JPH09192545A - 回転霧化静電塗装装置 - Google Patents

回転霧化静電塗装装置

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JPH09192545A
JPH09192545A JP8009036A JP903696A JPH09192545A JP H09192545 A JPH09192545 A JP H09192545A JP 8009036 A JP8009036 A JP 8009036A JP 903696 A JP903696 A JP 903696A JP H09192545 A JPH09192545 A JP H09192545A
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air ejection
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JP8009036A
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Kayo Kubota
加代 久保田
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Nissan Motor Co Ltd
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    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦流の発生を防止することができ、塗料の塗
着効率の向上を図ることのできる回転霧化静電塗装装置
を提供する。 【解決手段】 回転するカップ21と、当該カップの前
面上に塗料を供給する塗料ノズル23と、前記カップの
後方から前方に向けて当該カップの外周縁部周りに空気
を噴出する第1および第2空気噴出口15,16とを有
し、当該空気噴出口は、前記噴霧頭の軸心に対し異なる
同心円上にそれぞれ配置されてなる回転霧化静電塗装装
置において、前記第1および第2空気噴出口の間に開空
間4が形成され、さらにその上流側に通気口としての円
弧状長孔5を設けた。また、第2空気噴出口16の出口
近傍に放電電極32を設けると共に、第2空気噴出口1
6から除湿された空気を噴出させ、第1空気噴出口15
からは加湿された空気を噴出させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転霧化静電塗装装
置に関し、特に、被塗物に対する塗着効率を高めたもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】静電塗装法は、アースした被塗物を陽
極、塗装装置を陰極とし、これに負の高電圧を与えて両
極間に静電界をつくり、噴霧した塗料粒子を負に帯電さ
せて、反対極である被塗物に効率よく塗料を吸着させる
方法である。被塗物を陽極、塗装装置を陰極にしている
のは、その逆の場合に比べて火花放電に移行しにくいと
いう安全に対する実用上の理由に基づくものである。
【0003】静電塗装装置は大別して、2つのタイプに
区別することができ、1つは回転および静電気の力で塗
料を微粒化し、塗料粒子を静電引力で被塗物に吸着させ
る回転霧化静電塗装装置であり、もう1つは圧縮空気の
力、あるいは高い塗料圧力などの機械的な力によって塗
料の微粒化を行ない、微粒化された塗料に電荷を与え
て、静電引力で被塗物に吸着させるガンタイプの装置で
ある。
【0004】このうち回転霧化静電塗装装置は、回転す
る金属製のカップ(「ベルカップ」と称される場合もあ
る。)、ディスク等の噴霧頭の遠心力によって塗料を霧
化させると共に、一般にこのような金属製の噴霧頭に塗
料の帯電および静電場を形成するための高電圧を印加す
る方式が採られる。従って、この金属製のカップは塗料
を霧化する機能と同時に、被塗物との間に静電界を維持
する機能等を同時に満たすものである。
【0005】図3は、従来の回転霧化静電塗装装置の概
略構造を示す断面図である(特開昭58−104656
号公報参照)。
【0006】この装置において、装置内部に組込まれた
モーターの回転軸52の先端部には、金属製の噴霧頭5
1が固定されている。一方、図示しない塗料ポンプに連
通する塗料ノズル53が配してあり、その先端開口部は
噴霧頭51の環状空間54内部に位置し、この環状空間
54は、噴霧頭51の前面側中央部位に開口する塗料出
