JPH09197308A - 光学走査装置 - Google Patents

光学走査装置

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JPH09197308A
JPH09197308A JP8006130A JP613096A JPH09197308A JP H09197308 A JPH09197308 A JP H09197308A JP 8006130 A JP8006130 A JP 8006130A JP 613096 A JP613096 A JP 613096A JP H09197308 A JPH09197308 A JP H09197308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な方法によって、被走査面上で結像する光
ビームの主走査方向の位置ずれを無くす。 【解決手段】 被走査面の法線に対して所定の角度をな
すように光ビームA、Bが被走査面に入射すると、光ビ
ームA、Bの結像位置が主走査方向にずれる。fθレン
ズ20を偏心させて2つの光ビームを非対称な高さに入
射させるように配置すると、主走査方向に屈折される角
度が2つの光ビームで異なるようになる。上記主走査方
向の位置ずれを打ち消すように、fθレンズ20の偏心
量を調節することによって、上記課題を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光ビームを
射出する光源部を用い、被走査面上を複数の走査線で同
時に走査することにより高速で画像の記録を行ったり、
画像の読み取りを行うための光学走査装置に係り、詳細
には結像光学系の配置を工夫することにより被走査面上
で主走査方向に生じる複数の結像位置のずれを補正する
ようにした光学走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザビームプリンタやデジタル
複写機に適用される光学走査装置は、画像信号に応じて
光ビームを出射するレーザダイオードアセンブリと、入
射された光ビームを所定の走査角の範囲で偏向させるた
めの光偏向器と、偏向された光ビームによって画像が記
録される感光材料が塗布された被走査面を有する感光体
ドラムと、該感光体ドラムの近傍に偏向された光ビーム
を結像させるための結像光学系と、を含んで構成されて
いる。通常、光偏向器は、側面部に光ビームを反射させ
るための偏向面を有し、所定の回転軸の回りをモータ等
によって回転される回転多面鏡として構成され、回転と
共に入射された光ビームを偏向する。
【0003】しかし、感光体ドラム上の被走査面に垂直
に光ビームが入射されると、次のような問題が生じる。
すなわち、一般に光を反射し易い光輝面である被走査面
において入射された光ビームの一部が反射し、光偏向器
に戻って2次反射光として反射され、再び被走査面に戻
り、ゴースト像を形成して記録画像の画質の劣化を招い
たり、画像データの読み取りエラーを発生させたりす
る。
【0004】そこで、特開昭56−122006号公報
(同公報第2図)、特開平6−118319号公報(同
公報第3図)所載のように、光ビームを被走査面に対し
て副走査方向に垂直に入射させるのではなく、垂直方向
に対して副走査方向に所定の角度をなす方向から光ビー
ムが被走査面に入射するように構成された光学走査装置
が提案されている。このような光学走査装置では、被走
査面からの反射光が光偏向器に戻る方向とは異なる方向
に反射されるため、被走査面への戻り光を軽減させて画
像の劣化等を有効に防止することができる。
【0005】ところで、光学走査装置では、光偏向器
(ポリゴンミラー)の回転数を上げることなく、記録速
度や読み取り速度の高速化或いは画像の高解像度化を図
ることも1つの課題となっている。
【0006】そこで、従来の光学走査装置では1つの光
ビームで被走査面を走査していたが、例えば特開昭56
−110960号公報所載の技術のように、半導体レー
ザアレイ(以下、LDアレイと称す)を用いて複数の光
ビームで被走査面上を同時に走査することにより高速化
を図った方法が提案されている。2つの光ビームで被走
査面を同時走査する例を図6(a)及び図6(b)に示
す。
【0007】図6(a)に示すように、2つの光ビーム
が被走査面上に各々結像されてできる2つの光スポット
の副走査方向の間隔は走査ラインの間隔の3倍となって
おり、2走査ライン分を飛び越して走査している。これ
に対し、図6(b)の例では、2つの光スポットは隣接
する2つの走査ラインを走査している。いずれの走査の
場合においても、2つの光スポットは主走査方向の位置
が互いにずれることなく副走査方向に整列されている。
【0008】これに対し、LDアレイを副走査方向に対
応する方向に対して傾けることにより、複数の光スポッ
トを副走査方向に整列させない方法も数多く提案されて
いる。しかし、傾け角度を正確に設定することが困難で
あり、また書き込みタイミングを決定する同期信号を各
々のビームに持つ必要がある等の問題のため、LDアレ
イを副走査方向に傾けずに2つの光スポットを副走査方
向に整列させることが望ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光学走査装置において、偏向された光ビームを被走
査面に対して斜め方向から入射させることによりゴース
ト像の発生を防止することと、LDアレイを用いて高速
化を図ることとを同時に満足させるようにすると以下の
ような問題が生じる。
