JPH09186672A - 波長多重通信システム用光送信器及びその波長制御方法 - Google Patents

波長多重通信システム用光送信器及びその波長制御方法

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JPH09186672A
JPH09186672A JP8016958A JP1695896A JPH09186672A JP H09186672 A JPH09186672 A JP H09186672A JP 8016958 A JP8016958 A JP 8016958A JP 1695896 A JP1695896 A JP 1695896A JP H09186672 A JPH09186672 A JP H09186672A
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wavelength
light
polarization
different
optical
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JP8016958A
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Natsuhiko Mizutani
夏彦 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏波変調光源を用いた波長多重通信の送信器に
おいて、信号光と異なる偏波の光を用いて波長制御を行
い、信号光は波長制御に用いずに伝送路に送出する光通
信用光源の送信器及び波長制御方法等である。 【解決手段】発光手段として夫々ブラッグ波長のTE光
とTM光とを送出する波長可変の偏波変調光源1031
〜4を備え、光分岐器として偏波ビームスプリッタ10
5を備える。第1の偏波の光を信号光として伝送路に送
出するとき、第2の偏波の光を一定の波長間隔或は所定
波長にする制御系101を備える。偏波ビームスプリッ
タ105は、信号光の第1の偏波の光と波長制御用の参
照光である第2の偏波の光を分離し、制御系101によ
って、直接的ではないが実質的に信号光に対して波長制
御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重通信シス
テムの光送信器の波長制御方法等に関するものであり、
特に周波数を相対的に安定化する送信器の波長制御方法
等に関する。
【0002】
【従来の技術】波長多重技術によれば、1つの伝送路内
に独立した多数のチャネルを持つことができる。波長多
重技術は、他の多重方式である時分割多重方式と比べ
て、フレーム同期などの時間軸上での多重化が不要なた
め、各チャネルの伝送速度を一定させる必要がなく、ネ
ットワークの柔軟性が求められるマルチメディア通信に
も適している。
【0003】波長多重通信システムの検波方式として
は、光ヘテロダイン方式と光フィルタ方式の2つがあ
る。光ヘテロダイン方式は、チャネル数をより多くでき
るが、局発光源および広帯域の電気回路が必要である。
一方、光フィルタ方式はチャネル数では前者に劣るもの
の、局発光源を必要としないので構成はより簡単にな
る。
【0004】光フィルタ方式の波長間隔は、フィルタの
選択にもよるが、0.5〜20GHz程度であり、チャ
ネル間の干渉を避けるために光周波数の相対的安定化が
必要となる。送信装置が複数あるシステムでは、絶対的
に安定化する必要がある。
【0005】周波数安定化した波長多重通信システムの
光送信器の一例として、Electronics Le
tters Vol.23, pp.750−752
(1987), “Frequency stabil
isation of FDMoptical sig
nals”に記載のものが挙げられる。これは、ファプ
リペロ共振器のそれぞれ異なる共振ピークに、各レーザ
の波長をロックするというものである。
【0006】図12にしたがって説明する。光源12−
01、12−02、12−03は高速に波長チューニン
グ可能で高速変調可能でもある外部共振器レーザであ
り、それぞれ独立の信号によつてFSK(周波数シフト
キーイング)変調されている。各光源の波長は概略チャ
ネル間隔程度に離れてチューニングされている。
【0007】4×4光カプラー12−04によって、各
光源からの光は合分波される。第1から第3の出力は信
号光およびモニタ用に取り出される。第4の出力は周波
数安定化に用いられる。ファイバファブリペロ共振器1
2−05は、500MHzごとに共振周波数となり、3
dBバンド幅50MHzである。各光源の周波数ロック
のためのエラー信号は以下のように取り出される。光源
12−01、12−02、12−03の周波数が共振器
12−05の共振点に一致していれば(共振点がマーク
周波数とスペース周波数の間にある)、受光素子12−
06からの出力信号から変調信号は取り出されない。い
ずれかの光源の波長が長波長側にずれた場合には、その
光源からの送信信号の符号を反転した信号が得られ、短
波長側にずれた場合には送信信号と同符号の信号が得ら
れる。そこで、受光素子12−06からの出力信号を3
分割し、乗算器12−07、12−08、12−09で
各々について各チャネルの送信信号との積演算を行な
い、結果をローパスフィルタ12−10、12−11、
12−12を通して取り出すことで、各光源の周波数ロ
ックのためのエラー信号が得られるのである。
【0008】また、他の方法では、基準とするレーザ装
置の周波数を安定化し、これを他のいくつかのレーザ装
置の出射光と合波し、更にこの光と周波数を一定周期の
鋸歯状に掃引している参照用レーザ装置の出射光を合波
し、ビート信号を得る。そして、ビート信号として得ら
れるパルス列を構成する各パルスの出現時刻が、上記安
定化レーザに対応するパルス列のパルスの出現時刻に対
して一定時間差を保つていることをモニタすることで、
各レーザ装置の発振周波数間隔を安定化する(Jour
nal of Lightwave Technolo
gy, Vol.7, 375−384(1989),
“Coherent OpticalMultica
