JPH09198469A - 光学的文字読み取り装置、及び光学的文字読み取り方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】帳票を湾曲させることにより見かけの搬送路長
を短縮し、装置の小型化を図った光学的文字読み取り装
置及び光学的文字読み取り方法を提供する。 【解決手段】帳票１５を搬送するための外部動力により
個別に駆動制御される２組のローラ３，７と、搬送され
る帳票を検知するセンサ１２と、このセンサ１２の検知
により前記ローラ３，７の回転を個別に制御するモータ
１，５と、前記帳票１５を上側又は下側に湾曲させ一時
的に待避させる第一のガイド９、第二のガイド１０、及
び第四のガイド１３を設けた搬送路部とを具備したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、帳票搬送機構の改
善を図った光学的文字読み取り装置、及び光学的文字読
み取り方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、光学的文字読み取り装置にあって
は、例えば図４に示すように、ＣＣＤにより、帳票に記
載された文字を読み取り、図示しない認識回路により帳
票読み取り終了後、印字及び帳票振り分け等を行ってい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光学的文字読み取り装置にあっては、読み取り処理
を終了した後に、印字及び帳票振り分けを行うため、最
低でも帳票の長さ分の搬送路長がＣＣＤと印字機構等の
間に必要となり、これに伴い装置が大型化する、重量が
嵩む等の問題があった。

【０００４】本発明は上記事情を考慮して成されたもの
で、搬送途上の帳票を湾曲させることにより見かけ上の
帳票搬送路長を短縮し、これにより装置の小型化を図っ
た光学的文字読み取り装置、及び光学的文字読み取り方
法を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、帳票を搬送するための２組のローラと、
この２組のローラを外部動力により個別に制御・駆動す
る駆動制御手段と、搬送される帳票を検知する検知手段
と、この検知手段の検知により前記ローラの回転を個別
に制御する制御手段と、前記帳票を上側又は下側に湾曲
させて一時的に待避させる搬送路部とを具備したことを
特徴とする光学的文字読み取り装置にある。

【０００６】又、本発明は上記目的を達成するために、
上記光学的文字読み取り装置にあって、帳票を湾曲させ
る箇所にて分割可能な筺体構造としたことにある。更
に、本発明は上記目的を達成するために、帳票を搬送す
るための２組のローラを外部動力により個別に駆動制御
し、搬送される帳票を検知して前記ローラの回転を個別
に制御し、前記帳票を上側又は下側に湾曲させて一時的
に待避させるようにしたことを特徴とする光学的文字読
み取り方法にある。

【０００７】更に、本発明は上記目的を達成するため
に、上記光学的文字読み取り方法にあって、帳票を湾曲
させる箇所にて分割可能としたことにある。上記構成に
よれば、帳票を搬送路上で湾曲させることにより、見か
けの帳票搬送路長を短縮し、これにより装置を小型化で
きる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の概要は、次の通りであ
る。即ち、帳票の取り込みからＣＣＤの直後までの搬送
を行うユニットと、その後の印字・帳票振り分け等の処
理を行った後に排出するユニットとの間に帳票を湾曲さ
せ一時待避させる搬送ガイド及び湾曲を円滑に行うため
案内を行う突起をガイド面上に出し入れを行う機構と帳
票の位置を検知することにより、２個のモータを独立し
て制御する回路を設けることにより、見かけの搬送路長
を短縮し、装置の小型化を実現する。

【０００９】即ち、次の通りである。 （１）光学的文字読み取り装置であって、帳票を搬送す
るための外部動力により制御・駆動される２組のローラ
と、搬送される帳票を検知する検知手段と、この検知手
段の検知により前記ローラの回転を制御する制御手段
と、前記帳票を上側又は下側に湾曲させ一時的に待避さ
せる搬送路部とを具備したことを特徴とする光学的文字
読み取り装置。

【００１０】（２）上記（１）光学的文字読み取り装置
にあって、帳票を湾曲させる箇所にて分割可能な筺体構
造とした。 （３）光学的文字読み取り装置に於いて、帳票を搬送す
るための外部動力により２組のローラを制御・駆動し、
搬送される帳票を検知し、この検知により前記ローラの
回転を制御し、前記帳票を上側又は下側に湾曲させ一時
的に待避させるようにしたことを特徴とする光学的文字
読み取り方法。

【００１１】（４）上記（３）光学的文字読み取り方法
にあって、帳票を湾曲させる箇所にて分割可能とした。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明す
る。

【００１２】図１は本発明の一実施の形態に係わる構成
を示すブロック図である。このうち、図（ａ）は帳票が
ＣＣＤと印字機構等の間に搬送される以前の状態を示
し、図（ｂ）は帳票がＣＣＤと印字機構等の間に搬送さ
れた状態を示している。

