JPH09194385A - 抗アレルギー剤及びこれを配合する皮膚外用剤あるいは 浴用剤 - Google Patents

抗アレルギー剤及びこれを配合する皮膚外用剤あるいは 浴用剤

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JPH09194385A
JPH09194385A JP8020510A JP2051096A JPH09194385A JP H09194385 A JPH09194385 A JP H09194385A JP 8020510 A JP8020510 A JP 8020510A JP 2051096 A JP2051096 A JP 2051096A JP H09194385 A JPH09194385 A JP H09194385A
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Japan
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skin
agent
fruit
acid
allergic
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Application number
JP8020510A
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English (en)
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Yukinaga Nishibe
幸修 西部
Norihiro Tomono
規博 伴野
Kanae Wakamatsu
香苗 若松
Hiroshi Ando
弘 安藤
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Ichimaru Pharcos Co Ltd
Original Assignee
Ichimaru Pharcos Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】新規でかつ安全性の高い抗アレルギー剤、ある
いはアレルギー性の皮膚炎症疾患や肌荒れなどの予防並
びにその改善に優れた皮膚外用剤及び浴用剤を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】サルビア抽出物が優れたヒスタミン遊離抑
制作用、抗補体活性作用、接触皮膚炎抑制作用を有する
ことを確認した。従って、これは抗アレルギー剤として
利用でき、各種のアレルギー性疾患の予防及び治療に有
効である。また、あらゆる形態の皮膚外用剤(医薬品
類、医薬部外品類、化粧品類)及び浴用剤への応用も可
能であり、アレルギー性・アトピー性・接触性の皮膚炎
症疾患や、肌荒れ、敏感肌といったトラブルを有する皮
膚・頭皮に対して、その予防及び改善に優れた効果を発
揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サルビアの抽出物
を有効成分として含有する抗アレルギー剤、具体的に
は、ヒスタミン遊離抑制剤、抗補体活性剤、接触皮膚炎
抑制剤、及びこれらを配合してなる、アレルギー性・ア
トピー性・接触性の皮膚炎症疾患(例えば、発赤、湿
疹、浮腫、腫脹など)や、肌荒れ、敏感肌といった皮膚
及び頭皮のトラブルの予防並びにその改善に有効で、安
全性の高い皮膚外用剤及び浴用剤に関するものである。
【0002】その利用分野は、各種の外用・内用製剤類
全般であり、具体的には、液状、乳液状、クリーム状、
軟膏状、ゲル状、パウダー状、顆粒状、固形状、気泡
性、あるいはアンプル状、カプセル状、丸剤・錠剤状
の、1)外用・内用医薬品類、2)医薬部外品類、3)局所又
は全身用の皮膚化粧品類、4)頭皮・頭髪に適用する薬用
及び/又は化粧用の製剤類(例えば、シャンプー類、リ
ンス類、トリートメント類、パーマネント液、整髪料、
染毛料、ヘアートニック類、育毛・養毛料など)、5)浴
湯に投じて使用する浴用剤、6)口腔用組成物(歯磨、含
嗽剤、ガム・トローチなど)、7)食品類などが挙げられ
る。
【0003】
【従来の技術】今日、環境条件の悪化や生活様式の変
化、社会生活の複雑化にともなうストレスの増加などに
より、花粉症・アレルギー性鼻炎・気管支喘息・アトピ
ー性皮膚炎・薬物によるじんましんなどのアレルギー性
疾患や、肌荒れ、敏感肌などに悩み苦しむ人が増加して
いる。特に、アトピー性皮膚炎は子供のみならず、成人
に及ぶまでの広い年代層でその増加が叫ばれ、現代病の
ひとつとして注目されている。
【0004】本来、生体には、体内に侵入した異物(細
菌、花粉、ダニなど:抗原)を排除するために、それに
対抗する生体成分(抗体、リンパ球など)を産生して体
を守るように働く免疫機能を備えている。ところが、時
としてその反応が過敏になるために身体に有害となり、
種々の病気の原因となってしまうことがある。この免疫
機能による障害反応をアレルギーと呼んでおり、4つの
型に分類されている。
【0005】I型アレルギー反応は、最も発症頻度が多
い型であり、主に免疫グロブリンE(IgE)抗体が関与
している。その発症過程は、外来性の抗原に対してB細
胞からIgE抗体が産生され、肥満細胞や好塩基球にIgE抗
体が固着し感作が成立する第1段階、抗原が再び接触し
た感作細胞からヒスタミン、セロトニン、SRS−Aな
どの化学伝達物質が遊離する第2段階、遊離した化学伝
達物質が平滑筋の収縮、血管透過性の亢進、浮腫、神経
刺激などを引き起こしたりして、各種のアレルギー症状
を発現する第3段階に大別される。アトピー性皮膚炎、
急性じんましん、気管支ぜんそく、花粉症、鼻炎、胃腸
アレルギーなど、アレルギー性の代表的な病気の発症は
このタイプに入る。
【0006】II型アレルギー反応では、外部から侵入し
た異物が赤血球などの細胞や体内細胞に着くと、IgGやI
gM抗体が関与して反応を起こし、体そのものを抗原細胞
としてしまう。これを除去するために補体系(抗原抗体
反応を促進する血清タンパク質の系)が活性化し、多形
核白血球やマクロファージなどの貪食細胞によって細胞
が破壊される。その結果、溶血性貧血、血小板の減少、
血液型不適合、薬剤アレルギーなどのアレルギー症状が
発現する。
【0007】III型アレルギー反応は主にIgG抗体によっ
て起こるが、その発症過程は補体系や多形核白血球など
の多くの因子が関与する複雑な機構で起こる。抗原に抗
体が結合して生成した抗原抗体結合物は血管、腎臓、肝
臓などの各組織に沈着して補体系を活性化して障害が起
きる。血清病、糸状体腎炎、慢性肺臓炎、慢性関節リュ
ーマチ、ウイルス性肝炎などの病気はこの型に関係す
る。
【0008】I〜III型アレルギーがいずれも抗体によ
る反応で、抗原と接触後2〜3分で症状が現れ、十数分
で最高となるため、即時型アレルギーと呼ばれるのに対
し、IV型アレルギーはリンパ球が関与し、抗原が体内に
侵入して24〜48時間経ってからゆっくりと症状が現れる
