JPH09202494A - ワーク供給装置 - Google Patents

ワーク供給装置

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JPH09202494A
JPH09202494A JP2982696A JP2982696A JPH09202494A JP H09202494 A JPH09202494 A JP H09202494A JP 2982696 A JP2982696 A JP 2982696A JP 2982696 A JP2982696 A JP 2982696A JP H09202494 A JPH09202494 A JP H09202494A
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JP
Japan
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work
roll
feed
deviation
speed
Prior art date
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JP2982696A
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English (en)
Inventor
Takanaka Adachi
宇央 足立
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク位置補正機能を備えて構成され、ワー
クにずれや傾きが生じた場合にこれを効果的に解消でき
るワーク供給装置を提供する。 【解決手段】 ワーク供給装置1は、厚さ方向に積層さ
れた複数のワークWの下側に、その幅方向に沿って複数
の送りロール9が配置され、それら送りロール9が、積
層されたワークを下側のものから順次送出する。ここ
で、送出されるワークWの送りずれと、該送出されるワ
ークのその送出方向に対する傾きとの少なくとも一方
(ワークずれ)がワークずれ検出手段31、61により
検出される。そして、ロール速度調整手段30、60
が、ワークずれ検出手段31、61の検出結果に基づい
て、複数の送りロール9の少なくとも一部のものの回転
速度を、ワークずれが解消する方向に調整することによ
り、ワークWの位置補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボール印刷ライ
ンや製函ライン等において、段ボールシート等のシート
状ワークを下流工程へ供給するためのワーク供給装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】上述のようなワーク供給装置として従
来、図15に示すようなものが知られている。すなわ
ち、該ワーク供給装置100は、ワーク貯溜部101の
テーブル102上に積層状態で配置されたワークWの下
側に、図示しないサクションポンプにより内部が減圧吸
引されるサクションボックス165が配置されており、
その内側には、上部がテーブル2の上面に露出するとと
もにワークWの送り方向に回転する複数の送りロール1
66が設けられている。そして、積層されたワークWの
うち、最下層のものWbがサクションボックス165か
らの吸引作用により送りロール166に圧着され、その
回転に伴う摩擦力によりギャップ111から下流側へ送
出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなワーク供
給装置100においては、例えばワークWが段ボールシ
ート等の場合、図16(a)に示すように反りを生じて
いる場合がある。このように反りが生じていると、サク
ションボックス165によってワークWがテーブル2に
吸着される際に、同図(b)に示すように、ワークWの
位置が前後方向にずれたり、あるいは送り方向に対して
傾いて吸着されてしまう場合がある。このようなワーク
のずれや傾きが生じたままワークが下流側の工程に送出
されてしまうと、例えば段ボール印刷ラインの場合、印
刷位置がずれたり、あるいはワークWの引掛かり等のト
ラブルが発生する問題がある。そこで、送出後のワーク
の位置補正をライン中で行うことも考えられるが、例え
ば段ボールシートの印刷ライン等ではワーク送り速度が
300m/分程度と非常に大きく、そのような位置補正
は事実上不可能である。
【0004】本発明の課題は、ワーク位置補正機能を備
えて構成され、ワークにずれや傾きが生じた場合にこれ
を効果的に解消して、前述のようなトラブルを未然に防
