JPH09198993A - ブレード型ヒューズのヒューズホルダ - Google Patents

ブレード型ヒューズのヒューズホルダ

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JPH09198993A
JPH09198993A JP420996A JP420996A JPH09198993A JP H09198993 A JPH09198993 A JP H09198993A JP 420996 A JP420996 A JP 420996A JP 420996 A JP420996 A JP 420996A JP H09198993 A JPH09198993 A JP H09198993A
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blade
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JP420996A
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Hiroshi Mochizuki
博史 望月
Kazuo Yamakawa
和夫 山川
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き抜き具を別部品として用意する必要がな
く、しかもヒューズの引き抜きを簡単にできるようにす
る。 【解決手段】 ヒューズ1の端子3側部分を挿入するホ
ルダ本体61と、ホルダ本体61内に端子3側部分を挿
入した状態でホルダ本体61から露出するヒューズ1の
頭部2を受け入れるヒューズ頭部受入れ凹所68を有
し、ヒューズ1の頭部3を覆ようにホルダ本体61に装
着された状態で、ロック手段63、64によりホルダ本
体61にロックされる蓋体62とからなるブレード型ヒ
ューズのヒューズホルダ60において、蓋体62の凹所
68の周壁に設けた可撓壁66の内面に、可撓壁66を
変形させることでヒューズ1の頭部2に係合可能な係合
部67を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレード型ヒュー
ズのヒューズホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は小型ブレード型ヒューズ、図6は
通常タイプのブレード型ヒューズを示す。ブレード型ヒ
ューズ1、11は、図示略の可溶体を内蔵した樹脂モー
ルド製の頭部2、12の下方に、2本の端子3、13を
延ばしたものであり、頭部2、12の幅広の両側面5、
15に、引き抜き具を係合可能な凹部4、14が設けら
れている。
【0003】図7はこの種のブレード型ヒューズのヒュ
ーズホルダを示す。ここでは、図5の小型ブレード型ヒ
ューズのヒューズホルダについて示す。
【0004】ヒューズホルダ20は、ヒューズ1の端子
3側部分を挿入する挿入口(図示略)を上面に有したホ
ルダ本体21と、ホルダ本体21の上に結合する蓋体2
2とからなる。ホルダ本体21と蓋体22は共に樹脂の
成形品よりなる。ホルダ本体21内には、ヒューズ1の
端子3(図5参照)と嵌合する端子金具(図示略)が内
蔵され、それら端子金具につながる電線27が下方に引
き出されている。
【0005】蓋体22は、ホルダ本体21にヒューズ1
を差し込んだとき、ホルダ本体21から露出するヒュー
ズ1の頭部2を受入れられるようなキャップ型のもの
で、下向きに開口したヒューズ頭部受入れ凹所23を有
している。
【0006】また、ホルダ本体21と蓋体22には、蓋
体22でホルダ本体21を閉じたときに、相互に嵌合し
て、それにより蓋体22とホルダ本体21とを結合する
ロック手段としてのロック枠24とロック突起25とが
設けられている。
【0007】従来のヒューズホルダは以上のようなもの
であり、これとは別にヒューズの引き抜き具が必要で、
従来では、引き抜き具をヒューズホルダの近傍やヒュー
ズホルダ自体に着脱可能に設けていた。
【0008】従来の引き抜き具としては、図8、図9に
示すものが知られている(実開平2−7843号公報参
照)図8の引き抜き具30は、ヒューズ1の頭部2より
若干大きな挿入口31aを有した可撓性の中空直方体3