ので、遅延型アレルギーと呼ばれる。この反応ではリン
パ球が抗原と反応してリンホカインと呼ばれる種々の炎
症性因子(マクロファージ走化性因子、リンパ球遊走因
子、マクロファージ活性化因子など)を放出して抗原を
排除するように働くが、この反応が過度に進行すると障
害反応としてアレルギーが発症する。接触皮膚炎、結
核、臓器移植の拒絶反応、金属アレルギーなどがこの例
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来より使用されてい
る抗アレルギー剤の多くは、作用点が比較的明らかなI
型アレルギー反応によって引き起こされる疾患に関する
薬剤である。例えば、平滑筋を弛緩させる鎮痙薬や毛細
血管の透過性の亢進を抑制する交感神経興奮薬、さらに
は抗ヒスタミン薬などが挙げられるが、これらはいずれ
も第3段階に作用する対照的治療薬であり、しかも、そ
のほとんどが合成医薬品であり、副作用の点で問題があ
った。
【0010】一方、現在最も活発に行われているI型ア
レルギー疾患に関与する抗アレルギー剤の研究は、化学
伝達物質の遊離を抑制する薬剤、遊離された化学伝達物
質に対して拮抗作用を示す薬剤など、第2段階を抑制す
る薬剤の開発であるが、充分な効力を有するものは見つ
かっていない。また、II〜IV型アレルギー反応に対する
特異的な抗アレルギー剤は見い出されていないのが現状
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明者らは、抗アレルギー作用に優れ、かつ副作用が
なく人体や皮膚に緩和である物質を、天然物である植物
からスクリーニングすることを試みた。その結果、サル
ビアの抽出物が安全性が高く、ヒスタミン遊離抑制作
用、抗補体活性作用、接触皮膚炎抑制作用を有すること
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明の目的は、サルビア抽出
物を抗アレルギー剤、具体的には、ヒスタミン遊離抑制
作用剤、抗補体活性剤、接触皮膚炎抑制剤として応用す
ること、また、これらを配合してなるアレルギー性の皮
膚炎症疾患(例えば、発赤、浮腫、湿疹など)や、アト
ピー性皮膚炎、あるいは肌荒れ、敏感肌といった皮膚・
頭皮のトラブルの予防や改善に優れた皮膚外用剤及び浴
用剤を提供することにある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で使用するサルビアとは、
シソ科(Labiatae)植物サルビアSalvia officinalis
L.(別名:セージ)の花、葉、全草を指す。また、抽出
物とは、上記サルビアをそのままあるいは乾燥させて溶
媒で抽出したものである。抽出溶媒としては、水、アル
コール類(例えば、メタノール、エタノールなどの低級
アルコール、あるいはプロピレングリコール、1,3-ブチ
レングリコールなどの多価アルコール)、アセトンなど
のケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニ
トリル、酢酸エチルエステルなどのエステル類、キシレ
ン、ベンゼン、クロロホルムなどの有機溶媒を、単独で
あるいは2種類以上の混液を使用することができる。
【0014】尚、抽出条件は特に制限されるものではな
いが、通常は常温〜常圧下での溶媒の沸点の範囲であれ
ばよく、抽出後はろ過及び濃縮乾燥して、溶液状、ペー
スト状、ゲル状、粉末状として用いてもよい。更に、ほ
とんどの場合はそのままの状態で利用できるが、必要な
らば、その効力に影響のない範囲で脱臭、脱色などの精
製処理を加えてもよい。これらの手段としては、活性炭
カラムなどを用いればよく、抽出溶媒の種類により一般
的に適用される通常の手段を任意に選択して行えばよ
い。
【0015】本発明におけるサルビア抽出物はそのまま
抗アレルギー剤として利用できる他、皮膚外用剤や浴用
剤への配合が可能である。その配合量は特に規定される
ものではなく、皮膚外用剤の剤型の種類、品質、期待さ
れる作用の程度によって若干異なるが、製剤全量中、固
形分換算して0.001〜0.5重量%配合するのが好ましい。
0.001重量%以下では充分な効果が認められないし、0.5
重量%以上配合しても効果の増強は期待できない。また
浴用剤の場合では、200〜300Lの浴湯に投じて同程度の
濃度になるように処方を考慮すればよい。
【0016】本発明の抗アレルギー剤、ヒスタミン遊離
抑制剤、抗補体活性剤、接触皮膚炎抑制剤、あるいは皮
膚外用剤及び浴用剤は、サルビア抽出物に加えて、必要
に応じて下記に示されるような医薬品類、医薬部外品
類、化粧品類などの製剤に通常使用され得る基剤や添加
剤を併用して製造することが可能である。
【0017】[1]各種油脂類 アボカド油,アルモンド油,ウイキョウ油,エゴマ油,
オリーブ油,オレンジ油,オレンジフラワー油,カカオ
脂,カミツレ油,カロット油,キューカンバー油,クク
イナッツ油,ゴマ油,サフラワー油,大豆油,ツバキ
油,トウモロコシ油,ナタネ油,パーシック油,ヒマシ
油,綿実油,落花生油,タートル油,ミンク油,卵黄
油,パーム(核)油,ヘーゼルナッツ油,モクロウ,ヤ
シ油,牛脂,牛脂脂肪酸,豚脂,硬化油,硬化ヒマシ油
など。
【0018】[2]ロウ類 ミツロウ,カルナウバロウ,鯨ロウ,ラノリン,液状ラ
ノリン,還元ラノリン,硬質ラノリン,キャンデリラロ
ウ,モンタンロウ,セラックロウなど。
【0019】[3]鉱物油 流動パラフィン,ワセリン,パラフィン,オゾケライ
ド,セレシン,マイクロクリスタンワックス,スクワレ
ン,プリスタンなど。
【0020】[4]脂肪酸類 ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン
酸,ベヘニン酸,オレイン酸,12-ヒドロキシステアリ
ン酸,ウンデシレン酸,トール油,ラノリン脂肪酸など
の天然脂肪酸、イソノナン酸,カプロン酸,2-エチルブ
タン酸,イソペンタン酸,2-メチルペンタン酸,2-エチ
ルヘキサン酸,イソペンタン酸などの合成脂肪酸。
【0021】[5]アルコール類 エタノール,イソプロパノール,ラウリルアルコール,
セタノール,ステアリルアルコール,オレイルアルコー
ル,ラノリンアルコール,コレステロール,フィトステ
ロールなどの天然アルコール、2-ヘキシルデカノール,
イソステアリルアルコール,2-オクチルドデカノールな
どの合成アルコール。
【0022】[6]多価アルコール類 酸化エチレン,エチレングリコール,ジエチレングリコ
ール,トリエチレングリコール,エチレングリコールモ
ノエチルエーテル,エチレングリコールモノブチルエー
テル,ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル,ポリエチレング
リコール,酸化プロピレン,プロピレングリコール,ポ
リプロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,グ
リセリン,ペンタエリトリトール,ソルビトール,マン
ニトールなど。