ぐことができるワーク供給装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明
は、厚さ方向に積層された複数のワークの下側に、該ワ
ークの幅方向に沿って複数の送りロールが配置され、そ
れら送りロールが上記ワークの最下層に位置するものと
それぞれ接触して回転することにより、その積層された
ワークを下側のものから順次送出するワーク供給装置に
係るものであり、前述の課題を解決するために下記の要
件を含んで構成されることを特徴とする。 ワークずれ検出手段:送出されるワークの送りずれ
と、該送出されるワークのその送出方向に対する傾きと
の少なくとも一方(ワークずれ)を検出する。 ロール速度調整手段:ワークずれ検出手段の検出結果
に基づいて、複数の送りロールの少なくとも一部のもの
の回転速度を、ワークずれが解消する方向に調整するこ
とにより、ワークの位置補正を行う。
【0006】上述の構成のワーク供給装置においては、
ワークずれ検出手段がワークずれを検出し、その検出結
果に基づいてロール速度調整手段が送りロールの回転速
度を調整してワークの位置補正を行うので、ずれや傾き
が生じたままワークが下流側のラインに送出されること
がなくなり、例えば段ボール印刷ラインの場合、印刷位
置のずれやワークの引掛かり等のトラブルを未然に防ぐ
ことができる。
【0007】ワークずれ検出手段は、送出後の移動中の
ワークに対し、ワークずれを検出するものとして構成す
ることができる。例えば、装填されたワークに反り等が
生じていた場合、送出前の状態ではワークにずれが生じ
ていなくとも、ワークの送りロールへの圧着時など、ワ
ーク送出開始時あるいは送出途中で送りずれや傾きが生
じることがある。この場合、本構成によれば、そのよう
なずれ等も確実に検出することができ、位置補正の確実
性を向上させることができる。一方、ワーク送出開始時
あるいは送出途中でのずれ等の発生の心配がない場合に
は、ワークずれ検出手段は、送出前の静止状態のワーク
に対し、そのワークずれを検出するものとすることがで
きる。
【0008】次に、複数の送りロールは、ワークの幅方
向においてその一方の側に位置する1ないし複数のロー
ルからなる第一のロール群と、同じく他方の側に位置す
る1ないし複数のロールからなる第二のロール群との、
少なくとも2つのロール群からなるものとして構成する
ことができる。この場合、第一のロール群と第二のロー
ル群とは各々独立した駆動系により回転駆動される。そ
して、ロール速度調整手段は、ワークずれ検出手段がワ
ークの傾きを検出した場合には、上記駆動系をそれぞれ
独立に制御することにより、第一のロール群と第二のロ
ール群との回転速度に差を生じさせて、当該傾きが解消
される方向にワークの位置補正を行うものとされる。こ
うすれば、送出方向に対するワークの傾き補正を比較的
単純な構成により行うことができ、また、その補正精度
も高い。
【0009】また、上記ワーク供給装置においては、ワ
ークの送出方向において送りロールよりも下流側に、該
送りロールにより送出されたワークを受け入れてこれを
さらに下流側に搬送するフィードロールを設けることが
できる。この場合、ロール速度調整手段は、ワークが送
出されて上記フィードロールに受け入れられるまでの間
に、送りロールの回転速度を調整して該ワークの位置補
正を行うものとすることができる。すなわち、フィード
ロールは、ワークを下流側ラインでの搬送速度まで加速
する役割も果たすため、通常、その回転駆動力が大きく
設定されており、フィードロールに受け入れられた後で
はその位置補正が行いにくくなる。しかしながら本構成
では、ワークずれを解消するための位置補正が、フィー
ドロールに受け入れらるまでに行われるので、該位置補
正を行いやすくその精度も向上する。
【0010】次に、送りロールは、静止状態から予め定
めれた回転速度まで加速する加速区間と、その回転速度
を維持する定速区間と、該回転速度から停止状態まで減
速する減速区間とを含む駆動パターンを1サイクルとし
て、ワーク送出のために回転駆動されるものとすること
ができる。そして、ワークの位置補正のための送りロー
ルの回転速度の調整は、加速区間もしくは定速区間の少
なくとも一方において行われるものとすることができ
る。こうすれば、ワークの位置補正の精度をさらに高め
ることができる。この場合、前述のフィードロールによ
るワーク先端部の受け入れに対し、可及的に近いタイミ
ングで送りロールの回転速度の調整を行うようにすれ
ば、ワーク位置補正後においてワークがフィードロール
に受け入れられるまでの間に新たなワークずれが生ずる
確率が減少し、位置補正の精度は一層高められる。
