JPH09185402A - シーケンス・プログラムの実行方式 - Google Patents

シーケンス・プログラムの実行方式

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JPH09185402A
JPH09185402A JP35117995A JP35117995A JPH09185402A JP H09185402 A JPH09185402 A JP H09185402A JP 35117995 A JP35117995 A JP 35117995A JP 35117995 A JP35117995 A JP 35117995A JP H09185402 A JPH09185402 A JP H09185402A
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JP
Japan
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program
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sequence
function
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JP35117995A
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Yasushi Onishi
靖史 大西
Yoshiharu Saiki
嘉春 斎木
Kazuo Sato
和生 佐藤
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Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーケンス・プログラムの実行方式におい
て、異常状態等に対する対処の負担を軽減する。 【解決手段】 プログラマブル・コントローラによりシ
ーケンス・プログラムの実行を行うシーケンス制御シス
テムにおいて、遷移機能(TSKJMP)、実行中止機
能(TSKEND)、遷移中止機能(TSKSTP)、
および実行開始機能(TSKRUN)の機能によって、
プログラマブル・コントローラに、複数個のシーケンス
・プログラムにおいて一のシーケンス・プログラムの命
令によって他のシーケンス・プログラムの実行を制御す
る機能を備えさせ、これによって、異常状態等に対する
対処の負担を軽減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラマブルコ
ントローラによるシーケンス・プログラムの実行方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシーケンス制御システムにおい
て、制御装置側と機械側との間に、多数のリレー群を含
む強電回路からなるシーケンス回路を介在させ、制御装
置からの指令により所定のレリーを動作させ、これによ
り該指令に応じた動作を機械要素に行わせている。この
ようなシーケンス制御システムにおいて、プログラマブ
ルコントローラを使用したシステムでは、上記シーケン
ス回路の情報をPCのメモリ内にプログラムの形態で記
憶させ、これによりシーケンス制御を行わせている。
【0003】例えば、上記シーケンス回路を図11で示
すようなSFC(Sequential Fuunction Chart) で代表
されるフローチャート形式のシーケンス・プログラムを
プログラマブル・コントローラのメモリに記憶させ制御
させている。このSFCでは順序制御における実行順序
や処理内容を、処理(ステップ)、遷移(トランジショ
ン)、つなぎ線(リンク)等の記述要素により表現して
いる。
【0004】従来のフローチャート形式のシーケンス・
プログラムにおいて、機械の故障等の異常状態が発生し
た場合には、電源を落とした後に処理を再起動させた
り、あるいは、プログラムの各処理に異常事態用の処理
をあらかじめ加えておく等の対処が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のシーケンス・プ
ログラムの実行方式では、異常状態等に対するシーケン
ス・プログラムの実行の点で問題点がある。機械の故障
等の異常状態が発生したときに、従来のように電源を落
とした後に処理を再起動させる場合には、故障処理後に
電源を入れ直したときに機械の調整を再度行う必要があ
り、また、システムがネットワーク上のものである場合
には、ネットワーク上でつながった他のシステムに影響
を与えるおそれがある。また、プログラムの各処理に異
常事態用の処理をあらかじめ加えておくことは、正常時
の基本的な処理の流れ以外に、処理毎に異常事態用の処
理を特定してプログラミングを行う必要があり、プログ
ラムが複雑となるとともにプログラミングにも長時間を
要することになる。
【0006】例えば図11に示すシーケンス・プログラ
ムの場合では、ステップS1〜ステップS4の各ステッ
プにおいて、ステップS11〜ステップS41のアラー
ム処理を想定してプログラムを作成する必要がある。そ
こで、本発明は前記した従来の問題点を解決して、シー
