JPH0917309A - 電磁リレー - Google Patents

電磁リレー

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Publication number
JPH0917309A
JPH0917309A JP16546595A JP16546595A JPH0917309A JP H0917309 A JPH0917309 A JP H0917309A JP 16546595 A JP16546595 A JP 16546595A JP 16546595 A JP16546595 A JP 16546595A JP H0917309 A JPH0917309 A JP H0917309A
Authority
JP
Japan
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armature
spring
projecting
central axis
piece
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16546595A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Tsuka
和昌 塚
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP16546595A priority Critical patent/JPH0917309A/ja
Publication of JPH0917309A publication Critical patent/JPH0917309A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H51/00Electromagnetic relays
    • H01H51/22Polarised relays
    • H01H51/2272Polarised relays comprising rockable armature, rocking movement around central axis parallel to the main plane of the armature
    • H01H51/2281Contacts rigidly combined with armature
    • H01H51/229Blade-spring contacts alongside armature

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持ばねを折れ難くする。 【構成】 両端が磁極部1a,1b となるようコイル1cが巻
装された鉄芯1 と、長手方向の中央軸3cが揺動自在に枢
支され両端部3a,3b が鉄芯1 の両端磁極部1a,1bにそれ
ぞれ吸引釈放される接極子3 と、鉄芯1 の両端磁極部1
a,1b を同極に接極子3 を異極にそれぞれ磁化する永久
磁石2 と、両端部に可動接点4a,4b を設け接極子3 の長
手方向に略平行に沿うよう中央部を接極子3 に絶縁体4c
で一体的に固着された可動ばね4 と、可動接点4 が接離
する固定接点6a,6b を設けたベース6と、可動ばね4 か
ら接極子3 の短手方向へ突設された2枚の突設片5a,5b
及びその2枚の突設片5a,5b の先端に連設されベース6
に設けた支持部6cに固着支持される固着片5cを有して揺
動時の接極子3 に中央軸3cへの復元力を付与する支持ば
ね5 と、を備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接極子が中央軸を揺動
自在に枢支されて可動する、いわゆるバランスアマチュ
ア型の電磁リレーに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁リレーとして、図8乃至図
10に示す構成のものが存在する。このものは、両端が磁
極部A1,A2 となるようコイルB が巻装されたコ字状の鉄
芯A と、長手方向の中央軸C0が揺動自在に枢支され両端
部C1,C2 が鉄芯A の両端磁極部A1,A2 にそれぞれ吸引釈