【0011】また、送りロールの駆動パターンを、ワー
クの送り速度が互いに異なる2段階の駆動ステップを含
むものとし、ワークずれが検出されている場合には送り
ロールは、ワーク送り速度が小さい1段階目の駆動ステ
ップにおいてワーク位置補正のためにその回転速度の調
整がなされ、続いてワーク送り速度がそれよりも大きく
設定された2段階目の駆動ステップにおいて、位置補正
後のワークをフィードロールへ向けて送出するものとす
ることができる。例えば、先行するワークを送出してか
ら、次のワークの送出までの間に時間的な余裕が存在す
る場合は、フィードロールへ向けたワークの本送り(2
段階目の駆動ステップ)を行う前に、予備的な送り(1
段階目の駆動ステップ)を本送りよりも低速で実行し、
ここでワークの位置決めを行うようにすることで、ワー
クの位置補正の精度を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示すいくつかの実施例を参照しつつ説明する。図1に
本発明の一実施例としてのワーク供給装置1の全体構成
を示している。ワーク供給装置1は、段ボールシートを
ワークWとして、これを下流側の製函ラインや印刷ライ
ンに供給するものとして構成されており、ワーク支持テ
ーブル(以下、単にテーブルともいう)2、フロントガ
イド3、サイドガイド4及びバックガイド5等を備えた
ワーク貯溜部6、及びワーク送出機構16等を備えて構
成されている。ワークWは、ワーク支持テーブル2上に
おいて積層状態で貯溜されている。
【0013】ワーク送出機構16は、ワーク貯溜部6内
においてテーブル2の下側に設けられており、内部がサ
クションポンプ7により減圧吸引されるサクションボッ
クス8と、その内側に配置され、上部がテーブル2の上
面に露出するとともにワークWの送り方向に回転する複
数の送りロール9と、テーブル2の上面に突出した状態
と下方に退避した状態との間で進退可能に設けられたグ
レイト10とを備えて構成されている。また、フロント
ガイド3の下端と、ワーク支持テーブル2との間にはワ
ーク出口としてのギャップ11が形成されている。
【0014】図4(a)に示すように、グレイト10が
下降すると、積層されたワークの最下層のものWbがサ
クションボックス8からの吸引作用により送りロール9
に圧着し、ロール9の回転に伴う摩擦力によりギャップ
11から送出される。そして、同図(b)に示すよう
に、ワークWbの後端側がギャップ11から外側へ退出
する寸前に、グレイト10は再び上昇してワークWを押
し上げ、送りロール9との間の接触状態を解除して、次
のワークが連れ送りされることを防止する。そして、ギ
ャップ11のさらに前方側には、ワークWの搬送路(テ
ーブル2の上面の延長)を挟んで上下に対向する1対の
フィードロール12が設けられており、その少なくとも
一方がモータ14等により回転駆動されるようになって
いる。そして、ギャップ11から送出されたワークWb
は図4(c)に示すように、両フィードロール12の間
にかみ込まれてさらに下流側へ搬送される。
【0015】次に、図2に示すように、送りロール9
は、ワークWの幅方向において複数配置されたものが、
ワークWの送り方向において複数列、例えば3列配置さ
れている。これら複数の送りロール9は、ワークWの幅
方向において左右2つのロール群(第一及び第二のロー
ル群)91及び92に分割されるとともに、各々そのロ
ール列毎に各送りロール9が同一の回転軸21〜23及
び51〜53に接続されている。そして、それら回転軸
21〜23及び51〜53の端部側に取り付けられて互
いに噛み合うギア24〜26及び54〜56に対し、そ
れぞれギア27及び57を介して駆動モータ28及び5
8が接続されており、これら駆動モータ28及び58が
回転することにより、各ロール群91及び92に属する
送りロール9は、それぞれ同方向にかつ一体的に回転駆
動されることとなる。ここで、モータ28及び58は例
えばサーボモータあるいはステッピングモータ等で構成
されてそれぞれ独立に速度可変とされており、これによ
り左右のロール群91及び92の回転速度を互いに独立
に変化させることができるようになっている。
【0016】また、上記各駆動モータ28及び58に
は、それぞれその回転速度(すなわち各送りロール9の
回転速度)を検出するために、ロータリエンコーダ等の
パルスジェネレータ29及び59が接続されており、そ
れぞれ中央制御装置40に接続されている。また、各駆
動モータ28及び58は、それぞれモータドライバ30
及び60を介して中央制御装置40に接続されている。
さらに、中央制御装置40には、ワークWの送り間隔及
