JPH09204235A - 光学的相関装置 - Google Patents

光学的相関装置

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JPH09204235A
JPH09204235A JP13723096A JP13723096A JPH09204235A JP H09204235 A JPH09204235 A JP H09204235A JP 13723096 A JP13723096 A JP 13723096A JP 13723096 A JP13723096 A JP 13723096A JP H09204235 A JPH09204235 A JP H09204235A
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JP
Japan
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correlation
optical
image
light modulator
spatial light
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Application number
JP13723096A
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English (en)
Inventor
Yuji Kobayashi
祐二 小林
Naohisa Kosaka
直久 向坂
Narihiro Yoshida
成浩 吉田
Tamiki Takemori
民樹 竹森
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学的相関を定量化する。 【手段】 相関をとるべき物体像を適当な時間間隔をお
いて入力し、各物体像の減算像を記録する空間光変調器
と、この空間光変調器に記録された減算像を読み出すた
めの平行化された光を発生するレーザ光源と、読み出さ
れた光の像を受光し、受光された光の強度に対応した電
気信号を出力する光検出器と、この光検出器から出力さ
れた電気信号に基づいて相関をとるべき各物体像の相関
の大小を表示する相関表示器と、を有してなる。本発明
によれば、各物体像の光学的相関度を光検出器で電気信
号に変換し、これを電流計のような表示器で定量的に示
すことができるので、極めて簡単でありながら効果的に
光学的相関の大小の程度を把握できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は2つの像間の相関を、
光学的に演算する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば多数のバクテリア、***等の集合
体のある時刻t0での密度分布と、時刻t0からある時
間経過した時刻t1の密度分布との相関を求めることに
より、その集合体の運動の様子を把握することができ
る。
【0003】即ち、時刻t0での集合体の密度分布と、
時刻t1での密度分布との相関が大きければ、その集合
体の運動は小さいことになり、逆に相関が小さければ激
しい運動をしていることになる。又、密度分布の情報を
得る時間間隔を変えることによって、時間毎の相関値を
とれば、どの程度の運動をしているかも把握することが
できる。
【0004】このような対象の相互相関を得るために、
従来Vander Lught式マッチフィルターによ
る相関演算及び合同変換型相関法等の光学的演算が用い
られている。後者の合同変換型相関法を実現する手段と
しては、例えば特開昭60−31677号公報に開示さ
れるような、光学的に相関を演算する装置がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の相関演算では、
フーリエ変換ホログラムを撮る装置に十分な応答速度を
有するものがないため、リアルタイム演算をすることが
できないという問題点がある。
【0006】また、後者の相関演算に係る特開昭60−
31677号公報に開示される装置は、光変調材料とし
て電気光学結晶、アドレス材料として光電面にマイクロ
チャンネルプレートを組合わせたものをそれぞれ利用し
たMSLMと称される光アドレス方式空間光変調器を、
入力用とパワースペクトル記録用のために2台用いてい
るが、この空間光変調器の応答速度は数100msと遅
いため、これらの動作のタイミングを合わせるのが煩雑
であるという制御上の問題点がある。
【0007】又、前記装置は、相関出力に自己相関や同
一パターン内での相互相関が現われ、ノイズの原因にな
るので、これを避けるために、フーリエ変換するレンズ
の焦点距離を大きくしたり、入力パターンの配置を制限
しなければならないという問題点がある。更に、フーリ
エ変換を用いずに単に減算のみを用いて相関をとる方法
では、入力パターンの位置ずれに対しての許容度が非常
に小さいという問題点がある。
【0008】更に又、相関をとる物体像間の減算を行う
場合、空間光変調器において参照物体像又は被参照物体
像を加算書込みし、その後、被参照物体又は参照物体を
減算書込みすることによって実現されるが、この時、物
体像の輪郭部は減算されずに残ってしまうことが度々お
