JPH09175750A - エレベータの保守運転装置 - Google Patents

エレベータの保守運転装置

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JPH09175750A
JPH09175750A JP33942395A JP33942395A JPH09175750A JP H09175750 A JPH09175750 A JP H09175750A JP 33942395 A JP33942395 A JP 33942395A JP 33942395 A JP33942395 A JP 33942395A JP H09175750 A JPH09175750 A JP H09175750A
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JP
Japan
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car
operation mode
door
floor
switch
Prior art date
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JP33942395A
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English (en)
Inventor
Iwao Okawachi
巌 大川内
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータの保守点検作業において、機械室
での点検運転終了後、かごに乗り込む際つまづくことが
ないようするエレベータの保守運転装置を得る。 【解決手段】 機械室に設けられた制御盤に備えられ
て、保守点検時に該制御盤に接続された機械室運転装置
による手動運転モードにより最上階に上昇させたかご
を、上記機械室運転装置による手動運転モードから自動
運転モードに切り替えて、該自動運転モードにより最上
階に運転させて床合わせを行う指令を発生する特殊運転
スイッチと、この特殊運転スイッチからの指令に基づい
て自動運転モードによりかごを最上階に走行させて床合
わせを行い、停止後扉を開動作させ、扉の開動作後、自
動運転モードから手動運転モードに切り替え停止させる
制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータ保守
点検作業において、機械室での点検運転終了後、かごの
床面を、所定高さの位置に停止させるエレベータの保守
運転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のエレベータ保守点検作業を
示すエレベータ機械室と昇降路の断面図である。図8に
おいて、1はかご、2はかご1を支えるかご枠、3は一
端をかご枠2に固定した主ロープ、4は主ロープ3を駆
動する巻上機、5は巻上機4の駆動制御等を行う制御
盤、6はかご1に1点を固定し無端状に設けられてかご
1と連動して移動する調速機ロープ、7は調速機ロープ
6の移動により回転する異常速度検出用の調速機、8は
調速機7にペンキ等で表示した合いマーク、9は調速機
ロープ6にペンキ等で表示したレベルマーク、10は最
上階乗場床、Lは最上階乗場床10とかご1の床面との
高低差、11は最上階に位置する作業者、11Bは機械
室に位置する作業者、H1は点検中表示札、H2は点検
中表示板を示す。
【0003】エレベータの機械室の各機器の保守点検作
業の方法について説明する。作業者は各階の乗場に保守
点検中を表示するための、点検中表示札H1や点検中表
示板H2を用いて、エレベータの利用者や第三者に対す
る注意表示を施した後、かご1を最上階まで自動運転し
て、かご1の操作盤スイッチを操作し手動運転モードに
し、かご1の照明を消してエレベータを休止状態にした
後、階段を利用して昇降路上部の機械室に移動する。
【0004】機械室の制御盤5に設けられた機械室運転
装置(図示せず)等によりかご1の扉と、かご1の扉に
連動する乗場扉を電動で閉めた後、制御盤5内の扉電動
開閉回路のスイッチを遮断して、作業中に不用意に扉が
電動で開動作するのを防止する。この後、機械室運転装
置を操作してエレベータを運転し、巻上機4等の手動運
転での運転状態の点検作業を行う。
【0005】機械室の作業終了後、機械室運転装置を操
作して、かご1を手動運転モードで運転し、調速機7の
合いマーク8と調速機ロープ6のレベルマーク9の位置
を合わせることにより、かご1の床面を最上階乗場床1
0の床面に合わせた後、制御盤内の扉電動開閉回路のス