1の下端内面に、ヒューズ1の頭部2の凹部4に係合す
る突起32を設けたものである。この引き抜き具30
で、ホルダ本体21内に差し込んだヒューズ1を抜く場
合は、ヒューズ1の頭部2にこの引き抜き具30の下端
を嵌め込み、ヒューズ1の頭部2の凹部4に突起32を
係合させる。そして、引き抜き具30を上に引上げるこ
とにより、ヒューズ1をホルダ本体21から引き抜いて
いる。
【0009】また、図9の引き抜き具40は、ヒンジ4
3で開閉自在とした一対の挟持アーム41、41の各先
端に爪42、42を設け、爪42、42をヒューズ1の
頭部2に引っ掛けることで、ヒューズ1を引き抜けるよ
うにしたものである。
【0010】また、これらの単独部品としての引き抜き
具とは別に、ホルダ本体の蓋体に引き抜き具を一体に設
けたものがある。
【0011】図10、図11は、実開平6−21143
号公報に示されたヒューズホルダ50を示す。
【0012】このヒューズホルダ50は、ホルダ本体5
1と蓋体52が一側部に設けた分離可能なヒンジ53で
開閉自在に連結され、他側部に設けたロック部55、5
6により、蓋体52とホルダ本体51とが閉状態でロッ
クされるように構成されている。そして、蓋体52側の
ロック部56に引き抜き具が一体化されている。
【0013】このヒューズホルダ50では、ヒューズ1
を抜く場合、まず、蓋体52を開いて、ヒンジ43を分
離し、ホルダ本体51から蓋体52を取り外す。そし
て、引き抜き具を兼ねた蓋体52側のロック部56をヒ
ューズ1の頭部2に係合させることにより、ホルダ本体
51からヒューズ1を引き抜く。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8、9で
示したように、引き抜き具をヒューズホルダとは別の部
品として用意した場合は、部品点数が増える上、引き抜
き具を備えるためのスペースを別に設けなくてはならな
いため、装備が複雑化あるいは大型化してしまうという
問題がある。しかし、図10に示すように、単純に引き
抜き具をヒューズホルダの蓋体に一体化しただけでは、
取り扱いにくいという問題がある。
【0015】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、引き抜き具を別部品として用意する必要がなく、
しかもヒューズの引き抜きを簡単にできるようにした、
ヒューズ引き抜き機能を備えたヒューズホルダを提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ヒュ
ーズの端子側部分を挿入するホルダ本体と、ホルダ本体
内に端子側部分を挿入した状態でホルダ本体から露出す
るヒューズの頭部を受け入れるヒューズ頭部受入れ凹所
を有し、前記ヒューズの頭部を覆ようにホルダ本体に装
着された状態で、ロック手段によりホルダ本体にロック
される蓋体とからなるブレード型ヒューズのヒューズホ
ルダにおいて、前記蓋体の凹所の周壁の内面に、該周壁
を変形させることでヒューズの頭部に係合可能な係合部
を設けたことを特徴とする。
【0017】このヒューズホルダでは、ホルダ本体に挿
入したヒューズを引き抜く場合に、蓋体の周壁を変形さ
せ、周壁の内面の係合部をヒューズの頭部に係合させた
状態のまま蓋体を開く。そうすると、ヒューズの頭部は
蓋体に係合しているので、蓋体とともにヒューズがホル
ダ本体より抜ける。ヒューズを抜いた後は、蓋体の変形
を解く。そうすると、蓋体とヒューズの係合が自然に外
れて、ヒューズを蓋体から簡単に取り外すことができ
る。なお、蓋体の周壁を変形させない状態では、蓋体の
内面の係合部はヒューズの頭部に係合しない。よって、
蓋体を単に開閉する場合は、ヒューズに干渉せずに、従
来通りに行うことができる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1記載のブレー
ド型ヒューズのヒューズホルダであって、前記蓋体のヒ
ューズ頭部受入れ凹所の周壁の一部に、他の部分より可
撓性を持つように構成された可撓壁を設け、該可撓壁の
内面に前記係合部を設けたことを特徴とする。
【0019】このヒューズホルダでは、蓋体に、他の部
分よりも可撓性を持つ可撓壁を設けたから、ヒューズを
ホルダ本体から引き抜く際、小さな力で容易に可撓壁を
撓ませて、内面の係合部をヒューズの頭部に係合させる
