JPH09183626A - 薄板強化ガラス - Google Patents

薄板強化ガラス

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JPH09183626A
JPH09183626A JP7342599A JP34259995A JPH09183626A JP H09183626 A JPH09183626 A JP H09183626A JP 7342599 A JP7342599 A JP 7342599A JP 34259995 A JP34259995 A JP 34259995A JP H09183626 A JPH09183626 A JP H09183626A
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thin
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air
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Katsuharu Okuda
克治 奥田
Shinichi Kita
信一 喜多
Masahide Ishibashi
正秀 石橋
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄板ガラス、板厚2.5 〜3.1mm 特に2.5.〜3.
0mm の薄板ガラスを風冷強化熱処理により、自動車窓用
等の薄板強化ガラスを得る。 【解決手段】 薄板強化ガラスにおいて、ハンマ−また
はポンチを用いて所定の衝撃点に衝撃を加えて破壊する
破砕強度テストで破砕個数が40個/50×50mm2 以上、22
7 gの鋼球を落下させて破壊する高さで決まる衝撃強度
テストでその高さが2m以上である薄板強化ガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄板ガラス、例え
ば板厚が約2.5mm 〜3.1mm 程度である薄板ガラスの風冷
強化処理品に関し、建築用はもちろん、自動車用窓ガラ
ス等の車輌用窓ガラスの強化処理品として採用できるよ
うになる強化度を有する有用な薄板強化ガラスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば2.5mm 〜3.5mm 程度の
薄板ガラスにおいて風冷によって強化された薄板強化ガ
ラスに係わる種々の提案がなされている。
【0003】例えば、特開昭52-121620 号公報にはガラ
スシ−トおよびその製造方法が記載されており、ガラス
シ−トを差別的に急冷して強化程度の高いガラスの領域
の分布に強化程度の低いガラスの領域を散在させた分布
をガラスシ−トに生成させた自動車の側方または後方窓
として使用する厚さ2.5 〜3.5mm のガラスシ−トにおい
て、ガラスシ−トの平均中心引張応力を厚さ2.5 〜3.5m
m のすべてのガラス厚さにおける最大値62MN/m2から厚
さ2.5mm のガラスにおける最小値56.5MN/m2まで、更に
厚さとは逆に変化して厚さ3.5mm のガラスにおける最小
値53MN/m2までの範囲とし、ガラスシ−トの平面内で作
用する主応力が等しくない区域をガラスシ−トに分布さ
せ、区域のうち少なくとも若干の区域における主応力差
の最大値を8〜25MN/m2の範囲とし、主応力差が最大値
を示す隣接区域における大部分の主応力が種々の方向を
示すようにし、かかる隣接区域の中心間距離を15〜30mm
の範囲としたものが開示されている。
【0004】また例えば、特開昭54-33517号公報にはガ
ラスシ−ト強化方法およびこの方法により作った強化ガ
ラスシ−トが記載されており、急冷ガス流を少なくとも
1つの局部ガス流とし、局部ガス流はガラスシ−トを急
冷ステ−シヨンに進行させる速度に関係する繰返し頻度
で脈動させて低く強化されたガラスの区域で散在したよ
り高く強化されたガラスの区域の分布をガラスシ−トに
生じさせるようにすることが開示されている。またガラ
スシ−トの進行方向を横切り離間して配列するガスジエ
ツトを向け、かつかかるガス流を脈動させ、多数の局部
ガス流を作用させることが記載されている。
【0005】また例えば、特開昭60-145921 号公報には
ガラス強化方法および装置が記載されており、ガラスシ
−トの両表面にノズルで気体を吹き付けてガラスシ−ト
を強化する方法において、気体の最大の圧力降下がノズ
ルの自由末端で起きる方法が開示されている。また気体
をノズルの出口でその流速が少なくとも音速になるよう
な圧力でノズルに供給すること、ならびにノズルの末端
