JP3386949B2 - モジュラジャック - Google Patents

モジュラジャック

Info

Publication number
JP3386949B2
JP3386949B2 JP03695096A JP3695096A JP3386949B2 JP 3386949 B2 JP3386949 B2 JP 3386949B2 JP 03695096 A JP03695096 A JP 03695096A JP 3695096 A JP3695096 A JP 3695096A JP 3386949 B2 JP3386949 B2 JP 3386949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
fixture
terminal
terminal block
terminal piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03695096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09232022A (ja
Inventor
裕寿 奥野
耕司 山下
貴郎 佐瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP03695096A priority Critical patent/JP3386949B2/ja
Priority to AU50338/96A priority patent/AU678743B2/en
Priority to DE69605072T priority patent/DE69605072T2/de
Priority to EP96302175A priority patent/EP0735613B1/en
Priority to US08/623,799 priority patent/US5762518A/en
Priority to CA002173026A priority patent/CA2173026C/en
Publication of JPH09232022A publication Critical patent/JPH09232022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3386949B2 publication Critical patent/JP3386949B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として通信用で
あって複数対のツイストペア線が接続されるモジュラジ
ャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信ケーブルを相互にあるい
は他の装置に接続するためにモジュラジャックが用いら
れている。とくに、EthernetによるLAN(ローカルエ
リアネットワーク)システムを構築する上で、比較的短
距離の通信用であれば4対8芯のツイストペア線をシー
スに収納したツイストペアケーブルが広く用いられてい
る(10BASE−Tなど)。この種のケーブルは、比
較的安価でありケーブルが細いから配線しやすいという
利点がある。
【0003】ところで、モジュラジャックはモジュラプ
ラグが着脱自在に挿入されるプラグ挿入口を備えたハウ
ジングを有し、ハウジング内にはプラグ挿入口を通して
ハウジングに挿入されたモジュラプラグの接触子に接触
可能なコンタクトが配列されている。また、ハウジング
には上述したツイストペア線のような電線と接続するた
めの端子部が設けられ、コンタクトと端子部とは電気的
に接続されている。端子部としては一対の歯の間に圧接
スリットを有するフォーク状に形成され電線を圧接スリ
ットに導入することによって電線の絶縁被覆を剥ぎなが
ら芯線を挟み込む形式の圧接形の端子片が結線の容易さ
から多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な圧接形の端子片を備えるモジュラジャックでは、電線
を端子片の圧接スリットに圧入する際に端子片の圧接ス
リットの両側縁で電線の絶縁被覆を剥ぎながら芯線を挟
み込むから、電線を端子片に圧入するには所要の力が必
要である。そこで、現状では端子片に被さるようなキャ
ップ状の専用の治具を用い、プライヤのような汎用工具
を用いて治具を端子片側に押すことによって治具により
電線を端子片の圧接スリットに押し込むようにしてい
る。つまり、電線を端子片に接続するには、専用の治具
とプライヤのような工具とが必要になる。また、上述の
ように4対8芯の電線を接続するときには電線を1本ず
つ接続すると面倒であるから複数本をまとめて接続する
ほうが結線作業の効率がよいはずであるが、このように
結線作業を行なおうとすると、複数本の電線を端子片の
配列順に合わせて整列させた状態で電線を保持する必要
があり、結果的に結線作業がやりにくくなる。つまり、
従来構成では結線作業の効率を高めることはできない。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その第1の目的は、圧接形の端子片を備えながら
も専用の治具や工具を用いることなく比較的小さい力で
結線作業が行なえるようにすることによって結線作業の
作業効率を向上させたモジュラジャックを提供すること
にあり、第2の目的は、結線時において端子片と電線と
を対応付ける整列作業が容易になるようにしたモジュラ
ジャックを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、モジュラプラグが着脱自在に挿
入されるプラグ挿入口が開口した接続台および外部回路
が接続される端子台を備えるハウジングと、端子台に突
設され先端縁の開放された圧接スリットを有するフォー
ク状に形成されている圧接形の複数個の端子片と、プラ
グ挿入口を通してハウジングに挿入されたモジュラプラ
グの接触子に弾接するようにハウジング内に配列され各
端子片にそれぞれ電気的に接続された複数本のコンタク
トと、外部回路を接続する電線を各端子片に対応付けて
整列させる整列部材と、電線を保持するとともにハウジ
ングに対して端子片の突出方向に移動可能であって端子
台に近づく向きに移動したときに電線と端子片との電気
的接続を可能にする固定具と、端子台に被さる第1の位
置と端子台を開放する第2の位置との間で起伏自在とな
るようにハウジングに枢着され第2の位置から第1の位
置に移動する際に固定具を端子台に近付ける向きに押圧
するレバーと、レバーが第1の位置から第2の位置まで
移動する際に、第1の位置から所定の中間位置までは固
定具に連結されることによってレバーの移動に連動させ
て固定具を端子台から遠ざける向きに移動させ、上記中
間位置から第2の位置までは固定具からレバーを切り離
す連動手段とから成るのである。
【0007】この構成によれば、整列部材によって電線
を整列させた状態でレバーを第1の位置に移動させるよ
うに操作すれば、レバーが固定具を端子台に近付けるよ
うに押圧することによって電線が固定具に押圧され、固
定具が電線を端子片の圧接スリットに圧入するのであ
る。つまり、レバーの操作のみによって電線を端子片に
接続することができ、別途の治具や工具を必要としない
のである。しかも、ハウジングに枢着されたレバーを設
けたことによって、梃子の原理を用いて固定具を押圧す
ることができるから、固定具のみを端子台に押圧する場
合よりも小さい力で電線の接続作業が可能になるのであ
る。
【0008】また、レバーが固定具を端子台に押し付け
た位置である第1の位置から端子台を開放する第2の位
置に移動する過程で、途中までは連動手段がレバーに固
定具を連結することでレバーを操作するだけで固定具を
端子台から引き離すことができ、さらにレバーを移動さ
せると固定具は定位置に保たれたままでレバーのみをさ
らに開くことができる。つまり、固定具の移動範囲が制
限されていてもレバーを十分に開くことができるのであ
り、レバーを十分に開いた状態では固定具や電線の位置
が視認しやすくなるから電線の整列作業が容易になるの
である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ハウジングが、接続台を備えるとともに接続台から