rrier Systems”、特開平1−3148
7)。
【0009】また、波長可変光源として、波長可変半導
体レーザを用いることができる。波長可変幅を広げるた
めの研究が進められているが、現時点で実用レベルのも
のは、多電極のDBR(distributed Br
agg reflector)型やDFB(distr
ibuted feedback)型のもので、波長可
変幅は数nmである。一例としては、電子情報通信学会
技術報告OQE(Optical and Quant
um Electronics)89−116, “三
電極長共振器λ/4シフトMQW−DFBレーザ”記載
のものが挙げられる。
【0010】また、他の例において、小振幅のデジタル
信号を注入電流に重畳したデジタル偏波変調の方式とこ
れを可能にする素子の構造が提案されている。2電極構
成のDFB型半導体レーザの片側の電極に流すバイアス
電流を一定値に制御し、もう一方に流すバイアス電流に
小振幅のデジタル信号を重畳させた時にTEモードとT
Mモードの間のスイッチングをするものである。このと
き、TEモードとTMモードの有効屈折率が異なってい
るために発振波長も変化する。例えば1.5μm帯の半
導体レーザでは2〜3mAの変調振幅によって発振偏波
モードのスイッチングがおこり、このとき発振波長差が
数nmとなる。また、スイッチング時に光出力がほは一
定になるように変調振幅を制御すれば、内部の光子密度
の変化は小さくなり、また共振器内部のキャリア密度の
変化も小さい。従って、プラズマ効果による動的波長変
動が格段に小さくなり、周波数応答特性も格段に改善さ
れるというものである。
【0011】DFBレーザはTE、TMのそれぞれのモ
ードでストップバンドの短波長側または長波長側で発振
するが、特にDFBレーザのグレーティングにλ/4シ
フトを導入したり、位相調整領域を導入したりすること
でブラッグ波長での発振を可能にする。これを偏波変調
レーザに適用すると、発振波長をTEモードのブラッグ
波長とTMモードのブラッグ波長とでスイッチングさせ
ることになり、スイッチング波長間隔を確定させること
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例の波長多重方式では、信号光の一部をカプラー
で取り出して、波長制御用に用いているために、光出力
を有効に利用していないという問題点があった。
【0013】よって、本出願に係る第1の発明の目的
は、偏波変調光源を用いた波長多重通信の送信器におい
て、信号光と異なる偏波の光を用いて波長制御を行い、
信号光についてはこれを波長制御に用いることなく伝送
路に送出する光通信用光源の送信器及び波長制御方法を
提供することである(特に請求項1、4、5、6、7、
10、11、12に対応)。
【0014】本出願に係る第2の発明の目的は、第1の
発明において使用する光フィルタ等変換手段の選択の自
由度を拡大することである(特に請求項2、4、5、
6、8、10、11、12に対応)。
【0015】本出願に係る第3の発明の目的は、偏波変
調光源を用いた波長多重通信の送信器において、信号光
と異なる偏波の光を用いて波長制御を行い、信号光につ
いてはこれを波長制御に用いることなく伝送路に送出す
る送信器で、特にチャネル数を増加させた装置及び波長
制御方法を提供することである(特に請求項3、4、
5、6、9、10、11、12に対応)。
【0016】本出願に係る第4の発明の目的は、上記波
長制御方式を用いたCATVシステムを提供することで
ある(特に請求項13に対応)。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係る第1の発明は、例えば、発光手段とし
てそれぞれブラッグ波長のTE光とTM光とを送出する
波長可変の偏波変調光源を備え、光分岐器として偏波ビ
ームスプリッタを備え、第1の偏波の光を信号光として
伝送路に送出するときに第2の偏波の光を一定の波長間
隔にする制御系を備えたことを特徴とする。上記構成に
おいて、それぞれブラッグ波長のTE光とTM光とを送
出する波長可変の偏波変調光源は、複数の光源の間で送
出するTE光とTM光の波長間隔を等しくするものであ
り、偏波ビームスプリッタは、信号光の第1の偏波の光
と波長制御用の参照光である第2の偏波の光を分離し、
信号光にほとんど損失を与えずに伝送路に送出するもの
であり、第2の偏波の光を一定の波長間隔にする制御系
によって、直接的ではないが実質的に信号光に対しての
波長制御を行うものである。
【0018】詳細には、本出願に係る第1の発明の光通
信システム用光送信器は、複数の半導体レーザを波長多
重通信用光源として使う波長多重通信システム用光送信
器であって、該半導体レーザは光導波路の一部に流す電
流を変調することで偏波面の異なる2つの偏波モードが
スイッチする構造であって偏波面の異なる2つの偏波モ
ードでの発振波長間隔がいずれも実質的に等しく、該半
導体レーザの変調された光について該偏波面の異なる2
つの偏波モードを異なる伝搬方向に分岐する手段と、該
2つの偏波モードのうち第1の偏波モードの光を光伝送
路に結合させる手段と、残りの第2の偏波モードの光の
波長の変動を光強度の変動に変換する変換手段と、該変
換手段からの光を電気信号に変換する手段と、該変換手
段により設定される各所定波長値に各々の半導体レーザ
の第2の偏波モードでの発振波長を安定化する手段を有
することを特徴とする。
【0019】また、本出願に係る第1の発明の光通信用
光源の波長制御方法は、複数の半導体レーザを波長多重
通信用光源として使うときの波長制御方法であって、該
半導体レーザは光導波路の一部に流す電流を変調するこ
とで偏波面の異なる2つの偏波モードがスイッチする構
造であって偏波面の異なる2つの偏波モードでの発振波
長間隔がいずれも実質的に等しく、該半導体レーザの変
調された光について該偏波面の異なる2つの偏波モード
は異なる伝搬方向に分岐され、該2つの偏波モードのう
ち第1の偏波モードの光は光伝送路に結合させられ、残
りの第2の偏波モードの光の波長の変動が検出され、各
所定波長値に各々の半導体レーザの第2の偏波モードで