イッチを投入し、かごと乗場の扉を電動で開動作させ、
最上階乗場に移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、機械室
での手動運転後、かご位置を復帰するために、概略の位
置を示すレベルマーク9を利用しているため、かご1の
床面と最上階乗場床10の床面を、面一に設定すること
が難しく、図のように各々の床の高低差Lができてしま
い、作業者11がかご1に乗り込む際、これに気付かず
につまずく等の問題点があった。また、点検中表示札H
1や点検中表示板H2を用いて保守点検中であることを
表示した上に、かごの照明を消灯して、エレベータが使
用不能であることを明示しているにも拘わらず、保守点
検中であることに気付かない第三者がかごに乗り込もう
とする際も、同様にしてつまずく可能性がある。
【0007】この発明は上述した従来例に係る問題点を
解消するためになされたもので、エレベータの保守点検
作業において、機械室での点検運転終了後、かごの床面
を、所定高さの位置に停止させることにより、かごに乗
り込む際、つまづくことがないようするエレベータの保
守運転装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タの保守運転装置は、機械室に設けられた制御盤に備え
られて、保守点検時に該制御盤に接続された機械室運転
装置による手動運転モードにより最上階に上昇させたか
ごを、上記機械室運転装置による手動運転モードから自
動運転モードに切り替えて、該自動運転モードにより最
上階に運転させて床合わせを行う指令を発生する特殊運
転スイッチと、この特殊運転スイッチからの指令に基づ
いて自動運転モードによりかごを最上階に走行させて床
合わせを行い、停止後扉を開動作させ、扉の開動作後、
自動運転モードから手動運転モードに切り替え停止させ
る制御手段とを備えたものである。また、上記制御手段
は、かご上運転装置の操作スイッチにより自動運転モー
ドに設定されている状態で、かご操作盤の操作スイッチ
により手動運転モードに設定され、昇降路上部に設けた
上昇運転制限スイッチが動作し、かつかご扉及び乗場扉
が共に全閉状態であるときに、上記特殊運転スイッチか
らの指令に基づいて自動運転モードを実行すると共に、
この自動運転モード時は乗場呼びの登録を不可とするこ
とを特徴とするものである。また、上記制御手段は、上
記特殊運転スイッチからの指令に基づいて自動運転モー
ドにより最上階の直下の階までかごを下降させて床合わ
せを行い扉を閉のまま停止させた後、最上階まで上昇運
転させて床合わせを行うことを特徴とするものである。
また、上記制御手段は、かご上運転装置の操作スイッチ
により自動運転モードに設定されている状態で、かご操
作盤の操作スイッチにより手動運転モードに設定され、
かつかご扉及び乗場扉が共に全閉状態であるときに、上
記特殊運転スイッチからの指令に基づいて自動運転モー
ドを実行すると共に、この自動運転モード時は乗場呼び
の登録を不可とすることを特徴とするものである。ま
た、上記制御手段は、乗場位置表示灯を点灯させる電気
回路の接点情報に基づいてかごの位置を判断することを
特徴とするものである。また、上記制御手段は、巻上機
に取り付けられた指速発電機の出力に基づいてかごの現
在位置を求め、最上階に走行させて床合わせを行うこと
を判断することを特徴とするものである。また、上記制
御手段は、最上階にかごが停止した後、かご扉の開動作
を、タイマにより一定時間経過後に行うようにしたこと
を特徴とするものである。また、上記制御手段は、最上
階に停止したかごのかご扉の開動作を、最上階の乗場扉
の錠スイッチ接点信号に基づいて行うようにしたことを
特徴とするものである。さらに、この発明に係るエレベ
ータの保守運転装置は、機械室に設けられた制御盤に備
えられて、保守点検時に該制御盤に接続された機械室運
転装置による手動運転モードにより最上階に上昇させた
かごを、上記機械室運転装置による手動運転モードから
自動運転モードに切り替えて、該自動運転モードにより
最上階に運転させて床合わせを行う指令を発生する特殊
運転スイッチと、この特殊運転スイッチからの指令に基
づいて自動運転モードによりかごを最上階の乗場よりも
低い位置に停止させ、乗場扉を開けずにかご扉のみを開
けるようにし、その開動作後、自動運転モードから手動
運転モードに切り替え停止させる制御手段とを備えたも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係るエ
レベータの保守運転装置を説明するためのもので、機械
室と昇降路の断面図である。図1において、図8に示す
従来例と同一部分は同一符号を付してその説明は省略す