放される接極子C と、両端部に可動接点D1,D2 を設け接
極子C の長手方向に略平行に沿うよう中央部を成形体D0
により接極子C に一体的に固着された可動ばねD と、可
動接点D1,D2 が接離する固定接点E1,E2 を設けたベース
E と、可動ばねD から接極子C の短手方向へ突設された
突設片F1及びその突設片F1の先端に形成されベースE に
設けた支持部E3に固着支持される固着片F2を有して揺動
時の接極子C に中央軸C0への復元力を付与する支持ばね
F と、鉄芯A の両端磁極部A1,A2 を同極に接極子C を異
極にそれぞれ磁化する永久磁石G と、を備えてなってい
る。
【0003】さらに詳しくは、支持ばねF は、図9に示
すように、突設片F1の突設方向へ沿った中心線が接極子
C の中央軸C0上に位置するとともに、固着片F2の固着位
置F3も中央軸C0上に位置している。
【0004】また、永久磁石G は、一方面側の中央位置
に断面半円凹状の枢支溝G0を有して略平板状に形成さ
れ、長手方向の両端部G1,G2 が共にN極で、中央部の他
端部G2側へ偏心した位置がS極になるよう3点着磁さ
れ、両端部G1,G2 が鉄芯A の両端磁極部A1,A2 の内側に
位置するよう配設される。
【0005】そして、接極子C は、中央位置に設けた断
面半円凸状の枢支条(図示せず)を永久磁石G の枢支溝
G0に嵌合するよう、支持ばねF の固着片F2が固着位置F3
をベースE の支持部E3上にスポット溶接され、これによ
り、可動ばねD は支持部E3に接続して外部に導出されて
いる共通接点端子に電気的に接続される。
【0006】次に、動作を説明する。コイルB を指定方
向に通電すると、その磁化の方向に応じて接極子C は一
端部C1が鉄芯A の一端磁極部A1に吸引され、中央軸C0
にある枢支条が永久磁石G の枢支溝G0に枢支されて揺動
し、可動ばねD の一端部に設けた常開(Nomal Open) 側
いわゆるNO側接点である可動接点D1が固定接点E1に当
接する。
【0007】ここでコイルB の通電を切ると、永久磁石
G は3点着磁の内の中央S極が他端部G2側へ偏心した位
置にずらして着磁されているから、保持吸引力が一端部
G1側よりも他端部G2側が強くなっており、接極子C は他
端部C2が鉄芯A の他端磁極部A2に吸引されて反転揺動
し、可動ばねD の他端部に設けた常閉(Nomal Close)側
いわゆるNC側接点である可動接点D2が固定接点E2に当
接し元の状態に戻る。
【0008】このように、この電磁リレーは、コイルB
の通電を切った状態では常にNC側接点が当接するよう
接極子C が中央軸C0を支点として揺動自在に可動する、
いわゆる単安定のバランスアマチュア型のものであり、
この接極子C に応動して前述したように可動ばねD に設
けた可動接点が固定接点に接離する。このように接極子
C が揺動するとき、支持ばねF には、中央軸C0上に位置
する突設片F1の中心線を中心としたねじれ応力が発生
し、そのばね力が接極子C に中央軸C0への復元力として
付与される。そして、これら可動ばねD 及び支持ばねF
のばね力が接極子C に対するばね負荷として働くことに
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電磁リ
レーにあっては、支持ばねF は、突設片F1の突設方向へ
沿った中心線が接極子C の中央軸C0上に位置するととも
に、固着片F2の固着位置F3も中央軸C0上に位置している
から、接極子C が中央軸C0を支点として揺動したとき、
支持ばねF には中央軸C0を中心とするねじれ応力が発生
し、揺動が繰り返えされると、金属疲労によってばね折
れが起こり易くなって、寿命が短くなることがある。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、支持ばねが折れ難くなる
電磁リレーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、両端が磁極部となるよ
うコイルが巻装された鉄芯と、長手方向の中央軸が揺動
自在に枢支され両端部が鉄芯の両端磁極部にそれぞれ吸