の発振波長を安定化させることを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、本出願に係る第
2の発明は、例えば、発光手段としてTE光とTM光と
を送出する波長可変の偏波変調DFBレーザでTE光と
TM光の波長差が各々異なるものを備え、光分岐器とし
て偏波ビームスプリッタを備え、第1の偏波の光を信号
光として伝送路に送出するときに第2の偏波の光を一定
の波長にする制御系を備えたことを特徴とする。上記構
成において、偏波ビームスプリッタは、信号光の第1の
偏波の光と波長制御用の参照光である第2の偏波の光を
分離するものであり、複数の偏波変調光源でTE光とT
M光の波長差が各々異なっていることは、全ての参照光
を同一の波長に同調させたときに、各々の光源からの信
号光を各々異なった波長にするものである。
【0021】詳細には、本出願に係る第2の発明の光通
信システム用光送信器は、複数の半導体レーザを波長多
重通信用光源として使う波長多重通信システム用光送信
器であって、該半導体レーザは光導波路の一部に流す電
流を変調することで偏波面の異なる2つの偏波モードが
スイッチする構造であって該複数の半導体レーザの各々
が偏波面の異なる2つの偏波モードでの発振波長間隔が
等しくなく、該半導体レーザの変調された光を該偏波面
の異なる2つの偏波モードを異なる伝般方向に分岐する
手段と、該2つの偏波モードのうち第1の偏波モードの
光を光伝送路に結合させる手段と、残りの第2の偏波モ
ードの光の波長の変動を光強度の変動に変換する変換手
段と、該変換手段からの光を電気信号に変換する手段
と、該変換手段により設定される1つの所定波長値に各
々の半導体レーザの第2の偏波モードでの発振波長を安
定化する手段を有することを特徴とする。
【0022】また、本出願に係る第2の発明の光通信用
光源の波長制御方法は、複数の半導体レーザを波長多重
通信用光源として使うときの波長制御方法であって、該
半導体レーザは光導波路の一部に流す電流を変調するこ
とで偏波面の異なる2つの偏波モードがスイッチする構
造であって偏波面の異なる2つの偏波モードでの発振波
長間隔が等しくなく、該半導体レーザの変調された光に
ついて該偏波面の異なる2つの偏波モードは異なる伝搬
方向に分岐され、該2つの偏波モードのうち第1の偏波
モードの光は光伝送路に結合させられ、残りの第2の偏
波モードの光の波長の変動が検出され、1つの所定波長
値に各々の半導体レーザの第2の偏波モードでの発振波
長を安定化させることを特徴とする。
【0023】また上記目的を達成するため、本出願に係
る第3の発明は、例えば、上述した複数の発光手段を2
つのグループにわけ、第1のグループに属する偏波変調
光源はTE光の波長が一致するように制御し、第2のグ
ループに属する偏波変調光源はTM光の波長が一致する
ように制御することを特徴とする。上記制御によって、
第1のグループに属する偏波変調光源はTM光を信号光
とし、第2のグループに属する偏波変調光源はTM光を
信号光とすることで、各々の光源からの信号光の波長は
各々異なった波長になり、波長多重のチャネルを倍増す
ることができる。
【0024】詳細には、本出願に係る第3の発明の光通
信システム用光送信器は、複数の半導体レーザを波長多
重通信用光源として使う波長多重通信システム用光送信
器であって、該半導体レーザは光導波路の一部に流す電
流を変調することで偏波面の異なる2つの偏波モードが
スイッチする構造であって、該複数の半導体レーザを2
つのグループに分けるときに、各グループ内の複数の半
導体レーザは偏波面の異なる2つの偏波モードの波長差
が各々異なっていて、該半導体レーザの変調された光を
該偏波面の異なる2つの偏波モードを異なる伝搬方向に
分岐する手段と、該2つの偏波モードのうち第1の偏波
モードの光を光伝送路に結合させる手段と、残りの第2
の偏波モードの光の波長の変動を光強度の変動に変換す
る変換手段と、該変換手段からの光を電気信号に変換す
る手段と、該変換手段により設定される所定波長値に第
1のグループに属する半導体レーザの第1の偏波モード
の波長を一致させると同時に第2のグループに属する半
導体レーザの第2の偏波モードの波長を一致させる手段
を有することを特徴とする。
【0025】また、本出願に係る第3の発明の通信用光
源の波長制御方法は、複数の半導体レーザを波長多重通
信用光源として使うときの波長制御方法であって、該半
導体レーザは光導波路の一部に流す電流を変調すること
で偏波面の異なる2つの偏波モードがスイッチする構造
であって、該複数の半導体レーザを2つのグループに分
けるときに、各グループ内の複数の半導体レーザは偏波
面の異なる2つの偏波モードの波長差が各々異なってい
て、該半導体レーザの変調された光について該偏波面の
異なる2つの偏波モードは異なる伝搬方向に分岐され、
該2つの偏波モードのうち第1の偏波モードの光は光伝
送路に結合させられ、残りの第2の偏波モードの光の波
長の変動が検出され、所定波長値に第1のグループに属
する半導体レーザの第1の偏波モードの波長を一致させ
ると同時に第2のグループに属する半導体レーザの第2
の偏波モードの波長を一致させることを特徴とする。
【0026】上記において、前記所定波長値に半導体レ
ーザの1つの偏波モードでの発振波長を安定化ないし一
致させることは、微小変調信号と同期検波によるウォブ
リング法で行なわれたり、局発光を掃引しそれによって
得られるビート信号のタイミングを計測することによっ
て波長を検出する局発光スキャン方式で行なわれたり、
波長可変フィルタを掃引し透過光のタイミングを計測す
ることによって波長を検出する透過光スキャン方式で行
なわれたりする(これらの詳細については後述する)。
【0027】また、本出願に係る第4の発明のCATV
システムは、放送センタ側に上記の送信器を備え、波長
多重通信を行うことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】第1実施例 本発明による第1の実施例を図面を用いて説明する。図
1に本発明の波長多重方式を適用する光送信器の構成図
を示す。波長制御系101、LD駆動回路1021〜
4、λ/4シフトを有する偏波変調LD1031〜4、
光合流器104、偏波ビームスプリッタ105、ファブ
