JPH09184144A - 既存建物の免震ピット構築方法 - Google Patents

既存建物の免震ピット構築方法

Info

Publication number
JPH09184144A
JPH09184144A JP34380495A JP34380495A JPH09184144A JP H09184144 A JPH09184144 A JP H09184144A JP 34380495 A JP34380495 A JP 34380495A JP 34380495 A JP34380495 A JP 34380495A JP H09184144 A JPH09184144 A JP H09184144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
existing
pile
dry area
footing
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34380495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3534928B2 (ja
Inventor
Eiji Ishii
映二 石井
Tsutomu Tanaka
田中  勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP34380495A priority Critical patent/JP3534928B2/ja
Publication of JPH09184144A publication Critical patent/JPH09184144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3534928B2 publication Critical patent/JP3534928B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】施工期間の短縮化、施工費用の低減を図ること
が可能な既存建物の免震ピット構築方法を提供する。 【解決手段】既存建物2の周囲地盤を掘削してドライエ
リア10を形成する。また、既存建物の躯体下部直下の
地盤を根切りしてドライエリアの下部と連通する地下空
間32を形成し、この地下空間に躯体下部から土中に埋
設されている既存杭6の上部を露出させる。次いで、ド
ライエリアの下部地盤に新設杭を埋設する。次いで、ド
ライエリアの下部地盤に新設杭と一体にフーチング38
を形成し、ドライエリア内に、躯体側壁を取り囲む擁壁
40をフーチングの上部と一体に形成する。次いで、地
下空間に、地下地盤との接触面積を増大させた耐圧版4
2を形成する。この際、既存杭6は前記耐圧版と縁を切
って貫通する。そして、既存杭の上部外周に拡径部46
を一体に形成し、前記耐圧版の上面に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、既存建物の免震
化工法において既存建物の躯体下部及び躯体側壁を取り
囲むように免震ピットを構築する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地震発生時の地震力が直接建物に
伝わらない構造とし、建物の揺れを極力減少して建物破
壊を防止する免震化工法が種々開発されている。ところ
で、既存建物に新たに免震装置を設置する免震化工法で
は、既存建物の躯体下部を取り囲むようにピットを形成
する。
【0003】従来のピットの構築方法について、図10
及び図11を参照して説明する。図10は、免震化工法
を行う既存建物2を示すものであり、この既存建物2
は、躯体下部2aから支持地盤4まで達する複数本の支
持杭(以下、既存杭と称する。)6に支持されている。
この既存建物2の免震化工法を行う場合には、先ず、既
存建物2の躯体側壁2bを取り囲むように山止め壁8を
埋設する。そして、山止め壁8と躯体側壁2bとの間の
土を掘削してドライエリア10を形成し、躯体下部2a
下部の土を掘削してドライエリア10と連続する地下空
間12を形成する。そして、地下空間12の山止め壁8
側の地下地盤に新設の支持杭(以下、新設杭と称す
る。)14を埋設する。
【0004】次いで、図11に示すように、ドライエリ
ア10の下部に新設杭14の上部と一体にフーチング1
6を形成し、躯体側壁2bを囲むようにドライエリア1
0内部に擁壁18を形成する。そして、地下空間12の
地下地盤上にフーチング16及び既存杭6に一体化した
耐圧版20を形成してピット22を構築する。そして、
耐圧版20の上面と躯体下部2aとの間に免震装置24
を設置した後、既存杭6の杭頭部を切断して基礎下部2
aと既存杭6との縁を切る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構造の
ピット22にあっては、フーチング16の下部に埋設さ
れている新設杭14が、フーチング16、擁壁18及び
耐圧版20の重量を支持し、擁壁18に加わる土水圧、