る。新たな符号として、12はかご1の上部に設けた保
守点検用のかご上運転装置、13はかご1の出入口付近
の壁面に設けたかご操作盤、14はかご1に設けたかご
位置検出装置、15はかご位置検出装置14を動作させ
るために昇降路の各階毎に設けたカム、16B、16
C、16D、16Fは昇降路上部に設けた終点スイッ
チ、17は終点スイッチを動作させるためのかご1に設
けたカムを示す。終点スイッチの内16Bは行き過ぎ制
限スイッチであり、このスイッチが動作するとエレベー
タの安全回路が絶たれて行き過ぎが制限される。16C
はエレベータの上昇運転制限スイッチであり、通常の自
動運転時は動作しないが、かご1の床面が最上階乗場床
10の床面を行き過ぎて上昇した時に動作し、エレベー
タの上昇運転は制限される。これらのスイッチ及びカム
は従来のエレベータに於て、通常に用いられている構成
である。
【0010】また、Sは機械室に設けられた制御盤5に
備えられた特殊運転スイッチで、特殊運転スイッチS
は、保守点検時に該制御盤5に接続された機械室運転装
置(図示せず)による手動運転モードにより最上階に上
昇させたかご1を、上記機械室運転装置による手動運転
モードから自動運転モードに切り替えて、該自動運転モ
ードにより最上階に運転させて床合わせを行う指令を発
生するようになされ、制御盤5内の制御手段としてのC
PU(図示せず)は、この特殊運転スイッチSからの指
令に基づいて自動運転モードによりかごを最上階に走行
させて床合わせを行い、停止後扉を開動作させ、扉の開
動作後、自動運転モードから手動運転モードに切り替え
停止させるようになされている。
【0011】図2は実施の形態1に係る制御盤5内の制
御手段の動作を示すフローチャートを示すもので、機械
室の保守点検作業終了後の動作について説明するもので
ある。作業者は、かご上運転装置12の運転スイッチが
自動運転モードに設定されていて、かご上が無人状態時
に、制御盤5に機械室運転装置(図示せず)を接続して
その機械室運転装置を操作して手動運転モードによりか
ご1を最上階まで連続上昇運転させる。かご1は終点ス
イッチのスイッチ16Cの動作により最上階を若干量行
き過ぎて停止する(ステップS01〜S03)。この
後、かご1及び乗場共に扉が全閉している状態で、制御
盤5に設けたスプリングバック式の特殊運転スイッチS
を操作すると、かご1は自動運転モードに切り替わり最
上階の1階床下の階まで自動下降走行し、通常の着床装
置による方法で床合わせし停止する。停止後、扉の開動
作はせず、扉は全閉のままである(ステップS04〜S
07)。
【0012】この後、かご1は自動運転モードで最上階
まで自動上昇運転し、通常の着床装置による方法で床合
わせし、停止後扉の電動開動作を行う。扉を電動開動作
の後、エレベータは手動モードで停止状態になる(ステ
ップS08〜S10)。この特殊運転には、かご上運転
装置12の運転スイッチが自動運転モードであること、
かご1の操作盤スイッチが手動モードであること、終点
スイッチ16Cが動作した状態であること、かご及び乗
場共扉が全閉していることが必須条件としているので
(ステップS01からS04)、かご上作業中やその他
の状態で操作しても動作することはない。
【0013】また、この特殊運転スイッチによる自動運
転モード中は、乗場の呼びには応答せず、すなわち、乗
場呼びの登録を不可とし、乗場の位置表示灯も消灯状態
のままにするが、最上階への上昇運転中のみ、乗場の位
置表示灯を点灯させる。これは、最上階に一般の利用者
がいた場合に、エレベータの運転中を知らせることによ
り、不意に扉が開動作して利用者が驚いたりするのを防
止することを目的としている。以上の動作の後、作業者
は、制御盤内の扉電動開閉回路のスイッチを投入して、
最上階乗場に降りて、かご内に移動する。
【0014】上述したように、上記実施の形態1によれ
ば、特殊運転スイッチによる自動運転モードにより床合
わせを行うので、機械室での手動運転モードによる床合
わせの煩わしさがなくなり、誰でも簡単に操作すること
ができる上、作業者がかごと乗場の床面の高低差につま
づくことを防止することができる。また、第三者が保守
点検中であることに気付かずに、かごに乗り込もうとし
た場合にも、同様の効果を得ることができる。
【0015】実施の形態2.次に、図3は図2に示す実
施の形態1に対応する実施の形態2に係る動作フローチ
ャートである。この実施の形態2では、上述した実施の
形態1の特殊運転スイッチ操作による自動運転モードの
運転条件のうち、終点スイッチの動作条件を不要にした
もので、すなわち、ステップS02とS04との間に、
図2に示すステップS03を省略して、自動運転モード
