JPH09203667A - 温度検出回路 - Google Patents

温度検出回路

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JPH09203667A
JPH09203667A JP1023196A JP1023196A JPH09203667A JP H09203667 A JPH09203667 A JP H09203667A JP 1023196 A JP1023196 A JP 1023196A JP 1023196 A JP1023196 A JP 1023196A JP H09203667 A JPH09203667 A JP H09203667A
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JP
Japan
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terminal
temperature
amplifier
sensor
microcomputer
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Application number
JP1023196A
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English (en)
Inventor
Kenichi Honda
謙一 本田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、内部回路の変更無しに1つの変
換回路で複数種、複数個の測温抵抗体、サーミスタ等を
切り換え使用しても温度検出を高精度に行うことを可能
とすることによって、回路の多用化と回路の簡素化をは
かるものである。 【解決手段】 使用するセンサ種に応じてセンサ18に
供給する電流量を、マイコン22から選択的に切り替え
るためのアナログマルチプレクサSW31を設けること
により、センサ18に所要の電流量を流して温度検出を
可能とするとともに、マイコン22から定電流を供給す
るセンサ18、118を選択的に切り替えるアナログマ
ルチプレクサSW1と、同じくアナログ−デジタル変換
器に接続するセンサを選択的に切り替えるアナログマル
チプレクサSW2、SW3を設けて、マイコン22から
選択的にセンサ接続を切り替える手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマイコンを使用し
た温度測定装置や、温度を検知して必要な温度に制御す
る冷熱機器制御用の温度検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に温度検出回路では、測定対象の温
度の高低や、必要とする測定精度によって温度を検出す
るセンサにサーミスタや熱電対あるいは白金測温抵抗体
(以下単に測温抵抗体と言う)など温度検出原理の異な
る複数の種類のセンサが使い分けられる。そしてこれら
の温度センサからの信号は、ひとまずアナログ電圧信号
に変換し、その後A/Dコンバータによって、マイコン
が処理できるデータ信号に変換される構成になっている
ものが多い。
【0003】これらセンサの種類の差によって、これら
のセンサからの信号をアナログ電圧信号に変換するため
の回路構成(以下変換回路という)も種々異なったもの
が用いられる。しかしながらセンサの種類の数に応じて
多くの変換回路を準備することは経済性や装置の小型化
の点で不利であるので、従来から異なる種類の温度セン
サに対して、1つの変換回路で対応するための工夫が種
々行われている。
【0004】図3は、上記の目的の発明の一例として特
開平5−157579号公報に示されたものと類似の変
換回路を示すものである。同図において111は各種測
定センサの接続換えを可能とする端子台であって、この
端子台111には端子1、端子2、及び端子3のほか、
冷接点補償を行うために端子台111の温度を検出する
温度検出用ダイオードDが設けられている。
【0005】この端子台111の端子1と装置の+電源
ライン12との間には電流のオン・オフ期間の可変によ
り抵抗値が変化するアナログスイッチSW11と抵抗R
11との直列回路が接続されている。一方、端子台11
1の端子2は、装置の+電源ライン12と−電源ライン
13との間に直列接続されているアナログスイッチSW