ことができる。
【0020】請求項3の発明は、請求項2記載のブレー
ド型ヒューズのヒューズホルダであって、前記可撓壁
が、ヒューズの頭部の幅広の両側面に対向して一対設け
られ、各可撓壁の内面に、前記係合部として、ヒューズ
の頭部の幅広の両側面の凹部に係合する係合突起がそれ
ぞれ設けられていることを特徴とする。
【0021】このヒューズホルダでは、両方の可撓壁を
手で挟むようにつまんで内方に撓ませることにより、そ
れらの内面の係合突起を、ヒューズの頭部の両側面の凹
部に小さな力で確実に係合させることができる。
【0022】請求項4の発明は、ヒューズの端子側部分
を挿入するホルダ本体と、ホルダ本体内に端子側部分を
挿入した状態でホルダ本体から露出するヒューズの頭部
を受け入れるヒューズ頭部受入れ凹所を有し、前記ヒュ
ーズの頭部を覆ようにホルダ本体に装着された状態で、
ロック手段によりホルダ本体にロックされる蓋体とから
なるブレード型ヒューズのヒューズホルダにおいて、前
記蓋体の凹所の周壁の内面に、凹所内にヒューズの頭部
を受入れたときヒューズの頭部と係合し、前記周壁を変
形させることで係合を解除することのできる係合部を設
けたことを特徴とする。
【0023】このヒューズホルダでは、ホルダ本体の内
部にヒューズを挿入し、その上から蓋体を被せた段階
で、蓋体の内面に設けた係合部がヒューズの頭部に係合
する。従って、この状態から蓋体を単に開くだけで、そ
のまま蓋体とともにヒューズをホルダ本体から抜くこと
ができる。また、ヒューズを抜いた後は、蓋体の周壁を
変形させることで、蓋体とヒューズとの係合を解くこと
ができるので、ヒューズを蓋体から簡単に取り外すこと
ができる。
【0024】請求項5の発明は、請求項4記載のブレー
ド型ヒューズのヒューズホルダであって、前記蓋体のヒ
ューズ頭部受入れ凹所の周壁の一部に、他の部分より可
撓性を持つように構成された可撓壁を設け、該可撓壁の
内面に前記係合部を設けたことを特徴とする。
【0025】このヒューズホルダでは、蓋体に、他の部
分より可撓性を持つ可撓壁を設けたから、蓋体を閉じる
に当たってヒューズの頭部が蓋体の凹所内に進入する際
に、可撓壁が撓んで係合部がヒューズの頭部に係合す
る。従って、蓋体を閉じる際の抵抗が小さくなり、且つ
クリック感を持って確実に係合する。また、蓋体を開い
てヒューズを抜いた状態で、次に蓋体からヒューズを取
り外す場合には、可撓壁を撓ませながら係合を外す必要
があるが、その際も可撓壁を容易に撓ませることがで
き、係合を解除してヒューズを簡単に取り外すことがで
きる。
【0026】請求項6の発明は、請求項5記載のブレー
ド型ヒューズのヒューズホルダであって、前記可撓壁
が、ヒューズの頭部の幅広の両側面に対向して一対設け
られ、各可撓壁の内面に、前記係合部として、ヒューズ
の頭部の幅広の両側面の凹部に係合する係合突起がそれ
ぞれ設けられていることを特徴とする。
【0027】このヒューズホルダでは、両方の可撓壁に
設けた係合突起がヒューズの両側面の凹部に係合するの
で、ヒューズをホルダ本体から引き抜く際に、バランス
良く引き抜き力を作用させることができる。
【0028】請求項7の発明は、請求項6記載のブレー
ド型ヒューズのヒューズホルダであって、前記一対の可
撓壁の内面のはす向かいの位置に係合突起が一対設けら
れていることを特徴とする。
【0029】このヒューズホルダでは、係合突起がはす
向かいの位置に一対設けられているだけであるから、ヒ
ューズをホルダ本体から抜いた後でヒューズを蓋体から
取り外す際に、ヒューズを捩じることで、可撓壁を外方
に撓ませ、それによりヒューズと蓋体の係合を外して、
ヒューズを蓋体から取り外すことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0031】図1は、本発明の第1の実施形態としての
ヒューズホルダ60において、蓋体を開いてヒューズを
引き抜こうとしている状態を示す斜視図、図2は蓋体を
閉めた状態の外観を示す図で、(a)は斜視図、(b)
は内部構造を点線で示す側面図である。
【0032】図に示すように、このヒューズホルダ60
は、ブレード型ヒューズ1を1個だけ収容するものであ
り、ヒューズ1の端子3側部分を挿入する挿入口61a
を上面に有したホルダ本体61と、ホルダ本体61の上
