる。
【0019】請求項16の発明は、端子片と電線とが電
気的に接続された位置において固定具の移動を禁止する
ラッチを備えることを特徴とする。この構成では電線が
端子片に接続された状態で固定具の移動が禁止されるか
ら、電線に張力が作用しても電線が外れにくくなる。請
求項17の発明は、ラッチがガイド突起をガイド孔に凹
凸係合させるものであることを特徴とする。
【0020】請求項18の発明は、ラッチがハウジング
とレバーとの間に固定具を挟持した位置でレバーをハウ
ジングに凹凸係合させるものであることを特徴とする。
請求項17、請求項18の発明はラッチの望ましい実施
態様である。請求項19の発明は、固定具が端子台に近
づく向きに移動したときに電線を押圧することにより端
子片の圧接スリットに圧入する押さえ部を備え、押さえ
部は電線の長手方向における各端子片の両側にそれぞれ
設けられていることを特徴とする。
【0021】この構成によれば、端子片の前後において
電線を押さえ部で押さえるから電線を圧接スリットに圧
入する際に電線が撓みにくく、電線を端子片に確実に接
続することができる。請求項20の発明は、端子片が電
線の長手方向に離れた2列に配列され、押さえ部は、端
子片の両列の間に設けた第1押さえ部と、各列を挟んで
第1押さえ部の反対側にそれぞれ位置する第2押さえ部
および第3押さえ部とからなることを特徴とする。
【0022】請求項21の発明は、端子片が電線の長手
方向に離れた2列に配列され、押さえ部は、両列を挟ん
で配置された第1押さえ部と第2押さえ部とからなり、
第1押さえ部と第2押さえ部とは、それぞれ各一列にお
いて隣合う端子片の間を通して他列の端子片に対向する
部位まで延長された突片を備えることを特徴とする。請
求項20および請求項21の発明では、端子片の近傍で
電線を押さえることができるから、電線が一層撓みにく
く電線を端子片に確実に接続することができるのであ
る。
【0023】請求項22の発明は、電線と端子台との間
に端子片の突出方向に移動可能に配設され、端子台から
離れる向きに移動させると端子片に接続されている電線
を端子片との接続を解除させる向きに押圧する電線外し
部材が設けられていることを特徴とする。この構成で
は、電線外し部材を端子台から引き離す向きに移動させ
ると電線を端子片から引き抜くことができ、電線の交換
が容易に行なえるのである。
【0024】請求項23の発明は、電線外し部材が固定
具と一体に形成されていることを特徴とする。すなわ
ち、固定具によって電線外し部材が実現されるから部品
点数が少なくなる。請求項24の発明は、電線外し部材
に端子片の挿通される透孔が形成され、固定具が端子台
から離れる向きに移動するときに電線を端子片の両側で
押圧することを特徴とする。
【0025】つまり、電線を引き外すときに端子片の前
後で電線に力を作用させるから電線が撓まず、電線を引
き抜くための力を効率よく作用させることができる。請
求項25の発明は、電線外し部材が固定具とは別体であ
ることを特徴とする。この構成では、固定具が複雑な形
状にならず製造が容易になる。
【0026】請求項26の発明は、レバーが複数個設け
られていることを特徴とする。この構成は、固定具が複
数個設けられているときにとくに有効な構成であって、
多数本の電線を分割して端子片に接続することができ、
少ない力で結線作業を行なうことができる。請求項27
の発明は、レバーが1個設けられていることを特徴とす
る。
【0027】この構成では、複数本の電線を一括して接
続することができ、1回の結線作業で電線を接続するこ
とができる。請求項28の発明は、モジュラプラグが着
脱自在に挿入されるプラグ挿入口が開口した接続台およ
び外部回路が接続される端子台を備えるハウジングと、
端子台に突設され先端縁の開放された圧接スリットを有
するフォーク状に形成されている圧接形の複数個の端子
片と、プラグ挿入口を通してハウジングに挿入されたモ
ジュラプラグの接触子に弾接するようにハウジング内に
配列され各端子片にそれぞれ電気的に接続された複数本
のコンタクトと、各端子片と各コンタクトとをそれぞれ
接続する複数本の接続導体と、外部回路を接続する電線
を各端子片に対応付けて整列させる整列部材と、電線を
保持するとともにハウジングに対して端子片の突出方向
に移動可能であって端子台に近づく向きに移動したとき
に電線と端子片との電気的接続を可能にする固定具とか
ら成ることを特徴とする。
【0028】つまり、レバーを設けていないのであっ
て、比較的少数本の電線であればレバーを用いることな
く固定具を押して結線作業を行なうことができる。請求
項29の発明は、請求項28の発明において、固定具が
複数個設けられていることを特徴とする。すなわち、レ
バーを設けていない構成において、固定具を複数個に分
割することによって固定具1個当たりを押すのに要する
力が低減される。
【0029】請求項30の発明は、レバーが固定具とは
分離された別体であることを特徴とする。請求項31の
発明は、レバーの起伏時に固定具を端子片の突出方向に
移動させるようにレバーと固定具とを結合するリンクを
備えることを特徴とする。請求項30および請求項31
の発明は望ましい実施態様であって、レバーが固定具と
は別体であれば、レバーを自由に起伏させることがで
き、また固定具を外すことが可能になるから、電線を固
定具に保持させるのが容易になり、レバーが固定具と一
体であればレバーを起こすことによって固定具とともに
電線を外すことが可能になる。
【0030】請求項32の発明は、レバーと固定具との
一方においてレバーと固定具との接触部位に押圧リブが
設けられていることを特徴とする。この構成では、押圧
リブの寸法を調節することによってレバーから固定具に
作用させる力を容易に調節することができる。このこと
によって設計の自由度が高くなる。
【0031】請求項33の発明は、押圧リブがレバーに
設けられている。請求項34の発明は、押圧リブが固定
具に設けられている。請求項33、請求項34の構成は
望ましい実施態様である。請求項35の発明は、レバー
が合成樹脂成形品であることを特徴とする。つまり、大
量生産に向く製品が得られる。
【0032】請求項36の発明は、レバーが金属製であ
ることを特徴とする。この構成では、電磁シールドの効
果が得られるとともに、レバーの強度が高くなる。請求
項37の発明は、レバーがハウジングに軸支されること
を特徴とする。請求項38の発明は、レバーがハウジン
グに対して着脱自在に軸支されることを特徴とする。
【0033】請求項39の発明は、レバーの両側面に各
一対ずつ突設したピンを、ハウジングに設けた弧状の案
内溝にそれぞれ嵌入することによりレバーの移動軌跡を
規定することを特徴とする。請求項37、請求項38、
請求項39の発明は望ましい実施態様である。請求項4
0の発明は、レバーの起伏範囲が90度以上である。
【0034】したがって、レバーを大きく開いて電線の
整列状態を容易に視認することができる。請求項41の
発明は、端子片と電線とが電気的に接続された位置にお
いてレバーの移動を禁止するレバーロックを備えること
を特徴とする。つまり、レバーが自由に移動するのを禁
止するから見栄えがよくなる。
【0035】請求項42の発明は、ハウジングが、接続
台を備えるとともに接続台から延長されたベースを備え
るボディと、接続台に一部が挿入されるとともに残りの
部分がベース上に配置された形でボディに結合される挿
入体とからなり、接続導体が挿入体に保持されていて、
レバーロックは挿入体にレバーを凹凸係合させることを
特徴とする。請求項43の発明は、レバーロックがボデ
ィにレバーを凹凸係合させることを特徴とする。
【0036】請求項44の発明は、レバーロックが固定
具にレバーを凹凸係合させることを特徴とする。請求項
45の発明は、レバーロックがハウジングを収納する外
側ケースであることを特徴とする。請求項46の発明
は、コンタクトと端子片と接続導体とを備える導電体の
一部が挿入体に設けた保持溝に圧入保持されることを特
徴とする。
【0037】この構成では、導電体を挿入体に保持する
に際して別途の部材が不要であり、組立作業が容易にな
る。請求項47の発明は、コンタクトと端子片と接続導
体とを備える導電体が接続導体は挿入体と同時一体に成
形されていることを特徴とする。この構成では、製造コ
ストの低減が可能である。
【0038】請求項48の発明は、コンタクトと端子片
と接続導体とを備える導電体の一部を挿入体との間に挟
持する保持体が挿入体に結合されている。つまり、保持
体を付加して導電体を支持するから、導電体の保持強度
が高くなる。請求項49の発明は、レバーに設けた回転
軸を軸支する軸受が挿入体に設けられて成ることを特徴
とする。
【0039】請求項50の発明は、軸受が挿入体と連続
一体に形成されていることを特徴とする。請求項51の
発明は、挿入体とは別体に形成された軸受が挿入体に一
体に結合されることを特徴とする。請求項49ないし請
求項51の発明は、望ましい実施態様であって、とくに
請求項51の発明の構成では、軸受の位置の設計の自由
度が高くなる。
【0040】請求項52の発明は、固定具を通過した電
線の先端部を整列させる整列部材が挿入体に設けられて
成ることを特徴とする。請求項53の発明は、整列部材
が挿入体と連続一体に形成されていることを特徴とす
る。請求項54の発明は、挿入体とは別体に形成された
整列部材が挿入体に一体に結合されていることを特徴と
する。
【0041】請求項52ないし請求項54の発明は、望
ましい実施態様であって、とくに請求項54の発明は、
整列部材の位置の設計の自由度が高くなる。請求項55
の発明は、整列部材が各電線の先端部が導入されるよう
に電線の長手方向に交差する方向に走る分離溝を備える
ことを特徴とする。この構成では、電線の先端部を整列
させることができ、電線を端子片に対応付けるように容
易に整列させることができる。
【0042】請求項56の発明は、整列部材が電線の先
端部が引き出される固定具の一面に突設したガイドリブ
に摺接して固定具の移動方向を端子片の突出方向に規制
する移動規制手段として機能することを特徴とする。こ
の構成では、整列部材が固定具の移動方向を規制する機
能も併せ持つから、電線の整列を行なうとともに固定具
をスムーズに移動させることができる。
【0043】請求項57の発明は、挿入体がボディに定
位置まで挿入されたときに互いに当接して挿入体のボデ
ィへの挿入量を規制する係止面がボディと挿入体とに形
成され、挿入体がボディに定位置まで挿入された状態で
挿入体をボディに固定する固定手段が設けられているこ
とを特徴とする。この構成では、別体である挿入体とボ
ディとによりハウジングを形成しているにもかかわら
ず、ボディと挿入体とを位置決めすることができ製品の
ばらつきが少なくなる。
【0044】請求項58の発明は、固定手段を挿入体が
ボディから抜けるのを禁止するようにボディに挿入体を
凹凸係合させるものとしてある。この構成では、ボディ
に挿入体を挿着すれば両者が固定されるから組立作業が
容易になる。請求項59の発明は、固定手段をボディと
挿入体とを結合する固定ねじとしている。
【0045】この構成では、ボディと挿入体との固定強
度が高くなる。請求項60の発明は、ボディと挿入体と
が溶着により結合されていることを特徴とする。請求項
61の発明は、ボディと挿入体とが接着により結合され
ていることを特徴とする。
【0046】請求項60、請求項61の発明では、ボデ
ィと挿入体とには何ら特別な構造を必要としないから製
造が容易になる。請求項62の発明は、固定具と協動し
て固定具の移動方向を端子片の突出方向に規制する移動
規制手段をハウジングに設けて成ることを特徴とする。
この構成では、固定具の移動方向を規制するから、電線
に対して不要方向の力成分が作用せず、電線を端子片に
スムーズに接続することができる。
【0047】請求項63の発明は、固定具における端子
台との対向面に突設されたガイド突起が固定具の移動に
伴って進退自在に挿入されるガイド孔を移動規制手段と
してハウジングに形成したことを特徴とする。この構成
では、固定具とハウジングとの対向面の範囲内で移動規
制手段を設けることができるから小形化が可能である。
【0048】請求項64の発明は、電線の先端部が引き
出される固定具の一面に突設したガイドリブに係合して
固定具の移動方向を端子片の突出方向に規制するガイド
受部が移動規制手段としてハウジングに形成されて成る
ことを特徴とする。この構成によっても固定具の移動方
向が記載されることによって、電線の端子片への接続を
スムーズに行なうことができる。
【0049】請求項65の発明は、電線がツイストペア
線であって、撚り解き寸法を示すゲージが設けられて成
ることを特徴とする。この構成では、ゲージに併せて撚
り解くようにすれば、必要以上に撚り解くことがなく、
伝送特性の劣化が少なくなる。請求項66の発明は、固
定具を端子台から離れる向きに移動させる際に固定具に
対する解除力を無駄なく伝達させる解除部を備えること
を特徴とする。
【0050】この構成によって、電線の解除が容易にな
る。請求項67の発明は、解除部が端子台において固定
具との対向面を含む部位に形成された外し溝であって、
外し溝は端子片と電線とが電気的に接続された状態にお
いて固定具と端子台との間に工具挿入用の間隙を形成す
ることを特徴とする。
【0051】つまり、間隙にマイナスドライバのような
工具を挿入して固定具を押せば固定具を端子台から離れ
る向きに容易に移動させることができる。請求項68の
発明は、解除部が端子台に沿って固定具に突設した外し
突起であることを特徴とする。この構成では、外し突起
を工具や指で押すことによって固定具を容易に移動させ
ることができる。
【0052】請求項69の発明は、整列部材が固定具で
あって、固定具には電線を各別に分離して挿通させる分
離通路が形成されていることを特徴とする。つまり、分
離通路に電線を挿入するだけで固定具に電線を装着する
とともに電線を整列させることができる。請求項70の
発明は、請求項69の発明において、固定具がハウジン
グに対して着脱自在であることを特徴とする。
【0053】この構成では、固定具をハウジングから外
して電線を装着すれば、電線の整列作業が容易になる。
請求項71の発明は、固定具に対して電線を抜き差し可
能な位置で固定具のハウジングからの脱落を防止する仮
保持手段を設けたことを特徴とする。この構成では、固
定具がハウジングから脱落するのを防止した状態で電線
を抜き差しすることができる。
【0054】請求項72の発明は、固定具が端子片の突
出方向での移動に伴ってハウジングのガイド孔に対して
進退自在に挿入されるガイド突起を備え、仮保持手段が
ガイド突起の側面に突設した仮保持突起とガイド孔の内
周面に突設され仮保持突起を係止する保持突起とにより
形成されていることを特徴とする。請求項73の発明
は、固定具に電線を各別に分離して挿通させる分離通路
が形成され、ハウジングに固定具を通過した電線の先端
部が導入されるように電線の長手方向に交差する方向に
走る分離溝が形成され、分離通路および分離溝により電
線が整列されることを特徴とする。
【0055】この構成では、固定具と分離溝との両方に
よって電線を整列させるから、電線を確実に整列させる
ことができる。請求項74の発明は、請求項73の発明
において、固定具がハウジングに対して着脱自在である
ことを特徴とする。この構成では、固定具をハウジング
から外して電線を装着すれば、電線の整列作業が容易に
なる。
【0056】請求項75の発明は、固定具に対して電線
を抜き差し可能な位置で固定具のハウジングからの脱落
を防止する仮保持手段を設けたことを特徴とする。この
構成では、固定具がハウジングから脱落するのを防止し
た状態で電線を抜き差しすることができる。請求項76
の発明は、固定具に電線を各別に分離して挿通させる分
離通路が形成され、ハウジングには固定具を通過した電
線の先端部が導入されるように電線の長手方向に交差す
る方向に走る分離溝が形成され、分離通路および分離溝
により電線が整列されることを特徴とする。
【0057】請求項77の発明は、ハウジングには固定
具を通過した電線の先端部が導入されるように電線の長
手方向に交差する方向に走る分離溝が形成され、分離溝
により電線が整列されることを特徴とする。この構成で
は、ハウジングに設けた分離溝のみによって電線を整列
させるから、固定具には電線を整列する構成を設ける必
要がなく、固定具の構成が簡単になる。
【0058】請求項78の発明は、請求項77の発明に
おいて、固定具がハウジングに対して着脱自在であるこ
とを特徴とする。この構成では、固定具をハウジングか
ら外して電線を装着すれば、電線の整列作業が容易にな
る。請求項79の発明は、固定具に対して電線を抜き差
し可能な位置で固定具のハウジングからの脱落を防止す
る仮保持手段を設けたことを特徴とする。
【0059】この構成では、固定具がハウジングから脱
落するのを防止した状態で電線を抜き差しすることがで
きる。請求項80の発明は、固定具に電線を各別に分離
して挿通させる分離通路が形成され、ハウジングに固定
具を通過した電線の先端部が導入されるように電線の長
手方向に交差する方向に走る分離溝が形成され、分離通