口孔55(多数の細孔が環状に配されている。)を介し
て噴霧頭51の前面側と連通している。
【0007】また、前記噴霧頭51の後方には、ディス
ク状の空気噴出装置56が配置されており、この空気噴
出装置56には、多数の空気噴出口57からなる第1空
気噴出口群と、多数の空気噴出口58からなる第2空気
噴出口群が形成されている。これらの空気噴出口57,
58は、それぞれ環状空気通路59,60に連通してお
り、環状空気通路59,60は、それぞれ空気供給口6
1,62を介して図示しないエア供給ポンプに接続され
ている。また、前記回転軸52は、図示しない高電圧発
生装置がケーブル等により電気的に接続され、回転軸5
2と導通する噴霧頭51に所定の印加電圧を付加できる
ようになっている。
【0008】この装置にあっては、塗料は、塗料ノズル
53を通って、塗料出口孔55から噴霧頭51前面(以
下、カップ内面ともいう)に供給される。この噴霧頭5
1はモーターによって高速回転されているために、カッ
プ内面に供給された塗料は遠心力によってカップ内面を
伝って薄く引伸ばされ、噴霧頭51の外周縁部へと向
い、この外周縁部から霧状に放出される。
【0009】また、空気が各空気噴出口57,58から
前方に向けて噴出されるため、遠心力により回転軸52
に略垂直な方向に放出される塗料粒子は、前記噴出空気
流によって被塗物方向に偏向せしめられる。ここで、空
気噴出口57からなる第1空気噴出口群のみ設置した場
合には、噴霧頭51の回転速度が高くなると塗料噴霧の
広がりを適正な広がり角に維持するために空気の噴出速
度を高くしなければならないが、噴出速度があまり高い
と噴出空気流が被塗物に衝突後はね返ったり、塗料粒子
が空気流と共に飛散したりする虞れがあるのに対し、上
記の装置では、噴霧頭51の外周縁部から放出された塗
料粒子は、まず第1空気噴出口群からの空気流によって
ある程度偏向され、塗料粒子の速度も幾分低下している
ので、空気の噴出速度をそれ程高くしなくとも第2空気
噴出口群からの空気流によって容易に偏向せしめられ、
塗料粒子は、所望のパターンにコントロールされ被塗物
方向に運ばれる。
【0010】一方、噴霧頭51には高電圧が印加されて
いるためにその先端から被塗物に向ってコロナ放電が行
われている。上記塗料粒子には噴霧頭51前面に接触す
ることによって得られる帯電のほかにコロナ放電によっ
て更に帯電され、このように帯電された塗料粒子はクロ
ーン力によって効率良く被塗物に付着する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の回転霧化静電塗装装置にあっては、図示のよ
うに、空気噴出口57からの空気流Aおよび空気噴出口
58からの空気流Bにより空気噴出装置56のディスク
状板63上では負圧となるので、周囲の空気が流入して
渦流が発生し、これにより放出される塗料粒子をまき込
んでしまうために、塗着効率が低下するという問題があ
った。なお、図3では、簡単のため断面の下半分につい
てのみ空気の流れを矢印で示している。
【0012】また、このようにしてまき込まれた塗料粒
子が空気噴出装置56のディスク状板63上に付着する
ため、空気噴出装置56自体の汚れにつながると共に、
ディスク状板63上に付着した汚れた塗料粒子が飛んで
被塗物への塗装不具合の原因にもなる虞れがある。
【0013】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、渦流の発
生を防止することができ、塗料の塗着効率の向上を図る
ことのできる回転霧化静電塗装装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように特定される。請求項
1に記載の発明は、回転する噴霧頭と、当該噴霧頭の前
面上に塗料を供給する手段と、前記噴霧頭の後方から前
方に向けて当該噴霧頭の外周縁部周りに空気を噴出する
空気噴出口とを有し、当該空気噴出口は、前記噴霧頭の
軸心に対し複数の異なる同心円上にそれぞれ配置されて
なる回転霧化静電塗装装置において、前記複数の空気噴
出口のうちの最外位置の空気噴出口よりも内径側に、空
気が通過する通気口を設けたことを特徴とする。このよ
うに特定された発明にあっては、塗料は噴霧頭の前面上
に供給され、当該噴霧頭が高速回転されているために、
供給された塗料は、遠心力によって噴霧頭の前面を伝っ
て薄く引伸ばされ、噴霧頭の外周縁部から霧状に放出さ
れる。放出された塗料粒子は、まず、内径側の空気噴出