部に結合する蓋体62とからなる。ホルダ本体61と蓋
体62は共に樹脂の成形品よりなり、ホルダ本体61内
にはヒューズ1の端子3と嵌合する端子金具80が内蔵
され、それら端子金具につながる電線27が下方に引き
出されている。
【0033】蓋体62は、ホルダ本体61にヒューズ1
を差し込んだとき、ホルダ本体61から露出するヒュー
ズ1の頭部2を受入れられるようなキャップ型のもの
で、下向きに開口したヒューズ頭部受入れ凹所68を有
している。凹所68は、下面の開口以外すべて壁面で閉
じられている。
【0034】また、ホルダ本体61と蓋体62には、蓋
体62でホルダ本体61を閉じたときに、相互に嵌合し
て、それにより蓋体62とホルダ本体61とを結合する
ロック手段としてのロック枠64とロック突起65とが
設けられている。
【0035】また、蓋体62の凹所68の周壁のうち、
ヒューズ1の頭部2の幅広の両側面5に対向する壁に
は、可撓壁66が設けられている。可撓壁66は向かい
合わせに一対設けられており、可撓壁66の幅方向両側
部に、下端から縦に延びるスリット(あるいは溝でもよ
い)が形成されることにより、他の部分より可撓性を持
つように構成されている。可撓壁66は、上端を支点に
してその壁厚方向(凹所68の内外方)に撓み可能とな
っている。
【0036】そして、可撓壁66の下端内面に、可撓壁
66を内方に撓ませた際に、ヒューズ1の頭部2の各凹
部4に係合可能な係合突起67が突設されている。係合
突起67は、ヒューズ1側の凹部4に対応して全部で4
箇所に設けられている。これら突起67は、可撓壁66
を撓ませない状態ではヒューズ1に干渉しないか、干渉
しても大きく干渉しない高さに設定されている。
【0037】次に作用を図3を参照して説明する。
【0038】図3(a)〜(d)は、ホルダ本体61に
挿入してあるヒューズ1を、蓋体62を開いて引き抜く
際の手順を示している。
【0039】このヒューズホルダ60では、ホルダ本体
61に挿入したヒューズ1を引き抜く際に、まず、図
(a)に示すように蓋体62を開きながら、可撓壁66
の部分を手で挟むようにつまむ。そうすると、図(b)
に示すように、可撓壁66が内方に撓み、可撓壁66の
内面の係合突起67が、ヒューズ1の頭部2の凹部4に
係合する。
【0040】その状態のまま、蓋体62を持ち上げる
と、ヒューズ1の頭部2は蓋体62に係合しているの
で、図(c)に示すように、蓋体62とともにヒューズ
1がホルダ本体61より抜ける。ヒューズ1を抜いた後
は、蓋体62の変形を解く。そうすると、図(d)に示
すように、蓋体62とヒューズ1の係合が自然に外れ
て、ヒューズ1を蓋体62から簡単に取り外すことがで
きる。
【0041】なお、可撓壁66を変形させない状態で
は、蓋体62の内面の係合突起67はヒューズ1の頭部
2に係合しないので、単なる蓋体62の開閉は、従来通
りヒューズ1に干渉せずに行うことができる。
【0042】このように、上記ヒューズホルダ60によ
れば、可撓壁66の部分を手でつまみながら蓋体62を
開くだけで、ヒューズ1を抜き取ることができるので、
ヒューズ1の抜き取り操作が簡単にでき、図10に示し
た従来の引き抜き具一体型のヒューズホルダに比べて、
取り扱いが簡略化する。また、このヒューズホルダで
は、蓋体62がヒューズ1の抜き取り具を兼ねているの
で、抜き取り具を別に用意する必要がなく、部品点数が
少なくて済む上、抜き取り具を備えるスペースを敢えて
設けずにすみ、装備の簡素化が図れる。また、蓋体62
に可撓壁66と係合突起67を設けるだけの構成である
から、構造が単純で、ヒューズホルダをコンパクトに構
成できる。
【0043】また、蓋体62に、他の部分よりも可撓性
を持つ可撓壁66を設け、その内面に係合突起67を設
けているから、ヒューズ1を引き抜く際、小さな力で容
易に可撓壁66を撓ませて係合突起67をヒューズ1の
頭部2の凹部4に係合させることができる。また、係合
突起67を有する可撓壁66を一対設けて、ヒューズ1
を両側から挟むようにしているので、ヒューズ1の両側
面に対して、バランス良く引き抜き力を作用させること
ができ、ヒューズ1を無理なく、簡単に抜くことができ
る。
【0044】なお、可撓壁66は必ずしも一対設けなく
てもよいし、蓋体62の周壁自体の可撓性が利用できる
