JP2002343499A - ホルダ付コネクタの接続構造 - Google Patents

ホルダ付コネクタの接続構造

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JP2002343499A
JP2002343499A JP2001143178A JP2001143178A JP2002343499A JP 2002343499 A JP2002343499 A JP 2002343499A JP 2001143178 A JP2001143178 A JP 2001143178A JP 2001143178 A JP2001143178 A JP 2001143178A JP 2002343499 A JP2002343499 A JP 2002343499A
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housing
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JP2001143178A
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Kenji Suzuki
謙志 鈴木
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Original Assignee
Yazaki Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4364Insertion of locking piece from the front
    • H01R13/4365Insertion of locking piece from the front comprising a temporary and a final locking position

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルダがコネクタハウジングへ中途半端な状
態で係止されることを防ぎコネクタに外力が加えられて
もホルダの変形を防止させる。 【解決手段】 コネクタハウジング10内に、端子40
と、端子40を保護もしくは保持するホルダ20と、端
子40を二重係止するスペーサ30が収容されて構成さ
れた一方のコネクタC1と、他のコネクタハウジング7
0内に他の端子90が収容されて構成された他方のコネ
クタC2とを備え、一方のコネクタC1のコネクタハウ
ジング10内に収容されたホルダ20の前面22c′
を、他方のコネクタC2の前面72c′が押圧すること
で、一方のコネクタC1のコネクタハウジング10とホ
ルダ20との本係止が行われ、且つ、一方のコネクタC
1の端子40と他方のコネクタC2の他の端子90との
接続が同時に行われて、一方のコネクタC1と他方のコ
ネクタC2との嵌合が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などに用い
られるホルダ付コネクタにおいて、コネクタハウジング
にフロントホルダなどのホルダがフィーリングよく確実
に係止されるホルダ付コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22〜図25は、特開平11−869
50号公報に示された従来の端子金具用挿入検知部材を
有するコネクタの一形態を示すものである。
【0003】図22において、Aは合成樹脂製のコネク
タハウジングなどを備えるコネクタ、Bは合成樹脂製の
端子金具用挿入検知部材である。コネクタAは、ハウジ
ング本体部A1 とその前方において段部A3 を介して膨
出したフード部A2 などから形成されるコネクタハウジ
ングと、端子金具C(図23(B),図24(B))を
備えるものである。
【0004】図23(B)の如く、ハウジング本体部A
1 には端子収容室1が上下2段においてそれぞれ複数設
けられ、各端子収容室1において前端にはストッパー2
が設けられると共に、下部には壁9に設けられた支持基
部3aを介して前方へ延長する片持ちの可撓係止片3が
形成されている。可撓係止片3の前方自由端部には係止
突起3bが設けられ、可撓係止片3と端子収容室1の一
方の壁9との間には可撓変位許容空間4が形成されてい
る。フード部A2 の上部には、ロック用係合枠部5が設
けられている。
【0005】図22の如く、端子金具用挿入検知部材B
は、前後方向において細巾の主枠部6の中間部と下部に
おいて前記可撓変位許容空間4に対応して前方へ延長す
る複数の挿入検知体7が形成され、また、両側部におい
て前方へ延長する一対の操作片8が設けられている。操
作片8は上下に相対向して設けられた可撓変形枠部8
a,8b間に可撓変位許容空間Scを有する可撓枠体と
して形成されている。
【0006】図22および図25の如く、この操作片8
の一対の可撓変形枠部8a,8bにおける可撓変位許容
空間Scと反対側において、上側の可撓変形枠部8aの
上部にはテーパ状係合案内部8a1′と垂直係合部8a2
を有する山型の仮係止突起8a′、下側の可撓変形枠部
8bの下部にはテーパ状係合案内部8b1′と垂直係合部
8b2′を有する本係止突起8b′が形成されている。
【0007】また、ハウジング本体A1 の側壁外面9a
(図22)において、操作片8を受入れるようにして間
隔を存して設けた一対の案内リブRの相対向側である内
側には、一方において山型の仮係止突起Ra、他方にお
いて山型の本係止突起Rbが突設されている。
【0008】操作片8の自由端部には外側に向けて起立
する支持部8c(図25)が設けられて、支持部8cに
は操作片8の外側において操作片8と並行して延長する
可動アーム8eが設けられている。また、可動アーム8
eには支持部8cを越えて延長する操作部8dが設けら
れ、可動アーム8eの自由端には可撓変位許容空間Sc
内に進出して可撓変形枠部8a,8bの可撓変形を阻止
する変形阻止用突起8fが突設されている。
【0009】上記構成において、端子金具用挿入検知部
材Bは、予め主枠部6をフード部A 2 の内部に摺接させ
つつフード部A2 内に挿入させて、一対の操作片8を段
部A 3 の窓WDからハウジング本体部A1 の側壁外面9
aにおいて一対の案内リブR,R間に進出させる。これ
と共に、図23(A)の如く、操作部8dを持って操作
片8を外側へ可撓変位させつつ引き出し、仮係止突起8
a′が案内リブRの仮係止突起Raを越えたところで操
作片8を戻して仮係止突起8a′を仮係止突起Raに係
合させる。このようにして、コネクタAに対して端子金
具用挿入検知部材Bを仮係止位置に保持させる。
【0010】図23(B)の如く、仮係止位置におい
て、ハウジング本体A1 の後方より端子収容室1に端子
金具Cを挿入するもので、この際に端子金具Cは可撓係
止片3を可撓変位許容空間4を介して変位させつつ挿入
され、端子金具Cの挿入が完了した時点で、復元した可
撓係止片3の係止突起3bが端子金具Cの肩部SDに係
合される。
【0011】仮係止位置においては、変形阻止用突起8
fが可撓変位許容空間Sc内に位置しているので、変形
阻止用突起8fにより可撓変形枠部8a,8bの変形が
阻止される。このようにして、主枠部6に外力が加わっ
た際に、本係止突起8b′が本係止突起Rbを可撓変形
枠部8bの可撓変形により変位されてこれを乗り越え、
不用意に本係止位置へ移行されるのを確実に阻止してい
る。
【0012】端子金具用挿入検知部材Bを仮係止状態か
ら本係止状態へ移行させるには、図25の如く、操作部
8dを側壁外面方向に押圧することにより起立支持部8
cを支点として可動アーム8eを外方へ変位させ、これ
によって変形阻止突起8fを可撓変位許容空間Sc内か
ら後退させる。
【0013】そして、この状態で操作部8dを引くと、
図24(A)の如く、本係止突起8b′が可撓変形枠部
8bと共に変位しつつ本係止突起Rbを乗り越え、本係
止位置へ移行する。図24(B)の如く、本係止位置に
おいては、挿入検知体7が可撓変位許容空間4内に進入
し、可撓係止片3の変位を阻止して端子金具Cの後抜け
防止を確実にする。
【0014】端子金具Cが不完全挿入状態にある場合に
は、可撓係止片3が可撓変位許容空間4内に位置してい
るので、挿入検知体7が可撓変位許容空間4内に進入不
能となって挿入検知部材Bを本係止位置へ移動出来なく
なり、これによって端子金具Cの不完全挿入が検知でき
る。本係止位置(図24(A))から仮係止位置(図2
3(A))に戻す場合にも、同様に操作部8dを押し、
可撓変形枠部8a,8b間から変形阻止突起8fを外す
ことにより移動が可能となる。
【0015】このように、前記構造のコネクタを構成す
る端子金具用挿入検知部材BすなわちホルダBは、二重
係止を目的としてコネクタに備えられたものであり、ホ
ルダBの本係止または本係止の解除は手作業によって行
われるものである。
【0016】二重係止について説明すると、通常のター
ミナルすなわち端子の係止状態は、プラスチック製など
のランス又はアームにより端子はコネクタハウジングの
端子収容室に係止されるものであるが、二重係止方式は
コネクタハウジングの端子収容室内で端子の保持力を向
上させるために、スペーサ等の他の部品によって端子を
コネクタハウジングに二重に係止させる方式のものを言
う。また、「ランス」とは「槍」を意味するが、係止ラ
ンスは槍状に限らず、アーム状など、種々の形態のもの
が見られる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコネクタにあっては、ホルダBがハウジング本体部
A1 へ本係止されることが忘れられたり、片側の操作片
8の可動アーム8eだけが引っ張られて完全な本係止が
行われずに、中途半端な係止状態いわゆる中途係止や、
中途半端な嵌合状態いわゆる中途嵌合が行われたりする
ことが懸念されていた。
【0018】また、ホルダBがコネクタAへ本係止され
た後でも、可動アーム8eがコネクタハウジングの外部
に露出されているため、外力がこの可動アーム8eに加
えられると可動アーム8eを含む操作片8が塑性変形さ
れてしまい、このために操作片8が本係止の状態から仮
係止の状態に戻せなくなることも懸念されていた。
【0019】本発明は、上記した点に鑑み、フロントホ
ルダなどのホルダがコネクタハウジングへ中途半端な状
態で係止されることを防ぎ、コネクタに外力が加えられ
た場合においても、コネクタハウジングに本係止された
ホルダが変形せず、ホルダを本係止状態から仮係止状態
に戻すことのできるホルダ付コネクタの接続構造を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のホルダ付コネクタの接続構
造は、コネクタハウジング内に、端子と、該端子を保護
もしくは保持するホルダと、該端子を二重係止するスペ