【００１３】図１に於いて、１は帳票搬送系の駆動源と
なる第一のモータであり、外部の制御により回転駆動制
御される。２は帳票搬送路上に掛け渡された第一のベル
トであり、第一のモータ１の回転により駆動されて、搬
送路上の帳票を矢印ａ方向に搬送する。

【００１４】３，３は第一のベルト２を介して第一のモ
ータ１により回転駆動される第一のローラであり、後述
するテンションローラ４，４との間で帳票を挟んで帳票
を矢印ａ方向に搬送する。

【００１５】４，４，…は第一のローラ３，３と、後述
する第二のローラ７に、それぞれ図示しないばね等で圧
力を加え、帳票搬送路上でローラ間に帳票を挟んで帳票
を矢印ａ方向に搬送するためのテンションローラであ
る。

【００１６】５は帳票搬送系の駆動源となる第二のモー
タであり、外部の制御により回転駆動制御される。６は
帳票搬送路上に掛け渡された第二のベルトであり、第二
のモータ５の回転により駆動されて、搬送路上の帳票を
矢印ａ方向に搬送する。

【００１７】７は第二のベルト６を介して第二のモータ
５により回転駆動される第二のローラであり、テンショ
ンローラ４との間で帳票を挟んで帳票を矢印ａ方向に搬
送する。

【００１８】８は第一のベルト２が掛け渡された搬送路
上に設けられた、帳票に記載された文字を読み取るため
のＣＣＤである。９は第一のローラ３と第二のローラ７
との間の搬送路上に立設された第一のガイドであり、第
三のガイド１１との隙間により、搬送路上の帳票を上方
に湾曲案内するためのものである。

【００１９】１０は第一のガイド９と対峙するように設
けられた第二のガイドであり、第三のガイド１１との隙
間により帳票を上方に湾曲案内するためのものである。
１１は第三のガイドであり、第一のガイド９と第二のガ
イド１０との隙間により帳票を上方に湾曲案内するため
のものである。

【００２０】１２は帳票の有無を検知するセンサであ
る。１３は第一のガイド９と第二のガイド１０との間の
間隙部に対応して設けられた第四のガイドであり、外部
の制御により、第三のガイド１１面上に先端部が突出し
て、搬送路上の帳票を第一のガイド９と第二のガイド１
０との間で形成される間隙部に湾曲させて案内するため
のものである。

【００２１】１４は処理ユニットであり、印字処理、帳
票振り分け等を行うものである。１５は帳票であり、表
面上に文字等が記載され、第一及び第二のローラ３，
３，７等により矢印ａ方向に搬送されるものである。

【００２２】図２は本発明の他の実施形態を示すブロッ
ク図であり、ここでは、ＣＣＤと印字機構等との間の搬
送路に設けられる帳票を案内するガイド機構（第一、第
二、第四のガイド）が、帳票を上方へ湾曲させて案内す
るのではなく、下方へ湾曲させて案内する構成となって
いることを除いて、同一の構成であることから、図１と
同一の符号を付して、その説明を省略する。尚、図２に
於いて、図（ａ）は帳票がＣＣＤと印字機構等の間に搬
送される以前の状態を示し、図（ｂ）は帳票がＣＣＤと
印字機構等の間に搬送された状態を示している。

【００２３】図３は本発明の一実施の形態に係る装置の
外観を示す図である。図３に於いて、３１は第一のユニ
ットであり、帳票の取り組みからＣＣＤ８の読み取りま
でを行うものである。

【００２４】３２は第二のユニットであり、第一のユニ
ット３１と連結可能な機構を有し、先端部に帳票を湾曲
させるための第四のガイド３３を設け、印字・帳票振り
分け等を行った後、帳票を排出するものである。

【００２５】３３は第二のユニット３２に設けられた第
四のガイドであり、帳票の搬送路上に突出することで帳
票の湾曲を案内するもので、図１、図２に示す第四のガ
イド１３に相当するものである。

【００２６】３４は帳票であり、第一のユニット３１と
第二のユニット３２との間に形成される間隙部で、第四
のガイド３３により湾曲させられるもので、図１、図２
に示す帳票１４に相当するものである。

【００２７】上記した実施形態の構成につき、その動作
を以下に説明する。図１（ａ）に於いて、第一のモータ
１、及び第二のモータ５がそれぞれ回転することによ
り、第一のベルト２、及び第二のベルト６を介して第一
のローラ３，３、及び第二のローラ７がそれぞれ回転す
る。

【００２８】テンションローラ４と、第一のローラ３，
３、及び第二のローラ７との摩擦力により帳票１５は矢
印ａ方向に搬送される。帳票１５がＣＣＤ８の設けられ
た搬送路上を通過する際に、帳票１５の表面に記載され
た文字がＣＣＤ８により読み取られる。更に、帳票１５
は搬送路上を矢印ａ方向に搬送され、帳票先端がセンサ
ー１２の光軸を遮光すると図示せぬ制御回路により第二
のモータ５が回転を停止する。