場合は、可撓壁66を省略してもよい。
【0045】また、上記実施形態では、自然状態で係合
突起67がヒューズ1の凹部4に係合しないタイプのも
のについて説明したが、蓋体62の凹所68の幅を小さ
くして、凹所68内にヒューズ1の頭部2を受入れた段
階で、係合突起67がヒューズ1の凹部4と係合し、可
撓壁66を外方に撓ませることで、その係合を解除する
ようにしてもよい。
【0046】図4はそのようなタイプのヒューズホルダ
における蓋体72側の構成を示している。図(a)は通
常時の状態、図(b)はヒューズ1を蓋体から取り外す
際の状態を示している。
【0047】この蓋体72では、係合突起67が、可撓
壁66、66の各内面のはす向かいの位置に一対だけ設
けられている。通常時は、蓋体62をホルダ本体(図1
のものと同じ)に結合した状態で、これらの係合突起6
7がヒューズ1の凹部4に係合している。従って、この
まま単に蓋体62を開いて持ち上げれば、ヒューズ1を
抜くことができる。
【0048】次に、この蓋体72の場合、ヒューズ1を
ホルダ本体から抜いた後で、内部に嵌まっているヒュー
ズ1を、図(b)に示すように矢印(イ)方向に捩じ
る。この場合の捩じり方向は、係合突起67からヒュー
ズ1の凹部4が離れる方向である。この方向にヒューズ
1を捩じると、ヒューズ1の頭部2が反対側の可撓壁6
6にそれぞれ当たることになり、さらに捩じることで可
撓壁66が矢印(ロ)で示すように外方に撓む。そし
て、可撓壁66が外方に撓むことで、係合突起67がヒ
ューズ1から離れ、係合が外れる。よって、このように
捩じりながら、ヒューズ1を蓋体62から簡単に抜き取
ることができる。
【0049】なお、このタイプ(通常時に係合突起がヒ
ューズに係合し、蓋体を変形させることで係合を解くタ
イプ)の場合も、可撓壁66は必ずしも一対設けなくて
もよいし、蓋体62の可撓性が利用できる場合には、可
撓壁66を省略することも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、蓋体を開くのと一緒にホルダ本体よりヒューズ
を抜き取ることができるので、ヒューズの抜き取り操作
が簡単にでき、取り扱いがやりやすい。また、蓋体を変
形させると係合部がヒューズの頭部と係合し、変形を解
除すると係合が外れるようになっているから、通常はヒ
ューズに関係なく蓋体を開閉することができ、ヒューズ
をホルダ本体から抜き取った状態で、蓋体からヒューズ
を取り外す場合にも、蓋体の変形を解けば、簡単にヒュ
ーズを蓋体から取り外すことができる。また、この発明
では、蓋体がヒューズの抜き取り具を兼ねているので、
抜き取り具を別に用意する必要がなく、部品点数が少な
くて済む上、抜き取り具を備えるスペースを敢えて設け
ずにすみ、装備の簡素化が図れる。さらに、蓋体の内面
に係合部を設けるだけの構成であるから、構造が単純で
あり、ヒューズホルダを大型化せずに実用化することが
できる。
【0051】請求項2の発明によれば、上述した請求項
1の発明の効果に加えて、次の効果を奏する。すなわ
ち、請求項2の発明は、蓋体に他の部分よりも可撓性を
持つように構成された可撓壁を設けて、その内面にヒュ
ーズの頭部に係合する係合部を設けたから、より小さな
力で容易に蓋体側の係合部をヒューズの頭部に係合させ
ることができ、ヒューズの抜き取りの簡易化が図れると
いう効果を奏する。
【0052】請求項3の発明によれば、上述した請求項
2の発明の効果に加えて、次の効果を奏する。すなわ
ち、請求項3の発明では、可撓壁がヒューズの頭部の幅
広の両側面に対向して一対設けられ、それら可撓壁の内
面に係合突起が設けられているので、両方の可撓壁を手
で挟むようにつまむことにより、それらの内面の係合突
起を、ヒューズの頭部の両側面の凹部に対して、小さな
力で確実に係合させることができる。従って、ヒューズ
の両側面に対して、バランス良く引き抜き力を作用させ
ることができ、ヒューズを無理なく、簡単に抜くことが
できるという効果を奏する。
【0053】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
と同様に、蓋体を開くのと一緒に、ホルダ本体よりヒュ
ーズを抜き取ることができるので、ヒューズの抜き取り
操作が簡単にでき、取り扱いがやりやすい。また、蓋体