こり、光出力による相関の値に、該輪郭部に基づく誤差
を生じさせてしまうという問題点がある。
【0009】このように、従来の光学的相関装置では、
各々の装置に固有の構成および機能に起因して、上述し
たような固有の問題点があるが、いずれの従来装置によ
っても、相関をとるべき各物体像の相関の程度(相関の
大小)を、簡単な構成で定量的かつ容易に把握すること
は困難である。
【0010】すなわち、相関をとるべき一方の物体像か
ら他方の物体像を減算すると、これらの減算像が二次元
のイメージとして得られるが、その相関の「程度」、つ
まり相関の大小は、減算像を目視で観測する者の主観で
しか把握できない。
【0011】この事情は、“OPTICAL ENGI
NEERING”誌(Vol.17,No.4)に開示
された光情報処理技術でも何ら異なるものではなく、各
物体像のイメージの差は画像上で把握できたとしても、
相関の程度の大小を定量的に測定する事は困難である。
【0012】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、2つの像間の相関を光学的に演算
し、各物体像の相関の大小の程度を定量的に測定できる
装置を、簡単な構成と容易な制御の下で実現することを
目的とする。
【0013】又、本発明は、十分な応答速度で、リアル
タイム減算を行うことができると共に、入力用とパワー
スペクトル記録用の2つの空間光変調器を用いる場合で
も、そのタイミングを厳格に合わせる必要がない光学的
相関装置を提供することを目的とする。
【0014】又、本発明は、フーリエ変換する場合に、
レンズの焦点距離を大きくしたり入力パターンの配置を
制限したりすることなく、相関出力における自己相関や
相互相関に基づくノイズを抑制することができ、且つフ
ーリエ変換を用いずに相関をとる場合に対して、入力パ
ターンのずれに対して許容度が大きい光学的相関装置を
提供することを目的とする。
【0015】更に又、本発明は、相関をとる物体像間の
減算を行う際に、物体像の輪郭部が減算されずに残って
しまうことを防止して、相関の値に誤差が発生すること
を抑制した光学的相関装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1発明では、相関をと
るべき物体像を適当な時間間隔をおいて入力し、各物体
像の減算をして減算像を記録する空間光変調器と、この
空間光変調器に記録された減算像を読み出すためのレー
ザ光を発生するレーザ光源と、空間変調器から読み出さ
れた光の像を受光し、受光された光の強度に応じた電気
信号を出力する光検出器と、この光検出器から出力され
た電気信号にもとづいて相関をとるべき各物体像の相関
の大小を表示する相関表示器と、を有してなる光学系を
有してなる光学的相関装置により上記目的を達成するも
のである。
【0017】この光学的相関装置においては、減算像の
光路の途中にロウパスフィルタリングを行うフィルタを
配置してもよい。
【0018】又、光学的相関装置において、空間光変調
器その光書込み部を、各々独立して動作される少なくと
も2つの分割光書込み部に分割してもよい。更に又、空
間光変調器をメモリー機能を有するものとしてもよく、
強誘電性液晶空間光変調器としてもよい。
【0019】第2発明は、相関をとるべき物体像を適当
な時間間隔をおいて入力し、各物体像をコヒーレントな
情報に変換する空間変調器と、この空間光変調器から出
力されるコヒーレントな情報を読み出すためのレーザ光
を発生するレーザ光源と、読み出された像をフーリエ変
換するレンズと、各物体像に基づくコヒーレント情報が
フーリエ変換された各パターンを減算し、且つ記録する
第2の空間光変調器と、この第2の空間光変調器に記録
された減算パターンを読み出すレーザ光を発生するレー
ザ光源と、読み出された光を受光し、受光された光の強
度に応じた電気信号を出力する光検出器と、この光検出
器から出力された電気信号にもとづいて前記相関をとる
べき各物体像の相関の大小を表示する相関表示器と、を
有してなる光学的相関装置により上記目的を達成するも
のである。
【0020】又、第2発明の光学的相関装置において、
減算パターンの光路の途中にロウパスフィルタリングを
行うフィルターを配置してもよい。又、第2の空間光変
調器を、そのフーリエ変換光書込み部が各々独立して動
作される少なくとも2つの分割書込み部に分割してもよ
い。
【0021】更に、第2発明の光学的相関装置におい
て、第2の空間光変調器をメモリー機能を有するものと
してもよく、強誘電性液晶空間光変調器としてもよい。
【0022】
【作用】第1発明においては、適当な時間間隔で入力し
た物体像の減算像を空間光変調器で生成し、これをレー
ザ光で読み出し、光検出器で検出している。ここで、光
検出器は読み出された光の強度に応じた電気信号を出力
するので、相関表示器は相関の大小を定量的に表示でき
る。このように、光学的相関を演算して、その程度を定
量できるので、構造が簡単でありながら、制御が容易で
実用的な光学的相関装置を実現できる。
【0023】又、光書込み部を2つ以上に分割した場合
は、更に十分な応答速度で、リアルタイムに光学的相関
度の定量的演算をすることができる。
【0024】第2発明においては、各物体像の相関の大
小を定量的に把握できることに加えて、各物体像に基づ