びその送出タイミングを制御するために、一定間隔の基
準パルスを発生させる基準パルス発生装置41が接続さ
れている。
【0017】一方、ワークWの送り方向において、フロ
ントガイド3の前方には、送出されるワークWの前端部
を検出するために、ワークずれ検出手段としてのワーク
検出センサ(以下、単にセンサともいう)31及び61
が、ワークWの幅方向において左右に配置さてており、
それぞれ中央制御部40に接続されている。これらワー
ク検出センサ31及び61は、図1(a)に示すように
ワークWの上方に配置され、その投光部からの光をワー
クWの表面で反射させ、その反射光を受光部により検出
させることに基づき、ワークWの端部を検出する反射形
光センサとして構成されている。一方、同図(b)に示
すように、投光部31aから受光部31bに向かう光を
ワークWがさえぎることに基づきこれを検出する透過形
の光センサや、同図(c)に示すように、テーブル2の
上面近傍に設けられた近接センサ31等とすることもで
きる。
【0018】図3は、中央制御装置40の構成を示して
いる。中央制御部40は、I/Oポート43と、それに
接続されたCPU44、ROM45及びRAM46を備
えている。そして、I/Oポート43には、前述のモー
タドライバ30及び60、パルスジェネレータ29及び
59、ワーク検出センサ31及び61、ならびに基準パ
ルス発生装置41が接続されている。一方、ROM45
には、各送りロール9の回転速度制御を始め、ワーク供
給装置1の作動を司るための制御プログラム45aが格
納されている。また、RAM46は、該制御プログラム
実行のためのワークエリア、及び制御に必要な各種パラ
メータの値を記憶する記憶部としての役割を果たす。
【0019】以下、ワーク供給装置1の作動についてフ
ローチャートを用いて説明する。すなわち、図5のS1に
おいて、両ロール群91及び92の駆動モータ28及び
58に起動信号を発し、S2において、駆動モータ28及
び58を同期させつつ同一かつほぼ一定の加速度で、そ
の加速を開始する。これにより、ワークWはその幅とほ
ぼ直交する方向へ送出される。図8(a)は、両ロール
群91及び92の回転速度vの時間変化を表すグラフで
あり、回転開始後、設定速度vsに到達するまでほぼ直
線的にその速度を増加させる(加速区間)。なお、図8
において、f1(t)及びf2(t)はそれぞれ左側のロ
ーラ群91及び右側のローラ群92の回転速度の時間変
化(以下、速度曲線という)を表している。
【0020】ここで、図7(a)に示すように、基準パ
ルス発生装置41(図2、3)からは、一定の時間間隔
で基準パルス信号が送出されており、ワーク貯溜部6内
の基準位置(送出待機中のワークWの先端に対応して設
定)からワーク検出センサ31及び61までの距離L
と、基準パルス間隔と、駆動モータ28及び58の回転
速度(すなわち、パルスジェネレータ29及び59から
のパルス間隔)とに基づいて、ワークWの先端がセンサ
31及び61の位置に到達すべきタイミング(以下、正
常タイミングという)であるか否かが判断される(図
5、S3)。そして、正常タイミングであると判断されれ
ば、S4において基準パルスのカウントが開始され、それ
ぞれRAM46(図3)の、右基準パルスカウントメモ
リ46a及び左基準パルスカウントメモリ46bにその
カウント数N1及びN2が記憶される。続いて左右のセン
サ31及び61がワークWの先端を検出しているか否か
が判定され、検出されていれば各センサ毎に基準パルス
のカウントを停止する(図5、S5〜S8)。
【0021】例えば、右側のセンサ61がワークWを正
常タイミングで検出し、左側のセンサ31がそれよりも
遅れたタイミングでワークWを検出したとすると、図6
(a)に示すように、ワークWは左側が遅れた状態で送
出方向に対し傾いていることとなる。そこで、ワークW
の左側部の送り速度が右側部の送り速度よりも大きくな
るように、左側の駆動モータ28の回転速度を増加させ
れば、同図(b)に示すように、ワークの位置が補正さ
れて上記傾きを解消することができる。
【0022】具体的には、図8(a)に示すように、左
側駆動モータ28の回転速度曲線f1(t)を、正常送
りの場合の速度曲線(この場合、遅れを生じていない右
側の速度曲線f2(t)に相当する)よりも高速度側へ
シフトさせればよいわけであるが、上述のようなワーク
Wの位置補正は、ワーク送りを開始してからフィードロ
ール12(図1等)にかみ込まれるまでの間に実行する
必要がある。そこで、図9に示すように、駆動モータ2
8の回転速度を高速度側へシフトさせる時間区間[t