をガラスシ−トから、ノズルの出口における気体噴流の
直径(幅)の6倍を越えない短かい距離で配置するこ
と、さらにガラスシ−トの進行の長手方向において強化
ステ−ションの最初の方が最後の方よりも間隔がより短
かくなるパタ−ンでノズルを配置して、気体をガラスシ
−トに強化の最初の方でより多く吹き付けること、また
音速の空気噴射を可能にするスロットノズルを用いるこ
とが記載されている。
【0006】さらに例えば、特開昭60-103043 号公報に
はガラス強化方法および装置が記載されており、ガラス
の少なくとも1表面にノズルで噴流を吹き付けるガラス
強化方法において、ノズルの出口で少なくとも音速を許
容する圧力で気体をノズルに供給し、かつ前記噴流が該
気体と噴霧状液体の混合物からなることが開示されてい
る。また液体をノズルの内側でつくり出した衝撃波に送
ることによって霧化することが記載されている。
【0007】また例えば、本出願人が既に出願提案して
いる特公昭62-50416号公報では板ガラスの強化方法を記
載しており、ブラストヘツドの冷却用ノズル取付面上
に、唯一点しかないように同心円状の中心部となり得る
点を配し、かつ中心部より外方に向けて同心円状で放射
状にしかもノズル取付間隔の距離が50mmを超えることが
ないように冷却ノズルを配置し、該冷却ノズルから冷却
媒体を吹き付けて強化することを開示した。
【0008】さらにまたこれらと同様の出願として例え
ば、特公昭62-38289号公報では一対のプレス型の少なく
とも一方に中心部より外方に向けて同心円状に加熱素子
を設けたこと、特公昭62-47819号公報ではブラストヘツ
ドの冷却用ノズル取付面上の中心部より外方に向けて同
心円状に複数個の邪魔板部材を配置したこと、特公昭62
-51212号公報では一対のプレス型の少なくとも一方に中
心部より外方に向けて同心円状に冷却素子を設けて予備
冷却した後、冷却媒体を吹き付け急冷却すること、特公
昭63-43327号公報ではブラストヘツドの冷却用ノズル取
付面上の中心部より外方に向けて同心円状に冷却用ノズ
ルを配置して、かつ冷却用ノズルのうち中心以外をブラ
ストヘツド面の垂直軸に対し、同心円の接線方向に3〜
45°の傾きをもたせ急冷却することをそれぞれ提案し
た。
【0009】また例えば、本出願人が既に出願提案して
いる特公平4-29615 号公報では薄板ガラスの強化方法を
記載しており、例えば1.5 〜3.0mm 厚の板ガラスにおい
て、冷却エアの圧力を2〜8kg/cm2 のゲ−ジ圧から急
激に0.05〜0.5 kg/cm2 のゲ−ジ圧に減じてエアチヤン
バ−に送り込み、エアチヤンバ−内より冷却用ノズル先
端までの間を衝撃波管的に用いて急冷却すること、なら
びにコンプレツサ−を用いた冷却エアであることを開示
した。
【0010】さらにまたこれらと同様の出願として例え
ば、特公平6-2593号公報ではガラス物品の熱処理法を記
載しており、冷却エアの圧力を1.5 〜8kg/cm2 のゲ−
ジ圧から急激に0.01〜0.2 kg/cm2 のゲ−ジ圧に減じて
エアチヤンバ−に送り込み、エアチヤンバ−内より冷却
用ノズル先端までの間を衝撃波管的に用い、かつガラス
物品の中央部より周辺部を逐次遅らせて冷却すること、
特公平6-23068 公報では先ず熱伝達係数300 〜1000kcal
/m2 ・ h ・ ℃の衝撃波を発生しているエアを吹き付けた
後、続いて熱伝達係数100 〜300 kcal/m2 ・ h ・ ℃のエ
アを吹き付ける2段冷却を行うこと、特公平6-24995 号
公報ではコンプレツサ−に繋がるノズルN C とブロワに
繋がるノズルN B とを併用し、ノズルN C から強化する
板ガラスに吹き付ける冷却エアが衝撃波を発現したエア
を伴い、かつノズルN B の圧力P B とノズルN C の圧力P
C とが0<(P B −P C )≦500mmAq であること、特
開平3-228841号公報では進行方向に対して45°<θ≦90
°の傾きを有する少なくとも縞状から成る予備冷却を施
した後、冷却媒体を吹き付けて急冷することをそれぞれ
開示した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の例えば、特開昭
52-121620 号公報に記載のガラスシ−トおよびその製造
方法あるいは特開昭54-33517号公報に記載のガラスシ−
ト強化方法およびこの方法により作った強化ガラスシ−
トではまだ自動車用窓ガラスとして必ずしも充分な薄板
強化ガラス品とは言い難く、例えば破砕強度テストにお
ける破砕個数や長さ100mm を超えるシャ−プエッジが存
在しないことをクリアしたとしても、例えば衝撃強度テ
ストでその高さが2m以上となるまでには安定かつ確実