路および分離溝により電線が整列されることを特徴とす
る。
【0060】請求項81の発明は、固定具が筒状であっ
て電線を各別に分離して挿通させる分離通路が筒内に設
けた隔壁により分離されていることを特徴とする。つま
り、固定具に電線を挿通すれば電線を各別に分離して整
列させることができるのである。請求項82の発明は、
固定具が電線を各別に分離して挿通させる複数個の透孔
を分離通路として備えることを特徴とする。
【0061】この構成も請求項81の構成と同様に電線
を容易に整列させることができるのである。請求項83
の発明は、透孔が電線の導入側が電線の突出側よりも開
口断面積を大きく設定されていることを特徴とする。つ
まり、電線の導入側の開口面積を大きく設定しているか
ら、透孔に電線を導入し易く、固定具への電線の挿入が
容易になる。
【0062】請求項84の発明は、固定具が端子台との
対向面が開放された形状に形成され、電線を各別に分離
して整列させる隔壁が固定具に設けられて成ることを特
徴とする。この構成においても、隔壁に沿って電線を固
定具に導入すれば、電線を容易に整列させることができ
る。
【0063】請求項85の発明は、電線の絶縁被覆の色
により電線と端子片との対応関係を示すカラーコード表
示が設けられたことを特徴とする。請求項86の発明
は、カラーコード表示が挿入体に設けられたことを特徴
とする。請求項87の発明は、カラーコード表示が固定
具に設けられたことを特徴とする。
【0064】請求項88の発明は、カラーコード表示が
ボディに設けられたことを特徴とする。請求項89の発
明は、カラーコード表示がレバーに設けられたことを特
徴とする。請求項85ないし請求項89の発明によれ
ば、カラーコード表示を設けることによって端子片に接
続すべき電線の絶縁被覆の色を指示することができるか
ら、誤結線の可能性が低減する。しかも、結線後でも色
の違いによって誤結線を容易に発見することができる。
【0065】請求項90の発明は、ハウジングを収納す
るとともに施工面に取り付けられる外側ケースを設け、
外側ケース内の定位置に設けた位置決め面に当接するこ
とにより外側ケース内でのハウジングの位置を決める位
置決め段部がハウジングに形成されて成ることを特徴と
する。請求項91の発明は、外側ケースは埋込型の配線
器具用に規格化された大角形3個用の取付枠に3個まで
取り付けることができる単位寸法の配線器具の整数倍の
寸法を有し、外側ケースの両側面には取付枠に係合する
取付部が形成されて成ることを特徴とする。
【0066】請求項92の発明は、外側ケースが施工面
に当接する形に配設され固定部材を用いて施工面に直接
固定されることを特徴とする。請求項90ないし請求項
92の発明では、ハウジングに位置決め段部を設けてい
ることによって、外側ケースの定位置に位置決めするこ
とが容易であって、外側ケースの取付機能を用いて各種
形態で施工することが可能になる。
【0067】請求項93の発明は、接続導体にクロスト
ークを低減する漏洩抑制部が設けられていることを特徴
とする。請求項94の発明は、漏洩抑制部が接続導体の
幅を変えることにより形成されていることを特徴とす
る。請求項95の発明は、漏洩抑制部が接続導体の間の
間隔を変えることにより形成されていることを特徴とす
る。
【0068】請求項96の発明は、漏洩抑制部が端子片
およびコンタクトの配列順に対して接続導体の配列順を
変えるように迂回する回り込み部であることを特徴とす
る。請求項97の発明は、回り込み部が、他の端子片に
対してコンタクトとは反対側を通るように迂回するか、
他のコンタクトに対して端子片とは反対側を通るように
迂回するように形成されることを特徴とする。
【0069】請求項98の発明は、漏洩抑制部が、接続
導体の並ぶ方向とは直交する方向に段差を有する段部で
あることを特徴とする。請求項99の発明は、漏洩抑制
部が接続導体を交差させることにより形成されているこ
とを特徴とする。請求項100の発明は、漏洩制御部が
隣接する少なくとも一対のコンタクトの一方の長手方向
の一端側を接続導体に接続し、他方の長手方向の他端側
を接続導体に接続することにより形成されていることを
特徴とする。
【0070】請求項101の発明は、接続導体が2層以
上に配列されていることを特徴とする。請求項93ない
し請求項101の構成では、接続導体の形状や配置によ
って漏話量を抑制することができ、漏話量の少ないモジ
ュラジャックを提供することが可能になる。
【0071】請求項102の発明は、コンタクトと端子
片と接続導体とからなる導電体が、板金により形成され
ていることを特徴とする。すなわち、板金を打ち抜くこ
とによって導電体を形成することができるから、製造が
容易である。請求項103の発明は、接続導体が印刷配
線板の導電パターンにより形成されていることを特徴と
する。
【0072】この構成では、印刷配線板の製造技術を用
いて接続導体を形成することができるから製品ごとの特
性のばらつきを抑制することができる。請求項104の
発明は、接続導体とコンタクトとの接続部が接続導体の
長手方向において複数列に配列されていることを特徴と
する。この構成によって、実質的に交差させるような曲
げ加工を施すことなく、接続導体とコンタクトとの配列
順を入れ換えることができ、加工が容易ながら漏話量を
低減することが可能になる。
【0073】請求項105の発明は、コンタクトが板金
により形成されていることを特徴とする。この構成では
板金の打ち抜きによりコンタクトを形成することができ
るから、製造が容易になる。請求項106の発明は、コ
ンタクトが金属の線材により形成されていることを特徴
とする。
【0074】この構成では線材を曲げ加工するだけであ
るから材料に無駄が生じない。
【0075】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)本実施形態に示すモジュラジャックは、
図1ないし図4に示すように、絶縁材料である合成樹脂
の成形品よりなるボディ10および挿入体20からなる
ハウジングを備え、挿入体20はコンタクト31と端子
片32とを接続導体33を介して電気的に接続した導電
体30(図13参照)を保持する。導電体30は8本設
けられ、弾性を有する板金を打ち抜くことにより形成さ
れている。
【0076】ボディ10は、モジュラプラグが挿入され
るプラグ挿入口13が前面に開口した接続台11と、接
続台11の後面下部から後方に延長されたベース12と
を連続一体に備える。接続台I1は中空に形成され、後
壁の下部には挿入体20の挿入される取付孔14が開放
される。また、接続台11の後壁には取付孔14の上縁
に臨むように櫛歯状の分離スリット15が形成されてい
る。
【0077】挿入体20は、前端部にコンタクト31を
保持するコンタクト支持台21を有し、後端部には端子
片32が上面側に突出する端子台22が形成される。ま
た、コンタクト支持台21と端子台22とを仕切る形で
コンタクト支持台21および端子台22と連続一体に壁
板23が形成されている。ボディ10に挿入体20を結
合するには、コンタクト支持台21を取付孔14に挿入
する。挿入体20のコンタクト支持台21の両側面には
係合突条21aが突設されており、ボディ10の接続台
11の内側面には係合突条21aに係合した状態で挿入
体20を案内する係合溝11aが形成されている。した
がって、係合突条21aを係合溝11aに係合させた状
態で挿入体20を前方に移動させると、挿入体20をボ
ディ10に対して位置規制しながら所定位置まで挿入す
ることができる。
【0078】挿入体20が定位置まで挿入されると挿入
体20の壁板23の前面が接続台11の後面に当接し、
挿入体20がボディ10に対して位置決めされる。つま
り、壁板23の前面は挿入体20のボディ10に対する
挿入量を規制する係止面として機能する。また、コンタ
クト支持台21には前端部から後上方に向かってコンタ
クト31が突設されており、挿入体20のコンタクト支
持21をボディ10の接続台11に挿入する際に、コン
タクト31は分離スリット15に導入される。挿入体2
0の壁板23が接続台11の後面に当接した位置でコン
タクト31の後端部は分離スリット15に挿入された状
態に保たれ、コンタクト31は互いに接触するのが防止
されている。このようにコンタクト31が接続台11に
挿入されることにより、プラグ挿入口13を通して接続
台11に挿入されるモジュラプラグの接触子に対してコ
ンタクト31が弾接可能となるのである。
【0079】ベース12の後部上面には抜止凹所12a
が開口し、図7に示すように、挿入体20がボディ10
に対して上記定位置まで挿入されると、挿入体20に設
けた端子台22の下面に突設されている抜止突起22a
が抜止凹所12aに凹凸係合することによって挿入体2
0のボディ10に対する位置固定がなされる。つまり、
抜止凹所12aと抜止突起22aとにより固定手段が構
成される。ここに、抜止突起22aは後方ほど突出量を
大きくする楔形に形成され、挿入体20の前方への移動
時はほとんど妨げないが、抜止突起22aが抜止凹所1
2aに係合した後には後方への移動を禁止する形状とし
てある。
【0080】上述のように、係合溝11aに係合突条1
2aが係合するとともに取付孔14にコンタクト支持台
21が係合し、さらに接続台11に壁板23が当接し、
また抜止突起22aが抜止凹所12aに係合するから、
ボディ10に対して挿入体20が定位置に固定される。
また、挿入体20がボディ10に結合された状態で、挿
入体20の後部に設けた端子台22はベース12の上に
載置される。
【0081】本実施形態に示すモジュラジャックは、4
対8芯のツイストペアケーブル1を接続するものであっ
て、8本の導電体30を挿入体20に保持させている。
各導電体30の端子片32は端子台22の上面から突出
し、前後2列に配列されている。端子片32は図8のよ
うに一対の歯の間に上端縁を開放した圧接スリット32
aを有するフォーク状に形成された圧接形のものであっ
て、圧接スリット32aの幅は接続する電線2の芯線2
aに圧接スリット32aの両側縁が圧接する程度に設定
されている。つまり、図9(a)のように絶縁被覆2b
を有する電線2を圧接スリット32aに上方から圧入す
ると、電線2の絶縁被覆2bを圧接スリット23の両側
縁で切ることにより絶縁被覆2bを剥ぎながら圧接スリ
ト32aの中に芯線2aを導入し、圧接スリット32a
の両側縁間に芯線2aを挟持するようになっている。
【0082】別途の工具や治具を用いることなく上述し
た端子片32に電線2を接続可能とするために、本発明
においては、複数本の電線2をまとめて保持する整列機
能および電線2を端子片32の圧接スリット32aに圧
入する圧入機能を兼ね備えた固定具40と、固定具40
を端子台22に近付ける向きの力を作用させるレバー5
0とを設けてある。固定具40およびレバー50は合成
樹脂の成形品であって各一対設けられる。
【0083】各レバー50は挿入体20の壁板23の後
面上部に連続一体に突設した一対の軸受24に対してレ
バー50に設けた回転軸51を軸支させることによりハ
ウジング(ボディ10および挿入体20)に対して起伏
自在になっている。つまり、レバー50は端子台22を
覆う位置と端子台22を開放する位置との間で起伏する
ことができるのである。レバー50は長手方向の一端部
に突設した左右一対のアーム片52の間に回転軸51を
連続一体に設けた形状に形成され、軸受24は下面側が
開放されており、軸受24の下方から回転軸51を軸受
24に挿着するようにしてある。つまり、レバー50は
挿入体20に対して着脱自在になっている。ここに、図
5のように、アーム片52が突設されているストップ面
52aは、レバー50を端子台22から離れる向きに起
こしたときに所定位置で軸受24の外側面に設けたスト
ップ面24aに当接することによって、レバー50を起
こす最大角度を規制する。
【0084】各固定具40は図5のようにレバー50を
開放した状態で端子台22に載置される。後述するよう
に固定具40はこの状態で自立し、レバー50を倒すと
レバー50の回転に伴って固定具40がレバー50に押
圧され、図6、図7に示すように固定具40が下方に移
動する。各固定具40は、電線2が挿通される角筒状に
形成されており、筒内は隔壁41によって図10(a)
に示すような断面角形の4個の分離通路42に分割され
ている。電線2は各分離通路42に1本ずつ挿通され
る。また、分離通路42は開口断面が一定であってもよ
いが、図10(b)のように電線2の導入側が突出側よ
りも開口断面積を大きくするような形状に形成しておけ
ば、電線2を分離通路42に導入しやすくなる。つま
り、分離通路42の開口断面積の最小値は電線2の断面
積にほぼ等しく設定するから、分離通路42と電線2と
の中心をほぼ一致させなければならず、分離通路42に
おいて電線2の導入側の開口断面積が小さいと電線2を
挿入しにくいが、上記形状を採用することにより電線2
の導入側では電線2の断面積よりも分離通路42の開口
断面積を大きくしておくことができるから、電線2を分
離通路42に導入する作業が容易になるのである。
【0085】ところで、電線2を端子片32に接続する
際には、電線2を端子片32の突出方向に沿って移動さ
せる必要があるから、電線2を固定具40に保持した状
態で電線2を端子台32に接続するには、端子台40を
端子片32の突出方向に沿って移動するように移動方向
を規制する必要がある。そこで、固定具40の下面中央
部にガイド突起43が突設され、挿入体20に設けた端
子台22にはガイド突起43の断面形状に一致する開口
形状を有したガイド孔25が形成されている。ここに、
1つの挿入体20に対して固定具20は2個設けられて
いるから、ガイド孔25も2個形成される。さらに、ボ
ディ10のベース12にはガイド孔25に対応する部位
でガイド突起43を挿入可能な挿通孔16が形成されて
いる。ガイド突起43は断面略コ字形であって、固定具
40が前後左右にがたつかないようにしてある。
【0086】固定具40は電線2を端子片32に圧入す
るために用いるから、電線2が端子片32の上端に接す
る位置から電線2が端子片32に接続完了した位置まで
上下に移動可能であればよく、この移動範囲においてガ
イド突起43の下端が挿通孔16とガイド孔25とのい
ずれかに位置しているようにベース12および端子台2
2の厚みとガイド突起43の突出寸法との関係が設定さ
れている。
【0087】さらに、固定具40の前面の左右両端部に
はガイドリブ45が突設され、両ガイドリブ45の先端
面は挿入体20の壁板23の後面に当接する。したがっ
て、ガイドリブ45が壁板23に摺接することによって
固定具40の前方への移動が規制される。加えて、壁板
23の後面下部には固定具40に設けた一対のガイドリ
ブ45の間に挟装されるガイド受部26が突設されてい
る。したがって、両ガイドリブ45の間にガイド受部2
6が挟装されることによって固定具40の左右方向への
移動が規制される。このように、ガイドリブ45と壁板
23とガイド受部26とは固定具40の移動方向を規制
する機能を有し、ガイド突起43およびガイド孔25と
協動して固定具40を端子片32の突出方向にがたつき
なく移動させるのである。
【0088】ガイド突起43の下端部には仮保持突起4
3aが後方に突設され、ガイド突起43の中間部にはラ
ッチ突起43bが後方に突設される。仮保持突起43a
とラッチ突起43bとは突出寸法がほぼ等しく、ガイド
孔25の上端部に設けた保持突起25aに係止可能とな
っている。つまり、図5のようにガイド突起43がガイ
ド孔25に挿入される前には仮保持突起43aが保持突
起25aの上に載ることによって固定具40が定位置に
係止される。この状態で固定具40はガイドリブ45と
壁板23とガイド受部26とにより支持されているから
自立することになる。また、電線2を固定具40に挿入
した状態では図11(b)のように電線2が端子片32
に接続されていない状態で、仮保持突起43aを保持突
起25aの下側に位置させて固定具40の脱落を防止す
ることができる。この状態では固定具40は後方に移動
できなくなるから、固定具40の中に挿入した電線2の
位置を整える作業が容易になる。固定具40が下方に移
動した後には、図11(c)のようにラッチ突起43b
が保持突起25aに係止されることによって、固定具4
0の浮き上がりが防止されることになる。
【0089】固定具40は仮保持突起43aないしラッ
チ突起43bが挿入体20の保持突起25aに係止され
るだけであるから、挿入体20から固定具40を外すこ
とが可能である。つまり、固定具40は挿入体20に対
して着脱自在である。挿入体20の後端部には端子台2
2の上面および後縁に開放された外し溝27が形成さ
れ、固定具40を押し下げた状態で固定具40の後部と
外し溝27の底面との間に工具挿入用の間隙が形成され
るようにしてある。したがって、図12に示すように、
マイナスドライバの先端部などを間隙に挿入し、外し溝
27の後縁を支点にして固定具40を押し上げるように
すれば、固定具40を外すことが可能である。つまり、
外し溝27は解除部として機能する。
【0090】ガイド受部26は壁板23に2個設けられ