引釈放される接極子と、両端部に可動接点を設け接極子
の長手方向に略平行に沿うよう中央部を接極子に一体的
に固着された可動ばねと、可動接点が接離する固定接点
を設けたベースと、可動ばねから接極子の短手方向へ突
設された突設片及びその突設片の先端に形成されベース
に設けた支持部に固着支持される固着片を有して揺動時
の接極子に中央軸への復元力を付与する支持ばねと、を
備えた電磁リレーにおいて、前記支持ばねは、複数枚の
突設片でもって形成された構成にしてある。
【0012】また、請求項2記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記複数枚の突設片は、突設方向へ
沿った中心線が、前記接極子の中央軸の両側に位置する
よう設けられた構成にしてある。
【0013】また、請求項3記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記固着片が前記複数枚の突設片の
すべてと連設して一体形成された構成にしてある。
【0014】また、請求項4記載のものは、請求項3記
載のものにおいて、前記突設片と前記固着片との連設部
分に存在するコーナーがアール状に形成された構成にし
てある。
【0015】また、請求項5記載のものは、請求項3記
載のものにおいて、前記鉄芯の両端磁極部を同極に、前
記接極子を異極にそれぞれ磁化する永久磁石が配設され
たものであって、2枚の前記突設片の一方が、前記接極
子の中央軸上に、他方が中央軸の片方側にそれぞれの突
設方向へ沿った中心線を位置させて設けられた構成にし
てある。
【0016】また、請求項6記載のものは、請求項5記
載のものにおいて、前記2枚の突設片を連設する前記固
着片が、前記接極子の中央軸の片方側へずれた固着位置
にて前記ベースの支持部に固着支持された構成にしてあ
る。
【0017】
【作用】請求項1記載のものによれば、支持ばねは、揺
動する接極子に中央軸への復元力として付与される所定
のばね力が複数枚の突設片で構成されているから、その
複数枚の突設片の突設方向へ沿った中心線が、仮にその
内の1枚のものが接極子の中央軸に位置するとしても、
他の少なくとも1枚以上のものは接極子の中央軸から外
れた位置にあり、そうすると、接極子が中央軸を支点と
して揺動したとき、中央軸に位置する1枚のものには中
央軸を中心とするねじれ応力のみが発生するが、中央軸
から外れた位置にあるものには、応力限界値がねじれ応
力よりも通常大きな値となる曲げ応力がその外れた寸法
に相当する分だけねじれ応力に代わって発生することに
なり、従って、1枚の突設片のみが中央軸上に位置する
従来例のものに比べて、支持ばね全体として応力限界値
に対する余裕が増えるとともに、その応力は複数枚の突
設片に分散されて1枚当たりの値も小さくなる。
【0018】また、請求項2記載のものによれば、支持
ばねは、複数枚の突設片の突設方向へ沿った中心線が、
接極子の中央軸に位置してねじれ応力のみ発生するもの
は存在せず、すべてのものが中央軸から外れた両側に位
置することによって少なくとも曲げ応力を有するものと
なるから、支持ばね全体として応力限界値に対する余裕
がさらに増える。
【0019】また、請求項3記載のものによれば、複数
枚の突設片をベースに設けた支持部に固着支持する際、
各突設片の固着片をそれぞれ固着することなく、突設片
のすべてと連設して一体形成された1つの固着片を固着
するだけでよい。
【0020】また、請求項4記載のものによれば、支持
ばねは、突設片と固着片との連設部分に存在するアール
状に形成されたコーナーには、応力集中し難い。
【0021】また、請求項5記載のものによれば、コイ
ルを指定方向に通電すると、永久磁石により同極に磁化
された鉄芯の両端磁極部に対し異極に磁化された接極子
は、コイルの磁化方向に応じて中央軸を揺動自在に枢支
されて鉄芯の両端磁極部に吸引釈放されるが、その両端
磁極部へ往復揺動する際、支持ばねの2枚の突設片の
内、突設方向へ沿った中心線が中央軸上に位置する一方
は、ねじれ応力による中央軸への復元力が往復揺動する
接極子に対して均等に付与されるが、中央軸の片方側に
位置する他方は、曲げ応力を含んだ中央軸への復元力が
その片方側へ向かって付与される方が大きくなり、従っ