【0023】[7]エステル類 ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピ
ル,ステアリン酸ブチル,ステアリン酸コレステリル,
ラウリン酸ヘキシル,ミリスチン酸ミリスチル,ミリス
チン酸セチル,オレイン酸オレイル,オレイン酸デシ
ル,オレイン酸オクチルドデシル,ミリスチン酸オクチ
ルドデシル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル,乳酸
セチル,乳酸ミリスチル,フタル酸ジエチル,酢酸ラノ
リン,モノステアリン酸エチレングリコール,モノステ
アリン酸プロピレングリコール,ジオレイン酸プロピレ
ングリコールなど。
【0024】[8]金属セッケン類 ステアリン酸アルミニウム,ステアリン酸マグネシウ
ム,ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウム,パル
ミチン酸亜鉛,ミリスチン酸マグネシウム,ラウリン酸
亜鉛,ウンデシレン酸亜鉛など。
【0025】[9]ガム質及び水溶性高分子化合物 アラビアゴム,ベンゾインゴム,ダンマルゴム,グアヤ
ク脂,アイルランド苔,カラヤゴム,トラガントゴム,
キャロブゴム,クインシード,寒天,カゼイン,デキス
トリン,ゼラチン,ペクチン,デンプン,カラギーナ
ン,カルボキシメチルキチン又はキトサン,ヒドロキシ
アルキル(C2〜C4)キチン又はキトサン,低分子キチ
ン又はキトサン,キトサン塩,硫酸化キチン又はキトサ
ン,リン酸化キチン又はキトサン,アルギン酸及びその
塩,ヒアルロン酸及びその塩,コンドロイチン硫酸及び
その塩,ヘパリン,エチルセルロース,メチルセルロー
ス,カルボキシメチルセルロース,カルボキシエチルセ
ルロース,カルボキシエチルセルロースナトリウム,ヒ
ドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロ
ース,ニトロセルロース,結晶セルロース,ポリビニル
アルコール,ポリビニルメチルエーテル,ポリビニルピ
ロリドン,ポリビニルメタアクリレート,ポリアクリル
酸塩,ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサ
イドなどのポリアルキレンオキサイド又はその架橋重合
物,カルボキシビニルポリマー,ポリエチレンイミンな
ど。
【0026】[10]界面活性剤 アニオン界面活性剤(カルボン酸塩,スルホン酸塩,硫
酸エステル塩,リン酸エステル塩)、カチオン界面活性
剤(アミン塩,四級アンモニウム塩)、両性界面活性
剤:カルボン酸型両性界面活性剤(アミノ型,ベタイン
型),硫酸エステル型両性界面活性剤,スルホン酸型両
性界面活性剤,リン酸エステル型両性界面活性剤、非イ
オン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤,エー
テルエステル型非イオン界面活性剤,エステル型非イオ
ン界面活性剤,ブロックポリマー型非イオン界面活性
剤,含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性
剤(天然界面活性剤,タンパク質加水分解物の誘導体,
高分子界面活性剤,チタン・ケイ素を含む界面活性剤,
フッ化炭素系界面活性剤)など。
【0027】[11]各種ビタミン剤 ビタミンA群:レチノール,レチナール(ビタミン
1),デヒドロレチナール(ビタミンA2),カロチ
ン,リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群:チア
ミン塩酸塩,チアミン硫酸塩(ビタミンB1),リボフ
ラビン(ビタミンB2),ピリドキシン(ビタミン
6),シアノコバラミン(ビタミンB12),葉酸類,
ニコチン酸類,パントテン酸類,ビオチン類,コリン,
イノシトール類、ビタミンC群:アスコルビン酸及びそ
の誘導体,ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビ
タミンD2),コレカルシフェロール(ビタミンD3),
ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:トコフェロー
ル及びその誘導体,ユビキノン類、ビタミンK群:フィ
トナジオン(ビタミンK1),メナキノン(ビタミン
2),メナジオン(ビタミンK3),メナジオール(ビ
タミンK4)など。
【0028】[12]各種アミノ酸類 バリン,ロイシン,イソロイシン,トレオニン,メチオ
ニン,フェニルアラニン,トリプトファン,リジン,グ
リシン,アラニン,アスパラギン,グルタミン,セリ
ン,システイン,シスチン,チロシン,プロリン,ヒド
ロキシプロリン,アスパラギン酸,グルタミン酸,ヒド
ロキシリジン,アルギニン,オルニチン,ヒスチジンな
どや、それらの硫酸塩,リン酸塩,硝酸塩,クエン酸
塩,あるいはピロリドンカルボン酸のごときアミノ酸誘
導体など。
【0029】[13]植物又は動物系原料由来の種々の添加
物 これらは、添加しようとする製品種別、形態に応じて常
法的に行われる加工(例えば、粉砕,製粉,洗浄,加水
分解,発酵,精製,圧搾,抽出,分画,ろ過,乾燥,粉
末化,造粒,溶解,滅菌,pH調製,脱臭,脱色などを
任意に選択、組み合わせた処理)を行い、各種の素材を
任意に選択して供すればよい。尚、抽出する場合におい
ては、供する製品の用法(内用,外用,浴用)や、後に
行う加工処理などを考慮した上で使用する溶媒を選択す
れば良いが、通常では、水,水溶性有機溶媒(例えば、
エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリ
コールなど)の中から選ばれる1種又は2種以上の混液
を用いるのが望ましい。ただし、用途により有機溶媒の
含有が好ましくない場合においては、水のみを使用した
り、あるいは抽出後に除去しやすいエタノールを採用
し、単独又は水との任意の混液で用いたりすればよい。
【0030】尚、植物又は動物系原料由来の添加物を、
特に、スキンケア、ヘアケアなどの外用製剤や浴用剤に
供する場合においては、皮膚や頭髪の保護をはじめ、保
湿,感触・風合いの改善,柔軟性の付与,刺激の緩和,
芳香によるストレスの緩和,細胞賦活(細胞老化防
止),炎症の抑制,肌質・髪質の改善,肌荒れ防止及び
その改善,発毛,育毛,脱毛防止,光沢の付与,洗浄効
果,疲労の緩和,血流増進,温浴効果などの美容的効果
の他、香付け,増粘,防腐,緩衝などの作用が期待でき
る。更にこの他にも、これまで知られている各原料素材
の様々な美容的、薬理的効果を期待し、これらを組み合
わせることによって目的とする効果の増強を図ったり、
あるいは多機能的な効果を持ち合わせた製品とすること
ができる。
【0031】特に、本発明のサルビア抽出物とすでに消
炎・抗炎症・抗アレルギー作用が知られている植物の抽
出物とを併用することによって、相加的あるいは相乗的
な抗炎症・抗アレルギー作用が期待され得る。このよう
な植物(生薬)としては、例えば、アルニカ,アロエ