0,t1](以下、補正区間という)を予め設定してお
き、該区間において速度曲線f1(t)と正常送りの場
合の速度曲線f0(t)との間で囲まれる面積(数1で
表される)が、ワーク送りの遅れ量Qと等しくなるよう
にf1(t)の曲線形状(以下、補正カーブという)を
算出し、その算出されたf1(t)に基づいて左側駆動
モータ28の回転速度を制御すればよい(図5、S9及び
S10)。
【0023】
【数1】
【0024】ここで、正常送りの場合の速度曲線f0
(t)は、制御データとしてRAM46等に記憶させて
おくことができ、また、遅れ量Qは左側センサ31側の
基準パルスカウント数N2と速度曲線f0(t)とに基づ
いて算出することができる。そして、補正カーブの算出
方法としては、所定の関数形状を仮定し、その仮定した
関数の各項の係数を、数1の関係を満足するように定め
る方法を例示することができる。また、より簡便な方法
としては、補正区間[t0,t1]において、速度曲線f
0(t)で定められる駆動モータ28の回転速度の設定
値を、一定の補正速度Vc分だけ変化させる(すなわ
ち、f0(t)+Vcとする)ことにより、補正を行って
もよい。この場合Vcは、例えばVc×(t1−t0)=Q
となるように設定することができる。
【0025】そして、図8(a)に示すように、駆動モ
ータ28及び58の回転速度が設定値v1に到達すれば
該モータの加速を停止し(図5、S11)、ほぼ定速でワ
ークWの送りを続行する(定速区間)。そして、図4
(b)に示すように、ワークWは、フィードロール12
の位置に到達すれば、これにかみ込まれて下流側へ送出
される。この状態において、駆動モータ28及び58の
回転速度はほぼ一定の割合で減速されて停止し、次の送
りに備えて待機する(減速区間)。
【0026】ここで、図8(a)においては、補正区間
が加速区間と定速区間とにまたがって存在するように定
められているが、同図(b)に示すように、加速区間内
にのみ存在するように補正区間を定めてもよい。また、
左側の送りが正常タイミングから進んでしまった場合に
は、ワークWは図6(a)とは逆向きに傾くこととな
る。この場合は図8(c)に示すように、補正区間にお
いて左側駆動モータ31の回転速度が減少するようにそ
の駆動を制御し、該傾き解消のためのワーク位置補正を
行えばよい。なお、ワークWの送りが正常タイミングか
ら進んでいる場合、ワークWは正常タイミングが到来す
る前にワークセンサ31ないし61に検出されることと
なる。この場合は、ワークセンサ31ないし61がワー
クWを検出するとともに基準パルスのカウントを開始
し、正常タイミングに達するとともにカウントを停止し
て、そのときのカウント数と速度曲線f0(t)とに基
づいてワークWの進み量を算出することができる。
【0027】また、図8(a)においては、ワーク右側
では送りにほとんど遅れが生じていないので、右側の駆
動モータ61については回転速度の補正がほとんどなさ
れていないが、右側と左側との双方でワーク遅れあるい
は進みを生ずるケースも当然ありうる。これは、ワーク
Wに送りずれが生じたことを意味しており、図7(b)
に示すように、左右のセンサ31及び61はともに正常
タイミングから遅れて(ないし進んで)ワークWを検出
することとなる。この場合、その駆動モータ28及び5
8の双方について、上記送りずれが解消されるように、
上述したものと同様の方法に基づき回転速度の調整が独
立して行われ、ワークWの位置調整が行われる。
【0028】次に、ワーク位置補正のための補正区間
は、図10(a)及び(b)に示すように、定速区間内
に設定してもよい。例えばワークWを加速時する際に、
送りロール9とワークWとの間にすべりが生ずることが
あり、これが原因となってワークWに位置ずれが生ずる
場合がある。このようなすべりは、定速区間内ではほと
んど生ずることがないため、加速区間に補正区間を設定
するよりは、ワーク位置補正の精度を向上できる場合が
ある。この場合、補正区間を、フィードロール12にワ
ークWの先端部がかみ込まれるタイミング(t3)に対
し、可及的に近くなるように設定すれば、ワークWがフ
ィードロール12に受け入れられるまでの間に、新たな
ワークずれが生ずる確率がさらに減少するので好都合で
ある。
【0029】また、図11に示すように、送りロール9
の駆動パターンを、ワークWの送り速度が互いに異なる
2段階の駆動ステップD1及びD2を含むものとし、ワー
クずれが検出されている場合には、ワーク送り速度が小
さい1段階目の駆動ステップ(以下、予備送りという)
D1においてワーク位置補正のために駆動モータ28な
いし58の回転速度の調整を行うようにすることができ