12、ゼロ点調整用抵抗R12、R14およびバイアス
抵抗R13のうち、抵抗R12とバイアス抵抗R13と
の共通部に接続されている。また、端子台111の端子
3には−電源ライン13が接続されている。
【0006】また、端子台111の端子1と、アナログ
スイッチSW12接続側のゼロ点調整用抵抗R12の端
部とに、それぞれ個別にノイズ成分を除去する高周波除
去フィルタF1,F2を介して可変ゲイン用アンプ14
が接続されている。15はアンプ14の出力をディジタ
ル信号に変換する信号変換回路である。
【0007】さらに、前記端子台111には、その端子
1と端子2との間に図示実線で示す熱電対16が接続さ
れるが、必要に応じて同じく端子1と端子2との間に熱
電対16に代えて一点鎖線で示す直流信号発生源17が
接続され、或いは図示点線で示すように端子1、端子2
および端子3にそれぞれ接続ケーブル抵抗rを介して測
温抵抗体18が接続されるものである。
【0008】前記温度検出用ダイオードDの両端には所
定のバイアスに保持された固定ゲインアンプ19を有す
る補償用温度測定系20が設けられている。21は固定
ゲインアンプ19の出力をディジタル信号に変換する信
号変換回路である。
【0009】22は所定のプログラムデータに基づいて
アナログスイッチSW11、SW12を制御し、測定デ
ータを収集記憶し、或いは各種の補償例えば冷接点補償
制御等を行うマイクロプロセッサ、23はアナログスイ
ッチSW11、SW12の制御に必要なデータ、冷接点
補償データ、装置全体の温度誤差データなどを記憶する
メモリである。次に、以上のように構成された装置の動
作について説明する。
【0010】先ず、物理量例えば温度、電圧の測定に先
立ち、メモリ23に熱電対16、直流信号発生源17、
測温抵抗体18の種別、測定レンジまたは直流信号発生
源17からの発生電圧による直流電圧レンジなどに応じ
て予め定めたアナログスイッチSW11、SW12のオ
ン・オフ時間比率データ、アンプ14の可変ゲインデー
タなどを記憶する。そして、かかる測定条件の下に次の
ような種々の測定を行う。 (1) 測定系の温度誤差の測定。 (2) 熱電対16を接続したときの測定。 (3) 測温抵抗体18、直流信号発生源17などを接
続したときの測定。
【0011】そして図3の構成によれば、熱電対16、
直流信号発生源17、測温抵抗体18に基づいて、マイ
クロプロセッサ22から予め定めたオン・オフ時間比率
信号を送出してアナログスイッチSW11、SW12を
オン・オフ時間比率制御を行い、所要とするバイアス抵
抗となるように設定するので、配線変更や回路定数を変
更することなく、熱電対16、直流信号発生源17、測
温抵抗体18などを接続替えでき、ユーザーの多様な用
途に十分に対処することができる。また、アナログスイ
ッチSW11、SW12のオン・オフ時間比率を可変し
ながら測定センサー接続側温度測定系のゼロ点調整を容
易に行うことができる。
【0012】しかも、測定センサ接続側温度測定系とは
別に、端子台111に温度検出用素子Dを設け、端子台
111の温度を測定するようにしたので、予め測定セン
サー接続側温度測定系の温度誤差データや冷接点補償用
データを取得し、実際の測定時の端子台温度に応じて測
定センサ接続側温度測定系の出力に対して温度誤差補償
や冷接点補償を実行でき、周囲温度に影響されずに高精
度に温度などを測定でき、安定性の高い装置を実現でき
ている。
【0013】図3の従来の温度検出回路において、熱電
対16、直流信号発生源17、測温抵抗体18等は、端
子台111の1組の端子に1コしか接続できない事は言
うまでもない。即ち熱電対16、直流信号発生源17、
測温抵抗体18等を交換する場合、あるいは、同じ種類
の温度センサでも、異なる測定ヶ所に取り付けられてい
る2つ以上の温度センサを切り換える、言い換えれば多
点の測定を1つの変換回路で行うには温度センサや直流
信号発生源の配線をつなぎ直さなければならない。
【0014】もちろん、従来から例えば熱電対16と直
流信号発生源17と、測温抵抗体18とが、あらかじめ
接続されていて、スイッチ(図示しない)によって、切
換えればよいようになっているものもあるが、そのよう
なものは一般に測定精度が高くない。即ち、高精度を望
む場合はセンサを接続替えして使用しなければならず、
一方、切り替え回路を有しいちいち接続替えしなくてよ
いものでは精度が得られないようになっているが、これ
には理由がある。図4によりこれを説明する。