にクリアし難い等であり、この耐衝撃性については開示
されていないものである。
【0012】また例えば、特開昭60-145921 号公報ある
いは特開昭60-103043 号公報に記載のガラス強化方法お
よび装置では、音速の空気噴射あるいは衝撃波を発現す
ることで薄板ガラスの冷却速度を増加するようにしてい
るが、例えば衝撃強度テストでその高さが2m以上とな
るまでには安定かつ確実にクリアし難い等であり、この
耐衝撃性については開示されていないものである。
【0013】さらに例えば、本出願人が出願提案した前
記特公昭62-38289号公報等に記載の同心円状に冷却差を
設ける板ガラスの強化方法、また特公平4-29615 号公報
等に記載の衝撃波管的に冷却する薄板ガラスの強化方法
では、確かに薄板強化ガラスとしてかなり改善されたも
のと成り、例えば破砕強度テストにおける破砕個数や長
さ100mm を超えるシャ−プエッジが存在しないこと、あ
るいは破片の面積が3cm2 以上のものがないこと等をク
リアしているものの、例えば衝撃強度テストでその高さ
が1.5 〜2m未満程度となるまでには耐衝撃性が改善で
きているものの、2m以上を常にクリアするまでには至
っていない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のかかる
課題に鑑みてなしたものであって、前記した本出願人が
既に出願した各公報に記載の強化方法に加えて、さらに
微妙な改良を施した冷却手段でもって、建築用窓ガラス
としてはもちろん、自動車用窓ガラスとしての薄板、例
えば2.5 〜3.1mm 程度の薄板の強化ガラスを製造し、破
砕強度テストにおける破砕個数の特定値、特定シャ−プ
エッジが皆無、破片面積が特定値以上である等を有し、
より安全性を高めかつ軽量化のニ−ズに対応できる薄板
強化ガラスを、より簡便により効率よく提供するもので
ある。
【0015】すなわち、本発明は、薄板強化ガラスにお
いて、ハンマ−またはポンチを用いて所定の衝撃点に衝
撃を加えて破壊する破砕強度テストで破砕個数が40個/
50×50mm2 以上、227 gの鋼球を落下させて破壊する高
さで決まる衝撃強度テストでその高さが2m以上である
ことを特徴とする薄板強化ガラス。
【0016】ならびに、前記薄板強化ガラスが、板厚2.
5mm 〜3.1mm の風冷強化品であることを特徴とする上述
した薄板強化ガラス。また、前記薄板強化ガラスの破砕
強度テストにおいて、長さ75mmを超えるシャ−プエッジ
が存在しないものであることを特徴とする上述した薄板
強化ガラス。
【0017】さらに、前記薄板強化ガラスの破砕強度テ
ストにおいて、破片の面積が3cm2以上のものがないこ
とを特徴とする上述した薄板強化ガラス。また、前記薄
板強化ガラスが、曲げ板ガラスであることを特徴とする
上述した薄板強化ガラス。
【0018】さらに、前記曲げ薄板強化ガラスが、自動
車用窓ガラスであって、該ガラスの表面圧縮応力が1300
kg/cm2 〜1500kg/cm2 であり、かつ該ガラスの曲率の
変化が1.5mm 以下であることを特徴とする上述した薄板
強化ガラス。
【0019】また、前記薄板強化ガラスが、赤外線紫外
線吸収緑色系ガラスであることを特徴とする上述した薄
板強化ガラスをそれぞれ提供するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】前述したように、ハンマ−または
ポンチを用いて所定の衝撃点に衝撃を加えて破壊する破
砕強度テストで破砕個数が40個/50×50mm2 以上、227
gの鋼球を落下させて破壊する高さで決まる衝撃強度テ
ストでその高さが2m以上である薄板強化ガラスとした
のは、自動車用窓ガラスとしての充分な強化度と人的物
的上の安全性を確保するためであり、前記破砕個数が40
個/50mm×50mm未満であれば、強化度が不足して強度が
なく安全上も保証されないものであり、少なくとも自動
車用窓ガラスには採用でき難いものであり、好ましくは
40〜450 個/50mm×50mm、より好ましくは40〜400 個/
50mm×50mmである。また前記衝撃強度が 227gの鋼球を
落下させて破壊する高さが2m以上であることが耐衝撃
性として必要であって、2m未満であれば安全上から好
ましくないものである。
【0021】強化方法としては、風冷による熱処理法で
あって、例えば前記した本出願人が既に出願提案した公
報に記載の技術的事項に微細な改良改造を加えたものあ
るいはそれらを適宜組み合わせたもので、例えば既に本
出願人が出願提案している特願平7-105623号等、基本的
に現有設備を有効に使用するようにした強化方法で行う