ており、各ガイド受部26にはそれぞれ上下方向に走る
4本ずつの分離溝26aが形成されている。各分離溝2
6aは固定具40に設けた分離通路42に対応する位置
に形成され、固定具40に挿通された電線2の先端部を
分離溝26aに挿入することによって電線2の先端部を
分離させてある。
【0091】ところで、固定具40は分離通路42に導
入した電線2を端子片32に圧入するものであるから、
固定具40が下方に移動したときに電線2を端子片32
の圧接スリット32aに圧入することができるように、
図7のような押さえ部46a〜46cを備えている。押
さえ部46a〜46cは、分離通路42の上面に形成さ
れており、前後に隣合う押さえ部46a〜46cの間に
端子片32の上端部が導入される。すなわち、端子片3
2は上述のように前後2列に配列されているから、前後
各列の端子片32の間に対応する位置に押さえ部46a
が設けられるとともに、この押さえ部46aに対して前
後各列の端子片32を挟んで位置する押さえ部46b,
46cとが設けられる。押さえ部46a〜46cをこの
ように配置することによって、端子片32の前後であっ
て端子片32に近い距離で電線2に押圧力を作用させる
ことができるから、一対の押さえ部46a〜46cの間
で電線2を撓ませることなく端子片32に圧入すること
ができる。つまり、固定具40の押圧力を電線2に効率
よく伝達することができる。
【0092】固定具40の上面にはレバー50に当接す
る押圧リブ47が突設される。押圧リブ47は、電線2
が接続されていない位置において、レバー50の揺動支
点となる回転軸51よりもレバー50から固定具40へ
の押圧力の作用点ほうが上方に位置するように設けられ
ている。レバー50の前端部下面は孤状に形成されてお
り、レバー50を倒すとレバー50の回転力が押圧リブ
47に伝達され、固定具40が下方に移動することにな
る。ここにおいて、押圧リブ47の形状ないし寸法やレ
バー50の下面の形状を変えることによって、レバー5
0から固定具40への押圧力の作用点の位置を変えるこ
とができるから、レバー50の回転力によって固定具4
0を所望の押圧力で下方に移動させることができるよう
に自由度の高い設計が可能となる。レバー50の起伏す
る角度範囲は、ストップ面24a,52aの当接する位
置と固定具40が端子台22に当接する位置とにより規
制されており、この角度範囲は90度以上になるように
設定されている。したがって、レバー50を開放した状
態において、固定具40に挿入されている電線2の挿入
状態を確認しやすくなっている。
【0093】ツイストペアケーブル1を上述したモジュ
ラジャックに接続するには、各固定具40に電線2を4
本ずつ挿入し、固定具40を端子台22とレバー50と
の間に装着する。この状態で電線2の先端部を分離溝2
6aに挿入するようにして位置を整えレバー50を倒す
と、固定具40が下方に移動して端子片53に電線2が
接続されるのである。固定具40は上述のように移動方
向が上下方向に規制されているから、電線2は端子片3
2に沿って下向きに移動し、このときに端子片32に厚
み方向の力が作用せず、端子片32が曲がるなどの不都
合が生じないのである。
【0094】また、レバー50の支点である回転軸51
から押圧力の作用点である押圧リブ47との接触位置ま
での距離に比較して、レバー50に押力を作用させるレ
バー50の後端部までの支点からの距離を十分に大きく
とることができるから、比較的小さい力で各電線2を圧
接スリット32aに押し込むことができる。しかも、8
本の電線2を接続するに際して4本ずつに分けているか
ら、8本の電線2を同時に端子片32に接続する場合に
比較すると接続に要する力は小さく、結果的にレバー5
0の長さを短くすることができる。つまり、小型化につ
ながることになる。さらに、レバー50に指を当てハウ
ジングとレバー50とを挟むように力を加えるだけで、
各電線2を圧接スリット32aに押し込むことができる
から、別途の治具や工具が不要であって、モジュラジャ
ックのみで結線作業が行なえる。この状態では固定具4
0のラッチ突起43bが挿入体20の保持突起25aに
係止されるから、固定具40は電線2を端子片32に接
続した状態を保つ。
【0095】固定具40には分離通路42の後部にのみ
下壁42aが形成されている。この下壁42aは電線2
が端子片32に接続されている状態から固定具40が上
方に移動する際に、電線2を固定具40とともに上方に
押し上げることによって電線2を端子片32から引き抜
く機能を持つものであって、電線外し部材として機能す
る。つまり、電線2が端子片32に接続されている状態
で上述のように、外し溝27にマイナスドライバのよう
な工具を挿入し、固定具40を上方に移動させれば、固
定具40の上方への移動とともに電線2の端子片32と
の接続状態を解除することができるのである。また、仮
保持突起43aが保持突起25aに当接する位置まで固
定具40が上昇すれば固定具40から電線2を引き抜く
ことができる。
【0096】ところで、各コンタクト31と各端子片3
2とは、図13に示す関係になるように接続されている
(図13において〜の符号を付与したコンタクト3
1と端子片32とが互いに接続されている)。また、端
子片32は左右方向において面対称となるように配置し
てある。つまり、前列(図13の上列)の中央側の2個
の端子片32は後列の中央側の2個の端子片32の間に
位置し、対称面を挟んで左右の各端子片32は、それぞ
れ前列の2個の端子片32の間に後列の一方の端子片3
2が位置するとともに、後列の2個の端子片32の間に
前列の一方の端子片32が位置する関係で配列されてい
る。8個の端子片32がこのように配列されることによ
り、端子片32を1列に配列する場合に比較して、端子
片32を配列するのに要する左右寸法を小さくすること
ができる。つまり、ハウジング(ボディ10および挿入
体20)の左右幅を小さくすることができる。
【0097】端子片32は8個設けることにより、4対
のツイストペア線を接続可能にしてあり、各対のツイス
トペア線は左右方向において隣接する前後各1個ずつの
端子片32に接続される。すなわち、後列(図13の下
列)の左端の端子片32と、前列の左端の端子片32と
に対してツイストペア線として対になる2本の電線2が
接続され、後列の左端から2番目と前列の左端から2番
目との2個の端子片32にツイストペア線として対にな
る2本の電線2が接続され、残りの電線2も同様に対ご
とに隣合うように接続される。
【0098】各電線2はそれぞれ絶縁被覆を有し、絶縁
被覆の色はANSI/EIA/TIA−568(商用ビ
ル通信配線規格)に規定されている。つまり、図14の
ように、コンタクト31をプラグ挿入口13の正面から
見てコンタクト31が上から下に突出する配置としたと
きに左から〜の順で端子番号を割当て、このとき
〜の各コンタクト31に電気的に接続される電線のカ
ラーコード(絶縁被覆の色割当)は次のように規定され
る。白−オレンジ、オレンジ、白−緑、青、
白−青、緑、白−茶、茶になる(白−X(X:オ
レンジ、緑、青、茶)で示すものは、白色とX色との2
色が全長に着色されていることを表す)。また、コンタ
クト31の、、、がそれぞれ対になる
ように接続関係が規定されている。つまり、ツイストペ
ア線の対になる線は、絶縁被覆が単一色である色線と、
絶縁被覆が白色および他色の2色である白地線とを撚り
合わせたものであって、白地線における白色ではない色
は、対になる色線の色と同一色が採用されている。たと
えば、白地線が白と緑との2色であるときには色線は緑
のものが対になる。
【0099】ここに、の対はの対の間に配置さ
れることになるから、接続導体33が一平面上に形成さ
れているとすれば各接続導体33の間の容量成分により
形成されるブリッジ回路が不平衡になる。つまり、
の対との対との間には漏話電流が流れやすく、とく
に信号の周波数が高くなると漏話電流が増加することに
なる。また、他の対についても周波数が高くなれば漏話
量が増加する。
【0100】そこで、コンタクト31と端子片32とを
電気的に接続する接続導体33を3層で配置し、かつ接
続導体33の幅、間隔を調節することによって漏話量を
低減している。たとえば、を上層、を中層、残
りを下層に配置する。さらに、接続導体33の配列順と
コンタクト31の配列順とを変えることによっても漏話
量を低減してあり(とくにと)、接続導体33
を上下に交差させることなく配列順を入れ換えるため
に、接続導体33とコンタクト31との接続部の位置を
ずらして配置してある。実際にはコンタクト31の左右
の間隔は変更することができないから接続部の前後の位
置をずらすことによって(上下の位置をずらすことも可
能である)、コンタクト31と接続導体33との配列順
を入れ換えている。具体的には、のコンタクト3
1は接続導体33との接続部の位置が他のコンタクト3
1の接続部よりも後方に位置し、の接続導体33
にはのコンタクト31の接続部の前方を通ってコ
ンタクト31に接続されるように迂回する回り込み部3
3aが形成される。また、上述のように、対になる電線
2を隣合う端子片32に接続するために、の接続導体
33にはの後方を通るように迂回する回り込み部
33bが形成されている。加えて、図13により明らか
なように、、、の各対についてはコンタク
ト31と接続導体33との左右を逆にしているから、こ
れらの各対ではコンタクト31に接触するモジュラプラ
グの接触子の左右の並びと接続導体33の左右の並びと
の関係を逆にすることができる。その結果、モジュラプ
ラグを接続した状態では、モジュラプラグにおいて生じ
る不平衡電流とは逆位相の不平衡電流が接続導体33で
生じることになり両者の不平衡電流が打ち消しあうこと
によって漏話量がさらに低減される。
【0101】これらの構成によって、漏話量が低減され
るのであって、導電体30を上下に交差させることなく
漏話量を抑制する漏洩抑制部を形成することができるの
である。このように、導電体30を上下に交差させずに
漏話量を抑制することができることにより、導電体30
に交差のための曲げ加工が不要であるから製造が容易で
ある。
【0102】コンタクト31と端子片32と接続導体3
3とは、弾性を有する0.4mm程度の厚みの金属板
(合金)を打ち抜くことによってリードフレーム状に連
続一体に形成されており、接続導体33が同一層に配置
されるコンタクト31、端子片32、接続導体33は1
枚の金属板を打ち抜くことにより形成される。すなわ
ち、図15ないし図17に示す形状の3枚の金属板3a
〜3cを打ち抜くことによって、3層分の導体部分を形
成することができる。金属板3a〜3cは集積回路用の
リードフレームを形成する場合と同様にフープ材として
供給すれば連続的に打ち抜き加工を施すことができる。
【0103】上述のような形状に打ち抜き形成された金
属板3a〜3cは3層が順に重なるようにして挿入体2
0に装着される。また、コンタクト31は挿入体20に
金属板3a〜3cが装着されフレーム部分が除去された
後に折り曲げられる。このように、曲げ加工をほとんど
要しないから加工が容易になるのである。ここで、各金
属板3a〜3cに形成される導体のパターンは、挿入体
20に装着されてコンタクト31および端子片32が曲
げられた状態では互いに立体交差しないような形状に形
成されている。したがって、各金属板3a〜3cは漏話
特性を考慮して積層順序を設定する以外には積層順序に
制約が生じない。しかも、接続導体33を挿入体20の
厚み方向にずらして配置していることによって、導体間
の距離や寸法の設計の自由度が高くなり、対になる各接
続導体33の間の容量成分をほぼ平衡させることが可能
になって、漏話量を低減させることが可能になるのであ
る。ところで、上述したように、の対のコンタクト
31の間にはの対のコンタクト31が挟まれている
が、接続導体33に回り込み部33a,33bを形成す
ることによって、の対の端子片32を隣合わせてあ
る。また、端子片32は、接続されるペア線の色線と白
地線とが交互に並ぶように、の順に並
べられる。このような配列とすることによって、対にな
る色線と白地線とが隣合う端子片32に接続されるとと
もに、色線と白地線とが交互に並ぶことになり、誤結線
を視覚的に容易に認識することができ、結果的に誤結線
を少なくすることができる。このことは、施工の信頼性
の向上につながる。なお、図13における左右は入換え
可能であるから、回り込み部33aはの接続部3に設
けてもよい。
【0104】上述のように構成されたモジュラジャック
Aは、壁のような施工面に取り付けるために外側ケース
に収納されることがある。外側ケースには各種のものを
用いることができるが、先行配線という点に鑑みれば、
一般の配線器具と同様の形状を有する外側ケースを用い
るのが望ましい。そこで、図18に示すように、埋込形
の配線器具としてJIS規格などで規格化されている大
角形3個用の取付枠に取り付けることができる単位寸法
の配線器具と同様の寸法形状を有した外側ケース60を
用いる。単位寸法というのは上記取付枠に3個まで取り
付けることができるという意味であって、外側ケース6
0には取付枠に係合する取付部が設けられている。した
がって、この外側ケース60を用いると、上記取付枠に
3個まで取り付けることが可能であって、上記取付枠を
スイッチボックスなどを用いて施工面に固定することに
より、外側ケース60を施工面に固定することができ
る。
【0105】取付枠として合成樹脂製のものを用いると
すれば、取付枠の両側片に保持孔が形成されているか
ら、この取付枠に係合する取付部として取付爪61が両
側面に突設された外側ケース60を用いる。また、外側
ケース60はボディ60aとカバー60bとを結合して
形成されるものであって、ボディ60aに設けた組立孔
62に対して、カバー60bに突設した組立爪62を係
合させることにより、ボディ60aとカバー60bとが
結合されるようになっている。カバー60bの内周面に
は接続台11の両側面に設けた位置決め段部11bを係
止する位置決めリブ64が設けられ、モジュラジャック
Aを外側ケース60に収納したときに位置決めリブ64
の先端面が位置決め面として機能する。また、ボディ6
0aの後壁(図18の上壁)はモジュラジャックAを押
さえることによってモジュラジャックAを外側ケース6
0内に固定することができる。この状態でレバー50を
操作することができるように、ボディ60aにはレバー
50を露出させる操作用窓65が形成されている。ま
た、外側ケース60には非使用時にプラグ挿入口13を
覆う扉66a,66bが設けられ、扉66a,66bは
ばね67により閉塞方向に付勢されている。さらに、扉
66aの両側部をカバー60bの内周面との間で保持す
る押さえ板68も設けられている。
【0106】外側ケース70としては、図19のよう
に、壁面などの施工面に当接させた形で施工面に直接固
定される露出形のものを用いてもよい。この外側ケース
70はベース70aとカバー70bとを結合して形成さ
れるものであって、カバー70bの周壁内周面に形成し
た凹所に対してベース70aに突設した引掛爪78が係
合することにより、ベース70aにカバー70bが結合
される。また、ベース70aは図示しない木ねじ、両面
粘着シート、磁石などを用いてベース70aが施工面に
固定される。ベース70aにはモジュラジャックAが嵌
合する嵌合凹部71が形成され、嵌合凹部71の周壁の
一部にはモジュラジャックAに設けた位置決め段部11
bが当接する受け片72が突設されている。この受け片
72において位置決め段部11bに当接する面が位置決
め面として機能する。また、ベース70aの一面にはプ
ラグ挿入口13に対応する開口窓73が形成されてお
り、この開口窓73には開閉自在な扉74a,74bが
装着されている。埋込形の外側ケース70と同様に、扉
74a,74bはばね75によって閉塞方向に付勢され
ている。また、ベース70aの下面側にはばね75の一
端を受けるばね受け76が装着される。ベース70aに
はツイストペアケーブル1の張力止めの機能を持つ挟み
板77aがねじ77bにより固定される。
【0107】以上のように外側ケース60,70を用い
ることにより、モジュラジャックAを各種施工方法で施
工面に固定することができるのである。本発明の基本の
実施形態は上述した通りであるが、各構成要素は以下に
説明する各部材と置換可能である。しかして、以下では
置換可能な各部材を構成要素別に説明する。
【0108】まず、挿入体20に導電体30を保持する
構成について説明する。導電体30の接続導体33は挿
入体20の下面とボディ10との間に挟持されるから、
導電体30を挿入体20に固定しなければならない部位
は端子片32である。端子片32を挿入体20に固定す
る構成としては、生産性を重視すれば、挿入体20と端
子片32とを同時一体に成形した構造を採用することが
できる。
【0109】また、図20に示すように、端子片32の
下部両側縁に楔状の圧入突起32bを突設しておき、端
子台22に穿孔した保持孔22bに端子片32を圧入し
てもよい。保持孔22bの内側面には圧入突起32bに
係合する固定凹所22cが形成され、固定凹所22cに