て、コイルの通電を切ったとき、接極子は常にその片方
側にある鉄芯の磁極部に吸引保持されて単安定型となる
とともに、支持ばね全体として応力限界値に対する余裕
も増えている。
【0022】また、請求項6記載のものによれば、ベー
スの支持部に固着支持された固着位置が、突設片を位置
させて中央軸への復元力を大きくしている中央軸の片方
側へずれているから、その片方側への復元力はさらに大
きくなる。
【0023】
【実施例】本発明の第1実施例を図1乃至図3に基づい
て以下に説明する。
【0024】1 は鉄芯で、磁性材料により、両端脚片部
分を磁極部1a,1b として略コ字状に形成され、コイルボ
ビンを介してコイル1cが巻装されている。
【0025】2 は永久磁石で、一方面側の中央位置に断
面半円凹状の枢支溝2cを有して略平板状に形成され、長
手方向の両端部2a,2b が共にN極で、中央部の他端部2b
側へ偏心した位置がS極になるよう3点着磁され、両端
部2a,2b が鉄芯1 の両端磁極部1a,1b の内側にそれぞれ
位置するよう配設される。
【0026】3 は接極子で、磁性材料により、長手方向
の両端部3a,3b が鉄芯1 の両端磁極部1a,1b に対面し得
るよう、略矩形の平板状に形成され、一方面側の中央部
には永久磁石2 の枢支溝2cに嵌合し得る断面半円凸状の
枢支条(図示せず)が、その半円中心を長手方向の中央
軸3cに一致して設けられている。
【0027】4 は可動ばねで、銅合金等の薄板ばね材料
により長尺状に形成され、一方先端部には可動接点4a
が、他方先端部には可動接点4bがそれぞれ固着され、接
極子3の幅方向の両側方のそれぞれにおいて、部分的に
幅方向を切り欠いた中央部が、接極子3 の他方面側中央
部分を覆って一体成形された絶縁体4cで固着支持されて
接極子3 の長手方向に略平行に沿うよう併設されてい
る。
【0028】5 は支持ばねで、接極子3 の両側方に設け
られた両可動ばね4,4 からそれぞれ接極子3 の短手方向
へ突設する2枚の同形状の突設片5a,5b と、それら2枚
の突設片5a,5b を連設して後述するベース6 の支持部6c
に固着支持される固着片5cとからなっている。詳しく
は、図2に示すように、2枚の同形状の突設片5a,5b
は、その突設方向へ沿った中心線が接極子3 の中央軸3c
の両側対称位置にて中央軸3cと平行になるよう可動ばね
4 から突設され、その両先端部分と連設して固着片5cが
一体形成されている。
【0029】6 はベースで、樹脂材料により、一方側を
開口した長方形の箱型に形成され、その一方側の長手方
向の一端部側2隅には固定接点6aが、他端部側2隅には
固定接点6bがそれぞれ設けるとともに、その固定接点6
a,6b に接続された固定端子片6d、コイル1cに接続され
るコイル端子片6e、一方側の長手方向両側中央の凹部に
設けた支持部6c及びそれと接続された共通端子片6fが、
導電板によりそれぞれ一体形成されている。
【0030】そして、上記ベース6 の一方側には、コイ
ル1cをコイル端子片6eに接続して鉄芯1 が装着され、永
久磁石2 がその鉄芯1 の両磁極部1a,1b の内側に両端部
2a,2b をそれぞれ位置させて配設される。次いで接極子
3 は、中央部に設けた枢支条が永久磁石2 の枢支溝2cに
嵌合するよう、接極子3 の両側方にそれぞれ設けられた
支持ばね5 の固着片5cが接極子3 の中央軸3c上にある固
着位置5dをベース6 の支持部6c上にスポット溶接され
る。
【0031】こうして、可動ばね4 は支持部6cから外部
に導出されている共通端子片6fに電気的に接続されると
ともに、接極子3 は中央部が永久磁石2 上に揺動自在に
枢支され長手方向の両端部3a,3b が鉄芯1 の両端磁極部
1a,1b にそれぞれ吸引釈放されるよう対面して配設され
る。そして箱型のケース7 がベース6 の一方側に被嵌さ
れる。
【0032】次に、動作を説明する。コイル1cを指定方
向に通電すると、その磁化の方向に応じて接極子3 は一
端部3aが鉄芯1 の一端磁極部1aに吸引され、中央軸3c上
にある枢支条が永久磁石2 の枢支溝2cに枢支されて揺動
し、可動ばね4 の一端部に設けた常開(Nomal Open) 側