リペロ共振器106、受光素子107、増幅器108、
発振器1101〜4、乗算器1111〜4、ローパスフ
ィルタ1121〜4によって構成されている。波長制御
系101は、ローパスフィルタ1121〜4の出力信号
をもとに、LD駆動回路1021〜nを制御して、各L
D1031〜4のチューニングおよびトラッキング動作
を行う。波長制御系101は、演算処理回路、記億素
子、A/D変換器、D/A変換器等で構成され、チュー
ニング動作、トラッキング動作で必要なパラメータ、動
作手順を記億している。また、チャネルを識別しトラッ
キングの誤差信号を取り出すために、発振器1101〜
4において発生させたチャネルごとに異なる周波数の正
弦波での変調信号がLD駆動回路1021〜4に与えら
れ、この変調信号をバイアスに加えて各LD1031〜
4からの送信信号を微小に周波数(波長)変調する。変
調周波数として、発振器1101では20kHz、発振
器1102では21kHz、発振器1103では22k
Hz、発振器1104では23kHzとした。
【0029】LD駆動回路1021〜4は、波長制御系
101からのLD制御電圧に対応した波長になるよう
に、λ/4シフトを有する偏波変調DFB−LD103
1〜4をバイアスし、これに端局からの送信信号を変調
信号として重畳させて、直接変調された信号光を各LD
1031〜4から送出する。通常の偏波変調DFBレー
ザはTE、TMのそれぞれのモードでストップバンドの
短波長側または長波長側での発振をするが、偏波変調D
FB−LD1031〜4は、特にDFBレーザのグレー
ティングにλ/4シフトを導入して、ブラッグ波長での
発振を可能とした2電極のLDである。2つの電極に流
す電流I1、I2の比を0.1〜0.6まで変化させるこ
とで、TE、TMモード各々ではブラッグ波長での単一
モード発振を保持しながら、約3.0nmの可変幅が得
られる(図3を参照)。さらにI1に重畳した変調電流
(端局からの送信信号)で直接偏波変調を行なう。TE
モードとTMモードの波長差は導波路の有効屈折率のモ
ード間の差に起因している。
【0030】光合流器104は4×1のカプラーであ
る。偏波ビームスプリッタ105は、LD1031〜4
からの光を分離し、信号光であるTE光(TM光でもよ
い)を伝送路に送り出し、波長制御に用いるTM光を送
信器内のファブリペロ共振器(光フィルタ)106を介
して受光素子107に結合させる。ファブリペロ共振器
106は1500MHzごとに共振周波数となり、3d
Bバンド幅150MHzである。光フィルタ106、乗
算器1111〜4、ローパスフィルタ1121〜4で、
発振器1101〜4からのチャネル識別の正弦波信号と
の同期検波によつて、LD1031〜4からのそれぞれ
の変調光の波長とフィルタ106の波長との誤差信号を
取り出す。各チャネルの誤差信号は、低周波(長波長)
側にずれたときに負、高周波(短波長)側にずれたとき
に正となるゼロクロス信号となるので、これを波長制御
系にもどしてトラッキング動作を行う。これは、ウォブ
リング(wobbling)法と呼ばれるものである。
【0031】図2は本発明による波長多重方式を示した
図であり、多重化された状態での、各偏波変調光源10
31〜4のTMおよびTEモードでの発振波長を示して
いる。すなわち、各々が波長可変の偏波変調光源である
LD1からLD4までの4個の光源が、そのTMモード
での発振波長をファブリペロ共振器106の共振波長に
一致させている。
【0032】各偏波変調光源1031〜4のTEモード
とTMモードの波長間隔は温度変化、デバイス間のばら
つき等でわずかに異なるが、光フィルタ方式の波長多重
の場合のチャネル間隔は維持できる。更に、受信側でも
波長可変フィルタを用いてトラッキングすることで、信
号光であるTEモードを直接安定化していないことに起
因する不安定性を補って受信することができる。本実施
例では、偏波変調の光源としてλ/4シフトを導入した
DFBレーザを用いた例について説明したが、偏波変調
DFBレーザとしては、(ストップバンドの短波長側お
よび長波長側での発振ではなく)TE光とTM光それぞ
れがブラッグ波長で発振するものであれば、位相調整領
域を有するDFB−LD、利得結合DFBなどであって
もよい。
【0033】また、チャネルを識別する手段として正弦
波信号の印加による周波数検知を用いたが、周期性をも
つ他の信号を用いてもよい。例えば周期的に繰り返す三
角波を用いてもよい。
【0034】上記の様に、それぞれブラッグ波長のTE
光とTM光とを送出する波長可変の偏波変調光源103
1〜4は、複数の光源の間で、送出するTE光とTM光
の波長間隔を実質的に等しくするものであり、偏波ビー
ムスプリッタ105は、信号光のTE偏波の光と波長制
御用の参照光であるTM偏波の光を分離し、信号光にほ
とんど損失を与えずに伝送路に送出するものである。そ
して、光フィルタ、乗算器、ローパスフィルタ、発振器
などから成る制御系によってTM偏波の光を一定の波長
間隔にすることで、実質的にTE偏波の信号光に対して
波長制御を行なっている。
【0035】第2実施例 周波数の相対的安定化の方法として、光源からの波長制
御用の参照光に、一定周期の鋸歯状に掃引している参照
用レーザ装置の出射光を合波し、ビート信号として得ら
れるパルス列を構成する各パルスの出現時刻をモニタす
る方法を用いてもよい。図4にしたがって説明する。
【0036】図4において、301は波長可変DFB−
LDであり、305の鋸歯状信号発生器から印加される
信号に従って、その波長を掃引させる。分波器306で
2つに分けた光出力の1つは、基準となるファブリペロ
共振器310に入射し、透過光をフォトディテクタ31
1で受けて波長をモニタする。DFB−LD301の波
長がファブリペロ共振器310の透過波長に一致した時
点で、パルス状の信号が出力される。
【0037】一方、波長制御系313からのLD制御電
圧に対応した波長になるようにLD駆動回路314、3
15、316によつて、λ/4シフトを有する偏波変調
DFB−LD302、303、304をバイアスし、こ
れに端局からの送信信号を変調信号として重畳させて、
直接変調した信号光をLD302、303、304から
