JPH09194798A - 粘着性樹脂組成物 - Google Patents

粘着性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH09194798A
JPH09194798A JP357796A JP357796A JPH09194798A JP H09194798 A JPH09194798 A JP H09194798A JP 357796 A JP357796 A JP 357796A JP 357796 A JP357796 A JP 357796A JP H09194798 A JPH09194798 A JP H09194798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
irradiation
rays
adhesiveness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP357796A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Takahashi
俊彦 高橋
Takashi Ukaji
孝志 宇加地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP357796A priority Critical patent/JPH09194798A/ja
Publication of JPH09194798A publication Critical patent/JPH09194798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視光、紫外線の照射を受ける環境において
も必要とされる適度な接着力を長時間保持することがで
き、変色もせず、剥離したい場合には、電子線、X線、
α線、β線、γ線などの高エネルギー線を照射すること
により容易に剥離できる粘着性樹脂組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 アクリル樹脂100重量部、および分子
内に少なくとも1個の(メタ)アクリロイル基を持つ化
合物1〜300重量部を含有し、そして光重合開始剤を
実質的に含有せず、そして高エネルギー線の照射によ
り、接着性が低下する性質を示す、粘着性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着性樹脂組成物
に関する。さらに詳しくは、電子線、X線、α線、β
線、γ線などの高エネルギー線を照射する前は各種金
属、各種プラスチック、ガラスなどの被着体に対する接
着力が高いが上記高エネルギー線を照射した後はこれら
被着体に対する接着力が著しく低下して容易に剥離する
ことができる粘着性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着テープなどに用いられる粘着
性組成物は、被着体に粘着されて使用されている間その
接着力はほぼ一定であり、強固な接着力を要する用途に
用いられる接着力の大きい粘着性組成物では剥がしたい
場合には容易に剥がれず、逆に簡単に剥がれるように設
計された粘着性組成物では必要な接着力が得られないと
いった問題がある。
【0003】上記問題点を解決するために、従来は、粘
着剤組成物の中に熱で架橋する成分あるいは光照射によ
り架橋する成分を配合しておき、剥離したい場合には前
者では加熱することにより、後者では光を照射すること
で粘着剤組成物中に三次元架橋構造を生ぜしめ、これに
より接着力を低減させて容易に剥離する方法が採られて
きた。
【0004】しかしながら、粘着剤組成物の中に熱で架
橋する成分を配合して加熱することにより接着力を低減
させる方法では、加熱することにより被着体の変形、変
色、機能の劣化など好ましくない変質を招く恐れがあ
る。また、被着体の変質を防ぐため比較的低温でも架橋
反応が進行する粘着剤組成物を用いた場合には、常温で
も経時的に架橋反応が進行するため、徐々に接着力が低
下するという問題点がある。
【0005】一方、粘着剤組成物の中に光照射で架橋す
る成分を配合して必要な場合に光を照射することにより
接着力を低減させる方法は、既に半導体産業においてI
Cウェーハを個々のICチップに切断する際に用いるダ
イシングテープと呼ばれる粘着テープとして実用化され
ている(特公平6−16524号公報、特開平4−30
0981公報および特開平6−264033公報参
照)。しかしながら、光照射により接着力を低下させる
方法では通常の環境では可視光や紫外線の照射を受ける
ため接着力がしだいに低下してしまい剥がれて欲しくな
い場合でも剥がれてしまうという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
な粘着性樹脂組成物を提供することにある。本発明の他
の目的は、可視光、紫外線の照射を受ける環境において
も必要とされる適度な接着力を長時間保持することがで
き、変色もせず、剥離したい場合には、電子線、X線、
α線、β線、γ線などの高エネルギー線を照射すること
により容易に剥離できる粘着性樹脂組成物を提供するこ
とにある。本発明のさらに他の目的および利点は、以下
の説明から明らかになろう。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明によれば、本発明の上記
目的および利点は、(A)(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸エステルおよび(メタ)アクリルアミド
よりなる群から選ばれる少なくとも1種を単量体として
含む(共)重合体(以下、「重合体(A)」という)1
00重量部、および分子内に少なくとも1個の(メタ)
アクリロイル基を持つ化合物1〜300重量部を含有
し、光重合開始剤を実質的に含有せず、そして(B)波
長300nm以上の光線の照射によって接着性が実質的
に低下せず、しかしながら、高エネルギー線の照射によ
り接着性が低下する性質を示す、ことを特徴とする粘着
性樹脂組成物によって達成される。
【0008】本発明の粘着性樹脂組成物に含まれる重合
体(A)を構成する必須の単量体(以下、「単量体
(A)」という)は、上記のとおり、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸エステルまたは(メタ)アクリ
ルアミドである。(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸
またはメタアクリル酸である。(メタ)アクリル酸エス
テル、すなわちアクリル酸エステルまたはメタクリル酸
エステルとしては、例えば2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピ
ル(メタ)アクリレート、nブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソ
アミル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリ
レート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メ
タ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イ
ソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、
デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アク
リレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブ
トキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、エトキシエトキ
シエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)ア
クリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メ
タ)アクリレートおよび分子構造中に式(1)
【0009】−SiR123 ・・・(1)
【0010】(式中、R1、R2およびR3は、同一でも
互いに異なっていてもよく、炭素数1〜6のアルキル基
または炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。但し、R
1、R2およびR3の少なくとも1つは、炭素数1〜6の
アルコキシル基である。)で示されるケイ素含有基を平
均して少なくとも1個有する(メタ)アクリル酸エステ
ルが挙げられる。
【0011】上記ケイ素含有基を持つ化合物としては、
例えば(メタ)アクリロキシメチルトリメトキシシラ
ン、(メタ)アクリロキシメチルトリエトキシシラン、
(メタ)アクリロキシメチルトリプロポキシシラン、
(メタ)アクリロキシメチルトリブトキシシラン、(メ
タ)アクリロキシメチルトリヘキシルオキシシラン、3
−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエト
キシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチル
ジブトキシシランなどが挙げられる。(メタ)アクリル
アミドとしては、例えばジアセトン(メタ)アクリルア
ミド、イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエ
チル(メタ)アクリルアミド、t−オクチル(メタ)ア
クリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)ア
クリルアミド、N,N’−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン
などが挙げられる。上記単量体(A)は、単独でも2種
以上混合して用いることもできる。単量体(A)は、重
合体(A)中、通常40重量%以上、好ましくは50重
量%以上共重合される。
【0012】単量体(A)と共重合可能な重合性二重結
合を分子内に含む単量体(A)以外の単量体(以下、
「単量体(B)」という)を共重合体(A)を構成する
成分として含むことができる。この単量体(B)として
は、例えばN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラ
クタム、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、無水マレイ
ン酸、イタコン酸、フマル酸、(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリロニトリル、スチレンなどが挙げられ
る。これらの単量体(B)は、単独でも2種以上混合し
ても用いられる。
【0013】重合体(A)を製造する方法としては、単
量体(A)または単量体(A)と単量体(B)の、ラジ
カル重合法、アニオン重合法またはカチオン重合法が挙
げられる。
【0014】本発明で用いる重合体(A)のゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算
重量平均分子量(以下Mwという)は、5×103〜5
×106が好ましい。Mwが5×103より低いと十分な
接着強度が得られなかったり、高エネルギー線の照射後
に支持体から被着体に粘着剤組成物が転着したり、5×
106を越えると分子中に(メタ)アクリロイル基を少
なくとも3個有する化合物との相溶性が低下する場合が
ある。
【0015】本発明で用いられる分子中に(メタ)アク
リロイル基を少なくとも1個有する化合物としては、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリ
レート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソブ
チル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、ペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)
アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル
(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イ
ソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デ
シル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレー
ト、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル
(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシ
エチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、エトキシエトキシエチル(メ
タ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエン(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリ
レート、、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、
トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、イソボルニ
ル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレー
ト、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、イソブトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルカプロラクタム、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、t−オクチル(メタ)アクリルア
ミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、7−アミノ
−3,7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレート、N,
N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N'−ジメチル
アミノプロピル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アク
リロイルモルホリン、および下記の式(2)〜(4)で
表されるモノ(メタ)アクリル化合物、
【0016】
【化1】
【0017】(式中、R4は水素原子またはメチル基で
あり、R5は炭素数2〜6、好ましくは2〜4のアルキ
レン基であり、R6は水素原子または炭素数1〜12、
好ましくは1〜9のアルキル基であり、mは0〜12、
好ましくは1〜8の整数である。)
【0018】
【化2】
【0019】(式中、R4の定義は前記のとおりであ
り、R7は炭素数2〜8、好ましくは2〜5のアルキレ
ン基であり、pは0〜8、好ましくは1〜4の整数であ
る。)
【0020】
【化3】
【0021】[式中、R4、R7およびpの定義は前記の
とおりであり、R8およびR9は水素原子、炭素数1〜6
のアルキル基または−R10−Aで表される基(ここでR
10は炭素数1〜6のアルキレン基であり、Aは(メタ)
アクリロイルオキシ基を表す)である。]
【0022】エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、ト
リス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのジグリシジ
ルエーテルに(メタ)アクリレートを付加させたエポキ
シ(メタ)アクリレートなどのジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、ト
リス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテト
ラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノ
ヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサメチロ
ールメラミントリ(メタ)アクリレート、ヘキサメチロ
ールメラミンテトラ(メタ)アクリレート、ヘキサメチ
ロールメラミンペンタ(メタ)アクリレート、ヘキサメ
チロールメラミンヘキサ(メタ)アクリレート、式
(5)で示される化合物、 R111213C−CH2OCH2−CR141516 ・・・(5) [(式中、R11、R12、R13、R14、R15およびR16
同じでも異なっていてもよく、下記式(6)、式
(7)、式(8)および式(9)で示される有機基のう
ちのいずれかを表す。但し、R11、R12、R13、R14
15およびR16のうち少なくとも3つは式(6)、式
(7)および式(8)のいずれかで示される有機基でな
ければならない。)
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】−CH2OH ・・・(9) (式中、R17は炭素数2〜6のアルキレン基、R18は水
素原子またはメチル基を示し、q、nはそれぞれ1〜5
の整数を示す。)]式(10)または式(11)で示さ
れる化合物、 CH(OR19)(CH2OR20)(CH2OR21) ・・・(10)
【0027】
【化7】
【0028】(式中、R19、R20、R21は同じでも異な
っていてもよく、下記式(12)で示される有機基を表
す。)
【0029】
【化8】
【0030】(式中、R20は炭素数2〜6のアルキレン
基、R16は水素原子またはメチル基を示し、rは1〜5
の整数を示す。)
【0031】などの多官能アクリレートなどが挙げられ
る。
【0032】市販品としては、アローニクスM111,
M113,M114,M117(以上東亜合成化学
(株)製)、KAYARAD TC110S,R62
9,R644(以上日本化薬(株)製)、ビスコート3
700(大阪有機化学(株)製)、ユピマーUV、SA
1002,SA2007(以上三菱油化(株)製)、ビ
スコート700(大阪有機化学(株)製)、KAYAR
AD R−604,DPCA−20,−30,−60,
−120,HX−620,D−310,D−330(以
上日本化薬(株)製)、アロニックスM−210,M−
215,M−315,M−325(以上東亜合成化学
(株)製)などが挙げられる。
【0033】また、ウレタンアクリレートも用いること
ができる。その例としては、水酸基含有(メタ)アクリレ
ート化合物とポリイソシアネート化合物のウレタン化反
応生成物、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物とポリ
イソシアネート化合物とアルコール類の反応生成物、水
酸基含有(メタ)アクリレート化合物とポリイソシアネー
ト化合物とポリマージオール化合物の反応生成物、水酸
基含有(メタ)アクリレート化合物とポリイソシアネート
化合物とアルコール類とポリマージオール化合物の反応