いわゆるNO側接点である可動接点4aが固定接点6aに当
接する。
【0033】ここでコイル1cの通電を切ると、永久磁石
2 は3点着磁の内の中央S極が他端部2b側へ偏心した位
置にずらして着磁されているから、保持吸引力が一端部
2a側よりも他端部2b側が強くなっており、接極子3 は他
端部3bが鉄芯1 の他端磁極部1bに吸引されて反転揺動
し、可動ばね4 の他端部に設けた常閉(Nomal Close)側
いわゆるNC側接点である可動接点4bが固定接点6bに当
接し元の状態に戻る。
【0034】このように、この電磁リレーは、コイル1c
の通電を切った状態では常にNC側接点が当接するよう
接極子3 が中央軸3cを支点として揺動自在に可動する、
いわゆる単安定のバランスアマチュア型のものであり、
この接極子3 に応動して前述したように可動ばね4 に設
けた可動接点が固定接点に接離する。
【0035】このように接極子3 が揺動するとき、支持
ばね5 は、2枚の突設片5a,5b の突設方向へ沿った中心
線が、接極子3 の中央軸3c上でなく中央軸3cから外れた
両側対称位置にあり、その両先端部分と連設された固着
片5cが中央軸3c上にある固着位置5dを固着支持されてい
るから、揺動する接極子3 に中央軸3cへの復元力として
2枚の突設片5a,5b でもって付与される所定のばね力
は、中央軸3cを中心とするねじれ応力だけで付与される
のではなく、中央軸3cから外れた寸法に相当する分によ
ってねじれ応力に代わって発生する曲げ応力でも付与さ
れる。ここで、通常、応力限界値は、ねじれ応力の場合
の方が曲げ応力の場合の60%程度であって、曲げ応力
の場合の方がねじれ応力の場合よりも大きな値となって
おり、従って、1枚の突設片のみが中央軸上に位置する
従来例のものに比べて、支持ばね全体として応力限界値
に対する余裕が増える。
【0036】そして、これら可動ばね4 及び支持ばね5
のばね力が接極子3 に対するばね負荷として働くことに
なり、その動作状態を示したのが図3であって、横軸が
接極子3 のストローク、縦軸が接極子3 に働くばね負荷
及び吸引力である。ばね負荷Q0は、前述した可動ばね4
及び支持ばね5 のばね力を合わせたものであって、スト
ロークの中央S0を通っている。コイル1cの通電を切った
状態の無励磁吸引力P0は、前述したように永久磁石2 が
3点着磁の内の中央S極が偏心した位置に着磁されてい
るために、鉄芯1 の両端磁極部1a,1b に当接した接極子
3 に働く保持吸引力が、一端磁極部1a側(NO側)より
も他端磁極部1b側(NC側)の方で強くなっており、N
C側における無励磁吸引力P0とばね負荷Q0との差F0が、
接極子3をNC側に保持しておく保持力である。
【0037】そして、接極子3 がNC側に保持された状
態において、コイル1cを通電することによってばね負荷
Q0よりも大きな動作吸引力P1を与えると接極子3 はNO
側に揺動し、その状態にて逆にばね負荷Q0よりも小さく
なる復帰吸引力P2までコイル1cの通電電流を下げると接
極子3 はNC側へ復帰する。なお、Pnは動作吸引力P1
りも大きな定格吸引力である。
【0038】かかる電磁リレーにあっては、上述したよ
うに、支持ばね5 は、2枚の突設片5a,5b の突設方向へ
沿った中心線が、接極子3 の中央軸3c上でなく中央軸3c
から外れた両側対称位置にあり、その両先端部分と連設
された固着片5cが中央軸3c上にある固着位置5dを固着支
持されているから、揺動する接極子3 に中央軸3cへの復
元力として2枚の突設片5a,5b でもって付与される所定
のばね力は、中央軸3cを中心とするねじれ応力だけで付
与されるのではなく、中央軸3cから外れた寸法に相当す
る分によってねじれ応力に代わって発生する曲げ応力で
も付与される。そしてこの曲げ応力は、応力限界値がね
じれ応力よりも通常大きな値となっているため、1枚の
突設片のみが中央軸上に位置する従来例のものに比べ
て、支持ばね全体として応力限界値に対する余裕が増え
るとともに、その応力は2枚の突設片5a,5b に分散され
て1枚当たりの値も小さくなり、従って、支持ばね5
は、揺動が繰り返えされたときの金属疲労によるばね折
れが起こり難いものとなる。