送出する。それぞれの出射光を合波器307で合流し、
偏波ビームスプリッタ308でTE光を伝送路に送出す
る。一方、TM光は、合波器309で、分波器306の
第2の出力と偏波面を一致させて合波し(この場合、こ
れらTM光は連続光として扱える)、フォトディテクタ
312で受光する。フォトディテクタ312からの信号
を受ける遮断周波数100MHzのローパスフィルタ3
17の出力は、DFB−LD301の掃引波長(周波
数)と偏波変調DFB−LD302、303、304の
TMモード光の周波数の差が100MHz以下のとき
に、パルス状の電気信号を出力する。
【0038】波長制御系313は、フォトディテクタ3
11からのパルス状の信号とローパスフィルタ317の
出力としてのパルスの時間差を誤差信号とし、このパル
ス状の信号を所望の時間間隔となるように制御信号を出
力する。例えば、本実施例では、この時間間隔を鋸歯状
信号発生器305の繰り返し時間の1/4とした。
【0039】このようにして、TMモード光の波長間隔
を安定化し、TEモード光の波長を間接的に制御してい
る。局発光掃引(スキャン)方式とでも呼ばれるもの
で、ビート信号として得られるパルス列を構成する各パ
ルスの出現時刻が、安定化レーザに対応するパルス列の
パルスの出現時刻に対して一定時間差を保つていること
をモニタする上述の第2の従来例と本質的に同じであ
る。この方式は第4実施例以下にも適用できる。
【0040】第3実施例 周波数の相対的安定化の方法として、光フィルタの透過
周波数を一定周期の鋸歯状に掃引し、得られるパルス状
の透過光出力の出現時刻をモニタする方法を用いてもよ
い。図5にしたがって説明する。
【0041】波長制御系509からのLD制御電圧に対
応した波長になるようにLD駆動回路510、511、
512によって、λ/4シフトを有する偏波変調DFB
−LD501、502、503をバイアスし、これに端
局からの送信信号を変調信号として重畳させて、直接変
調した信号光をLD501、502、503から送出す
る。それぞれの出射光を合波器504で合流し、偏波ビ
ームスプリッタ505で、TE光を伝送路に送出する。
一方、TM光はファブリペロ共振器506を透過させ
て、フォトディテクタ507で受光する。
【0042】他方、波長制御系509からのタイミング
信号を受けて信号発生器513で鋸歯状の信号波が発生
され、これをファプリペロ共振器駆動回路514に入力
する。506は、波長可変ファブリペロ共振器であり、
駆動回路514から印加される信号に従って、その波長
を掃引する。偏波変調DFB−LD501、502、5
03からのTM光の波長が(これらTM光は連続光とし
て扱える)、ファブリペロ共振器506の透過波長に一
致した時点で、パルス状の信号が出力される。波長制御
系509は、フォトディテクタ507からのパルス状の
信号をローパスフィルタ508を介して受ける。
【0043】波長制御系509は信号発生器513に送
出したタイミング信号とローパスフィルタ508の出力
としてのパルスの時間差を誤差信号とし、このパルスを
所望の時間間隔となるように制御信号を出力する。例え
ば、本実施例では、この時間間隔を波長制御系509の
タイミング信号の繰り返し時間の1/4とした。
【0044】このようにして、TMモード光の波長間隔
を安定化し、TEモード光の波長を間接的に制御した。
これは、透過光掃引(スキャン)方式とでも呼ばれるも
ので、第2実施例と同様な原理に基づいている。この方
式も第4実施例以下にも適用できる。
【0045】第4実施例 図6に本発明の波長多重方式を適用する光送信器の第4
の実施例の構成図を示す。第4の実施例は、波長制御系
601、LD駆動回路6021〜4、λ/4シフトを有
する偏波変調LD6031〜4、光合流器604、偏波
ビームスプリッタ605、ファブリペロ共振器(光フィ
ルタ)606、受光素子607、増幅器608、発振器
6091〜4、乗算器6101〜4、ローパスフィルタ
6111〜4によって構成されている。偏波変調DFB
−LD6031〜4とファブリペロ共振器606を除く
構成要素については、第1の実施例と同様である。
【0046】本実施例でも、偏波変調DFB−LD60
31〜4は、特にDFBレーザのグレーティングにλ/
4シフトを導入して、ブラッグ波長での発振を可能とし
た2電極のLDである。第1の電極に注入する電流I1
に重畳した変調電流で直接偏波変調を行う。また、2つ
の電極に流す電流I1、I2の比を0.1〜0.6まで変
化させることで、TE、TMモード各々ではブラッグ波
長での単一モード発振を保持しながら、約3.0nmの
可変幅が得られる。本実施例では、各レーザ6031〜
4でのTEモードとTMモードの波長差を異ならせてい
る。より具体的には、図8に示す様に、TEモードとT
Mモードの波長差は導波路の有効屈折率のモード間の差
に起因しているので、同一の層構成のレーザウェハ上に
リッジ幅w1、w2、w3、w4の異なるλ/4シフトつき
DFBレーザをアレイとすることで、概略同一波長帯で
のレーザ発振を可能にするとともに、アレイを構成する
各レーザ6031〜4でのTEモードとTMモードの波
長を異ならせている。この波長間隔は各々1.1nm、
1.2nm、1.3nm、1.4nmとなった。
【0047】ファブリペロ共振器606は200GHz
ごとに共振周波数となり、3dBバンド幅2GHzであ
る。光合流器604は4×1のカプラーである。偏波ビ
ームスプリッタ605は、LD6031〜4からの光を
分離し、信号光であるTE光を伝送路に送り出し、波長
制御に用いるTM光を送信器内のファブリペロ共振器6
06を介して受光素子607に結合させる。受光素子6
07で光電変換をし、それを、増幅器608で増幅した
信号を乗算器6101〜4とローパスフィルタ6111
〜4でチャネル識別の正弦波信号と同期検波することに
よって、LD6031〜4からのそれぞれの誤差信号を
取り出す。各チャネルの誤差信号は、フィルタ606の
透過波長に対して低周波(長波長)側にずれたときに
負、高周波(短波長)側にずれたときに正となるゼロク
ロス信号となるので、これを波長制御系601にもどし
てトラッキング動作を行う。