延長されたベースを備えるボディと、接続台に一部が挿
入されるとともに残りの部分がベース上に配置された形
でボディに結合される挿入体とからなり、端子片および
コンタクトが挿入体に保持されているものである。この
構成ではハウジングをボディと挿入体とにより構成して
いるから、ボディと挿入体との間に導電部分となるよう
な他の部材を容易に組み込むことができる。また、一般
にハウジングの材料として用いる合成樹脂を成形する際
に、比較的簡単な形状の2部材を成形した後に組み立て
ればよいから、製造が容易になり生産性の向上につなが
るものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、挿入体のうち接続台に挿入される部位の両側面と、
接続台において挿入体の上記両側面に対向する部位と
に、挿入体と接続台とを凹凸係合させることにより挿入
体を接続台に固定する結合手段が形成されているもので
ある。この構成では、ボディと挿入体とが凹凸係合によ
って結合されるから、組立作業に際してねじや接着剤の
ような別途の結合手段を必要とせず、組立作業が容易に
なる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、連動手段が固定具の側面に突設され
た連動用突起と、連動用突起に対して着脱自在に係合す
るようにレバーに設けられるとともにレバーを第1の位
置から第2の位置に移動させる所要の力によって連動用
突起との係合状態を解除する小突起とからなり、固定具
が端子台からの最大距離が規制されているものである。
【0012】この構成は、連動手段の具体例であって、
レバーが第1の位置から第2の位置に移動する過程で小
突起と連動用突起とが係合することによってレバーの移
動に伴って固定具が端子台から引き離されるが、固定具
が端子台からの最大距離を規制されていることにより、
固定具の端子台からの距離が最大距離に達すると、小突
起と連動用突起との係合状態が解除されレバーが固定具
とは無関係に移動可能となるのである。
【0013】請求項5の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、固定具の側面に端子片の突出方向の
摺動溝が形成され、端子台に突設された摺動リブが摺動
溝に噛合することによって固定具の移動方向が端子片の
突出方向に規制されるものである。この構成では、固定
具に設けた摺動溝と端子台に突設された摺動リブとが噛
合することによって固定具の移動方向が規制されるか
ら、固定具によって電線を端子片に圧入する際に不要な
力成分が作用せず、電線に対して力を効率よく作用させ
ることができて電線を比較的小さい力で端子片に圧入で
きるとともに端子片の変形を防止することができる。
【0014】請求項6の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、固定具における接続台との対向面に
形成されたガイドスリットに対して、接続台に設けた上
下方向のガイドリブが係合することによって固定具の移
動方向が端子片の突出方向に規制されるものである。こ
の構成では、固定具に設けたガイドスリットと接続台に
設けたガイドリブとが噛合することによって固定具の移
動方向が規制されるから、固定具によって電線を端子片
に圧入する際に不要な力成分が作用せず、電線に対して
力を効率よく作用させることができて電線を比較的小さ
い力で端子片に圧入できるとともに端子片の変形を防止
することができる。
【0015】請求項7の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、レバーにロック溝が形成され、レバ
ーが第1の位置に位置するときにロック溝に係合してレ
バーを保持するロック突起が端子台に形成されているも
のである。この構成では、レバーを第1の位置に保持す
ることができ、電線を接続した状態で固定具が端子台か
ら浮き上がるのを防止することができる。このことによ
って、レバーに外力が作用したり電線に張力が作用する
ことによる端子台からの固定具の浮き上がりを防止する
ことができ、電線の接続信頼性が高くなる。
【0016】請求項8の発明では、請求項1または請求
項2の発明において、レバーを回転軸によって軸着する
軸受がハウジングに設けられ、レバーと軸受との少なく
とも一方にレバーを第2の位置に係止する位置保持手段
が設けられている。この構成では、レバーを第2の位置
に係止することができ、レバーを開放した状態でレバー
が倒れるのを防止することができ、固定具や電線の位置
関係を確認する際にレバーが邪魔にならず結線作業およ
び整列作業が容易になる。しかも、取付向きによらずレ
バーが倒れないように保持することができるから、取り
付ける向きによらず結線作業および整列作業が容易にな
る。
【0017】請求項9の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、レバーの長手方向における枢着部位
とは反対側の一端部であってレバーを第2の位置から第
1の位置に移動させる際に押力を作用させる面に、段
を有した押し部が形成されているものである。
【0018】この構成では、レバーに段差を付けた押し
部を設けていることによって、押し位置がわかりやす
く、かつレバーに対して指からの力を作用させやすく、
レバーの操作が容易になる。請求項10の発明では、請
求項1または請求項2の発明において、端子片は圧接ス
リットの開口近傍に他の部位よりも薄肉である被覆除去
部を備えている。この構成では、端子片に電線を圧入す
る際に電線の絶縁被覆を切る部分が薄肉になっているか
ら、電線の絶縁被覆を比較的小さい力で切ることがで
き、結果的に電線を端子片に圧入するのに要する力が小
さくなる。つまり、レバーに作用させる力を比較的小さ
くすることができ、結線作業が一層容易になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に示すモジュラジャックは、
図2ないし図5に示すように、絶縁材料である合成樹脂
の成形品よりなるボディ10および挿入体20からなる
ハウジングを備え、挿入体20はコンタクト31と端子
片32とを接続導体33を介して電気的に接続した導電
体30(図6参照)を保持する。導電体30は8本設け
られ、弾性を有する板金を打ち抜くことにより形成され
ている。
【0020】ボディ10は、モジュラプラグが挿入され
るプラグ挿入口13が前面に開口した接続台11と、接
続台11の後面下部から後方に延長されたベース12と
を連続一体に備える。接続台I1は中空に形成され、後
壁の下部には挿入体20の挿入される取付孔14が開放
される(図2参照)。また、接続台11の後壁には取付
孔14の上縁に臨むように櫛歯状の分離スリット15が
形成されている。
【0021】挿入体20は、前端部にコンタクト31を
保持するコンタクト支持台21を有し、後端部には端子
片32が上面側に突出する端子台22が形成される。ま
た、コンタクト支持台21と端子台22とを仕切る形で
コンタクト支持台21および端子台22と連続一体に壁
板23が形成されている。端子台22の後端部下面には
凸段部22aが形成され、凸段部22aの前面と壁板2
3の前面との前後方向における距離は、接続台11の後
面からベース12の後端面までの前後方向の寸法にほぼ
一致させてある。
【0022】ボディ10に挿入体20を結合するには、
コンタクト支持台21を取付孔14に挿入する。挿入体
20のコンタクト支持台21の両側面下部には係合突条
21aが突設されており、ボディ10の接続台11の内
側面には係合突条21aに係合した状態で挿入体20を
案内する係合溝11aが形成されている。したがって、
係合突条21aを係合溝11aに係合させた状態で挿入
体20を前方にスライド移動させると、挿入体20をボ
ディ10に対して位置規制しながら所定位置まで挿入す
ることができる。
【0023】挿入体20が定位置まで挿入されると挿入
体20の壁板23の前面が接続台11の後面に当接し、
挿入体20がボディ10に対して位置決めされる。つま
り、壁板23の前面は挿入体20のボディ10に対する
挿入量を規制するように機能する。また、コンタクト支