【0039】なお、本実施例では、支持ばね5 は、図2
に示すように、固着片5cが2枚の突設片5a,5b に比べ
て、板幅が大きくなっているが、図4に示すように、同
じ板幅程度に小さくすれば、応力限界値に対する余裕が
さらに増え、また、図5に示すように、固着片5cが2枚
の突設片5a,5b の両先端部分と連設されているコーナー
をアール状に形成すれば、そのコーナーには応力集中せ
ずに、さらにばね折れが起こり難いものとなる。
【0040】また、本実施例では、支持ばね5 は、2枚
の突設片5a,5b を備えているが、3枚以上の複数枚でも
よく、枚数が多くなる程、分散された1枚当たりの応力
が小さくなって、それだけばね折れが起こり難いものと
なる。
【0041】また、本実施例では、支持ばね5 の固着片
5cは、2枚の突設片5a,5b の両先端部分と連設されてい
るが、連設せずに各突設片5a,5b にそれぞれ設けて、ベ
ース6 の支持部6c上に別々にスポット溶接してもよい。
【0042】次に、本発明の第2実施例を図6及び図7
に基づいて以下に説明する。このものは、第1実施例と
支持ばね5 の構成が相違するだけである。
【0043】すなわち、揺動する接極子3 に中央軸3cへ
の復元力として所定のばね力を付与するために、第1実
施例では、支持ばね5 は、2枚の同形状の突設片5a,5b
がその突設方向へ沿った中心線を接極子3 の中央軸3cの
両側対称位置にして可動ばね4 から突設されているが、
本実施例では、2枚の内の一方の突設片5aが中央軸3c上
に、他方の突設片5bが中央軸3cの片方側つまり鉄芯1 の
他端磁極部1b側となるNC側に、それぞれの突設方向へ
沿った中心線を位置させて設けられ、その2枚の突設片
5a,5b の両先端部分と連設された固着片5cは、中央軸3c
上の固着位置5dを固着支持してある。
【0044】このものの動作は、接極子3 が中央軸3cを
支点として往復揺動したとき、仮に他方の突設片5bが存
在せずに一方の突設片5aだけが存在する場合は、その一
方の突設片5aは中央軸3c上に位置するから、揺動する接
極子3 に中央軸3cへの復元力として支持ばね5 でもって
付与される所定のばね力は、第1実施例と同様に往復揺
動のいずれでも均等であるが、本実施例ではNC側に位
置する他方の突設片5bが存在して所定のばね力が付与さ
れているために、接極子3 がNO側へ揺動したときには
他方の突設片5bによるばね負荷力が働き、このばね負荷
力はコイル1cの通電を切ったときにNC側への反転揺動
を助ける方向へ働くことになって、第1実施例で説明し
た永久磁石2 の偏心着磁によるNC側への反転揺動を補
助して単安定動作するものとなる。
【0045】この動作状態を示したのが図7であって、
二点鎖線で示すばね負荷Q0が、第1実施例と同様に往復
揺動のいずれでも均等な場合であり、他方の突設片5bに
よるばね負荷力が働いた場合には、NC側へ平行移動し
た実線で示すばね負荷Q となる。そうすると、NC側に
おける無励磁吸引力P0とばね負荷Q との差F0が大きくな
って接極子3 をNC側に保持しておく保持力が強くなる
とともに、接極子3 がNO側に揺動した状態にてNC側
へ復帰させるために復帰吸引力P2になるまでコイル1cの
通電電流を下げて行く際、本実施例のばね負荷Q の場合
は第1実施例のばね負荷Q0の場合よりも下げ幅が小さく
なり、つまり、それだけ単安定動作し易くなっているこ
とを示している。
【0046】かかる電磁リレーにあっては、揺動する接
極子3 に中央軸3cへの復元力として所定のばね力を付与
するために、支持ばね5 は、突設方向へ沿った中心線
が、接極子3 の中央軸3c上に位置する一方の突設片5a及
び中央軸3cの片方側に位置する他方の突設片5bの2枚か
らなっており、そうすると、接極子3 が中央軸3cを支点
として揺動したとき、一方の突設片5aには中央軸3cを中
心とするねじれ応力のみが発生するが、中央軸3cから外
れた位置にある他方の突設片5bには、応力限界値がねじ
れ応力よりも通常大きな値となる曲げ応力がその外れた
寸法に相当する分だけねじれ応力に代わって発生するこ
とになるため、1枚の突設片のみが中央軸上に位置する