くコヒーレント情報がフーリエ変換された後のフーリエ
パターンにおいて減算して、相関をとっているので、フ
ーリエ変換前の物体像において相関演算した場合の相関
出力における自己相関や同一パターン内での相互相関に
よるノイズが解消し、従って、フーリエ変換するレンズ
の焦点距離を大きくしたり、入力パターンの配置を制限
したりする必要がない。
【0025】又請求項2、7においては、減算像又は減
算パターンの光路の途中にロウパスフィルタリングを行
うフィルタを配置しているので、減算されずに残ってい
る物体像の輪郭部を除去して、相関出力の誤差を解消す
ることができる。
【0026】更に、請求項3、8におけるように、空間
光変調器又は第2の空間光変調器の光書込み部を各々独
立して動作される複数の分割光書込み部にしているので
低コストで、且つ速い応答速度を得ることができる。
【0027】更に、請求項4又は9において、空間光変
調器をメモリー機能を有するものとしているので、書込
み像の読み出しを高速とする必要がなく、又、物体像を
順次更新して、その都度読み出して相関をとっていくの
に好都合である。
【0028】又、請求項5及び10においては、空間光
変調器を強誘電性液晶空間光変調器としているので、高
い応答速度で動作させることができると共に、光書込み
部を分割した場合は、1部の分割書込み部への光書込み
中に、他の分割光書込み部にレンズ系等からの迷光によ
り書込むべきでない部分に光が回り込みダークレベルを
上げてしまうということがない。
【0029】
【実施形態】以下本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0030】第1発明の第1実施例に係る光学的相関を
演算する装置(以下相関装置という)10は、光書込み
部側の透明電極(詳細は後述)が2つに等分割されてい
る強誘電性液晶空間光変調器(以下FLC−SLM)1
2と、このFLC−SLM12の光書込み側に配置され
て、書込み光を分割された光書込み部に別個に結像させ
る結像手段16と、FLC−SLM12に記憶された像
を読み出すための平行化されたレーザ光を発生するレー
ザ光源18と、読み出された像を集光する集光レンズ2
1A,21Bからなる光学系21と、集光レンズ21
A,21Bにより集光された光を検出して強度に応じた
電流を出力するホトダイオード28A,28Bからなる
光検出器28と、ホトダイオード28A,28Bの出力
電流を検出して表示する電流計30とを備えて構成され
ている。なお、図1の符号32は相関をとるべき物体例
えば多数のバクテリア、***等の集合体を示す。
【0031】FLC−SLM12は、図2に示されるよ
うに、一対の配向層34A,34B間に配置された強誘
電性液晶層36と、書込み光入射側から強誘電性液晶層
36に向ってこの順で配置された光ファイバープレート
60と、書込み側透明電極38と、アドレス材料として
のアモルファスシリコン(以下a−Si)層40と、誘
電体ミラー42と、強誘電性液晶層36から読み出し側
にこの順で配置された読み出し側透明電極44と、ガラ
ス層46と、及び反射防止膜48とを積層して構成した
ものである。
【0032】書込み側透明電極38は、図3に示される
ように光ファイバープレート60上で図において2分割
されて、分割透明電極38A,38Bとされている。こ
れら分割透明電極38A,38Bには、導線39A,3
9Bがそれぞれ接続されて、動作回路52により、各々
独立して、該分割透明電極38A,38Bを介して強誘
電性液晶層36に正電界又は負電界のパルスが印加され
るようになっている。
【0033】結像手段16は、マイクロチャンネルプレ
ート(以下MCP)54を備えた前処理管56と、この
前処理管56の光入力側端面におけるホトカソード56
Aに物体32の像を結像させるためのレンズ58と、前
処理管56の後端の出力蛍光面56Bとで構成され、F
LC−SLM12における書込み側透明電極38に光フ
ァイバープレート60で接続されている。なお、図1の
符号62は、ホトカソード56Aを照射することによっ
て、光像を消去するための消去用LEDを示す。
【0034】前処理管56内には、ホトカソード56A
から出力蛍光面56Bに向かって、電子レンズ系56
C、偏向電極56D、前記MCP54がこの順で配置さ
れている。
【0035】レーザ光源18は、He−Neレーザ18
Aと、スペイシャルフィルタ18Bと、スペイシャルフ
ィルタ18Bを通ったレーザ光を平行光線にするコリメ
ータレンズ18Cと、この平行光を反射するミラー18
Dと、ミラー18Dによって反射された平行光をFCL
−SLM12の読み出し側透明電極48に照射するため
のハーフミラー18Eとから構成されている。
【0036】光学系21における集光レンズ21A,2
1Bは、分割透明電極38A,38Bに対応する位置に
並設され、分割透明電極38Aに対応する読み出し光を
集光レンズ21Aが、又、分割透明電極38Bに対応す
る読み出し光を集光レンズ21Bが、それぞれ光検出器
28におけるホトダイオード28A,28Bに集光する
ようにされている。
【0037】次に、上記実施例装置の作用について説明
する。
【0038】多数のバクテリアあるいは***の集合体等
である物体32の像を、レンズ58により前処理管56
におけるホトカソード56Aに結像し、光電子像に変換