生成物などが挙げられる。
【0034】ここで、水酸基含有(メタ)アクリレート
化合物の例としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メ
タ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリロイルフォスフェート、4−ヒドロキシシクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール
モノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)
アクリレート、下記一般式(13)または(14)で表
される(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】(式中、R4は水素原子またはメチル基を
示し、sは1〜15の数を示す。) さらに、アルキルグリシジルエーテル、アリールグリシ
ジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレートなどのグ
リシジル基含有化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応
により得られる化合物を水酸基含有(メタ)アクリレー
ト化合物として用いることもできる。
【0038】上記ポリイソシアネート化合物の例として
は、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソ
シアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、1,
5−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニレンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチルフェニレンジイソシアネート、
4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,6−ヘキ
サンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ビス(2−イソシアネートエチル)フマレート、
6−イソプロピル−1,3−フェニルジイソシアネー
ト、4−ジフェニルプロパンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、水添キシリレンジイソシアネート、テトラメチル
キシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
【0039】上記アルコール類としては、例えばメタノ
ール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−
ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、ter
t−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、iso
−アミルアルコール、sec−アミルアルコール、te
rt−アミルアルコール、n−ヘキサノール、シクロヘ
キサノール、4−メチル−2−ペンタノール、n−ヘプ
タノール、3−メチル−1−ヘキサノール、5−メチル
−1−ヘキサノール、2−エチルヘキシルアルコール、
3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、n−オクチ
ルアルコール、2−オクチルアルコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレ
ングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、ペンタエチレングリ
コールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、ベンジルアルコ
ールなどの一価アルコール、
【0040】エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ペンタエチレングリコールなどの一般式(16)で
表される(ポリ)エチレングリコール類、 HO−(C24O)t−H ・・・(16) (ここで、tは1〜20の整数である。) プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレングリコール、ヘキサプロピレングリコールな
どの一般式(17)で表される(ポリ)プロピレングリ
コール類、 HO−(C36O)t−H ・・・(17) (ここで、tは1〜20の整数である。) ブチレングリコール、ジブチレングリコール、トリブチ
レングリコールなどの一般式(18)で表される(ポ
リ)ブチレングリコール類、 HO−(C48O)t−H ・・・(18) (ここで、tは1〜20の整数である。)
【0041】1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパンおよ
びそのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加
体、ソルビトール、ペンタエリトリトール、ジペンタエ
リトリトール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、1,2−ビス(ヒドロ
キシエチル)シクロヘキサン、2,2−ジエチル−1,3
−プロパンジオール、アルキレンオキサイド付加ポリオ
ール、日本乳化剤(株)製TMP30、PNT4Gly
col、EDA P4、EDA P8、旭電化(株)製
クオドロール、ユニオンカーバイド社製のトーンポリオ
ール0200、0221、0301、0310、220
1、2221などのポリカプロラクトンなどの多価アル
コールが挙げられる。また、多価アルコールは、上記の
多価アルコールの飽和ポリエステルでもよい。このよう
な例としては、トリメチロールプロパンとε−カプロラ
クトンとの反応生成物、前記のエチレングリコール類、
プロピレングリコール類、ブチレングリコール類、1,
5−ペンタンジオール、1,6ヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、1,2−ビス(ヒドロキシエチル)シクロ
ヘキサン、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール
などのジオール2モルに対して飽和ジカルボン酸1モル
の割合の反応生成物でもよい。なお、飽和ジカルボン酸
の例としては、蓚酸、マロン酸、メチルマロン酸、コハ
ク酸、エチルマロン酸、メチルコハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,3−ジメチ
ルコハク酸、3−メチルグルタル酸、2,2−ジメチル
グルタル酸、3,3−ジメチルグルタル酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸などが挙げ
られる。
【0042】分子中に(メタ)アクリロイル基を少なく
とも1個有する化合物の使用量は、重合体(A)100
重量部に対して、好ましくは1〜300重量部であり、
より好ましくは5〜100重量部である。分子中に(メ
タ)アクリロイル基を少なくとも1個有する化合物の使
用量が1重量部未満では、高エネルギー線の照射による
架橋密度が高くなり難く粘着性の低下幅が小さい。ま
た、分子中に(メタ)アクリロイル基を少なくとも1個
有する化合物の使用量が300重量部を越えると高エネ
ルギー線を照射した後に剥離した際に、粘着材の転着が
生じ易くなる傾向がある。
【0043】本発明の組成物には、重合体(A)以外
に、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、スチレン・ブタジエンブロック共重合体、スチレン
・イソプレンブロック共重合体、ブチルゴム、ポリイソ
ブチレン、シリコーンゴム、ポリビニルイソブチルエー
テル、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、グラフトゴ
ム、再生ゴムなどのゴム系樹脂類を必要に応じて加える
ことも可能である。
【0044】また、本発明の組成物がケイ素含有基を有
する重合体(A)を含む場合には、組成物を支持体に塗
布する前に、重合体(A)中のケイ素基同士を縮合させ
るために、組成物にアミン類または有機錫化合物を加え
ることもできる。このようなアミン類としては、例えば
エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、
1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、1,4−
ジアザビシクロ−2−メチル[2,2,2]オクタン、γ
−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−ジブチルアミノプロピルトリメトキシシラ
ンなどが挙げられる。また、有機錫化合物としては、例
えばジラウリル酸ジ−n−ブチル錫、ビス(2−エチル
ヘキサン酸)ジ−n−ブチル錫、トリス(2−エチルヘ
キサン酸)n−ブチル錫、ジエタン酸ジ−n−ブチル
錫、ジ−n−デカン酸ジ−n−メチル錫、ジオクチル
酸、ジラウリル錫などが挙げられる。アミン類または有
機錫化合物の量は、重合体(A)と分子中に(メタ)ア
クリロイル基を少なくとも1個有する化合物の合計10
0重量部に対して0.01〜1重量部である。本発明の
組成物は、光重合開始剤を実質的に含有しない。光重合
開始剤を含有させると、赤外線、可視光線および紫外線
などの波長300nm以上の光線の照射を受ける通常の
環境下において接着性が低下する。
【0045】また、本発明の組成物には、必要に応じて
ロジン、水添ロジン、エステルガム、ポリテルペン樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、芳香
族石油系樹脂、脂環族系水添石油樹脂などの粘着性付与
剤を加えることも可能である。
【0046】さらに、本発明の組成物には、老化防止
剤、紫外線吸収剤、溶剤、着色剤、光安定剤、カップリ
ング剤、熱重合禁止剤、レベリング剤、界面活性剤、保
存安定剤、可塑剤、フィラーなどを必要に応じて配合す
ることもできる。
【0047】上記老化防止剤の例としては、Irgan
ox 245、259、565、1010、1035、
1076、1081、1098、1222、1330
(以上、チバガイギー社製)などを挙げることができ
る。
【0048】上記紫外線吸収剤としては、例えばTin
uvin P、213、234、320、326、32
7、328、329、(以上、チバガイギー社製)、S
EESORB 102、103、501、202、71
2、(以上、シプロ化成社製)などが挙げられ、光安定
剤としては、例えばTinuvin 292、144、
622LD、(以上、チバガイギー社製)、サノールL
S770、LS440(以上、三共社製)、Sumis
orb TM−061(住友化学社製)などが挙げられ
る。カップリング剤としては、例えばγ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエ
トキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリエト
キシシラン、市販品としてはSH6020、6020
P、6062、6030(以上、東レ・ダウコーニング
シリコーン社製)、KBE 903、603、403
(以上、信越化学社製)などが挙げられる。
【0049】上記溶剤としては、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン、芳香族ナフサなどの芳香族炭化水素
類、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−
デカン、ジペンテン、石油スピリット、石油ナフサ、テ
レピン油などの脂肪族炭化水素類、エチルアセテート、
n−アミルアセテート、3−メトキシブチルアセテー
ト、メチルベンゾエート、セロソルブアセテート、ブチ
ルセロソルブアセテートなどのエステル類、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホ
ロン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノンなど
のケトン類、メチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、sec−ブ
チルアルコール、t−ブチルアルコールなどのアルコー
ル類を挙げることができる。
【0050】本発明の組成物は、上記必須成分および任
意成分を適宜組み合わせ、常法により混合することによ
り製造することができる。
【0051】本発明の組成物は、接着しようとする二つ