を実行するようになされており、保守点検作業が終了し
た時、かごを最上階まで運転しなくても実施の形態1と
同様な動作をすることが出来るようにしている。また、
ステップS11では、かごの位置を、例えば乗場位置表
示灯を点灯させる電気回路の接点情報により判断し、か
ごが最上階にある時のみ実施の形態1と同様に、一旦下
降運転した後、最上階に自動走行させるようにした(ス
テップS12、S13)。なお、実施の形態2に係る特
殊運転スイッチ操作による自動運転モード時は、実施の
形態1と同様に、乗場呼びの登録は不可となる。
【0016】実施の形態3.上述した実施の形態2で
は、かごの停止位置を乗場位置表示灯を点灯させる電気
回路の接点情報を利用したが、この実施の形態3では、
巻上機に取り付けた指速発電機(パルスタコジェネレー
タ)等のデータを利用するようにした。これにより、か
ごの現在位置を詳細に知ることになり、かごが最上階付
近にある時でも一旦下降運転することもなく、運転距離
に応じた低速度で走行して、床面を正確に合わせること
が出来る。
【0017】実施の形態4.次に、図4は実施の形態4
を説明するための昇降路の断面図である。図4におい
て、18は最上階の乗場扉、18Bは最上階の乗場扉1
8の係合装置、19はかご扉、19Bはかご扉19の係
合装置である。通常の自動運転モード時の停止時と同様
に、この発明においても、かごと乗場の床が面一の状態
にあるとき、乗場扉の係合装置18Bとかご扉の係合装
置19Bは同一高さで各々が係合して、かご扉の電動開
閉動作に連動して乗場扉も開閉動作を行われる。従っ
て、かご1が、図4に示す位置にある時、すなわち、か
ごが乗場扉の係合装置18Bとかご扉の係合装置19B
が係合していない状態で停止したときは、かご扉19を
電動で開動作させても、乗場扉18はかご扉19と連動
して開動作することはない。
【0018】図5は2枚扉中央開きの場合の乗場扉18
とかご扉19との関係を示す平面図である。図5におい
て、20は最上階乗場扉の敷居、21はかご扉の敷居を
示し、かご扉19が全開、乗場扉18が全閉の状態を示
している。上述した実施の形態3までは、かご1を最上
階乗場に正確に床合わせする方法にしていたが、この実
施の形態4では、乗場よりも低い位置にかごを停止させ
るようにした。運転制御は、最初から所定の位置まで自
動運転させても、一旦最上階まで自動走行させた後、所
定の位置まで低速運転させても構わない。ここで、所定
位置とは、乗場扉の係合装置18Bとかご扉の係合装置
19Bの係合が離脱する位置、すなわち、乗場扉の係合
装置18Bと18B間にかご扉の係合装置19Bが嵌ま
ることなく、乗場位置より低い位置でかごが停止する位
置であり、その位置は、図4のカム15によるかご位置
検出装置14からの信号により検出することも可能であ
る。
【0019】この実施の形態4では、実施の形態3まで
と同様な条件の時、特殊運転スイッチを操作してかご1
を所定の位置まで運転後、かご扉だけを電動で開動作さ
せる。この状態が図5であり、作業者は最上階乗場に移
動した後、乗場扉のロック装置の解錠操作を行い、乗場
扉を手で開けて、かご内に移動する。このような制御に
よると、最上階の扉は電動での開動作を行わないので、
保守点検中であることに気付かない一般の利用者が間違
ってかごの中に入ってしまい、戸惑うことがなくなると
いう効果がある。
【0020】実施の形態5.次に、図6は実施の形態5
に係る制御手段を構成する電気回路図である。図6にお
いて、DSは制御盤内の扉電動開閉回路のスイッチ、S
は制御盤内に設けたスプリングバック式の特殊運転スイ
ッチ、30はかご上運転装置12の自動運転モード時に
閉路するかご上自動モードスイッチ、31は手動運転モ
ード時に閉路する自動運転モードリレーの接点、32は
エレベータが走行時に閉路する走行リレー接点、33は
扉の開閉制御回路、Y1はかご上自動モードスイッチ3
0と自動運転モードリレーの接点31と走行リレー接点
32により付勢されるリレー、X1は特殊運転スイッチ
Sが操作された時に付勢されるリレー、Y11はリレー
Y1が付勢されると閉路するリレー接点、X11はリレ
ーX1が付勢されると閉路するリレー接点、X12はリ
レーX1が付勢されると開路するリレー接点を示す。リ
レーY1は印加電圧が絶たれても所定時間付勢状態を保
つ時限リレー、リレーX1は印加電圧が絶たれても所定
時間付勢状態を保つタイムリレーである。
【0021】上記構成に係る動作について説明する。特
殊運転スイッチSを閉操作すると、タイムリレーX1が
付勢され、エレベータは特殊運転での走行状態になり、
走行リレー接点32が閉成されることにより時限リレー