ものである。
【0022】また、前記薄板強化ガラスの破砕強度テス
トにおいて、長さ75mmを超えるシャ−プエッジが存在し
ないものであることが、またさらに、前記薄板強化ガラ
スの破砕強度テストにおいて、破片の面積が3cm2 以上
のものがないことが、自動車用窓ガラスとしての人的物
的の安全上から特に必要なものである。最適なものとし
ては、前記破砕個数が40個/50mm×50mm以上と、前記衝
撃強度が 227gの鋼球を落下させて破壊する高さが2m
以上であることと、長さ75mmを超えるシャ−プエッジが
存在しないことと、破片の面積が3cm2 以上のものがな
いことを同時に具える薄板強化ガラスである。ことに前
記長さ75mmを超えるシャ−プエッジが存在しないもので
あることが人的損傷を軽減する上で肝心なことである。
【0023】また、前記薄板強化ガラスが、曲げ板ガラ
ス、例えば1250R程度の曲げ板ガラスであるような薄板
ガラスにおいて、充分可能であり、板厚と大きさと曲
率、ガラスの種類例えば赤外線紫外線吸収緑色系ガラス
等の因子によって種々強化手段に工夫を加えることが必
要である。さらに、自動車用窓ガラスとしての前記曲げ
薄板強化ガラスについては、該ガラスの表面圧縮応力が
1300kg/cm2 〜1500kg/cm2 であり、かつ該ガラスの曲
率の変化が1.5mm 以下であることが好ましいものであ
る。
【0024】さらにまた、前記薄板ガラスとしては、例
えば板厚が2.5mm 〜3.1mm 程度、より好ましくは板厚が
2.5mm 〜3.0mm 程度の薄板ガラスであり、平滑である無
機質の透明板ガラスであって、無色または着色ガラス、
なかでも赤外線紫外線吸収緑色系ガラスあるいは易強化
性クリアガラス(例えば本出願人が既に出願提案した特
公平4-60059 号公報等)が成分組成からくる物性上好ま
しく、市販の該赤外線紫外線吸収緑色系ガラスをはじ
め、特に本出願人が既に出願提案した赤外線紫外線吸収
緑色系ガラス、ことに易強化性を有する赤外線紫外線吸
収緑色系ガラス(例えば特公平6-102557号公報等)、ま
たその種類あるいは色調等に特に限定されるものではな
く、さらに例えば1250R程度の曲げ板ガラスとしてはも
ちろん、各種平板や単板で使用できるとともに、複層ガ
ラスあるいは合せガラスとしてその構成の一部または全
部にも採用できるものであり、また各種板状体にも適宜
採用できることは言うまでもない。
【0025】前述したとおり、本発明の薄板強化ガラス
は、破砕強度として破砕個数を40個/50mm×50mm以上、
衝撃強度が 227gの鋼球を落下させて破壊する高さが2
m以上である薄板強化ガラスと少なくともしたことによ
り、自動車用窓ガラスとして例えばサイド窓ガラス等で
実車して充分な強化度と耐久性ならびに安全性を発揮し
て採用でき、軽量化にも貢献できるものとなる。
【0026】しかも簡便で安定かつ確実に厄介な工程も
なく、しかも高品位でかつ非常に効率よく製造でき、建
築用窓ガラスとしてはもちろん、自動車用窓ガラスなど
広い分野で適用し得る有用な薄板強化ガラスを提供する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0028】実施例1 現有の自重曲げ強化装置ラインにおいて、例えばブラス
トヘッドの間隔を約10〜15%狭めたこと、ガラス基板に
必要な面積のみにブラストヘッドのエア吹き出しノズル
をできるだけ集中すること、ブラストヘッドへの風圧を
上下部でかつ前記ノズル毎調整しバランスよくするこ
と、風圧をアップすること、ガラス基板の板温度をでき
るだけ加熱したままでの温度から急冷ができるようにす
ること等の改善を実施して浅曲げ(曲率約1800R 程度)
薄板強化ガラスを製造した。(本願人が既に出願提案し
た薄板ガラスに係わる「板ガラスの強化方法」、例えば
前記「従来の技術」の欄に記述した各公報に記載の種々
の技術的事項および方法等に沿うものである。) ガラス基板(素板)としては、板厚約2.8mm 程度で、大
きさ約400mm ×200mm程度である赤外線紫外線吸収緑色
系ガラス(易強化性を有する自動車用成分組成)を用い
た。
【0029】得られた浅曲げ薄板強化ガラスを自動車用
安全ガラス規格であるJIS 規格(例えば、JIS R 3212。
R 3211)、ECE 規格(例えば、ECE R43 )ならびにAS規
格(例えば、FMVSS205)等を参考にしながら、破砕個
数、シャ−プエッジ状態、一個の破砕面積とその数、最
大破片重量、鋼球落下高さ等の破砕ならびに耐衝撃性に
ついて、また他に可視光透過率、透視ひずみ、二重像等
について、それぞれ評価した。