持台21には前端部から後上方に向かってコンタクト3
1が突設されており、挿入体20のコンタクト支持台2
1をボディ10の接続台11に挿入すると、各コンタク
ト31がそれぞれ分離スリット15に導入される。挿入
体20の壁板23が接続台11の後面に当接した位置で
コンタクト31の後端部は分離スリット15に挿入され
た状態に保たれ、コンタクト31が相互に接触するのが
防止される。このようにコンタクト31が接続台11に
挿入されることにより、プラグ挿入口13を通して接続
台11に挿入されるモジュラプラグの接触子に対してコ
ンタクト31が弾接可能となるのである。
【0024】ベース12の後端面には係合突起12aが
突設され、挿入体20に設けた端子台22の後部下面に
は係合突起12aに噛合する係合凹所(図示せず)が形
成されている。したがって、挿入体20がボディ10に
対して上記定位置まで挿入されると、ベース12に設け
た係合突起12aが挿入体20に設けた係合凹所に噛合
して位置決めがなされる。さらに、この状態において、
挿入体20のコンタクト支持台21の後部両側面に設け
た抜止突起21cが、接続台11の後部両側面に設けた
抜止孔11cに係合することによって、ボディ10と挿
入体20とが固定される。つまり、抜止突起21cおよ
び抜止孔11cはボディ10と挿入体20とを結合する
結合手段として機能する。
【0025】上述のように、係合溝11aに係合突条2
1aが係合するとともに係合突起12aが係合凹所に係
合し、取付孔14にはコンタクト支持台21が係合し、
接続台11には壁板23が当接し、さらにベース12の
後端面には凸段部22aの前面が当接するから、ボディ
10と挿入体20とが相互に位置決めされる。しかも挿
入体20がボディ10に所定位置まで挿入された状態で
は、抜止突起21cが抜止孔11cに係合するから、ボ
ディ10に対して挿入体20が定位置に固定される。ま
た、挿入体20がボディ10に結合された状態で、挿入
体20の後部に設けた端子台22はベース12の上に載
置される。
【0026】本実施形態に示すモジュラジャックは、4
対8芯のツイストペアケーブル1を接続するものであっ
て、8本の導電体30を挿入体20に保持させている。
各導電体30の端子片32は端子台22の上面から突出
し、前後2列に配列されている。端子片32は一対の歯
の間に上端縁を開放した圧接スリット32aを有するフ
ォーク状に形成された圧接形のものであって、圧接スリ
ット32aの幅は接続する電線2の芯線に圧接スリット
32aの両側縁が圧接する程度に設定されている。つま
り、絶縁被覆を有する電線2を圧接スリット32aに上
方から圧入すると、電線2の絶縁被覆を圧接スリット3
2aの両側縁で切ることにより絶縁被覆を剥ぎながら圧
接スリット32aの中に電線2の芯線を導入し、圧接ス
リット32aの両側縁間に芯線を挟持するのである。
【0027】端子片32では電線2の絶縁被覆を圧接ス
リット32aの両側縁で切る必要があるから、図7に示
すように、端子片32の先端部に他の部分よりも薄肉と
なった被覆除去部32bを形成すればよい。この形状を
採用すれば、電線2の絶縁被覆をより容易に切ることが
でき、結果的に端子片32に電線2を圧入する際に要す
る力が軽減されることになる。
【0028】別途の工具や治具を用いることなく上述し
た端子片32に電線2を接続可能とするために、本発明
においては、複数本の電線2をまとめて保持する整列機
能および電線2を端子片32の圧接スリット32aに圧
入する圧入機能を兼ね備えた固定具40と、固定具40
に対して端子台22に近付く向きの力を作用させるレバ
ー50とを設けてある。固定具40およびレバー50は
合成樹脂の成形品であって各一対設けられる。
【0029】各レバー50は挿入体20の壁板23の上
面に連続一体に突設した一対の軸受24に対して回転軸
51によって軸着されることによりハウジング(ボディ
10および挿入体20)に対して起伏自在になってい
る。つまり、レバー50は端子台22を覆う位置と端子
台22を開放する位置との間で起伏することができるの
である。レバー50は長手方向の一端部に突設した左右
一対のアーム片52の間に軸受24を挟んだ形でアーム
片52と軸受24とに回転軸51が挿入されることによ
りハウジングに枢着され、また両レバー50は1本の回
転軸51によってハウジングに枢着される。レバー50
が起伏する角度範囲は略90度であり、レバー50を起
こしたときにはレバー50の長手方向が端子台22に対
して略直交する位置でレバー50が接続台11の後面に
当接することによって、レバー50の最大の開き角度が
規制される(図1(a)参照)。
【0030】各固定具40はレバー50を開放した状態
で端子台22に装着される。固定具40はこの状態で自
立し、レバー50を倒すとレバー50の回転に伴って固
定具40がレバー50に押圧され(図1(b)〜(e)
参照)、固定具40が下方に移動する。各固定具40
は、電線2が挿通される角筒状に形成されており、筒内
は隔壁41によって断面角形の4個の分離通路42に分
割されている。電線2は各分離通路42に1本ずつ挿通
される。
【0031】ところで、電線2を端子片32に接続する
際には、電線2を端子片32の突出方向に沿って移動さ
せる必要があるから、電線2を固定具40に保持した状
態で電線2を端子台22に接続するには、端子台22を
端子片32の突出方向に沿って移動するように移動方向
を規制する必要がある。そこで、固定具40の下面中央
部にガイドコラム43が突設され、挿入体20に設けた
端子台22にはガイドコラム43の断面形状に略一致す
る開口形状を有したガイド孔25が形成されている。ガ
イド孔25は端子台22の上面から凸段部22aの下面
まで貫通するように形成されている。また、1つの挿入
体20に対して固定具20は2個設けられているから、
ガイド孔25も2個形成される。ガイドコラム43は断
面H字状であって、固定具40が前後左右にがたつかな
い形状を採用してある。
【0032】固定具40は電線2を端子片32に圧入す
るために用いるから、電線2が端子片32の上端に接す
る位置から電線2が端子片32に接続完了した位置まで
上下に移動可能であればよく、この移動範囲においてガ
イドコラム43の下端がガイド孔25の中に位置してい
るようにベース12および端子台22の厚みとガイドコ
ラム43の突出寸法との関係が設定されている。
【0033】さらに、各固定具40の前端部には上下方
向に走る3条のガイドスリット45が隔壁41に対応す
る位置で形成されている。壁板23の後面下部には固定
具40の各ガイドスリット45に挿入されるガイドリブ
26が突設されている。したがって、各ガイドスリット
45にそれぞれガイドリブ26が挿入されることによっ
て固定具40は左右方向の移動を規制された状態で上下
方向に移動することになる。さらに、固定具40は前面
の一部が壁板23に摺接することによって前方への移動
が規制される。このように、ガイドスリット45と壁板
23とガイドリブ26とは固定具40の移動方向を規制
する機能を有し、ガイドコラム43およびガイド孔25
と協動して固定具40を端子片32の突出方向にがたつ
きなく移動させるのである。また、ガイドリブ26は、
固定具40に設けた隔壁41の位置に対応するから、分
離通路42にそれぞれ挿通された電線2の先端部はガイ
ドリブ26により互いに分離されることになる。つま
り、ガイドリブ26は固定具40を案内する機能と、電
線2を整列させる機能とを兼ね備えることになる。
【0034】ガイドコラム43は上述のように断面略H
字状に形成されているが、図8(b)に示すように、中
央片の下部と左右両片との間には隙間が形成され、中央
片の下部に前後方向の可撓性を持たせてある。またガイ
ドコラム43の中央片の下端部には係止突起43aが後
方に突設され、図8(a)に示すように、ガイド孔25
の上端部に設けた保持突起25aに係止されるようにな
っている。つまり、図1(f)のように固定具40が端
子台22から離れた位置で係止突起43aが保持突起2
5aに係止されることによって、固定具40がハウジン
グ(ボディ10および挿入体20)から脱落するのが防
止されている。また、ガイド孔25の内部側面には図8
(b)に示すように、ラッチ突起25bが突設され、係