(蘆薈),アロエベラ,イチヤクソウ,ウコン(鬱
金),ウツボグサ(夏枯草),ウンシュウミカン(陳
皮),オウレン(黄連),オオバコ(車前子,車前
草),オトギリソウ(弟切草),オドリコソウ(続
断),オナモミ(蒼耳子),海藻[緑藻,褐藻,紅
藻],カノコソウ(吉草根),カバノキ,カミツレ,カ
ワラヨモギ(茵チン蒿),カンゾウ(甘草),キカラス
ウリ(瓜呂根),キク(菊花),キハダ(黄柏),キュ
ウリ,クコ(枸杞,枸杞子,枸杞葉,地骨皮),クズ
(カッ根),クチナシ(山梔子),クマザサ,クララ
(苦参),クワ(桑葉,桑白皮),ケイガイ(荊芥,荊
芥穂),ゲンノショウコ(老鸛草),コウホネ(川
骨),コガネバナ(黄ゴン),ゴショイチゴ(覆盆
子),コパイバ,ゴボウ(牛蒡,牛蒡子),米・米糠・
コメ油,コンフリー(鰭張草),サクラの葉,ザクロ,
サラシナショウマ(升麻),サルビア,サンショウ(山
椒),シア,シソ・アオジソ・チリメンジソ・カタメン
ジソ(紫蘇葉,紫蘇子),シナノキ,シャクヤク(芍
薬),ジャノヒゲ(麦門冬),ジユ,ジュズダマ,ショ
ウガ(生姜),シラカンバ,セイヨウキズタ,セイヨウ
トチノキ,セイヨウニワトコ,セイヨウノコギリソウ,
セイヨウハッカ,センキュウ,センダン,センブリ(当
薬),ダイオウ(大黄),タイム,タンポポ,トウガ
(冬瓜子),トウキ(当帰),トウキンセンカ,ドクダ
ミ(十薬),トマト,トロロアオイ,ナツメ(大棗),
ニワトコ(接骨木),ニンジン,ハイビスカス,ハカマ
ウラボシ(骨砕補),ハッカ(薄荷,薄荷葉),ハトム
ギ(ヨクイニン),ハマメリス,バラ(薔薇),ヒキオ
コシ(延命草),ヒシ(菱実),ビャクシ,ビワ(枇
杷,枇杷葉),ヘチマ,ベニバナ(紅花),ボダイジュ
(菩醍樹),ボタン(牡丹皮),ホップ,マロニエ,ム
クロジ,ムラサキ(紫根),メリッサ,モモ,ヤグルマ
ギク,ユーカリ,ユキノシタ(虎耳草),ヨモギ(艾
葉),ラベンダー,リンドウ,レンギョウ(連翹),ロ
ーズマリー(マンネンロウ),ローマカミツレ,ワレモ
コウ(地楡)などが挙げられる。
【0032】その他、化粧料分野に使用可能な植物(生
薬)を具体的に記載すると、アイ(藍葉),アオカズラ
(清風藤),アオツヅラフジ(木防巳),アカシア,ア
カスグリ果実,アカブドウ,アカメガシワ(赤芽柏),
アカネ(茜草根),アカヤジオウ・ジオウ(地黄),ア
ギ(阿魏),アキニレ(榔楡皮),アケビ(木通),ア
サ(麻子仁),アサガオ(牽牛子),アシタバ(明日
葉),アズキ(赤小豆),アセンヤク(阿仙薬),アセ
ロラ,アニス果実,アベマキ果実,アボカド,アマ,ア
マチャ(甘茶),アマチャヅル,アマドコロ(玉竹),
アミガサユリ(貝母),アーモンド,アルテア,アンズ
・ホンアンズ(杏仁),アンソッコウ(安息香),イガ
コウゾリナ(地胆頭),イタドリ(虎杖根),イチゴ,
イチジク(無花果)又はその葉,イチビ(冬葵子),イ
チョウ(銀杏葉,銀杏),イトヒメハギ(遠志),イナ
ゴマメ,イネ種子又は種皮,イノンド種子,イブキジャ
コウソウ,イラクサ,イランイラン,ウイキョウ(茴
香),ウキヤガラ(三稜),ウグイスカグラ果実,ウス
ベニアオイ,ウスベニタチアオイ,ウスバサイシン・ケ
イリンサイシン(細辛),ウド又はシシウド(羌活,独
活,唐独活),ウメ(烏梅)又はその果肉,ウラジロガ
シ,ウワウルシ,エストラゴン,エゾウコギ(蝦夷五
加),エノキ,エビスグサ(決明子),エルダーベリー
果実,エレミ,エンジュ(槐花,槐花米),オウギ・キ
バナオウギ(黄耆),オオカラスウリ(カロニン),オ
オツヅラフジ(防己),オオハシバミ(榛子),オオバ
ナオケラ・オケラ(白朮),オオバヤシャブシ果実,オ
オミサンザシ・サンザシ(山査子),オオムギ(大
麦),オグルマ(旋覆),オクラ果実,オタネニンジン
(紅参,人参),オニグルミ,オニノヤガラ(天麻),
オニユリ・ササユリ・ハカタユリ(百合),オノニス,
オヒョウ(裂葉楡),オミナエシ(敗醤),オランダイ
チゴ,オランダカラシ,オランダゼリ,オランダミツ
バ,オリーブ,オレガノ,オレンジ果実又は果皮,カイ
ケイジオウ(熟地黄),カカオ種子,柿又はその葉(柿
蒂),カギカズラ(釣藤鈎),カシア,カジノキ果実
(楮実),ガジュツ(莪朮),カシワ(槲樹,槲葉),
カスカリラ,カニクサ(金沙藤),カボチャ,カポック
ノキ種子,カホクサンショウ(蜀椒),ガマ(蒲黄),
カミヤツデ(通草),カラスウリ(王瓜),カラスビシ
ャク(半夏),カラスムギ,ガラナ種子,カラヤ,カリ
ン(木瓜),カワヤナギ,カワラタケ,カンスイ(甘
遂),カンデリラ,カントウ,カンナ,キイチゴ,キウ
イ果実,キキョウ(桔梗,桔梗根),キササゲ(梓
実),ギシギシ(羊蹄根),キズタ,キダチアロエ,キ
ダチハッカ,キナノキ,ギムネマ・シルベスタ,キャベ
ツ,キャベブ未熟果,キラジャ・サポナリア,キラヤ,
キンカン果実,キンマ,キンミズヒキ(仙鶴草),グア
ユーレ,クェルクス・インフェクトリア(没食子),ク
クイナッツ,クサスギカズラ(天門冬),クスノキ,グ
ースベリー果実,クヌギ(樸ソウ),クマツヅラ(馬鞭
草),クランベリー果実,クリ又はその渋皮,クルクリ
ゴ・ラチフォリア果実,グレープフルーツ果実,クロウ
メモドキ,クロガネモチ(救必応),クロレラ,グアバ
果実,ケイトウ(鶏冠花,鶏冠子),月桂樹,ゲンチア
ナ,コエンドロ果実,コウシンバラ(月季花),コウス
イハッカ,コウゾ果実,紅茶,コウホン(藁本,唐藁
本),コウリャン,コケモモ(越橘),ココヤシ果実,
ゴシュユ(呉茱萸),コショウ(胡椒),コーヒー豆,
コブシ・タムシバ・モクレン(辛夷),コボタンヅル,
ゴマ(胡麻),ゴマノハグサ(玄参),コムギ(小
麦),コーラ・アクミナタ種子,コーラ・ベラ種子,コ
ロハ果実,コロンボ,コンズランゴ,コンブ,コンニャ
ク,サキシマボタンヅル(威霊仙),サクラの花・果実
・樹皮(桜皮),ササ,サザンカ,サジオモダカ(沢
瀉),サツマイモ,サトウキビ,サトウダイコン,サネ
ブトナツメ(酸棗仁),サフラン(番紅花,西紅花),
ザボン果実,サボンソウ,サーモンベリー果実,サワギ
キョウ(山梗菜),サンシチニンジン(三七人参),サ
ンシュユ(山茱萸),サンズコン(山豆根),シアノキ
果実,シイタケ,シオン(紫苑),ジキタリス,シクン
シ(使君子),シタン,シナレンギョウ(連翹),シマ
カンギク(菊花),シモツケソウ,ジャガイモ,シャジ
ン(沙参),シラカシ種子,シロゴチョウの種子,シロ
バナイリス,シロバナツタの花,シロミナンテン(南天
実),シュロ果実,ショウブ(菖蒲,菖蒲根),ショズ
ク果実,シンコナサクシルブラ,シンナモン,スイカ
(西瓜),スイカズラ(金銀花,忍冬),スイバ(酸
模),スイムベリー果実,ストロベリー果実,スギナ
(問荊),ステビア,スモモ果実,セイヨウアカマツの
球果,セイヨウカラマツ,セイヨウグルミ,セイヨウサ
ンザシ,セイヨウナシ果実,セイヨウナツユキソウ,セ
イヨウネズ,セイヨウバラ,セイヨウフウチョウボク,
セイヨウヤドリギ,セイヨウヤマハッカ,セイヨウワサ
ビ,セキショウ(石菖根),ゼニアオイ,セネガ,セ