【0010】すなわち、副走査方向に対応する方向に所
定間隔離れた複数の光ビームが被走査面に対して垂直に
入射する場合には、複数の光ビームの被走査面までの光
路長はほぼ等しくなり、複数の光スポットは主走査方向
に互いにずれることなく副走査方向に整列される。しか
し、光偏向器によって偏向され、結像光学系を透過した
2つの光ビーム(光ビームA、光ビームB)が被走査面
の法線に対して副走査方向に所定の角度をもって入射す
るように配置されている場合、2つの光ビームの被走査
面までの光路長に差が生じる。このため、走査ラインの
中央部に到達する方向に対して主走査方向に光ビームが
なす走査角が大きくなるにつれ、被走査面上で形成され
る2つの光スポットa、bの主走査方向の位置がずれて
いく、という問題が生じる。
【0011】この光スポットa、bの主走査方向の位置
ずれを、図4(a)、(b)を用いて以下に説明する。
【0012】図4(b)のように2つの光ビームの光路
を主走査方向から見た場合、ポリゴンミラー10によっ
て偏向された2つの光ビームA、Bは、fθレンズ20
の光軸50に対して対称な高さとなるようにfθレンズ
20に入射する。そして、光ビームA、Bはfθレンズ
20を透過し、fθレンズの焦点位置46で交叉した
後、感光体ドラム28の被走査面32の結像位置52
a、52bに各々収束される。
【0013】図示のように、被走査面32に対して副走
査方向に所定の角度をなすように光ビームA、Bが入射
するため、光ビームA、Bがfθレンズ20を出射して
から結像位置52a、52bまでに至る光路長は各々異
なる。すなわち、図示のように光ビームAの出射点51
aから結像位置52aまでの光路長は、光ビームBの出
射点51bから結像位置52bまでの光路長よりも長く
なる。ここで、光路長は出射点から結像位置までの距離
としたが、偏向面11からの光路長を比較しても良い。
【0014】一方、図4(a)のように2つの光ビーム
の光路を副走査方向から見た場合、光軸50に対して偏
向ビームがなす走査角φが0度の時、すなわち、光ビー
ムが走査ラインla 、lb の中央に到達する時は、2つ
の光ビームは主走査方向に進行せずに被走査面32に対
して主走査方向に垂直に入射するため、全光路長の差は
副走査方向の光路長の差に吸収され、2つの結像位置は
主走査方向にずれない。
【0015】しかし、走査角φの絶対値が大きくなるに
つれ、2つの光ビームは副走査方向だけでなく、主走査
方向にも走査角φに応じた角度をなすように被走査面3
2に対して斜めに入射する。これにより、光ビームは主
走査方向にも進行するので、光路長が異なる2つの光ビ
ームの結像位置は主走査方向にずれることとなる。すな
わち、光ビームAは光ビームBよりも長い光路長を進行
するが、この光路長の長い分だけ主走査方向の外側に進
行するため、光ビームAの結像位置52a’(52
a”)は光ビームBの結像位置52b’(52b”)よ
りも主走査方向に外側の位置となる。従って、図7
(b)のように、光スポットa、bは副走査方向に不整
列となる。
【0016】上記問題を解決するため、各々の光ビーム
を変調するクロックの周波数に差を設けることにより対
応することは可能であるが、本来1つであるクロックを
複数持たなければならないこと、及び各ビームの位相合
わせが困難であるという新たな問題が生じる。
【0017】本発明は上記事実を考慮し、複数の光ビー
ムを被走査面に対して所定の角度をもって入射させる光
学走査装置において、複雑な手段を用いることなく、き
わめて容易な手段によって複数の光ビームの結像位置が
副走査方向に整列された光学走査装置を提供することを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、副走査方向に対応する方向に所
定間隔離れた複数の光ビームを射出する光源と、前記光
源から射出された複数の光ビームを主走査方向と対応す
る方向に同時に偏向させる偏向手段と、前記偏向手段に
よって偏向された複数の光ビームが法線に対して副走査
方向に所定の入射角度をなすように入射される被走査面
を備えた被走査体と、前記偏向手段と前記被走査体との
間に介在され、前記偏向手段によって偏向された複数の
光ビームを前記被走査面に結像させると共に、前記被走
査体に入射される複数の光ビームの被走査面で走査する
長さが同一又は略同一となるように配置された結像光学
系と、を含んで構成したものである。
【0019】請求項1の発明では、光源が副走査方向に
対応する方向に所定間隔離れた複数の光ビームを射出す
る。そして、偏向手段が、射出された複数の光ビームを
主走査方向と対応する方向に同時に偏向させる。そし
て、偏向された複数の光ビームは、偏向手段と被走査体
との間に介在された結像光学系によって被走査面上に結
像される。この時、偏向された複数の光ビームは、法線
に対して副走査方向に所定の入射角度をなすように被走
査体の被走査面に入射される。なお、被走査面で光ビー
ムの一部が反射されるが、光ビームは所定の入射角度で
入射するため、反射光が偏向手段に至って、さらに被走
査面まで戻る戻り光を防止できる。さらに、結像光学系
は、被走査体に入射される複数の光ビームの被走査面で
走査する長さが同一又は略同一となるように配置されて
いるため、副走査方向に所定の間隔離れた複数の光ビー
ムは、走査角が0度より大きく主走査方向に進行する場
合でも、主走査方向の結像位置のずれが生じない。これ
により、例えば、被走査体における記録画像の画質の低
下や画像データの読取エラー等を防止できる。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の前記結像光