の被着体の一方または両方に塗布した後、50〜150
℃で1〜120分間加温し、被着体を張り合わせて使用
することもできる。また、被着体の一方に塗布し、50
〜150℃で1〜120分間加温した後、易剥離性フィ
ルムを張り合わせ、使用する前に易剥離性フィルムを剥
がして接着しようとするもう一方の被着体を張り合わせ
て使用することもできる。また、易剥離性フィルム上に
塗布し、50〜150℃で1〜120分間加温した後、
片方の被着体と張り合わせた後、易剥離性フィルムを剥
がして接着しようとするもう一方の被着体を張り合わせ
て使用することもできる。さらに別法として、易剥離性
フィルム上に塗布し、50〜150℃で1〜120分間
加温し、第二の易剥離性フィルムを張り合わせた後、片
方の易剥離性フィルムを剥がして接着しようとするもう
一方の被着体を張り合わせた後、もう一方の易剥離性フ
ィルムを剥がして接着しようとするもう他方の被着体を
張り合わせて使用することもできる。
【0052】本発明の組成物で接着する被着体として
は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリス
チレン、ポリブタジエン、ABS樹脂、AS樹脂、AE
S樹脂、ナイロン、セルロース、ニトロセルロース、ト
リアセチルセルロースなどのプラスチック類;フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂、クレゾールホルムアルデヒド
樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂などの熱硬化性樹脂;
ガラス、陶器、磁器、セラミックス、石英、シリコン、
鉄、銅、アルミニウム、ニッケルなどの無機物が挙げら
れる。
【0053】本発明の組成物を用いて張り合わせた場
合、電子線、X線、α線、β線、γ線などの高エネルギ
ー線の照射を受けなければ目的を達成するに十分な剥離
接着力を示すが、高エネルギー線の照射を受けると剥離
接着力は照射前の1/10以下に低下し容易に剥離する
ことが可能となる。
【0054】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、以下において部とあるのは重量部を意味す
る。なお、重合体(A)のMwは標準ポリスチレンを用
いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)法により測定した。測定条件は次の通りである。 装置:東ソー社製 高速GPC装置HLC−802A 検出法:RI カラム:東ソー社製 TSK−GEL、G4000
XL、G3000HXL、G2000HXL(2本) 溶出溶媒:テトラヒドロフラン、流速:1.1ml/分 カラム温度:40℃ 試料濃度:0.006g/ml(溶媒はテトラヒドロフ
ラン)
【0055】また、重合反応後の重合体の濃度は、23
0℃に保持したホットプレート上で15分間加熱して揮
発成分を除去した後の不揮発分の濃度をもって重合体の
濃度とした。剥離強度は、温度23℃、相対湿度50%
の環境下、50mm/分のTピール剥離試験を行い測定
した。
【0056】実施例1 攪拌機、温度計、バブリング用窒素導入管を備えた2リ
ットルの四口フラスコにメチルメタクリレート160g
(1.60モル)、n−ブチルアクリレート240g
(1.69モル)、2−ヒドロキシエチルアクリレート
100g(0.86モル)、3−(メタ)アクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン5g(0.025モル)、
2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)0.5gおよ
びメチルエチルケトン500gを入れ、攪拌しながら窒
素バブリングにて原料モノマー中の酸素を窒素で置換し
た。引き続きオイルバスで加熱して内温を75〜85℃
に保持し6時間攪拌して重合反応を行った。上記重合反
応により得られた共重合体の濃度は49.5%であっ
た。また、本共重合体の重量平均分子量は、15,70
0であった。本反応で得られた共重合体溶液を、以下共
重合体溶液Aと称する。
【0057】共重合体溶液A101gおよびジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート25gを混合した後、
一方の被着体である厚さ75μmのPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)フィルム(商品名 ルミラー、東レ
(株)製)に熊谷理機工業(株)製アプリケーターバー
127μmを用いて塗布し、空気循環式オーブン中で8
0℃で20分間加熱し揮発成分を除去して粘着フィルム
を作製した。該粘着フィルムを室温に戻した後、他の被
着体である厚さ25μmのPETフィルムを上記粘着フ
ィルムに貼り付け温度23℃、相対湿度50%の環境に
1時間放置した。その後、貼り合わせたフィルムの一部
を切り取り剥離試験を行ったところ、剥離強度は122
0g/25mmと大きな剥離強度を有していた。一方、
貼り合わせたフィルムの残りを厚さ25μmのPETフ
ィルムの側から加速電圧165kV、照射量1Mrad
で電子線を照射した後の剥離強度は5g/25mmと非
常に小さかった。また、剥離後の粘着層は全て75μm
厚のPETフィルムの側についており、25μm厚のP
ETフィルムへの転着現象は生じなかった。
【0058】実施例2 実施例1で用いたジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート25gの代わりにトリメチロールプロパントリア
クリレート6gを用いて粘着剤組成物を調製した後、実
施例1と同様にして粘着フィルムを作製して剥離試験を
行ったところ、930g/25mmと大きな剥離強度を
有していた。一方、加速電圧165kV、照射量1Mr
adの電子線照射後の剥離強度は10g/25mmと小
さく顕著な剥離強度の低下を示した。また転着現象も生
じなかった。
【0059】実施例3 攪拌機、温度計、バブリング用窒素導入管を備えた2リ
ットルの四口フラスコにメチルメタクリレート 160
g(1.60モル)、n−ブチルアクリレート240g
(1.69モル)、2ーヒドロキシエチルアクリレート
100g(0.86モル)、2,2’−アゾビス(イソ
ブチロニトリル) 0.5gおよびメチルエチルケトン
500gを入れ、攪拌しながら窒素バブリングにて原
料モノマー中の酸素を窒素で置換した。引き続きオイル