Y1も付勢される。これらリレーX1、Y1の付勢によ
りそれらの接点X11、Y11が閉成され、リレーX1
は自己保持されて付勢状態が維持される。エレベータが
所定位置に着床後、走行リレー接点32が開路すると、
所定時間経過後に時限リレーY1が消勢され、そのリレ
ー接点Y11が開路し、タイムリレーX1が時限カウン
トを開始する。作業者は制御盤内の扉電動開閉回路のス
イッチDSを閉路して、最上階に移動する。所定の時間
が経過すると、タイムリレーX1が消勢され、リレー接
点X12が閉路し、扉電動開閉回路が形成され、かご扉
が電動開動作を行い乗場扉もこれに連動して開動作を行
う。作業者は最上階のエレベータの前に移動して、扉の
電動開動作を待ち、かご内に入ることになる。これによ
り、保守点検中であることに気付かない第三者が、誤っ
てかごに乗り込むこともなくなる。
【0022】実施の形態6.次に、図7は実施の形態6
に係る制御手段を構成する電気回路図である。図7にお
いて、X2はリレー、Y2は印加電圧が絶たれても所定
時間付勢状態を保つ時限リレー、X21及びX22はリ
レーX2が付勢されると閉路するリレー接点、Y21は
時限リレーY2が消勢されて閉路するリレー接点、41
は乗場扉18のロック装置の電気接点が全て閉路されて
いる時に付勢される乗場扉リレーの接点を示す。
【0023】上記構成に係る動作について説明する。作
業者は特殊運転スイッチSを閉操作してかごを所定位置
に停止させた後、制御盤の扉電動開閉回路のスイッチD
Sを閉路して、最上階に移動する。この時、リレーX2
及びリレーY2は付勢状態である。作業者は最上階に到
着後、最上階乗場扉のロック装置を解錠操作する。この
時、乗場扉を開ける必要はなく、乗場扉リレー41を消
勢するだけでよい。この操作により、リレーX2が消勢
され、一定の時限の後にリレーY2が消勢されて、扉が
電動で開動作を行う。リレーY2に時限を持たせるの
は、作業者が解錠操作をするために、鍵穴に解錠鍵を差
し込んでいる時、急に電動で開動作するのを防ぐためで
ある。これにより、保守点検中であることに気付かない
第三者が、誤ってかご内に入り込むこともないし、作業
者がタイムリレーの時限を気にしながら最上階に移動す
ることもなくなる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、機械
室に設けられた制御盤に備えられて、保守点検時に該制
御盤に接続された機械室運転装置による手動運転モード
により最上階に上昇させたかごを、上記機械室運転装置
による手動運転モードから自動運転モードに切り替え
て、該自動運転モードにより最上階に運転させて床合わ
せを行う指令を発生する特殊運転スイッチと、この特殊
運転スイッチからの指令に基づいて自動運転モードによ
りかごを最上階に走行させて床合わせを行い、停止後扉
を開動作させ、扉の開動作後、自動運転モードから手動
運転モードに切り替え停止させる制御手段とを備えたこ
とにより、エレベータの保守点検作業において、機械室
での点検運転終了後、かごの床面を、所定高さの位置に
停止させることにより、かごに乗り込む際、つまづくこ
とがなくなるという効果がある。また、上記制御手段
は、かご上運転装置の操作スイッチにより自動運転モー
ドに設定されている状態で、かご操作盤の操作スイッチ
により手動運転モードに設定され、昇降路上部に設けた
上昇運転制限スイッチが動作し、かつかご扉及び乗場扉
が共に全閉状態であるときに、上記特殊運転スイッチか
らの指令に基づいて自動運転モードを実行すると共に、
この自動運転モード時は乗場呼びの登録を不可とするよ
うにしたので、自動運転モードにより床合わせを行うこ
とができると共に、作業中に乗場呼びの登録を不可にし
て安全性を確保することができる。また、上記制御手段
は、上記特殊運転スイッチからの指令に基づいて自動運
転モードにより最上階の直下の階までかごを下降させて
床合わせを行い扉を閉のまま停止させた後、最上階まで
上昇運転させて床合わせを行うようにしたので、保守点
検時の床合わせを確実にかつ容易に行うことができる。
また、上記制御手段は、かご上運転装置の操作スイッチ
により自動運転モードに設定されている状態で、かご操
作盤の操作スイッチにより手動運転モードに設定され、
かつかご扉及び乗場扉が共に全閉状態であるときに、上
記特殊運転スイッチからの指令に基づいて自動運転モー
ドを実行し、この自動運転モード時は乗場呼びの登録を
不可とするようにしたので、かごを最上階に運転しなく
とも床合わせを行うことができると共に、作業中に乗場
呼びの登録を不可にして安全性を確保することができ
る。
【0025】また、上記制御手段は、乗場位置表示灯を
点灯させる電気回路の接点情報に基づいてかごの位置を