リ,セロリ,センナ果実又は葉,センニンソウ(大
蓼),ソウカ(草果),ソバ種実,ソメモノイモ,大
根,大豆,ダイダイ(橙皮,枳実),タカトウダイ(大
戟),タカワラビ(狗脊),ダークスィートチェリー果
実,タチジャコウソウ(百里香),タチバナ(橘皮),
タチヤナギ,タマリンド種子,タマネギ,タラノキ又は
その根皮,タンジン(丹参),ダンマル,チェリー果
実,チガヤ又はその根(茅根),チコリ,チョウジ(丁
子,丁香),チョウセンゴミシ(五味子),チョウセン
ダイオウ(大黄),チョウセンニレ(蕪夷),チョウセ
ンニンジン(人参),チョウセンヨモギ(艾葉),チョ
レイマイタケ(猪苓),ツキミソウ,ツバキ,ツボク
サ,ツメクサ(漆姑草),ツユクサ(鴨跖草),ツルア
ズキ(赤小豆),ツルドクダミ(何首烏),ツルナ(蕃
杏),ツルニンジン(四葉参),ツワブキ,デイコ,テ
ウチグルミ,デュベリー果実,テングサ,テンダイウヤ
ク(烏薬),トウガラシ(番椒),トウモロコシ又はト
ウモロコシ毛(南蛮毛),トウネズミモチ(女貞子),
トウリンドウ(竜胆),トコン(吐根),トチバニンジ
ン(竹節人参),トチュウ(杜仲,杜仲葉),トマト,
トラガント,トリアカンソス種子,トルメンチラ,ドロ
ノキ,ナイゼリアベリー果実,ナガイモ・ヤマノイモ
(山薬),ナギイカダ,ナギナタコウジュ,ナズナ,ナ
タネ,ナツミカン,ナニワイバラ(金桜子),ナルコユ
リ(黄精),ナンキンマメ(落花生),ナンテン(南天
実),ニガキ(苦木),ニガヨモギ(苦艾),ニクズ
ク,ニッケイ(桂皮),ニラ(韮子),ニンニク(大
蒜),ヌルデ(五倍子),ネギ,ノアザミ(大薊),ノ
イバラ(営実),ノコギリソウ,ノダケ(前胡),ノバ
ラ,ノモモ,パーム,パイナップル果実,ハクセン(白
癬皮),ハクルベリー果実,ハコベ(繁縷),ハシバミ
(榛子),ハシリドコロ(ロート根),バジル,ハス
(蓮肉,蓮子),パセリ,ハダカムギ,バタタ,ハチク
・マダケ(竹茹),パチョリー,ハナスゲ(知母),バ
ナナ,ハナハッカ,バニラビンズ,ハハコグサ(鼠麹
草),ハブ草,パプリカ,ハマゴウ・ミツバハマゴウ
(蔓荊子),ハマスゲ(香附子),ハマビシ(シツ莉
子),ハマナス(マイカイ花),ハマボウフウ(浜防
風),パエリタリア,ハルニレ(楡皮,楡白皮,楡
葉),パンノキ,ヒオウギ(射干),ヒカゲツルニンジ
ン(党参),ピーカンナッツ,ヒガンバナ(石蒜,蔓珠
沙華),ピスタチオ,ビート,ヒトツバ(石葦),ヒナ
タイノコズチ(牛膝),ヒノキ,ヒバ,ヒマシ,ヒマワ
リ,ピーマン,ヒメガマ(香蒲),ヒメマツタケ,ピメ
ンタ果実,ヒユ果実,ビロウドアオイ,ヒロハオキナグ
サ(白頭翁),ヒロハセネガ(セネガ),ビンロウ(大
服皮,檳榔子),フウトウカズラ(南籐),フキ・フキ
タンポポ(款冬花,款冬葉),フジバカマ(蘭草),フ
ジマメ(扁豆),ブッチャーブルーム,ブドウ,ブナ,
フユムシナツクサタケ(冬虫夏草),ブラジルカンゾ
ウ,ブラックカーラント果実,ブラックベリー果実,プ
ラム果実,フルセラリア,ブルーベリー果実,プルー
ン,ブロンドサイリウム,ブンドウ(緑豆),ベラドン
ナ,ベリー果実,ボイセンベリー果実,ボウフウ(防
風),ホウレンソウ,ホオズキ(登呂根),ホオノキ
(厚朴,和厚朴),ボケ(木瓜),ホソバナオケラ(蒼
朮),ホソババレンギク,ホホバ,ホワートルベリー果
実,ホンシメジ,マイズルテンナンショウ(天南星),
マオウ(麻黄),マカデミアナッツ,マクリ(海人
草),マタタビ(木天蓼),マツカサ,マツホド(茯
苓),マリーゴールド,マルバノジャジン(苦参),マ
ルベリー果実,マルメロ,マンゴー,マンゴスチン,マ
ンシュウグルミ,マンダリン果実,マンネンタケ(霊
芝),ミカン属植物果実(枳実),ミシマサイコ(柴
胡),ミゾカクシ(半辺蓮),ミソハギ(千屈菜),ミ
ツガシワ,ミツバ,ミドリハッカ,ミモザ,ミョウガ,
ミラクルフルーツ果実,ミルラ,ミロバラン,ムクゲ
(木槿),ムクノキ,ムラサキトウモロコシ,メハジキ
(益母草),メボウギ,メラロイカ,メリロート,メロ
ン果実,モウコヨモギ,モウソウチク,モッコウ(木
香),モミジバダイオウ,モモの果実,種(桃仁),モ
ヤシ,モレロチェリー果実,モロヘイヤ,ヤカワムラサ
キイモ,ヤクチ(益智),ヤグルマソウ,ヤグルマハッ
カ,ヤシャブシ(矢車),ヤチヤナギ,ヤツデ(八角金
盤),ヤドリギ(柳寄生),ヤナギタデの葉,ヤブガラ
シ,ヤブコウジ(紫金牛),ヤマゴボウ(商陸),ヤマ
ハンノキ(山榛),ヤマモモ(楊梅皮),ユッカ・フレ
ビフォリア,ユズ果実,ユリ,ヨロイグサ,ライム果
実,ライムギ,ラカンカ果実,ラズベリー果実,リュウ
ガン(竜眼肉),緑茶,リンゴ果実,ルバス・スアビシ
ムス(甜涼),レタス,レッドカーラント果実,レモン
果実,レモングラス,レンゲソウ,ロウヤシ,ローガン
ベリー果実,ローズヒップ,ワカメ,ワサビなどがあ
る。
【0033】また動物系由来原料の素材としては、鶏冠
抽出物,牛・人の胎盤抽出物,豚・牛の胃や十二指腸あ
るいは腸の抽出物もしくはその分解物,水溶性コラーゲ
ン,アシル化コラーゲンなどのコラーゲン誘導体,コラ
ーゲン加水分解物,エラスチン,エラスチン加水分解
物,水溶性エラスチン誘導体,シルク蛋白,シルク蛋白
分解物,豚・牛血球蛋白分解物(グロビンペプチド),
豚・牛ヘモグロビン分解物(ヘミン,ヘマチン,ヘム鉄
など),牛乳などが使用可能である。
【0034】[14]微生物培養代謝物 酵母代謝物,酵母菌抽出エキス,米発酵エキス,米糠発
酵エキス,ユーグレナ抽出物,脱脂粉乳の乳酸発酵物な
ど。
【0035】[15]α-ヒドロキシ酸 グリコール酸,クエン酸,リンゴ酸,酒石酸,乳酸な
ど。
【0036】[16]無機顔料 無水ケイ酸,ケイ酸マグネシウム,タルク,カオリン,
ベントナイト,マイカ,雲母チタン,オキシ塩化ビスマ
ス,酸化ジルコニウム,酸化マグネシウム,酸化亜鉛,
酸化チタン,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,黄酸
化鉄,ベンガラ,黒酸化鉄,グンジョウ,酸化クロム,
水酸化クロム,カーボンブラック,カラミンなど。
【0037】[17]紫外線吸収剤 p-アミノ安息香酸誘導体,サリチル酸誘導体,アントラ
ニル酸誘導体,クマリン誘導体,アミノ酸系化合物,ベ
ンゾトリアゾール誘導体,テトラゾール誘導体,イミダ
ゾリン誘導体,ピリミジン誘導体,ジオキサン誘導体,
カンファー誘導体,フラン誘導体,ピロン誘導体,核酸
誘導体,アラントイン誘導体,ニコチン酸誘導体,ビタ
ミンB6誘導体,オキシベンゾン,ベンゾフェノン,グ
アイアズレン,シコニン,バイカリン,バイカレイン,
ベルベリンなど。
【0038】[18]抗酸化剤 アスコルビン酸及びその塩,ステアリン酸エステル,ト
コフェロール及びそのエステル誘導体,ノルジヒドログ
アセレテン酸,ブチルヒドロキシトルエン(BHT),
ブチルヒドロキシアニソール(BHA),パラヒドロキ
シアニソール,没食子酸プロピル,セサモール,セサモ
リン,ゴシポールなど。
【0039】[19]抗炎症剤 イクタモール,インドメタシン,カオリン,サリチル