ケンス・プログラムの実行方式において、異常状態等に
対する対処の負担を軽減することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、プログラマブ
ル・コントローラによりシーケンス・プログラムの実行
を行うシーケンス制御システムにおいて、プログラマブ
ル・コントローラに、複数個のシーケンス・プログラム
において、一のシーケンス・プログラムの命令によって
他のシーケンス・プログラムの実行を制御する機能を備
えさせることによって、異常状態等に対する対処の負担
を軽減してシーケンス・プログラムを実行することがで
きる。
【0008】本発明のシーケンス・プログラムの実行方
式によれば、複数個のシーケンス・プログラムにおい
て、一のシーケンス・プログラムが他のシーケンス・プ
ログラムの実行を制御することができるため、別個に設
定した複数のシーケンス・プログラムを関連させて実行
することができる。また、一のシーケンス・プログラム
中の各処理において行う処理内容を他のシーケンス・プ
ログラムとして設定することができるため、各プログラ
ムを単純化することができる。
【0009】本発明のシーケンス・プログラムの実行方
式において、一のシーケンス・プログラムの命令によっ
て他のシーケンス・プログラムの実行を制御する機能
は、シーケンス・プログラムの処理位置を移動させる遷
移機能と、シーケンス・プログラムの実行を中止させる
実行中止機能と、シーケンス・プログラムにおいて次処
理への移動を中止させる遷移中止機能と、シーケンス・
プログラムの処理を実行させる実行開始機能により実現
することができる。
【0010】遷移機能は、指定したシーケンス・プログ
ラム内においてどの処理を実行中であっても、この処理
を指定した位置に移動させる機能であり、移動先の位置
は任意のシーケンス・プログラムとすることができる。
また、実行中止機能は指定したシーケンス・プログラム
の実行を中止する機能であり、遷移中止機能は指定した
シーケンス・プログラムにおいて遷移が成立した場合で
あっても、次の処理への遷移を中止させる機能である。
また、実行開始機能は指定したプログラムの実行を開始
させたり、前記した実行中止機能あるいは遷移中止機能
によって中止しているシーケンス・プログラムの処理を
再開させる機能である。プログラマブル・コントローラ
が備える遷移機能と実行中止機能と遷移中止機能と実行
開始機能によって、複数個のシーケンス・プログラムに
おいて、一のシーケンス・プログラムからの他のシーケ
ンス・プログラムの実行制御を行うことが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は本発明のシーケン
ス・プログラムの実行方式においてプログラマブル・コ
ントローラが備える機能を説明するための図である。図
1では、各機能をラダー図により示しており、シーケン
ス・プログラムをSFCの形式を用いて示す場合には、
各機能は例えば各処理がオンとなったときに実行される
アクションの形式で表すことができる。
【0012】本発明のプログラマブル・コントローラ
は、遷移機能と、実行中止機能と、遷移中止機能と、実
行開始機能の各機能を備えている。以下該機能について
説明する。図1(a)は遷移機能を表しており、左右の
母線間に挟まれた矩形中の「TSKJMP」は遷移機能
があることを示し、「P1」は遷移を適用する場所を示
し、「L2」は遷移先を示している。したがって、図1
(a)の遷移機能は、フローチャート形式のプログラム
P1において実行中の処理をラベルL2に移動し、引き
続いてラベルL2から実行を行うことを示している。こ
の遷移を開始する処理は、指定されたプログラム中の全
ての処理の中で、遷移命令が指令された時点で実行中の
処理に対して適用することになる。したがって、この機
能を適用させるシーケンス・プログラムを、該機能が記
載されてるシーケンス・プログラムと異ならせることに
よって、他のシーケンス・プログラムの制御に移動する
ことができる。
【0013】図1(b)は実行中止機能を表しており、
左右の母線間に挟まれた矩形中の「TSKEND」は実
行中止機能があることを示し、「P1」は実行を中止さ
せる場所を示している。したがって、図1(b)の実行
中止機能は、フローチャート形式のプログラムP1にお
いて実行中の処理を中止させることを示している。この
実行が中止される処理は、指定されたプログラム中の全
ての処理の中で、実行中止命令が指令された時点で実行
中の処理に対して適用することになる。したがって、こ
の機能を適用させるシーケンス・プログラムを、該機能
が記載されてるシーケンス・プログラムと異ならせるこ
とによって、他のシーケンス・プログラムの制御して実
行を中止させることができる。
【0014】図1(c)は遷移中止機能を表しており、
左右の母線間に挟まれた矩形中の「TSKSTP」は遷
移中止機能があることを示し、「P1」は遷移を中止さ
せる場所を示している。したがって、図1(c)の遷移
中止機能は、指定したプログラムP1において、遷移
(トランジション)が成立した場合であっても、次の処
理への遷移を中止させることを示している。この遷移が