する。ホトカソード56Aから出力される光電子は、電
子レンズ系56C及び偏向電極56Dを経てMCP54
に到達し、該MCP54において増倍されて、出力蛍光
面56Bを照射する。物体32がバクテリア等の場合
は、その発光する蛍光等が微弱光であるために、このよ
うにMCPにより光強度増幅を行う。
【0039】前処理管56において強度増幅された光学
像は、FLC−SLM12の受光面に、光ファイバープ
レート60を介して結像される。
【0040】FLC−SLM12の光書込み部は、書込
み側透明電極38が、図3に示されるように2分割され
て、分割透明電極38A,38Bとされている。これら
分割透明電極38A,38Bは、動作回路52により独
立して動作される。又、強誘電性液晶層36は、対応す
る分割透明電極38A,38Bが作動されない限り光変
調をしない。従って、分割透明電極38A,38Bに電
圧を印加するか否かで、強誘電性液晶層36での光変調
が、分割透明電極38A,38Bに対応する部分におい
て独立して光変調がなされることになる。
【0041】まず、時刻T=t0で、物体32の像を前
処理管56の偏向電極56Dにより、分割透明電極38
A側に結像するように振る。このときに、分割透明電極
38Aのみに電圧がかかり、分割透明電極38Bにはか
からないように動作回路52によって制御する。又、分
割透明電極38には画像を加算するように電圧をかけ
る。
【0042】従って、書込みは分割透明電極38A側の
みで画像を加算するように行われることになる。
【0043】強誘電性液晶層36では、入射した光強度
に比例して、書込み光が照射されている領域でON状態
にスイッチされる。強誘電性液晶層36はメモリー機能
があるために、分割透明電極38Aに対応する部分にお
いて物体像を記憶しておき、分割透明電極38Aにかか
る電圧を取除く。
【0044】次に、時刻T=t0+tで、t秒後の物体
像をFLC−SLM12の、分割透明電極38Aに対応
する部分に書込む。このとき、動作回路52によって、
画像を減算するように、分割透明電極38Aに電圧がか
けられる。
【0045】次に、偏向電極56Dには前述と逆の電圧
をかけ、物体像が分割透明電極38Bに結像するように
する。又、このとき分割透明電極38Bには、画像を加
算するように電圧をかけておく。従って、強誘電性液晶
層36の、分割透明電極38Aに対応する部分では減算
された像が書込まれたことになり、又、分割透明電極3
8Bに対応する部分に新たな書込みが行われることにな
る。
【0046】FLC−SLM12の分割透明電極38A
に対応した領域に記録されている減算像は、レーザ光源
18からの平行光により読み出され、レンズ21Aを経
てホトダイオード28に入力される。このホトダイオー
ド28Aは、受光強度に対応した光電流を生成して電流
計30に出力する。
【0047】分割透明電極38Aに対応してFLC−S
LM12に書込まれた減算像は、時刻t0の物体像と時
刻t0+tの物体像の重なりが小さい(即ち相関が小さ
い)場合は、同じパターンの部分が少なく、従って読み
出し光の強度が大きい。従って、電流計30において、
ホトダイオード28Aの出力電流が大きく検出された場
合は、2つの物体の像の相関が小さいということにな
り、物体32であるバクテリアや***の集合体の動きが
大きいことになる。
【0048】逆に、減算像の光強度に対応するホトダイ
オード28Aの出力電流が小さいときは、相関が大き
く、バクテリアや***の集合体の動きが小さいことにな
るので、電流計30の表示値により相関の程度を定量的
に把握できる。
【0049】動作回路52により、FLC−SLM12
における分割透明電極38A,38Bを動作させるモー
ドは複数種類考えられる。図4は、一方の分割透明電極
に対応する物体像に対して新たな物体像を減算し、他方
の分割透明電極に同じ新たな物体像を書込み、次に一方
の分割透明電極に減算像を消去して、次の新たな物体像
を書込み、他方の分割透明電極側で同じ新たな像で減算
するという過程を繰返し、分割透明電極38A,38B
で順次物体像の相関をとるための相関演算タイムチャー
トである。
【0050】まず、消去用LED62により分割透明電
極38A,38Bの両方に対応する領域(以下ITO
1,ITO2)の書込まれている像を消去する。
【0051】次に、分割透明電極38Aに電圧を印加す
ると共に、前処理管56で物体像(パターン1とする)
を分割透明電極38A側に振って、該当するITO1に
書込みを行う。このとき、分割透明電極38B側は電圧
を印加しない。
【0052】次に、分割透明電極38A側の書込み像
(パターン1)を記憶したまま、分割透明電極38Aに
は減算、38Bには加算となる電圧のパルスを印加し
て、ITO1とITO2にT=t0+tの新たな物体像
(パターン2とする)の書込みを行う。このとき、IT
O1に書込まれた減算像(パターン1−2)は読み出し
光によって読み出され、集光レンズ21Aを経てホトダ
イオード28Aに入力され、前述のように、電流計30
に相関の大小として出力表示される。
【0053】次に、ITO1の減算像(パターン1−
2)を消去し、ITO1には加算、ITO2に減算とな
るように、分割透明電極38A,38Bに電圧をかけて
T=t0+2tの新たな物体像(パターン3)を振っ