学系が、副走査方向と対応する方向にパワーを有するこ
とを特徴とする。
【0021】請求項2の発明では、結像光学系が副走査
方向と対応する方向にパワーを有しているため、例え
ば、偏向手段がポリゴンミラー等から構成されている場
合、偏向面の面倒れに起因する副走査方向の位置ずれを
同時に防止できる。
【0022】請求項3の発明は、請求項2の前記結像光
学系が、偏向された複数の光ビームが結像光学系の光軸
に対して非対称な高さに入射するように偏心されて配置
されていることを特徴とする。
【0023】請求項3の発明では、副走査方向にパワー
を有する結像光学系が偏心されているため、偏向された
複数の光ビームが結像光学系の光軸に対して非対称な高
さに入射する。複数の光ビームの被走査面で走査する長
さが同一又は略同一となるように非対称な高さを調節し
て結像光学系を配置することによって、被走査面で主走
査方向に生じる複数の光ビームの結像位置のずれを補正
することができる。
【0024】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか1項の前記結像光学系が、偏向された複数の
光ビームが結像光学系の光軸に対して副走査方向に所定
の角度で入射するように配置されていることを特徴とす
る。
【0025】請求項4の発明では、偏向された複数の光
ビームが結像光学系の光軸に対して副走査方向に所定の
角度で入射する。複数の光ビームの被走査面で走査する
長さが同一又は略同一となるように光軸に対する入射の
角度を調節して結像光学系を配置することによって、被
走査面で主走査方向に生じる複数の光ビームの結像位置
のずれを補正できる。なお、請求項4の発明では、複数
の光ビームが所定の角度で入射し、かつ結像光学系に対
して非対称な高さに入射する場合もあり得、両者の作用
によってずれを補正することができる。
【0026】請求項5の発明は、請求項1又は請求項2
の前記結像光学系が、偏向された複数の光ビームが結像
光学系の光軸に対し対称な高さに入射するように配置さ
れていることを特徴とする。
【0027】請求項5の発明では、偏向された複数の光
ビームが結像光学系の光軸に対して副走査方向に所定の
角度で入射し、かつ結像光学系の光軸に対し対称な高さ
に入射する。かつ、複数の光ビームの被走査面で走査す
る長さが同一又は略同一となるように光軸に対する入射
の角度を調節して結像光学系を配置することによって、
被走査面で主走査方向に生じる複数の光ビームの結像位
置のずれを補正できる。また、複数の光ビームは対称な
高さで入射するので、結像時の光学性能を良好に保つこ
とができる。
【0028】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
のいずれか1項の前記結像光学系が、主走査方向にのみ
パワーを有する第1群の光学系と、副走査方向にのみパ
ワーを有する第2群の光学系とから構成されていること
を特徴とする。
【0029】請求項6の発明では、偏向された光ビーム
は、主走査方向にのみパワーを有する第1群の光学系
と、副走査方向にのみパワーを有する第2群の光学系と
から構成される結像光学系によって非走査面に結像され
る。このように結像光学系を構成したことにより、結像
光学系を構成する光学部品の形状が簡単になり、製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0030】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
のいずれか1項の発明において、前記複数の光ビーム
が、該複数の光ビームが前記結像光学系に対して非平行
な状態で入射されることを特徴とする。
【0031】請求項7の発明では、偏向された複数の光
ビームが、結像光学系に対して非平行な状態で入射され
る。これにより、上記請求項1乃至請求項6の発明の効
果と共に、結像光学系等の光学部材の被走査面に対する
位置関係、特に光ビームの進行方向が取付け誤差等によ
りずれた場合でも被走査面上における副走査方向の2ビ
ームの間隔の変動を防止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施の形態を説明する。
【0033】(第1の実施の形態)第1の実施の形態に
係る光学走査装置の概略の構成を図1に示す。図1に示
すように、本光学走査装置には、光ビームの偏向手段と
してのポリゴンミラー10が配置されている。このポリ
ゴンミラー10は、偏平な正多角柱の形状を有してお
り、その側面部を形成する各々の偏向面は平面のミラー
面とされている。また、ポリゴンミラー10は、略鉛直
方向の回転中心軸Oを中心として回転可能なように構成
されており、ポリゴンミラー10の下部には、回転中心
軸Oの回りに略等角速度でポリゴンミラー10を回転さ
せるためのモータ12が配置されている。
【0034】また、本光学走査装置の側部には、光源と
して用いられるレーザダイオードアセンブリ26が配置
されている。このレーザダイオードアセンブリ26は、
副走査方向に対応する方向27に互いに所定間隔d0
れた2つの光源14a及び14bから構成された半導体
レーザアレイ14を含んでいる。光源14a及び14b
は、各々発散光束を射出する半導体レーザであり、図示
しない変調手段により画像信号に応じて各々オン・オフ
制御される。
【0035】また、レーザダイオードアセンブリ26
は、該半導体レーザアレイ14から射出された2つの発