圧入突起32bが係合することによって端子片32が端
子台22に対して定位置で保持されるのである。この構
造では別の部材を追加する必要がなく、組み立て工程も
簡単であるから製造コストを低減することができる。
【0110】また、図21に示すように、端子片32を
端子台22の下面側から挿入し、端子台22の下面側に
装着される保持体28と端子台22との間に導電体30
の一部を挟持するようにしてもよい。保持体28は接
着、溶着などの方法により端子台20に固着される。保
持体28の上面には各導電体30がそれぞれ挿入される
溝部28aが形成される。この構造では保持体28を用
いたことによって端子片32の位置決め精度が高くな
る。なお、ここでは導電体30の形状として従来のもの
を図示しているが、上述した実施形態の導電体30に保
持体28を適用可能であるのは言うまでもないことであ
る。
【0111】図20に示した構造と図21に示した構造
とは組み合わせて用いることが可能であり、その場合に
は端子片32の固定強度が一層高くなる。基本の実施形
態では、レバー50の軸受24を挿入体20の壁板23
に設けているが、図22、図23に示すように、ボディ
10の接続台11の後壁の上端部に設けるようにしても
よい。この場合、壁板23は接続台11よりも低くな
る。挿入体20に軸受24を設けると端子台22に対す
るレバー50の位置精度が高くなるが、ボディ10に軸
受24を設けると軸受24の強度が高くなりレバー50
の起伏操作がより滑らかになる。
【0112】基本の実施形態では、挿入体20の壁板2
3に固定具40のガイドリブ45を受けて固定具40の
上下移動を案内するガイド受部26を連続一体に形成し
ていたが、ガイド受部26は挿入体20とは別体に形成
してもよい。すなわち、図24に示すように、ガイド受
部26を備えたガイドブロック80を形成し、ガイドブ
ロック80を挿入体20における端子台22と壁板23
との間の角部に密着させるように接着ないし溶着により
固着するのである。ガイドブロック80にはガイド受部
26が形成され、ガイド受部26には電線2の先端部を
分離して整列させるための分離溝26aが形成されてい
る。このように、挿入体20とは別体に設けたガイドブ
ロック80を挿入体20に固着することにより、挿入体
20に同時一体にガイド受部26を形成したものと同様
に機能させることができる。
【0113】挿入体20をベース10に固定する構造と
しては、抜止突起12aを抜止凹所22aに凹凸係合さ
せる構成のほか、図25に示すように、ベース12に穿
孔した透孔12bを通して挿通される固定ねじ17を挿
入体20に螺合させることによってボディ10に挿入体
20を固定するようにしてもよい。また、図26に示す
ように、特定の構造を設けることなくボディ10と挿入
体20とを接着ないし溶着してもよい。上述した基本の
実施形態のように抜止突起12aと抜止突起22aとを
係合させる構成では結合作業が容易であるが、固定ねじ
17や接着ないし溶着する構成では固定強度が大きくな
る。ここに、これらの構成は組み合わせることも可能で
ある。なお、抜止突起22aを挿入体20の下面に設け
ているが、ボディ10の形状によっては挿入体20の側
面に設けてもよい。
【0114】次に、固定具40について置換可能な構成
を説明する。固定具40は電線2を整列させる機能を有
するから、電線2の整列状態を確認できるようにするの
が望ましい。そこで、透明材料により形成しておけば、
図27のように電線2の整列状態を容易に視認すること
ができるようになる。固定具40は不透明であっても差
し支えないが透明であれば電線2の整列状態だけでな
く、端子片32への接続状態も確認が可能になる。
【0115】固定具40は上述したように上下に移動す
るから、移動方向を規制するためにガイド突起43やガ
イドリブ45を備えている。ここに、ガイド突起43の
断面形状は基本の実施形態では図28(a)に示すよう
なコ字状としたが、図28(b)のように断面H字状や
図28(c)のように断面I字状に形成してもよい。こ
こで、コ字状やH字状のように断面形状において左右方
向と前後方向との直線部分が交差するような形状を採用
すれば、I字状のものを採用するよりも固定具40が傾
きにくくなる。つまり、固定具40の移動方向を上下方
向に確実に規制することができる。また、ガイド突起4
3を固定具40の下面中央部付近に設けているから左右
幅を広げることなく固定具40の移動方向を規制するこ
とができる。ちなみに、ガイドリブ45は左右一対設け
ていることによって固定具40が左右に振れるのを防止
することになり、またガイドリブ45の先端面が壁板2
3に当接することによって固定具40の前方への振れも
防止される。
【0116】固定具40は電線2が端子片32に接続さ
れた状態でラッチ突起43bを保持突起25aに係合さ
せることにより、電線2を端子片32に接続した位置に
保持されるようにしている。このことにより、電線2に
張力が作用したような場合でも電線2が端子片32から
脱落しにくくなっている。つまり、固定具40が張力止
めとして機能している。また、ラッチ突起43bが保持
突起25aに係合する際のクリック音ないしクリック感
によって電線2が端子片32に接続されたことを知るこ
とができる。
【0117】このように固定具40を定位置に保持する
ラッチとしての構成は、固定具40の浮き上がりを防止
する構成であればよいから、固定具40を直接保持する
構成に代えて図29のようにレバー50を保持する構成
であってもよい。つまり、レバーロックとして以下の構
成を採用することができる。たとえば、端子台22の後
端部左右にフック29を立設し、レバー50を倒した状
態でフック29がレバー50に係止される構成を採用す
ることができる。この構成では、レバー50が倒れた位
置は固定具40が電線2を端子片32に接続した位置で
あるから、レバー50とフック29とが係合すれば、ラ
ッチ突起43bと保持突起25aとが係合した場合と同
様の機能を持つことになる。ここに、レバー50にはフ
ック29が係合する引掛溝53が形成される。この構成
を採用すれば、固定具40を保持すると同時にレバー5
0を保持することにもなり、電線2が端子片32に接続
された状態でレバー50が自由に動かないように固定す
ることができるのである。
【0118】図29に示したフック29は支柱状である
が、図30に示すようにボディ10に左右の側壁18を
設け、側壁18の後端上部に保持爪18aを設けること
によってフック29と同様に機能させることが可能であ
る。また、固定具40は上下に移動方向が規制され、レ
バー50は起伏自在にハウジング(ボディ10と挿入体
20)に軸支されているから、電線2を端子片32に接
続した状態で固定具40とレバー50とを係合させれ
ば、上述したフック29と同様に固定具40およびレバ
ー50を固定することができる。そこで、図31に示す
ように、レバー50を倒したときに固定具40と対向す
るレバー50の一面に固定具40の押圧リブ47の間に
挿入される突片54を突設し、突片54の側面に固定突
起54aを突設するとともに、押圧リブ47の側面に固
定突起54aが係合する固定凹所47aを形成してもよ
い。この構成では、レバー50を倒して電線2を端子片
32に接続した状態で、固定突起54aが固定凹所47
aに係合することにより固定具40とレバー50とが結
合され、その状態で固定具40およびレバー50の位置
固定がなされるのである。
【0119】固定具40およびレバー50を電線2が端
子片32に接続された位置に保つ構成としては、図19
に示した構成のように、外側ケース70に収納する構成
を採用してもよい。すなわち、モジュラジャックAを図
19に示す構成のようにして外側ケース70に収納すれ
ば、レバー50がカバー70bの内周面に当接する。そ
の結果、固定具40およびレバー50の位置固定がなさ
れるのである。
【0120】固定具40の重要な機能は電線2を端子片
32の圧接スリット32aに圧入することであって、上
述したように固定具40には電線2に当接する押さえ部
46a〜46cが形成されている。上述した押さえ部4
6a〜46cは、端子片32の前後で端子片32に近い
位置で電線2を押さえることができるように、端子片3
2を設けている部位の前後(押さえ部46b,46c)
だけではなく、前後2列の端子片32の間(押さえ部4
6a)にも設けていた。つまり、模式的に記載すれば図
32に示すように3列の押さえ部46a〜46cを備え
るものである(図では分離通路42を形成するための隔
壁41を省略している)。
【0121】同様の機能は、図33に示すような形状と
しても実現することができる。これは、端子片32を設
けた部位の前後に2個の押さえ部46d,46eを設け
たものであり、各押さえ部46d,46eは一方の列の
隣接する端子片32の間を通して他方の列の端子片32
に対向する部位まで延長された突片46fを備えた形状
に形成されている。このような櫛歯状の押さえ部46
d,46eを形成することによっても、電線2を端子片
32の近傍で押さえることができる。
【0122】上述したような押さえ部46a〜46c、
46d,46eを設けると、端子片32を設けている部
位の前後にのみ押さえ部46を設ける図34(b)のよ
うな状態に比較して、押さえ部46a〜46c、46
d,46eを端子片32に近接させた状態で電線2を押
さえることができる。図34(b)のような状態では押
さえ部46で電線2に押圧力を作用させたときに、電線
2に撓みが生じる可能性があるが、上述のような構成の
押さえ部46a〜46c、46d,46eでは、図34
(a)のように電線2に撓みが生じにくく、結果的に電
線2を端子片32に対して確実に圧入することができ
る。
【0123】固定具40は端子片32に接続された電線
2を外す際の電線外し部材としての機能も備えている。
つまり、固定具40に連続一体に形成されている下壁4
2aは固定具40が上方に移動すれば電線2を端子片3
2から引き抜くように押し上げるのである。基本の実施
形態では下壁42aを固定具40の後端部にのみ設けて
いるが、図35に示すように、端子片32が挿入される
部位を除いて固定具40の前後方向のほぼ全長に亙って
下壁42aを形成してもよい。この構成では電線2が端
子片32の前後で支持されるから、端子片32に接続さ
れている電線2に端子片32の前後でほぼ均等に引抜力
を作用させることができ、電線2を撓ませることなく確
実に引き抜くことができる。
【0124】また、電線外し部材を固定具40の下壁4
2aで兼用するのではなく、図36に示すように、固定
具40の下面を開放しておき、固定具40とは別体の電
線外し板48を設けてもよい。電線外し板48は、図3
6(b)のように、固定具40のガイド突起43が挿通
される挿通孔48aを備える。したがって、電線外し板
48はガイド突起43によって移動方向が上下方向に規
制されており、電線2を外すときにはマイナスドライバ
のような工具を用いて電線外し板48を押し上げればよ
い。
【0125】固定具40の別の重要な機能は電線2を整
列させる整列部材としての機能である。つまり、隔壁4
1により分離された分離通路42を備え、各分離通路4
2に電線2を1本ずつ挿通するから、端子片32に対応
する位置に各電線2を整列させることができる。また、
端子片32に電線2を接続する前に複数本(ここでは4
本)の電線2を端子片32に対応するように配列した状
態で固定具40に予め保持するから電線2の誤接続を防
止しやすいものである。さらには、固定具40は挿入体
20から外すことができるから、固定具40を挿入体2
0から外し固定具40に電線2を挿通した状態で電線2
の先端部の余剰分を固定具40の端に合わせて切断すれ
ば、電線2の長さが不揃いにならず漏話量の増加抑制に
つながることになる。ただし、これらの効果を奏するに
は下壁42aを備える固定具40を用いるのが望まし
い。
【0126】電線2を整列させる機能は、ガイド受部2
6に設けた分離溝26aも備えている。固定具40とガ
イド受部26との両方を用いると電線2を分離する機能
は高くなるが、いずれか一方のみを電線2の分離に用い
るようにしてもよい。固定具40にのみ電線2を分離す
る機能を持たせた場合には、図37に示すように、ガイ
ド受部26が設けられないことになる。この構成ではガ
イド受部26がガイドリブ45と係合する機能も失われ
ることになるが、電線を整列させる機能は固定具40に
より実現されている。また、図38に示すように、固定
具40には分離通路42を形成せず、ガイド受部26に
設けた分離溝26aのみによって電線2を整列させるよ
うにすることも可能である。固定具40には下壁42a
を設けておき、固定具40の中では電線2が左右に入れ
替わることのない程度に内部の高さ寸法を設定しておけ
ば、この構成によっても電線2を整列させることが可能
である。
【0127】固定具40において電線2を整列させる分
離通路42は、上述のように隔壁41によって分離され
た断面矩形状のものに限らず、図39に示すように、分
離通路42の断面形状を電線2の断面形状に合わせて円
形としてもよい。固定具40としては、上述のように下
壁42aを設けていないものもあり、図40に示すよう
な下面開放された形状になる。また、固定具40の下面
を開放するから、ガイド突起43は隔壁41から連続一
体に形成されることになり、結果的にガイド突起43は
2本になる。
【0128】上述のように、コンタクト31の並び順と
電線2の絶縁被覆のカラーコードとは関係が既定されて
いるから、固定具40に電線2を挿入する際には端子片
32の並び順を考慮しなければならない。そこで、カラ
ーコードを表記したカラーコード表示を設けるのが望ま
しい。図41に示すように、カラーコード表示(図の都
合上、斜線で表しているが実際には電線2のカラーコー
ドに一致する色が着猪される)5a〜5dを電線2に対
応付けることのできる位置に設ける。電線2に対応付け
ることができる位置は、たとえば、挿入体20の後端
部、固定具40の後端部、ボディ10の上面、レバー5
0の先端面などである。これらの位置のいずれかにカラ
ーコード表示5a〜5dを設けておけば、電線2を固定
具40に挿入する際にカラーコード表示5a〜5dに表
記された色と、電線2の絶縁被覆の色とを合わせるだけ
で誤結線を防止することができるのである。ここに、カ
ラーコード表示5a〜5dは、直接印刷したり、ラベル
を貼着することにより実現される。
【0129】電線2はツイストペア線であるから、固定
具40に挿入する際には先端部で撚りを解かなければな
らない。ただし、撚りを解く寸法が不必要に大きいと伝
送特性に変化が生じるから、撚りを解く寸法は必要最小
限にしなければならない。また、4対のツイストペア線
があるから、各対で撚りを解く寸法が異なると、伝送特
性に影響が生じる。そこで、撚りを解く寸法を一定にす
るために図42のようにゲージ6を設けている。ゲージ
6は適宜部位に設けることができ、たとえば、レバー5
0、挿入体20、固定具40、ボディ10のいずれにも
設けることが可能である。図示例では一方のレバー50
の上面に設けてあり、電線2を撚り解く長さと電線2を
挿入する長さとの対応関係が分かりやすくなっている。
このゲージ6はレバー50の成形時に同時に形成される
ものであり、溝状ないしエンボス状に形成される。
【0130】ところで、上述した端子片32の配列は左
右方向において面対称であったが、図43、図44に示
すように、非対称に配列してもよい。この配列では前後
2列である点は上述したものと同様であるが、左右方向
において前後各列の端子片32が交互に配列されてい
る。つまり、端子片32は千鳥状に配列されている。端
子片32の配列が変化したことによって接続導体33の
層の位置関係や回り込み部33bの位置などに変化があ
るが、基本的には図13に示したものと同様の配列にな
る。また、コンタクト31の配列順に対する端子片32
の配列順も図13に示したものと同様にしてある。ここ
で、の接続導体33には端子片32の近傍で段部33
cが形成され、の接続導体33の中間部は大部分が上
層になっている。しかして、接続導体33はが上
層、が中層、が下層となり、の接続導
体33の前端部に形成されている回り込み部33aは同
一層となるように、の接続導体33の前端部にも段部
33dが形成される。
【0131】導電体30は板金を打ち抜いて形成するも
のに限らず、図45に示すように、端子片32を除く部
位を線材により形成することもできる。また、図46の
ようにコンタクト31のみを線材とし、端子片32と接
続導体33は板金により形成することも可能である。図
45、図46において図44と同符号の部位は同機能を
有する。
【0132】上述した導電体30は接続導体33を3層
に配置していたが、漏話量を低減させながらも一平面内
に接続導体33を配置するパターンを形成することも可
能である。このようなパターンでは、図47、図48に
示すように、プリント基板34を用い、プリント基板3
4に形成した導電パターンを接続導体33として用いる
ことが可能である。また、コンタクト31および端子片
32はプリント基板34に実装される。端子片32は上
述のように挿入体20に結合保持されるが、コンタクト