口からの噴出空気流によって被塗物方向に偏向せしめら
れ、次いで、外径側の空気噴出口からの噴出空気流によ
って、順次被塗物方向に偏向せしめられ被塗物方向に運
ばれる。ここで、前記通気口の前後で空気の通過が可能
となるので、空気噴出口からの噴出空気流によって後方
から通気口を通過して前方に流れる空気流が形成されて
渦流の発生が防止され、塗料粒子は、逆流するようなこ
となく被塗物方向に向かわせられるため、塗料の塗着効
率の向上が図られる。
【0015】請求項2に記載の発明の構成は、上記請求
項1に記載の回転霧化静電塗装装置において、前記空気
噴出口は、噴出する空気が前記噴霧頭の外周縁部近傍を
通過するように配置される第1空気噴出口と、当該第1
空気噴出口から所定の距離を隔てて外径側に配置される
第2空気噴出口とからなり、前記通気口は、当該第1空
気噴出口と第2空気噴出口との間に形成される開空間の
上流側に設けられることを特徴とする。このように特定
された発明にあっては、第1空気噴出口と第2空気噴出
口との間に開空間が形成されているため、通気口を通過
した空気流は、さらに整流化されて塗料粒子のまき込み
が防止される。
【0016】請求項3に記載の発明の構成は、上記請求
項1又は2に記載の回転霧化静電塗装装置において、前
記空気噴出口の少なくともいずれか一つの空気噴出口の
近傍に、放電電極を設けたことを特徴とする。このよう
に特定された発明にあっては、装置の設計自由度が大き
くなる。
【0017】請求項4に記載の発明の構成は、上記請求
項3に記載の回転霧化静電塗装装置において、前記放電
電極を設けた空気噴出口からは除湿された空気を噴出さ
せることを特徴とする。このように特定された発明にあ
っては、塗料粒子の帯電量が増加し、より効率良く被塗
物に付着する。
【0018】請求項5に記載の発明の構成は、上記請求
項4に記載の回転霧化静電塗装装置において、前記放電
電極を設けていない空気噴出口からは加湿された空気を
噴出させることを特徴とする。このように特定された発
明にあっては、塗料が付着して電荷がたまる傾向にある
被塗物の表面から電荷が逃げやすくなり、塗料粒子の被
塗物への付着が促進されると共に、スパークの発生が防
止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
る回転霧化静電塗装装置の概略構造を示す断面図、図2
は、図1の左側から見た図である。
【0020】図1に示すように、本装置において、装置
内部に組込まれた図示しないモータに連結された中空シ
ャフト22の先端部には、噴霧頭としてのカップ21が
固定されており、このカップ21は前方に向けて開口し
た椀状を呈しており、例えば樹脂などの絶縁性材料から
なる。一方、中空シャフト22の内部には図示しない塗
料ポンプに連通する塗料ノズル23が配してあり、その
先端開口部はカップ21内部に位置し、カップ21の前
面側中央部位に開口する塗料出口孔24(多数の細孔が
環状に配されている。)に連通している。
【0021】前記カップ21の後面側には、前記中空シ
ャフト22の外周を定間隔をもって囲繞するエアーリン
グ25が取付けられており、このエアーリング25の先
端部には第1空気噴出口15が配置され、噴出する空気
がカップ21の外周縁部近傍を通過するように形成され
ている。この第1空気噴出口15は、円周方向に連続す
るスリット状を呈しており、第1空気噴出口15は、側
面側に開口するエア導入口17と整流室群18を介して
連通される。このエア導入口17は図示しないエア供給
ポンプに連通している。整流室群18は、複数のリング
状マニホールド19とこれらを結ぶ軸方向に延びる通路
20とからなり、エア導入口17から供給される空気
は、整流された上で第1空気噴出口15から前方に向け
てカップ21の外周縁部周りに均一に噴出されるように
なっている。
【0022】また、エアーリング25の外側面には、略
円筒状の外側空気ノズル26が、図2にも示したよう
に、3方向からねじ部材27をねじ込んで固定されてい
る。この外側空気ノズル26の先端部には、第1空気噴
出口15から所定の距離を隔てて外径側に、第2空気噴
出口16が配置される。この第2空気噴出口16も、第
1空気噴出口15と同様に、円周方向に連続するスリッ
ト状を呈しており、第2空気噴出口16は、側面側に開
口するエア導入口28と整流室群29を介して連通され
ると共に、エア導入口28は図示しないエア供給ポンプ
に連通している。整流室群29は、複数のリング状マニ