て、加算像と減算像を更新し、且つその都度減算像{パ
ターンn−(n=1)}を読み出して、相関をとってい
く。
【0054】従って、ITO1とITO2の物体像の書
換えの間隔、例えば100μsec程度で、順次相関を
とっていくことによって、高速度で物体の相関をとるこ
とができる。
【0055】上記実施例においては、記録された物体像
を消去する際に、FLC−SLMの消去電圧を下げるた
め、消去用LED62及び前処理管56の偏向電極56
Dの操作によって、FLC−SLM12の光書込み部に
光を均一に照射している。又、その際の、光書込み時の
補償電圧パルスは、図5に示されるように、ダーク状態
でのFLC−SLM12がオンにならない条件となって
いる。
【0056】本発明は、上記に限定されるものではな
く、図6に示されるように、消去用光を用いずに消去電
圧により消去するようにしてもよい。
【0057】図6のような動作タイミングで、消去用L
ED62を用いることなく分割透明電極にかける消去電
圧のみによって像を消去する場合は、消去LEDを用い
る場合と比較して、相関をとる間隔を更に短くすること
ができ、従って、物体像の極めて速い動きについても相
関を演算することができる。
【0058】なお上記実施例は、書込み側透明電極38
を、図において左右に2等分割したものであるが、この
場合は、例えば図7(A)に示されるように読み出し側
透明電極44を分割しない状態としたり、あるいは図7
(B)に示されるように、書込み側透明電極38を2等
分割し、且つこの分割方向と直交する方向に、読み出し
側透明電極44を2等分割して、分割透明電極44A,
44Bとするようにしてもよい。図7(B)の場合は、
分割透明電極44A,44Bも独立して動作されるよう
にすることによって、強誘電性液晶層36を4分割して
利用できることになる。更に、書込み側透明電極38及
び読み出し側透明電極44の各々、又は、一方を3以上
に分割してもよく、又分割の場合は必ずしも等分割でな
くてもよい。
【0059】上記実施例は、偏向電極56Dを備えた前
処理管56により、入力物体像を偏向するようにしてい
るが、この入力物体像偏向手段は、例えば図8に示され
るように、音響光学素子64を用いてもよい。図8の符
号66は、FLC−SLM12の光入射側に配置された
イメージインテンシファイア(I.I)、68は超音波
発生器、70は超音波発生器68を、FLC−SLM1
2及びI.I66と同期して作動させるためのコントロ
ーラ、72は結像レンズをそれぞれ示す。
【0060】又、図9に示されるように、入力物体像偏
向手段は、同様にFLC−SLM12及びI.I66と
同期して作動される可動ミラー76としてもよい。図9
の符号は可動ミラー76のコントローラを示す。
【0061】次に、第2発明の第1実施例に係る光学的
に相関を演算する装置について説明する。
【0062】ここで、この実施例においては、第1発明
の実施例と同一部分には同一符号を付することにより、
説明を省略するものとする。
【0063】図10に示されるように、光学的相関を演
算する装置(以下相関装置という)80は、FLC−S
LM13(透明電極は分割されていない)と、このFL
C−SLM13の光書込み側に配置されて、書込み光を
前記光書込み部に結像させる結像手段17と、FLC−
SLM13に記憶された像を読み出すための平行化され
たレーザ光を発生するレーザ光源19と、読み出された
像をフーリエ変換するレンズ20と、レンズ20によっ
てフーリエ変換された像が書込まれる第2のFLC−S
LM22と、この第2のFLC−SLM22の像を読み
出す平行化された光をレーザ光源19から導くための読
み出し光学系24と、第2のFLC−SLM22から読
み出された像を逆フーリエ変換するためのレンズ26
と、このレンズ26で逆フーリエ変換された光の像を検
出するホトダイオードからなる光検出器29と、光検出
器29の電気信号出力を検出して表示する電流計30と
を備えて構成されている。
【0064】FLC−SLM13は、図2に示される第
1発明の実施例におけるFLC−SLM12に対して、
透明電極38が分割されていない点において相違し、他
の構成はFLC−SLM12と同一である。又、結像手
段17は、図1の実施例と比較して前処理管56の代わ
りにイメージインテンシファイア(以下、I.I)74
を備えた点においてのみ、結合手段16と相違する。
【0065】I.I74は、ホトカソード74Aと、電
子レンズ系74Bと、MCP74Cと、出力蛍光面47
Dとを、光入力側からこの順で、備えて構成されてい
る。図1の実施例と同様に、I.I74の出力蛍光面
と、FLC−SLM13とは、光ファイバープレート6
0を介して接続されている。
【0066】第2のFLC−SLM22は、FLC−S
LM13と同様の構成であって、一対の配向層22A,
22B間に配置された強誘電性液晶層22Cと、書込み
光入射側から強誘電性液晶層22Cに向ってこの順で配
置された書込み側透明電極22D、アドレス材料として
のアモルファスシリコン(以下a−Si)層22E、誘
電体ミラー22F、強誘電性液晶層22Cから読み出し
側に、この順で配置された読み出し側透明電極22G、
ガラス層22H、及び反射防止膜22Iとを積層して構
成したものである。
【0067】レーザ光源19は、図1の実施例における