をホルダ本体に結合するだけで、係合部がヒューズの頭
部と係合するようになっているから、蓋体の開閉と同時
にヒューズの抜き差しを行うことができる。また、蓋体
を変形させることで、蓋体とヒューズの係合が外れるよ
うになっているから、ヒューズをホルダ本体から抜き取
った状態で蓋体からヒューズを取り外す場合にも、蓋体
を変形させるだけで、簡単にヒューズを蓋体から取り外
すことができ、取り扱いがやりやすい。その他の効果は
請求項1の発明と同様である。
【0054】請求項5の発明は、上述した請求項4の発
明の効果に加えて、次の効果を奏する。すなわち、請求
項5の発明は、蓋体に他の部分よりも可撓性を持つよう
に構成された可撓壁を設けて、その内面に、蓋体を閉じ
た際にヒューズの頭部に係合する係合部を設けたから、
より小さな力で容易に、係合部をヒューズの頭部に係合
させたり、係合を解除したりすることができる。よっ
て、蓋体の開閉の容易化および蓋体からのヒューズの取
り外しの容易化を図ることができる。
【0055】請求項6の発明は、上述した請求項5の発
明の効果に加えて、次の効果を奏する。すなわち、請求
項6の発明では、可撓壁がヒューズの頭部の幅広の両側
面に対向して一対設けられ、それら可撓壁の内面に係合
突起が設けられているので、ヒューズの両側面に対し
て、バランス良く引き抜き力を作用させることができ、
ヒューズを無理なく、簡単に抜くことができるという効
果を奏する。
【0056】請求項7の発明は、上述した請求項6の発
明の効果に加えて、次の効果を奏する。すなわち、請求
項7の発明では、係合突起がはす向かいの位置に一対設
けられているだけであるから、ヒューズをホルダ本体か
ら抜いた後でヒューズを蓋体から取り外す際に、ヒュー
ズを捩じることで、可撓壁を外方に撓ませ、それにより
ヒューズと蓋体の係合を外して、ヒューズを蓋体から簡
単に取り外すことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのヒューズホルダに
おいて、蓋体を開いて、ヒューズを引き抜こうとしてい
る状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのヒューズホルダ
の、蓋体を閉めた状態の外観を示す図であり、(a)は
斜視図、(b)は内部構造を点線で示す側面図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのヒューズホルダに
おいて、蓋体を開いて、ヒューズを引き抜く際の手順を
(a)〜(d)の順で示す側面図である。
【図4】本発明の他の実施形態としてのヒューズホルダ
において、蓋体を開いてヒューズを一緒に抜いた後の蓋
体を下から見た図であって、(a)はヒューズを抜いた
直後の状態を示す下面図、(b)は蓋体からヒューズを
取り外すためにヒューズを捩じっている状態を示す下面
図である。
【図5】ブレード型ヒューズの例を示す斜視図である。
【図6】ブレード型ヒューズの他の例を示す斜視図であ
る。
【図7】従来のヒューズホルダの蓋体を外した状態を示
す側面図である。
【図8】従来のヒューズ引き抜き具により、ヒューズホ
ルダのホルダ本体からヒューズを引き抜こうとしている
状態を示す側面図である。
【図9】従来の別のヒューズ引き抜き具により、ヒュー
ズホルダのホルダ本体からヒューズを引き抜こうとして
いる状態を示す側面図である。
【図10】従来のヒューズ引き抜き機構付きのヒューズ
ホルダの、一部を断面で示す側面図である。
【図11】図10に示したヒューズホルダのヒューズ引
き抜き機構をヒューズに係合させた状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ヒューズ 2 頭部 3 端子 4 凹部 5 幅広の側面 60 ヒューズホルダ 61 ホルダ本体 62 蓋体 63 ロック突起(ロック手段) 64 ロック枠(ロック手段) 68 凹所 67 係合突起(係合部) 72 蓋体 77 係合突起(係合部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズの端子側部分を挿入するホルダ
    本体と、 ホルダ本体内に端子側部分を挿入した状態でホルダ本体
    から露出するヒューズの頭部を受け入れるヒューズ頭部