散光束を集光させるためのコリメータレンズ16と、ビ
ーム成形用の開口絞り17とから構成されている。
【0036】さらに、開口絞り17の射出側でコリメー
タレンズ16と隣接する位置には、透過した光ビームを
副走査方向に対応する方向においてのみポリゴンミラー
10の偏向面11またはその近傍で収束させることによ
り、主走査方向と対応する方向に細長い線像として結像
させるためのシリンドリカルレンズ18が配置されてい
る。
【0037】また、本光学走査装置のポリゴンミラー1
0と反対側の端部には、感光体ドラム28が配置されて
いる。この感光体ドラム28は、光ビームに感光する感
光材料が被走査面32に塗布された細長い略円柱状の形
状を有しており、矢印30によって示された走査方向
(主走査方向)が該感光体ドラム28の長手方向に略一
致するように配置されている。なお、以下では、このポ
リゴンミラー10によって反射偏向された光ビームによ
って形成される主走査面に直交する方向を副走査方向と
する。
【0038】また、この感光体ドラム28は、回転軸W
を中心として図示しない駆動手段によって予め定められ
た一定の回転速度で矢印Q方向に回転するように構成さ
れており、この回転によって主走査方向と直交する副走
査方向に走査ラインが移動する。
【0039】さらに、感光体ドラム28とポリゴンミラ
ー10との間には、ポリゴンミラー10によって反射偏
向された光ビームを感光体ドラム28の被走査面32に
光スポットとして主走査方向に集光させて結像させると
共に、該光スポットを感光体ドラム28の表面で等速で
移動させるためのfθレンズ20が配置されている。こ
のfθレンズ20は、ポリゴンミラーの偏向面11の所
謂面倒れに起因して被走査面32で生じる光スポットの
副走査方向の位置ずれを補正するため、副走査方向にも
パワーを有している。
【0040】また、図2に示すように、ポリゴンミラー
10によって偏向され、fθレンズ20を透過した光ビ
ーム40は、戻り光による画質の劣化を防ぐため、被走
査面32の法線42に対して副走査方向に所定の角度θ
で被走査面32に入射するように各構成部材が配置され
ている。
【0041】また、図3(b)に示すように、fθレン
ズ20は、光ビームが所定の角度θで被走査面32に入
射することにより生じる後述する光スポットの主走査方
向の位置ずれを補正するように2つの光ビームに対して
偏心されて配置されている。なお、図3(b)では、f
θレンズ20を主走査方向から見た場合を示しており、
fθレンズ20が副走査方向のパワーを有しているた
め、光ビームの出射面が曲率を有している。
【0042】このようにfθレンズ20が偏心されて配
置されたことにより、例えば、点線で示された光ビーム
Aは光軸50と同じ高さでfθレンズ20を透過し、実
線で示された光ビームBは光軸50に対して所定の高さ
でfθレンズ20を透過する。すなわち、2つの光ビー
ムは光軸50に対して非対称な高さで透過する。ここ
で、高さとは、光ビームBでは、図3(b)に示したよ
うに副走査方向に対応する方向における光軸50からの
距離hをいう。なお、以下では、光ビームAの光路を点
線で、光ビームBの光路を実線で示すこととする。
【0043】さらに、fθレンズ20と感光体ドラム2
8との間には、fθレンズ20から出射された光ビーム
を上方に反射させるための平面ミラー58が配置され、
該平面ミラー58の上方には副走査方向にのみパワーを
有する面倒れ補正用のシリンドリカルミラー60が配置
されている。また、シリンドリカルミラー60と感光体
ドラム28との間には、防塵用のウインドウ62が介在
されている。
【0044】また、SOSビームの光路上で平面ミラー
58とfθレンズ20との間には、SOSビームを反対
側の端部に反射させるための平面ミラー64が配置さ
れ、該端部には、SOSビームを検出するSOSセンサ
ー66が配置されている。また、レーザダイオードアセ
ンブリ26から出射された光ビームA、Bをポリゴンミ
ラー10に入射する方向に反射するための平面ミラー6
8が設置されている。
【0045】なお、副走査方向にパワーを有するfθレ
ンズ20は、上述のように倒れ補正用のシリンドリカル
ミラー60を有する光学系の場合にも適用されるが、図
9に示すように、1枚の非球面のfθレンズ20でシリ
ンドリカルミラーの無い光学系にも適用可能である。
【0046】次に、本実施の形態における作用について
説明する。半導体レーザ14の2つの光源14a及び1
4bは、図示しない変調手段により画像信号に応じて発
散光である光ビームA、及び光ビームBを各々射出す
る。射出された2つの発散光は、コリメータレンズ16
によって、ほぼ平行な光ビームとされ、さらに開口絞り
17によって副走査方向に対応する方向のビーム幅が制
限される。
【0047】次に、開口絞り17を通過した光ビーム
A、Bはシリンドリカルレンズ18によって、副走査方
向に対応する方向においてのみポリゴンミラー10の偏
向面11の表面近傍で収束する。
【0048】偏向面11で収束された光ビームA、B
は、該偏向面11で反射偏向されてfθレンズ20に入
射する。fθレンズ20に入射した2つの光ビームは、
該fθレンズ20の主走査方向のパワーによって、主走
査方向において感光体ドラム28の表面近傍に所定の照
射ビーム径Kの略円形の光スポットa、bとして各々収
束する(図6参照)。
【0049】この時、光ビーム40は、被走査面32の
法線42に対して所定の角度をもって被走査面32に入
射する。これにより、被走査面32の反射光が、ポリゴ
ンミラー10に戻る方向とは異なる方向に反射されるた