判断するようにしたので、かごの階床位置の検出に基づ
き自動運転モードを実行して床合わせを行うことができ
る。また、上記制御手段は、巻上機に取り付けられた指
速発電機の出力に基づいてかごの現在位置を求め、最上
階に走行させて床合わせを行うことを判断するようにし
たので、かごの現在位置の正確な検出に基づき自動運転
モードを実行して正確な床合わせを行うことができる。
また、上記制御手段は、最上階にかごが停止した後、か
ご扉の開動作を、タイマにより一定時間経過後に行うよ
うにしたので、作業者が最上階に移動するまでかご扉の
開動作を遅延させることができると共に、第三者が保守
点検中であることを気づかずに誤ってかごに乗り込むの
を防止できる。また、上記制御手段は、最上階に停止し
たかごのかご扉の開動作を、最上階の乗場扉の錠スイッ
チ接点信号に基づいて行うようにしたので、作業者のみ
かごに乗り込むようにして第三者が保守点検中であるこ
とを気づかずに誤ってかごに乗り込むのを確実に防止で
きる。さらに、この発明に係るエレベータの保守運転装
置は、機械室に設けられた制御盤に備えられて、保守点
検時に該制御盤に接続された機械室運転装置による手動
運転モードにより最上階に上昇させたかごを、上記機械
室運転装置による手動運転モードから自動運転モードに
切り替えて、該自動運転モードにより最上階に運転させ
て床合わせを行う指令を発生する特殊運転スイッチと、
この特殊運転スイッチからの指令に基づいて自動運転モ
ードによりかごを最上階の乗場よりも低い位置に停止さ
せ、乗場扉を開けずにかご扉のみを開けるようにし、そ
の開動作後、自動運転モードから手動運転モードに切り
替え停止させる制御手段とを備えたので、最上階の乗場
扉の開動作は電動で行われなく、保守点検中であること
を気づかない一般利用者が間違ってかごの中に入ってし
まうことなく戸惑うことがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るエレベータの
保守運転装置を説明するためのもので、機械室と昇降路
の断面図である。
【図2】 実施の形態1に係る制御盤5内の制御手段の
動作を示すフローチャートである。
【図3】 実施の形態2に係る制御盤5内の制御手段の
動作を示すフローチャートである。
【図4】 実施の形態4を説明するための昇降路の断面
図である。
【図5】 実施の形態4を説明するためのかごと乗場部
分の平面図である。
【図6】 実施の形態5に係る制御手段を構成する電気
回路図である。
【図7】 実施の形態6に係る制御手段を構成する電気
回路図である。
【図8】 従来例に係るエレベータの保守運転装置を説
明するためのもので、機械室と昇降路の断面図である。
【符号の説明】
1 かご、4 巻上機、5 制御盤、12 かご上運転
装置、13 かご操作盤、14 かご位置検出装置、1
5 カム、16B、16C、16D、16F終点スイッ
チ、17 かごのカム、18 最上階乗場扉、18B
最上階乗場扉の係合装置、19 かご扉、19B かご
扉の係合装置、DS 扉電動開閉回路のスイッチ、S
特殊運転スイッチ、30 かご上自動モードスイッチ、
31 自動運転モードリレーの接点、32 走行リレー
の接点、 X1 タイムリレー、Y1 時限リレー、X
11、X12、Y11 リレー接点、X2 リレー、Y
2 時限リレー、X21、X22、Y21 リレー接
点、41 乗場扉リレーの接点。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械室に設けられた制御盤に備えられ
    て、保守点検時に該制御盤に接続された機械室運転装置
    による手動運転モードにより最上階に上昇させたかご
    を、上記機械室運転装置による手動運転モードから自動
    運転モードに切り替えて、該自動運転モードにより最上
    階に運転させて床合わせを行う指令を発生する特殊運転
    スイッチと、この特殊運転スイッチからの指令に基づい
    て自動運転モードによりかごを最上階に走行させて床合
    わせを行い、停止後扉を開動作させ、扉の開動作後、自
    動運転モードから手動運転モードに切り替え停止させる
    制御手段とを備えたエレベータの保守運転装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエレベータの保守運転装
    置において、上記制御手段は、かご上運転装置の操作ス
    イッチにより自動運転モードに設定されている状態で、
    かご操作盤の操作スイッチにより手動運転モードに設定
    され、昇降路上部に設けた上昇運転制限スイッチが動作