【0048】図7は本実施例による波長多重方式を示し
た図であり、多重化された状態での、各偏波変調光源6
031〜4のTMおよびTEモードでの発振波長を示し
ている。すなわち、各々が波長可変の偏波変調光源であ
るLD1からLD4までの4個の光源が、そのTMモー
ドでの発振波長を光フィルタ606の共振波長に一致さ
せている。
【0049】本実施例でも、TEモードとTMモードの
波長間隔は温度変化のデバイス間のばらつき等でわずか
に異なるが、光フィルタ方式の波長多重の場合のチャネ
ル間隔は維持できる。受信側でも波長可変フィルタを用
いてトラッキングすることで、信号光であるTEモード
を直接安定化していない(TMモードを安定化する事で
TEモードは間接的に安定化している)ことに起因する
不安定性を補うことができる。光フィルタとしてはファ
ブリペロ共振器606を用いたが、半値幅が波長多重の
チャネル間隔と同程度の0.2nm程度以下となる光フ
ィルタであれば、DFBフィルタ、方向性結合器フィル
タなどのフィルタを用いてもよい。
【0050】本実施例でも偏波変調の光源としてλ/4
シフトを導入したDFBレーザを用いた例について説明
したが、偏波変調DFBレーザとしては、ストップバン
ドの短波長側および長波長側での発振ではなくTE光と
TM光それぞれがブラッグ波長での発振をするものであ
れば、位相調整領域を有するDFB−LD、利得結合D
FBなどであってもよい。
【0051】また、光源としてアレイレーザ(図8)を
用いる例で説明したが、層構成の異なる個別のDFBレ
ーザを複数用いることでも、同じような送信器を構成で
きる。
【0052】第5実施例 図9は本発明の第5の実施例の送信器による波長多重を
示した図であり、多重化された状態での、各偏波変調光
源のTMおよびTEモードでの発振波長を示している。
各々が波長可変の偏波変調光源であるLD91からLD
94までの4個の光源が、TEモードでの発振波長λ
TE91、λTE92、λTE93、λTE94が一致するような状態に
バイアスされている。このとき、端局からの送信信号と
して、第1の実施例と比べて符号を反転した信号を用
い、これを重畳した微小な変調信号によってレーザを直
接変調し、信号光としてTMモード光を送出する。
【0053】送信器の構成、光源の構成については第4
の実施例と同様である。
【0054】第6実施例 図10は本発明による波長多重の送信器の第6の実施例
を示した図である。図11に多重化された状態での、各
偏波変調光源のTMおよびTEモードでの発振波長を示
している。すなわち、各々が波長可変の偏波変調光源で
あるLD11−11からLD11−1nまでのn個の光
源が、そのTMモードでの発振波長がフィルタ10−1
1の透過波長に一致するように波長設定された状態にバ
イアスされている。また、LD11−21からLD11
−2nまでのn個の光源は、同じフィルタ10−11の
透過波長にTEモードでの発振波長が一致するように波
長設定されている。
【0055】LD11−11からLD11−1nまでに
ついては、端局からの送信信号を重畳した微小な変調信
号によつてレーザを直接変調し、信号光としてTEモー
ド光を送出する。また、LD11−21からLD11−
2nまでについては、端局からの送信信号を符号反転し
たものを変調信号としてレーザを直接変調し、TEモー
ド光を信号光として送出している。
【0056】図10に本発明の波長多重方式を適用する
光送信器の構成図を示す。波長制御系10−1、LD駆
動回路10−21〜n、LD10−31〜n、光合流器
10−4、LD駆動回路10−51〜n、LD10−6
1〜n、光合流器10−7、10−9、モード変換器1
0−8、偏波ビームスプリッタ10−10、光フィルタ
10−11、受光素子10−12、増幅器10−13、
発振器10−141〜10−14n、10−151〜1
0−15n、乗算器10−161〜10−16n、10
−171〜10−17n、ローパスフィルタ10−18
1〜10−18n、10−191〜10−19nによつ
て構成されている。モード変換器10−8はTEモード
とTMモードを変換する、例えば1/2波長板であり、
LD10−31〜nのTEモード光とLD10−61〜
nのTMモード光との偏波面を一致させて、偏波ビーム
スプリッタ10−10に入射させる。偏波ビームスプリ
ッタ10−10によって、LD10−31〜nのTEモ
ード光とLD10−61〜nのTMモード光とは、伝送
路上に送出される。モード変換器は必須ではなく、LD
10−31〜nとLD10−61〜nを直交する平面上
に実装することでも、同様の機能を実現できる。
【0057】チャネルを識別しトラッキングの誤差信号
を取り出すために、発振器10−141〜10−14
n、10−151〜10−15nにおいて発生させたチ
ャネルごとに異なる周波数の正弦波での変調信号をLD
駆動回路に与え、これをバイアスに加えて送信信号を微
小に周波数(波長)変調する。この周波数は、熱的ドリ
フトの遮断周波数より高く、送信信号の変調周波数より
は低いものとした。乗算器10−161〜10−16
n、10−171〜10−17nとローパスフィルタ1
0−181〜10−18n、10−191〜10−19
nでチャネル識別の正弦波信号との同期検波によつて、
各LDそれぞれの変調光の波長とフィルタ10−11の
波長との誤差信号を取り出し、これを波長制御系10−
1にもどすことで波長のトラッキング制御を行う。
【0058】本実施例では、図11に示す様に、基準と
なる波長の長波長側と短波長側に多重通信のチャネルを
設定することができるので、簡便な構成でより多重度の
高い波長多重システムの送信器とすることができる。そ
の他については第4、第5の実施例と同様である。
【0059】第7実施例 本発明による光送信器を用いて図13のようなトポロジ
を持つ波長多重CATVセンタの構築ができる。CAT
Vセンタにおいて、上記光送信器を用い、波長多重信号
を送出する。受け手となる各加入者側において波長可変
フィルタを用いた受信装置で任意の波長を選択して受信
する。
【0060】さらに、加入者に外部変調器を持たせ、加
入者からの信号をその変調器からの反射光として受け取
り(簡易型双方向光CATVの一形態、例えば、石川、