【００２９】この際、第一のモータ１は回転しているた
め、帳票１５は第一のガイド９及び第二のガイド１０と
の間の間隙部内で図（ｂ）に示す方向に湾曲を始める。
第四のガイド１３は、帳票１５がある程度、湾曲した
後、第三のガイド１１表面より突出し、第一のローラ３
より搬送され続ける帳票１５を第一のガイド９と第二の
ガイド１０間に案内する。

【００３０】帳票１５が、ＣＣＤ８を通過し、処理ユニ
ット１４での処理が決定すると、制御回路により第二の
モータ５が再び回転を始め、帳票１５の搬送を開始す
る。帳票１５の後端がセンサ１２を通過すると、第四の
ガイド１３は元の位置に戻る。処理ユニット１４での処
理が終了し、帳票１５が排出されると、制御回路により
第一のモータ１及び第二のモータ５が回転を停止する。

【００３１】以上の制御を帳票の枚数分繰り返す。図２
は、帳票１５を下方に湾曲させて案内する構成としたも
ので、その動作は帳票１５を下方に湾曲させて案内する
ことを除いて上記した図１に示す構成の動作と同様であ
ることから、その動作説明を省略する。

【００３２】図３の構成に於いては、図１（又は図２）
に示す、第一のモータ１、第一のベルト２、第一のロー
ラ３，３、テンションローラ４，４，…、ＣＣＤ８、第
一のガイド９、第三のガイド１１等を具備してなる第一
のユニット３１と、図１（又は図２）に示す、テンショ
ンローラ４、第二のモータ５、第二のベルト６、第二の
ローラ７、第二のガイド１０、第三のガイド１１、セン
サ１２、第四のガイド１３、処理ユニット１４等を具備
してなる第二のユニット３２とが分離可能な筺体構造に
なっており、印字・帳票振り分け等が不要の場合は、第
一のユニット３１のみで使用できる構造となっている。

【００３３】尚、上記図３に示す構成に於いては、第一
のガイド９、及び第二のガイド１０を必ずしも必要とせ
ず、即ち、対峙する一対のガイド９，１０の間隙部によ
り搬送路上の帳票を湾曲させる必要はなく、第一のユニ
ット３１後端の壁面と、第二のユニット３２先端の上壁
面との間に形成される間隙部により、帳票３４を上記し
た実施形態と同様の作用で湾曲させる構造としている。

【００３４】更に、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、前処理と後処理の間に帳票等の搬送媒体
の待避が必要な各種の搬送装置に適用できるもので、種
々の変形が可能なことは勿論である。

【００３５】

【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、同
じ帳票長さを扱う場合に装置を小型化でき、搬送に用い
るローラの本数が少なくてすむため帳票の摩擦による損
傷を軽減できる等の優れたこう効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る装置の構成を示す
ブロック図。

【図２】本発明の他の実施の形態に係る装置の構成を示
すブロック図。

【図３】本発明の一実施の形態に係る装置の外観を示す
図。

【図４】光学的文字読み取り装置の読み取り制御処理部
分の概略構成を示すブロック図。

【符号の説明】

１…第一のモータ、２…第一のベルト、３…第一のロー
ラ、４…テンションローラ、５…第二のモータ、６…第
二のベルト、７…第二のローラ、８…ＣＣＤ、９…第一
のガイド、１０…第二のガイド、１１…第三のガイド、
１２…センサ、１３…第四のガイド、１４…処理ユニッ
ト、１５…帳票、３１…第一のユニット、３２…第二の
ユニット、３３…第四のガイド、３４……帳票。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 帳票を搬送する搬送機構に設けられた、
   外部動力により個別に駆動される２組のローラと、 前記搬送機構に送り出された帳票を検知する検知手段
   と、 この検知手段の検知信号により、前記ローラの回転を個
   別に制御する制御手段と、 前記搬送機構の２組のローラでなる搬送系の間に設けら
   れ、搬送する帳票を上側又は下側に湾曲させて一時的に
   待避させる搬送路部とを具備したことを特徴とする光学
   的文字読み取り装置。
2. 【請求項２】 帳票を湾曲させる箇所にて分割可能な筺
   体構造としたことを特徴とする請求項１記載の光学的文
   字読み取り装置。
3. 【請求項３】 光学的文字読み取り装置に於いて、 帳票を搬送するための２組のローラを外部動力により個
   別に駆動制御し、搬送される帳票を検知して、この帳票
   検知により前記ローラの回転を個別に制御し、前記帳票
   を上側又は下側に湾曲させて一時的に待避させるように
   したことを特徴とする光学的文字読み取り方法。
4. 【請求項４】 帳票を湾曲させる箇所にて分割可能とし
   たことを特徴とする請求項３記載の光学的文字読み取り
   方法。