耐圧版20に加わる水圧をも支持する構造としている
が、図11に示すように新設杭14どうしの間隔Lが長
いので、耐圧版20に加わる水圧を確実に支持すること
ができない。そのため、従来のピット22は、耐圧版2
0の厚さ寸法Tを大きく設定し、大重量の耐圧版20と
することにより水圧に耐え得る構造としている。
【0006】しかしながら、大重量の耐圧版20とする
と既存杭6の重量負担が増大してしまうとともに、耐圧
版20の厚さ寸法Tの増大によって地下地盤Hの深い地
下空間12を形成しなければならない。そのため、山止
め壁8を深く埋設しなければならず、また多量の土砂を
掘削しなければならないので、施工期間が大幅に増大し
てしまう。また、耐圧版20の肉厚寸法Tを大きくする
ことにより多量のコンクリートを必要とする。したがっ
て、従来技術は、施工期間の短縮化、施工費用の低減を
図ることが難しい。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、施工期間の短縮化、施工費用の低減を図るこ
とが可能な既存建物の免震ピット構築方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
既存建物の免震ピット構築方法は、既存建物の周囲地盤
を掘削してドライエリアを形成する工程と、前記既存建
物の躯体下部に沿って該躯体下部の直下の地盤を根切り
して前記ドライエリアの下部と連通する地下空間を形成
し、この地下空間に既存杭の上部を露出させる工程と、
前記ドライエリアの下部地盤に新設杭を埋設する工程
と、前記ドライエリアの下部地盤に前記新設杭と一体に
フーチングを形成し、前記ドライエリア内に、躯体側壁
を取り囲む擁壁を前記フーチングの上部と一体に形成す
る工程と、前記地下空間に、前記既存杭との縁を切り、
且つ地下地盤との接触面積を増大させた耐圧版を形成す
るとともに、この耐圧版と前記フーチングとを連結する
工程と、前記既存杭の上部外周に拡径部を一体に形成
し、該拡径部を前記耐圧版の上面に当接させて水圧によ
る前記耐圧版の浮き上がりを防止する工程とを備えた構
築方法である。
【0009】また、請求項2記載の既存建物の免震ピッ
ト構築方法は、既存建物の周囲地盤を掘削してドライエ
リアを形成する工程と、前記既存建物の躯体下部に沿っ
て該躯体下部の直下の地盤を根切りして前記ドライエリ
アの下部と連通する地下空間を形成し、この地下空間に
既存杭の上部を露出させる工程と、前記ドライエリアの
下部地盤にフーチング用新設杭を埋設するとともに、前
記地下空間の地下地盤に、複数本の耐圧版用新設杭を所
定間隔をあけて埋設する工程と、前記ドライエリアの下
部地盤に前記フーチング用新設杭と一体にフーチングを
形成し、前記ドライエリア内に躯体側壁を取り囲む擁壁
を前記フーチングの上部と一体に形成する工程と、前記
地下空間に、前記既存杭との縁を切り、且つ地下地盤に
埋設された耐圧版用新設杭と一体に耐圧版を形成すると
ともに、この耐圧版と前記フーチングとを連結する工程
とを備えた構築方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のピット構築方法の
実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、図
10及び図11で示した構成と同一構成部分について
は、同一符号を付してその説明を省略する。図1から図
8を参照して第1実施形態について説明する。
【0011】先ず、図1に示すように、この既存建物2
の周囲の土中に止水を兼ねた山止め壁8を埋設する。そ
して、この山止め壁8の埋設が完了した後、既存建物2
の躯体側壁2bと山止め壁8との間の土を掘削してドラ
イエリア10を形成するとともに、躯体側壁2b及び山
止め壁8との間に切梁30を設置する。次いで、ドライ
エリア18の底部から既存建物2に向かう水平方向に土
を掘削し、既存建物2の躯体下部2aの直下を根切りし
ていき、躯体下部2aの下面を天井として水平方向に延
在し、各既存杭6の上部を露出させた地下空間32を形
成する。この際、山止め壁8側の地下地盤32aに対
し、躯体下部2aの下方に位置する地下地盤32bの深
さが浅くなるように地下空間32を形成する。
【0012】次いで、図2に示すように、山止め壁8側
の地下地盤32aに、鉄筋コンクリート製の第1新設杭
34を埋設する。また、第1新設杭34より地下地盤3
2b側に、鉄筋コンクリートの第2新設杭36を埋設す
る。次いで、地下地盤32a上にフーチング用鉄筋を配
筋し、ドライリア10内部に擁壁用鉄筋を配筋し、地下
地盤32b上に耐圧版用鉄筋を配筋した後、フーチング
用鉄筋及び擁壁用鉄筋へのコンクリート打設により、図
3に示すように、地下地盤32a上に第1新設杭34及
び第2新設杭36と一体化したフーチング38を形成
し、ドライエリア10内に擁壁40を形成する。そし
て、フーチング38及び擁壁40が完全に固化した後、
耐圧版用鉄筋にコンクリートを打設し、地下地盤32b
上に厚さ寸法T1 の小さい耐圧版42を形成する。
【0013】ここで、図4は、図3における符号Aの丸