バスで加熱し内温を75〜85℃に保持し6時間攪拌し
て重合反応を行った。上記重合反応により得られた共重
合体の濃度は49.3%であった。また、本共重合体の
重量平均分子量は16500であった。本反応で得られ
た共重合体溶液を、以下共重合体溶液Bと称する。
【0060】共重合体溶液B101gおよびジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート25gを混合して粘着
剤組成物を調製した後、実施例1と同様にして粘着フィ
ルムを作製して剥離試験を行ったところ、1050g/
25mmと大きな剥離強度を有していた。一方、加速電
圧165kV、照射量1Mradの電子線照射後の剥離
強度は5g/25mmと小さかった。
【0061】実施例4 実施例3で用いたジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート25gの代わりにジトリメチロールプロパンテト
ラアクリレート15gを用いて粘着剤組成物を調製した
後、実施例1と同様にして粘着フィルムを作製して剥離
試験を行ったところ、1050g/25mmと大きな剥
離強度を有していた。一方、加速電圧165kV、照射
量1Mradの電子線照射後の剥離強度は3g/25m
mと小さく顕著な剥離強度の低下を示した。また転着現
象も生じなかった。
【0062】実施例5 実施例1で用いたジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート25gの代わりにトリプロピレングリコールジア
クリレート15gを用いて粘着剤組成物を調製した後、
実施例1と同様にして粘着フィルムを作製して剥離試験
を行ったところ、1160g/25mmと大きな剥離強
度を有していた。一方、加速電圧165kV、照射量1
Mradの電子線照射後の剥離強度は4g/25mmと
小さく顕著な剥離強度の低下を示した。また転着現象も
生じなかった。
【0063】実施例6 実施例1で用いたジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート25gの代わりにフェノキシエチルアクリレート
15gを用いて粘着剤組成物を調製した後、実施例1と
同様にして粘着フィルムを作製して剥離試験を行ったと
ころ、1050g/25mmと大きな剥離強度を有して
いた。一方、加速電圧165kV、照射量1Mradの
電子線照射後の剥離強度は3g/25mmと小さく顕著
な剥離強度の低下を示した。また転着現象も生じなかっ
た。
【0064】比較例1 共重合体溶液Aをそのまま粘着剤組成物として併用した
以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを作製して
剥離試験を行ったところ、5g/25mmと小さな剥離
強度を有していた。一方、加速電圧165kV、照射量
1Mradの電子線照射後の剥離強度も5g/25mm
と小さかった。
【0065】比較例2 共重合体溶液Bをそのまま粘着剤組成物として使用した
以外は実施例1と同様にPETフィルムに塗布して粘着
フィルムを作製して剥離試験を行ったところ、5g/2
5mmと小さな剥離強度を有していた。また、加速電圧
165kV、照射量1Mradの電子線照射後も剥離強
度は5g/25mmと小さかった。
【0066】
【発明の効果】本発明の高エネルギー線剥離性粘着性樹
脂組成物は、可視光、紫外線の照射を受ける環境におい
ても必要とされる適度な接着力を長時間保持することが
でき、変色もせず、剥離したい場合には、電子線、X
線、α線、β線、γ線などの高エネルギー線を照射する
ことにより用意に剥離できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
    クリル酸エステルおよび(メタ)アクリルアミドよりな
    る群から選ばれる少なくとも1種を単量体として含む
    (共)重合体100重量部、および分子内に少なくとも
    1個の(メタ)アクリロイル基を持つ化合物1〜300
    重量部を含有し、光重合開始剤を実質的に含有せず、そ
    して(B)波長300nm以上の光線の照射によって接
    着性が実質的に低下せず、高エネルギー線の照射により
    接着性が低下する性質を示す、ことを特徴とする粘着性
    樹脂組成物。
JP357796A 1996-01-12 1996-01-12 粘着性樹脂組成物 Pending JPH09194798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP357796A JPH09194798A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 粘着性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP357796A JPH09194798A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 粘着性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09194798A true JPH09194798A (ja) 1997-07-29

Family

ID=11561316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP357796A Pending JPH09194798A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 粘着性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09194798A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002173656A (ja) * 2000-12-04 2002-06-21 Nitto Denko Corp 感圧性接着剤組成物、感圧性接着シート及び光学フィルム
WO2003085060A1 (fr) * 2002-04-04 2003-10-16 Sekisui Chemical Co., Ltd. Adhesif autocollant acrylique et ruban autoadhesif
JP2003535921A (ja) * 1999-10-28 2003-12-02 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 高屈折率感圧接着剤