31は挿入体20に結合されておらずプリント基板34
に半田固着するだけでは曲がり易いものである。そこ
で、コンタクト31の基部を支持する合成樹脂製の支持
体35を設けて複数本のコンタクト31を一体化してあ
る。この支持体35によりコンタクト31の支持強度が
高くなり、コンタクト31のぐらつきを防止することが
できる。
【0133】上述した各導電体30はいずれも接続導体
33の先端部分から斜め後方にコンタクト31が延長さ
れる形状としていたが、図49に示すように、一部のコ
ンタクト31を接続導体33の先端部分から斜め前方の
延長するように導電体30を形成してもよい。このよう
に、一部のコンタクト31に流れる電流の向きを逆にす
ることによって漏話電流をモジュラプラグとは逆位相に
することができ、結果的に漏話電流が打ち消し合って漏
話量が低減するのである。
【0134】なお、上述した接続導体33は上下に交差
していないが、漏話量を減少させる構成として必要に応
じて一部を上下に交差させる構成を採用することが可能
である。端子片32については、電線2が圧接スリット
32aに圧入される際に押圧力を受け、このとき端子片
32の厚み方向に直交する成分以外の力が作用すること
があるから、端子片32の変形を防止するために端子片
32を補強してもよい。たとえば、図50に示すよう
に、挿入体20において端子片32の両側部に対応する
部位に断面コ字状の変形規制リブ36を立設する。変形
規制リブ36は圧接スリット32aへの電線2の圧入を
妨げない位置に設けられ、しかも端子片32に厚み方向
の成分の力が作用しても端子片32が変形しないように
補強する。変形規制リブ36はハウジング側ではなく固
定具40側に設けてもよい。
【0135】ところで、上述した基本の実施形態では、
固定具40に押圧リブ47を突設していたが、図51に
示すように、レバー50に押圧リブ55を突設すること
もできる。この場合、固定具40には押圧リブ47は不
要になる。要するに押圧リブ47,55は固定具40と
レバー50との一方に設ければよい。上述した構成で
は、いずれも固定具40はレバー50を倒したときに下
方に移動するが、固定具40を上昇させるにはマイナス
ドライバなどの工具を必要としている。レバー50によ
って固定具40の上方への移動も行なえるようにしたも
のとしては、図52のような構成がある。この構成で
は、固定具40とレバー50とをリンク56を介して接
続しているのであって、リンク56は固定具40とレバ
ー50との側面に対してそれぞれ回動自在に軸着されて
いる。リンク56の長さおよび結合位置は、回転軸51
を中心にしてレバー50が回動する際に、固定具40を
上下に移動させることができるように設定される。した
がって、レバー50を倒せば固定具40を下方に移動さ
せて電線2を端子片32に圧入することができ、レバー
50を起こせば固定具40を上方に移動させて電線2を
端子片32から引き抜くことができるのである。
【0136】レバー50は上記構成例では2個としてい
るが、場合によっては3個以上も可能であり、図53に
示すようにレバー50を1個としてもよい。同様に、固
定具40も3個以上も可能であり1個としてもよい。さ
らに、レバー50の個数と湖底40の個数とは必ずしも
一致していなくてもよい。他に工具を用いずに電線2を
圧接形の端子片32に接続することができる構成とし
て、図54のようにレバー50を用いない構成を採用す
ることも可能である。この場合、レバー50を用いる場
合のような梃子の原理を利用することができないから、
電線2を端子片32に圧入する際にやや大きい力を必要
とするが、8本の電線2を同時に接続するのではなく2
個の固定具40を設け、電線2を4本ずつに分けて端子
片32に接続することによって比較的小さい力で電線2
を接続することが可能である。
【0137】電線2を外す場合の構成としては、外し溝
27ではなく固定具40の後端に図55のような外し突
起40aを突設して、指や工具を外し突起40aに当て
る構成としてもよい。また、上記構成例では電線2を端
子片32に直接圧入しているが、図56に示すように、
固定具40に速結端子49を内蔵し、速結端子49に電
線2を接続するとともに、速結端子49を端子片32に
圧入するようにしてもよい。つまり、速結端子49は帯
板の長手方向の両端部を曲成することにより両端部に鎖
錠片49a,49bを設けたものであって、鎖錠片49
a,49bのばね力が電線2の挿入方向に交差する方向
となるように速結端子49を固定具40の中に納装して
おき、挿入された電線2を鎖錠片49a,49bのばね
力を用いて鎖錠する。したがって、電線2を固定具40
に挿入すれば電線2が固定具40に保持されるのであっ
て、固定具40への電線2の挿入作業が容易になる。ま
た、速結端子49において端子片32との対向部位は圧
入接続部として圧接スリット32aに圧入できる程度の
幅に形成されており、固定具40が下方に移動すると圧
入接続部が端子片32の圧接スリット32aに圧入され
るのである。ここにおいて、速結端子49を用いる構成
では電線2の先端部において絶縁被覆を除去しておくこ
とが必要である。
【0138】レバー50は必ずしも回転軸51を持つも
のを用いる必要はなく、ハウジング(ボディ10および
挿入体20)に対して起伏自在であればよい。したがっ
て、図57に示すように、レバー50の両側面に各一対
のピン57を突設し、ハウジングに設けた側壁18およ
び両レバー50の間の中間壁19に設けた弧状の案内溝
18b,19bにピン57を挿入すれば、ピン57が案
内溝18b,19bによって移動を規制される。ここ
で、ピン57および案内溝18b,19bの位置関係を
適宜に設定しておけばレバー50を起伏させることがで
きる。この構成においてもレバー50はハウジングに対
して着脱可能になっている。
【0139】
【発明の効果】請求項1の発明は、モジュラプラグが着
脱自在に挿入されるプラグ挿入口が開口した接続台およ
び外部回路が接続される端子台を備えるハウジングと、
端子台に突設され先端縁の開放された圧接スリットを有
するフォーク状に形成されている圧接形の複数個の端子
片と、プラグ挿入口を通してハウジングに挿入されたモ
ジュラプラグの接触子に弾接するようにハウジング内に
配列され各端子片にそれぞれ電気的に接続された複数本
のコンタクトと、各端子片と各コンタクトとをそれぞれ
接続する複数本の接続導体と、外部回路を接続する電線
を各端子片に対応付けて整列させる整列部材と、電線を
保持するとともにハウジングに対して端子片の突出方向
に移動可能であって端子台に近づく向きに移動したとき
に電線と端子片との電気的接続を可能にする固定具と、
端子台に被さる第1の位置と端子台を開放する第2の位
置との間で起伏自在となるようにハウジングに取着され
第2の位置から第1の位置に移動する際に固定具を端子
台に近付ける向きに押圧するレバーとから成るものであ
り、整列部材により電線を整列させ、かつ固定具を用い
て電線を端子片に接続させるのであって、しかも固定具
はレバーの起伏操作によって端子片に電線を接続する方
向に移動させることができるから、別途に工具を用いる
ことなく電線の接続が可能になり、結果的に結線作業が
容易になるという利点がある。
【0140】請求項2の発明は、ハウジングが、接続台
を備えるとともに接続台から延長されたベースを備える
ボディと、接続台に一部が挿入されるとともに残りの部
分がベース上に配置された形でボディに結合される挿入
体とからなり、接続導体が挿入体に保持されているので
あって、ハウジングをボディと挿入体とを結合して形成
するから、ボディと挿入体との間に他の部材を組み込む
のが容易になる。また、一般にハウジングの材料として
用いられる合成樹脂を成形する際に、比較的簡単な形状
の2部材を成形して組み立てればよいから、成形が容易
になって生産性の向上につながる。
【0141】請求項3の発明は、端子片が、絶縁被覆を
有する電線を圧接スリットに圧入すると圧接スリットの
両側縁で絶縁被覆が剥ぎながら芯線を挟み込むものであ
り、この種の端子片を用いることによって結線作業時に
電線の絶縁被覆を除去する必要がなく結線作業が容易に
なる。しかも、上述のように電線を整列させ、レバーと
固定具とにより他に工具を用いることなく結線作業が行
なえるのであり、この点でも結線作業が容易である。
【0142】請求項4の発明は、電線が略平行に並べら
れ電線が並ぶ方向において隣合う端子片は電線の長手方
向における位置が異なるので、端子片を横一列に配列す
る場合に比較すると端子片を配列する際の占有幅を小さ
くすることができ、結果的にハウジングの小形化につな
がるのである。請求項7の発明は、固定具が電線の挿入
方向に交差する方向のばね力を用いて電線を抜け止め保
持する速結端子を内部に備え、端子片の圧接スリットに
圧入される圧入接続部が速結端子の一部に形成されてい
るから、固定具に電線を挿入すれば、固定具に電線を保
持することができる。その結果、電線の先端部について
は考慮することなく電線の整列が可能になる。
【0143】請求項8の発明は、ハウジングと固定具と
の一方に、各端子片の圧接スリットを含む面内における
端子片の両側部を保持することにより端子片の変形を規
制する変形規制リブが設けられているから、圧接スリッ
トに電線や速結端子の圧入接続部を圧入する際に、端子
片が変形するのを防止することができる。請求項9の発
明は、固定具が複数個設けられているから、電線が多数
本であるときに固定具を複数個に分割することによって
1個の固定具では比較的小さい力で結線作業が可能にな
る。
【0144】請求項10の発明は、固定具が1個設けら
れているから、複数本の電線をまとめて一度の作業で結
線することができる。請求項11の発明は、固定具が透
明材料により形成されているから、固定具に電線を挿入
した状態を視認することができて電線の整列状態を確認
することができ、しかも、電線と端子との接続状態も確
認することが可能になる。
【0145】請求項12の発明は、固定具の移動方向を
端子片の突出方向に規制する移動規制手段を設けたか
ら、固定具の移動方向を規制することによって、固定具
による端子片への電線の結線作業時に不要な方向に力が
かからず、結線作業が容易になる。請求項13の発明
は、固定具から固定具の移動方向に対して直交する方向
に突設された一対のガイドリブと、ガイドリブに係合し
てガイドリブを案内するようにハウジングに設けたガイ
ド受部とにより移動規制手段が形成されているから、一
対のガイドリブを設けていることによって固定具をがた
つきなく移動規制することができる。
【0146】請求項14の発明は、固定具のうち端子台
との対向面に突設されたガイド突起と、ハウジングに形
成され固定具の移動に伴ってガイド突起が進退自在に挿
入されるガイド孔とにより移動規制手段が構成されてい
るものであり、固定具と端子台との対向面に位置規制手
段を設けるから、固定具が大形化することなく固定具を
移動規制することができる。
【0147】請求項15の発明は、ガイド突起を固定具
の移動方向に直交する断面形状が交差する2方向の直線
部分を含む形状としたものであり、ガイド突起は直線部
分の長手方向に倒れにくいから、直線部分が交差してい
ることによってガイド突起がどの方向にも倒れにくくな
り、固定具を滑らかに移動させることができる。請求項
16の発明は、端子片と電線とが電気的に接続された位
置において固定具の移動を禁止するラッチを備えるもの
であり、電線が端子片に接続された状態で固定具の移動
が禁止されるから、電線に張力が作用しても電線が外れ
にくくなる。
【0148】請求項19の発明は、固定具が端子台に近
づく向きに移動したときに電線を押圧することにより端
子片の圧接スリットに圧入する押さえ部を備え、押さえ
部は電線の長手方向における各端子片の両側にそれぞれ
設けられているものであり、端子片の前後において電線
を押さえ部で押さえるから電線を圧接スリットに圧入す
る際に電線が撓みにくく、電線を端子片に確実に接続す
ることができる。
【0149】請求項20の発明は、端子片が電線の長手
方向に離れた2列に配列され、押さえ部は、端子片の両
列の間に設けた第1押さえ部と、各列を挟んで第1押さ
え部の反対側にそれぞれ位置する第2押さえ部および第
3押さえ部とからなり、請求項21の発明は、端子片が
電線の長手方向に離れた2列に配列され、押さえ部は、
両列を挟んで配置された第1押さえ部と第2押さえ部と
からなり、第1押さえ部と第2押さえ部とは、それぞれ
各一列において隣合う端子片の間を通して他列の端子片
に対向する部位まで延長された突片を備える。つまり、
端子片の近傍で電線を押さえることができるから、電線
が一層撓みにくく電線を端子片に確実に接続することが
できるのである。
【0150】請求項22の発明は、電線と端子台との間
に端子片の突出方向に移動可能に配設され、端子台から
離れる向きに移動させると端子片に接続されている電線
を端子片との接続を解除させる向きに押圧する電線外し
部材が設けられているものであり、電線外し部材を端子
台から引き離す向きに移動させると電線を端子片から引
き抜くことができ、電線の交換が容易に行なえるのであ
る。
【0151】請求項23の発明は、電線外し部材が固定
具と一体に形成されているものであり、固定具によって
電線外し部材が実現されるから部品点数が少なくなる。
請求項24の発明は、電線外し部材に端子片の挿通され
る透孔が形成され、固定具が端子台から離れる向きに移
動するときに電線を端子片の両側で押圧するものであ
り、電線を引き外すときに端子片の前後で電線に力を作
用させるから電線が撓まず、電線を引き抜くための力を
効率よく作用させることができる。
【0152】請求項25の発明は、電線外し部材が固定
具とは別体であるから、固定具が複雑な形状にならず製
造が容易になる。請求項26の発明は、レバーが複数個
設けられているものであり、固定具が複数個設けられて
いるときにとくに有効な構成であって、多数本の電線を
分割して端子片に接続することができ、少ない力で結線
作業を行なうことができる。
【0153】請求項27の発明は、レバーが1個設けら
れているから、複数本の電線を一括して接続することが
でき、1回の結線作業で電線を接続することができる。
請求項28の発明は、モジュラプラグが着脱自在に挿入
されるプラグ挿入口が開口した接続台および外部回路が
接続される端子台を備えるハウジングと、端子台に突設
され先端縁の開放された圧接スリットを有するフォーク
状に形成されている圧接形の複数個の端子片と、プラグ
挿入口を通してハウジングに挿入されたモジュラプラグ
の接触子に弾接するようにハウジング内に配列され各端
子片にそれぞれ電気的に接続された複数本のコンタクト
と、各端子片と各コンタクトとをそれぞれ接続する複数
本の接続導体と、外部回路を接続する電線を各端子片に
対応付けて整列させる整列部材と、電線を保持するとと
もにハウジングに対して端子片の突出方向に移動可能で
あって端子台に近づく向きに移動したときに電線と端子
片との電気的接続を可能にする固定具とから成り、レバ
ーを設けていないのであって、比較的少数本の電線であ
ればレバーを用いることなく固定具を押して結線作業を
行なうことができる。
【0154】請求項29の発明は、請求項28の発明に
おいて、固定具が複数個設けられているから、レバーを
設けていない構成において、固定具を複数個に分割する
ことによって固定具1個当たりを押すのに要する力が低
減される。請求項30の発明は、レバーが固定具とは分
離された別体であり、請求項31の発明は、レバーの起
伏時に固定具を端子片の突出方向に移動させるようにレ
バーと固定具とを結合するリンクを備えるものであっ
て、レバーが固定具とは別体であれば、レバーを自由に
起伏させることができ、また固定具を外すことが可能に
なるから、電線を固定具に保持させるのが容易になり、
レバーが固定具と一体であればレバーを起こすことによ
って固定具とともに電線を外すことが可能になる。
【0155】請求項32の発明は、レバーと固定具との
一方においてレバーと固定具との接触部位に押圧リブが
設けられているから、押圧リブの寸法を調節することに
よってレバーから固定具に作用させる力を容易に調節す
ることができる。このことによって設計の自由度が高く
なる。請求項35の発明は、レバーが合成樹脂成形品で
あるから、大量生産に向く製品が得られる。請求項36
の発明は、レバーが金属製であるから、電磁シールドの
効果が得られるとともに、レバーの強度が高くなる。
【0156】請求項40の発明は、レバーの起伏範囲が
90度以上であるから、レバーを大きく開いて電線の整
列状態を容易に視認することができる。請求項41の発
明は、端子片と電線とが電気的に接続された位置におい
てレバーの移動を禁止するレバーロックを備えるもので
あり、レバーが自由に移動するのを禁止するから見栄え
がよくなる。
【0157】請求項46の発明は、コンタクトと端子片
と接続導体とを備える導電体の一部が挿入体に設けた保
持溝に圧入保持されるものであり、導電体を挿入体に保
持するに際して別途の部材が不要であり、組立作業が容
易になる。請求項47の発明は、コンタクトと端子片と
接続導体とを備える導電体が接続導体は挿入体と同時一