止突起43aが保持突起25aに係止される位置よりも
やや下方で固定具40の下端をラッチ突起25bによっ
て係止するようにしてある。このことによって、固定具
40は端子台22から浮き上がった位置に保たれること
になる。
【0035】固定具40は係止突起43aが挿入体20
の保持突起25aに係止されるがガイドコラム43の中
央片は可撓性を有しているから、挿入体20から固定具
40を外すことが可能である。つまり、固定具40は挿
入体20に対して着脱自在である。挿入体20の後端部
には端子台22の上面および後縁に開放された外し溝2
7が形成され、固定具40の下端位置で固定具40の後
部と外し溝27の底面との間に工具挿入用の間隙が形成
されるようにしてある。したがって、図9に示すよう
に、マイナスドライバの先端部などをこの間隙に挿入
し、外し溝27の後縁を支点にして固定具40を押し上
げることができる。
【0036】ところで、固定具40は分離通路42に導
入した電線2を端子片32に圧入するものであるから、
固定具40が下方に移動したときに電線2を端子片32
の圧接スリット32aに圧入することができるように
端子片32を設けた部位の前後に2個の押さえ部46
d,46eを備えている(図10参照)。各押さえ部4
6d,46eは一方の列の隣接する端子片32の間を通
して他方の列の端子片32に対向する部位まで延長され
た突片を備えた形状に形成されている。押さえ部46
d,46eをこのように配置することによって、端子片
32の前後であって端子片32に近い距離で電線2に押
圧力を作用させることができるから、一対の押さえ部
6d,46eの間で電線2を撓ませることなく端子片3
2に圧入することができる。つまり、固定具40の押圧
力を電線2に効率よく伝達することができる。
【0037】固定具40の上面にはレバー50の下面に
当接可能な押圧リブ47が突設される。また、レバー5
0の下面両側部には一対のフック片50aが突設され
る。各フック片50aの下端部内側面には小突起50b
が形成され、押圧リブ47の左右両側面には連動用突起
47bが突設されている。連動用突起47bと小突起5
0bとは、レバー50の起伏する範囲のうちの一部範囲
で係合する。具体的には、図1(a)に示すように、レ
バー50がその長手方向を端子台22の上面に略直交さ
せる位置では連動用突起47bは小突起50bと係合せ
ず、レバー50を倒す過程で、図1(b)のようにフッ
ク片50aの下端が連動用突起47bに当たる。固定具
40に電線2が挿入されていれば、電線2が端子片32
から受ける挿入抵抗によって固定具40が下方に移動し
にくくなるから、小突起50bが連動用突起47bを乗
り越えて図1(c)に示すようにレバー50の下面が押
圧リブ47の上面に当接するようになる。図1(d)の
ようにレバー50を倒せば、レバー50の下面が押圧リ
ブ47を押すことにより固定具40が下方に移動し、図
1(e)に示すように固定具40は端子台22に当接す
る位置まで押し下げられる。レバー50の後端部上面に
は前端部よりも下がるように段差を有した押し部50c
が形成され、レバー50を倒す際に押し部50cを指で
押さえることができるようにしてある。したがって、レ
バー50に対する力がかけやすくなっている。
【0038】レバー50の後端部両側面にはロック溝5
3が形成されており、端子台23の後部であって左右方
向の中央部にはロック溝53に係合可能な1本のロック
突起29が立設されている。ロック溝53はレバー50
の側面および下面(図1(e)の位置における下面)に
開放され、下部よりも上部が広幅であって側面から見た
形状が逆L字状に形成されている。一方、ロック突起2
9はロック溝53の屈曲部分に係合可能な形状であっ
て、図1(e)の位置においてレバー50が浮き上がら
ないように係止する機能を有する。ここで、2個のレバ
ー50の対向面にそれぞれ形成されている2個のロック
溝53に対して1つのロック突起29が係合するように
ロック突起29の左右の寸法が設定されている。また、
各レバー50の一方のロック溝53は機能しないが、こ
れを設けていることによって、2個のレバー50を同一
形状とすることができるのであり、金型コストの増加を
防止することができる。
【0039】ロック突起29の下部は前後方向の寸法が
上部よりも大きく形成されており摺動リブ29aとして
機能する。固定具40の両側面には摺動リブ29aに噛
合する摺動溝40aが形成され、固定具40の上下移動
の際に摺動溝40aが摺動リブ29aに案内されるよう
になっている。つまり、摺動リブ29aと摺動溝40a
とによっても固定具40は上下方向にのみ移動するよう
に移動方向が規制される
【0040】上ではレバー50を倒すことによって固定
具40を下方に移動させる際の動作を説明したが、固定
具40を上方に移動させるには図1(f)のようにレバ
ー50を起こせばよい。このとき、連動用突起47bに
小突起50bが係合することによって、レバー50の移
動に伴って固定具40が上方に移動する。固定具40の
上限位置は上述のように係止突起43aが保持突起25
aに当接する位置によって規制されている。ここにおい
て、係止突起43aが保持突起25aに係止されている
状態は固定具40に対して上向きに比較的大きい力を作
用させることで解除可能であるが、係止突起43aが保
持突起25aに係止された状態が解除されることなく連
動用突起47bと小突起50bとの係合状態が解除され
るように、係止突起43a、保持突起25a、連動用突
起47b、小突起50bの各寸法が定められている。し
たがって、固定具40が上端位置まで移動した後にさら
にレバー50を起こすと、連動用突起47bと小突起5
0bとの係合状態が解除されて図1(a)のようにレバ
ー50のみが起こされることになる。この動作によっ
て、レバー50を十分に開放して固定具40を露出させ
ることができるのであり、レバー50を起こした状態に
おいて、固定具40に挿入されている電線2の挿入状態
が確認しやすくなっている。
【0041】さらに、軸受24の両側面には位置保持手
段を形成する保持ダボ24aが突設され、レバー50の
アーム片52の内側面には保持ダボ24aとともに位置
保持手段を形成する保持凹所52aが形成されている。
保持ダボ24aと保持凹所52aとは、レバー50を起
こした図1(a)の位置において凹凸係合するのであっ
て、保持ダボ24aと保持凹所52aとの凹凸係合によ
りレバー50が倒れにくくなる。つまり、レバー50は
自重によっては倒れることはなく、結果的にレバー50
は起きた状態に保持される。このことによりレバー50
を完全に開いた状態で固定具40に電線2を通すことが
できるから結線作業が容易になる。また、レバー50が
不用意に倒れることがないから、モジュラジャックの取
付向きによらずレバー50を開放しておくことができ
る。
【0042】ツイストペアケーブル1を上述したモジュ
ラジャックに接続するには、各固定具40に電線2を4
本ずつ挿入し、固定具40を端子台22とレバー50と
の間に装着する。この状態で電線2の先端部をガイドリ
ブ26によって分離するように位置を整えレバー50を
倒すと、固定具40が下方に移動して端子片32に電線
2が接続されるのである。固定具40は上述のように移
動方向が上下方向に規制されているから、電線2は端子
片32に沿って下向きに移動し、このときに端子片32
に厚み方向の力が作用せず、端子片32が曲がるなどの
不都合が生じないのである。
【0043】また、レバー50の支点である回転軸51
から押圧力の作用点である押圧リブ47との接触位置ま
での距離に比較して、レバー50に押力を作用させるレ
バー50の後端部までの支点からの距離を十分に大きく
とることができるから、比較的小さい力で各電線2を圧
接スリット32aに押し込むことができる。しかも、8
本の電線2を接続するに際して4本ずつに分けているか
ら、8本の電線2を同時に端子片32に接続する場合に
比較すると接続に要する力は小さく、結果的にレバー5
0の長さを短くすることができる。つまり、小型化につ
ながることになる。さらに、レバー50に指を当てハウ
ジングとレバー50とを挟むように力を加えるだけで、
各電線2を圧接スリット32aに押し込むことができる