【0030】なお、表面圧縮応力については、表面応力
計 FSM-30 〔東芝硝子(株)製〕を用いて測定した。そ
の結果、該浅曲げ薄板強化ガラスは上記評価を全てクリ
アし、破砕強度として破砕個数を40個/50mm×50mm以
上、衝撃強度が 227gの鋼球を落下させて破壊する高さ
が2m以上、長さ75mmを超えるシャ−プエッジが存在し
ない、破片の面積が3cm2 以上のものがないものであっ
て、表面圧縮応力も約1350kg/cm2 となり、曲げ加工と
してガラスの曲率の変化が1.5mm 以下である等、本発明
がめざす所期の薄板強化ガラスであった。
【0031】さらに、本浅曲げ薄板強化ガラスを自動車
用窓ガラスのサイドガラス(単板)として実車したとこ
ろ、充分な耐久性があり、これまで使用されていた窓ガ
ラスと特に変わった事項はなく、むしろ軽量化に寄与す
るものであった。
【0032】
【発明の効果】以上前述したように、本発明によれば、
従来から薄板強化ガラスが単板で実車されるまで至って
いなかったものを、本発明の薄板強化ガラスは単板で実
車することができるものとなり、そのみちをひらく画期
的な薄板強化ガラスとなったものであり、建築用窓ガラ
ス関連はもちろん、自動車用窓ガラスとして種々の赤外
線や紫外線のカットガラスや被膜ガラスや着色ガラスや
これらの複合ガラス等の機能性ガラス、単板や合わせや
複層あるいは各種曲げ等の形態ならびに自動車窓ガラス
等の種々の場所に広く採用しうる利用価値の高いものと
することができ、人的物的環境的に優しく、安全性はも
ちろん軽量化等、これからのニ−ズに充分対応しうる有
用な薄板強化ガラスを簡便にかつ効率よく提供するもの
である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板強化ガラスにおいて、ハンマ−また
    はポンチを用いて所定の衝撃点に衝撃を加えて破壊する
    破砕強度テストで破砕個数が40個/50×50mm 2 以上、22
    7 gの鋼球を落下させて破壊する高さで決まる衝撃強度
    テストでその高さが2m以上であることを特徴とする薄
    板強化ガラス。
  2. 【請求項2】 前記薄板強化ガラスが、板厚2.5mm 〜3.
    1mm の風冷強化品であることを特徴とする請求項1記載
    の薄板強化ガラス。
  3. 【請求項3】 前記薄板強化ガラスの破砕強度テストに
    おいて、長さ75mmを超えるシャ−プエッジが存在しない
    ものであることを特徴とする請求項1乃至2記載の薄板
    強化ガラス。
  4. 【請求項4】 前記薄板強化ガラスの破砕強度テストに
    おいて、破片の面積が3cm2 以上のものがないことを特
    徴とする請求項1乃至3記載の薄板強化ガラス。
  5. 【請求項5】 前記薄板強化ガラスが、曲げ板ガラスで
    あることを特徴とする請求項1乃至4記載の薄板強化ガ
    ラス。
  6. 【請求項6】 前記曲げ薄板強化ガラスが、自動車用窓
    ガラスであって、該ガラスの表面圧縮応力が1300kg/cm
    2 〜1500kg/cm2 であり、かつ該ガラスの曲率の変化が
    1.5mm 以下であることを特徴とする請求項1乃至5記載
    の薄板強化ガラス。
  7. 【請求項7】 前記薄板強化ガラスが、赤外線紫外線吸
    収緑色系ガラスであることを特徴とする請求項1乃至6
    記載の薄板強化ガラス。
JP7342599A 1995-12-28 1995-12-28 薄板強化ガラス Pending JPH09183626A (ja)

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DE69626943T DE69626943T2 (de) 1995-12-28 1996-12-27 Gehärtete Glasscheibe
EP96120916A EP0781730B1 (en) 1995-12-28 1996-12-27 Toughened glass sheet
US09/104,361 US6094943A (en) 1995-12-28 1998-06-25 Toughened glass sheet

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US (1) US6094943A (ja)
EP (1) EP0781730B1 (ja)
JP (1) JPH09183626A (ja)
DE (1) DE69626943T2 (ja)

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