古田、“光CATV系における双方向伝送用LN外部変
調器”、OCS91−82、p.51)、図13のよう
なスター型ネットワークを構築することで、双方向CA
TVが可能となり、サービスの高機能化がはかれる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、信号光を取り出して、波長制御に用い
ることがないので、信号光に対する損失は、偏波ビーム
スプリッタなどの透過損失のみとすることができ、また
相対的波長安定化が行われるので、光フィルタ方式で受
信を行う波長多重通信システムの送信器等として良好な
性能のものが得られる。
【0062】また、本出願に係る第2の発明によれば、
信号光を取り出して、波長制御に用いることがないの
で、信号光に対する損失は、偏波ビームスプリッタなど
の透過損失のみとすることができる。また、送信器内で
波長基準とするフィルタの透過波長間隔等による多重化
ではないので、フィルタ等に厳しい条件が課せられず、
使用するフィルタ等の選定の自由度が上がる。
【0063】また、本出願に係る第3の発明によれば、
基準光の長波長側と短波長側に多重通信のチャネルを設
定することができるので、より多重度の高い波長多重シ
ステムの送信器とすることができる。
【0064】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記送信器、波長制御方式を用いて、多重度の高い波長
多重システムであるCATVシステムとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による波長多重通信システム用光
送信器の第1実施例を示す構成図である。
【図2】図2は本発明の第1実施例による波長多重通信
システム用波長制御方式の説明図である。
【図3】図3は波長可変偏波変調レーザの波長可変特性
を示す図である。
【図4】図4は本発明による波長多重通信システム用光
送信器の第2の実施例を示す構成図である。
【図5】図5は本発明による波長多重通信システム用光
送信器の第3の実施例を示す構成図である。
【図6】図6は本発明による波長多重通信システム用光
送信器の第4の実施例を示す構成図である。
【図7】図7は本発明による第4の実施例による波長多
重通信システム用波長制御方式の説明図である。
【図8】図8は第4の実施例に用いた偏波変調LDアレ
ーの斜視図である。
【図9】図9は本発明による第5の実施例による波長多
重通信システム用波長制御方式の説明図である。
【図10】図10は本発明による波長多重通信システム
用光送信器の第6の実施例を示す構成図である。
【図11】図11は本発明による第6の実施例による波
長多重通信システム用波長制御方式の説明図である。
【図12】図12は波長安定化の従来例を示す図であ
る。
【図13】図13は本発明の送信器を用いた双方向光C
ATVシステムの構成例を示す模式図である。
【符号の説明】
101、313、509、601、10−1 波長制御
系 1021〜4、314〜6、510〜2、6021〜
4、10−21〜2n、10−51〜5n LD駆動回
路 1031〜4、301〜4、501〜3、6031〜
4、10−31〜3n、10−61〜6n LD 104、307、309、504、604、10−4、
10−7、10−9光合流器 105、308、505、605、10−10 偏光ビ
ームスプリッタ 106、310、606、10−11 光フィルタ 107、311、312、507、607、10−12
受光素子 108、608、10−13 増幅器 1101〜4、6091〜4、10−141〜14n、
10−151〜15n発振器 1111〜4、6101〜4、10−161〜16n、
10−171〜17n積算器 1121〜4、317、508、6111〜4、10−
181〜18n、10−191〜19n LPF 305、513 鋸歯状信号発生器 306 分波器 506 波長可変ファブリペロ共振器 514 波長可変ファブリペロ共振器駆動回路 10−8 モード変換器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の半導体レーザを波長多重通信用光源
    として使う波長多重通信システム用光送信器であって、
    該半導体レーザは光導波路の一部に流す電流を変調する
    ことで偏波面の異なる2つの偏波モードがスイッチする
    構造であって偏波面の異なる2つの偏波モードでの発振
    波長間隔がいずれも実質的に等しく、該半導体レーザの
    変調された光について該偏波面の異なる2つの偏波モー
    ドを異なる伝搬方向に分岐する手段と、該2つの偏波モ
    ードのうち第1の偏波モードの光を光伝送路に結合させ
    る手段と、残りの第2の偏波モードの光の波長の変動を
    光強度の変動に変換する変換手段と、該変換手段からの
    光を電気信号に変換する手段と、該変換手段により設定
    される各所定波長値に各々の半導体レーザの第2の偏波
    モードでの発振波長を安定化する手段を有することを特
    徴とする光通信システム用光送信器。
  2. 【請求項2】複数の半導体レーザを波長多重通信用光源
    として使う波長多重通信システム用光送信器であって、
    該半導体レーザは光導波路の一部に流す電流を変調する
    ことで偏波面の異なる2つの偏波モードがスイッチする
    構造であって該複数の半導体レーザの各々が偏波面の異
    なる2つの偏波モードでの発振波長間隔が等しくなく、
    該半導体レーザの変調された光を該偏波面の異なる2つ
    の偏波モードを異なる伝般方向に分岐する手段と、該2
    つの偏波モードのうち第1の偏波モードの光を光伝送路
    に結合させる手段と、残りの第2の偏波モードの光の波
    長の変動を光強度の変動に変換する変換手段と、該変換
    手段からの光を電気信号に変換する手段と、該変換手段
    により設定される1つの所定波長値に各々の半導体レー
    ザの第2の偏波モードでの発振波長を安定化する手段を
    有することを特徴とする光通信システム用光送信器。
  3. 【請求項3】複数の半導体レーザを波長多重通信用光源
