JPH09182363A - 振動用偏心分銅 - Google Patents

振動用偏心分銅

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JPH09182363A
JPH09182363A JP34956895A JP34956895A JPH09182363A JP H09182363 A JPH09182363 A JP H09182363A JP 34956895 A JP34956895 A JP 34956895A JP 34956895 A JP34956895 A JP 34956895A JP H09182363 A JPH09182363 A JP H09182363A
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JP
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weight
center
gravity
eccentric
eccentric weight
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JP34956895A
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Kesamori Ide
袈裟衛 井出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動機能を損なうことなく、軽量化と生産性
向上とを同時に達成しうる振動用偏心分銅を提供する。 【解決手段】 振動用偏心分銅は、偏心位置に軸孔3を
穿設してなるプラスチック製本体部1および該本体部に
一体化された1個以上の重金属製重錘部2を備えてな
り、該重錘部の重心が該本体部の重心より外方に位置す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機やポケ
ットベルの呼出し信号等を発する振動機構に使用される
振動用偏心分銅に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機はその利便性から広く
利用されており、それに伴い様々の技術改良が急速に進
行している。例えば、携帯電話機の呼出し機構も、信号
音を発するアラーム式から、異音あるいは不快音を発す
ることの少ない振動式に切り替わりつつある。この振動
式の呼出し機構は、一般に、呼出し信号に応答してモー
ターが回転し、この回転に伴って、該モーターの回転軸
端に嵌着された偏心分銅が振動を生じ、その振動がモー
ター回転軸、ケーシング、基板等の構造部材を介して人
体表面に伝達されるものである。しかしながら、従来の
偏心分銅は、全体がタングステン等の重金属からなるた
め軽量化が困難であり、またその加工も一般に金属粉末
の焼結によるため、生産性が十分高いとはいえなかっ
た。一方軽量化を図るため、金属としてやや比重の軽い
ものを使用することも考えられるが、それでは振動機能
の低下が避けられず、時には受信者が感知できないおそ
れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、振動機能を損なうことなく、軽量化と生産性向上と
を同時に達成しうる振動用偏心分銅を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、偏心位
置に軸孔を穿設してなるプラスチック製本体部および該
本体部に一体化された1個以上の重金属製重錘部を備え
てなり、該重錘部の重心が該本体部の重心より外方に位
置することを特徴とする振動用偏心分銅、からなる。
【0005】以下、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図1〜5は、本発明の振動用偏心分銅(以下、
単に「偏心分銅」という。)を例示し、また図6は従来
の偏心分銅を例示している。図6にみるように、従来の
偏心分銅8は、その偏心位置に軸孔3を穿設したタング
ステン(比重19.3)等の重金属から形成されてい
る。その軸孔3はモーター(図示せず。)の回転軸に嵌
着され、モーターの回転に伴って、軸孔3の中心軸4と
偏心分銅8の重心9との距離L2 と、偏心分銅8の重量
2 により定まるモーメント(L2 ×W2)に応じた振動
特性を有する。
【0006】これに対して、図1〜5に例示されるよう
に、本発明の偏心分銅は、プラスチック製本体部1とそ
れに一体化された1個以上の重金属製重錘部2を備えて
いる。本体部1の偏心位置に軸孔3が穿設され、軸孔3
がモーターの回転軸に嵌着されるのは従来の偏心分銅と
同様である。重錘部2は、その重心6が軸孔3の中心軸
4からみて本体部1の重心5より外方に位置するように
配置されており、本体部1と重錘部2との平均重心7と
軸孔3の中心軸4との距離L1 と、本体部1と重錘部2
との総重量W1 により定まるモーメント(L1 ×W1)に
応じた振動特性を有する。
【0007】重錘部2は、振動機能の面から、距離L1
が長くなるように、中心軸4からみて偏心分銅のできる
だけ外側部分に配置するこが好ましい。また図1〜5
は、重水部2を中心軸4を通る本体部1の対称面10に
対して実質的に対称に配置する例を示しているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、対称面1
0で区画される本体部1の2つの部分のうち、モーター
の回転方向からみて遠方に位置する部分(図1〜5で、
モーターの回転方向を時計回りとすると、本体部1の左
半分側)に配置される重錘部を、他方の部分(本体部1
の右半分側)に配置される重錘部より重くすることによ
り、モーター回転の起動時の負荷を軽くすることができ