る。図示の例では、左側の送りに遅れが生じた場合を示
しており(図6(a)の状態)、回転曲線f1(t)に
は、その駆動ステップD1に前述の補正区間が設定され
ている。そして、D1でワーク位置補正が行われた後、
ワーク送り速度がそれよりも大きく設定された2段階目
の駆動ステップD2(以下、本送りという)において、
位置補正後のワークWがフィードロール12へ向けて送
出される。この方法は、先行するワークを送出してか
ら、次のワークの送出までの間に時間的な余裕が存在す
る場合に特に好適であり、本送りを行う前に予備送りを
低速で実行しながら、ワークの位置決めを精度よく行う
ことができる利点がある。
【0030】次に、図12に示すように、ワーク検出セ
ンサの組31及び61よりもさらに下流側に、別のワー
ク検出センサの組32及び62を設けることができる。
この場合、ワーク検出センサの組31及び61の検出結
果に基づいて、上述の処理によりワークWの位置補正を
行った後、フィードロール12にかみ込まれる前に、ワ
ーク検出センサの組34及び64によりワークずれの有
無を再検出する。そして、その段階でワークずれが生じ
ている場合には、再びワークの位置補正を行うことがで
きる。こうすれば、ワークWの補正精度をより向上させ
ることができる。なお、ワーク検出センサの組34及び
64は、ワーク送出方向に沿って2組以上設けてもよ
く、そのそれぞれの検出結果に基づいてワークの位置補
正を繰返し行う構成とすることもできる。
【0031】なお、ワーク送出開始時あるいは送出途中
でのずれ等の発生の心配がない場合には、図1(a)に
示すようにワーク検出センサ35及び65をワーク貯溜
部6内(例えばテーブル2の後方寄り上面近傍など)に
配置して、送出前の静止状態のワークWに対し、そのワ
ークずれを検出するものとすることができる。
【0032】また、送りロール9は、図13に示すよう
に、ワークWの幅方向において3つのロール群91〜9
3に分割し、各々駆動モータ28、58及び48を介し
て独立に駆動される構成とすることもできる。この場
合、例えば左右のロール群91及び92の回転速度を調
整してワークWの位置補正を行う一方、中央のロール群
93については、常に一定の駆動パターンで駆動される
ように構成することができる。また、図14に示すよう
に、シート送り方向に配列した複数列の駆動ロール9の
うち、一部のものについてのみ左右のロール群91及び
92への分割を行い、他のロール列については分割を行
わずに一体のロール群93とする構成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのワーク供給装置の全
体構成を示す側面図、及びワーク検出センサの変形例を
示す模式図。
【図2】図1の平面図。
【図3】中央制御装置のブロック図。
【図4】図1のワーク供給装置の作動説明図。
【図5】中央制御装置における処理の流れを示すフロー
チャート。
【図6】ワークに傾きが生じる様子を説明する平面模式
図。
【図7】ワークずれが生じた場合の、基準パルスとワー
ク検出センサに対する入力タイミングとの関係を示すタ
イミングチャート。
【図8】ワーク位置補正のための各駆動モータの駆動曲
線の例を表すグラフ。
【図9】その補正区間における詳細を示す説明図。
【図10】ワーク位置補正のための各駆動モータの駆動
曲線の別の例を表すグラフ。
【図11】同じくさらに別の例を表すグラフ。
【図12】ワーク検出センサを2組設けた例を示す側面
図。
【図13】送りロールのロール群への分割方法の別の例
を示す平面図。
【図14】同じくさらに別の例を示す平面図。
【図15】従来のワーク送り装置を示す側面図。
【図16】ワークずれ発生の原因説明図。
【符号の説明】
1 ワーク供給装置 W ワーク 2 ワーク支持テーブル 6 ワーク貯溜部 9 送りロール 11 ギャップ 12 フィードロール 28、58 駆動モータ(駆動系) 31、34、35 ワーク検出センサ(ワークずれ検出
手段) 61、64、65 ワーク検出センサ(ワークずれ検出
手段) 30、60 モータドライバ(ロール速度調整手段) 40 中央制御装置(ロール速度調整手段) 91 ロール群 92 ロール群

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向に積層された複数のワークの下
    側に、該ワークの幅方向に沿って複数の送りロールが配
    置され、それら送りロールが前記ワークの最下層に位置
    するものとそれぞれ接触して回転することにより、前記
    積層されたワークを下側のものから順次送出するワーク