レーザ光源18のミラー18Dをハーフミラー18Fに
書き換えたものである。
【0068】読み出し光学系24は、ハーフミラー18
Fを透過した光を反射する全反射ミラー24Aと、この
全反射ミラー24Aで反射された平行光を第2のFLC
−SLM22の読み出し光として、これに照射するため
のハーフミラー24Bとを備えて構成されている。図1
1の符号22Jは、第2のFLC−SLM22のための
消去用LEDを示す。
【0069】次に、上記実施例装置の作用について、図
11を参照して説明する。図11は、図10の実施例の
動作タイミングチャートである。
【0070】まず、消去用LED62、22JによりF
LC−SLM13及び第2のFLC−SLM22に記録
された像を消去する。
【0071】次に、I.I57で増倍され、FLC−S
LM13に記録された物体32の時T=t0での像(パ
ターン1)を、レーザ光源18からの平行光により読み
出し、レンズ20においてフーリエ変換を行い、そのパ
ワースペクトルを第2のFLC−SLM22に書込む。
ここでは、FLC−SLM13の応答速度が100μs
以下であるために、これに対応させて、パワースペクト
ル書込み用のSLMも、強誘電性液晶SLMとされてい
る。
【0072】次に、消去用LED62により、FLC−
SLM13に記録された像を消去し、時間T=t0+t
での物体像(パターン2)をFLC−SLM13に書込
む。FLC−SLM13に書込まれた像は、前述と同様
に読み出され、レンズ20においてフーリエ変換された
後、そのパワースペクトルが第2のFLC−SLM22
に書込まれる。
【0073】この時、第2のFLC−SLM22には、
減算書込みが行われるように、動作回路53により制御
する。この第2のFLC−SLM22には、既にT=t
0時の物体像のパワースペクトルが書込まれているの
で、2つの物体像のパワースペクトルの減算が行われ、
これが第2のFLC−SLM22に記録される。
【0074】この第2のFLC−SLM22の読み出し
は、通常と同様に、読み出し光学系24で行い、読み出
し光は、レンズ26において逆フーリエ変換された後、
光検出器29に入力される。この光検出器29は、受光
強度に対応する光電流を生成して電流計30に出力す
る。
【0075】レンズ20においてフーリエ変換されて、
第2のFLC−SLM22に書込まれたパワースペクト
ルの、2つの像の重なりが大きい、即ち、相関が大きい
場合は、レンズ26で逆フーリエ変換された光の強度が
小さいことになる。
【0076】従って、電流計30において、ホトダイオ
ード28の出力電流が小さく(ホトダイオード28の受
光強度が小さく)検出された場合は、2つの物体の像の
相関が大きいということになり、物体32であるバクテ
リアや***の集合体の動きが少ないことになる。
【0077】逆に、ホトダイオード28の出力電流が大
きく(即ちホトダイオード28の受光強度が大きく)検
出されたときは、相関が小さく、バクテリアや***の集
合体の動きが大きいことになる。
【0078】次に、図12に示される第2発明の第2実
施例について説明する。
【0079】この第2実施例の相関装置90は、図10
の第1実施例と比較すると、第2のFLC−SLM22
の代わりに、書込み側に、2等分割され、動作回路(図
示省略)によって独立して作動される分割透明電極23
A,23Bとされた第2のFLC−SLM23を設ける
と共に、フーリエ変換用のレンズ20とハーフミラー1
8Eとの間に、音響光学素子64(駆動回路は図示省
略)を配置し、且つ、逆フーリエ変換用のレンズ26
を、前記分割透明電極23A,23Bに対応した2つの
レンズ26A,26Bとし、更にこれらレンズ26A,
26Bに対応して、ホトダイオード28A,28Bを設
けたものである。他の構成は、図10の実施例と同一で
あるので、説明は省略する。
【0080】次に、この実施例の作用を、図13の動作
タイミングチャートを参照して説明する。
【0081】まず消去用LED62,22Jにより、F
LC−SLM13と第2のFLC−SLM23に記録さ
れた像を消去した後、時間T=t0で物体32の像(パ
ターン1)をFLC−SLM13に書込む。
【0082】次に、このFLC−SLM13に記憶され
た物体像を平行光によって読み出し、レンズ20でフー
リエ変換した後、そのパワースペクトルを第2のFLC
−SLM23に書込む。このとき、音響光学素子64に
よって像を分割透明電極23Aに入力するよう偏向にす
る。従って、第2のFLC−SLM23の分割透明電極
23Aに対応した領域(以下ITO1)に書込まれるこ
とになる。
【0083】ITO1に書込まれたフーリエ変換パター
ンはそのまま記憶しておき、次にLED62によってF
LC−SLM13の記録像を消去し、時刻T=t0+t
での物体32の像(パターン2)をFLC−SLM13
に書込み、そのフーリエ変換パターンを音響光学素子6
4によって偏向することにより、分割透明電極23A及
び23Bに対応する領域(ITO1,ITO2)に書込
む。
【0084】このとき、ITO1側への書込みは、動作
回路によって画像を減算するように書込む。又、ITO
2には、画像を加算するように書込む。従って、ITO
1には、2つの画像の減算されたパターンが記録され、
ITO2には第2のパターンが記憶されることになる。