従来例のものに比べて、支持ばね全体として応力限界値
に対する余裕が増えるとともに、その応力は2枚の突設
片5a,5b に分散されて1枚当たりの値も小さくなり、従
って、支持ばね5 は、揺動が繰り返えされたときの金属
疲労によるばね折れが起こり難いものとなる。
【0047】また、NC側に位置する他方の突設片5bが
存在して所定のばね力が付与されているために、他方の
突設片5bによるばね負荷力がコイル1cの通電を切ったと
きにNC側への反転揺動を助ける方向へ働くことになっ
て、第1実施例で説明した永久磁石2 の偏心着磁による
NC側への反転揺動を補助して、より確実で容易に単安
定動作するようにできる。
【0048】なお、本実施例では、支持ばね5 は、2枚
の突設片5a,5b の両先端部分と連設された固着片5cが、
中央軸3c上の固着位置5dにて固着支持されているが、図
6に矢示するように、他方の突設片5bの位置するNC側
へ移した固着位置5eにて固着支持されてもよく、その場
合は、NC側への反転揺動を助ける方向へ働く他方の突
設片5bによるばね負荷力がより大きくなって、さらに確
実で容易に単安定動作するようにできる。
【0049】また、本実施例では、一方の突設片5aは、
突設方向へ沿った中心線が接極子3の中央軸3c上に位置
してねじれ応力のみ発生するが、第1実施例と同様に曲
げ応力を含むようにしてさらにばね折れを起こし難くす
るために、図8に示すように、2枚の突設片5a,5b の突
設方向へ沿った中心線が、接極子3 の中央軸3c上でなく
中央軸3cから外れた両側対称位置に設けられるととも
に、固着片5cの板幅が中央軸3cよりもNC側にある部分
を広くされてNC側への反転揺動を助ける方向へ働くば
ね負荷力を大きくすることによって、単安定動作するよ
うにもできる。
【0050】また、第1又は第2実施例のいずれにあっ
ても、永久磁石2 を使用しているために、コイル1cを指
定方向に通電する、いわゆる有極型の電磁リレーとなっ
ているが、接極子3 が中央軸3cを揺動自在に枢支されて
可動する、いわゆるバランスアマチュア型であって支持
ばね5 を有するものであれば、永久磁石2 を使用しなく
てもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載のものは、支持ばねは、揺
動する接極子に中央軸への復元力として付与される所定
のばね力が複数枚の突設片で構成されているから、接極
子が中央軸を支点として揺動したとき、その複数枚の突
設片の内、突設方向へ沿った中心線が、中央軸から外れ
た位置にあるものには、応力限界値がねじれ応力よりも
通常大きな値となる曲げ応力がその外れた寸法に相当す
る分だけねじれ応力に代わって発生することになるた
め、1枚の突設片のみが中央軸上に位置する従来例のも
のに比べて、支持ばね全体として応力限界値に対する余
裕が増えるとともに、その応力は複数枚の突設片に分散
されて1枚当たりの値も小さくなり、従って、支持ばね
は揺動が繰り返えされたときの金属疲労によるばね折れ
が起こり難いものとなる。
【0052】また、請求項2記載のものは、支持ばね
は、複数枚の突設片の突設方向へ沿った中心線が、接極
子の中央軸に位置してねじれ応力のみ発生するものは存
在せず、すべてのものが中央軸から外れた両側に位置す
ることによって少なくとも曲げ応力を有するものとなる
から、支持ばね全体として応力限界値に対する余裕がさ
らに増え、請求項1記載のものの効果がさらに顕著にな
る。
【0053】また、請求項3記載のものは、請求項1記
載のものの効果に加えて、複数枚の突設片をベースに設
けた支持部に固着支持する際、各突設片の固着片をそれ
ぞれ固着することなく、突設片のすべてと連設して一体
形成された1つの固着片を固着するだけでよい。
【0054】また、請求項4記載のものは、請求項3記
載のものの効果に加えて、支持ばねは、突設片と固着片
との連設部分に存在するアール状に形成されたコーナー
には、応力集中し難く、さらにばね折れが起こり難いも
のとなる。
【0055】また、請求項5記載のものは、請求項3記
載のものの効果に加えて、接極子が往復揺動する際、支
持ばねの2枚の突設片の内、突設方向へ沿った中心線が