る。重錘部2は、本体部1内に埋没した状態で一体化し
てもよいが、図示するように、その外表面の一部が本体
部1から露出させる方が加工容易であり、また一般に距
離L1 を大きくすることもできる。
【0008】本発明の偏心分銅の本体部1を形成するプ
ラスチックは、強度、靱性、耐久性等の良好なものから
適宜選定され、その比重は軽いほど好ましいが、多くの
プラスチックは比重1.5以下である。このようなプラ
スチック材料を例示すると、ナイロン、ポリアセター
ル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、
ポリサルファイド、ポリイミド等のエンジニアリングプ
ラスチック;アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
樹脂(ABS樹脂)、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の汎用プラスチック;繊維強化熱可塑性プラスチック;
不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等
の熱硬化性プラスチック(これらは、一般に繊維強化し
て使用する。)や、これらの2種以上の材料からなる混
合物(例えばポリマーアロイ)等を挙げることができ
る。また、これらの材料は、シリカ、アルミナ等の充填
材を適量配合することにより、比重を調節することもで
きる。前記したようなプラスチック材料からなる本体部
1は比重が軽いため、図5に例示すように、軸孔3付近
を必ずしも“くびれ構造”にする必要がなく、また本体
部1の主断面形状も半円形に限定されないなど、形状や
サイズの設計上の自由度が大きい。
【0009】本発明における重錘部2を形成する重金属
は、もはや回転支持部を構成しないため、強度、靱性等
が特に要求されるものではなく、専ら比重と耐蝕性の観
点から適宜に選択できる。その例としては、タングステ
ン(比重19.3)、タンタル(比重16.6)、鉛
(比重11.4)や、これらの合金等を挙げることがで
きる。下記作用の項で説明するように、本発明の偏心分
銅は、中心軸4と平均重心7との距離L1 を従来の偏心
分銅よりかなり長くすることができるため、その重錘部
2には、従来の重金属より比重の軽い重金属を採用する
こともできる。重錘部2の形状は、振動機能や生産性等
を考慮して適宜設計することができる。また重錘部2の
数は、1個(図1〜3)でも、2個(図4)でもよく、
さらには3個以上でもよい。
【0010】本発明の偏心分銅は、重錘部2をインサー
ト部材ないしアウトサート部材とするプラスチック材料
の射出成形や注型成形のほか、はめ込み等の機械加工に
より容易に製作することができる。このような成形ある
いは加工時には、重錘部2に適宜の抜け止めを講じる。
【0011】本発明の偏心分銅は、携帯電話やポケット
ベルのほか、マッサージ機、振動式ふるい、振動式物流
機器等の他の振動式機器の振動機構として有用である。
【0012】
【作用】本発明の偏心分銅は、本体部1が比重の軽いプ
ラスチックから形成されているため、その総重量W1
従来の偏心分銅の重量W2 より著しく軽減することがで
きるにもかかわらず(例えばL1 /L2 =2では、従来
の偏心分銅とほぼ同等の振動特性を達成するには、W1
/W2 =1/2=0.5でよい。)、図1〜4と図6と
の対比から明らかなように、その平均重心7が重錘部2
の重心6に近接しており、振動に寄与する距離L1 を従
来の偏心分銅のL2 よりかなり長く(一般に1.5倍以
上)することができ、十分な振動機能を確保できる。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、 偏心分銅の全体重量を著しく軽減することができ、
携帯電話やポケットベルの利便性がさらに向上する、 比較的高価なタングステン等の重金属の使用量を少
なくすることができ、安価である、 射出成形等の従来のプラスチック成形法により容易
に製造することができるので、生産性が高い、 偏心分銅全体の形状やサイズの面で、設計上の自由
度が大きいため、前記〜の効果とも相まって、前述
したような各種振動式機器の設計改良に十分対応しうる
等の優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏心分銅の第1の例を示す縦断面図で
ある。
【図2】本発明の偏心分銅の第2の例を示す縦断面図で
ある。
【図3】本発明の偏心分銅の第3の例を示す縦断面図で
ある。
【図4】本発明の偏心分銅の第4の例を示す縦断面図で
ある。
【図5】本発明の偏心分銅の第5の例を示す縦断面図で
ある。
【図6】従来の偏心分銅を例示する縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体部 2 重錘部 3 軸孔 4 中心軸 5 本体部の重心 6 重錘部の重心 7 平均重心 8 従来の偏心分銅 9 偏心分銅の重心 10 本体部の対称面 L1 中心軸4と平均重心7との距離 L2 中心軸4と重心9との距離

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏心位置に軸孔を穿設してなるプラスチ
    ック製本体部および該本体部に一体化された1個以上の
    重金属製重錘部を備えてなり、該重錘部の重心が該本体
    部の重心より外方に位置することを特徴とする振動用偏
    心分銅。
JP34956895A 1995-12-22 1995-12-22 振動用偏心分銅 Pending JPH09182363A (ja)

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