    として使う波長多重通信システム用光送信器であって、
    該半導体レーザは光導波路の一部に流す電流を変調する
    ことで偏波面の異なる2つの偏波モードがスイッチする
    構造であって、該複数の半導体レーザを2つのグループ
    に分けるときに、各グループ内の複数の半導体レーザは
    偏波面の異なる2つの偏波モードの波長差が各々異なっ
    ていて、該半導体レーザの変調された光を該偏波面の異
    なる2つの偏波モードを異なる伝搬方向に分岐する手段
    と、該2つの偏波モードのうち第1の偏波モードの光を
    光伝送路に結合させる手段と、残りの第2の偏波モード
    の光の波長の変動を光強度の変動に変換する変換手段
    と、該変換手段からの光を電気信号に変換する手段と、
    該変換手段により設定される所定波長値に第1のグルー
    プに属する半導体レーザの第1の偏波モードの波長を一
    致させると同時に第2のグループに属する半導体レーザ
    の第2の偏波モードの波長を一致させる手段を有するこ
    とを特徴とする光通信システム用光送信器。
  4. 【請求項4】前記変換手段により設定される所定波長値
    に半導体レーザの1つの偏波モードでの発振波長を安定
    化ないし一致させることは、ウォブリング法で行なわれ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の光通信シ
    ステム用光送信器。
  5. 【請求項5】前記変換手段により設定される所定波長値
    に半導体レーザの1つの偏波モードでの発振波長を安定
    化ないし一致させることは、局発光スキャン方式で行な
    われることを特徴とする請求項1、2又は3記載の光通
    信システム用光送信器。
  6. 【請求項6】前記変換手段により設定される所定波長値
    に半導体レーザの1つの偏波モードでの発振波長を安定
    化ないし一致させることは、透過光スキャン方式で行な
    われることを特徴とする請求項1、2又は3記載の光通
    信システム用光送信器。
  7. 【請求項7】複数の半導体レーザを波長多重通信用光源
    として使うときの波長制御方法であって、該半導体レー
    ザは光導波路の一部に流す電流を変調することで偏波面
    の異なる2つの偏波モードがスイッチする構造であって
    偏波面の異なる2つの偏波モードでの発振波長間隔がい
    ずれも実質的に等しく、該半導体レーザの変調された光
    について該偏波面の異なる2つの偏波モードは異なる伝
    搬方向に分岐され、該2つの偏波モードのうち第1の偏
    波モードの光は光伝送路に結合させられ、残りの第2の
    偏波モードの光の波長の変動が検出され、各所定波長値
    に各々の半導体レーザの第2の偏波モードでの発振波長
    を安定化させることを特徴とする光通信用光源の波長制
    御方法。
  8. 【請求項8】複数の半導体レーザを波長多重通信用光源
    として使うときの波長制御方法であって、該半導体レー
    ザは光導波路の一部に流す電流を変調することで偏波面
    の異なる2つの偏波モードがスイッチする構造であって
    偏波面の異なる2つの偏波モードでの発振波長間隔が等
    しくなく、該半導体レーザの変調された光について該偏
    波面の異なる2つの偏波モードは異なる伝搬方向に分岐
    され、該2つの偏波モードのうち第1の偏波モードの光
    は光伝送路に結合させられ、残りの第2の偏波モードの
    光の波長の変動が検出され、1つの所定波長値に各々の
    半導体レーザの第2の偏波モードでの発振波長を安定化
    させることを特徴とする光通信用光源の波長制御方法。
  9. 【請求項9】複数の半導体レーザを波長多重通信用光源
    として使うときの波長制御方法であって、該半導体レー
    ザは光導波路の一部に流す電流を変調することで偏波面
    の異なる2つの偏波モードがスイッチする構造であっ
    て、該複数の半導体レーザを2つのグループに分けると
    きに、各グループ内の複数の半導体レーザは偏波面の異
    なる2つの偏波モードの波長差が各々異なっていて、該
    半導体レーザの変調された光について該偏波面の異なる
    2つの偏波モードは異なる伝搬方向に分岐され、該2つ
    の偏波モードのうち第1の偏波モードの光は光伝送路に
    結合させられ、残りの第2の偏波モードの光の波長の変
    動が検出され、所定波長値に第1のグループに属する半
    導体レーザの第1の偏波モードの波長を一致させると同
    時に第2のグループに属する半導体レーザの第2の偏波
    モードの波長を一致させることを特徴とする通信用光源
    の波長制御方法。
  10. 【請求項10】前記所定波長値に半導体レーザの1つの
    偏波モードでの発振波長を安定化ないし一致させること
    は、ウォブリング法で行なわれることを特徴とする請求
    項7、8又は9記載の波長制御方法。
  11. 【請求項11】前記所定波長値に半導体レーザの1つの
    偏波モードでの発振波長を安定化ないし一致させること
    は、局発光スキャン方式で行なわれることを特徴とする
    請求項7、8又は9記載の波長制御方法。
  12. 【請求項12】前記所定波長値に半導体レーザの1つの
    偏波モードでの発振波長を安定化ないし一致させること
    は、透過光スキャン方式で行なわれることを特徴とする
    請求項7、8又は9記載の波長制御方法。
  13. 【請求項13】放送センタ側に請求項1乃至6の何れか
    に記載の送信器を備え、波長多重通信を行うことを特徴
    とするCATVシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113721221A (zh) * 2021-08-31 2021-11-30 深圳市镭神智能***有限公司 一种调频连续波激光雷达

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