【0015】図4は、1つの変換回路に対して、複数
(図4では2コ)のセンサ(同種、異種を問わず)をス
イッチで切換えるようにした場合の問題点を説明するた
めの部分回路図である。説明の都合上、図4では2つの
測温抵抗体18、118を切り替えて使用する場合につ
いて説明する。アンプ14や信号変換回路15、マイク
ロプロセッサ22、メモリ23及び補償温度測定系20
は図3と同様であるので図4では図示を省略している。
118はもう1つの測温抵抗体であり、101、10
2、103は測温抵抗体118を接続した端子である。
【0016】スイッチSW13とSW14は、測温抵抗
体18と測温抵抗体118とを切り替えるために挿入さ
れた互いに連動して動作する切り換えスイッチであり、
スイッチSW13は端子1と端子101を、スイッチS
W14は端子2と端子102とを切り替える。端子3と
端子103は電源13へ共通に接続されているので切り
替えスイッチは省略している。スイッチSW13は接触
抵抗を有している。接触抵抗は一定ではなく切換動作の
たびごとに変動する。この変動する抵抗をΔRとしてこ
の接触抵抗をRSW13+△Rと表す。RSW13は固
定値でありあらかじめ測定することができるものであ
る。
【0017】測温抵抗体18、118等に流れる電流の
値はアナログスイッチSW11によって制御されている
ので、回路中の抵抗が少し変動しても常に一定に保たれ
る。しかしながら抵抗R11とスイッチSW13の間か
ら増幅器14へと送られる信号は、測温抵抗体18に流
れる電流Iと(測温抵抗体18の抵抗R18+接続ケー
ブル抵抗r+接触抵抗RSW13+ΔR)とを乗じた電
圧I・(R18+r+RSW13+ΔR)となってい
る。
【0018】そして、この電圧の内、I・(r+RSW
13)はあらかじめ知ることができるので補正すること
は可能であるが、I・ΔRについては変動するため、補
正することができない。もちろんI・ΔRは要求される
測定温度精度によっては無視し得ない値である。
【0019】即ち、一般にスイッチは、それが半導体式
であれ、機械的な方式のものであれ、オン時の抵抗はゼ
ロではなく、しかもその値はオンオフのたび毎にあるい
は環境条件の変動などによって変化する。
【0020】しかもその変化量は例えば100Ωの白金
測温抵抗体の抵抗変化量(0.39Ω/℃)に対して、
要求精度によっては無視することができない程度であ
る。
【0021】つまり、回路切換用のスイッチを測温抵抗
体の回路に挿入すれば、温度測定精度が悪化するわけで
あるから、高い精度を望む場合には切換回路を使用する
ことができず、温度センサはいちいち接続換えしなけれ
ばならないのである。
【0022】特に、高精度の温度測定を望む場合には、
センサ自体の特性が、安定でよく管理された(特性のそ
ろった)ものである事が必要であるが、この点で白金測
温抵抗体は、サーミスタや熱電対などよりも精度が高い
が、温度変化に対する抵抗値の変化量が小さいので、回
路抵抗誤差の影響を受けやすいのである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
温度センサの変換回路は、複数のセンサを1つの変換回
路で用いかつ高精度を望む場合には、複数のセンサをい
ちいち接続換えしなければならず、不便であると言う課
題があった。
【0024】この発明は上記のような不便を解消するた
めに、測温抵抗体センサを含む複数の温度センサを切換
スイッチを用いて切換使用することができ、しかも温度
測定精度が低下しない変換回路を提供するものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するために、マイコンと、メモリと、増幅器と、3線
式測温抵抗体を含む複数の種類の温度センサを接続可能
な端子組を複数組有する端子台と、前記複数の端子組の
いずれかに切り替え可能なスイッチと、このスイッチに
よって切り替えられたセンサの種類に応じてこのセンサ
に供給する電流量をあらかじめ記憶している前記マイコ
ンから指令し、このセンサに所用の電流を流す定電流制
御部とを有する温度検出回路において、この定電流制御
部の出力を、選択した端子組の第1の端子に接続する第
1の切り替えスイッチと、前記選択された端子組の第1
の端子を増幅器に接続する第2の切り替えスイッチと、
前記選択された端子組の第2の端子を増幅器に接続する
第3の切り替えスイッチと、第1の端子と第1の切り替