【0085】次に、読み出し光学系24により、ITO
1に記録された減算フーリエ変換パターンをレンズ26
Aを介して読み出し、ホトダイオード28Aからその光
強度に応じた電気信号を出力する。ホトダイオード28
の出力信号と相関との関係は、第1実施例と同様であ
る。
【0086】次に、記録された像を消去した後、FLC
−SLM13に、時刻T=t0+2tでの物体像(パタ
ーン3)を書込む。
【0087】このFLC−SLM13に書込まれた3番
目の像を、前述と同様に読み出してフーリエ変換した
後、予め記録が消去されたITO1に画像を加算するよ
うに書込み、更に、ITO2には画像を減算するように
書込む。従ってこの状態で、ITO2に記録された減算
パターンを、レンズ26Bを介して読み出すと、その出
力強度により、物体32の相関を得ることができる。
【0088】このようにして順次、分割透明電極23
A,23Bに減算パターンを書込んでいくことによっ
て、物体の動きを時間t毎に把握することができる。
【0089】図13あるいは図11に示される動作タイ
ミングチャートにおいては、FLC−SLM13及び第
2のFLC−SLM22,23の光書込み部に消去用L
ED62,22Jによって光を均一に照射することによ
り、消去の際におけるこれらFLC−SLMの消去電圧
を下げるようにしているが、これらの実施例において
も、第1発明におけると同様に、図14に示されるよう
な動作タイミングで消去用光を用いずに消去電圧のみに
より、記録された像を消去するようにしてもよい。
【0090】次に、図15に示される、第2発明の第3
実施例について説明する。
【0091】この第3実施例の相関装置100は、図1
0の第1実施例におけるFLC−SLM13と第2のF
LC−SLM22の機能を、これらと同様の1つのFL
C−SLM15によって果たすようにしたものである。
【0092】このFLC−SLM15の光書込み側の透
明電極は、独立して動作される2つの分割透明電極15
A,15Bとされ、I.I74からレンズ59を経て、
分割透明電極15A側に書込まれた物体像を、レーザ光
源19Aのハーフミラー18Eからの平行光によって読
み出し、この読み出しレーザ光をミラー25A,25
B,25C,25D、及びフーリエ変換レンズ20を経
て、分割透明電極15Bに、フーリエ変換パターンとし
て書込むようにしたものである。
【0093】この書込まれたフーリエ変換パターンは、
図10の実施例におけるレーザ光源19に追加されたハ
ーフミラー18Gを経て導入される読み出し光によって
読み出され、逆フーリエ変換レンズ26を経て、光検出
器29に入力される。
【0094】この第3実施例の作用については、第1実
施例と同様であるので説明を省略する。
【0095】上記各実施例においては、フーリエ変換し
ないで、相関を取る物体像間の単純な減算を行ったり、
又、FLC−SLMでインコヒーレント−コヒーレント
変換を行って、更にフーリエ変換レンズによりフーリエ
パターンにして減算を行っているが、このとき物体像の
輪郭部は減算されずに残ってしまうことが頻繁に起こ
る。このため、輪郭部による光出力により、相関の値に
誤差を生じさせるという問題点がある。
【0096】これに対しては、例えば図16に示される
ように、FLC−SLMの読み出し光やフーリエ変換す
るためのレンズ20のフーリエ変換面に、ローパスフィ
ルタ(アパーチャ)80を配置して高周波成分をカット
し、それをレンズ82により、光検出器29に集光させ
る。このようにすると、物体像間の減算出力に残った輪
郭部が消去されるので、該輪郭部による光出力の相関の
値(電流計30の指示する値)に生じさせる誤差を防止
することができる。
【0097】又、図10に示される実施例のような場合
は、図17に示されるように、逆フーリエ変換レンズ2
6の変換面に、ローパスフィルタ80を設けると、同様
に誤差が防止できる。
【0098】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、各物体像
の光学的相関度を光検出器で電気信号に変換し、これを
電流計のような表示器で定量的に示すことができるの
で、極めて簡単でありながら効果的に、光学的相関の大
小の程度を把握できる。このため、バクテリアや***の
ような物体の動きなどを、リアルタイムに効率よく測定
できる実用性の高い光学的相関装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る光学的相関を演算する装置の第
1実施例を示す上方から見た光学系統図。
【図2】同実施例におけるFLC−SLMの要部を拡大
して示す断面図。
【図3】同実施例のFLC−SLMにおける分割透明電
極を示す平面図。
【図4】同実施例の光学的相関を演算する装置による相
関演算過程を示すタイミングチャート。
【図5】同実施例のFLC−SLMにおける消去用補償
電圧パルスの状態を示すタイミングチャート。
【図6】同実施例で画像消去方法と変更した場合のタイ
ミングチャート。
【図7】FLC−SLMにおける透明電極の分割の変形
例を示す路示斜視図。
【図8】光学的相関を演算する装置の第2及び第3実施
例の要部を示すブロック図。
【図9】光学的相関を演算する装置の第2及び第3実施
例の要部を示すブロック図。
【図10】第2発明に係る光学的相関を演算する装置の