US7166686B2 (en) 2000-06-28 2007-01-23 3M Innovative Properties Company High refractive index pressure-sensitive adhesives
JP2007039698A (ja) * 2006-10-11 2007-02-15 Toagosei Co Ltd 接着剤組成物
US7335425B2 (en) 2000-06-28 2008-02-26 3M Innovative Properties Company High refractive index pressure-sensitive adhesives
JP2008222781A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Lintec Corp 粘着シート

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003535921A (ja) * 1999-10-28 2003-12-02 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 高屈折率感圧接着剤
US7166686B2 (en) 2000-06-28 2007-01-23 3M Innovative Properties Company High refractive index pressure-sensitive adhesives
US7335425B2 (en) 2000-06-28 2008-02-26 3M Innovative Properties Company High refractive index pressure-sensitive adhesives
JP2002173656A (ja) * 2000-12-04 2002-06-21 Nitto Denko Corp 感圧性接着剤組成物、感圧性接着シート及び光学フィルム
JP4640740B2 (ja) * 2000-12-04 2011-03-02 日東電工株式会社 感圧性接着剤組成物、感圧性接着シート及び光学フィルム
WO2003085060A1 (fr) * 2002-04-04 2003-10-16 Sekisui Chemical Co., Ltd. Adhesif autocollant acrylique et ruban autoadhesif
CN1323123C (zh) * 2002-04-04 2007-06-27 积水化学工业株式会社 丙烯酸类粘合剂及粘合带
US7258919B2 (en) 2002-04-04 2007-08-21 Sekisui Chemical Co., Ltd. Acrylic pressure sensitive adhesive and pressure sensitive adhesive tape
JP2007039698A (ja) * 2006-10-11 2007-02-15 Toagosei Co Ltd 接着剤組成物
JP4518060B2 (ja) * 2006-10-11 2010-08-04 東亞合成株式会社 タイル貼り工法用接着剤組成物
JP2008222781A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Lintec Corp 粘着シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101393922B1 (ko) 점착제 조성물, 점착 테이프, 및 웨이퍼의 처리 방법
KR101866606B1 (ko) 광경화성 점착제 조성물 및 점착 필름
JP2017082196A (ja) 粘着剤組成物、それを用いて得られる剥離性粘着剤、剥離性粘着シート、およびその剥離性粘着シートの使用方法
JP5992692B2 (ja) 粘着剤組成物およびこれを用いた粘着シート
JP3262607B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物及びテープ
JP2009127023A (ja) 光硬化型粘接着剤製造用の光硬化型組成物及び光硬化型粘接着シート
WO2019139055A1 (ja) 光硬化性粘着剤組成物及び粘着シート
JPH09194798A (ja) 粘着性樹脂組成物
JP2009146974A (ja) 半導体加工用両面粘着テープ
JP2005239856A (ja) 硬化型樹脂組成物及びそれを用いた硬化型粘接着剤組成物
JP2013231159A (ja) 粘着剤組成物、粘着テープ、及び、ウエハの処理方法
JPH08259908A (ja) 両面粘着テープ、両面粘着テープの積層体および両面粘着テープの製造方法
JPH05214298A (ja) 活性エネルギー線硬化型感圧接着剤組成物
JP4707809B2 (ja) 再剥離型粘着剤組成物
JP2003113355A (ja) 光硬化型仮固定用シート
JP5196894B2 (ja) 樹脂組成物、一時表面保護用粘着剤、粘着シート、及び粘着シートの使用方法、並びに粘着シートの製造方法
JPH08209078A (ja) アクリル系粘着テープ
JPH10130586A (ja) 接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法
JP2014012769A (ja) 粘着剤組成物、粘着テープ、及び、ウエハの処理方法
KR101750589B1 (ko) 광중합에 의한 용제형 점착제 조성물
JP2000281993A (ja) 半導体ウエハ加工用粘着シート
JP2002317155A (ja) エネルギー線硬化型粘着剤組成物および粘着シート
KR101108583B1 (ko) 아크릴계 점착수지 조성물, 이를 포함하는 광경화 재박리형 점착수지 조성물 및 이를 포함하는 점착테이프
TW201932560A (zh) 背面研磨膠帶
JP3384980B2 (ja) 無基材感圧性両面接着テープ・シート及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040506

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040913

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02