酸,サリチル酸ナトリウム,サリチル酸メチル,アセチ
ルサリチル酸,塩酸ジフェンヒドラミン,d又はdl-カン
フル,ヒドロコルチゾン,グアイアズレン,カマズレ
ン,マレイン酸クロルフェニラミン,グリチルリチン酸
及びその塩,グリチルレチン酸及びその塩など。尚、本
発明のサルビア抽出物と上記の抗炎症剤との併用によ
り、相加的あるいは相乗的な抗炎症・抗アレルギー作用
は、当然期待され得る。
【0040】[20]収斂剤 乳酸,酒石酸,コハク酸,クエン酸,アラントイン,塩
化亜鉛,硫酸亜鉛,酸化亜鉛,カラミン,p-フェノール
スルホン酸亜鉛,硫酸アルミニウムカリウム,レソルシ
ン,塩化第二鉄,タンニン酸など。
【0041】[21]増粘剤 ヒドロキシエチルセルロース,メチルセルロース,エチ
ルセルロース,カルボキシメチルセルロース,カルボキ
シエチルセルロース,アラビアガム,ポリビニルアルコ
ール,ポリビニルピロリドン,ポリビニルメタアクリレ
ート,ポリアクリル酸塩,カルボキシビニルポリマー,
カラギーナン,ペクチン,アルギン酸及びその塩,カゼ
イン,ゼラチンなど。
【0042】[22]保湿剤 グリセリン,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリ
コール,ヒアルロン酸及びその塩,ポリエチレングリコ
ール,コンドロイチン硫酸及びその塩,水溶性キチンあ
るいはキトサン誘導体,乳酸ナトリウムなど。
【0043】[23]殺菌・消毒剤 アクリノール,イオウ,塩化ベンザルコニウム,塩化ベ
ンゼトニウム,塩化メチルロザニリン,クレゾール,グ
ルコン酸カルシウム,グルコン酸クロルヘキシジン,ス
ルファミン,マーキュロクロム,ラクトフェリン又はそ
の加水分解物など。
【0044】[24]香料 ジャコウ,シベット,カストリウム,アンバーグリスな
どの天然動物性香料,アニス精油,アンゲリカ精油,イ
ランイラン精油,イリス精油,ウイキョウ精油,オレン
ジ精油,カナンガ精油,カラウェー精油,カルダモン精
油,グアヤクウッド精油,クミン精油,クロモジ精油,
ケイ皮精油,シンナモン精油,ゲラニウム精油,コパイ
ババルサム精油,コリアンデル精油,シソ精油,シダー
ウッド精油,シトロネラ精油,ジャスミン精油,ジンジ
ャーグラス精油,杉精油,スペアミント精油,西洋ハッ
カ精油,大茴香精油,チュベローズ精油,丁子精油,橙
花精油,冬緑精油,トルーバルサム精油,バチュリー精
油,バラ精油,パルマローザ精油,桧精油,ヒバ精油,
百檀精油,プチグレン精油,ベイ精油,ベチバ精油,ベ
ルガモット精油,ペルーバルサム精油,ボアドロース精
油,芳樟精油,マンダリン精油,ユーカリ精油,ライム
精油,ラベンダー精油,リナロエ精油,レモン精油,レ
モングラス精油,ローズマリー精油,和種ハッカ精油な
どの植物性香料、その他合成香料など。
【0045】[25]色素・着色剤 赤キャベツ色素,赤米色素,アカネ色素,アナトー色
素,イカスミ色素,ウコン色素,エンジュ色素,オキア
ミ色素,柿色素,カラメル,金,銀,クチナシ色素,コ
ーン色素,タマネギ色素,タマリンド色素,スピルリナ
色素,ソバ全草色素,チェリー色素,海藻色素,ハイビ
スカス色素,ブドウ果実色素,マリーゴールド色素,紫
イモ色素,紫ヤマイモ色素,ラック色素,ルチンなど。
【0046】[26]その他 ホルモン類,金属イオン封鎖剤,pH調整剤,キレート
剤,防腐・防バイ剤,清涼剤,安定化剤,乳化剤,動・
植物性蛋白質及びその分解物,動・植物性多糖類及びそ
の分解物,動・植物性糖蛋白質及びその分解物,血流促
進剤,消炎剤・抗アレルギー剤,細胞賦活剤,角質溶解
剤,創傷治癒剤,増泡剤,口腔用剤,消臭・脱臭剤,酵
素など、必要に応じて併用し、前述のような各種製剤と
することができる。
【0047】本発明の抗アレルギー剤、ヒスタミン遊離
抑制剤、抗補体活性剤、接触皮膚炎抑制剤の剤型は任意
であり、液状、乳液状、クリーム状、軟膏状、ゲル状、
パウダー状、顆粒状、固形状、気泡性、あるいはアンプ
ル状、カプセル状、丸剤・錠剤状の外用・内用医薬品
類、医薬部外品類、皮膚・頭髪用化粧料及び浴用剤に配
合して用いることができる。
【0048】具体的には、外用・内用薬用製剤、化粧
水、乳液、クリーム、軟膏、オイル、パックなどの基礎
化粧料、洗顔料や皮膚洗浄料、シャンプー、リンス、ヘ
アートリートメント、整髪料、パーマ剤、染毛剤、ヘア
ートニック、育毛・養毛料などの頭髪化粧料、ファンデ
ーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、
マスカラなどのメークアップ化粧料、液体・粉末・固形
状の浴用剤、歯磨類、含嗽剤、口中清涼剤、衛生用品、
ウェットティッシュなどが挙げられ、その他、一般的な
飲食品類への応用も可能である。
【0049】また本発明のサルビア抽出物の各種製剤あ
るいは皮膚外用剤及び浴用剤への添加方法については、
あらかじめ加えておいても、製造途中で添加してもよ
く、作業性を考えて適宜選択すればよい。
【0050】
【実施例1】次に、製造例、試験例、処方例をあげて本
発明を更に具体的に説明するが、本発明がこれらに制約
されるものではないということはいうまでもない。
【0051】(製造例1)サルビアの花の乾燥物100gを
50%エタノール溶液1Lに漬浸し、室温にて3昼夜抽出
した後、吸引ろ過して抽出液(乾燥固形分1.3〜2.3重量
%)を得る。
【0052】(製造例2)サルビアの全草の乾燥物100g
を30%プロピレングリコール溶液及び30%1,3-ブチレン
グリコール溶液の等量混液1Lにて50℃で6時間緩やか
に加温抽出し、吸引ろ過して抽出液(乾燥固形分1.3〜
2.3重量%)を得る。
【0053】(製造例3)サルビアの花の乾燥物100gを
ヘキサン500mlで1昼夜浸漬後、溶媒を留去し、得られ
たペースト状物質を45%1,3-ブチレングリコール溶液1
Lに再溶解し、吸引ろ過して抽出液(乾燥固形分1.3〜
2.3重量%)を得る。
【0054】(試験1)ヒスタミン遊離抑制試験 I型アレルギー反応では、第2段階において感作された
肥満細胞あるいは好塩基球からヒスタミンなどの化学伝
達物質が遊離する。従って、ヒスタミン遊離を抑制する
ような物質は抗アレルギー作用が期待できる。本試験で
はラットの肥満細胞からヒスタミン遊離試薬であるcomp
ound48/80でヒスタミンを遊離させる試験法(J.Soc.Cos
met.Japan,Vol.25,No.4,P.246(1992))を用い、製
造例1で得られた抽出液について検討した。
【0055】(試験方法) a.試料 抽出液は減圧下で溶媒を留去後、精製水にて固形分濃度
を0.01,0.02,0.10重量%となるように再溶解し、試験
に供した。尚、陽性対照として同濃度のグリチルリチン
酸ジカリウム及びクロモグリク酸ナトリウムを用いた。 b.遊離ヒスタミン量の測定 ラット(Slc:Wister系雄性ラット,約4〜9週齢)の
腹腔内から採取した肥満細胞浮遊液1.2mlに、試料0.2ml
とcompound48/80を最終濃度1μg/mlとなるように加