ーサが収容されて構成された一方のコネクタと、他のコ
ネクタハウジング内に他の端子が収容されて構成された
他方のコネクタとを備え、該一方のコネクタの該コネク
タハウジング内に収容された該ホルダの前面を、該他方
のコネクタの前面が押圧することで、該一方のコネクタ
の該コネクタハウジングと該ホルダとの本係止が行わ
れ、且つ、該一方のコネクタの該端子と該他方のコネク
タの該他の端子との接続が同時に行われて、該一方のコ
ネクタと該他方のコネクタとの嵌合が行われることを特
徴とする。上記構成により、一方のコネクタのコネクタ
ハウジングとホルダの本係止と、一方のコネクタの端子
と他方のコネクタの他の端子との接続が同時に行われ
る。これにより、一方のコネクタと他方のコネクタとの
嵌合時のフィーリングが向上される。ホルダの本係止は
コネクタの嵌合によって行われるものであるから、コネ
クタハウジングとホルダとの本係止と、一方のコネクタ
の端子と他方のコネクタの他の端子との接続が別々に行
われると言ったいわゆる2段フィーリングの雄雌嵌合は
行われない。従って、コネクタの接続の際に発生するも
のと懸念されていたホルダの中途半端な係止状態いわゆ
る中途係止や、中途半端な嵌合状態いわゆる中途嵌合と
言った不具合の発生が防止される。
【0021】また、請求項2記載のホルダ付コネクタの
接続構造は、請求項1記載のホルダ付コネクタの接続構
造において、前記ホルダに可撓性のアーム部が設けら
れ、前記コネクタハウジング内に、該アーム部の長手方
向に沿ってアーム収容部が設けられ、該アーム収容部の
長手方向に沿って該アーム部が摺接可能であることを特
徴とする。上記構成により、ホルダに設けられた可撓性
のアーム部は、コネクタハウジング内のアーム収容部に
保護されるから、ホルダの可撓性のアーム部はコネクタ
ハウジングの外部に露出されない。従って、可撓性のホ
ルダに他のものが当たり、これにより可撓性のホルダに
変形が生じてしまい、このことから、コネクタハウジン
グに本係止されたホルダが、仮係止の状態に戻せなくな
ると言った不具合の発生が未然に防止される。
【0022】また、請求項3記載のホルダ付コネクタの
接続構造は、請求項2記載のホルダ付コネクタの接続構
造において、前記ホルダの前記アーム部に、撓み空間
と、仮係止部と、本係止部が設けられ、前記コネクタハ
ウジングの前記アーム収容部に、天壁と隔壁と一対の側
壁から囲まれて形成されたアーム収容室と、該仮係止部
に対応して一方の該側壁に形成された仮係合部と、該本
係止部に対応して他方の該側壁に形成された本係合部が
設けられたことを特徴とする。上記構成により、ホルダ
の可撓性のアーム部は、コネクタハウジングのアーム収
容室の内部で容易に仮係止の状態に維持されると共に、
容易に本係止の状態に維持される。これにより、コネク
タハウジングからホルダが分離されてホルダが見失われ
てしまい、コネクタハウジング内に備えられた端子がホ
ルダで保護されないと言った不具合の発生が未然に防止
される。
【0023】また、請求項4記載のホルダ付コネクタの
接続構造は、請求項1〜3の何れか記載のホルダ付コネ
クタの接続構造において、前記ホルダに一対の導入部が
形成され、該一対の導入部に対応して、前記コネクタハ
ウジング内に一対の案内部が形成されたことを特徴とす
る。上記構成により、ホルダがコネクタハウジング内に
収容される際に、ホルダがこじられることなく、容易で
迅速にホルダは所定の姿勢でコネクタハウジング内に収
容される。また、ホルダのアーム部は、このアーム部の
長手方向に沿って形成されたコネクタハウジング内のア
ーム収容部内に、容易で迅速に導き入れられることとな
る。
【0024】また、請求項5記載のホルダ付コネクタの
接続構造は、請求項1〜4の何れか記載のホルダ付コネ
クタの接続構造において、前記他方のコネクタの前記他
のコネクタハウジングに、前記他の端子を保護もしくは
保持し、且つ、前記一方のコネクタの前記コネクタハウ
ジング内に備えられた前記ホルダと当接されるフロント
ホルダと、該他の端子を二重係止する他のスペーサが備
えられたことを特徴とする。上記構成により、他方のコ
ネクタを構成する他のコネクタハウジングとフロントホ
ルダとが別体に形成され、これにより他のコネクタハウ
ジング内の複雑な形状の部位が容易に形成されると共
に、他のコネクタハウジングに備えられた他の端子はフ
ロントホルダにより保護される。さらに他のコネクタハ
ウジングに備えられた他の端子は、他のスペーサによっ
て二重係止されることにより、他の端子は他のコネクタ
ハウジングに確実に取付けられる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るホルダ付コネ
クタの一実施形態について図面を用いて詳細に説明す
る。
【0026】図1は、本発明に係るホルダ付コネクタの
一実施例を示す分解斜視図である。図2は、コネクタハ
ウジングを示す斜視図、図3は、フロントホルダを示す
斜視図、図4は、スペーサを示す斜視図、図5は、他方
のコネクタハウジングに他のフロントホルダと他のスペ
ーサが組付けられた状態を示す斜視図である。また、図
6は、雄端子と電線の組付け状態を示す側面図、図7
(a)は雌端子と電線の組付け状態を示す縦断面図、図
7(b)は同じく側面図、図8は、図7(a)のE部の
拡大説明図である。
【0027】図9は、フロントホルダがコネクタハウジ
ングに仮係止された状態を示す縦断面図、図10は、図
9のQ−Q断面図、図11は、図10のF部の拡大説明
図、図12は、係止ランスを示す斜視図、図13は、他
方のコネクタを示す縦断面図である。
【0028】また、図14は、一方のコネクタと他方の
コネクタとが嵌合される前の状態を示す縦断面図、図1
5は、一方のコネクタと他方のコネクタとが嵌合され始
めた状態を示す縦断面図、図16は、一方のコネクタと
他方のコネクタとが嵌合されている途中の状態を示す縦
断面図、図17は、図16のG部の拡大説明図、図18
は、一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合動作が終
了された状態を示す縦断面図である。
【0029】図19は、ホルダ付コネクタの嵌合時にお
けるストロークと荷重の関係を示す説明図、図20
(a)〜図20(d)は、同じくストロークと荷重の関
係を示す説明図である。具体的に説明すると、図20
(a)は、係止ロック部と係合ロック部だけが嵌合され
る際の説明図、図20(b)は、フロントホルダとコネ
クタハウジングだけが嵌合される際の説明図、図20
(c)は、雄端子と雌端子だけが嵌合される際の説明
図、図20(d)は、一方のコネクタと他方のコネクタ
とが嵌合される際の説明図である。なお、図21は、他
のホルダ付コネクタの嵌合時におけるストロークと荷重
の関係を示す説明図であり、本発明のものと対比される
ものとして示された参考図である。
【0030】図1,図9,図13,図14を基にホルダ
付コネクタの各方向について説明する。まず「上下」の
定義については、図1および図14の如く、コネクタハ
ウジング10の係合ロック部14が設けられてある側、
また、他のコネクタハウジング60の係止ロック部64
が設けられてある側を上側とし、図14の如く、コネク
タハウジング10のスペーサ挿入口13が設けられてあ
る側、また、他のコネクタハウジング60のスペーサ挿
入口63が設けられてある側を下側とする。この明細書
中の「上下」とは、図9,図13,図14に示される水
平に配置された各コネクタC1,C2の高さ方向を意味
する。
【0031】また「前後」の定義は、図9と図14に示
される一方のコネクタC1および図13と図14に示さ
れる他方のコネクタC2の嵌合面側を前側とし、これと
反対側の電線接続側を後側と定義する。ここで表面視お
よび裏面視について説明すると、表面視はコネクタを嵌
合面側から見る状態をいい、裏面視はコネクタを端子挿
入側すなわち電線接続側から見る状態を言う。また「左
右」の定義は、前記「上下」および前記「前後」の定義
に従い自ずと決定される。この明細書中の「左右」とは
水平に配置された各コネクタC1,C2の幅方向を意味
する。
【0032】なお、この明細書における「上下」、「前
後」、「左右」の定義は便宜上のものであり、必ずしも
ホルダ付コネクタの接続構造の実使用時における方向と
一致するものではない。本発明のホルダ付コネクタの接
続構造は、例えば図示された状態に対して上下逆さまの
状態で使用されてもよく、本発明の目的が損なわれない
のであれば、本発明のホルダ付コネクタは、いかなる姿
勢で使用されても何ら支障はない。
【0033】また本発明で言うコネクタとは、コネクタ
ハウジングに、端子すなわちターミナルや電線などの電
気接続用部品を備え、電気的接続を目的とした部品を言
う。また、本発明に関するコネクタは、前記の電気接続
用部品に加えて、シール、ゴム栓、防水栓などの密封部
材が備えられて防水性などが向上されたものでもよく、
またフロントホルダ以外にリアホルダなどの付加部品が
組付けられたものであってもよい。また溶接可能なコネ
クタなどが用いられてもよい。
【0034】ランスについて説明すると、ランスは係止
ランスとも呼ばれ、ハウジングランス方式とターミナル
ランス方式とに分けられる。ハウジングランス方式は、
プラスチック製などのアームからなるターミナル係止用
ランスが、コネクタハウジングのターミナル保持キャビ
ティ内いわゆる端子収容室内に一体に形成されて、ター
ミナルすなわち端子を係止させる方式のものである。プ
ラスチック製のアームは、一般にプラスチックアームと
呼ばれ、コネクタハウジングのターミナル保持キャビテ
ィに一体成形されたターミナル係止ランスを指すもので
ある。
【0035】またランスは、ターミナル・端子をコネク
タハウジングに係止させるためのものであることから、
ターミナル・端子自身に設けられた平板状の突起のもの
もこれに含まれる。例えば、ターミナルランス方式につ
いて説明すると、ターミナルランス方式は、ターミナル
係止用ランスがターミナル自身すなわち端子自身に設け
られてあるもので、コネクタハウジングの端子収容室に
設けられた係止部に掛り止めるようにされた方式のもの
を言う。
【0036】この明細書で言う電線とは、絶縁被覆体や
エナメル材などで保護された導体や、導体だけで他に被
覆されていない状態のものを含め、これらを総称して指
す。ケーブルについて簡単に説明すると、ケーブルは芯
線とも呼ばれ、図7(a)の如く、ケーブル50は絶縁
被覆体52やエナメル材などで保護された1本の導体5
1、又は、絶縁被覆体52やエナメル材などで保護され
た複数の導体51からなる。
【0037】図1と図14〜図18の如く、コネクタハ
ウジング10と、フロントホルダ20などのホルダ20
と、スペーサ30と、雄端子40を備える一方のコネク
タC1と、他のコネクタハウジング60と、他のフロン