から、別途の治具や工具が不要であって、モジュラジャ
ックのみで結線作業が行なえるのである。電線2が端子
片32に接続されると、端子台22に立設されたロック
突起29がレバー50のロック溝53に係合するから、
レバー50が不用意に開くことがなく固定具40が電線
2を端子片32に接続した状態が保たれる。
【0044】固定具40に設けた分離通路42の下壁は
端子片32に対応する部位のみが開放されているから、
電線2が端子片32に接続されている状態から固定具4
0が上方に移動すると、電線2が分離通路42の下壁に
より上方に押し上げられ、電線2が端子片32から引き
抜かれる。つまり、電線2が接続されている状態で上述
のようにレバー50を起こせば、固定具40を上方に移
動させて電線2を端子片32から引き抜くことができ、
その後、電線2を固定具40から引き抜けば電線2を外
すことができる。また、端子片32の電線保持力が、レ
バー50の固定具40を保持する力よりも大きい場合
は、図9に示すように、マイナスドライバを梃子のよう
に使えば固定具40を上方に移動させることができる。
【0045】ところで、端子片32は左右方向において
面対称となるように配置してある。つまり、前列の中央
側の2個の端子片32は後列の中央側の2個の端子片3
2の間に位置し、対称面を挟んで左右の各端子片32
は、それぞれ前列の2個の端子片32の間に後列の一方
の端子片32が位置するとともに、後列の2個の端子片
32の間に前列の一方の端子片32が位置する関係で配
列されている。8個の端子片32がこのように配列され
ることにより、端子片32を1列に配列する場合に比較
して、端子片32を配列するのに要する左右寸法を小さ
くすることができ、結果的に、ハウジング(ボディ10
および挿入体20)の左右寸法を小さくすることができ
る。
【0046】端子片32は8個設けることにより、4対
のツイストペア線を接続可能にしてあり、各対のツイス
トペア線は左右方向において隣接する前後各1個ずつの
端子片32に接続される。すなわち、後列の左端の端子
片32と、前列の左端の端子片32とに対してツイスト
ペア線として対になる2本の電線2が接続され、後列の
左端から2番目と前列の左端から2番目との2個の端子
片32にツイストペア線として対になる2本の電線2が
接続され、残りの電線2も同様に対ごとに隣合うように
接続される。
【0047】さらに、導電体30はコンタクト31と接
続導体33との左右方向での配列順を適宜に入れ換え、
また接続導体33の幅や相互間の距離を調節することに
よって各ツイストペア線間での漏話量が少なくなるよう
に設計してある。とくに、コンタクト31と接続導体3
3との左右方向での配列順を適宜に入れ換えているか
ら、モジュラプラグを接続した状態では、モジュラプラ
グにおいて生じる不平衡電流に対して逆位相の不平衡電
流が接続導体33で生じることになり両者の不平衡電流
が打ち消しあうことによって漏話量が低減されることに
なる。
【0048】上述のように構成されたモジュラジャック
Aは、壁のような施工面に取り付けるために外側ケース
に収納されることがある。外側ケースには各種のものを
用いることができるが、先行配線という点に鑑みれば、
一般の配線器具と同様の形状を有する外側ケースを用い
るのが望ましい。たとえば、図11のように、壁面など
の施工面に当接させた形で施工面に直接固定される露出
形の外側ケース70を用いることができる。この外側ケ
ース70はベース70aとカバー70bとを結合して形
成されるものであって、カバー70bの周壁内周面に形
成した凹所に対してベース70aに突設した引掛爪(図
示せず)が係合することにより、ベース70aにカバー
70bが結合される。また、ベース70aは図示しない
木ねじ、両面粘着シート、磁石などを用いてベース70
aが施工面に固定される。ベース70aにはモジュラジ
ャックAが嵌合する嵌合凹部71が形成され、嵌合凹部
71の周壁の一部にはモジュラジャックAに設けた位置
決め段部11bが当接する受け片72が突設されてい
る。また、ベース70aの一面にはプラグ挿入口13に
対応する開口窓73が形成されている。このような外側
ケース70を用いると、カバー70bによってレバー5
0を起き上がらないように押さえることができる。した
がって、この構成ではロック突起29とロック溝53と
を省略することも可能である。
【0049】本発明の基本の実施形態は上述した通りで
あるが、各構成要素は以下に説明する各部材と置換可能
である。しかして、以下では置換可能な各部材を構成要
素別に説明する。基本の実施形態では、固定具40のガ
イドスリット45に挿入されることによって固定具40
の上下移動を案内するガイドリブ26を挿入体20の壁
板23に連続一体に形成していたが、ガイドリブ26は
挿入体20とは別体に形成してもよい。すなわち、図1
2に示すように、ガイドリブ26を備えたガイドブロッ
ク80を形成し、ガイドブロック80を挿入体20にお
ける端子台22と壁板23との間の角部に密着させるよ
うに接着ないし溶着により固着するのである。ガイドブ
ロック80にはガイドリブ26が形成される。このよう
に、挿入体20とは別体に設けたガイドブロック80を
挿入体20に固着しても、挿入体20に同時一体にガイ
ドリブ26を形成したものと同様に機能させることがで
きる。
【0050】また、レバー50の軸受24を挿入体20
の壁板23に設けた例を上述したが、図13に示すよう
に、ボディ10の接続台11の後壁の上端部に軸受24
を設けてもよい。この場合、壁板23は接続台11より
も低くなる。次に、固定具40について置換可能な構成
を説明する。固定具40は電線2を整列させる機能を有
するから、電線2の整列状態を確認できるようにするの
が望ましい。そこで、透明材料により形成しておけば、
図14のように電線2の整列状態を容易に視認すること
ができるようになる。固定具40は不透明であっても差
し支えないが透明であれば電線2の整列状態だけでな
く、端子片32への接続状態も確認が可能になる。
【0051】上述したように、レバー50を倒した状態
ではロック突起29がロック溝53に係合することによ
ってレバー50が固定されるから、電線2に張力が作用
したときにも固定具40の上方への移動を禁止すること
ができ、結果として電線2が不用意に外れるのを防止す
ることができる。このようにレバー50を定位置に固定
するには、図15(b)に示すようなベルト状の結束具
58を用い、図15(a)のように、ボディ10からレ
バー50が起き上がらないように結束具58を巻き付け
るようにすればよい。結束具58としてはベルト体58
aの一端部に止め輪58bを設け、他端部に面状ファス
ナを設けたものを用いればよい。レバー50がボディ1
0から起き上がらないようにするには、結束具58を巻
き付けた後にベルト体58aの他端部を止め輪58bに
通して折り返すとともに、面状ファスナによってベルト
体58a同士を密着させればよい。
【0052】固定具40の重要な機能の一つは電線2を
端子片32の圧接スリット32aに圧入することであっ
て、上述したように固定具40には電線2に当接する押
さえ部46d,46eが形成されている。上述した押さ
え部46d,46eは、端子片32の前後で端子片32
に近い部位で電線2を押さえることができるように、端
子片32を設けている部位の前後に設けていた。つま
り、図10に示すように列の押さえ部46d,46e
を備えるものであった。この構成を採用すれば、電線2
を端子片32に接続するときに電線2が端子片32から
受ける反力で撓むことがなく、電線2を端子片32に圧
入する方向以外に力成分がほとんど作用しないから、電
線2に対してレバー50からの押圧力を効率よく伝達す
ることができ、しかも、端子片32に対しても厚み方向
の力成分が作用しないから端子片32が変形することが
ないのである。
【0053】同様の機能は、図16に示すような形状と
しても実現することができる。これは、端子片32を設
けた部位の前後に2列の押さえ部46b,46cを設
け、かつ前後2列の端子片32の間にも押さえ部46a
を設けたものであり、3列の押さえ部46a〜46cを
備えるものである。押さえ部46a〜46cは、分離通
路42の上面に形成されており、前後に隣合う押さえ部