中止される処理は、指定されたプログラム中の全ての処
理の中で、遷移中止命令が指令された時点以後の遷移に
対して適用することになる。したがって、この機能を適
用させるシーケンス・プログラムを、該機能が記載され
てるシーケンス・プログラムと異ならせることによっ
て、他のシーケンス・プログラムでの遷移を中止させる
ことができる。
【0015】図1(d)は実行開始機能を表しており、
左右の母線間に挟まれた矩形中の「TSKRUN」は実
行開始機能があることを示し、「P1」は実行を開始さ
せる場所を示している。この実行開始機能は、指定した
プログラムの実行を開始させたり、実行中止機能あるい
は遷移中止機能によって中止しているシーケンス・プロ
グラムの処理を再開させる機能である。したがって、図
1(d)の実行開始機能は、指定したプログラムP1の
処理を開始させることを示している。この実行が開始さ
れる処理は、指定されたプログラムで処理が停止してい
る箇所に対して適用することになる。したがって、この
機能を適用させるシーケンス・プログラムを、該機能が
記載されてるシーケンス・プログラムと異ならせること
によって、他のシーケンス・プログラムでの処理を開始
あるいは再開させることができる。
【0016】次に、本発明のシーケンス・プログラムの
実行方式を適用したプログラマブル・コントローラの構
成について図2,図3を用いて説明する。図2のブロッ
ク線図において、プログラマブル・コントローラ1は、
シーケンス制御手段10を備え、入力回路3やプログラ
マブル・コントローラの内部に記憶されているコントロ
ールレリー5からの信号を受け、シーケンス・プログラ
ムによって処理した出力を出力回路4からCN装置等の
機械側に送出して制御を行う。また、図3はプログラマ
ブル・コントローラのハードウェア構成図において、1
6はプログラマブル・コントローラ全体を制御する制御
プログラムを記憶するメモリ(ROM)、17はシーケ
ンス・プログラムを記憶するメモリ(ROM)、18は
シーケンス回路のレリー等の各要素の状態を記憶するデ
ータメモリ(RAM)、11は制御プログラムやシーケ
ンス・プログラムに応じて所定のシーケンス処理を行う
処理装置(CPU)、12はCRTやプリン等の表示装
置、13はキーボード、14,15はNC装置や工作機
械等とプログラマブル・コントローラ1とを接続するた
めの入力回路、および出力回路である。なお、19はバ
スである。CPU11は、メモリ17に記憶されている
シーケンス・プログラムによって外部機械をシーケンシ
ャルに制御し、入力回路14および出力回路15から入
力,出力される信号によりシーケンス回路の各要素の信
号状態はデータメモリ18の所定のアドレスに記憶され
る。
【0017】次に、プログラマブル・コントローラの本
発明の機能について図4の機能説明図を用いて説明す
る。図4はプログラマブル・コントローラの本発明の機
能を説明するために模式的に示したものである。図4に
おいて、シーケンス・プログラムはプログラム領域21
に格納されており、該シーケンス・プログラムの内容は
シーケンス実行手段22によって実行され、レリー群3
1やコイル群32を駆動する。格納されるシーケンス・
プログラムは、例えばメインタスクと複数のサブタスク
(第1サブタスク,第2サブタスク,第3サブタスク,
・・・)を含んでいる。
【0018】また、プログラマブル・コントローラは、
シーケンス・プログラムから読み出された命令内に遷移
機能や遷移中止機能や実行中止機能あるいは実行開始機
能を実現する各命令25〜28が含まれているかを判定
する命令判定手段23を備え、該命令が含まれる場合に
はそれぞれの機能に対応してシーケンス実行手段22を
制御したり、他のプログラムの制御をプログラム制御手
段24を介して行う。
【0019】次に、シーケンス・プログラム上におい
て、前記した各機能の動作について図5のフローチャー
トを用いて説明する。図5のフローチャートでは、プロ
グラム領域21内に格納されているプログラムが実行さ
れている場合において(ステップS1)、本発明のシー
ケンス・プログラム実行方式が備える各機能の動作につ
いてのみ説明する。プログラム領域3から読み出される
各命令中に、前記した遷移機能や遷移中止機能や実行中
止機能あるいは実行開始機能を実現する命令が含まれて
いるか否かを判定し(ステップS2)、該命令が含まれ
ている場合にはその命令の種類を判定して、遷移命令か
遷移中止命令か実行中止命令あるいは実行開始命令の何
れであるかを判定する(ステップS3)。
【0020】遷移命令である場合には(ステップS
4)、遷移命令中の遷移先が他のプログラムのラベルで
ある場合には該ラベルからの処理を行う(ステップS
6)。また、実行中止命令あるいは遷移中止命令である
場合には指定されたシーケンス・プログラムの実行を中
止したり、指定されたシーケンス・プログラムの遷移
(トランジション)が成立した場合でも次の処理への遷
移を中止する(ステップS7,8)。また、実行開始命
令である場合には(ステップS9)、指定されたシーケ
ンス・プログラムが実行前の状態であったり、あるいは
実行中止や遷移中止の状態であるとき(ステップS1
0)、実行を開始したり実行を再開する(ステップS1