中央軸上に位置する一方は、ねじれ応力による中央軸へ
の復元力が往復揺動する接極子に対して均等に付与され
るが、中央軸の片方側に位置する他方は、曲げ応力を含
んだ中央軸への復元力がその片方側へ向かって付与され
る方が大きくなり、従って、コイルの通電を切ったと
き、接極子は常にその片方側にある鉄芯の磁極部に吸引
保持されて単安定型のものにできる。
【0056】また、請求項6記載のものは、請求項5記
載のものの効果に加えて、ベースの支持部に固着支持さ
れた固着位置が、突設片を位置させて中央軸への復元力
を大きくしている中央軸の片方側へずれているから、そ
の片方側への復元力はさらに大きくなり、さらに確実で
容易に単安定型のものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同上の要部を示す部分斜視図である。
【図3】同上の動作状態を示すばね負荷及び吸引力特性
図である。
【図4】同上の変形例の要部を示す部分平面図である。
【図5】同上の他の変形例の要部を示す部分平面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す分解斜視図である。
【図7】同上の動作状態を示すばね負荷及び吸引力特性
図である。
【図8】同上の変形例の要部を示す部分平面図である。
【図9】従来例を示す分解斜視図である。
【図10】同上の要部を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 鉄芯 1a 一端磁極部 1b 他端磁極部 1c コイル 2 永久磁石 3 接極子 3a 一端部 3b 他端部 3c 中央軸 4 可動ばね 4a 可動接点(NO側) 4b 可動接点(NC側) 5 支持ばね 5a 一方の突設片 5b 他方の突設片 5c 固着片 5e ずれた固着位置 6 ベース 6a 固定接点(NO側) 6b 固定接点(NC側) 6c 支持部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が磁極部となるようコイルが巻装さ
    れた鉄芯と、長手方向の中央軸が揺動自在に枢支され両
    端部が鉄芯の両端磁極部にそれぞれ吸引釈放される接極
    子と、両端部に可動接点を設け接極子の長手方向に略平
    行に沿うよう中央部を接極子に一体的に固着された可動
    ばねと、可動接点が接離する固定接点を設けたベース
    と、可動ばねから接極子の短手方向へ突設された突設片
    及びその突設片の先端に形成されベースに設けた支持部
    に固着支持される固着片を有して揺動時の接極子に中央
    軸への復元力を付与する支持ばねと、を備えた電磁リレ
    ーにおいて、 前記支持ばねは、複数枚の突設片でもって形成されてな
    ることを特徴とする電磁リレー。
  2. 【請求項2】 前記複数枚の突設片は、突設方向へ沿っ
    た中心線が、前記接極子の中央軸の両側に位置するよう
    設けられたことを特徴とする請求項1記載の電磁リレ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記固着片が前記複数枚の突設片のすべ
    てと連設して一体形成されたことを特徴とする請求項1
    記載の電磁リレー。
  4. 【請求項4】 前記突設片と前記固着片との連設部分に
    存在するコーナーがアール状に形成されたことを特徴と
    する請求項3記載の電磁リレー。
  5. 【請求項5】 前記鉄芯の両端磁極部を同極に、前記接
    極子を異極にそれぞれ磁化する永久磁石が配設されたも
    のであって、2枚の前記突設片の一方が、前記接極子の
    中央軸上に、他方が中央軸の片方側にそれぞれの突設方
    向へ沿った中心線を位置させて設けられたことを特徴と
    する請求項3記載の電磁リレー。
  6. 【請求項6】 前記2枚の突設片を連設する前記固着片
    が、前記接極子の中央軸の片方側へずれた固着位置にて
    前記ベースの支持部に固着支持されたことを特徴とする
    請求項5記載の電磁リレー。
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