め、被走査面32への戻り光が回避され、記録画像の画
質の劣化等を防ぐことができる。
【0050】ここで、ポリゴンミラー10は矢印P方向
に回転しているため、偏向面11で反射される光ビーム
の進行方向は主走査方向に変動し、これに伴い感光体ド
ラム28の被走査面32上に照射される光スポットa、
bの位置も変動する。
【0051】この時、図9で参照されるように、該光ス
ポットaは感光体ドラム28の表面を矢印30の方向
(主走査方向)に略等速度で走査開始点から走査終了点
まで走査ラインla 上で走査される。また、光スポット
bは、感光体ドラム28の表面を矢印30の方向に略等
速度で走査開始点から走査終了点まで走査ラインlb
で走査される。なお、走査ラインla と走査ラインlb
とは、例えば図6(b)に示すように副走査方向に隣接
するようにしても良いし、或いは図6(a)のように、
複数の走査ライン分離れて走査されるようにしても良
い。
【0052】そして、既に述べたように感光体ドラム2
8は、軸Wを中心として矢印Q方向に予め定められた一
定の回転速度で回転しているため、感光体ドラム28上
の感光材料が主走査方向のみならず副走査方向にも所定
の走査速度で走査されることになる。なお、各々のライ
ン単位の画像信号の変調は、SOSセンサー66がSO
Sビームを検出した時から所定時間経過後に開始され
る。
【0053】ところで、本実施の形態では、2つの光ビ
ームA、Bがfθレンズ20を透過する時に、fθレン
ズ20の光軸50に対して非対称な高さに入射するよう
に配置しているが、このような配置を取った場合の光ビ
ームA、Bの主走査方向の結像位置を図5(a)、
(b)を用いて説明する。
【0054】図5(b)に示すように、光ビームAはf
θレンズ20の光軸50と同じ高さで透過し、光ビーム
Bは光軸50をはずれた高さでfθレンズ20を透過す
る。fθレンズ20を透過した光ビームA、Bは焦点位
置46で交わった後、被走査面32上の結像位置54
a、54bに各々収束される。
【0055】fθレンズ20が偏心されて配置されてい
なければ、図4(a)のように被走査面上で光ビーム
A、Bが走査する長さ(52a’〜52a”、52b’
〜52b”)は、光ビームAの方が光ビームBよりも長
くなる。
【0056】しかし、本実施の形態では、図5(b)が
示すように、この光ビームAを光路長がより短くなるよ
うに光軸50と同じ高さで透過させ、かつ光ビームBを
光路長がより長くなるように非対称な高さに入射させる
ことによって任意の走査角φで光ビームが被走査面上で
走査する長さが同一又は略同一となるようにfθレンズ
20が配置されている。
【0057】このように2つの光ビームが走査する長さ
が同一又は略同一とされているので、図5(a)に示す
ように、任意の走査角φにおいて結像位置54a’と5
4b’、54a”と54b”は副走査方向に整列され、
主走査方向の位置ずれを回避することができる。
【0058】上述のようにfθレンズ20を偏心させて
主走査方向の位置ずれを防止することは、次のように説
明することができる。
【0059】すなわち、図4(a)に示すように、光ビ
ームが被走査面32に対して副走査方向に所定の角度で
入射する場合、光ビームAの結像位置52a’、52
a”は、光ビームBの結像位置52b’、52b”より
も主走査方向の外側にずれようとし、しかも走査角φの
絶対値が大きくなるにつれてこのずれは増大する。
【0060】しかし、図3(a)に示すように、fθレ
ンズ20に非対称な高さで入射した光ビームBは、光軸
50と同じ高さで透過した光ビームAと比較して、主走
査方向に屈折される角度が小さくなる。図3(a)の例
では、光ビームBは光ビームAの出射点78aよりも主
走査方向のより外側の出射点78bから、かつより外側
に向かってfθレンズ20から出射する。これによっ
て、偏心による効果だけを考慮すると、光ビームAは、
斜め入射による位置ずれとは反対に光ビームBよりも主
走査方向に内側の位置に結像する。しかも、このずれは
走査角φの絶対値が増大するにつれて増大する。そし
て、この位置ずれの大きさは、fθレンズ20が2つの
光ビームA、Bに対して偏心される高さである偏心量に
よって調節できる。
【0061】そこで、被走査面32に対して副走査方向
に所定の角度で入射することにより生じる位置ずれを、
fθレンズ20を偏心させたことにより生じる位置ずれ
で打ち消すように偏心量を調節することで、図7(a)
に示すように、主走査方向の結像位置のずれを無くすこ
とができる。
【0062】以上のように、第1の実施の形態では、2
つの光ビームが非対称な高さに入射するようにfθレン
ズ20を偏心させて配置するというきわめて簡単な方法
により、複雑な電気回路等を用いることなく、主走査方
向の位置ずれを無くすことができる。
【0063】なお、図3、図5等では、光ビームAがf
θレンズ20の光軸50と同じ高さで透過する場合につ
いて説明したが、必ずしも一方の光ビームが光軸50と
同じ高さで透過するように配置しなくても良い。2つの
光ビームを光軸50に対する高さが各々異なるように非
対称に入射させることによって、主走査方向のずれを補
正することは同様に可能であるからである。
【0064】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、fθレンズ20を偏心させることにより、2つの光
ビームが出射される方向をずらし、主走査方向の位置ず
れを防止していた。これに対し、fθレンズ20を偏心
させずに傾けて配置することによっても同様の効果を奏