    供給装置において、 前記送出されるワークの送りずれと、該送出されるワー
    クのその送出方向に対する傾きとの少なくとも一方(以
    下、両者を総称する場合は、これをワークずれという)
    を検出するワークずれ検出手段と、 前記ワークずれ検出手段の検出結果に基づいて、前記複
    数の送りロールの少なくとも一部のものの回転速度を、
    前記ワークずれが解消する方向に調整することにより、
    前記ワークの位置補正を行うロール速度調整手段と、 を備えたことを特徴とするワーク供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ワークずれ検出手段は、送出後の移
    動中のワークに対し、前記ワークずれを検出するもので
    ある請求項1記載のワーク供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ワークずれ検出手段は、送出前の静
    止状態のワークに対し、前記ワークずれを検出するもの
    である請求項1記載のワーク供給装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の送りロールは、前記ワークの
    幅方向においてその一方の側に位置する1ないし複数の
    ロールからなる第一のロール群と、同じく他方の側に位
    置する1ないし複数のロールからなる第二のロール群と
    の、少なくとも2つのロール群からなり、 前記第一のロール群と第二のロール群とは各々独立した
    駆動系により回転駆動されるとともに、 前記ロール速度調整手段は、前記ワークずれ検出手段が
    前記ワークの傾きを検出した場合には、前記駆動系をそ
    れぞれ独立に制御することにより、前記第一のロール群
    と第二のロール群との回転速度に差を生じさせて、当該
    傾きが解消される方向に前記ワークの位置補正を行うも
    のである請求項1ないし3のいずれかに記載のワーク供
    給装置。
  5. 【請求項5】 前記ワークの送出方向において前記送り
    ロールよりも下流側に、該送りロールにより送出された
    ワークを受け入れてこれをさらに下流側へ搬送するフィ
    ードロールが設けられ、 前記ロール速度調整手段は、前記ワークが送出されて前
    記フィードロールに受け入れられるまでの間に、前記送
    りロールの回転速度を調整して該ワークの位置補正を行
    うものである請求項1ないし4のいずれかに記載のワー
    ク供給装置。
  6. 【請求項6】 前記送りロールは、静止状態から予め定
    めれた回転速度まで加速する加速区間と、その定められ
    た回転速度を維持する定速区間と、該回転速度から停止
    状態まで減速する減速区間とを含む駆動パターンを1サ
    イクルとして、前記ワーク送出のために回転駆動される
    ととともに、 前記ワークの位置補正のための前記送りロールの回転速
    度の調整は、前記加速区間もしくは定速区間の少なくと
    も一方において行われる請求項5記載のワーク供給装
    置。
  7. 【請求項7】 前記送りロールの駆動パターンは、前記
    ワークの送り量が互いに異なる2段階の駆動ステップを
    含むものとされ、 前記ワークずれが検出されている場合には、前記送りロ
    ールは、ワーク送り速度が小さい1段階目の駆動ステッ
    プにおいて前記ワーク位置補正のためにその回転速度の
    調整がなされ、続いてワーク送り速度がそれよりも大き
    く設定された2段階目の駆動ステップにおいて、位置補
    正後の前記ワークを前記フィードロールに向けて送出す
    る請求項5記載のワーク供給装置。
JP2982696A 1996-01-23 1996-01-23 ワーク供給装置 Pending JPH09202494A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170274678A1 (en) * 2014-09-25 2017-09-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Re-feed prevention
JP2019112153A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 株式会社Isowa 段ボールシート給送装置、及び段ボールシート製函機

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