印部分の詳細構造を示すものである。図中符号38a、
38bはフーチング用鉄筋、符号42a、42bは耐圧
版用鉄筋を示しており、これら鉄筋のうち、フーチング
用鉄筋38a及び耐圧版用鉄筋42aは、予め、ねじ継
手やスリーブ継手等の継手手段により接続されている。
【0014】また、図5は、図3における符号Bの丸印
部分の詳細構造を示すものであり、耐圧版42への既存
杭6の貫通部に、例えば剛性ゴム等からなる弾性変形可
能なリング状の絶縁材44が外嵌されている。また、図
3の符号Cで示す楕円印部分も図5と同様の構造であ
り、即ち、フーチング38への既存杭6の貫通部に、絶
縁材44が外嵌されている。
【0015】次いで、図6に示すように、フーチング3
8及び耐圧版42の上面に、既存杭6と一体化した拡径
部46を形成する。すなわち、図7に、耐圧版42上に
形成した拡径部46を示すと、既存杭6の外周面にケミ
カルアンカー施工、即ち、既存杭6に複数の穴を開け、
これらの穴に樹脂や硬化促進剤などとともに複数本のア
ンカー筋46aを挿入して固定する。そして、既存杭6
の外周に、アンカー筋46aと接続した鉄筋46b、4
6cを配筋する。そして、これら鉄筋46b、46cに
コンクリートを打設することにより、既存杭6より外径
が拡大し、耐圧版42の上面に当接した拡径部46が形
成される。
【0016】次いで、図示しないが耐圧版42と躯体下
部2aとの間に油圧ジャッキを設置して既存建物2の鉛
直荷重を支持する。そして、各拡径部46から躯体下部
2aまで延在している既存杭6の先端部を解体してい
き、図8に示すように、拡径部46と躯体下部2aとの
間に免震装置48を設置する。この免震装置48は、例
えば複数枚の鋼板及びゴムシートを交互に貼り合わせて
柱状に形成したアイソレータが採用されている。
【0017】そして、前述した油圧ジャッキによる既存
建物2の支持を解除していき、既存建物2の鉛直荷重
を、免震装置48を介して既存杭6に導入していく。こ
れにより、既存建物2の躯体下部2aを取り囲み、免震
装置48を設置したピット50が構築され、地震発生時
に地震力が既存杭6に伝達しても、擁壁40内で既存建
物2が水平方向の変位動作を行いながら免震装置48が
地震力を吸収し、既存建物2の揺れを極力減少する。
【0018】したがって、本実施形態は、以下に示す作
用効果を得ることができる。すなわち、本実施形態のピ
ット50は、耐圧版42を貫通する既存杭6の貫通部に
絶縁材44を外嵌して耐圧版42と既存杭6との縁が切
られており、耐圧版42の重量を地下地盤32bが直接
支持するので、第2新設杭36が受ける支持力を低減す
ることができ、既存杭6の重量負担が増大しない。
【0019】そして、山止め壁8側に埋設された第1新
設杭34が、擁壁40及びフーチング38の重量を支持
し、第2新設杭36が、擁壁40に加わる土水圧とフー
チング38の重量を支持する。また、耐圧版42の下面
側から水圧が加わっても(図8の符号P1 で示す矢
印)、既存杭6の上部に一体形成した拡径部46が耐圧
版42の上面と当接し、耐圧版42の浮き上がりが防止
されるので、軽量の耐圧版42、すなわち耐圧版42の
厚さT1 を小さく設定することができる。これにより、
地下地盤32bが浅い地下空間32となり、山止め壁8
をさほど深い位置まで埋設しなくともよく、また掘削土
量を少量とすることができる。また、少量のコンクリー
トで耐圧版42を形成することができる。したがって、
本実施形態は、施工期間の短縮化、施工費用の低減を図
ることができる。
【0020】次に、図9に示すものは、本発明の第2実
施形態を示すものであり、図1から図8で示した第1実
施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその説明
を省略する。本実施形態では、地下空間32を形成した
後、耐圧版が形成される地下地盤の全域に、所定間隔を
あけて複数本の耐圧版用新設杭52を埋設しておく。そ
して、これら耐圧版用新設杭52の上端部と一体化され
た耐圧版54を形成する。
【0021】ここで、図中符号Bで示す丸印部分は、第
1実施形態と同様に、耐圧版54への既存杭6の貫通部
に、例えば剛性ゴム等からなる弾性変形可能なリング状
の絶縁材44が外嵌されている。また、本実施形態で
は、既存杭6の上部に拡径部46を形成しない。上記構
造によると、耐圧版54を貫通する既存杭6の貫通部に
絶縁材44を外嵌して耐圧版54と既存杭6との縁が切
られ、耐圧版54の重量を耐圧版用新設杭52が支持す
るので、既存杭6が受ける支持力を低減することができ
る。
【0022】また、耐圧版54の下面側から水圧P2
加わっても、耐圧版54に一体化されて埋設されている
耐圧版用新設杭52が耐圧版54の浮き上がりが防止さ
れるので、耐圧版の軽量化を図ることができ、耐圧版5
4の厚さT2 を小さく設定することができる。これによ
り、第1実施形態と同様に、地下地盤が浅い地下空間3
2となり、山止め壁8をさほど深い位置まで埋設しなく
ともよく、また掘削土量を少量とすることができる。ま
た、少量のコンクリートで耐圧版54を形成することが