トホルダ70と、他のスペーサ80と、雌端子90を備
える他方のコネクタC2すなわち相手側コネクタC2と
が嵌合されて、両コネクタC1,C2が通電可能に接続
される。
【0038】図1および図2に示されるコネクタハウジ
ング10について説明する。このコネクタハウジング1
0は、天壁12a及びこの天壁12aよりも一段下がっ
た天壁12a′と、底壁12bと、一対の側壁12c
と、前記天壁12aから前記一段下がった天壁12a′
を結ぶ一方の側壁15cと他方の側壁15dと、前記側
壁15c,15dに続き天壁12aの後側を塞ぐ一対の
別の側壁12c′(図10参照)とから周壁12が形成
され、これによりコネクタハウジング10の前側に相手
側コネクタ収容部17すなわち相手側コネクタ収容室1
7と開口12dが形成される。
【0039】また、これと共に、図1,図2,図9から
分るように、コネクタハウジング10内に、端子収容部
11a、スペーサ収容部13(図9)、ホルダ20に対
応したアーム収容部15およびホルダ本体収容部16が
形成される。また、コネクタハウジング10の底壁12
bの内面側に多条溝12f(図2)が設けられている。
【0040】図1,図2,図9の如く、アーム収容部1
5は、天壁12aと、前記天壁12aから前記一段下が
った天壁12a′が延長されて形成された隔壁12a′
と、一方の側壁15cと、他方の側壁15dに囲まれ
て、アーム収容室15aが形成され、このアーム収容室
15aの後側に、フロントホルダ20の本係止を解除さ
せるための治工具(図示せず)などが挿入できるように
するために、後部開口15bが設けられている。
【0041】さらに、コネクタハウジング10の天壁1
2aの前側上部に係合ロック部14が設けられ、このコ
ネクタハウジング10の底壁12bの前側下部に他のロ
ック部18(図9参照)が設けられている。
【0042】また、図1,図2,図9の如く、コネクタ
ハウジング10の後側に複数の端子収容部11aすなわ
ち端子収容室11aと、この端子収容室11aに雄端子
40(図9)が挿入されるための後部開口11bが設け
られている。雄端子40が端子収容室11a内に挿入さ
れて所定の位置に取付けられると、雄端子40の後部に
接続されたケーブル50(図9)等の電線50が、コネ
クタハウジング10の後部開口11bより導出される。
【0043】さらに図9の如く、各端子収容室11a
は、係止ランス11gに続き水平方向に延びた隔壁11
cと、これに対応してスペーサ収容部13よりも前側に
位置する垂直隔壁11dと、スペーサ収容部13よりも
後側に位置する後部側水平隔壁11eと、これに対応し
た後部側垂直隔壁11fとから形成されている。
【0044】図9に示される係止ランス11gについて
図12と共に詳しく説明する。係止ランス11gは、雄
端子40をコネクタハウジング10の端子収容室11a
内に一次係止させるために設けられたものである。この
係止ランス11gは、主に、真直部11hと係止突起1
1iから形成されている。係止突起11iは、前端面1
1jと、前側の傾斜面11kと、後側の傾斜面11m
と、テーパ状のガイド傾斜面11nから形成されてい
る。テーパ状のガイド傾斜面11nは、これの始端11
pから終端11qまで、係止ランス11gの係止突起が
欠取られるようにして形成されたものである。
【0045】このガイド傾斜面11nに治具棒(図示せ
ず)の先端が当接され、治具棒の先端がさらに係止ラン
ス11gの真直部11hまで押進められることで、係止
ランス11gは下側に向けて撓まれる。これにより、係
止ランス11gの前端面11jは雄端子40の仮係止用
突部43a(図6)から外れて解除される。このように
して雄端子40の一次係止が解除される。
【0046】コネクタハウジング10のスペーサ収容部
13は、図9および図14に示されるスペーサ30が、
コネクタハウジング10に収められている部位に略相当
する。図9および図14に示されるスペーサ収容部13
は、図1および図4に示されるスペーサ30の形状に略
対応した空間部であり、コネクタハウジング10の一段
下がった壁部すなわち天壁12a′を兼ねた隔壁12
a′の近傍から底壁12bを貫いて、コネクタハウジン
グ10の内部に形成されている。また、ここでは、便宜
上、スペーサ収容部13とスペーサ挿入口13の符号を
兼ねたものとして表示されている。
【0047】図1,図2,図9の如く、コネクタハウジ
ング10の天壁12aの前側に係合ロック部14が設け
られている。図1および図2に示される係合ロック部1
4は、図1および図5に示される他のコネクタハウジン
グ60の係止ロック部64すなわち慣性ロック部64に
対応して設けられたものである。
【0048】図2の如く、コネクタハウジング10を形
成する周壁12の天壁12aの上部前側に設けられた係
合ロック部14は、一対のガイド用凹部14aと、凹形
連結部14bすなわち係合凹部14bと、この係合凹部
14bに設けられた係合面14cから形成されている。
【0049】また、図1,図2,図9,図10の如く、
コネクタハウジング10の中間部分の内部にフロントホ
ルダ本体収容部16が設けられ、さらにコネクタハウジ
ング10を形成する周壁12の天壁12aの後側にアー
ム収容部15が設けられている。このようなコネクタハ
ウジング10に形成されたフロントホルダ本体収容部1
6とアーム収容部15は、図1および図3に示されるフ
ロントホルダ20の本体部22とアーム部25がコネク
タハウジング10の内部に収められるために、フロント
ホルダ20の形状に対応して設けられたものである。
【0050】また、図1および図3に示されるフロント
ホルダ20の本体部22の幅方向の両端部位に設けられ
た一対の導入部24すなわち一対の導入片24に対応し
て、図1,図2,図9の如く、コネクタハウジング10
を形成する周壁12の側壁12cの内部面側に、一対の
案内部12eすなわち一対の導入片案内溝12eが設け
られている。
【0051】また図9の如く、コネクタハウジング10
を形成する周壁12の底壁12bの下部前面側に他のロ
ック部18が設けられている。他のロック部18は主に
ロックアーム18a、係止突起18b、撓み空間などか
ら形成され、一方のコネクタC1を構成するコネクタハ
ウジング10が他の基体に設けられたロック部と係止さ
れる際に用いられる。具体的に説明すると、コネクタハ
ウジング10に形成された他のロック部18は、一方の
コネクタC1が自動車などの所定の固定部位に取付けら
れるために設けられたものである。
【0052】図1,図3,図9に示されるホルダ20に
ついて説明する。本発明に用いられるトホルダ20は、
端子の二重係止が行われるホルダいわゆる端子金具用挿
入検知部材と異なるものである。図9および図14から
分るように、本発明に用いられるホルダ20は、雄端子
40の電気接触部44いわゆる雄タブ44を保護または
保持もしくは支持するために備えられたものである。
【0053】また、図9の如く、コネクタハウジング1
0の端子収容室11aよりも、前側の位置にその本体部
22が備えられることから、このようなホルダ20は、
具体的にフロントホルダ20と呼ばれてもよい。図1の
如く、ホルダ20すなわちフロントホルダ20は、取付
け方向S2に沿って、コネクタハウジング10の前側の
開口12dからコネクタハウジング10の内部へ挿入さ
れて取付けられるものである。
【0054】図1および図3の如く、フロントホルダ2
0は、本体部22と、アーム部25すなわち片持ちアー
ム25と、一対の導入部24すなわち一対の導入片24
から形成されている。そして図3および図9の如く、フ
ロントホルダ20の本体部22は、天壁22aと、底壁
22bと、前壁22cと、側壁22dと、水平隔壁21
c(図9)から形成されている。
【0055】また、フロントホルダ20の本体部22
に、端子挿通部21aの一部を形成する複数の電気接触
部突出口21bと、複数の治具棒挿通部23が設けられ
ている。図9の如く、フロントホルダ20の前壁22c
に設けられた電気接触部突出口21bから、雄端子40
の電気接触部44すなわち雄タブ44が出されるように
するために、電気接触部突出口21bは、フロントホル
ダ20の前壁22cを貫通するように設けられている。
【0056】また、フロントホルダ20の前壁22cに
設けられた電気接触部突出口21bの後側から、雄端子
40のタブ44がこの電気接触部突出口21bを挿通さ
れ易くするために、フロントホルダ20の前壁22cの
後側は傾斜状をしたガイド面となっている。
【0057】図9の如く、フロントホルダ20の本体部
22に複数の端子挿通部21aが設けられている。端子
挿通部21aは、前記の電気接触部突出口21bと、天
壁22a、底壁22b、前壁22c、側壁22d、水平
隔壁21cに囲まれて形成されている。
【0058】水平隔壁21cは、フロントホルダ20の
本体部22を形成する一方の側壁22dから他方の側壁
22dにかけて、天壁22aと底壁22bを仕切るよう
にして形成された一枚の板状のものである。このように
水平隔壁21cは、フロントホルダ20の一方の側壁2
2dから他方の側壁22dにかけて、連続した一枚の板
で形成されていると共に、一方の側壁22dから他方の
側壁22dの間に垂直な隔壁は存在しない。
【0059】また図3および図9の如く、フロントホル
ダ20の前壁22cに治具棒挿入孔23aと治具棒挿入
口23bが設けられ、図9に示される通り、フロントホ
ルダ20の底壁22bの上面側と水平隔壁21cの上面
側に、前記治具棒挿通孔23aに続くガイド溝23dが
設けられている。
【0060】また、前記の治具棒挿入孔23aやガイド
溝23dを介して、図9に示される端子収容室11aに
設けられた係止ランス11gまで治具棒(図示せず)が
容易に導き入れられるようにするために、図3の如く、
フロントホルダ20の前壁22cに設けられた治具棒挿
入口23bにテーパガイド面23cが形成されている。
このようにしてフロントホルダ20の本体部22に治具
棒挿通部23が設けられている。
【0061】図1に示されるフロントホルダ20は、取
付け方向S2に沿うように移動されてコネクタハウジン
グ10内に取付けられる。図1および図3から分るよう
に、フロントホルダ20の本体部22を形成する側壁2
2dからフロントホルダ20の後側に向けて、一対の導
入片24がフロントホルダ20の本体部22から突出し
て設けられている。フロントホルダ20に設けられた前
記一対の導入片24は、図1,図2,図9に示されるコ
ネクタハウジング10の側壁12cの内部面側に設けら
れた一対の導入片案内溝12eに対応して嵌合されるも
のである。
【0062】また、図1および図3から分るように、フ
ロントホルダ20の本体部22を形成する天壁22aか
らフロントホルダ20の後側に向けて、アーム部25す
なわち片持ちアーム25がフロントホルダ20の本体部