1)。
【0021】次に、前記図11で示したプログラム処理
を本発明のシーケンス・プログラムの実行方式で実施し
た場合について、図6のシーケンス・プログラム図を用
いて説明する。図11中で1つのシーケンス・プログラ
ムで示される処理は、図6においてメインタスクである
メインプログラムP0と、サブタスクである監視プログ
ラムP1の2つのプログラムによって構成される。メイ
ンプログラムP0は、処理S1から処理S4を含む。一
方、監視プログラムP1は各処理の遷移時間を監視する
処理S100と、内部タイマで計時した遷移時間が所定
の時間を越えたことを条件とする遷移(トランジショ
ン)TR100と、アラーム処理を行う処理S101
と、該アラーム処理が終了したことを条件とする遷移
(トランジション)TR101と、メインプログラムP
0の実行をラベルL1に遷移する処理S102と、該処
理S102が終了したことを条件として監視プログラム
の処理を終了する遷移(トランジション)TR102と
を含んでいる。
【0022】メインプログラムP0と監視プログラムP
1は同時に並行して実行され、メインプログラムP0の
各処理が実行されている間に、監視プログラムP1が実
行され、アラーム処理後にはラベルL100に遷移され
る。したがって、本発明のシーケンス・プログラムの実
行方式を適用することによって(図6の例では、遷移機
能を適用することによって)、複数のシーケンス・プロ
グラムを調整して処理することができ、異常状態等に対
する対処の負担を軽減したシーケンス・プログラムの実
行を行うことができる。
【0023】本発明のシーケンス・プログラムの実行方
式を適応した他の例について、図7を用いて説明する。
図7に示す処理は、メインタスクであるメインプログラ
ムP0と、2つのサブタスクであるプログラムP101
とプログラムP102の合計3個のプログラムによって
構成される。メインプログラムPは、処理S1から処理
S4と、遷移(トランジション)TR1から遷移(トラ
ンジション)TR4を含む。図7に示す例では、各遷移
(トランジション)TR1〜TR4にはアクションとし
てPxx,P101あるいはPxx,P102が含まれ
る。ここで、アクションPxx,P101,Pxx,P
102は、その右側のラダー図に示される内容である。
例えば、アクションPxx,P101は、Pxxのプロ
グラムにおいてプログラムP101に遷移することを示
し、アクションPxx,P102は、Pxxのプログラ
ムにおいてプログラムP102に遷移することを示して
いる。なお、図8は、前記図7と同様の内容を別の形式
で書き換えた例であり、各遷移(トランジション)にお
いて、プログラムP101あるいはP102とTR1〜
TR4とをリンクに沿って順に記述したものである。
【0024】さらに、本発明のシーケンス・プログラム
の実行方式を適応した別の例について、図9および図1
0を用いて説明する。図9,10に示す処理は、メイン
タスクであるメインプログラムP0と、3つのサブタス
クであるプログラムP101とプログラムP102とプ
ログラムP103の合計4個のプログラムによって構成
される。メインプログラムPは、処理S1から処理S4
および遷移(トラジション)TR1からTR4、および
ラベルL2を含む。一方、第1サブタスクであるプログ
ラムP1は、処理S11から処理S13と、遷移(トラ
ンジション)TR11から遷移(トランジション)TR
13を含み、処理S12は図中のラダー図で示される内
容を含んでいる。ラダー図で示される処理S12の内容
は、プログラムP0中の処理をラベルL2に移動させる
遷移命令である。第2サブタスクであるプログラムP2
は、処理S21から処理S23と、遷移(トランジショ
ン)TR21から遷移(トランジション)TR23を含
み、処理S22は図中のラダー図で示される内容を含ん
でいる。ラダー図で示される処理S22の内容は、プロ
グラムP1における遷移(トランジション)の実行を中
止する遷移中止命令である。
【0025】また、第3サブタスクであるプログラムP
3は、処理S31から処理S33と、遷移(トランジシ
ョン)TR31から遷移(トランジション)TR33、
およびラベルL1を含み、処理S32および処理S33
は図中のラダー図で示される内容を含んでいる。ラダー
図で示される処理S32の内容は、プログラムP0にの
実行を中止する実行中止命令であり、処理S33の内容
は、プログラムP0において中止されているタスクを再
開させる実行開始命令と、プログラムP1において遷移
が中止されているタスクの遷移を再開させる実行開始命
令とを含んでいる。
【0026】次に、図9のシーケンス・プログラムの動
作例を図10のタイムチャートを用いて説明する。4つ
のシーケンス・プログラムはそれぞれ並列して実行さ
れ、例えば、ある時刻t0において各プログラムP0〜
P4はそれぞれの処理S1,S11,S21,S31を
実行しているものとする。ここで、時刻t1において、
プログラムP1の遷移(トラジション)TR11が成立
すると処理S12の遷移命令が実行される。この遷移命
令は、プログラムP0において処理をラベル2に遷移す
る内容であるため、プログラムP0は処理S2を実行す