え、37℃で15分間インキュベートした。氷冷して反応停
止後、反応液を遠心分離し、上澄から遊離したヒスタミ
ンを抽出、精製し、o-フタルジアルデヒドにて発色さ
せ、励起波長360nm、蛍光波長450nmにおける蛍光吸光度
を測定し、次式によりヒスタミン遊離抑制率を算出し
た。
【数1】
【0056】(試験結果)表1のごとく、本発明のサル
ビア抽出物は、グリチルリチン酸ジカリウムやクロモグ
リク酸ナトリウムに比べ、非常に優れたヒスタミン遊離
抑制作用を有することが確認された。
【表1】
【0057】(試験2)抗補体活性の測定 補体系はII、III型アレルギー反応に大きく関与してい
る。補体の活性化により生じるアナフィラトキシンは、
貪食細胞による抗原の分解を著しく促進する作用を有す
ると同時に、毛細血管の透過性を増大させる作用、平滑
筋を収縮させる作用、肥満細胞からヒスタミンを遊離さ
せる作用も持っているため、I型アレルギー様の症状を
引き起こす。またアナフィラトキシンの作用で貪食細胞
が抗原を除去しようと働く際に、リソソームの脱顆粒反
応が起こり、リソソーム内のプロテアーゼなどの多種類
の加水分解酵素が細胞外に放出されるため、組織や細胞
に障害を与える。更に補体は微生物(アトピー性皮膚炎
の増悪物質でもある黄色ブドウ球菌など)の細胞壁でも
活性化される。従って、この補体活性を抑制することに
より、抗アレルギー作用が期待できる。本試験では、製
造例1で得られた抽出液について、感作赤血球の溶血反
応を指標とした抗補体活性測定法を用いて検討を行っ
た。
【0058】(試験方法) a.ゼラチン・ベロナール緩衝液(GVB2+) 塩化ナトリウム1.7g、バルビタール0.115g、バルビター
ルナトリウム0.075g、塩化カルシウム0.015g、塩化マグ
ネシウム0.010g、ゼラチン0.2g、精製水100mlを混合
し、pH7.5に調製後、精製水にて全量を200mlとした。 b.ヒツジ赤血球(SRBC)浮遊液 ヒツジ血球を2,000rpm,5分間遠心分離し、生理食塩水
で3回洗浄後、残渣にGVB2+を加えて10%SRBC浮
遊液を作成し、最終的にはSRBC浮遊液0.25mlに3.05
mlの0.1%炭酸ナトリウム溶液を加えて完全に溶血させ
たとき、540nmにおける吸光度が0.455となるように調製
した。 c.抗SRBCマウス血清 10%SRBC浮遊液0.2mlをIVCS系雄性マウスの尾
に静脈注射し、その4日後に採血、血清を分離し、GV
2+にて40倍に希釈し用いた。 d.補体 モルモットの新鮮血清をGVB2+にて20倍に希釈して用
いた。 e.試料 抽出液は減圧下で溶媒を留去した後、精製水にて固形分
濃度0.5重量%となるようになるように再溶解し、試験
に供した。また、陽性対照として同濃度のグリチルリチ
ン酸ジカリウムを用いた。 f.抗補体活性の測定 GVB2+1.2mlに試料0.2mlと抗SRBC血清0.5ml、S
RBC浮遊液0.25ml、補体溶液0.25mlを順次加えてか
ら、37℃の恒温槽にて60分間反応させた。氷水中にて10
分間放置して反応を停止後、反応液を2,000rpmで10分間
遠心分離し、未溶血の赤血球を分離した後、その上澄の
540nmにおけるOD値を測定した。尚、試料の代わりに
精製水を入れたものを対照とし、各試料、対照について
血清を入れないブランクを設定し、次式により補体抑制
率(=抗補体活性)を求めた。
【数2】
【0059】(試験結果)表2のごとく、本発明のサル
ビア抽出物はグリチルリチン酸ジカリウムをはるかに上
回る強い抗補体活性を有することが確認され、I〜III
型アレルギー症状の発現を抑制する作用が期待できる。
【表2】
【0060】(試験3)接触皮膚炎抑制試験 接触皮膚炎反応においては、抗原によって感作されたT
リンパ球は、再び同一抗原に接触すると、マクロファー
ジやリンパ球を活性化させる種々のリンホカインを放出
し、炎症反応を引き起こす。従って、同一抗原に対して
起こる一連の炎症反応を抑制するような物質は遅延型
(IV型)アレルギー剤としての利用が期待できる。本試
験では、製造例1で得られた抽出液を含有する親水ワセ
リン軟膏を処方し、中村の方法(日薬理誌,76,595(1
980))に準じて、パラフェニレンジアミン誘発接触皮
膚炎反応に対する、その作用の検討を行った。
【0061】(試験方法) a.試料 抽出液は減圧下で溶媒を留去して濃縮後、固形分換算し
て10.0重量%となる量を含有する親水ワセリン軟膏を常
法により製造、使用した。 b.浮腫腫脹率の測定 まず、マウス(BALB/c雌性マウス:約8週齢)の剪毛腹
部皮膚に2.5%パラフェニレンジアミン/アセトン:オ
リーブ油=4:1(以下、PPD)を0.1mlを3日間連続塗
布して感作を行い、5日後被験薬物20mgを1時間間隔で
3回片側耳介に塗布した。最終塗布1時間後に、被験薬
物を十分拭き取り、その耳介にPPDを20μl塗布し惹起し
た。惹起17時間後再び被験薬物を1時間間隔で2回惹起
した耳介に塗布し、次に惹起19時間後に被験薬物を十分
拭き取り、惹起24時間後に両側耳介をパンチにて一定面
積(直径5.0mm)取り、その重量を測定した。判定は未
処理の片側耳介の重量の差より腫脹率を測定し、対照群
と比較し皮膚炎の抑制率を算出した。尚、試験にはマウ
スを8〜9匹使用した。
【0062】(試験結果)本発明のサルビア抽出物の抑
制率は、76.2%(p<0.01)であり、接触皮膚炎抑制作用
を有することが確認された。
【0063】(試験4)安全性試験 (1)皮膚一次刺激性試験 製造例1〜3で得られた抽出液を固形分濃度が約20重量
%になるように調製し、これを背部を剪毛した日本白色
家兎(雌性,1群3匹,体重3,800g前後)の皮膚に2×
2cm2の四角当たり0.03mlずつ塗布した。判定は、適用
後24,48,72時間に一次刺激性の評点法により紅斑及び
浮腫を指標として行った。その結果、全ての動物におい
て、何等、紅斑及び浮腫を認めず陰性と判定された。 (2)皮膚累積刺激性試験 製造例1〜3で得られた抽出液を固形分濃度が約20重量
%となるように調製し、これを側腹部を剪毛(2×4c
m2)したハートレー系モルモット(雌性,1群3匹,体
重320g前後)の皮膚に1日1回、週5回、0.5ml/動物
当りを塗布した。塗布は2週にわたって、また剪毛は各
週の最終塗布日に行った。判定は、各塗布日及び最終塗
布日の翌日に一次刺激性の評点法により紅斑及び浮腫を
指標として行った。その結果、全ての動物において、塗
布後2週間にわたって、何等、紅斑及び浮腫を認めず陰
性と判断された。 (3)急性毒性試験 製造例1〜3で得られた抽出液を減圧濃縮した後、乾燥
し、これを試験前4時間絶食させたddy系マウス(雌
性,1群5匹,体重約28g)に2,000mg/kg量経口投与
し、毒性症状の発現、程度などを経時的に観察した。そ
の結果、全てのマウスにおいて14日間何等異常を認め
ず、また解剖の結果も異常がなかった。LD50は2,000m
g/kg以上と判定された。