22から突出して設けられている。
【0063】図14〜図18に示される一方のコネクタ
C1と他方のコネクタC2とが嵌合される際に、フロン
トホルダ20に設けられた片持ちアーム25は、図1,
図2,図9,図10に示されるコネクタハウジング10
の内部に設けられたアーム収容部15にスライドされな
がら入り込むことになる。これによりフロントホルダ2
0に設けられた片持ちアーム25は、コネクタハウジン
グ10の外部に露出されずにコネクタハウジング10の
周壁12によって保護される。
【0064】フロントホルダ20に設けられた片持ちア
ーム25について、図3,図10,図11を用いて詳し
く説明する。この片持ちアーム25は、略U字形をした
可撓変形枠25aの一方の枠25cに仮係止用突起25
eが設けられ、略U字形をした可撓変形枠25aの他方
の枠25dに本係止用突起25fが設けられたものであ
る。可撓変形枠25aは略U字形をして、これの内側部
位に撓み空間25bが存在するので、フロントホルダ2
0の仮係止および本係止がこの片持ちアーム25によっ
て行われる際に、適度に弾性変形されて良好に係止もし
くは解除作業が行われるものである。
【0065】図3および図11の如く、フロントホルダ
20の片持ちアーム25の可撓変形枠25aに設けられ
た仮係止用突起25eは、傾斜摺接面25gと、摺接面
25hと、係止面25iから形成されている。また、フ
ロントホルダ20の片持ちアーム25の可撓変形枠25
aに設けられた本係止用突起25fは、後側の傾斜摺接
面25jと、摺接面25kと、前側の傾斜摺接面25m
から形成されている。
【0066】図10および図11は、フロントホルダ2
0の片持ちアーム20が、コネクタハウジング10のア
ーム収容部15内に仮係止された状態を示すものであ
る。フロントホルダ20の片持ちアーム25を形成する
可撓変形枠25aの一方の枠25cに設けられた仮係止
用突起25eに対応して、コネクタハウジング10の内
部に形成されたアーム収容部15の一方の側壁15c内
面に仮係合用突起15eが形成されている。また、フロ
ントホルダ20の片持ちアーム25を形成する可撓変形
枠25aの他方の枠25dに設けられた本係止用突起2
5fに対応して、コネクタハウジング10の内部に形成
されたアーム収容部15の他方の側壁15d内面に本係
合用突起15fが形成されている。
【0067】図11の如く、コネクタハウジング10の
内部に形成されたアーム収容部15の一方の側壁15c
内面に設けられた仮係合用突起15eは、傾斜摺接面1
5gと、摺接面15hと、係合面15iから形成されて
いる。また、コネクタハウジング10の内部に形成され
たアーム収容部15の他方の側壁15d内面に設けられ
た本係合用突起15fは、前側の傾斜摺接面15jと、
摺接面15kと、後側の傾斜摺接面15mから形成され
ている。
【0068】図10および図11の如く、フロントホル
ダ20の片持ちアーム20は、コネクタハウジング10
のアーム収容部15内に対し、容易に本係止が行われ、
且つ、容易に本係止が解除されるものとなっている。
【0069】図10および図11に示されるフロントホ
ルダ20の片持ちアーム25が、スライド方向S3に沿
って移動されようとすると、可撓変形枠25aの他方の
枠25dに設けられた台形の本係止用突起25fが、撓
み空間25b側に一時的に寄せられると共に、コネクタ
ハウジング10のアーム収容室15aの他方の側壁15
d内面に設けられた台形の本係合用突起15fを乗り越
え、その後、フロントホルダ20の片持ちアーム25に
設けられた本係止用突起25fは、コネクタハウジング
10のアーム収容部15に設けられた本係合用突起15
fよりも後側に位置することとなる。このようにして本
係止が行われる。
【0070】コネクタハウジング10に本係止されたフ
ロントホルダ20を、再度、仮係止の状態に戻す場合に
は、図1,図2,図9,図10に示されるフロントホル
ダ10のアーム収容室15aの後部開口15bから、治
具棒などの治工具(図示せず)をアーム収容室15a内
に挿入して、フロントホルダ20の片持ちアーム25の
後端を押圧する。
【0071】すると、フロントホルダ20の片持ちアー
ム25に設けられた本係止用突起25fは、可撓変形枠
25aの撓み空間25b側に一時的に移動されつつ、コ
ネクタハウジング10のアーム収容部15に設けられた
本係合用突起15fを乗り越えて、これの前側に位置さ
れることとなる。このようにして、図10および図11
に示される通りの仮係止状態に戻される。
【0072】図11の如く、仮係止の状態において、フ
ロントホルダ20の片持ちアーム25の一方の枠25c
に設けられた仮係止用突起25eの係止面25iと、コ
ネクタハウジング10のアーム収容部15の一方の側壁
15c内面に設けられた仮係合用突起15eの係合面1
5iとが、アーム挿入方向に対して垂直な面として形成
されて互いに当接されるから、例えば本係止が解除され
た後に、フロントホルダ20がコネクタハウジング10
から不用意に抜け落ちてしまい、一方のコネクタC1か
らフロントホルダ20が見失われてしまうと言った不具
合の発生は、未然に防止されるように設計されている。
【0073】図1,図4,図9に示されるスペーサ30
について説明する。このスペーサ30は、各壁に囲まれ
て形成された複数の端子収容部31aおよび開口部31
bと、操作部32と、一対の係止片33すなわち一対の
係止用突出片33とから形成されている。
【0074】スペーサ30の幅方向の左右両端部に設け
られた一対の係止用突出片33は、これに対応してコネ
クタハウジング10の内部に設けられた一対の係合部
(図示せず)に良好に保持される形状に形成されてい
る。また図1および図4から分るように、スペーサ30
の操作部32は、基板32aと、この基板32aに立設
された各支持板32b,32c(図9)から形成されて
いる。
【0075】図4および図9から分るように、スペーサ
30の端子収容部31aは、上下の傾斜状の隔壁31c
と、この上下の傾斜状の隔壁31cを結ぶ各垂直隔壁3
1dから形成されている。スペーサ30に設けられた端
子収容部31aに雄端子40(図9)が挿通可能である
ようにするために、スペーサ30に設けられた端子収容
部31aは、2つの開口部31b(図4)が設けられて
貫通形状に形成されている。
【0076】図4の如く、スペーサ30を形成する係止
用突出片33の後側上部に、仮係止用突出部34aと、
これに対応した略Uの字形の撓み空間34bとから形成
される仮係止部34が設けられている。また、スペーサ
30を形成する一対の係止用突出片33の後側の中ほど
に、本係止用突起35aと、これに対応した略0字形の
撓み空間35bとから形成される本係止部35が設けら
れている。
【0077】図1の如く、スペーサ30は、取付け方向
S1に沿うように、予め、コネクタハウジング10のス
ペーサ収容部13に挿入される。その際に、スペーサ3
0は、コネクタハウジング10のスペーサ収容部13に
完全に挿入されるのではなく、まず、仮係止すなわち1
次係止された状態でコネクタハウジング10に取付けら
れる。その後、予め、ケーブル50が加締められて取付
けられた雄端子40(図6)が、コネクタハウジング1
0内とスペーサ30内に挿入される。
【0078】そして、図9および図14の如く、コネク
タハウジング10内に挿入された雄端子40が、コネク
タハウジング10に一体成形された係止ランス11gに
よって一次係止された後に、コネクタハウジング10内
のスペーサ収容部13に、スペーサ30が本係止すなわ
ち二次係止される。そして、スペーサ30がコネクタハ
ウジング10に完全に嵌合されることにより、スペーサ
30に設けられた上下の傾斜状の隔壁31cによって、
雄端子40はコネクタハウジング10に二次係止され
る。
【0079】このようにして雄端子40は、コネクタハ
ウジング10の端子収容室11aに設けられた係止ラン
ス11gと、コネクタハウジング10に二次係止された
スペーサ30の傾斜状の隔壁31cとによって、確実に
一方のコネクタC1に二重係止されたこととなる。この
ようにすれば、ケーブル50が不用意に引っ張られる等
されて、ケーブル50に取付けられた雄端子40が、コ
ネクタハウジング10から後抜けされてしまうと言った
不具合の発生を確実に防止することができる。
【0080】これについては、他方のコネクタC2に備
えられた雌端子90(図13)についても、前記理由と
同じく、雌端子90は他方のコネクタC2に二重係止さ
れている。図13に示される雌端子90は、他のコネク
タハウジング60の端子収容室61aに設けられた係止
ランス61gと、他のコネクタハウジング60に二次係
止された他のスペーサ80の傾斜状の隔壁81cとによ
って、確実に他方のコネクタC2に二重係止されてい
る。
【0081】図4に示されるスペーサ30は、上側の傾
斜状の隔壁31cが天壁を兼ね、各垂直隔壁31dのう
ちの最も右側の壁と最も左側の壁は、側壁を兼ねたもの
となっている。また、上側の傾斜状の隔壁31c上に垂
直隔壁は形成されておらず、端子収容部31aはスペー
サ30の左右の幅方向に一列に整列されて、スペーサ3
0に6つほど設けられたものとなっている。なお、本発
明に用いられるスペーサ30は、あらゆる形状のスペー
サが使用可能とされる。
【0082】図6に示される雄端子40について説明す
る。雄端子40は、まず、金属製板材に打抜き加工が施
されて端子金具素材が形成され、次に、この端子金具素
材に折曲げ加工が施されることにより、所定の形状をし
た雄端子40が形成される。
【0083】このようにして各プレス加工が施されて形
成された雄端子40は、電線接続部41と、電気接触部
44と、電線接続部41と電気接触部44とを結ぶ連接
部42と、仮係止用突部43aおよび本係止用突部43
bと、雄端子40が端子収容室へ挿入される際に雄端子
40が正しい向きで端子収容室に取付けられるための位
置決め用突部45が形成されたものである。
【0084】雄端子40の電線接続部41は、導体圧着
片41aと千鳥状に設けられた2つの被覆圧着片41b
から形成されている。雄端子40の電気接触部44すな
わち雄タブ44は、根元44aと本体44bと先端44
cとから形成されている。雄端子40のタブ44の先端
44cは、この雄端子40が所定の挿入部位に容易で迅
速に入ってゆくことができるようにするために、テーパ
ガイドの形状に形成されている(図6,図10参照)。
【0085】また、雄端子40の仮係止用突部43aと
本係止用突部43bの間の部位が係止ランス収容部43
cとされ、本係止用突部43bと被覆圧着片41bの間
の部位が隔壁収容部43dとされている。雄端子40の
隔壁収容部43dにスペーサ30の傾斜状の隔壁31c
が嵌め込まれることで、雄端子40はコネクタハウジン
グ10に二次係止される(図9)。