ホールド30とこれらを結ぶ軸方向に延びる通路31か
らなり、エア導入口28から供給される空気は、整流さ
れた上で第2空気噴出口16から前方に向けてカップ2
1の外周縁部周りに第1空気噴出口15からは所定の距
離を隔てた位置に均一に噴出されるようになっている。
【0023】なお、第1空気噴出口15および第2空気
噴出口16は、必ずしも上記のように円周方向に連続す
るスリット状を呈したものでなくてもよく、例えば複数
の細孔を円周方向に形成させたものであってもよい。こ
れらの第1空気噴出口15および第2空気噴出口16か
らの噴出空気流A,Bにより、塗料粒子は被塗物に向け
て偏向せられる。また、空気噴出口15,16の径方向
位置や噴出される空気圧を変更調整することにより、塗
料粒子の流れ方向を変えることができ、膜厚分布の制御
が可能である。
【0024】本実施の形態では特に、前記第1空気噴出
口15と第2空気噴出口16との間に開空間4が形成さ
れており、さらに、開空間4の上流側、すなわち外側空
気ノズル26の内径側近傍には、空気が通過する通気口
としての円弧状長孔5が円周方向等間隔に形成されてい
る。これにより、噴出口15,16間の空気流が整流化
され、塗料粒子のまき込みを防止を図っている。なお、
円弧状長孔5の代わりに、多数の円孔を形成してもよ
く、また、外側空気ノズル26を第2空気噴出口16を
有する外径側部材とねじ部材27でねじ固定される内径
側部材に分離し、これらを放射状に伸延する棒状のアー
ム部材により連結した構成として、結果的に空気が通過
する通気口を形成することも可能である。
【0025】また、第2空気噴出口16の出口近傍に
は、静電塗装用の放電電極32が設けられる。この放電
電極32は、導電性塗料により、リング形状を有する導
電性皮膜が形成されたものである。なお、放電電極32
は、導電性塗料によらず、薄板の導電性材料により構成
することもできる。この放電電極32は、ケーブル等に
より図示しない高電圧発生装置と電気的に接続され、印
加電圧(例えば−30kv〜−90kv)を付加できる
ようになっており、カップ21から放出される塗料粒子
をコロナ放電により帯電させることができる。
【0026】さらに、本実施の形態では、放電電極32
を設けた第2空気噴出口16からは除湿された空気を噴
出させ、放電電極を設けていない第1空気噴出口15か
らは加湿された空気を噴出させるように構成されてい
る。そのために、第2空気噴出口16と図示しないエア
供給ポンプとの間には、図示しない除湿器が設置され、
第2空気噴出口16に向けて供給される空気の絶対水分
量を減少制御できるようになっている。なお、除湿器の
代わりにヒータを設けて直接水分を飛ばすようにして制
御することもできる。一方、第1空気噴出口15と図示
しないエア供給ポンプとの間には、図示しない加湿器が
設置され、第1空気噴出口15に向けて供給される空気
の絶対水分量を増加制御することができる。なお、上記
除湿器や加湿器の設置位置は任意であり、エア供給ポン
プに近接して設けることも可能だが、空気中の水分量を
制御する機能に鑑みれば極力空気噴出口の上流側近傍に
設置することが好ましい。
【0027】次に、本発明の実施の形態の作用を説明す
る。この装置において、塗料は、カップ21の回転軸の
中心に位置する塗料ノズル23を通って、塗料出口孔2
4からカップ21の前面(以下、カップ内面ともいう)
に供給される。このカップ21はモーターによって高速
回転されているために、カップ前面に供給された塗料は
遠心力によってカップ前面を伝って薄く引伸ばされ、カ
ップ外周縁部へと向い、この外周縁部から霧状に放出さ
れる。
【0028】放出された塗料粒子は、図1の実線矢印P
で示すように、まず、エアーリング25の第1空気噴出
口15からの噴出空気流Aによって被塗物方向に偏向せ
しめられ、次いで、外側空気ノズル26の第2空気噴出
口16からの噴出空気流Bによってさらに被塗物方向に
偏向せしめられ、所望の方向にコントロールされ被塗物
方向に運ばれる。このように二段階の噴出空気流A,B
により塗料粒子の流れが被塗物方向に偏向させられるた
め、塗料粒子が高速で霧状に放出されても十分にその流
れを所望の方向に偏向させることができる。
【0029】ここで、前記第1空気噴出口15と第2空
気噴出口16との間には円弧状長孔5が形成されている
ので、この円弧状長孔5の前後で空気の通過が可能とな
り、従来のように渦流が発生して塗料粒子をまき込む虞
れがなくなるばかりか、噴出空気流A,Bによって外側