る。その後、時刻t2において遷移(トラジション)T
R12の成立によって、プログラムP1は処理S13を
実行し、また、時刻t3に遷移(トラジション)TR2
が成立すると、プログラムP0は処理S3を実行する。
【0027】その後、時刻t4に遷移(トラジション)
TR2が成立すると、プログラムP2は処理22の遷移
中止命令を実行する。この遷移中止命令は、プログラム
P1において遷移(トラジション)TR13が成立した
場合であっても次の処理への遷移を中止するものであ
る。そのため、その後の時刻t6において遷移(トラジ
ション)TR13が成立しても、処理S13は次の処理
に進まないことになる。
【0028】また、時刻t5において、遷移(トラジシ
ョン)TR31が成立すると、プログラムP3は処理3
2の実行中止命令を実行する。この実行中止命令は、プ
ログラムP0の実行を中止するものであるため、プログ
ラムP0は実行中の処理S3を中止する。さらに、時刻
t7において、遷移(トラジション)TR32が成立す
ると、プログラムP3は処理33の実行開始命令を実行
する。この実行開始命令は、プログラムP0およびプロ
グラムP1の実行を再開するものであるため、プログラ
ムP0は実行を中止していた処理S3を再開し、また、
プログラムP1は遷移を中止していた処理S13につい
て、遷移を実行してプログラムP1を終了する。
【0029】また、時刻t8において遷移(トラジショ
ン)TR22が成立すると、プログラムP2は処理S2
3を実行する。本発明の実施の形態によれば、通常の処
理のみをメインプログラムとし、アラーム処理等の付随
する複数の処理は別のサブタスクとして他のプログラム
とすることができるため、プログラムの流れを単純化し
て明確なものとすることができ、また、プログラミング
に要する工程を減らすことができる。また、本発明の実
施の形態が備える機能によって、複数のプログラム間に
おける処理の制御が可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シーケンス・プログラムの実行方式において、異常状態
等に対する対処の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシーケンス・プログラムの実行方式に
おいてプログラマブル・コントローラが備える機能を説
明するための図である。
【図2】本発明のシーケンス・プログラムの実行方式を
適用したプログラマブル・コントローラの構成を説明す
るためのブロック線図である。
【図3】本発明のシーケンス・プログラムの実行方式を
適用したプログラマブル・コントローラのハードウェア
構成図である。
【図4】本発明のプログラマブル・コントローラの機能
を説明するための機能図である。
【図5】本発明のシーケンス・プログラム上における機
能の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明のシーケンス・プログラムの実行方式を
適用したプログラム例である。
【図7】本発明のシーケンス・プログラムの実行方式を
適用した他のプログラム例である。
【図8】本発明のシーケンス・プログラムの実行方式を
適用した別のプログラム例である。
【図9】本発明のシーケンス・プログラムの実行方式を
適用したプログラム例である。
【図10】図9に示すシーケンス・プログラムの動作例
を説明するためのタイムチャートである。
【図11】従来のシーケンス・プログラムを説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 プログラマブル・コントローラ 2 CN装置 3 入力回路 4 出力回路 5 コントロールレリー 11 CPU 16,17 メモリ 18 データメモリ 21 プログラム領域 22 シーケンス実行手段 23 命令判定手段 24 プログラム制御手段 25 遷移命令 26 遷移中止命令 27 実行中止命令 28 実行開始命令

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラマブル・コントローラによりシ
    ーケンス・プログラムの実行を行うシーケンス制御シス
    テムにおいて、前記プログラマブル・コントローラは、
    複数個のシーケンス・プログラムにおいて、一のシーケ
    ンス・プログラムの命令によって他のシーケンス・プロ
    グラムの実行を制御する機能を備えたことを特徴とする
    シーケンス・プログラムの実行方式。
  2. 【請求項2】 前記制御機能は、プログラムの処理位置
    を移動させる遷移機能と、プログラムの実行を中止させ
    る実行中止機能と、プログラムにおいて次処理への移動
    を中止させる遷移中止機能と、プログラムの処理を実行
    させる実行開始機能を含むことを特徴とする請求項1記
    載のシーケンス・プログラムの実行方式。
JP35117995A 1995-12-27 1995-12-27 シーケンス・プログラムの実行方式 Withdrawn JPH09185402A (ja)

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