第1実施例を示す光学系統図。
【図11】同実施例の光学的相関を演算する装置によ
る、相関演算過程を示すタイミングチャート。
【図12】第2発明の第2実施例を示す光学系統図。
【図13】同第2実施例の光学的相関を演算する過程を
示すタイミングチャート。
【図14】前記第2実施例における画像消去方法を変更
した場合のタイミングチャート。
【図15】第2発明の第3実施例を示す光学系統図。
【図16】第1発明及び第2発明の実施例における変形
例の要部を示す光学系統図。
【図17】第1発明及び第2発明の実施例における変形
例の要部を示す光学系統図。
【符号の説明】
10,80,90,100…光学的相関を演算する装
置、12,13…強誘電性液晶空間光変調器(FLC−
SLM)、14…光ファイバープレート、15A,15
B,23A,23B,38A,38B,44A,44B
…分割透明電極、16,17…結像手段、18,19…
レーザ光源、21…光学系、22,23…第2のFLC
−SLM、22C,36…強誘電性液晶層、24…読み
出し光学系、26,26A,26B…レンズ、28,2
9…光検出器、30…電流計、32…物体、38…書込
み側透明電極、44…読み出し側透明電極、52,53
…動作回路、56…前処理管、64…音響光学素子、7
2…可動ミラー、74…イメージインテンシファイア
(I.I)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹森 民樹 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相関をとるべき物体像を適当な時間間隔
    をおいて入力し、各物体像の減算をして減算像を記録す
    る空間光変調器と、この空間光変調器に記録された前記
    減算像を読み出すためのレーザ光を発生するレーザ光源
    と、前記空間光変調器から読み出された光の像を受光
    し、受光された光の強度に対応した電気信号を出力する
    光検出器と、この光検出器から出力された電気信号にも
    とづいて前記相関をとるべき各物体像の相関の大小を表
    示する相関表示器と、を有してなる光学的相関装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記減算像の光路の
    途中にロウパスフィルタリングを行うフィルターを配置
    したことを特徴とする光学的相関装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記空間光変
    調器は、その光書込み部が各々独立して動作される少な
    くとも2つの分割光書込み部に分割されたことを特徴と
    する光学的相関装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、前記空間
    光変調器は、メモリー機能を有するものであることを特
    徴とする光学的相関装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、前
    記空間光変調器は、強誘電性液晶空間光変調器であるこ
    とを特徴とする光学的相関装置。
  6. 【請求項6】 相関をとるべき物体像を適当な時間間隔
    をおいて入力し、各物体像をコヒーレントな情報に変換
    する空間光変調器と、この空間光変調器から出力される
    コヒーレントな情報を読み出すためのレーザ光を発生す
    るレーザ光源と、読み出された像をフーリエ変換するレ
    ンズと、前記各物体像に基づくコヒーレント情報がフー
    リエ変換された各パターンを減算し、且つ記録する第2
    の空間光変調器と、この第2の空間光変調器に記録され
    た減算パターンを読み出すレーザ光を発生するレーザ光
    源と、読み出された光を受光し、受光された光の強度に
    対応した電気信号を出力する光検出器と、この光検出器
    から出力された電気信号にもとづいて前記相関をとるべ
    き各物体像の相関の大小を表示する相関表示器と、を有
    してなる光学的相関装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記減算パターンの
    光路の途中にロウパスフィルタリングを行うフィルター
    を配置したことを特徴とする光学的相関装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、前記第2の空
    間光変調器は、そのフーリエ変換光書込み部が各々独立
    して動作される少なくとも2つの分割書込み部に分割さ
    れたことを特徴とする光学的相関装置。
  9. 【請求項9】 請求項6、7又は8において、前記第2
    の空間光変調器は、メモリー機能を有するものであるこ
    とを特徴とする光学的相関装置。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至9のいずれかにおいて、
    前記第2の空間光変調器は、強誘電性液晶空間光変調器
    であることを特徴とする光学的相関装置。
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