46a〜46cの間に端子片32の上端部が導入される
ように分離通路42の上面には端子片32を導入する溝
が形成されている。すなわち、端子片32は上述のよう
に前後2列に配列されているから、前後各列の端子片3
2の間に対応する位置に押さえ部46aが設けられると
ともに、この押さえ部46aに対して前後各列の端子片
32を挟んで位置する押さえ部46b,46cが設けら
れる。押さえ部46a〜46cをこのように配置するこ
とによって、端子片32の前後であって端子片32に近
い距離で電線2に押圧力を作用させることができるか
ら、一対の押さえ部46a〜46cの間で電線2を撓ま
せることなく端子片32に圧入することができる。つま
り、固定具40の押圧力を電線2に効率よく伝達するこ
とができる。各固定具40では左右の一方の摺動溝40
aのみが摺動リブ29aに噛合するから、他方の摺動溝
40aは機能していないが、レバー50と同様に2個の
固定具40を同一形状に形成することによって金型コス
トの増加を防止することができる。
【0054】固定具40は端子片32に接続された電線
2を外す際の電線外し部材としての機能も備えている。
つまり、固定具40に連続一体に形成されている下壁4
2aは固定具40が上方に移動すれば電線2を端子片3
2から引き抜くように押し上げるのである。電線外し部
材は必ずしも固定具40の下壁42aで兼用する必要は
なく、図17に示すように、固定具40の下面を開放し
ておき、固定具40とは別体の電線外し板48を設けて
もよい。電線外し板48は、図17(b)のように、固
定具40のガイドコラム43が挿通される挿通孔48a
を備える。したがって、電線外し板48はガイドコラム
43によって移動方向が上下方向に規制されており、電
線2を外すときにはマイナスドライバのような工具を用
いて電線外し板48を押し上げればよい。
【0055】固定具40の別の重要な機能は電線2を整
列させる整列部材としての機能である。つまり、隔壁4
1により分離された分離通路42を備え、各分離通路4
2に電線2を1本ずつ挿通するから、端子片32に対応
する位置に各電線2を整列させることができる。また、
端子片32に電線2を接続する前に複数本(ここでは4
本)の電線2を端子片32に対応するように配列した状
態で固定具40に予め保持するから電線2の誤接続を防
止しやすいものである。さらには、固定具40は挿入体
20から外すことができるから、固定具40を挿入体2
0から外し固定具40に電線2を挿通した状態で電線2
の先端部の余剰分を固定具40の端に合わせて切断すれ
ば、電線2の長さが不揃いにならず漏話量の増加抑制に
つながることになる。ただし、これらの効果を奏するに
は下壁42aを備える固定具40を用いるのが望まし
い。
【0056】電線2はツイストペア線であるから、固定
具40に挿入する際には先端部で撚りを解かなければな
らない。ただし、撚りを解く寸法が不必要に大きいと伝
送特性に変化が生じるから、撚りを解く寸法は必要最小
限にしなければならない。また、4対のツイストペア線
があるから、各対で撚りを解く寸法が異なると、伝送特
性に影響が生じる。そこで、撚りを解く寸法を一定にす
るために図18のようにゲージ3を設ければよい。ゲー
ジ3は適宜部位に設けることができ、たとえば、レバー
50、挿入体20、固定具40、ボディ10のいずれに
も設けることが可能である。図示例では一方のレバー5
0の上面に設けてあり、電線2を撚り解く長さと電線2
を挿入する長さとの対応関係が分かりやすくなってい
る。このゲージ3はレバー50の成形時に同時に溝状に
形成される。
【0057】レバー50は上記構成例では2個としてい
るが、図19に示すようにレバー50を1個としてもよ
い。この構成では、ロック突起29と係合可能な孔状の
ロック溝53′がレバー50設けられる。ロック溝5
3′はレバー50の厚み方向に貫通するように形成さ
れ、その内部は2個のロック溝53を合わせたような形
状に形成される。また図19の例では、固定具40も1
個としてある。レバー50の個数と固定具40の個数と
は必ずしも一致していなくてもよい。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明は、モジュラプラグが着
脱自在に挿入されるプラグ挿入口が開口した接続台およ
び外部回路が接続される端子台を備えるハウジングと、
端子台に突設され先端縁の開放された圧接スリットを有
するフォーク状に形成されている圧接形の複数個の端子
片と、プラグ挿入口を通してハウジングに挿入されたモ
ジュラプラグの接触子に弾接するようにハウジング内に
配列され各端子片にそれぞれ電気的に接続された複数本
のコンタクトと、外部回路を接続する電線を各端子片に
対応付けて整列させる整列部材と、電線を保持するとと
もにハウジングに対して端子片の突出方向に移動可能で
あって端子台に近づく向きに移動したときに電線と端子
片との電気的接続を可能にする固定具と、端子台に被さ
る第1の位置と端子台を開放する第2の位置との間で起
伏自在となるようにハウジングに枢着され第2の位置か
ら第1の位置に移動する際に固定具を端子台に近付ける
向きに押圧するレバーと、レバーが第1の位置から第2
の位置まで移動する際に、第1の位置から所定の中間位
置までは固定具に連結されることによってレバーの移動
に連動させて固定具を端子台から遠ざける向きに移動さ
せ、上記中間位置から第2の位置までは固定具からレバ
ーを切り離す連動手段とから成るものであり、整列部材
によって電線を整列させた状態でレバーを第1の位置に
移動させるように操作すれば、レバーが固定具を端子台
に近付けるように押圧することによって電線が固定具に
押圧され、固定具が電線を端子片の圧接スリットに圧入
するから、レバーの操作のみによって電線を端子片に接
続することができ、電線を端子片に接続するにあたって
別途の治具や工具を必要としないという利点がある。し
かも、ハウジングに枢着されたレバーを設けているの
で、梃子の原理を用いて固定具を押圧することができ、
固定具のみを端子台に押圧する場合よりも小さい力で電
線の接続作業が可能になるという利点がある。
【0059】また、レバーが固定具を端子台に押し付け
た位置である第1の位置から端子台を開放する第2の位
置に移動する過程で、途中までは連動手段がレバーに固
定具を連結することでレバーを操作するだけで固定具を
端子台から引き離すことができ、さらにレバーを移動さ
せると固定具は定位置に保たれたままでレバーのみをさ
らに開くことができ、固定具の移動範囲が制限されてい
てもレバーを十分に開くことができるのであり、レバー
を十分に開いた状態では固定具や電線の位置が視認しや
すくなるから電線の整列作業が容易になるという利点が
ある。
【0060】請求項2の発明は、ハウジングが、接続台
を備えるとともに接続台から延長されたベースを備える
ボディと、接続台に一部が挿入されるとともに残りの部
分がベース上に配置された形でボディに結合される挿入
体とからなり、端子片およびコンタクトが挿入体に保持
されているものであり、ハウジングをボディと挿入体と
により構成しているから、ボディと挿入体との間に導電
部分となるような他の部材を容易に組み込むことができ
るという利点がある。また、一般にハウジングの材料と
して用いる合成樹脂を成形する際に、比較的簡単な形状
の2部材を成形した後に組み立てればよいから、製造が
容易になり生産性の向上につながるという利点がある。
【0061】請求項3の発明は、挿入体のうち接続台に
挿入される部位の両側面と、接続台において挿入体の上
記両側面に対向する部位とに、挿入体と接続台とを凹凸
係合させることにより挿入体を接続台に固定する結合手
段が形成されているものであり、ボディと挿入体とが凹
凸係合によって結合されるから、組立作業に際してねじ
や接着剤のような別途の結合手段を必要とせず、組立作
業が容易になるという利点を有する。
【0062】請求項4の発明は、連動手段が固定具の側
面に突設された連動用突起と、連動用突起に対して着脱
自在に係合するようにレバーに設けられるとともにレバ
ーを第1の位置から第2の位置に移動させる所要の力に
よって連動用突起との係合状態を解除する小突起とから
なり、固定具が端子台からの最大距離が規制されている