【0086】図5および図13に示される他のコネクタ
ハウジング60について説明する。このコネクタハウジ
ング60は、天壁62aと、底壁62bと、一対の側壁
62cから周壁62が形成されている。また、これと共
に、図1,図5,図13から分るように、他のコネクタ
ハウジング60に、端子収容部61a、スペーサ収容部
63、底壁62bから延長されたフロントホルダ支持部
66(図13)が形成されている。さらに、他のコネク
タハウジング60の天壁62aに、係止ロック部64す
なわち慣性ロック部64が設けられている。
【0087】また、図1,図5,図13の如く、他のコ
ネクタハウジング60に複数の端子収容部61aすなわ
ち端子収容室61aと、この端子収容室61aに雌端子
90(図13)が挿入されるための後部開口61bが設
けられている。雌端子90が端子収容室61a内に挿入
されて所定の位置に取付けられると、雌端子90の後部
に接続されたケーブル50(図13)等の電線50が、
他のコネクタハウジング60の後部開口61bより導出
される。
【0088】さらに図13の如く、各端子収容室61a
は、係止ランス61gに続き水平方向に延びた隔壁61
cと、これに対応してスペーサ収容部63よりも前側に
位置する垂直隔壁61dと、スペーサ収容部63よりも
後側に位置する後部側水平隔壁61eと、これに対応し
た後部側垂直隔壁61fとから形成されている。
【0089】図13に示される他のコネクタハウジング
60に一体に形成された係止ランス61gは、上述した
図9および図12に示される係止ランス11gと同様の
作用をするものである。図13に示される他方のコネク
タC2の縦断面図における断面位置と、図9に示される
一方のコネクタC1の縦断面図における断面位置とは、
一部が異なる断面位置として示されたものである。
【0090】スペーサ収容部63は、図13および図1
4に示される他のスペーサ80が、他のコネクタハウジ
ング60に収められている部位に略相当する。このスペ
ーサ収容部63は、他のコネクタハウジング60の天壁
62aの近傍から底壁62bを貫いて、他のコネクタハ
ウジング60の内部に形成されている。また、ここで
は、便宜上、スペーサ収容部63とスペーサ挿入口63
の符号を兼ねたものとして表示されている。
【0091】図1,図5,図13の如く、他のコネクタ
ハウジング60の天壁62a上に係止ロック部64すな
わち慣性ロック部64が設けられている。図1および図
5に示される係止ロック部64は、図1および図2に示
されるコネクタハウジング10の係合ロック部14に対
応して設けられたものである。
【0092】図5および図13から分るように、他のコ
ネクタハウジング60を形成する周壁62の天壁62a
の上部に設けられた係止ロック部64は、一対のガイド
用突出部64aと、可撓連結部64eから形成された両
持ちアーム64dと、これの撓み空間64e′(図1
3)と、この両持ちアーム64dの可撓連結部64e上
に設けられたロック突起64bおよび一対の段付突出部
64hから形成されるものである。
【0093】ロック突起64bすなわち係止突起64b
は、係止面64c(図13)と、傾斜摺接面64fと、
初期当接面64g(図13)と、一対の側面から形成さ
れている。また、一対のガイド用突出部64aの一方か
ら他方にかけて、連結片65(図5)が設けられてい
る。
【0094】慣性ロック部64に設けられた一対の段付
突出部64hは、一方のコネクタC1と他方のコネクタ
C2との嵌合もしくは嵌合の解除が行われる際に、他方
のコネクタC2に設けられた係止ロック部64の両持ち
アーム64dを積極的に撓ませるために、可撓連結部6
4eから形成される両持ちアーム64dを指などで押し
易くするために設けられたものである。
【0095】また、係止ロック部64の撓み空間64
e′(図13,図16)は、一方のコネクタC1と他方
のコネクタC2とが嵌合される際に、一方のコネクタC
1側の係合ロック部14と他方のコネクタC2側の係止
ロック部64とが係止・係合される場合において、可撓
連結部64eから形成された両持ちアーム64dが適度
に弾性変形できるために重要な空間である(図16参
照)。
【0096】また、図5の如く、他のフロントホルダ7
0の幅方向の両端部位に設けられた一対の係止部72d
すなわち一対の係止突起72dに対応して、他のコネク
タハウジング60を形成する周壁62の側壁62cに、
一対の係合部62dすなわち一対の係合凹部62dが設
けられている。
【0097】図1,図5,図13に示される他のフロン
トホルダ70について説明する。図13および図14に
示される通り、このフロントホルダ70は端子の二重係
止が行われるフロントホルダと異なるものである。図1
3の如く、他のフロントホルダ70は、天壁72aと、
底壁72bと、前壁72cと、側壁と、水平隔壁71c
から形成されている。このような前記各壁に囲まれて、
雌端子90の前側部位の収容部が形成されている。
【0098】水平隔壁71cは、他のフロントホルダ7
0を形成する一方の側壁から他方の側壁にかけて、天壁
72aと底壁72bを仕切るようにして形成された一枚
の板状のものである。このように水平隔壁71cは、他
のフロントホルダ70の一方の側壁から他方の側壁にか
けて、連続した一枚の板で形成されていると共に、一方
の側壁から他方の側壁の間に垂直な隔壁は存在しない。
【0099】また、他のフロントホルダ70に、テーパ
ガイド面71aが設けられた複数の端子挿入口71b
と、複数の治具棒挿通部(図示せず)が設けられてい
る。図13〜図18から分るように、他のフロントホル
ダ70の前壁72cに設けられた端子挿入口71bを介
して、図17に示される雌端子90の電気接触部94に
設けられた端子収容室95a内に、雄端子40の電気接
触部44すなわち雄タブ44が良好に導かれるために、
端子挿入口71bにテーパガイド面71aが設けられて
いる(図13,図17)。
【0100】また、前記複数の治具棒挿通部は、上述し
た図3および図9に示される治具棒挿通部23と同様の
理由から設けられたものである。図13に示される他方
のコネクタC2の縦断面図における断面位置と、図9に
示される一方のコネクタC1の縦断面図における断面位
置とは、一部が異なる断面位置として示されたものであ
る。
【0101】図5の如く、他のフロントホルダ70の左
右幅方向の両端部に、一対の係止突起72dが設けられ
ている。他のフロントホルダ70に設けられた前記一対
の係止突起72dは、他のコネクタハウジング60の側
壁62cに設けられた一対の係合凹部62dに対応して
嵌合されている。このようにして、他のフロントホルダ
70は、他のコネクタハウジング60に取付けられてい
る。
【0102】図13に示される他のスペーサ80につい
て説明する。このスペーサ80は、各壁に囲まれて形成
された複数の端子収容部81aおよび開口部と、操作部
82およびこの操作部82に続く操作突出部83と、他
のスペーサ80の幅方向の左右両端部に設けられた一対
の係止用突出片(図示せず)から形成されている。
【0103】図4および図9に示されるスペーサ30と
同じく、図13に示される他のスペーサ80の操作部8
2は、基板と、この基板に立設された各支持板から形成
されている。また、他のスペーサ80に設けられた操作
部82に続く操作突出部83は、これらに対応して他の
コネクタハウジング60の底壁62bに設けられた取付
部に嵌め込まれている。
【0104】他のスペーサ80に設けられた前記一対の
係止用突出片は、図4に示されるスペーサ30の係止用
突出片33と略同様な形状に形成されたものである。前
記一対の係止用突出片は、これに対応して他のコネクタ
ハウジング60の内部に設けられた一対の係合部(図示
せず)に良好に保持される形状に形成されたものであ
る。
【0105】また、図13の如く、他のスペーサ80の
端子収容部81aは、上下の傾斜状の隔壁81cと、こ
の上下の傾斜状の隔壁81cを結ぶ各垂直隔壁81dか
ら形成されている。他のスペーサ80に設けられた端子
収容部81aに雌端子90が挿通可能であるようにする
ために、他のスペーサ80に設けられた端子収容部81
aは、2つの開口部が設けられて貫通形状に形成されて
いる。
【0106】他のスペーサ80は、他方のコネクタC2
の組立工程の当初において、他のコネクタハウジング6
0のスペーサ収容部63に挿入される。その際に、他の
スペーサ80は、他のコネクタハウジング60のスペー
サ収容部63に完全に挿入されるのではなく、まず、1
次係止された状態で他のコネクタハウジング60に取付
けられる。その後、予め、ケーブル50が加締められて
取付けられた雌端子90が、他のコネクタハウジング6
0内と他のスペーサ80内に挿入される。
【0107】そして、図13および図14の如く、他の
コネクタハウジング60内に挿入された雌端子90が、
他のコネクタハウジング60に一体成形された係止ラン
ス61gによって一次係止された後に、他のコネクタハ
ウジング60内のスペーサ収容部63に他のスペーサ8
0が二次係止される。そして、他のスペーサ80が他の
コネクタハウジング60に完全に嵌合されることによ
り、他のスペーサ80に設けられた上下の傾斜状の隔壁
81cによって、雌端子90は他のコネクタハウジング
60に二次係止される。このようにして、雌端子90は
確実に他方のコネクタC2に二重係止される。
【0108】図13に示される他のスペーサ80は、上
側の傾斜状の隔壁81cが天壁を兼ね、各垂直隔壁81
dのうちの最も右側の壁と最も左側の壁は、側壁を兼ね
たものとなっている。また、上側の傾斜状の隔壁81c
上に垂直隔壁は形成されておらず、端子収容部81aは
他のスペーサ80の左右の幅方向に一列に整列されて、
他のスペーサ80に6つほど設けられたものとなってい
る。なお、本発明に用いられる他のスペーサ80は、あ
らゆる形状のスペーサが使用可能とされる。
【0109】また、図1,図9,図13,図14の如
く、コネクタハウジング10,60の底壁12b,62
b側から挿入されると言った上下方向に取付けられる方
式のスペーサ30,80のほかに、例えば、コネクタハ
ウジング10,60の側壁12c,62c側から挿入さ
れると言った左右方向に取付けられる方式のスペーサで
あってもよく、本発明に用いられるスペーサは、いかな
る形態のスペーサであってもよい。
【0110】上述したコネクタハウジング10,60、
フロントホルダ20,70、スペーサ30,80は、複
雑な形状のものであるが、このような複雑な形状のもの
あっても大量生産性に適した材料で成形されることが望
ましく、例えば、射出成形が可能な合成樹脂であって熱
可塑性的な性質を有する合成樹脂であり、さらに可撓性
を有する合成樹脂で成形されることが好ましい。
【0111】そのような射出成形が可能な合成樹脂であ
って、熱可塑性的な性質を有する合成樹脂であり、さら