    受入れ凹所を有し、前記ヒューズの頭部を覆ようにホル
    ダ本体に装着された状態で、ロック手段によりホルダ本
    体にロックされる蓋体とからなるブレード型ヒューズの
    ヒューズホルダにおいて、 前記蓋体の凹所の周壁の内面に、該周壁を変形させるこ
    とでヒューズの頭部に係合可能な係合部を設けたことを
    特徴とするブレード型ヒューズのヒューズホルダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブレード型ヒューズのヒ
    ューズホルダであって、 前記蓋体のヒューズ頭部受入れ凹所の周壁の一部に、他
    の部分より可撓性を持つように構成された可撓壁を設
    け、該可撓壁の内面に前記係合部を設けたことを特徴と
    するブレード型ヒューズのヒューズホルダ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のブレード型ヒューズのヒ
    ューズホルダであって、 前記可撓壁が、ヒューズの頭部の幅広の両側面に対向し
    て一対設けられ、各可撓壁の内面に、前記係合部とし
    て、ヒューズの頭部の幅広の両側面の凹部に係合する係
    合突起がそれぞれ設けられていることを特徴とするブレ
    ード型ヒューズのヒューズホルダ。
  4. 【請求項4】 ヒューズの端子側部分を挿入するホルダ
    本体と、 ホルダ本体内に端子側部分を挿入した状態でホルダ本体
    から露出するヒューズの頭部を受け入れるヒューズ頭部
    受入れ凹所を有し、前記ヒューズの頭部を覆ようにホル
    ダ本体に装着された状態で、ロック手段によりホルダ本
    体にロックされる蓋体とからなるブレード型ヒューズの
    ヒューズホルダにおいて、 前記蓋体の凹所の周壁の内面に、凹所内にヒューズの頭
    部を受入れたときヒューズの頭部と係合し、前記周壁を
    変形させることで係合を解除することのできる係合部を
    設けたことを特徴とするブレード型ヒューズのヒューズ
    ホルダ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のブレード型ヒューズのヒ
    ューズホルダであって、 前記蓋体のヒューズ頭部受入れ凹所の周壁の一部に、他
    の部分より可撓性を持つように構成された可撓壁を設
    け、該可撓壁の内面に前記係合部を設けたことを特徴と
    するブレード型ヒューズのヒューズホルダ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のブレード型ヒューズのヒ
    ューズホルダであって、 前記可撓壁が、ヒューズの頭部の幅広の両側面に対向し
    て一対設けられ、各可撓壁の内面に、前記係合部とし
    て、ヒューズの頭部の幅広の両側面の凹部に係合する係
    合突起がそれぞれ設けられていることを特徴とするブレ
    ード型ヒューズのヒューズホルダ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のブレード型ヒューズのヒ
    ューズホルダであって、 前記一対の可撓壁の内面のはす向かいの位置に係合突起
    が一対設けられていることを特徴とするブレード型ヒュ
    ーズのヒューズホルダ。
JP420996A 1996-01-12 1996-01-12 ブレード型ヒューズのヒューズホルダ Pending JPH09198993A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100794868B1 (ko) * 2000-12-07 2008-01-14 쿠퍼 테크놀로지스 컴파니 모듈식 퓨즈홀더
CN102881540A (zh) * 2011-07-12 2013-01-16 矢崎总业株式会社 熔丝保持器、利用该熔丝保持器连接熔丝的方法以及装配有该熔丝保持器的熔丝连接结构
CN104392873A (zh) * 2014-12-15 2015-03-04 安徽江淮汽车股份有限公司 一种保险丝安装结构

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