空気ノズル26の後方から円弧状長孔5を通過して前方
に流れる空気流Cが形成されるため、塗料粒子の逆流を
防止して被塗物方向に向かわせることができる。加え
て、第1空気噴出口15と第2空気噴出口16との間に
開空間4が形成されているので、円弧状長孔5を通過し
た空気流Cはさらに整流化されて塗料粒子のまき込みを
防止する。したがって、塗料の塗着効率を大幅に向上さ
せることが可能となる。
【0030】一方、第2空気噴出口16の出口近傍に設
けられた放電電極32には高電圧が印加されているため
に、放電電極32の先端からは、ほぼ定常的に、被塗物
に向ってコロナ放電が行われおり、カップ21の外方の
全周域において被塗物へと向う放電流が形成される。カ
ップ外周縁部で霧化され前方空間へと飛び出した塗料粒
子は、このコロナ放電によって帯電され、このように帯
電された塗料粒子はクローン力によって、アースされた
被塗物に効率良く付着する。
【0031】また、放電電極32を設けた第2空気噴出
口16からは除湿された空気(例えば、雰囲気温度の飽
和水蒸気量の40%以下、より具体的には雰囲気温度2
0℃において0.01729mg/cm3 の40%以
下)が噴出されるので、除湿空気内では放電電流が増
え、塗料粒子の帯電量も増加するために、塗料粒子のク
ローン力による吸引力がアップし、より効率良く被塗物
に付着させることができる利点がある。
【0032】このようにして塗料が被塗物に塗着されて
いく過程において、被塗物の表面に電荷がたまるにつれ
て、後から放出される塗料粒子が徐々に付着しにくくな
る傾向があるが、第1空気噴出口15からは加湿された
空気(例えば、雰囲気温度の飽和水蒸気量の60〜70
%)が噴出されているので、この噴出空気流Aが被塗物
に達すると水膜を形成して被塗物の表面から電荷が逃げ
やすくなり、塗料粒子の被塗物への付着が促進されると
共に、スパークの発生を防止することができる。
【0033】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではなく、したが
って、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の
技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣
旨である。
【0034】たとえば、上述した実施の形態では、第2
空気噴出口16の出口近傍に放電電極32を設けると共
に、第2空気噴出口16から除湿された空気を噴出さ
せ、第1空気噴出口15からは加湿された空気を噴出さ
せるように構成したが、これを逆に、すなわち第1空気
噴出口15の出口近傍に放電電極を設けると共に、第1
空気噴出口15から除湿された空気を噴出させ、第2空
気噴出口16からは加湿された空気を噴出させるように
構成することも可能である。また、空気噴出口15や1
6の出口近傍に放電電極を設ける代わりに、カップ21
を金属製としてこれを放電電極として用いることも可能
である。つまり放電電極は、第1空気噴出口15、第2
空気噴出口16、又はカップ21のいずれに設けても上
記実施の形態と同様の効果を得ることができ、装置の設
計の自由度も大きい。したがって、本発明は、外側空気
ノズル26を備えていない従来の回転霧化静電塗装装置
に、当該外側空気ノズル26をねじ固定等することによ
り、比較的簡易に構成することが可能である。
【0035】さらに、第2空気噴出口16の出口近傍に
設けられた放電電極32をそのまま用い、加えてカップ
21を金属製としてこれにも同電圧を印加させるように
構成することも可能である。このようにすれば、帯電し
た塗料粒子に対し反発力が付与され、塗料粒子がカップ
21の後方に飛ぶことが一層防止される。
【0036】また、上述した実施の形態では、空気噴出
口としては、第1空気噴出口15と第2空気噴出口16
とから構成したが、さらに空気噴出口を増設して3以上
の異なる同心円上にそれぞれ配置した構成とすることも
可能である。
【0037】なお、本発明は、従来知られる各種の態様
の回転霧化静電塗装装置のいずれに関しても適用可能で
あることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、請求
項毎に次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
では、複数の空気噴出口のうちの最外位置の空気噴出口
よりも内径側に、空気が通過する通気口を設けたので、