えスイッチを結ぶ第1の配線と、第1の端子と第2の切
り替えスイッチを結ぶ第2の配線とを有している。
【0026】第2の発明に係る温度検出回路は、第3の
切り替えスイッチの出力と各端子組の共通に接続された
第3の端子の信号とを切り替えて増幅器に接続する第4
の切り替えスイッチと、第4の切り替えスイッチの切り
替えによって得られる2つの信号を演算して温度補正値
を算出する補正回路とを有するものである。
【0027】第3の発明は、温度センサと電源との間に
直列に挿入される抵抗器を有し、この抵抗器は複数の抵
抗器とこの複数の抵抗器の中から電源電圧をセンサ種別
に応じた所定電流値で除した値にほぼ等しい1つの抵抗
器を選択できる切り替えスイッチとからなり、また、こ
の切り替えスイッチは温度センサの種別を記憶している
マイコンの指令によって切り替えられるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施例について図面を参
照して説明する。図1は本発明回路の実施の一形態を示
す回路図である。説明の都合上、ここでは温度センサと
して複数のサーミスタと複数の測温抵抗体とを切り替え
て使用する形態について説明する。以下説明の都合上サ
ーミスタ、測温抵抗体をまとめて単にセンサという場合
もある。同図において111は、各種センサを接続する
端子台である。端子台111には1つの温度センサを接
続するための3つの端子(端子1、端子2、端子3)が
1組となった端子組が複数組設けられている。図示説明
の都合上もう一組の端子の符号は(端子101、端子1
02、端子103)としている。使用センサがサーミス
タの場合、端子台111の端子1と端子3との間にサー
ミスタ20が接続される。3線式測温抵抗体18の場合
は端子1と端子2と端子3に接続される。37は、マイ
コン22のデジタル信号をアナログ信号に変換する信号
変換回路(以下DACという)である。
【0029】片側を電源100の+電源ライン12に接
続している抵抗R31、R32、抵抗R31とR32の
いずれかを選択するスイッチSW31、このスイッチS
W31のコモンラインにエミッタが接続されたトランジ
スタ39、このトランジスタ39のベースに出力が接続
されたアンプ38によって定電流回路21を構成してい
る。抵抗R31、R32は、いずれか一方の抵抗値が他
方の100〜1000倍程度のものを用いている。アン
プ38は、前記DAC37の出力電圧(VDAと図示)を
+入力、トランジスタ39のエミッタ電圧を−入力とし
て、エミッタ電圧がDAC37の出力電圧と等しくなる
よう動作する。従って、電源ライン12の電圧とエミッ
タの電圧との差の電圧を抵抗R31またはR32で除し
た値が一定に保つべき電流値となる。
【0030】トランジスタ39のコレクタに電流量を検
出するための抵抗R33が接続されている。スイッチS
W1は、コモン側を抵抗R33、反対側を端子台111
の複数の端子1、端子101……に接続して、定電流を
供給するべき相手センサをマイコン22からの指令によ
って切り替えるためのアナログマルチプレクサである。
24は抵抗R33の両端の電圧を入力とするアンプで、
そのゲインはマイコン22から設定、変更が可能であ
る。アンプ24の出力はA/D変換器25を経てマイコ
ン22へ入力される。
【0031】14はスイッチSW2のコモン側を+入
力、スイッチSW4のコモン側を−入力とする信号増幅
器(以下アンプという場合もある)で、マイコン22か
らゲインの設定変更が可能である。スイッチSW2はコ
モン側をアンプ14、反対側を端子台111の複数の端
子端子1、端子101……に専用(前述のスイッチSW
1に配線されている線とは別の配線の意)の配線で接続
され、マイコン22からの指令により信号増幅器14へ
接続されるセンサを切替えるセンサ切替用のアナログマ
ルチプレクサである。SW3はコモン側をSW4、反対
側を端子台111の複数の端子2、端子102……に接
続され、マイコン22からの指令により接続を切替える
センサ切替用アナログマルチプレクサである。
【0032】SW4はコモン側をアンプ14の−入力、
反対側の一方をスイッチSW3のコモン側、もう一方を
マイナス電源ライン13に接続され、マイコン22から
の指令により接続を切替えるアナログマルチプレクサで
ある。15は増幅器14の出力をデジタル信号に変換す
る信号変換回路(以下ADCという)である。22は所
定のプログラムデータに基づいてアナログマルチプレク