に可撓性を有する合成樹脂として、例えば、ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂(PBTと略称する)、アクリロ
ニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABSと略称す
る)、ポリアミド樹脂(PAと略称する)、ポリプロピ
レン樹脂(PPと略称する)などが挙げられ、必要に応
じて合成樹脂に各種の充填材が添加されてあってもよ
い。
【0112】本発明の実施形態の一例で用いられるコネ
クタハウジング10,60、フロントホルダ20,7
0、スペーサ30,80は、ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂(PBT)から形成され、寸法安定性、強度の安
定性、電気的特性などの点で優れたものとなっている。
ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)として、例
えばPBT−H01などが挙げられる。
【0113】また、コネクタハウジング10,60、フ
ロントホルダ20,70、スペーサ30,80などの成
形体は、必要に応じてタンブリング処理いわゆるたる研
磨処理が施され、このようにして金型から取出された後
に、成形体に残されたバリが取去られるようにしてもよ
い。
【0114】図1〜図5の如く、コネクタハウジング1
0,60、フロントホルダ20,70、スペーサ30,
80などの各角部は、必要に応じて面取り形状となって
いる。「面取り」とは、1つの面と他の面との交わりの
角(かど)に斜面または丸みがつけられている状態を言
う。C面取りは斜面の形状をした面取りであり、R面取
りは丸みをおびた形状の面取りである。
【0115】このような面取り部分を設ける目的は、角
部に応力が集中されることを緩和させると共に、コネク
タハウジング10,60、フロントホルダ20,70、
スペーサ30,80、コネクタC1,C2を取り扱う作
業者が、角部によって手などに怪我をしてしまうといっ
た障害の発生を予防するためでもある。このような面取
りは前記タンブリング処理によって形成されてもよい。
【0116】図7(a)および図7(b)に示される雌
端子90について説明する。雌端子90は、まず、金属
製板材に打抜き加工が施されて端子金具素材が形成さ
れ、次に、この端子金具素材に折曲げ加工が施されるこ
とにより、所定の形状をした雌端子90が形成される。
【0117】このようにして各プレス加工が施されて形
成された雌端子90は、電線接続部91と、電気接触部
94と、電線接続部91と電気接触部94とを結ぶ連接
部92と、仮係止用突部93aおよび本係止用突部93
bが形成されたものである。
【0118】雌端子90の電線接続部91は、導体圧着
片91aと千鳥状に設けられた2つの被覆圧着片91b
から形成されている。図7(a)の如く、ケーブル50
等の電線50のうち、軟銅線などの銅系材料で形成され
た導体51が雌端子90に設けられた導体圧着片91a
によって加締められ、これにより雌端子90とケーブル
50は通電可能に接続されている。又、ケーブル50を
構成し、軟質樹脂材、ゴム材、又はこれらの混合材など
から形成された絶縁被覆体52が、雌端子90の後側に
千鳥状に設けられた2つの被覆圧着片91bによって加
締められている。なお、図6に示される雄端子40とケ
ーブル50との接続状態も、図7(a)と共に説明した
前記加締めによる接続状態と同様なものとなっている。
【0119】図7(a)および図7(b)から分るよう
に、雌端子90の電気接触部94は矩形筒状をした箱型
となって内部に端子収容室95aが形成されている。図
7(a)に示される雌端子90の電気接触部94の端子
収容室95aに、図6に示される雄端子40のタブ44
が挿入される。
【0120】また図7の如く、雌端子90の仮係止用突
部93aと本係止用突部93bの間の部位が係止ランス
収容部93cとされ、本係止用突部93bと被覆圧着片
91bの間の部位が隔壁収容部93dとされている。雌
端子90の隔壁収容部93dに他のスペーサ80の傾斜
状の隔壁81cが嵌め込まれることで、雌端子90は他
のコネクタハウジング60に二次係止される(図1
3)。
【0121】雌端子90の電気接触部94について、図
7(a)および図8を用いて詳しく説明すると、雌端子
90の電気接触部94は、基壁95cと、この基壁95
cに略平行に対向して位置する他の壁95dと、前記基
壁95cの両側と前記他の壁95dの両側を結ぶ一対の
側壁95eから形成されて、矩形筒状をした箱型となっ
ている。このようにして雌端子90の電気接触部94に
端子収容室95aと開口95bが形成されている。ま
た、雌端子90の電気接触部94に弾性接触片96と撓
み支持片97が設けられている。
【0122】図8の如く、基壁95cに略平行に対向し
て位置する他の壁95dが、端子収容室95a側に向け
て突出されて一対の突部95fが形成されている。基壁
95cに略平行に対向して位置する他の壁95dに設け
られた一対の突部95fは、雌端子90が雄端子40の
タブ44(図6,図18参照)と接続されるための一対
の接点95fとしての機能を果すものである。
【0123】雌端子90の電気接触部94の基壁95c
が、雌端子90の開口95bの近傍から端子収容室95
a内に向けて折返されて弾性接触片96が形成されてい
る。この弾性接触片96は、雌端子90の開口95bの
近傍に位置する折返し曲げ部96aから、端子収容室9
5aの内部側に向けて緩やかに傾斜されながら延長さ
れ、頂部96bを経て再び緩やかに傾斜されながら延長
されつつ形成され、弾性接触片96の自由端96cの近
傍にて弾性接触片96は基壁95cと接触されている。
【0124】弾性接触片96の自由端96cは、頂部9
6bから次第に基壁95cに近づいて当接した弾性接触
片96が、再び基壁95cから離反する方向に僅かに折
曲げられている。これによって形成された曲面が、端子
収容室95を形成する基壁95cの内面と摺接可能に接
触される。このようにすれば、弾性接触片96の自由端
96cによって、雌端子90の基壁95cに傷がつけら
れ難くなり、弾性接触片96の自由端96cの動きはス
ムーズなものとなる。
【0125】また、図8に示される弾性接触片96の頂
部96bの左右方向、すなわち、雌端子90を開口95
b側から見て、矩形箱型をした雌端子90の端子収容室
95a内に存する弾性接触片96の頂部96bの幅方向
に、一対の係止突起が設けられている。前記弾性接触片
96の頂部96bの幅方向に設けられた前記一対の係止
突起は、図7(b)に示される雌端子90の一対の側壁
95eに設けられた窓95gに嵌合されて保持される。
【0126】図8の如く、雌端子90に設けられた弾性
接触片96の自由端96cが位置する部位の近傍から、
基壁95cの一部が打抜かれると共に端子収容室95a
側に向けて緩やかに折られて撓み支持片97が形成され
ている。この撓み支持片97は、前記弾性接触片96の
自由端96cの近傍部位に対応した折れ部97aから、
端子収容室95aの内部側に向けて緩やかに傾斜されな
がら延長され、前記弾性接触片96の頂部96bの近傍
部位に対応して形成された略スプーン形に近似の自由端
97bまで延長されている。
【0127】弾性接触片96の頂部96bの裏面が、撓
み支持片97の略スプーン形に近似の自由端97bの曲
面によって当接され且つ押圧されるようにすれば、撓み
支持片97の自由端97bによって、弾性接触片96の
頂部96bの裏面に傷がつけられ難くなり、弾性接触片
96の頂部96bの動きはスムーズなものとなる。
【0128】前記弾性接触片96と前記撓み支持片97
は、互いに弾性接触されたものである。前記弾性接触片
96に設けられた頂部96bは、雌端子90が雄端子4
0のタブ44(図6,図18参照)と接続されるための
接点としての機能を果すものである。
【0129】図8に示される基壁95cに略平行に対向
して位置する他の壁95dに設けられた一対の接点95
fと、弾性接触片96に設けられた頂部96bすなわち
他の接点96bとによって、図6に示される雄端子40
の電気接触部44すなわち雄タブ44の本体44bが挟
持されて、図18の如く、雄端子40と雌端子90とが
嵌合される。これにより、一方のコネクタC1から他方
のコネクタC2にかけて、雄端子40と雌端子90を介
して通電可能に接続される。
【0130】図8に示される雌端子90の基壁95cに
略平行に対向して位置する他の壁95dに設けられた一
対の接点95fと、弾性接触片96に設けられた他の接
点96bとの3点によって、雄端子の電気接触部が挟持
される。
【0131】このようにすれば、図16〜図18に示さ
れる雄端子40と雌端子90とが雄雌結合される際の摺
動抵抗が低下され、これにより、合計12極(図1,図
5参照)と言った多極コネクタの雄雌嵌合が行われる際
に、嵌合力は少しでも軽減され、少しでもフィーリング
のよい雄雌嵌合を行うことができるコネクタを提供する
ことができるものと期待される。
【0132】なお、雌端子は、これの電気接触部94を
形成する基壁95cに2つの接点が設けられ、他の壁9
5dに1つの接点を有する弾性接触片が設けられた形状
のものであってもよく、また、雌端子90の端子収容室
95aに別の部品の弾性接触片が組付けられて構成され
る雌端子などと言ったいわゆる2部品端子であってもよ
く、本発明のホルダ付コネクタに用いられる雌端子は、
いかなる形態のものであってもよい。
【0133】上述した雄端子40、雌端子90などの端
子類もしくはバスバーの材質として、例えば、青銅、銅
合金などの銅系材料、アルミニウム合金などが挙げられ
る。本発明に用いられる雄端子40、雌端子90などの
端子類もしくはバスバーとして、通電機能を有する金属
材料、その他に電気を良好に通すことのできる導体であ
ればいかなる材質であってもよい。
【0134】また、耐食性を向上させるために、前記材
質にメッキなどの表面保護処理が施されたものであって
もよい。しかし通常使用される条件下で十分に性能を維
持できるのであれば、価格低減化の観点からも、そのよ
うな表面保護処理は省略されたものであることが好まし
い。
【0135】図14〜図18の如く、本発明のホルダ付
コネクタの接続構造の一実施形態は、コネクタハウジン
グ10内に、雄端子40と、雄端子40の電気接触部4
4すなわち雄タブ44(図6)を保護または保持もしく
は支持するフロントホルダ20と、雄端子40を二重係
止するスペーサ30が収容されて構成された一方のコネ
クタC1と、他のコネクタハウジング60内に雌端子9
0が収容されて構成された他方のコネクタC2とを備え
るものである。
【0136】図14の如く、他方のコネクタC2が、コ
ネクタの嵌合方向S4に沿うように一方のコネクタC1
へ向けて移動されてコネクタの嵌合が行われ始める。そ