【0064】 (処方例1)洗顔クリーム 1.ミリスチン酸 25.0重量% 2.ステアリン酸 5.0 3.牛脂脂肪酸 5.0 4.プロピレングリコール 8.0 5.水酸化カリウム 6.0 6.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 6.0 7.製造例1によるサルビア抽出液 1.0 8.防腐剤,香料 適量 9.精製水 100とする残余
【0065】 (処方例2)柔軟化粧水 1.グリセリン 5.0重量% 2.プロピレングリコール 4.0 3.オレイルアルコール 0.1 4.モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.5 5.ポリオキシエチレンラウリルエーテル(20E.O.) 0.5 6.エタノール 10.0 7.製造例1によるサルビア抽出液 1.5 8.防腐剤,香料 適量 9.精製水 100とする残余
【0066】 (処方例3)エモリエントクリーム 1.ステアリン酸 2.0重量% 2.ステアリルアルコール 7.0 3.還元ラノリン 2.0 4.スクワラン 5.0 5.オクチルドデカノール 6.0 6.ポリオキシエチレンセチルエーテル(25E.O.) 3.0 7.親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0 8.プロピレングリコール 5.0 9.製造例2によるサルビア抽出液 2.0 10.防腐剤,香料 適量 11.精製水 100とする残余
【0067】 (処方例4)パック 1.グリセリン 5.0重量% 2.プロピレングリコール 4.0 3.ポリビニルアルコール 15.0 4.エタノール 8.0 5.ポリオキシエチレンオレイルエーテル(15E.O.) 1.0 6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 7.サルビアの水抽出液 1.0 8.防腐剤,香料 適量 9.精製水 100とする残余
【0068】 (処方例5)パウダーファンデーション 1.セリサイト 40.0重量% 2.マイカ 15.0 3.酸化チタン 10.0 4.ナイロンパウダー 5.0 5.タルク 17.0 6.メチルポリシロキサン 1.5 7.流動パラフィン 10.0 8.ワセリン 1.4 9.製造例2によるサルビア抽出液の乾燥粉末 0.1 10.着色顔料 適量 11.酸化防止剤 適量 12.殺菌防腐剤,香料 適量
【0069】 (処方例6)シャンプー 1.アルキル硫酸トリエタノールアミン塩 15.0重量% 2.ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 5.0 3.エチレングリコールモノステアレート 2.0 4.製造例3によるサルビア抽出液 1.5 5.防腐剤,色素,香料 微量 6.精製水 100とする残余
【0070】 (処方例7)ヘアトニック 1.エタノール 15.0重量% 2.l-メントール 0.1 3.グリセリン 15.0 4.ヒアルロン酸ナトリウム 0.15 5.イソプロピルメチルフェノール 0.1 6.ヒノキチオール 適量 7.酢酸dl-αートコフェロール 適量 8.製造例1によるサルビア抽出液 1.5 9.精製水 100とする残余
【0071】 (処方例8)顆粒状浴用剤 1.炭酸水素ナトリウム 50.0 2.無水硫酸ナトリウム 30.0 3.塩化ナトリウム 10.0 4.製造例1によるサルビア抽出液の乾燥粉末 10.0 5.色素 適量 6.香料 適量
【0072】(試験5)使用効果試験 本発明の皮膚外用剤及び浴用剤を実際に使用した場合の
効果について検討を行った。使用テストは湿疹、じんま
しんなどの皮膚疾患やアトピー性皮膚炎で悩む2〜30歳
の10人をパネラーとし、毎日、朝と夜の2回、洗顔後に
処方例3のクリームの適量を顔面に1ヶ月にわたって塗
布することにより行った。また、頭皮や髪の生え際に同
様の皮膚炎症がみられる10名(5〜20歳)についても、
毎日の洗髪後、処方例7のヘアトニックを頭皮に1ヶ月
にわたって塗布することにより使用テストを行った。更
に処方例8の浴用剤についても、カサついて乾燥ぎみの
肌や、湿疹、じんましんなどの皮膚疾患、及びアトピー
性皮膚炎を持つ2〜60歳の20名を対照に、1ヶ月間浴用
剤を溶解させた浴湯に入浴してもらい、モニターテスト
を試みた。対照は、クリーム、ヘアトニックはサルビア
抽出液を除いて精製水で、浴用剤はサルビア抽出液の乾
燥粉末の代わりに無水硫酸ナトリウムで補正し、同様の
方法にて処方したものを用いた。
【0073】使用し始めてから1ヶ月後の皮膚又は頭皮
の状態を次の基準で評価した。 ・皮膚(頭皮)炎症改善効果 有 効:湿疹などの炎症に伴う赤みやかゆみ、肌荒れ
が改善された やや有効:湿疹などの炎症に伴う赤みやかゆみ、肌荒れ
がやや改善された 無 効:使用前と変化なし
【0074】使用結果を表3に示す(数字は人数)。
尚、使用期間中に皮膚又は頭皮に異常を訴えたものはな
かった。これより明らかなように、本発明のサルビア抽
出物を配合する皮膚外用剤及び浴用剤の使用により、皮
膚・頭皮の炎症などの改善に優れた効果が得られること
が確認された。
【表3】
【0075】
【発明の効果】本発明のサルビア抽出物は、優れたヒス
タミン遊離抑制作用、抗補体活性作用、接触性皮膚炎抑
制作用を有し、また安全性が極めて高い。従って、抗ア
レルギー剤、具体的には、ヒスタミン遊離抑制剤、抗補
体活性剤、接触皮膚炎抑制剤として使用でき、湿疹、じ
んましん、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉
症などの各種アレルギー性疾患の予防及び治療に有効で
ある。またあらゆる形態の製剤(医薬品類、医薬部外品
類、化粧品類)への応用も可能である。特に本発明によ
る皮膚外用剤及び浴用剤は、アレルギー性・接触性の皮
膚炎症疾患(例えば、発赤、湿疹、浮腫、腫脹など)
や、アトピー性皮膚炎、肌荒れ、敏感肌といったトラブ
ルを有する皮膚・頭皮に対して、その予防及び改善を目
的として使用することができる。その他、口腔用組成物
や食品への利用展開も可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/02 A61K 7/02 Z 7/06 7/06 7/075 7/075 7/50 7/50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サルビア抽出物を含有することを特徴とす
    る抗アレルギー剤。
  2. 【請求項2】サルビア抽出物を含有することを特徴とす
    るヒスタミン遊離抑制剤。
  3. 【請求項3】サルビア抽出物を含有することを特徴とす
    る抗補体活性剤。
  4. 【請求項4】サルビア抽出物を含有することを特徴とす
    る接触皮膚炎抑制剤。
  5. 【請求項5】請求項1〜5に記載の作用剤のいずれか1
    種以上を配合することを特徴とする皮膚外用剤及び浴用
    剤。
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