サSW1〜SW4及びSW31の接続切替と、増幅器1
4とアンプ24のゲインの制御、測定データの収集記
憶、あるいは定電流の制御を行なうマイコンである。2
3はマイコン22の動作に必要なプログラム、温度セン
サ別のデータ、温度換算データ等を記憶するメモリであ
る。
【0033】上記の説明中、SW1及びSW2から端子
台111の端子1、端子101……への接続が専用の線
で行われると記載しているのは、図1に示すようにSW
1とSW2からそれぞれ別の配線で端子台111の端子
1、端子101……へ接続されているという意味であ
り、例えばSW2からSW1を経由して1本の線で端子
1などへ接続されているのではないと言うことを示して
いる。
【0034】次に以上のように構成された装置の動作に
ついて説明する先ず、温度の測定に先立ち、メモリ23
に測温抵抗体やサーミスタの種別、特性、センサ数量、
測定レンジ、接続されている端子符号等に応じて定めた
アナログマルチプレクサSW1〜SW4、とSW31の
切替データ、増幅器14、アンプ15の可変ゲインデー
タ、定電流較正用データ等(上記の各種情報を総称して
センサ接続情報という)を記憶する。そして、かかる測
定条件の下に次のように種々の測定を行なう。
【0035】1)センサの種別による定電流量の切替 温度を測定する時、メモリ23から読み込んだセンサ接
続情報に従って、各端子台111に接続されているセン
サ種別に応じた定電流をセンサに供給(センサによって
電流を供給する必要がない場合は電流をほぼ0とする)
する。センサの種別に応じた電流量を供給するために、
あらかじめセンサ種、特性によって決めてあるSW31
による抵抗R31、R32の切替えと、DAC37への
定電流レベルデータ出力をマイコン22から行なう。
【0036】通常、サーミスタ20、120……は測温
抵抗体18、118よりも単位温度変化に対する抵抗値
変化が大きく、その両端に発生する電圧を希望する精度
で検出可能な電圧範囲に納めようとすると、供給する電
流レベルは測定温度範囲にもよるが、測温抵抗体ではミ
リアンペアオーダー、サーミスタの場合はμアンペアオ
ーダーとなる。このために、抵抗R31、R32のいず
れかを選択して、使用するセンサ種に応じて電流量を大
きく変えてやる。ここで、選択されているセンサに供給
される電流量Iは以下の算式によって求まる。 I={(+電源ラインの電圧)−VDA}/R31(またはR
32)
【0037】2)定電流量較正 端子台111に接続されたセンサ18、118或は2
0、120……の接続をSW1〜SW3で切り替えなが
ら、各センサごとに後述する手順に従ってセンサに供給
する電流量の較正を行なう。R33は、精度の良い(温
度変化も少ない)概知の値の抵抗で、この両端には流れ
る電流の値に応じた電圧が発生する。この電圧を必要な
ゲインに設定されたアンプ24にて増幅し、AD変換器
25を介してデジタルデータに変換してマイコン22に
取り込む。
【0038】アンプ24のゲインは、センサ種別や温度
測定レンジに応じてメモリ23に記憶しているデータか
ら読み出してアンプ24に設定する。マイコン22は、
AD変換器25から入力された値とメモリ23から読み
出した定電流量較正用データとの差から、センサに供給
する電流量を所望の電流量とするための出力データを算
出してDAC37に対して出力し、トランジスタ39な
どで構成された定電流回路21によって電流を制御す
る。このように、定電流回路21に対してフィードバッ
クをかけることによって、センサ種別ごとに供給する電
流量を適切な値に、精度良く一定に保つ。
【0039】3)温度測定 測温抵抗体18、118……を使用する場合、 端子台
111に接続された測温抵抗体18、118……の接続
をSW1〜SW3で切り替え、2)で説明したセンサに
供給する電流量の較正を行なった後、端子台111の端
子1、端子2間(あるいは端子101、端子102間)
の電圧を、増幅器14の設定されたゲインで増幅し、A
DC15を介してデジタルデータに変換してマイコン2
2に取り込む。このとき検出され増幅される信号電圧に
はスイッチSW1の接触抵抗は誤差として含まれない。
【0040】上記の説明の理解を助けるため、測温抵抗
体18を選択して、関連するスイッチを上記のように切
り替えた状態での回路を等価的に図2に示す。図2にお
いて、RSW1、RSW2、RSW3は、それぞれスイッ
チSW1、SW2、SW3の接触抵抗(スイッチに接続