して、一方のコネクタC1のコネクタハウジング10内
に収容されたフロントホルダ20の前面22c′に、他
方のコネクタC2の前面72c′が押圧する(図16,
図17)ことで、一方のコネクタC1のコネクタハウジ
ング10とフロントホルダ20との仮係止状態が本係止
状態に移行される。
【0137】図9〜図11の如く、一方のコネクタC1
を構成するコネクタハウジング10に仮係止の状態で保
持されていたフロントホルダ20は、押圧されることで
矢印S3に示されるスライド方向S3に摺接されつつ移
動され、その後、フロントホルダ20はコネクタハウジ
ング10に本係止される。
【0138】そして、一方のコネクタC1のコネクタハ
ウジング10とフロントホルダ20とが仮係止状態から
本係止状態へ移行されるのと同時に、一方のコネクタC
1の雄端子40と他方のコネクタC2の雌端子90との
接続(図18)が行われて、一方のコネクタC1と他方
のコネクタC2との嵌合が行われるものである。
【0139】このようにすれば、一方のコネクタC1の
コネクタハウジング10とフロントホルダ20の仮係止
状態から本係止状態への移行と、一方のコネクタC1の
雄端子40と他方のコネクタC2の雌端子90との接続
を同時に行うことができる。これにより、コネクタC
1,C2の嵌合動作は1回にまとめて行われることとな
り、一方のコネクタC1と他方のコネクタC2との嵌合
時のフィーリングを向上させることができる。
【0140】フロントホルダ20のコネクタハウジング
10への本係止は、一方のコネクタC1と他方のコネク
タC2との嵌合によって行われるものであるから、コネ
クタハウジング10とフロントホルダ20との本係止
と、一方のコネクタC1の雄端子40と他方のコネクタ
C2の雌端子90との接続が別々に行われると言ったい
わゆる2段フィーリングの雄雌嵌合が行われることはな
い。
【0141】従って、一方のコネクタC1と、他方のコ
ネクタC2の接続の際に発生するものと懸念されていた
フロントホルダ20の中途半端な係止状態いわゆる中途
係止や、中途半端な嵌合状態いわゆる中途嵌合と言った
不具合の発生を未然に防止することができる。
【0142】また、図1,図3,図9〜図11の如く、
フロントホルダ20の本体部22の天壁22aに、フロ
ントホルダ20の後側へ向けて延長され、且つ、略U字
形をした可撓性の片持ちアーム25が設けられている。
【0143】また、コネクタハウジング10内に、片持
ちアーム25の長手方向に沿ってコネクタハウジング1
0の後側に延長されたアーム収容部15が設けられてい
る。このアーム収容部15は、後部開口15bを有する
アーム収容室15aを形成したものとなっている。そし
て、コネクタハウジング10内に設けられたアーム収容
部15の長手方向に沿って、フロントホルダ20の片持
ちアーム25は摺接可能となっている。
【0144】詳しく説明すると、図3,図10,図11
の如く、フロントホルダ20の片持ちアーム25を形成
する可撓変形枠25a内に、撓み空間25bが設けられ
ている。略U字形をした可撓変形枠25aを形成する一
方の枠25cの外側に、仮係止用突起25eが設けられ
ている。また、略U字形をした可撓変形枠25aを形成
する他方の枠25dの外側に、本係止用突起25fが設
けられている。そして、前記仮係止用突起25eは前記
本係止用突起25fよりもフロントホルダ20の片持ち
アーム25の後側に設けられて、仮係止用突起25eと
本係止用突起25fは片持ちアーム25に千鳥状に配置
されている。
【0145】また、図2,図9,図10の如く、コネク
タハウジング10のアーム収容部15は、天壁12aと
隔壁12a′と一対の側壁15c,15dから囲まれて
アーム収容室15aが形成されたものである。そして、
図10および図11の如く、フロントホルダ20の片持
ちアーム25を形成する一方の枠25cの外側の仮係止
用突起25eに対応して、アーム収容室15aの一方の
側壁15cの内側に仮係合用突起15eが形成されてい
る。
【0146】また、フロントホルダ20の片持ちアーム
25を形成する他方の枠25dの外側の本係止用突起2
5fに対応して、アーム収容室15aの他方の側壁15
dの内側に本係合用突起15fが形成されている。そし
て、仮係合用突起15eは本係合用突起15fよりもコ
ネクタハウジングのアーム収容部15の前側に設けられ
て、仮係合用突起15eと本係合用突起15fはアーム
収容室15a内に千鳥状に配置されている。
【0147】このようにすれば、フロントホルダ20に
設けられた可撓性の片持ちアーム25は、コネクタハウ
ジング10内のアーム収容部15に保護されるから、フ
ロントホルダ20の可撓性の片持ちアーム25が、コネ
クタハウジング10の外部に露出されることがない。
【0148】従って、可撓性のフロントホルダ20に不
用意に他のものが当たり、これにより可撓性のフロント
ホルダ20に塑性変形が生じてしまい、このことから、
コネクタハウジング10に本係止されたフロントホルダ
20が、仮係止の状態に戻せなくなると言った不具合の
発生を未然に防止することができる。コネクタC1,C
2の嵌合後も、フロントホルダ20の片持ちアーム25
は外部に露出されずに、コネクタハウジング10のアー
ム収容部15内に収められて外部のものから保護される
(図18)。
【0149】さらに、フロントホルダ20の可撓性の片
持ちアーム25は、これに係止・係合手段が備えられて
いるから、コネクタハウジング10のアーム収容室15
aの内部で容易に仮係止の状態に維持されることが可能
であると共に、容易に本係止の状態に維持されることが
できる。これにより、コネクタハウジング10からフロ
ントホルダ20が分離されてフロントホルダ20が見失
われてしまい、このことから、コネクタハウジング10
内に備えられた雄端子40がフロントホルダ20で保護
されないと言った不具合の発生を未然に防止することが
できる。
【0150】また、図1,図3,図9の如く、フロント
ホルダ20を形成する本体部22の左右幅方向の両側
に、フロントホルダ20の後側に向けて延長された一対
の導入片24が形成されている。そして、この一対の導
入片24に対応して、図1,図2,図9の如く、コネク
タハウジング10を形成する一対の側壁12cの内面に
導入片案内溝12eが形成されている。
【0151】このようにすれば、フロントホルダ20が
コネクタハウジング10内に収容され始めてから、フロ
ントホルダ20がコネクタハウジング10に仮係止され
るまでに、フロントホルダ20がこじられることなく、
容易で迅速にフロントホルダ20は所定の姿勢でコネク
タハウジング10内に収容される。これにより、フロン
トホルダ20の片持ちアーム25は、この片持ちアーム
25の長手方向に沿って形成されたコネクタハウジング
10内のアーム収容部15内に、容易で迅速に導き入れ
られることとなる。
【0152】また、図1,図5,図13,図14の如
く、他方のコネクタC2を構成する他のコネクタハウジ
ング60に、雌端子90を保護もしくは保持し、且つ、
一方のコネクタC1のコネクタハウジング10内に備え
られたフロントホルダ20と当接される他のフロントホ
ルダ70と、雌端子90を二重係止するための他のスペ
ーサ80が備えられている。一方のコネクタC1を構成
するコネクタハウジング10内に備えられたフロントホ
ルダ20の前壁22cの前面22c′と、他方のコネク
タC2を構成する他のフロントホルダ70の前壁72c
の前面72c′とが当接されると共に押圧されるもので
ある。
【0153】このようにすれば、他方のコネクタC2を
構成する他のコネクタハウジング60と他のフロントホ
ルダ70とが別体に形成され、これにより他のコネクタ
ハウジング60内に設けられた係止ランス61gなどの
複雑な形状の部位を容易に形成できると共に、他のコネ
クタハウジング60に備えられた雌端子90はフロント
ホルダ20により保護される。さらに他のコネクタハウ
ジング60の内部に備えられた雌端子90は、他のスペ
ーサ80によって二重係止されることにより、雌端子9
0は他のコネクタハウジング60に確実に取付けられる
こととなる。
【0154】図1,図2,図5,図9,図13〜図1
6,図18の如く、他のコネクタハウジング60に慣性
ロック部64が設けられ、これに対応して、コネクタハ
ウジング10に係合ロック部14が設けられている。一
方のコネクタC1と他方のコネクタC2は、慣性ロック
構造が備えられたものとなっており、中途半端な雄雌嵌
合が行われないコネクタの接続構造となっている。この
ような中途嵌合の防止機能が備えられたコネクタC1,
C2が用いられると、よりスムーズな雄雌嵌合を行える
ホルダ付コネクタの接続構造となり好ましい。
【0155】一方のコネクタC1と他方のコネクタC2
とが嵌合される際のストロークSKと荷重LDとの関係
について、図19〜図21と共に以下に説明する。図1
9〜図21において、LDは測定対象物にかかる荷重を
示し、SKは測定対象物のストロークを示す。測定対象
物にロードセルと測定用端子(共に図示せず)とを取付
ける等して、各測定対象物にかかる荷重LDと、各測定
物が移動される際のストロークSKの関係を計測した。
【0156】また、図19〜図21に示されるT,T
s,Ttは、このような測定方法が行われる際に、各測
定対象物どうしの接触時における接触タイミングを示す
ものである。具体的に説明すると、Tsは、フロントホ
ルダ20と他のフロントホルダ70との当接によるフロ
ントホルダ20のコネクタハウジング10への本係止お
よび嵌合が開始される際のタイミングを示し、Ttは、
雄端子40と雌端子90との接続および嵌合が開始され
る際のタイミングを示すものである。
【0157】また、Wrは、係合ロック部14と係止ロ
ック部64との嵌合時の波形を示し、Wsは、フロント
ホルダ20と他のフロントホルダ70との当接によるフ
ロントホルダ20のコネクタハウジング10への本係止
および嵌合時の波形を示し、Wtは、雄端子40と雌端
子90との接続および嵌合時の波形を示し、Wuは、一
方のコネクタC1と他方のコネクタC2との嵌合時の波
形を示すものである。
【0158】図16と図17に示される状態は、コネク
タの嵌合時のフロントホルダ20,70どうしの当たり
始めの状態が示されたものである。このような状態は、
図19および図20に示される各波形Wr,Ws,W
t,WuのTの部位である時に相当する。図17に示さ
れる如く、雄端子40のタブ44が雌端子90の弾性接
触片96に当接され始めるのと略同時に、一方のフロン
トホルダ20の前面22c′と、他のフロントホルダ7
0の前面72c′とが当接され始めて、フロントホルダ
20,70どうしにかかる荷重と、端子40,90どう
しにかかる荷重とが略同時に発生されることとなる。
【0159】雄端子40が雌端子90に挿入される際に