することができる。これを第2の実施の形態として以下
に示す。なお、第2の実施の形態に係る光学走査装置の
構成は、第1の実施の形態とほぼ同様であり、同一の構
成要件については同一の符号を付して説明を省略する。
【0065】図8(a)、(b)に、第2の実施の形態
に係るfθレンズ20の2つの光ビームに対する配置
を、主走査方向及び副走査方向の各々から見た場合につ
いて示す。図8(b)に示すように、fθレンズ20
は、光ビームA、Bが光軸50に対して平行ではなく所
定の角度θ’をもってfθレンズ20に入射するように
傾けられて配置されている。また、光ビームA、Bが、
光軸50に対して対称な高さで入射するように配置され
ているが、本実施の形態ではfθレンズ20を傾けるこ
とが重要であり、当然、非対称な高さで入射させる場合
にも適用できる。
【0066】上記のようにfθレンズ20を傾けて配置
したことにより、光ビームA、Bの出射点80a、80
bの光軸50からの高さが異なるため、主走査方向に屈
折される角度が異なってくる。図8(a)の例では、光
ビームBは光ビームAよりも主走査方向の外側に向かっ
て出射する。これによって、角度θ’傾けたことによる
効果だけを考慮すると、光ビームAは、斜め入射による
位置ずれとは反対に光ビームBよりも主走査方向に内側
の位置に結像する。しかも、このずれは走査角φの絶対
値が増大するにつれて増大する。そして、この位置ずれ
の大きさは、傾け角度θ’によって調節できる。
【0067】そこで、被走査面32に対して副走査方向
に所定の角度で入射することにより生じる位置ずれを、
fθレンズ20を傾けたことにより生じる位置ずれで打
ち消すように角度θ’を調節することで、図7(a)に
示すように、主走査方向の結像位置のずれを無くすこと
ができる。
【0068】以上のように、第2の実施の形態では、2
つの光ビームが光軸に対して所定の角度で入射するよう
にfθレンズ20を傾けて配置するというきわめて簡単
な方法により、複雑な電気回路等を用いることなく、主
走査方向の位置ずれを無くすことができる。
【0069】(第3の実施の形態)第1及び第2の実施
の形態では、副走査方向にもパワーを有するfθレンズ
20を用いたが、fθレンズ20として副走査方向にパ
ワーを有していないシリンダレンズを用いても良い。こ
れを第3の実施例として以下に開示する。なお、上記実
施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説
明を省略する。
【0070】図1、図10を用いて本実施の形態の作用
を説明する。ポリゴンミラー10によって偏向され、f
θレンズ20を透過した光ビームA、Bは、平面ミラー
58によって上方に反射され、さらにシリンドリカルミ
ラー60で反射されて感光体ドラム28に至って走査ラ
イン上を走査される。この時、シリンドリカルミラー6
0の副走査方向のみのパワーによって、ポリゴンミラー
10の偏向面が垂直方向に対して傾く面倒れに起因して
生じる副走査方向の位置ずれが補正される。
【0071】副走査方向の位置ずれがシリンドリカルミ
ラー60によって補正されるので、fθレンズ20が面
倒れ補正光学系を兼ねる必要はなくなり、図10(b)
に示すように、fθレンズ20を副走査方向にパワーを
有していない偏平なシリンダレンズとして構成でき、装
置全体を小型化できる。
【0072】さらに、本実施の形態のfθレンズ20
は、図10(b)のように、光ビームA、Bが光軸50
に対して所定の角度θ”で入射するように傾けられて配
置されている。このため、図10(a)のように、光ビ
ームBは、光ビームAよりも外側に向かって出射する。
しかも、この主走査方向に屈折される角度は、傾き角度
θ”によって調節できる。
【0073】そこで、被走査面32に対して副走査方向
に所定の角度で入射することにより生じる位置ずれを、
fθレンズ20を傾けたことにより生じる位置ずれで打
ち消すように角度θ”を調節することで、図7(a)に
示すように、主走査方向の結像位置のずれを無くすこと
ができる。
【0074】以上のように、第3の実施の形態において
も、偏平なシリンダレンズを傾けて配置するというきわ
めて簡単な方法により、複雑な電気回路等を用いること
なく、主走査方向の位置ずれを無くすことができる。
【0075】しかも、面倒れ補正光学系としてのシリン
ドリカルミラー60が必要になるという短所はあるが、
fθレンズ20を製造が容易なシリンダレンズとするこ
とができること、副走査方向の光学系の倍率を第1及び
第2の実施の形態のようにfθレンズ20が倒れ補正光
学系を兼ねた光学系の倍率よりも小さくでき、これによ
って被走査面32上での2つの光ビームの間隔を小さく
することが容易となり、高解像度化に有利なことが長所
として挙げられる。
【0076】なお、図10において、2つの光ビームが
fθレンズ20に対し対称な高さで入射する場合を説明
したが、非対称な高さで入射させるようにしても良い。
【0077】(第4の実施の形態)上記各実施の形態で
は、平行にされた2つの光ビームA、Bをfθレンズ2
0に入射させるようにしたが、通常は2つの光ビーム
(以下、2ビームという)がfθレンズ20入射時に平
行になる場合は少なく、光軸50に対し対称な角度を持
った光路を取る。そこで、この角度が最適に設定された
光学走査装置を第4の実施の形態として以下に示す。
【0078】まず、図11を用いて、結像光学系(fθ
レンズ20)に対し2ビームが平行な状態で入射する場
合の副走査方向の光路を説明する。なお、図11及び後