される配線の抵抗も等価的に含むものとする)である。
増幅器14の入力インピーダンスは、もちろんRSW
2、RSW3に対しては十分に高いものを用いることがで
きるから、センサに供給する電流をI、測温抵抗体18
の抵抗値をR18、マイコン22に入力される温度データ
を電圧で表した値をV1とすると V1=(R18+r1)×I …(11) で表すことができる。この式(11)にはRSW1〜R
SW3や△Rは含まれていないから、センサをスイッチ
SW1〜SW3を用いて他のセンサに切り替えることに
より抵抗RSW1〜RSW3や△Rが変動しても測定結果
には影響しない。ここで求めた値には、配線抵抗分r1
によって発生する電圧も含んでいる。そこで、後述する
測定を行なって、そこで求めた値を用いて以下に示す演
算によって、このr1に関する項を消去して正確に温度
を求める。
【0041】実施の形態2. 4)配線抵抗分の補正 次に、SW1〜SW3を、3)で説明したと同様の切り
替え状態にして配線抵抗r1の補正を行なうための測定
を行なう。SW4を端子3の側への接続に切替える。こ
れによって端子台111の端子1と端子3間の電圧を増
幅器14にて増幅し、ADC15を介してデジタルデー
タに変換してマイコン22に取り込む。増幅器14のゲ
インは、マイコン22でセンサ種別と測定温度レンジに
応じたゲインデータをメモリ23から読み出して設定し
てある。測温抵抗体18に供給する電流をI、測温抵抗
体18の抵抗値をR18、マイコン22に入力されるデ
ータを電圧で表した値をV2とすると V2=(R18+r1+r3)×I …(12) となっている。
【0042】ここで、測温抵抗体18から端子1と端子
3までの配線長は通常等しく、よって配線抵抗r1〜r
3は、十分な精度で同じ値になることよりr1=r3と
見なすことができる。すると、上記2つの算式(1
1)、(12)から下記によって、測温抵抗体18の抵
抗R18の両端に発生する電圧Vsence=R18×Iを
求めることができる。即ち 式(11)より r1×I=V1−(R18×I) ……(13) 式(12)は V2=(R18+2r1)×I ……(14) 式(13)を式(14)に代入して V2=(R18×I)+2(V1−(R18×I)) =2V1−(R18×I) Vsence=R18×I=2V1−V2 ……(15) ここで求めた電圧値から、メモリ23にあらかじめ記憶
している温度換算テーブルなどを用いて温度換算を行な
って温度を求める。
【0043】5)サーミスタを接続した場合の動作につ
いて サーミスタ20、120……は温度変化に対する抵抗値
の変化量は配線抵抗が無視できる程度の大きい値を有し
ている。サーミスタ20、120……は端子台111の
端子1と端子3間(端子101と端子103間)に接続
する。3)に示した温度測定同様に、端子台111に接
続されたサーミスタ20、120……の接続をSW1〜
SW3で切り替え、センサに供給する電流量の較正を行
なった後、端子台111の端子1、端子3間の電圧を増
幅器14にて増幅し、ADC15を介してデジタルデー
タに変換してマイコン22に送出する。増幅器14のゲ
インは、マイコン22でサーミスタ20、120に応じ
たゲインデータをメモリ23から読み出して設定する。
サーミスタの場合は、単位温度変化あたりの抵抗変化量
が大きいから配線抵抗やスイッチの接触抵抗による誤差
が少なく、補正を要しないので、上記マイコン22に送
出された値からメモリ23にあらかじめ記憶している温
度換算テーブルをもちいるとか、或は、マイコン22で
温度換算を直接行なって温度を求める。
【0044】以上のような実施の形態の構成によれば、
異なる種類あるいは同一種類の複数のセンサを端子台に
接続し、スイッチで切り替えて選択して測定することが
でき、しかも、センサの種類別に応じた値の電流をセン
サに供給することができるため、例えば測温抵抗体18
とサーミスタ20など異なる種類のセンサで変換回路を
共有することができ、さらにセンサに供給する電流をフ
ィードバック制御しているため、温度による構成回路の
特性変化や経年変化、また、+電源ラインと−電源ライ
ンの電圧変動、スイッチの切り替えによる回路抵抗の変
動に対しても、精度良く温度を検出することができる。
また、切り替えスイッチと各端子間の配線、特にセンサ
へ電流を供給するための線とセンサの信号電圧を取り出
す線とを共用しないよう、端子ごとに別の配線を用いて
いるため、複数の端子に接続したセンサを測定精度を落