体に成形されているものであり、製造コストの低減が可
能である。
【0158】請求項48の発明は、コンタクトと端子片
と接続導体とを備える導電体の一部を挿入体との間に挟
持する保持体が挿入体に結合されているものであり、保
持体を付加して導電体を支持するから、導電体の保持強
度が高くなる。請求項49の発明は、レバーに設けた回
転軸を軸支する軸受が挿入体に設けられ、請求項50の
発明は、軸受が挿入体と連続一体に形成され、請求項5
1の発明は、挿入体とは別体に形成された軸受が挿入体
に一体に結合されているのであって、とくに請求項51
の発明の構成では、軸受の位置の設計の自由度が高くな
る。
【0159】請求項52の発明は、固定具を通過した電
線の先端部を整列させる整列部材が挿入体に設けられ、
請求項53の発明は、整列部材が挿入体と連続一体に形
成され、請求項54の発明は、挿入体とは別体に形成さ
れた整列部材が挿入体に一体に結合されているものであ
って、とくに請求項54の発明は、整列部材の位置の設
計の自由度が高くなる。
【0160】請求項55の発明は、整列部材が各電線の
先端部が導入されるように電線の長手方向に交差する方
向に走る分離溝を備えるから、電線の先端部を整列させ
ることができ、電線を端子片に対応付けるように容易に
整列させることができる。請求項56の発明は、整列部
材が電線の先端部が引き出される固定具の一面に突設し
たガイドリブに摺接して固定具の移動方向を端子片の突
出方向に規制する移動規制手段として機能するものであ
り、整列部材が固定具の移動方向を規制する機能も併せ
持つから、電線の整列を行なうとともに固定具をスムー
ズに移動させることができる。
【0161】請求項57の発明は、挿入体がボディに定
位置まで挿入されたときに互いに当接して挿入体のボデ
ィへの挿入量を規制する係止面がボディと挿入体とに形
成され、挿入体がボディに定位置まで挿入された状態で
挿入体をボディに固定する固定手段が設けられているか
ら、別体である挿入体とボディとによりハウジングを形
成しているにもかかわらず、ボディと挿入体とを位置決
めすることができ製品のばらつきが少なくなる。
【0162】請求項58の発明は、固定手段を挿入体が
ボディから抜けるのを禁止するようにボディに挿入体を
凹凸係合させるものとしてあるから、ボディに挿入体を
挿着すれば両者が固定されるから組立作業が容易にな
る。請求項59の発明は、固定手段をボディと挿入体と
を結合する固定ねじとしているから、ボディと挿入体と
の固定強度が高くなる。
【0163】請求項60の発明は、ボディと挿入体とが
溶着により結合され、請求項61の発明は、ボディと挿
入体とが接着により結合されているのであって、ボディ
と挿入体とには何ら特別な構造を必要としないから製造
が容易になる。請求項62の発明は、固定具と協動して
固定具の移動方向を端子片の突出方向に規制する移動規
制手段をハウジングに設けているのであって、固定具の
移動方向を規制するから、電線に対して不要方向の力成
分が作用せず、電線を端子片にスムーズに接続すること
ができる。
【0164】請求項63の発明は、固定具における端子
台との対向面に突設されたガイド突起が固定具の移動に
伴って進退自在に挿入されるガイド孔を移動規制手段と
してハウジングに形成したものであり、固定具とハウジ
ングとの対向面の範囲内で移動規制手段を設けることが
できるから小形化が可能である。請求項64の発明は、
電線の先端部が引き出される固定具の一面に突設したガ
イドリブに係合して固定具の移動方向を端子片の突出方
向に規制するガイド受部が移動規制手段としてハウジン
グに形成されているから、固定具の移動方向が記載され
ることによって、電線の端子片への接続をスムーズに行
なうことができる。
【0165】請求項65の発明は、電線がツイストペア
線であって、撚り解き寸法を示すゲージが設けられてい
るから、ゲージに併せて撚り解くようにすれば、必要以
上に撚り解くことがなく、伝送特性の劣化が少なくな
る。請求項66の発明は、固定具を端子台から離れる向
きに移動させる際に固定具に対する解除力を無駄なく伝
達させる解除部を備えるから、電線の解除が容易にな
る。
【0166】請求項67の発明は、解除部が端子台にお
いて固定具との対向面を含む部位に形成された外し溝で
あって、外し溝は端子片と電線とが電気的に接続された
状態において固定具と端子台との間に工具挿入用の間隙
を形成するから、間隙にマイナスドライバのような工具
を挿入して固定具を押せば固定具を端子台から離れる向
きに容易に移動させることができる。
【0167】請求項68の発明は、解除部が端子台に沿
って固定具に突設した外し突起であって、外し突起を工
具や指で押すことによって固定具を容易に移動させるこ
とができる。請求項69の発明は、整列部材が固定具で
あって、固定具には電線を各別に分離して挿通させる分
離通路が形成されているから、分離通路に電線を挿入す
るだけで固定具に電線を装着するとともに電線を整列さ
せることができる。
【0168】請求項70の発明は、請求項69の発明に
おいて、固定具がハウジングに対して着脱自在であるか
ら、固定具をハウジングから外して電線を装着すれば、
電線の整列作業が容易になる。請求項71の発明は、固
定具に対して電線を抜き差し可能な位置で固定具のハウ
ジングからの脱落を防止する仮保持手段を設けたから、
固定具がハウジングから脱落するのを防止した状態で電
線を抜き差しすることができる。
【0169】請求項73の発明は、固定具に電線を各別
に分離して挿通させる分離通路が形成され、ハウジング
に固定具を通過した電線の先端部が導入されるように電
線の長手方向に交差する方向に走る分離溝が形成され、
分離通路および分離溝により電線が整列されるのであっ
て、固定具と分離溝との両方によって電線を整列させる
から、電線を確実に整列させることができる。
【0170】請求項74の発明は、請求項73の発明に
おいて、固定具がハウジングに対して着脱自在であるか
ら、固定具をハウジングから外して電線を装着すれば、
電線の整列作業が容易になる。請求項75の発明は、固
定具に対して電線を抜き差し可能な位置で固定具のハウ
ジングからの脱落を防止する仮保持手段を設けたから、
固定具がハウジングから脱落するのを防止した状態で電
線を抜き差しすることができる。
【0171】請求項77の発明は、ハウジングには固定
具を通過した電線の先端部が導入されるように電線の長
手方向に交差する方向に走る分離溝が形成され、分離溝
により電線が整列されるものであって、ハウジングに設
けた分離溝のみによって電線を整列させるから、固定具
には電線を整列する構成を設ける必要がなく、固定具の
構成が簡単になる。
【0172】請求項78の発明は、請求項77の発明に
おいて、固定具がハウジングに対して着脱自在であるか
ら、固定具をハウジングから外して電線を装着すれば、
電線の整列作業が容易になる。請求項79の発明は、固
定具に対して電線を抜き差し可能な位置で固定具のハウ
ジングからの脱落を防止する仮保持手段を設けたから、
固定具がハウジングから脱落するのを防止した状態で電
線を抜き差しすることができる。
【0173】請求項81の発明は、固定具が筒状であっ
て電線を各別に分離して挿通させる分離通路が筒内に設
けた隔壁により分離されているものであり、固定具に電
線を挿通すれば電線を各別に分離して整列させることが
できるのである。請求項82の発明は、固定具が電線を
各別に分離して挿通させる複数個の透孔を分離通路とし
て備えるから、請求項81の構成と同様に電線を容易に
整列させることができるのである。
【0174】請求項83の発明は、透孔が電線の導入側
が電線の突出側よりも開口断面積を大きく設定されてい
るものであり、電線の導入側の開口面積を大きく設定し
ているから、透孔に電線を導入し易く、固定具への電線
の挿入が容易になる。請求項84の発明は、固定具が端
子台との対向面が開放された形状に形成され、電線を各
別に分離して整列させる隔壁が固定具に設けられている
から、隔壁に沿って電線を固定具に導入すれば、電線を
容易に整列させることができる。
【0175】請求項85ないし請求項89の発明は、電
線の絶縁被覆の色により電線と端子片との対応関係を示
すカラーコード表示を要所に設けたものであり、カラー
コード表示を設けることによって端子片に接続すべき電
線の絶縁被覆の色を指示することができるから、誤結線
の可能性が低減する。しかも、結線後でも色の違いによ
って誤結線を容易に発見することができる。
【0176】請求項90の発明は、ハウジングを収納す
るとともに施工面に取り付けられる外側ケースを設け、
外側ケース内の定位置に設けた位置決め面に当接するこ
とにより外側ケース内でのハウジングの位置を決める位
置決め段部がハウジングに形成され、請求項91の発明
は、外側ケースは埋込型の配線器具用に規格化された大
角形3個用の取付枠に3個まで取り付けることができる
単位寸法の配線器具の整数倍の寸法を有し、外側ケース
の両側面には取付枠に係合する取付部が形成され、請求
項92の発明は、外側ケースが施工面に当接する形に配
設され固定部材を用いて施工面に直接固定されるもので
あって、これらの発明ではハウジングに位置決め段部を
設けていることによって、外側ケースの定位置に位置決
めすることが容易であって、外側ケースの取付機能を用
いて各種形態で施工することが可能になる。
【0177】請求項93ないし請求項101の発明は、
接続導体にクロストークを低減する漏洩抑制部が設けら
れているから、接続導体の形状や配置によって漏話量を
抑制することができ、漏話量の少ないモジュラジャック
を提供することが可能になる。請求項102の発明は、
コンタクトと端子片と接続導体とからなる導電体が、板
金により形成されているから、板金を打ち抜くことによ
って導電体を形成することができるから、製造が容易で
ある。
【0178】請求項103の発明は、接続導体が印刷配
線板の導電パターンにより形成されているから、印刷配
線板の製造技術を用いて接続導体を形成することができ
るから製品ごとの特性のばらつきを抑制することができ
る。請求項104の発明は、接続導体とコンタクトとの
接続部が接続導体の長手方向において複数列に配列され
ているから、実質的に交差させるような曲げ加工を施す
ことなく、接続導体とコンタクトとの配列順を入れ換え
ることができ、加工が容易ながら漏話量を低減すること
が可能になる。
【0179】請求項105の発明は、コンタクトが板金
により形成されているものであり、板金の打ち抜きによ
りコンタクトを形成することができるから、製造が容易
になる。請求項106の発明は、コンタクトが金属の線
材により形成されているものであり、線材を曲げ加工す
るだけであるから材料に無駄が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す前方からの分解斜視図である。
【図2】実施形態を示す後方からの分解斜視図である。
【図3】実施形態を示す前方からの斜視図である。
【図4】実施形態を示す後方からの斜視図である。
【図5】実施形態を示す一部破断した側面図である。
【図6】実施形態を示す一部破断した側面図である。
【図7】実施形態を示す断面図である。
【図8】実施形態に用いる端子片の斜視図である。
【図9】実施形態に用いる端子片の動作説明図である。
【図10】実施形態に用いる固定具を示し、(a)は背
面図、(b)は断面図である。
【図11】実施形態の動作説明図である。
【図12】実施形態の動作説明図である。
【図13】実施形態に用いる導電体の配置図である。
【図14】実施形態におけるコンタクトの配列を示す図
である。
【図15】実施形態に用いる導電体の打ち抜きパターン
を示す図である。
【図16】実施形態に用いる導電体の打ち抜きパターン
を示す図である。
【図17】実施形態に用いる導電体の打ち抜きパターン
を示す図である。
【図18】実施形態の分解斜視図である。
【図19】実施形態の分解斜視図である。
【図20】実施形態の要部断面図である。
【図21】実施形態の要部分解斜視図である。
【図22】実施形態を示す分解斜視図である。
【図23】実施形態を示す斜視図である。
【図24】実施形態の要部分解斜視図である。
【図25】実施形態の要部分解斜視図である。
【図26】実施形態の要部分解斜視図である。
【図27】実施形態の要部平面図である。
【図28】(a)〜(c)は実施形態に用いる固定具の
各種例を示す下面図である。
【図29】実施形態を示す斜視図である。
【図30】実施形態を示す斜視図である。
【図31】実施形態を示す斜視図である。
【図32】実施形態に用いる固定具の下面図である。
【図33】実施形態に用いる固定具の下面図である。
【図34】(a)は実施形態の動作説明図、(b)は比
較例の動作説明図である。
【図35】実施形態の要部断面図である。
【図36】実施形態を示し、(a)は要部断面図、
(b)は要部平面図である。
【図37】実施形態を示す斜視図である。
【図38】実施形態を示す斜視図である。
【図39】実施形態に用いる固定具の背面図である。
【図40】実施形態に用いる固定具を示し、(a)は背
面図、(b)は断面図である。
【図41】(a)(b)はそれぞれ実施形態を示す斜視
図である。
【図42】実施形態を示す斜視図である。
【図43】実施形態に用いる導電体を示す配置図であ
る。
【図44】実施形態に用いる導電体の斜視図である。
【図45】実施形態に用いる導電体の斜視図である。
【図46】実施形態に用いる導電体の斜視図である。
【図47】実施形態に用いる導電体の斜視図である。
【図48】実施形態の一部破断した側面図である。
【図49】実施形態の一部破断した斜視図である。
【図50】実施形態を示し、(a)は要部断面図、
(b)は要部平面図である。
【図51】実施形態に用いるレバーの要部斜視図であ
る。
【図52】実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は
要部斜視図である。
【図53】実施形態を示す斜視図である。
【図54】実施形態を示す斜視図である。
【図55】実施形態を示す斜視図である。
【図56】実施形態の要部断面図である。
【図57】実施形態を示し、(a)は側面図、(b)は
平面図である。
【符号の説明】
1 ツイストペアケーブル 1a シース 2 電線 2a 芯線 2b 絶縁被覆 3a〜3c 金属板 5a〜5d カラーコード表示 6 ゲージ 10 ボディ 11 接続台 11a 係合溝 11b 位置決め段部 12 ベース 12a 抜止突起 12b 透孔 13 プラグ挿入口 14 取付孔 15 分離スリット 16 挿通孔 17 固定ねじ 18 側壁 18a 保持爪 18b 案内溝 19 中間壁 19b 案内溝 20 挿入体 21 コンタクト支持台 21a 係合突条 22 端子台 22a 抜止突起 22b 保持孔 22c 固定凹所 23 壁板 24 軸受 24a ストップ面 25 ガイド孔 25a 保持突起 26 ガイド受部 26a 分離溝 27 外し溝 28 保持体 29 フック 30 導電体 31 コンタクト 32 端子片 32a 圧接スリット 32b 圧入突起 33 接続導体 33a,33b 回り込み部 33c,33d 段部 34 プリント基板 35 支持体 36 変形規制リブ 40 固定具 40a 外し突起 41 隔壁 42 分離通路 42a 下壁 43 ガイド突起 43a 仮保持突起 43b ラッチ突起 44 押圧片 45 ガイドリブ 46 押さえ部 46a〜46c 押さえ部 46d,46e 押さえ部 46f 突片 47 押圧リブ 47a 固定凹所 48 電線外し板 48a 挿通孔 49 速結端子 49a,49b 鎖錠片 50 レバー 51 回転軸 52 アーム片 52a ストップ面 53 引掛溝 54 突片 54a 固定突起 55 押圧リブ 56 リンク 57 ピン 60 外側ケース 60a ボディ 60b カバー 61 取付爪 62 組立孔 63 組立爪 64 位置決めリブ 65 接続用窓 66a,66b 扉 67 ばね 68 押さえ板 70 外側ケース 70a ベース 70b カバー 71 嵌合凹部 72 受け片 73 開口窓 74a 扉 74b 扉 75 ばね 76 ばね受け 77a 挟み板 77b ねじ 78 引掛爪 80 ガイドブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 嘉浩 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 盛野 信治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 池田 光治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 天野 正彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (106)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュラプラグが着脱自在に挿入される
    プラグ挿入口が開口した接続台および外部回路が接続さ