できるので、施工期間の短縮化、施工費用の低減を図る
ことができる。
【0023】なお、第1及び第2実施形態では、既存杭
6の上部と躯体下部2aとの間に免震装置48を設置し
たが、これに限るものではなく、耐圧版42、54の上
面と躯体下部2aとの間に免震装置48を設置してもよ
い。また、各実施形態では、ドライエリア10を形成す
るために既存建物2の周囲の土中に山止め壁8を埋設し
たが、本発明の要旨がこれに限るものではなく、例えば
山止め壁8に替えてTUD杭(壁状杭)を埋設し、この
TUD杭を擁壁の一部の構造体としてもよい。
【0024】また、上記実施形態では、既存建物2の躯
体下部2aが平坦形状であることを前提として説明した
が、例えば凹凸の底面を有する躯体下部が形成されてい
る場合には、その躯体下部の凹凸の底面直下の地盤を根
切りして地下空間を形成する。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の既
存建物の免震ピット構築方法によると、既存杭は耐圧版
と縁が切られて貫通しており、耐圧版の重量は地下地盤
が直接支持するので、新設杭が受ける支持力を低減する
ことができ、既存杭の重量負担を増大させない。
【0026】そして、耐圧版の下面側から水圧が加わっ
ても、既存杭の上部に一体に形成した拡径部が耐圧版の
浮き上がりを防止するので、軽量の耐圧版、すなわち耐
圧版の厚さを薄く設定することができる。これにより、
地下地盤の深度が浅い小空間の地下空間を形成すればよ
いので、掘削土量が少量となる。また、厚さの薄い耐圧
版を形成すればよいので、コンクリートの使用量が減少
する。したがって、本発明は、施工期間の短縮化、施工
費用の低減化を図ることができる。
【0027】また、請求項2記載の既存建物の免震ピッ
ト構築方法によると、既存杭は耐圧版と縁が切られてお
り、耐圧版の重量は、複数本の耐圧版用新設杭が支持し
ているので、既存杭の重量負担を増大させない。そし
て、耐圧版の下面側から水圧が加わっても、地盤に埋設
されている耐圧版用新設杭が耐圧版の浮き上がりを防止
するので、軽量の耐圧版、すなわち耐圧版の厚さを薄く
設定することができる。これにより、請求項1記載の効
果と同様に、施工期間の短縮化、施工費用の低減化を図
ることが可能な既存建物の免震ピット構築方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において既存建物の周囲にドライエリア
及び地下空間を形成した状態を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態においてドライエリアの
地下地盤に新設杭を埋設した状態を示す図である。
【図3】第1実施形態においてフーチング、擁壁及び耐
圧版を形成した状態を示す図である。
【図4】フーチング及び耐圧版の連結部の構造を示した
図である。
【図5】耐圧版と縁を切った状態で貫通している既存杭
の構造を示した図である。
【図6】既存杭の上部に拡径部を一体に形成した状態を
示す図である。
【図7】拡径部の構造を具体的に示した図である。
【図8】第1実施形態のピットに免震装置を設置した状
態を示す図である。
【図9】第2実施形態のピットに免震装置を設置した状
態を示す図である。
【図10】従来の免震ピットの構築方法において既存建
物の周囲にドライエリア及び地下空間を形成した状態を
示す図である。
【図11】従来の免震ピットの構造を示す図である。
【符号の説明】
2 既存建物 2a 躯体下部 2b 躯体側壁 6 既存杭 10 ドライエリア 32 地下空間 32a、32b 地下地盤 34 新設杭(フーチング用新設杭) 36 新設杭 38 フーチング 40 擁壁 42、54 耐圧版 46 拡径部 48 免震装置 50 ピット 52 耐圧版用新設杭

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存建物に免震装置を新たに設置するに
    際し、前記既存建物の躯体下部及び躯体側壁を取り囲む
    ように免震ピットを構築する方法であって、 前記既存建物の周囲地盤を掘削してドライエリアを形成
    する工程と、 前記既存建物の躯体下部に沿って該躯体下部の直下の地
    盤を根切りして前記ドライエリアの下部と連通する地下
    空間を形成し、この地下空間に既存杭の上部を露出させ
    る工程と、 前記ドライエリアの下側の地盤に新設杭を埋設する工程
    と、 前記ドライエリアの下側の地盤に前記新設杭と一体にフ
    ーチングを形成し、前記ドライエリア内に、躯体側壁を
    取り囲む擁壁を前記フーチングの上部と一体に形成する
    工程と、 前記地下空間に、前記既存杭との縁を切り、且つ地下地
    盤との接触面積を増大させた耐圧版を形成するととも
    に、この耐圧版と前記フーチングとを連結する工程と、 前記既存杭の上部外周に拡径部を一体に形成し、該拡径
    部を前記耐圧版の上面に当接させて水圧による前記耐圧
    版の浮き上がりを防止する工程と、を備えたことを特徴