当該通気口の前後で空気の通過が可能となり、従来のよ
うに渦流が発生して塗料粒子をまき込む虞れがなくなる
ばかりか、噴出空気流によって後方から通気口を通過し
て前方に流れる空気流が形成されるため、塗料粒子の逆
流を防止して被塗物方向に向かわせることができ、塗料
の塗着効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0039】請求項2に記載の発明では、空気噴出口
は、噴出する空気が噴霧頭の外周縁部近傍を通過するよ
うに配置される第1空気噴出口と、当該第1空気噴出口
から所定の距離を隔てて外径側に配置される第2空気噴
出口とからなり、通気口は、当該第1空気噴出口と第2
空気噴出口との間に形成される開空間の上流側に設ける
ようにしたので、既存の装置に比較的簡易な要素を付加
することにより構成できると共に、第1空気噴出口と第
2空気噴出口との間に開空間4が形成されているため、
通気口を通過した空気流はさらに整流化されて塗料粒子
のまき込みを防止することができる。
【0040】請求項3に記載の発明では、空気噴出口の
少なくともいずれか一つの空気噴出口の近傍に、放電電
極を設けるようにしたので、装置の設計自由度が大きく
なる。
【0041】請求項4に記載の発明では、放電電極を設
けた空気噴出口からは除湿された空気を噴出させるよう
にしたので、塗料粒子の帯電量が増加し、より効率良く
被塗物に付着させることができる請求項5に記載の発明
では、放電電極を設けていない空気噴出口からは加湿さ
れた空気を噴出させるようにしたので、被塗物の表面か
ら電荷が逃げやすくなり、塗料粒子の被塗物への付着が
促進されると共に、スパークの発生を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る回転霧化静電塗装
装置の概略構造を示す断面図である。
【図2】 図1の左側から見た図である。
【図3】 従来の回転霧化静電塗装装置の概略構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
4…開空間、 5…円弧状長孔(通気口)、 15…第1空気噴出口(空気噴出口)、 16…第2空気噴出口(空気噴出口)、 21…カップ(噴霧頭)、 23…塗料ノズル(塗料を供給する手段) 32…放電電極。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する噴霧頭と、当該噴霧頭の前面上
    に塗料を供給する手段と、前記噴霧頭の後方から前方に
    向けて当該噴霧頭の外周縁部周りに空気を噴出する空気
    噴出口とを有し、当該空気噴出口は、前記噴霧頭の軸心
    に対し複数の異なる同心円上にそれぞれ配置されてなる
    回転霧化静電塗装装置において、 前記複数の空気噴出口のうちの最外位置の空気噴出口よ
    りも内径側に、空気が通過する通気口を設けたことを特
    徴とする回転霧化静電塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記空気噴出口は、噴出する空気が前記
    噴霧頭の外周縁部近傍を通過するように配置される第1
    空気噴出口と、当該第1空気噴出口から所定の距離を隔
    てて外径側に配置される第2空気噴出口とからなり、前
    記通気口は、当該第1空気噴出口と第2空気噴出口との
    間に形成される開空間の上流側に設けられることを特徴
    とする請求項1に記載の回転霧化静電塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記空気噴出口の少なくともいずれか一
    つの空気噴出口の近傍に、放電電極を設けたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の回転霧化静電塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記放電電極を設けた空気噴出口からは
    除湿された空気を噴出させることを特徴とする請求項3
    に記載の回転霧化静電塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記放電電極を設けていない空気噴出口
    からは加湿された空気を噴出させることを特徴とする請
    求項4に記載の回転霧化静電塗装装置。
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