    れる端子台を備えるハウジングと、端子台に突設され先
    端縁の開放された圧接スリットを有するフォーク状に形
    成されている圧接形の複数個の端子片と、プラグ挿入口
    を通してハウジングに挿入されたモジュラプラグの接触
    子に弾接するようにハウジング内に配列され各端子片に
    それぞれ電気的に接続された複数本のコンタクトと、各
    端子片と各コンタクトとをそれぞれ接続する複数本の接
    続導体と、外部回路を接続する電線を各端子片に対応付
    けて整列させる整列部材と、電線を保持するとともにハ
    ウジングに対して端子片の突出方向に移動可能であって
    端子台に近づく向きに移動したときに電線と端子片との
    電気的接続を可能にする固定具と、端子台に被さる第1
    の位置と端子台を開放する第2の位置との間で起伏自在
    となるようにハウジングに取着され第2の位置から第1
    の位置に移動する際に固定具を端子台に近付ける向きに
    押圧するレバーとから成ることを特徴とするモジュラジ
    ャック。
  2. 【請求項2】 ハウジングは、接続台を備えるとともに
    接続台から延長されたベースを備えるボディと、接続台
    に一部が挿入されるとともに残りの部分がベース上に配
    置された形でボディに結合される挿入体とからなり、接
    続導体が挿入体に保持されていることを特徴とする請求
    項1記載のモジュラジャック。
  3. 【請求項3】 端子片は、絶縁被覆を有する電線を圧接
    スリットに圧入すると圧接スリットの両側縁で絶縁被覆
    が剥ぎながら芯線を挟み込むことを特徴とする請求項1
    記載のモジュラジャック。
  4. 【請求項4】 電線は略平行に並べられ電線が並ぶ方向
    において隣合う端子片は電線の長手方向における位置が
    異なることを特徴とする請求項3記載のモジュラジャッ
    ク。
  5. 【請求項5】 端子片は電線の長手方向に離れた2列に
    配列されるとともに、各列ごとに等間隔で配列されてい
    ることを特徴とする請求項4記載のモジュラジャック。
  6. 【請求項6】 電線は略平行に並べられ、端子片は電線
    が並ぶ方向においては面対称に配列され、かつ電線の長
    手方向においては複数列に配置されることを特徴とする
    請求項3記載のモジュラジャック。
  7. 【請求項7】 固定具は電線の挿入方向に交差する方向
    のばね力を用いて電線を抜け止め保持する速結端子を内
    部に備え、端子片の圧接スリットに圧入される圧入接続
    部が速結端子の一部に形成されて成ることを特徴とする
    請求項1記載のモジュラジャック。
  8. 【請求項8】 ハウジングと固定具との一方には、各端
    子片の圧接スリットを含む面内における端子片の両側部
    を保持することにより端子片の変形を規制する変形規制
    リブが設けられていることを特徴とする請求項3ないし
    請求項7記載のモジュラジャック。
  9. 【請求項9】 固定具は複数個設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  10. 【請求項10】 固定具は1個設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  11. 【請求項11】 固定具は透明材料により形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  12. 【請求項12】 固定具の移動方向を端子片の突出方向
    に規制する移動規制手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載のモジュラジャック。
  13. 【請求項13】 固定具から固定具の移動方向に対して
    直交する方向に突設された一対のガイドリブと、ガイド
    リブに係合してガイドリブを案内するようにハウジング
    に設けたガイド受部とにより移動規制手段が形成されて
    いることを特徴とする請求項12に記載のモジュラジャ
    ック。
  14. 【請求項14】 固定具のうち端子台との対向面に突設
    されたガイド突起と、ハウジングに形成され固定具の移
    動に伴ってガイド突起が進退自在に挿入されるガイド孔
    とにより移動規制手段が構成されたことを特徴とする請
    求項12記載のモジュラジャック。
  15. 【請求項15】 ガイド突起は固定具の移動方向に直交
    する断面形状が交差する2方向の直線部分を含む形状で
    あることを特徴とする請求項14記載のモジュラジャッ
    ク。
  16. 【請求項16】 端子片と電線とが電気的に接続された
    位置において固定具の移動を禁止するラッチを備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  17. 【請求項17】 ラッチはガイド突起をガイド孔に凹凸
    係合させるものであることを特徴とする請求項16記載
    のモジュラジャック。
  18. 【請求項18】 ラッチはハウジングとレバーとの間に
    固定具を挟持した位置でレバーをハウジングに凹凸係合
    させるものであることを特徴とする請求項16記載のモ
    ジュラジャック。
  19. 【請求項19】 固定具は端子台に近づく向きに移動し
    たときに電線を押圧することにより端子片の圧接スリッ
    トに圧入する押さえ部を備え、押さえ部は電線の長手方
    向における各端子片の両側にそれぞれ設けられているこ
    とを特徴とする請求項4ないし請求項6記載のモジュラ
    ジャック。
  20. 【請求項20】 端子片は電線の長手方向に離れた2列
    に配列され、押さえ部は、端子片の両列の間に設けた第
    1押さえ部と、各列を挟んで第1押さえ部の反対側にそ
    れぞれ位置する第2押さえ部および第3押さえ部とから
    なることを特徴とする請求項19記載のモジュラジャッ
    ク。
  21. 【請求項21】 端子片は電線の長手方向に離れた2列
    に配列され、押さえ部は、両列を挟んで配置された第1
    押さえ部と第2押さえ部とからなり、第1押さえ部と第
    2押さえ部とは、それぞれ各一列において隣合う端子片
    の間を通して他列の端子片に対向する部位まで延長され
    た突片を備えることを特徴とする請求項19記載のモジ
    ュラジャック。
  22. 【請求項22】 電線と端子台との間に端子片の突出方
    向に移動可能に配設され、端子台から離れる向きに移動
    させると端子片に接続されている電線を端子片との接続
    を解除させる向きに押圧する電線外し部材が設けられて
    いることを特徴とする請求項3記載のモジュラジャッ
    ク。
  23. 【請求項23】 電線外し部材は固定具と一体に形成さ
    れていることを特徴とする請求項22記載のモジュラジ
    ャック。
  24. 【請求項24】 電線外し部材には端子片の挿通される
    透孔が形成され、固定具が端子台から離れる向きに移動
    するときに電線を端子片の両側で押圧することを特徴と
    する請求項23記載のモジュラジャック。
  25. 【請求項25】 電線外し部材は固定具とは別体である
    ことを特徴とする請求項22記載のモジュラジャック。
  26. 【請求項26】 レバーは複数個設けられていることを
    特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  27. 【請求項27】 レバーは1個設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  28. 【請求項28】 モジュラプラグが着脱自在に挿入され
    るプラグ挿入口が開口した接続台および外部回路が接続
    される端子台を備えるハウジングと、端子台に突設され
    先端縁の開放された圧接スリットを有するフォーク状に
    形成されている圧接形の複数個の端子片と、プラグ挿入
    口を通してハウジングに挿入されたモジュラプラグの接
    触子に弾接するようにハウジング内に配列され各端子片
    にそれぞれ電気的に接続された複数本のコンタクトと、
    各端子片と各コンタクトとをそれぞれ接続する複数本の
    接続導体と、外部回路を接続する電線を各端子片に対応
    付けて整列させる整列部材と、電線を保持するとともに
    ハウジングに対して端子片の突出方向に移動可能であっ
    て端子台に近づく向きに移動したときに電線と端子片と
    の電気的接続を可能にする固定具とから成ることを特徴
    とするモジュラジャック。
  29. 【請求項29】 固定具は複数個設けられていることを
    特徴とする請求項28記載のモジュラジャック。
  30. 【請求項30】 レバーは固定具とは分離された別体で
    あることを特徴とする請求項1記載のモジュラジャッ
    ク。
  31. 【請求項31】 レバーの起伏時に固定具を端子片の突
    出方向に移動させるようにレバーと固定具とを結合する
    リンクを備えることを特徴とする請求項1記載のモジュ
    ラジャック。
  32. 【請求項32】 レバーと固定具との一方にはレバーと
    固定具との接触部位に押圧リブが設けられていることを
    特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  33. 【請求項33】 押圧リブはレバーに設けられているこ
    とを特徴とする請求項32記載のモジュラジャック。
  34. 【請求項34】 押圧リブは固定具に設けられているこ
    とを特徴とする請求項32記載のモジュラジャック。
  35. 【請求項35】 レバーは合成樹脂成形品であることを
    特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  36. 【請求項36】 レバーは金属製であることを特徴とす
    る請求項1記載のモジュラジャック。
  37. 【請求項37】 レバーはハウジングに軸支されること
    を特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  38. 【請求項38】 レバーはハウジングに対して着脱自在
    に軸支されることを特徴とする請求項1記載のモジュラ
    ジャック。
  39. 【請求項39】 レバーの両側面に各一対ずつ突設した
    ピンを、ハウジングに設けた弧状の案内溝にそれぞれ嵌
    入することによりレバーの移動軌跡を規定することを特
    徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  40. 【請求項40】 レバーの起伏範囲は90度以上である
    ことを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  41. 【請求項41】 端子片と電線とが電気的に接続された
    位置においてレバーの移動を禁止するレバーロックを備
    えることを特徴とする請求項1記載のモジュラジャッ
    ク。
  42. 【請求項42】 ハウジングは、接続台を備えるととも
    に接続台から延長されたベースを備えるボディと、接続
    台に一部が挿入されるとともに残りの部分がベース上に
    配置された形でボディに結合される挿入体とからなり、
    接続導体が挿入体に保持されていて、レバーロックは挿
    入体にレバーを凹凸係合させることを特徴とする請求項
    41記載のモジュラジャック。
  43. 【請求項43】 レバーロックはボディにレバーを凹凸
    係合させることを特徴とする請求項41記載のモジュラ
    ジャック。
  44. 【請求項44】 レバーロックは固定具にレバーを凹凸
    係合させることを特徴とする請求項42記載のモジュラ
    ジャック。
  45. 【請求項45】 レバーロックはハウジングを収納する
    外側ケースであることを特徴とする請求項42記載のモ
    ジュラジャック。
  46. 【請求項46】 コンタクトと端子片と接続導体とを備
    える導電体の一部は挿入体に設けた保持溝に圧入保持さ
    れることを特徴とする請求項2記載のモジュラジャッ
    ク。
  47. 【請求項47】 コンタクトと端子片と接続導体とを備
    える導電体は接続導体は挿入体と同時一体に成形されて
    いることを特徴とする請求項2記載のモジュラジャッ
    ク。
  48. 【請求項48】 コンタクトと端子片と接続導体とを備
    える導電体の一部を挿入体との間に挟持する保持体が挿
    入体に結合されていることを特徴とする請求項2記載の
    モジュラジャック。
  49. 【請求項49】 レバーに設けた回転軸を軸支する軸受
    が挿入体に設けられて成ることを特徴とする請求項2記
    載のモジュラジャック。
  50. 【請求項50】 軸受は挿入体と連続一体に形成されて
    いることを特徴とする請求項49記載のモジュラジャッ
    ク。
  51. 【請求項51】 挿入体とは別体に形成された軸受が挿
    入体に一体に結合されることを特徴とする請求項49記
    載のモジュラジャック。
  52. 【請求項52】 固定具を通過した電線の先端部を整列
    させる整列部材が挿入体に設けられて成ることを特徴と
    する請求項2記載のモジュラジャック。
  53. 【請求項53】 整列部材は挿入体と連続一体に形成さ
    れていることを特徴とする請求項52記載のモジュラジ
    ャック。
  54. 【請求項54】 挿入体とは別体に形成された整列部材
    が挿入体に一体に結合されていることを特徴とする請求
    項52記載のモジュラジャック。
  55. 【請求項55】 整列部材は各電線の先端部が導入され
    るように電線の長手方向に交差する方向に走る分離溝を
    備えることを特徴とする請求項50ないし請求項54記
    載のモジュラジャック。
  56. 【請求項56】 整列部材は電線の先端部が引き出され
    る固定具の一面に突設したガイドリブに摺接して固定具
    の移動方向を端子片の突出方向に規制する移動規制手段
    として機能することを特徴とする請求項52ないし請求
    項55記載のモジュラジャック。
  57. 【請求項57】 挿入体がボディに定位置まで挿入され
    たときに互いに当接して挿入体のボディへの挿入量を規
    制する係止面がボディと挿入体とに形成され、挿入体が
    ボディに定位置まで挿入された状態で挿入体をボディに
    固定する固定手段が設けられていることを特徴とする請
    求項2記載のモジュラジャック。
  58. 【請求項58】 固定手段は挿入体がボディから抜ける
    のを禁止するようにボディに挿入体を凹凸係合させるも
    のであることを特徴とする請求項57記載のモジュラジ
    ャック。
  59. 【請求項59】 固定手段はボディと挿入体とを結合す
    る固定ねじであることを特徴とする請求項57記載のモ
    ジュラジャック。
  60. 【請求項60】 ボディと挿入体とが溶着により結合さ
    れていることを特徴とする請求項2記載のモジュラジャ
    ック。
  61. 【請求項61】 ボディと挿入体とが接着により結合さ
    れていることを特徴とする請求項2記載のモジュラジャ
    ック。
  62. 【請求項62】 固定具と協動して固定具の移動方向を
    端子片の突出方向に規制する移動規制手段をハウジング
    に設けて成ることを特徴とする請求項1記載のモジュラ
    ジャック。
  63. 【請求項63】 固定具における端子台との対向面に突
    設されたガイド突起が固定具の移動に伴って進退自在に
    挿入されるガイド孔を移動規制手段としてハウジングに
    形成したことを特徴とする請求項62記載のモジュラジ
    ャック。
  64. 【請求項64】 電線の先端部が引き出される固定具の
    一面に突設したガイドリブに係合して固定具の移動方向
    を端子片の突出方向に規制するガイド受部が移動規制手
    段としてハウジングに形成されて成ることを特徴とする
    請求項62記載のモジュラジャック。
  65. 【請求項65】 電線はツイストペア線であって、撚り
    解き寸法を示すゲージが設けられて成ることを特徴とす
    る請求項1記載のモジュラジャック。
  66. 【請求項66】 固定具を端子台から離れる向きに移動
    させる際に固定具に対する解除力を無駄なく伝達させる
    解除部を備えることを特徴とする請求項1記載のモジュ
    ラジャック。
  67. 【請求項67】 解除部は端子台において固定具との対
    向面を含む部位に形成された外し溝であって、外し溝は