    し、かつかご扉及び乗場扉が共に全閉状態であるとき
    に、上記特殊運転スイッチからの指令に基づいて自動運
    転モードを実行すると共に、この自動運転モード時は乗
    場呼びの登録を不可とすることを特徴とするエレベータ
    の保守運転装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエレベータの保守運転装
    置において、上記制御手段は、上記特殊運転スイッチか
    らの指令に基づいて自動運転モードにより最上階の直下
    の階までかごを下降させて床合わせを行い扉を閉のまま
    停止させた後、最上階まで上昇運転させて床合わせを行
    うことを特徴とするエレベータの保守運転装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のエレベータの保守運転装
    置において、上記制御手段は、かご上運転装置の操作ス
    イッチにより自動運転モードに設定されている状態で、
    かご操作盤の操作スイッチにより手動運転モードに設定
    され、かつかご扉及び乗場扉が共に全閉状態であるとき
    に、上記特殊運転スイッチからの指令に基づいて自動運
    転モードを実行すると共に、この自動運転モード時は乗
    場呼びの登録を不可とすることを特徴とするエレベータ
    の保守運転装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエレベータの保守運転装
    置において、上記制御手段は、乗場位置表示灯を点灯さ
    せる電気回路の接点情報に基づいてかごの位置を判断す
    ることを特徴とするエレベータの保守運転装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のエレベータの保守運転装
    置において、上記制御手段は、巻上機に取り付けられた
    指速発電機の出力に基づいてかごの現在位置を求め、最
    上階に走行させて床合わせを行うことを判断することを
    特徴とするエレベータの保守運転装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のエ
    レベータの保守運転装置において、上記制御手段は、最
    上階にかごが停止した後、かご扉の開動作を、タイマに
    より一定時間経過後に行うようにしたことを特徴とする
    エレベータの保守運転装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかに記載のエ
    レベータの保守運転装置において、上記制御手段は、最
    上階に停止したかごのかご扉の開動作を、最上階の乗場
    扉の錠スイッチ接点信号に基づいて行うようにしたこと
    を特徴とするエレベータの保守運転装置。
  9. 【請求項9】 機械室に設けられた制御盤に備えられ
    て、保守点検時に該制御盤に接続された機械室運転装置
    による手動運転モードにより最上階に上昇させたかご
    を、上記機械室運転装置による手動運転モードから自動
    運転モードに切り替えて、該自動運転モードにより最上
    階に運転させて床合わせを行う指令を発生する特殊運転
    スイッチと、この特殊運転スイッチからの指令に基づい
    て自動運転モードによりかごを最上階の乗場よりも低い
    位置に停止させ、乗場扉を開けずにかご扉のみを開ける
    ようにし、その開動作後、自動運転モードから手動運転
    モードに切り替え停止させる制御手段とを備えたエレベ
    ータの保守運転装置。
JP33942395A 1995-12-26 1995-12-26 エレベータの保守運転装置 Pending JPH09175750A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013006648A (ja) * 2011-06-23 2013-01-10 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エレベーターの制御装置

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JP2013006648A (ja) * 2011-06-23 2013-01-10 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エレベーターの制御装置

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