述する図12では、レンズ光学系を4角形、ミラーを線
分で示し、上記各実施の形態と同一の構成については、
同一の符号を付して説明を省略する。
【0079】光源から平行に発せられた光ビームA、B
は、コリメータレンズ16の焦点70で交叉した後、シ
リンドリカルレンズ18まで拡がっていく。このシリン
ドリカルレンズ18によって、2ビームの進行方向は略
平行状態に変えられ、2枚構成のfθレンズ20を透過
した後、シリンドリカルミラー60に至る。
【0080】ここで、図11に示すように、シリンドリ
カルレンズ18の物体側焦点位置とコリメータレンズ1
6の像側焦点位置を一致させることで、fθレンズ20
に対して2ビームを平行に入射させることができる。し
かし、fθレンズ20が主走査方向にのみパワーを有す
る場合、或いは副走査方向に対するパワーが小さい場合
には、2ビームはシリンドリカルミラー60までほぼ平
行に進み、シリンドリカルミラー60の焦点位置74で
交叉して被走査面32に到達する。
【0081】従って、上記のようにfθレンズ20に略
平行な2ビームを入射した場合には、被走査面32に入
射する2ビームは平行ではなく角度差を有する。このた
め、光学部材の被走査面32に対する位置関係がずれる
と、被走査面32上での副走査方向の2ビーム間隔がず
れるという問題が発生する。fθレンズ20が面倒れ補
正を兼ねて副走査方向にもパワーを有し、かつシリンド
リカルミラー60を用いない場合も、2ビームはfθレ
ンズ20の焦点位置で交叉し、角度差を有して被走査面
32に入射するため、シリンドリカルミラー60を用い
た場合と同様の問題が生じる。
【0082】次に、第4の実施の形態に係る光学系の副
走査方向の光路を図12により説明する。
【0083】図12に示すように、シリンドリカルレン
ズ18によって収束された光ビームA、Bは、光軸50
に対して各々θ1 、θ2 の角度をもってfθレンズ20
に入射する。なお、通常では、θ1 、θ2 は等しい角度
に設定されるが、異なる角度に設定されても良い。そし
て、fθレンズ20を透過した2ビームは、fθレンズ
20の焦点位置72で再び交叉し、シリンドリカルミラ
ー60に至る。
【0084】シリンドリカルミラー60によって反射さ
れた2ビームは、略平行な状態とされて被走査面32に
入射する。なお、2度目の交叉位置72は、本例ではf
θレンズ20を透過した後に交叉しているが、この交叉
位置72はfθレンズ20の構成によって変わるもので
あり、透過後に限定されるものではない。
【0085】以上のように図12に示された光学系は、
被走査面32に入射する2ビームが略平行となるように
光学部品を配置し、これによって、図11の光学系で発
生した問題点を解消することができる。すなわち、光学
部材の被走査面32に対する位置関係(特に光ビームの
進行方向について)が取付け誤差等によりずれた場合で
も被走査面32上における副走査方向の2ビームの間隔
の変動を防止することができる。
【0086】なお、第4の実施の形態に係る光学走査装
置は、第1〜第3の実施の形態について各々適用するこ
とができる。
【0087】以上が、本発明の各実施の形態であるが、
上記例にのみ限定されるものではない。例えば、図13
に示すように、各実施の形態のfθレンズ20を、主走
査方向にのみパワーを有する第1群のレンズ90と、副
走査方向にのみパワーを有する第2群のレンズ92とか
ら構成することができる。このようなレンズ構成によっ
ても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0088】また、図13のような2群構成や複数枚の
レンズからなるfθレンズを、第1〜第3の実施の形態
のように、偏心させたり傾けて配置したりする場合、す
べてのレンズを偏心又は傾けても良いし、また1枚、2
枚といった1部のレンズのみを偏心又は傾けても良い。
さらに、偏心量や傾け角度をレンズ毎に異なるように設
定しても良い。重要な点は、fθレンズに入射するまで
は副走査方向に平行に並んでいた2ビームをfθレンズ
を出射する時点で主走査方向の位置ずれを打ち消すよう
に、偏心させたり傾けたりすることにある。
【0089】また、第1の実施の形態のようにfθレン
ズを偏心させることと、第2、第3の実施の形態のよう
にfθレンズを傾けて配置することとを同時に行っても
良く、2種類の配置の総合的な作用により、主走査方向
の位置ずれを解消できれば全く同様な効果を奏する。
【0090】また、上記例では、2つの光ビームについ
て説明したが、光ビームを3光束以上用いる場合でも上
記実施の形態について各々適用することができる。
【0091】なお、被走査媒体として電子写真装置等に
使用される感光体ドラムの例で説明したが、例えば文
字、図形などを記録した原稿を光ビームで走査し、この
反射光を光検知器で検知して情報を読み取る情報読取装
置にも適用できる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
7の発明によれば、複数の光ビームを被走査面に対して
所定の角度をもって入射させる光学走査装置において、
fθレンズ等の結像光学系を主走査方向の位置ずれを補
正するように配置するというきわめて容易な方法によっ
て、複雑な手段を用いることなく、複数の光ビームの結
像位置が主走査方向にずれるとなく副走査方向に整列さ
れる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る光学走査装置の構成図
である。
【図2】被走査面の法線に対して副走査方向に所定の角
度をなすように入射する光ビームの光路を示す図であ
る。
【図3】(a)は、第1の実施の形態に係るfθレンズ
を透過する光ビームA、Bの光路を副走査方向から見た
場合の図であり、(b)は、第1の実施の形態に係るf
θレンズの光ビームA、Bに対する偏心された配置を主
走査方向から見た図である。
【図4】主走査方向の位置ずれを説明する図であり、
(a)は、従来のfθレンズを透過する光ビームA、B
の光路を副走査方向から見た場合の図であり、(b)
は、従来のfθレンズを透過して結像されるまでの光ビ
ームA、Bの光路を主走査方向から見た図である。
【図5】主走査方向の位置ずれがない場合を説明する図
であり、(a)は、第1の実施の形態に係るfθレンズ
を透過する光ビームA、Bの主走査方向の位置ずれを副
走査方向から見た場合の図であり、(b)は、第1の実
施の形態に係るfθレンズを透過して結像されるまでの
光ビームA、Bの光路を主走査方向から見た図である。
【図6】走査ラインを説明する図であり、(a)は、光
ビームA、Bが被走査面上で結像される光スポットa、
bの走査ラインが、2走査ライン分飛び越えている場合
を示し、(b)は、光スポットa、bの走査ラインが副
走査方向に隣接した場合を示す図である。
【図7】(a)は、光ビームA、Bが被走査面上で結像
される光スポットa、bの位置が副走査方向に整列され
た状態を示し、(b)は、光スポットa、bの位置が主
走査方向にずれ、副走査方向に不整列の状態を示す図で
ある。
【図8】(a)は、第2の実施の形態に係るfθレンズ
を透過する光ビームA、Bの光路を副走査方向から見た
場合の図であり、(b)は、第2の実施の形態に係るf
θレンズの光ビームA、Bに対する傾けられた配置を主
走査方向から見た図である。
【図9】倒れ補正光学系としてシリンドリカルミラーを
用いない光学走査装置の構成図である。
【図10】(a)は、第3の実施の形態に係るfθレン
ズを透過する光ビームA、Bの光路を副走査方向から見
た場合の図であり、(b)は、第3の実施の形態に係る
fθレンズの光ビームA、Bに対する傾けられた配置を
主走査方向から見た図である。
【図11】第1〜第3の実施の形態に係る光学走査装置
の光ビームA、Bの光路を主走査方向から見た図であ
る。
【図12】第4の実施の形態に係る光学走査装置の光ビ
ームA、Bの光路を主走査方向から見た図である。
【図13】主走査方向にのみパワーを有する第1群の光
学系90と、副走査方向にのみパワーを有する第2群の
光学系92とから構成されたfθレンズを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 ポリゴンミラー(偏向手段) 20 fθレンズ(結像光学系) 26 レーザダイオードアセンブリ(光源) 28 感光体ドラム(被走査体) 32 被走査面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向に対応する方向に所定間隔離
    れた複数の光ビームを射出する光源と、 前記光源から射出された複数の光ビームを主走査方向と
    対応する方向に同時に偏向させる偏向手段と、 前記偏向手段によって偏向された複数の光ビームが法線
    に対して副走査方向に所定の入射角度をなすように入射
    される被走査面を備えた被走査体と、 前記偏向手段と前記被走査体との間に介在され、前記偏
    向手段によって偏向された複数の光ビームを前記被走査
    面に結像させると共に、前記被走査体に入射される複数
    の光ビームの被走査面で走査する長さが同一又は略同一
    となるように配置された結像光学系と、 を含む光学走査装置。
  2. 【請求項2】 前記結像光学系は、副走査方向と対応す
    る方向にパワーを有することを特徴とする請求項1の光
    学走査装置。
  3. 【請求項3】 前記結像光学系は、偏向された複数の光
    ビームが結像光学系の光軸に対して非対称な高さに入射
    するように偏心されて配置されていることを特徴とする
    請求項2の光学走査装置。
  4. 【請求項4】 前記結像光学系は、偏向された複数の光
    ビームが結像光学系の光軸に対して副走査方向に所定の
    角度で入射するように配置されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項の光学走査装置。
  5. 【請求項5】 前記結像光学系は、偏向された複数の光
    ビームが、結像光学系の光軸に対し対称な高さに入射す
    るように配置されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2の光学走査装置。
  6. 【請求項6】 前記結像光学系は、主走査方向にのみパ
    ワーを有する第1群の光学系と、副走査方向にのみパワ
    ーを有する第2群の光学系とから構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項の光学
    走査装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の光ビームは、該複数の光ビー
    ムが前記結像光学系に対して非平行な状態で入射される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項
    の光学走査装置。
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