ものであり、レバーが第1の位置から第2の位置に移動
する過程で小突起と連動用突起とが係合することによっ
てレバーの移動に伴って固定具が端子台から引き離され
るが、固定具が端子台からの最大距離を規制されている
ことにより、固定具の端子台からの距離が最大距離に達
すると、小突起と連動用突起との係合状態が解除されレ
バーが固定具とは無関係に移動可能となるのである。
【0063】請求項5の発明は、固定具の側面に端子片
の突出方向の摺動溝が形成され、端子台に突設された摺
動リブが摺動溝に噛合することによって固定具の移動方
向が端子片の突出方向に規制されるものであり、固定具
に設けた摺動溝と端子台に突設された摺動リブとが噛合
することによって固定具の移動方向が規制されるから、
固定具によって電線を端子片に圧入する際に不要な力成
分が作用せず、電線に対して力を効率よく作用させるこ
とができて電線を比較的小さい力で端子片に圧入できる
とともに端子片の変形を防止することができるという利
点がある。
【0064】請求項6の発明は、固定具における接続台
との対向面に形成されたガイドスリットに対して、接続
台に設けた上下方向のガイドリブが係合することによっ
て固定具の移動方向が端子片の突出方向に規制されるも
のであり、固定具に設けたガイドスリットと接続台に設
けたガイドリブとが噛合することによって固定具の移動
方向が規制されるから、固定具によって電線を端子片に
圧入する際に不要な力成分が作用せず、電線に対して力
を効率よく作用させることができて電線を比較的小さい
力で端子片に圧入できるとともに端子片の変形も防止す
ることができるという利点がある。
【0065】請求項7の発明は、レバーにロック溝が形
成され、レバーが第1の位置に位置するときにロック溝
に係合してレバーを保持するロック突起が端子台に形成
されているものであり、レバーを第1の位置に保持する
ことができ、結果的に電線を接続した状態で固定具が端
子台から浮き上がるのを防止することができるという利
点がある。このことによって、レバーに外力が作用した
り電線に張力が作用することによる端子台からの固定具
の浮き上がりを防止することができ、電線の接続信頼性
の向上につながるという効果がある。
【0066】請求項8の発明では、レバーを回転軸によ
って軸着する軸受がハウジングに設けられ、レバーと軸
受との少なくとも一方にレバーを第2の位置に係止する
位置保持手段が設けられているものであり、レバーを第
2の位置に係止することができ、レバーを開放した状態
でレバーが倒れるのを防止することができ、固定具や電
線の位置関係を確認する際にレバーが邪魔にならず結線
作業が容易になるという利点がある。しかも、取付向き
によらずレバーが倒れないように保持することができる
から、取り付ける向きによらず結線作業が容易になると
いう利点を有する。
【0067】請求項9の発明は、レバーの長手方向にお
ける枢着部位とは反対側の一端部であってレバーを第2
の位置から第1の位置に移動させる際に押力を作用させ
る面に、段差を有した押し部が形成されているものであ
り、レバーに段差を付けた押し部を設けていることによ
って、押し位置がわかりやすく、かつレバーに対して指
からの力を作用させやすく、レバーの操作が容易になる
という利点がある。
【0068】請求項10の発明では、端子片は圧接スリ
ットの開口近傍に他の部位よりも薄肉である被覆除去部
を備えているのであって、端子片に電線を圧入する際に
電線の絶縁被覆を切る部分が薄肉になっているから、電
線の絶縁被覆を比較的小さい力で切ることができ、結果
的に電線を端子片に圧入するのに要する力が小さくなる
という利点がある。つまり、レバーに作用させる力を比
較的小さくすることができ、結線作業が一層容易になる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の動作説明図である。
【図2】実施形態を示す前方からの分解斜視図である。
【図3】実施形態を示す後方からの分解斜視図である。
【図4】実施形態を示す前方からの斜視図である。
【図5】実施形態を示す後方からの斜視図である。
【図6】実施形態に用いる導電体を示し、(a)は前方
からの斜視図、(b)は後方からの斜視図である。
【図7】実施形態に用いる端子片の拡大斜視図である。
【図8】実施形態の固定具を示し、(a)は縦断面図、
(b)は横断面図である。
【図9】実施形態における固定具の取外し方を示す動作
説明図である。
【図10】実施形態に用いる固定具を示し、(a)は縦
断面図、(b)は下面図、(c)は水平断面図である。
【図11】実施形態のモジュラジャックを外側ケースに
収納する例を示す分解斜視図である。
【図12】実施形態の他例を示す要部分解斜視図であ
る。
【図13】実施形態の他例を示す分解斜視図である。
【図14】実施形態に用いる固定具の他例を示す平面図
である。
【図15】実施形態に用いる結束具を示し、(a)は斜
視図、(b)は使用状態の斜視図である。
【図16】実施形態に用いる固定具の他例を示し、
(a)は縦断面図、(b)は水平断面図である。
【図17】(a)は実施形態に用いる固定具および外し
部材の縦断面図、(b)は外し部材の下面図である。
【図18】他の実施形態を示す斜視図である。
【図19】さらに他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 電線 10 ボディ 11 接続台 11c 抜止孔 12 ベース 13 プラグ挿入口 20 挿入体 21 コンタクト支持台 21c 抜止突起 22 端子台 24 軸受 24a 保持ダボ 25 ガイド孔 25a 保持突起 26 ガイドリブ 29 ロック突起 29a 摺動リブ 30 導電体 31 コンタクト 32 端子片 32a 圧接スリット 32b 被覆除去部 33 接続導体 40 固定具 40a 摺動溝 41 隔壁 42 分離通路 43 ガイドコラム 43a 係止突起 45 ガイドスリット 47 押圧リブ 47b 連動用突起 50 レバー 50a フック片 50b 小突起 50c 押し部 51 回転軸 52 アーム片 53 ロック溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−329272(JP,A) 実開 平4−76263(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/33 H01R 4/24 H01R 9/16 102 H01R 43/01

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュラプラグが着脱自在に挿入される
    プラグ挿入口が開口した接続台および外部回路が接続さ
    れる端子台を備えるハウジングと、端子台に突設され先
    端縁の開放された圧接スリットを有するフォーク状に形
    成されている圧接形の複数個の端子片と、プラグ挿入口
    を通してハウジングに挿入されたモジュラプラグの接触
    子に弾接するようにハウジング内に配列され各端子片に
    それぞれ電気的に接続された複数本のコンタクトと、外
    部回路を接続する電線を各端子片に対応付けて整列させ
    る整列部材と、電線を保持するとともにハウジングに対
    して端子片の突出方向に移動可能であって端子台に近づ
    く向きに移動したときに電線と端子片との電気的接続を
    可能にする固定具と、端子台に被さる第1の位置と端子
    台を開放する第2の位置との間で起伏自在となるように
    ハウジングに枢着され第2の位置から第1の位置に移動
    する際に固定具を端子台に近付ける向きに押圧するレバ
    ーと、レバーが第1の位置から第2の位置まで移動する
    際に、第1の位置から所定の中間位置までは固定具に連
    結されることによってレバーの移動に連動させて固定具
    を端子台から遠ざける向きに移動させ、上記中間位置か
    ら第2の位置までは固定具からレバーを切り離す連動手
    段とから成ることを特徴とするモジュラジャック。
  2. 【請求項2】 ハウジングは、接続台を備えるとともに
    接続台から延長されたベースを備えるボディと、接続台
    に一部が挿入されるとともに残りの部分がベース上に配