    端子片と電線とが電気的に接続された状態において固定
    具と端子台との間に工具挿入用の間隙を形成することを
    特徴とする請求項66記載のモジュラジャック。
  68. 【請求項68】 解除部は端子台に沿って固定具に突設
    した外し突起であることを特徴とする請求項66記載の
    モジュラジャック。
  69. 【請求項69】 整列部材は固定具であって、固定具に
    は電線を各別に分離して挿通させる分離通路が形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のモジュラジャッ
    ク。
  70. 【請求項70】 固定具はハウジングに対して着脱自在
    であることを特徴とする請求項69記載のモジュラジャ
    ック。
  71. 【請求項71】 固定具に対して電線を抜き差し可能な
    位置で固定具のハウジングからの脱落を防止する仮保持
    手段を設けたことを特徴とする請求項69記載のモジュ
    ラジャック。
  72. 【請求項72】 固定具は端子片の突出方向での移動に
    伴ってハウジングのガイド孔に対して進退自在に挿入さ
    れるガイド突起を備え、仮保持手段はガイド突起の側面
    に突設した仮保持突起とガイド孔の内周面に突設され仮
    保持突起を係止する保持突起とにより形成されているこ
    とを特徴とする請求項71記載のモジュラジャック。
  73. 【請求項73】 固定具には電線を各別に分離して挿通
    させる分離通路が形成され、ハウジングには固定具を通
    過した電線の先端部が導入されるように電線の長手方向
    に交差する方向に走る分離溝が形成され、分離通路およ
    び分離溝により電線が整列されることを特徴とする請求
    項1記載のモジュラジャック。
  74. 【請求項74】 固定具はハウジングに対して着脱自在
    であることを特徴とする請求項73記載のモジュラジャ
    ック。
  75. 【請求項75】 固定具に対して電線を抜き差し可能な
    位置で固定具のハウジングからの脱落を防止する仮保持
    手段を設けたことを特徴とする請求項73記載のモジュ
    ラジャック。
  76. 【請求項76】 固定具には電線を各別に分離して挿通
    させる分離通路が形成され、ハウジングには固定具を通
    過した電線の先端部が導入されるように電線の長手方向
    に交差する方向に走る分離溝が形成され、分離通路およ
    び分離溝により電線が整列されることを特徴とする請求
    項75記載のモジュラジャック。
  77. 【請求項77】 ハウジングには固定具を通過した電線
    の先端部が導入されるように電線の長手方向に交差する
    方向に走る分離溝が形成され、分離溝により電線が整列
    されることを特徴とする請求項1記載のモジュラジャッ
    ク。
  78. 【請求項78】 固定具はハウジングに対して着脱自在
    であることを特徴とする請求項77記載のモジュラジャ
    ック。
  79. 【請求項79】 固定具に対して電線を抜き差し可能な
    位置で固定具のハウジングからの脱落を防止する仮保持
    手段を設けたことを特徴とする請求項77記載のモジュ
    ラジャック。
  80. 【請求項80】 固定具には電線を各別に分離して挿通
    させる分離通路が形成され、ハウジングには固定具を通
    過した電線の先端部が導入されるように電線の長手方向
    に交差する方向に走る分離溝が形成され、分離通路およ
    び分離溝により電線が整列されることを特徴とする請求
    項79記載のモジュラジャック。
  81. 【請求項81】 固定具は筒状であって電線を各別に分
    離して挿通させる分離通路が筒内に設けた隔壁により分
    離されていることを特徴とする請求項1記載のモジュラ
    ジャック。
  82. 【請求項82】 固定具は電線を各別に分離して挿通さ
    せる複数個の透孔を分離通路として備えることを特徴と
    する請求項1記載のモジュラジャック。
  83. 【請求項83】 透孔は電線の導入側が電線の突出側よ
    りも開口断面積を大きく設定されていることを特徴とす
    る請求項82記載のモジュラジャック。
  84. 【請求項84】 固定具は端子台との対向面が開放され
    た形状に形成され、電線を各別に分離して整列させる隔
    壁が固定具に設けられて成ることを特徴とする請求項1
    記載のモジュラジャック。
  85. 【請求項85】 電線の絶縁被覆の色により電線と端子
    片との対応関係を示すカラーコード表示が設けられたこ
    とを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  86. 【請求項86】 カラーコード表示が挿入体に設けられ
    たことを特徴とする請求項2記載のモジュラジャック。
  87. 【請求項87】 カラーコード表示が固定具に設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  88. 【請求項88】 カラーコード表示がボディに設けられ
    たことを特徴とする請求項2記載のモジュラジャック。
  89. 【請求項89】 カラーコード表示がレバーに設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  90. 【請求項90】 ハウジングを収納するとともに施工面
    に取り付けられる外側ケースを設け、外側ケース内の定
    位置に設けた位置決め面に当接することにより外側ケー
    ス内でのハウジングの位置を決める位置決め段部がハウ
    ジングに形成されて成ることを特徴とする請求項1記載
    のモジュラジャック。
  91. 【請求項91】 外側ケースは埋込型の配線器具用に規
    格化された大角形3個用の取付枠に3個まで取り付ける
    ことができる単位寸法の配線器具の整数倍の寸法を有
    し、外側ケースの両側面には取付枠に係合する取付部が
    形成されて成ることを特徴とする請求項90記載のモジ
    ュラジャック。
  92. 【請求項92】 外側ケースは施工面に当接する形に配
    設され固定部材を用いて施工面に直接固定されることを
    特徴とする請求項90記載のモジュラジャック。
  93. 【請求項93】 接続導体にはクロストークを低減する
    漏洩抑制部が設けられていることを特徴とする請求項1
    記載のモジュラジャック。
  94. 【請求項94】 漏洩抑制部は接続導体の幅を変えるこ
    とにより形成されていることを特徴とする請求項93記
    載のモジュラジャック。
  95. 【請求項95】 漏洩抑制部は接続導体の間の間隔を変
    えることにより形成されていることを特徴とする請求項
    93記載のモジュラジャック。
  96. 【請求項96】 漏洩抑制部は、端子片およびコンタク
    トの配列順に対して接続導体の配列順を変えるように迂
    回する回り込み部であることを特徴とする請求項93記
    載のモジュラジャック。
  97. 【請求項97】 回り込み部は、他の端子片に対してコ
    ンタクトとは反対側を通るように迂回するか、他のコン
    タクトに対して端子片とは反対側を通るように迂回する
    ように形成されることを特徴とする請求項96記載のモ
    ジュラジャック。
  98. 【請求項98】 漏洩抑制部は、接続導体の並ぶ方向と
    は直交する方向に段差を有する段部であることを特徴と
    する請求項97記載のモジュラジャック。
  99. 【請求項99】 漏洩抑制部は接続導体を交差させるこ
    とにより形成されていることを特徴とする請求項93記
    載のモジュラジャック。
  100. 【請求項100】 漏洩制御部は隣接する少なくとも一
    対のコンタクトの一方の長手方向の一端側を接続導体に
    接続し、他方の長手方向の他端側を接続導体に接続する
    ことにより形成されていることを特徴とする請求項93
    記載のモジュラジャック。
  101. 【請求項101】 接続導体は2層以上に配列されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  102. 【請求項102】 コンタクトと端子片と接続導体とか
    らなる導電体は、板金により形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のモジュラジャック。
  103. 【請求項103】 接続導体は印刷配線板の導電パター
    ンにより形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のモジュラジャック。
  104. 【請求項104】 接続導体とコンタクトとの接続部は
    接続導体の長手方向において複数列に配列されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  105. 【請求項105】 コンタクトは板金により形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のモジュラジャッ
    ク。
  106. 【請求項106】 コンタクトは金属の線材により形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のモジュラジ
    ャック。
JP8032772A 1995-12-25 1996-01-26 モジュラジャック Pending JPH09204949A (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8032772A JPH09204949A (ja) 1996-01-26 1996-01-26 モジュラジャック
AU76495/96A AU716436B2 (en) 1995-12-25 1996-12-24 Connector
US08/773,979 US5941734A (en) 1995-12-25 1996-12-26 Connector
DE69621414T DE69621414T2 (de) 1995-12-25 1996-12-27 Elektrischer verbinder mit verringertem Übersprechen
EP00112515A EP1045488B1 (en) 1995-12-25 1996-12-27 Connector with conductors preventing crosstalk
DE69627721T DE69627721T2 (de) 1995-12-25 1996-12-27 Verbinder mit Verbindungsleitungen zur Verhinderung von Nebensprechkomponenten
EP96120886A EP0782221B1 (en) 1995-12-25 1996-12-27 Electrical connector with reduced crosstalk
CA002194046A CA2194046C (en) 1995-12-25 1996-12-27 Connector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8032772A JPH09204949A (ja) 1996-01-26 1996-01-26 モジュラジャック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09204949A true JPH09204949A (ja) 1997-08-05

Family

ID=12368140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8032772A Pending JPH09204949A (ja) 1995-12-25 1996-01-26 モジュラジャック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09204949A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1049218A2 (en) * 1999-04-28 2000-11-02 Molex Incorporated Electrical connector having reduced width
JP2007522610A (ja) * 2003-12-22 2007-08-09 パンデュイット・コーポレーション 誘導性及び容量性カップリングのバランスを取る電気コネクター
JP2009059615A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Fujitsu Ltd コネクタおよび情報処理装置
CN112806104A (zh) * 2018-10-11 2021-05-14 昕诺飞控股有限公司 可分离模块的pcb模块

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1049218A2 (en) * 1999-04-28 2000-11-02 Molex Incorporated Electrical connector having reduced width
EP1049218A3 (en) * 1999-04-28 2002-01-16 Molex Incorporated Electrical connector having reduced width
JP2007522610A (ja) * 2003-12-22 2007-08-09 パンデュイット・コーポレーション 誘導性及び容量性カップリングのバランスを取る電気コネクター
JP2012146678A (ja) * 2003-12-22 2012-08-02 Panduit Corp 誘導性及び容量性カップリングのバランスを取る電気コネクター
JP2009059615A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Fujitsu Ltd コネクタおよび情報処理装置
CN112806104A (zh) * 2018-10-11 2021-05-14 昕诺飞控股有限公司 可分离模块的pcb模块
CN112806104B (zh) * 2018-10-11 2023-03-31 昕诺飞控股有限公司 可分离模块的印刷电路板模块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4986769A (en) Polarization and keying mechanism
US5366388A (en) Wiring distribution system and devices for building wiring
GB2246483A (en) Connector system : method and tool for wiring connector
JPS6130390B2 (ja)
US3778750A (en) Wire termination and splicing system
JP2004095350A (ja) 電線接続用プラグ
KR100327895B1 (ko) 하니스커넥터
EP1033786B1 (en) Modular splicing connector
US4494813A (en) Electric connector assembly
JPH06203906A (ja) モジュラー電話コネクタ
JPH09204949A (ja) モジュラジャック
WO1997012420A1 (en) Wire stuffer cap/strain relief for communication network outlet
CA1168721A (en) Cable connector
US6565375B1 (en) Modified connector module with integrated push cap for wire termination
JP3533887B2 (ja) 配線部材
JP3386949B2 (ja) モジュラジャック
JP2000331739A (ja) パッチパネル
JP3541616B2 (ja) モジュラジャック
JPH0963681A (ja) モジュラーコネクタ
JP3473428B2 (ja) 情報コンセント
JP2000133362A (ja) モジュラジャック
JPH0963679A (ja) モジュラーコネクタ
JPH0963680A (ja) モジュラーコネクタ
JP2000067992A (ja) 情報コンセント
JPH10302918A (ja) パッチパネル

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030311