とすことなくアナログマルチプレクサで切り替える事が
できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、複数
の同種または異種の温度センサを切り替えスイッチで切
り替えて使用することができ、しかも、切り替えスイッ
チの接触抵抗やその変動による温度測定誤差の低下がな
いので、高精度の多点の温度測定を容易に行うことがで
きる。
【0046】第2の発明によれば、検出した温度データ
を、より高精度で補正することができるという効果があ
る。
【0047】第3の発明によれば、センサの種別に応じ
た最適の電流を供給することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による温度検出回路
の図である。
【図2】 図1の回路の部分等価回路図である。
【図3】 従来の温度検出回路の図である。
【図4】 従来の温度検出回路の課題を説明するための
部分詳細回路図である。
【符号の説明】
1、2、3、101、102、103 端子 12 +電源ライン 13 −電源
ライン 14 増幅器 15、25
変換回路 16 信号変換回路 17 信号変
換回路 18、118 白金測温抵抗体 20、120 サーミスタ 21 定電流回路 22 マイコ
ン 23 メモリ 24、38可変ゲインアンプ 37 変換回路 39トランジ
スタ 100 電源 111 端子台 SW1〜SW4、SW31 アナログマルチプレクサ R31、R32、R33 抵抗 r1、r2、r3、r11、r12、r13 配線抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理量たる温度を電気信号に変換する温
    度検出回路であって、マイコンとメモリ及び温度センサ
    の出力信号を増幅する増幅器と、 3線式測温抵抗体を種類に含む複数の種類の温度センサ
    の1つを接続可能な第1、第2、第3の端子からなる端
    子組を複数組有する端子台と、 前記メモリに記憶している前記温度センサの種類に応じ
    てあらかじめ定められた電流値の電流を供給する定電流
    制御部とを有する温度検出回路において、 前記定電流制御部の出力を前記温度センサの接続されて
    いる前記複数の端子組中のいずれかの第1の端子に接続
    する第1の切り替えスイッチと、 前記第1の切り替えスイッチで選択された前記端子組の
    前記第1の端子を選択して前記増幅器へ接続する第2の
    切り替えスイッチと、 選択された端子組の前記第2の端子を選択して前記増幅
    器へ接続する第3の切り替えスイッチと、 前記各端子組の第1の端子から前記第1の切り替えスイ
    ッチに接続され前記電流を供給する第1の配線と、 前記第1の端子から前記第2の切り替えスイッチに接続
    され前記温度センサの前記第1の端子の電圧信号を前記
    増幅器に送出する配線であって前記第1の配線とは共用
    部分を有さない第2の配線とを有することを特徴とする
    温度検出回路。
  2. 【請求項2】 第3の切り替えスイッチと増幅器の間に
    挿入され、各端子組の第3の端子に共通に接続され、前
    記増幅器への入力信号として前記第3の切り替えスイッ
    チの出力と前記第3の端子とのいずれか一方を選択でき
    る第4の切り替えスイッチを有するとともに、前記第4
    の切り替えスイッチはセンサの種別に応じて切り替えの
    要否を記憶しているマイコンの指令によって切り替えら
    れるものであり、前記マイコンはこの切り替えによって
    得られる2つの信号を演算し検出した温度信号を補正す
    る補正値を算出する補正回路を有することを特徴とする
    請求項1記載の温度検出回路。
  3. 【請求項3】 定電流制御部は温度センサと電源との間
    に直列に挿入される抵抗器を有し、この抵抗器は複数の
    抵抗器とこの複数の抵抗器の中から電源電圧をセンサ種
    別に応じた所定電流値で除した値にほぼ等しい1つの抵
    抗器を選択できる切り替えスイッチとからなり、かつこ
    の切り替えスイッチは温度センサの種別を記憶している
    マイコンの指令によって切り替えられるものであること
    を特徴とする請求項2記載の温度検出回路。
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