    とする既存建物の免震ピット構築方法。
  2. 【請求項2】 既存建物に免震装置を新たに設置するに
    際し、前記既存建物の躯体下部及び躯体側壁を取り囲む
    ように免震ピットを構築する方法であって、 前記既存建物の周囲地盤を掘削してドライエリアを形成
    する工程と、 前記既存建物の躯体下部に沿って該躯体下部の直下の地
    盤を根切りして前記ドライエリアの下部と連通する地下
    空間を形成し、この地下空間に既存杭の上部を露出させ
    る工程と、 前記ドライエリアの下側の地盤にフーチング用新設杭を
    埋設するとともに、前記地下空間の地下地盤に、複数本
    の耐圧版用新設杭を所定間隔をあけて埋設する工程と、 前記ドライエリアの下部地盤に前記フーチング用新設杭
    と一体にフーチングを形成し、前記ドライエリア内に、
    躯体側壁を取り囲む擁壁を前記フーチングの上部と一体
    に形成する工程と、 前記地下空間に、前記既存杭との縁を切り、且つ地下地
    盤に埋設された耐圧版用新設杭と一体に耐圧版を形成す
    るとともに、この耐圧版と前記フーチングとを連結する
    工程と、を備えたことを特徴とする既存建物の免震ピッ
    ト構築方法。
JP34380495A 1995-12-28 1995-12-28 既存建物の免震ピット構築方法 Expired - Lifetime JP3534928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34380495A JP3534928B2 (ja) 1995-12-28 1995-12-28 既存建物の免震ピット構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34380495A JP3534928B2 (ja) 1995-12-28 1995-12-28 既存建物の免震ピット構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09184144A true JPH09184144A (ja) 1997-07-15
JP3534928B2 JP3534928B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=18364368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34380495A Expired - Lifetime JP3534928B2 (ja) 1995-12-28 1995-12-28 既存建物の免震ピット構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3534928B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001349065A (ja) * 2000-06-12 2001-12-21 Takenaka Komuten Co Ltd 既存建物の地下免震化工法
JP2004124493A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Yukitake Shioi 構造物の耐震補強構造
JP2007063903A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Takenaka Komuten Co Ltd 既存構造体の跳ね出し躯体の床下部分を改築施工する工法
JP2008150818A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Takenaka Komuten Co Ltd 既存基礎の補強方法
JP2008280803A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Shimizu Corp 増杭による杭基礎補強工法
JP2009108475A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Takenaka Komuten Co Ltd 基礎構造
JP2011256621A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Takenaka Komuten Co Ltd 構造体支持構造、及び構造体支持構造の施工方法
JP2013032684A (ja) * 2011-06-29 2013-02-14 Takenaka Komuten Co Ltd 既存建物の基礎形式変更方法
EP2236677A3 (en) * 2009-03-31 2013-06-19 AS Amhold Method for creating a building under an architectural monument
JP2014141854A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Taisei Corp 構造物荷重と免震装置による地盤の液状化対策構造