    置された形でボディに結合される挿入体とからなり、端
    子片およびコンタクトが挿入体に保持されていることを
    特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
  3. 【請求項3】 挿入体のうち接続台に挿入される部位の
    両側面と、接続台において挿入体の上記両側面に対向す
    る部位とには、挿入体と接続台とを凹凸係合させること
    により挿入体を接続台に固定する結合手段が形成されて
    成ることを特徴とする請求項2記載のモジュラジャッ
    ク。
  4. 【請求項4】 連動手段は固定具の側面に突設された連
    動用突起と、連動用突起に対して着脱自在に係合するよ
    うにレバーに設けられるとともにレバーを第1の位置か
    ら第2の位置に移動させる所要の力によって連動用突起
    との係合状態を解除する小突起とからなり、固定具は端
    子台からの最大距離が規制されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のモジュラジャック。
  5. 【請求項5】 固定具の側面には端子片の突出方向の摺
    動溝が形成され、端子台に突設された摺動リブが摺動溝
    に噛合することによって固定具の移動方向が端子片の突
    出方向に規制されることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のモジュラジャック。
  6. 【請求項6】 固定具における接続台との対向面に形成
    されたガイドスリットに対して、接続台に設けた上下方
    向のガイドリブが係合することによって固定具の移動方
    向が端子片の突出方向に規制されることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のモジュラジャック。
  7. 【請求項7】 レバーにはロック溝が形成され、端子台
    にはレバーが第1の位置に位置するときにロック溝に係
    合してレバーを保持するロック突起が形成されて成るこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のモジュラ
    ジャック。
  8. 【請求項8】 ハウジングにはレバーを回転軸によって
    軸着する軸受が設けられ、レバーと軸受との少なくとも
    一方にはレバーを第2の位置に係止する位置保持手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のモジュラジャック。
  9. 【請求項9】 レバーの長手方向における枢着部位とは
    反対側の一端部であってレバーを第2の位置から第1の
    位置に移動させる際に押力を作用させる面には、段差を
    有した押し部が形成されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のモジュラジャック。
  10. 【請求項10】 端子片は圧接スリットの開口近傍に他
    の部位よりも薄肉である被覆除去部を備えることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のモジュラジャッ
    ク。
JP03695096A 1995-03-31 1996-02-23 モジュラジャック Expired - Fee Related JP3386949B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03695096A JP3386949B2 (ja) 1996-02-23 1996-02-23 モジュラジャック
AU50338/96A AU678743B2 (en) 1995-03-31 1996-03-28 Lever modular jack electrical connector
DE69605072T DE69605072T2 (de) 1995-03-31 1996-03-28 Elektrischer Verbinder
EP96302175A EP0735613B1 (en) 1995-03-31 1996-03-28 Electrical connector
US08/623,799 US5762518A (en) 1995-03-31 1996-03-29 Lever modular jack telephone type connector
CA002173026A CA2173026C (en) 1995-03-31 1996-03-29 Lever modular jack telephone-type connector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03695096A JP3386949B2 (ja) 1996-02-23 1996-02-23 モジュラジャック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09232022A JPH09232022A (ja) 1997-09-05
JP3386949B2 true JP3386949B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=12484033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03695096A Expired - Fee Related JP3386949B2 (ja) 1995-03-31 1996-02-23 モジュラジャック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3386949B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7399197B2 (en) * 2004-09-15 2008-07-15 3M Innovative Properties Company Connector assembly for housing insulation displacement elements

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09232022A (ja) 1997-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3889983B2 (ja) コネクタ
JPS6130390B2 (ja)
JP3276854B2 (ja) 圧接コネクタ及びその製造方法
JPH06203906A (ja) モジュラー電話コネクタ
JP3386949B2 (ja) モジュラジャック
JP3482907B2 (ja) パッチパネル
JP3533887B2 (ja) 配線部材
JP2002246090A (ja) 並列多芯ケーブル用コネクタ
JP3541616B2 (ja) モジュラジャック
JP3019189B2 (ja) 端子接続部の形成方法
JP3473428B2 (ja) 情報コンセント
JP3473427B2 (ja) 情報コンセント
JP3473420B2 (ja) 情報コンセント
JPH0963681A (ja) モジュラーコネクタ
JPH0963678A (ja) モジュラーコネクタ
JP2002184480A (ja) コネクタ
JPH0963679A (ja) モジュラーコネクタ
JP3473422B2 (ja) モジュラジャック
JPH1154163A (ja) コネクタ
JPH0722050Y2 (ja) 圧接コネクタ
JPH0963680A (ja) モジュラーコネクタ
JPH0452943Y2 (ja)
JP2000133362A (ja) モジュラジャック
JP3514233B2 (ja) 床取付型情報コンセント
JP3134936U (ja) 圧接コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021217

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees