JPH09175412A - ラックピニオン式舵取装置のラック軸およびその製造方法 - Google Patents

ラックピニオン式舵取装置のラック軸およびその製造方法

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JPH09175412A
JPH09175412A JP35148995A JP35148995A JPH09175412A JP H09175412 A JPH09175412 A JP H09175412A JP 35148995 A JP35148995 A JP 35148995A JP 35148995 A JP35148995 A JP 35148995A JP H09175412 A JPH09175412 A JP H09175412A
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JP
Japan
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rack
hollow pipe
pipe material
rack shaft
tooth
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JP35148995A
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Yasumitsu Fujimoto
康光 藤本
Toshiya Oda
敏也 小田
Takeshi Horikoshi
毅 堀越
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K1/00Making machine elements
    • B21K1/76Making machine elements elements not mentioned in one of the preceding groups
    • B21K1/767Toothed racks
    • B21K1/768Toothed racks hollow
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】肉薄の中空パイプ材60から鍛造によりラック
軸50を成形する。 【解決手段】下型66には、パイプ材60の直径とほぼ
同じ幅を有し長手方向に延びる凹陥部68が形成されて
いる。凹陥部68の両側壁68b,68cは、下方に行
くに従って僅かに狭くなっており、また、その底面68
dには、幅方向の中央部を長手方向に延びる凸部68e
が形成されている。一方、凹陥部68の上方に配置され
た上型64は、下面にラック歯50aを成形する歯形部
64aを有し、下降時には上記凹陥部68内に嵌入す
る。歯形部64aの両側には、成形されるラック歯50
aの両側を拘束する保持部64d,64eが形成されて
いる。上記凹陥部68の開口部68a側にパイプ材60
を配置して、上型64を下降させると、歯形部64aが
パイプ材60の上面60aを圧迫してラック歯50aを
成形するとともに、下型66の凸部68eがパイプ材6
0の下面60bを押圧して軸方向に延びる凹部50bを
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックピニオン式
舵取装置に係り、特にそのラック軸の形状および製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5により、従来のラック軸を備えたラ
ックピニオン式舵取装置(この例はラックピニオン式動
力舵取装置)について簡単に説明する。2は図示しない
ステアリングハンドルに連結されて回転操作されるスタ
ブシャフト、4は一端にピニオン6が形成されたピニオ
ンシャフトであり、これら両シャフト2,4は、スタブ
シャフト2の軸芯部に形成された空間2a内を挿通され
たトーションバー8によって結合され、ベアリング1
0,12,14によってステアリングボディ16および
バルブハウジング18内に回転可能に支持されるととも
に、所定角度の相対回転ができるようになっている。
【0003】ステアリングボディ16内には、軸方向の
一部にラック歯20aが形成されたラック軸20が摺動
自在に支持されており、上記ピニオン6が、このラック
軸20の歯20aに噛合ってラックピニオン式のステア
リングギアを構成している。ステアリングボディ16
の、ラック軸20の背面側(図5の下側)に位置する部
分には筒状部16aが形成され、この筒状部16a内に
ラックガイド22が嵌合している。このラックガイド2
2は、上記ラック軸16の摺動方向と直交する方向に摺
動するようになっている。また、筒状部16aの開口部
には、ヨークストッパ24が螺合固定されている。この
ヨークストッパ24と上記ラックガイド22との間には
スプリング26が配置され、このスプリング26が上記
ラックガイド22を付勢して、ラック軸20をピニオン
6に弾接させている。なお、28は上記ヨークストッパ
24のロックナットであり、上記スプリング26による
付勢力を調節することができる。
【0004】上記ラックピニオン式舵取装置のラック軸
として、図5に示すような中実の棒材から成形されたも
のが従来から広く用いられている。また、このようなラ
ック軸を製造する方法として、鍛造加工によって中実丸
棒の一部にラック歯を成形する方法が従来から一般に行
なわれている(特公平4−28582号公報の従来に関
する記述である第2頁第3欄第17行ないし第28行お
よび第2図ないし第3図参照)。しかしながら、中実の
素材からラック軸を形成した場合には、重量が重くな
り、車両の軽量化の要請に反するという問題があった。
また、内部を軸方向に貫通するガンドリル穴の加工が必
要であり、加工工数が多くなるという問題もあった。さ
らに、上記公報に記載されているように製造上の種々の
問題もあり、そこで、中空パイプを素材として鍛造加工
を行なうことにより車両用のステアリングロッドを製造
する方法が提案された。
【0005】上記公報に記載された製造方法を簡単に説
明すると、この方法は、「固定型としての下ダイス50
には、部分円筒面の孔型52が設けられており、この孔
型52は、ステアリングロッド34に加工される素材で
ある中空パイプ36の外径に等しい曲率を有している。
一方、移動型としての上ダイス58には、ラック歯形部
54を備えたポンチ56が摺動可能に設けられており、
このポンチ56のラック歯形部54と、前記孔型52と
同径の円筒面の一部57との組み合わせにて、孔型が構
成されている。そして、かかる下ダイス58、上ダイス
58を用いて、ステアリングロッド34の型鍛造を為す
に際しては、下ダイス50の孔型52内に、素材として
中空パイプ36の加工される部分38を収容し、プレス
サイクルの初期、またはポンチ56による成形が始まる
前に、下ダイス50に上ダイス58を型合わせする。次
いで、上ダイス58に対して摺動可能とされたポンチ5
6によって中空パイプ部分38を加圧することによっ
て、前記歯形部54内に中空パイプ部分38を充満せし
めるようにする。」ものである(上記公報第3頁第6欄
第2行ないし第43行参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法の
ように、中空パイプの外径と等しい曲率を有している部
分円筒面の孔型が設けられた下ダイスを用いて鍛造加工
を行なうと、例えば、図6に示すように、素材としての
中空パイプ30の肉厚が薄い場合には、歯形30aが充
分に盛り上がらず、歯高不足および欠肉(図5のA部参
照)を生ずるという問題があった。また、図7に示すよ
うに、素材としての中空パイプ40の肉厚が厚い場合に
は、ラック歯40aを成形した部分のパイプ内部側の穴
40bがつぶれてしまうので、ラック軸の両端部側を連
通するエア通路穴を別加工により成形する必要があり、
加工工程数が増加するという問題があった。
【0007】また、上記方法により製造されたラック軸
20(30,40)は、いずれもラック歯の背面側の軸
直角断面が円形であり、このラック軸20を用いたラッ
クピニオン式舵取装置では、上記図5に示すように、ラ
ック軸20の断面円形の背面側が、同様にほぼ円形の断
面を有するラックガイド22によって摺動自在に支持さ
れる。上記ラックピニオン式舵取装置では、ラック軸2
0に対してヘリカルピニオン6が斜めに交差して配置さ
れ、これらのラック歯20aとピニオン6とが噛合って
いる。従って、ピニオン6の回転によってラック軸20
が往復動する際に、両者6,20の噛合い分力によっ
て、ラック軸20に対して回転させる力が作用する。す
ると、ラック歯20aが片当たりして噛合い不良を起こ
したり、強度上の劣化を生じさせる。また、トルクの脈
動を生じ操舵フィーリングが良くない等種々の問題があ
った。
【0008】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、軽量で歯形精度の良いラック軸を得ることを目的
とするものである。また、肉厚の薄い中空のパイプ材を
用いて、高精度の歯形を有するラック軸を鍛造により成
形することができるラック軸の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0009】さらに、ラック軸の回転を規制して、片当
たりを防止することにより、強度および耐摩耗性を向上
させるとともに、ステアリングの剛性感を向上させて快
適な操舵フィーリングを得ることができるラック軸を提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るラックピニ
オン式舵取装置のラック軸は、中空パイプ材の一部に鍛
造加工により成形されたラック歯を有するものであっ
て、このラック歯の背面側に、中空パイプ材の内部側に
向かって凹陥した軸方向に延びる凹部が形成されたもの
である。
【0011】また、本発明に係るラックピニオン式舵取
装置のラック軸の製造方法は、中空パイプ材を下型の凹
陥部内に配置し、歯形部を備えた上型によって鍛造を行
なうことにより、上記中空パイプ材の一部にラック歯を
成形する方法であって、上記下型に設けられた凹陥部の
底面の中央部に中空パイプ材の軸方向に延びる突部を形
成し、この下型内に中空パイプ材を配置して、上記上型
により鍛造を行なうことにより、中空パイプ材の一部に
ラック歯を成形すると同時に、このラック歯の背面側に
凹部を形成するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例により本
発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係るラック
軸50の要部を示す縦断面図、図2はこのラック軸50
およびラックピニオン式舵取装置においてラック軸50
の背面を摺動自在に支持するラックガイド52の、ラッ
ク軸50の軸線O1 に直角な断面を示す図である。この
ラック軸50は、肉厚が薄く、断面が円形である中空パ
イプを素材として、その一部に鍛造加工を施すことによ
り、上面にラック歯50aを形成するとともに、このラ
ック歯50aの背面側には軸線O1 方向に延びる凹部5
0bが形成されている。一方このラック軸50の背面側
を支持するラックガイド52にも、ラック軸50の軸線
1 方向に沿って、上記ラック軸50の凹部50bに対
応して突出した係合部52aが形成されている。
【0013】上記形状のラック軸50およびラックガイ
ド52を備えたラックピニオン式舵取装置において、ス
テアリングハンドルの操作によってピニオン6(図5参
照)を回転させることにより、このピニオン6に噛合う
ラック軸50をその軸線O1方向に移動させると、上述
のようにラック軸50を回転させようとする力が作用す
るが、ラック軸50の背面側に形成された凹部50bが
ラックガイド52の係合部52aに係合して回転方向の
運動を規制されるので、ラック軸50のローリングを防
止することができる。従って、ラック歯50aの片当り
をなくし、強度および耐摩耗性を向上させることがで
き、また、ステアリング装置の剛性感を向上させること
ができる。
【0014】次に、図3により上記ラック軸50の製造
方法について説明する。上記ラック軸50は、上型64
と下型66とから成る鍛造装置によってラック歯50a
が成型される。下型66は、中空のパイプ材60を収容
する長い凹陥部(ワーク支持孔)68を有している。こ
の凹陥部68は、上端の開口部68aが、中空パイプ材
60の直径とほぼ等しい間隔、あるいは直径よりも僅か
に大きい間隔を有し、また、その直径よりも大きい深さ
を有している。この凹陥部68は、両側壁68b.68
cが下方に向かって僅かに狭くなるように傾斜してい
る。また、両側壁68b,68cの最も下部の底面68
dには、この凹陥部68の幅方向の中央部に、長手方向
に延びる凸部68eが形成されている。なお、図3中に
は、鍛造工程を説明するために、鍛造加工前の中空パイ
プ材60と、鍛造によりラック歯50aが成形されたラ
ック軸50の両者が示されている。
【0015】一方、上型64は、下型66に形成された
上記凹陥部68の上方に昇降可能に配置されており、そ
の下面側に、上記中空パイプ材60の上面60aにラッ
ク歯50aを成形する歯形部64aを有している。ま
た、上型64の両側面64b,64cは、上記下型66
の凹陥部68の両側壁68b,68cとほぼ一致する傾
斜を有している。そして、上型64の下端部の幅は、上
記下型66の凹陥部68の開口部68aの幅よりもやや
狭く、上型64を下型66の凹陥部68内に嵌入させて
上記中空パイプ材60に鍛造加工を終了した時点で、上
型64の両側面64b,64cが下型66の凹陥部68
の両側壁68b,68cに密着するようになっている。
【0016】さらに、上型64の両側面64b,64c
の下端部、すなわち上記歯形部64aの両側部には、こ
の歯形部64aによって中空パイプ材60の上面60a
にラック歯50aを成形する際に、このラック歯50a
の両側面50c,50dを拘束する保持部64d,64
eが設けられている。この保持部64d,64eの内面
は、中空パイプ材60の外面と一致する円弧状の曲面に
なっている。
【0017】次に、上記上型64および下型66を用い
て図1および図2に示すラック軸50を製造する工程に
ついて説明する。先ず、下型66の長手方向に延びる凹
陥部68の開口部68a上に、中空のパイプ材60を配
置した後、上型64を下降させる。上型64は中空パイ
プ材60の上面60aに当たり、この中空パイプ材60
を押し下げながら下降して下型66の凹陥部68内に嵌
入する。さらに下降しつつ中空パイプ材60を加圧し
て、その下面60b側を凹陥部68の底面68d側に圧
接させる。下型66の凹陥部68の底面68dには、ラ
ック軸50の軸線O1 方向に延びる凸部68eが形成さ
れているので、中空パイプ材60が下型66の凸部68
eに接触した後さらに上型64を下降させると、中空パ
イプ材60は上型64と下型66とにより上下から同時
に圧迫され、上型64の歯形部64aにより、中空パイ
プ材60の上面60aにラック歯50aが成形されると
同時に、下型66の底面66dに設けられた凸部68e
により、上記中空パイプ材60の下面60b側には、長
手方向に延びる凹部50bが成形される。なお、上記上
型64の両側面64b,64cと下型66の両側壁68
b,68cとはほぼ一致する傾斜を有しており、上型6
4が下降しつつ上記中空パイプ材60を加圧して凹陥部
68内に嵌入し、ラック歯50aが成形された時点で、
凹陥部68の両側壁68b,68cと上型64の両側面
64b,64cとが密着して上下の型64,66の内部
が密閉されるようになっている。
【0018】以上のように、中空のパイプ材60に鍛造
加工を施すことによりその上面60a側にラック歯50
aを成型する際に、同時に下面60b側に凹部50bを
成形するようにしたので、上下の成型圧力を均衡させる
ことができる。その結果、肉厚の薄い中空のパイプ材6
0を用いた場合にも、ラック歯50aとなる部分を充分
に盛り上げて、欠肉のない正規の歯高を有するラック歯
50aを得ることができる。従って、肉厚の薄い中空パ
イプ材60を用いて鍛造加工によりラック軸50を製造
することが可能になるので、軽量化の効果が極めて大き
い。また、薄肉の中空パイプ材60を使えるため、その
内部の空間が埋められることなく確保されるので、ガン
ドリル加工を省略することができ、エア通路穴の加工も
不要であり、工程数を低減することができる。
【0019】なお、図4に示すように、鍛造加工前の中
空パイプ材60の外面の頂点Bと、鍛造により成型され
たラック歯50bの歯底Cとの間の距離L1 、および、
鍛造加工前の中空パイプ材60の外面の下端Dと、内部
側に押し上げられた凹部50bの頂点Eとの間の距離L
2 は、適宜設定することができる。但し、上記距離L1
と距離L2 とをほぼ等しくした場合には、上方からの成
型圧力と下方からの成型圧力とがほぼ同一となるので最
も効果的である。
【0020】なお、本発明に係るラック軸を製造する型
は、図3に示すものに限らず、鍛造加工によって、ワー
ク(中空パイプ材)の上面にラック歯を形成すると同時
に背面に軸方向に延びる凹部を形成しうるものであれば
良い。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るラックピ
ニオン式舵取装置のラック軸は、中空パイプ材の一部に
鍛造加工により成形されたラック歯を有しており、さら
に、上記ラック歯の背面側に、中空パイプ材の内部側に
向かって凹陥した軸方向に延びる凹部が形成されている
ので、この凹部に対応するラックガイドによって背面を
支持しておくことにより、ピニオンの回転に伴って軸線
方向に移動する際に、このラック軸に回転させようとす
る力が作用しても、回転を規制することができるので、
ラック歯の片当りをなくして強度および耐摩耗性を向上
させることができる。また、ステアリングの剛性感も向
上させることができる。
【0021】また、第2の発明に係るラック軸の製造方
法は、中空パイプ材を下型の凹陥部内に配置し、歯形部
を備えた上型によって鍛造を行なうことにより、上記中
空パイプ材の一部にラック歯を成形するものであって、
さらに、上記下型に設けられた凹陥部の底面の中央部に
中空パイプ材の軸方向に延びる凸部を形成し、この下型
内に中空パイプ材を配置して、上記上型により鍛造を行
なうことにより、中空パイプ材の一部にラック歯を成形
するとともに、このラック歯の背面側に凹部を形成する
ようにしたので、肉厚の薄い中空パイプ材を用いた場合
にも、ラック歯の歯形を充分に盛り上げることができ、
歯高不足や欠肉が生ずることがなく高精度のラック歯を
得ることができる。また、肉厚の薄い中空パイプ材を使
用できるので、鍛造加工後にも、内部の空間を確保する
ことができ、その後のエア通路穴を確保するためのガン
ドリル加工等が不要になり、加工工程数を減らすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るラックピニオン式舵取
装置のラック軸の要部の縦断面図である。
【図2】ラック軸およびラックガイドの横断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係るラックピニオン式舵取
装置のラック軸の製造方法を示す説明図である。
【図4】上記ラック軸の好ましい形状を示す横断面図で
ある。
【図5】従来のラックピニオン式舵取装置のピニオン軸
線に沿う縦断面図である。
【図6】従来のラックピニオン式舵取装置のラック軸の
製造方法の欠点を説明する図である。
【図7】従来のラックピニオン式舵取装置のラック軸の
製造方法の欠点を説明する図である。
【符号の説明】
50 ラック軸 50a ラック歯 50b 軸方向に延びる凹部 60 中空パイプ材 64 上型 64a 上型の歯形部 66 下型 68 下型の凹陥部 68d 凹陥部の底面 68e 軸方向に延びる凸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空パイプ材の一部に鍛造加工によって
    成形されたラック歯を有するラックピニオン式舵取装置
    のラック軸において、 上記ラック歯の背面側に、中空パイプ材の内部側に向か
    って凹陥した軸方向に延びる凹部が形成されていること
    を特徴とするラックピニオン式舵取装置のラック軸。
  2. 【請求項2】 中空パイプ材を下型の凹陥部内に配置
    し、歯形部を備えた上型によって鍛造を行なうことによ
    り、上記中空パイプ材の一部にラック歯を成形するラッ
    クピニオン式舵取装置のラック軸の製造方法において、 上記下型に設けられた凹陥部の底面の中央部に中空パイ
    プ材の軸方向に延びる凸部を形成し、この下型内に中空
    パイプ材を配置して、上記上型により鍛造を行なうこと
    により、中空パイプ材の一部にラック歯を成形するとと
    もに、このラック歯の背面側に凹部を形成することを特
    徴とするラックピニオン式舵取装置のラック軸の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記下型に設けられた凹陥部の側壁は、
    上部の開口側から底部に向かって徐々に狭められている
    ことを特徴とする請求項2に記載のラックピニオン式舵
    取装置のラック軸の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記凹陥部の開口部の幅が中空パイプ材
    の外径にほぼ一致していることを特徴とする請求項3に
    記載のラックピニオン式舵取装置のラック軸の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記上型の両側面が、下型の両側壁と一
    致する傾斜を有していることを特徴とする請求項3に記
    載のラックピニオン式舵取装置のラック軸の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記上型は、歯形部によって中空パイプ
    材にラック歯を成形する際に、このラック歯の両側面を
    拘束する保持面を有していることを特徴とする請求項5
    に記載のラックピニオン式舵取装置のラック軸の製造方
    法。
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