発生される端子40の挿入力と、フロントホルダ20が
コネクタハウジング10へ本係止される際に発生される
移行力が同時に発生されるようにすることで、図21に
示される参考例のコネクタの嵌合波形Wuのように、フ
ロントホルダ20,70に関する前記接触タイミングT
sと、端子40,90に関する前記接触タイミングTt
とが一致しないと言ったいわゆる二段フィーリングの発
生は防止され、図19および図20(d)に示されるコ
ネクタの嵌合波形Wuの如く、スムーズなコネクタの嵌
合が行われることになる。コネクタに関連する荷重LD
とストロークSKの関係は、図20(d)に示される通
りのコネクタの嵌合波形Wuとなる。
【0160】これに対し、図21に示される参考例のも
のでは、フロントホルダにかかる荷重と端子にかかる荷
重とが同時に発生されないため、図示された通りのコネ
クタの嵌合波形Wuとなり、本発明のものに比べてコネ
クタの嵌合フィーリングは悪いものとなっている。
【0161】本発明に関連したコネクタの嵌合波形Wu
の計測結果は、慣性ロック機構を備えたコネクタC1,
C2に関するものであるが、通常のロック機構を備える
ものにおいても、両フロントホルダ20,70の前面2
2c′,72c′の当接によるフロントホルダ20のコ
ネクタハウジング10への本係止と、各端子40,90
の接続および嵌合のタイミングが同じであれば、通常の
ロック機構を備えるものであっても、スムーズなコネク
タの雄雌嵌合が行われることとなる。通常のロック機構
のものは、中途嵌合防止機能は備えられていないもので
あるが、本発明の目的を損なわないものであれば、あら
ゆる形態のロック機構が本発明に採用されても何ら支障
はないものである。
【0162】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、一方のコネクタのコネクタハウジングとホルダの本
係止と、一方のコネクタの端子と他方のコネクタの他の
端子との接続を同時に行うことができる。これにより、
一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合時のフィーリ
ングを向上させることができる。ホルダの本係止はコネ
クタの嵌合によって行われるものであるから、コネクタ
ハウジングとホルダとの本係止と、一方のコネクタの端
子と他方のコネクタの他の端子との接続が別々に行われ
ると言ったいわゆる2段フィーリングの雄雌嵌合が行わ
れることはない。従って、コネクタの接続の際に発生す
るものと懸念されていたホルダの中途半端な係止状態い
わゆる中途係止や、中途半端な嵌合状態いわゆる中途嵌
合と言った不具合の発生を防止することができる。
【0163】また、請求項2又は請求項3記載の発明に
よれば、ホルダに設けられた可撓性のアーム部は、コネ
クタハウジング内のアーム収容部に保護されるから、ホ
ルダの可撓性のアーム部がコネクタハウジングの外部に
露出されることがない。従って、可撓性のホルダに他の
ものが当たり、これにより可撓性のホルダに変形が生じ
てしまい、このことから、コネクタハウジングに本係止
されたホルダが、仮係止の状態に戻せなくなると言った
不具合の発生を未然に防止することができる。
【0164】また、請求項3記載の発明によれば、ホル
ダの可撓性のアーム部は、コネクタハウジングのアーム
収容室の内部で容易に仮係止の状態に維持されることが
可能であると共に、容易に本係止の状態に維持されるこ
とができる。これにより、コネクタハウジングからホル
ダが分離されてホルダが見失われてしまい、このことか
ら、コネクタハウジング内に備えられた端子がホルダで
保護されないと言った不具合の発生を未然に防止するこ
とができる。
【0165】また、請求項4記載の発明によれば、ホル
ダがコネクタハウジング内に収容される際に、ホルダが
こじられることなく、容易で迅速にホルダは所定の姿勢
でコネクタハウジング内に収容される。また、ホルダの
アーム部は、このアーム部の長手方向に沿って形成され
たコネクタハウジング内のアーム収容部内に、容易で迅
速に導き入れられることとなる。
【0166】また、請求項5記載の発明によれば、他方
のコネクタを構成する他のコネクタハウジングとフロン
トホルダとが別体に形成され、これにより他のコネクタ
ハウジング内の複雑な形状の部位を容易に形成できると
共に、他のコネクタハウジングに備えられた他の端子は
フロントホルダにより保護される。さらに他のコネクタ
ハウジングに備えられた他の端子は、他のスペーサによ
って二重係止されることにより、他の端子は他のコネク
タハウジングに確実に取付けられることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホルダ付コネクタの一実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】コネクタハウジングを示す斜視図である。
【図3】ホルダを示す斜視図である。
【図4】スペーサを示す斜視図である。
【図5】他のコネクタハウジングにフロントホルダと他
のスペーサが組付けられた状態を示す斜視図である。
【図6】雄端子と電線の組付け状態を示す側面図であ
る。
【図7】(a)は雌端子と電線の組付け状態を示す縦断
面図、(b)は同じく側面図である。
【図8】図7(a)のE部の拡大説明図である。
【図9】ホルダがコネクタハウジングに仮係止された状
態を示す縦断面図である。
【図10】図9のQ−Q断面図である。
【図11】図10のF部の拡大説明図である。
【図12】係止ランスを示す斜視図である。
【図13】他方のコネクタを示す縦断面図である。
【図14】一方のコネクタと他方のコネクタとが嵌合さ
れる前の状態を示す縦断面図である。
【図15】一方のコネクタと他方のコネクタとが嵌合さ
れ始めた状態を示す縦断面図である。
【図16】一方のコネクタと他方のコネクタとが嵌合さ
れている途中の状態を示す縦断面図である。
【図17】図16のG部の拡大説明図である。
【図18】一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合動
作が終了された状態を示す縦断面図である。
【図19】ホルダ付コネクタの嵌合時におけるストロー
クと荷重の関係を示す説明図である。
【図20】同じくストロークと荷重の関係を示す説明図
である。 (a)係止ロック部と係合ロック部だけが嵌合される際
の説明図である。 (b)ホルダとコネクタハウジングだけが嵌合される際
の説明図である。 (c)雄端子と雌端子だけが嵌合される際の説明図であ
る。 (d)一方のコネクタと他方のコネクタとが嵌合される
際の説明図である。
【図21】他のホルダ付コネクタの嵌合時におけるスト
ロークと荷重の関係を示す参考図である。
【図22】従来のコネクタと端子金具用挿入検知部材を
分離した状態を示す斜視図である。
【図23】(A)は従来のコネクタに対して端子金具用
挿入検知体を仮係止した状態を示す斜視図、(B)は
(A)の挿入軸方向に沿った内部を示す縦断面図であ
る。
【図24】(A)は従来のコネクタに対して端子金具用
挿入検知体を本係止した状態を示す斜視図、(B)は
(A)の挿入軸方向に沿った内部を示す縦断面図であ
る。
【図25】従来の端子金具用挿入検知体の要部を示す拡
大斜視図である。
【符号の説明】
10 コネクタハウジング 12a,62a 天壁 12a′ 天壁、隔壁 12e 案内部(導入片案内溝) 15 アーム収容部 15a アーム収容室 15c 側壁(一方の側壁) 15d 側壁(他方の側壁) 15e 仮係合部(仮係合用突起) 15f 本係合部(本係合用突起) 20 ホルダ(フロントホルダ) 22c′,72c′前面 24 導入部(導入片) 25 アーム部(片持ちアーム) 25b 撓み空間 25e 仮係止部(仮係止用突起) 25f 本係止部(本係止用突起) 30 スペーサ 40 端子(雄端子) 50 電線(ケーブル) 60 コネクタハウジング(他のコネクタ
ハウジング) 70 フロントホルダ(他のフロントホル
ダ) 80 スペーサ(他のスペーサ) 90 端子(他の端子、雌端子) C1 一方のコネクタ C2 他方のコネクタ(相手側コネクタ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジング内に、端子と、該端
    子を保護もしくは保持するホルダと、該端子を二重係止
    するスペーサが収容されて構成された一方のコネクタ
    と、他のコネクタハウジング内に他の端子が収容されて
    構成された他方のコネクタとを備え、該一方のコネクタ
    の該コネクタハウジング内に収容された該ホルダの前面
    を、該他方のコネクタの前面が押圧することで、該一方
    のコネクタの該コネクタハウジングと該ホルダとの本係
    止が行われ、且つ、該一方のコネクタの該端子と該他方
    のコネクタの該他の端子との接続が同時に行われて、該
    一方のコネクタと該他方のコネクタとの嵌合が行われる
    ことを特徴とするホルダ付コネクタの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記ホルダに可撓性のアーム部が設けら
    れ、前記コネクタハウジング内に、該アーム部の長手方
    向に沿ってアーム収容部が設けられ、該アーム収容部の
    長手方向に沿って該アーム部が摺接可能であることを特
    徴とする請求項1記載のホルダ付コネクタの接続構造。
  3. 【請求項3】 前記ホルダの前記アーム部に、撓み空間
    と、仮係止部と、本係止部が設けられ、前記コネクタハ
    ウジングの前記アーム収容部に、天壁と隔壁と一対の側
    壁から囲まれて形成されたアーム収容室と、該仮係止部
    に対応して一方の該側壁に形成された仮係合部と、該本
    係止部に対応して他方の該側壁に形成された本係合部が
    設けられたことを特徴とする請求項2記載のホルダ付コ
    ネクタの接続構造。
  4. 【請求項4】 前記ホルダに一対の導入部が形成され、
    該一対の導入部に対応して、前記コネクタハウジング内
    に一対の案内部が形成されたことを特徴とする請求項1
    〜3の何れか記載のホルダ付コネクタの接続構造。
  5. 【請求項5】 前記他方のコネクタの前記他のコネクタ
    ハウジングに、前記他の端子を保護もしくは保持し、且
    つ、前記一方のコネクタの前記コネクタハウジング内に
    備えられた前記ホルダと当接されるフロントホルダと、
    該他の端子を二重係止する他のスペーサが備えられたこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れか記載のホルダ付コ
    ネクタの接続構造。
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