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001349065A (ja) * 2000-06-12 2001-12-21 Takenaka Komuten Co Ltd 既存建物の地下免震化工法
JP4558145B2 (ja) * 2000-06-12 2010-10-06 株式会社竹中工務店 既存建物の地下免震化工法
JP2004124493A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Yukitake Shioi 構造物の耐震補強構造
JP2007063903A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Takenaka Komuten Co Ltd 既存構造体の跳ね出し躯体の床下部分を改築施工する工法
JP2008150818A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Takenaka Komuten Co Ltd 既存基礎の補強方法
JP2008280803A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Shimizu Corp 増杭による杭基礎補強工法
JP2009108475A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Takenaka Komuten Co Ltd 基礎構造
EP2236677A3 (en) * 2009-03-31 2013-06-19 AS Amhold Method for creating a building under an architectural monument
JP2011256621A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Takenaka Komuten Co Ltd 構造体支持構造、及び構造体支持構造の施工方法
JP2013032684A (ja) * 2011-06-29 2013-02-14 Takenaka Komuten Co Ltd 既存建物の基礎形式変更方法
JP2014141854A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Taisei Corp 構造物荷重と免震装置による地盤の液状化対策構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3534928B2 (ja) 2004-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3534928B2 (ja) 既存建物の免震ピット構築方法
JP2000054409A (ja) 地下掘削空間外周部における逆打支柱の施工方法
JP4558145B2 (ja) 既存建物の地下免震化工法
JP2002364006A (ja) 水中基礎の構築工法
JP2002146809A (ja) 構造物の構築方法
JP2006070513A (ja) 構造物の高さ調節方法
JP3002126B2 (ja) 構造物の仮受け方法
JP2989539B2 (ja) 既存建物の免震化工法
JPH11310928A (ja) 既存構造物の免震補強工法
JP2002138497A (ja) 既存建物の免震化構法
JP3641227B2 (ja) 地下構造躯体の施工法
JPH0559728A (ja) 地下既設構造物上方における山留工法
JP6534026B2 (ja) 免震建物及びその施工方法
JPH09170339A (ja) 既存建物の免震化工法
JP2005083123A (ja) 山留め合成壁、及び山留め合成壁の構築方法
JP2000230238A (ja) 水中基礎構造物用ケーソン躯体および同躯体を用いる水中基礎構造物の構築工法
JPS6018769B2 (ja) 地下構造物の構築法
JPH09170338A (ja) 既存建物の免震化工法
JP3586835B2 (ja) 既築の建造物への免震装置の設置方法
KR102199641B1 (ko) 신축 구조물용 압입 파일 시공 방법
JP4146250B2 (ja) オープンケーソンの底盤築造方法
JP2019173453A (ja) 建物の構築方法
JP3648670B2 (ja) 既存建物深礎杭への免震装置設置工法
KR102335023B1 (ko) 기울어진 건축 구조물 복원용 인상장치
JPH0726569A (ja) 偏土圧を受ける構造物の杭基礎構築法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040310

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080319

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319